ドラマ【全開ガールでエロパロ】
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0001名無しさん@ピンキー2011/08/25(木) 23:14:17.08ID:ZONQMjDT
なかったので立てました。

若葉×草太に胸キュンですw


需要がないのかも知れませんがよろしくお願いします(゚▽゚)/
0122名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 21:33:00.48ID:dFZjDhhP
>>121
同意。エロありでもなしでもどっちでもいい!!!二人のらぶがもっともっと
読みたい!!!本スレではエロパロの存在話題にならないけど、本スレで話題
になればもっと職人さん増えるかなあ?
0123名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:40:25.27ID:78+I6VsK
台風情報にテレビ取られて録画リピどころじゃなかった。
本編の展開を無視した所謂「ぼくのかんがえたさいしゅうかい」というやつですが
設定とか色々間違ってるかも。
ちと長いですがお付き合いください。エロはなしです。

◇◇◇

新堂とともにNYへ行き、公私共に彼の支えとなることを決意した若葉だったが、
結婚に関しては新堂の方から「一旦、白紙に戻して欲しい」と言われ、それを承諾した。
表向きには急に海外勤務が決まったからという理由で式や披露宴は延期、というかたちになった。
しかし若葉は昇子の下に残れるよう交渉するという新堂の申し出を断り、
辞令どおりNYの事務所を任される新堂の補佐として渡米することに決めたのだった。
0124名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:41:59.44ID:78+I6VsK
一方、草太はそよ子から別れの手紙を受け取り、
それを読んで自分がいかに身勝手に彼女を傷つけたのかを痛感した。
「オレ……そよ子さんに甘えすぎてました」
すぐさまよそ子を探して駆け回り、会うなり誠心誠意謝罪した草太の姿を見てそよ子は、
ほんのわずか捨てきれずにいた期待が氷の欠片のように溶けてなくなったことに安堵した。
ここで草太がそよ子を引きとめようとする男だったら、心底彼のことを嫌いになるところだった。
「私はもっと、違うかたちで草太さんに甘えて欲しかったです」
でも、もういいんです、とそよ子は濡れた目を伏せて微笑んだ。
「このままフランスに行ってしまうんですか? 鮎川先生のことは……」
「予定どおり、フランスには行きます」
若葉のことはどうするのか、と言いかけたそよ子の言葉を遮って、
草太はきっぱりと渡仏の決意を告げた。
「今のオレじゃ、若葉さんを幸せにすることなんて到底無理です。
まずは胸を張って彼女の前に立てる男にならないと」
「でも……」
0125名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:43:14.94ID:78+I6VsK
そよ子も草太も、新堂と若葉の結婚が白紙に戻ったことを知らない。
おそらくNYで落ち着いたら式を挙げるのだろうと思っているそよ子は、
想い合っているふたりがこのまま遠く離れ離れになって
別のひとと結ばれようとしてるなんて、と胸が痛んだ。
「若葉さんが幸せならそれでいいんです。
でも、オレが若葉さんの前に堂々と立てるようになったとき彼女が幸せじゃなかったら、
そのときは……」
相手が誰であれ奪い取ってでも幸せにします、
と言い切った草太の頼もしい笑顔を見てそよ子はまた溢れそうになる涙をこらえて笑い返した。
「きっと草太さんなら大丈夫です。私も……私の幸せを探します」
「オレも、どこにいてもそよ子さんの幸せを祈ってます」
「お見送りには行きません。ここでお別れです」
そよ子と最後に握手を交わして、草太は凛と背筋を伸ばして立ち去る彼女の後姿を見送った。
0126名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:45:49.30ID:78+I6VsK
若葉が新堂とともにNYへ渡って一年が過ぎた。
はじめての海外での暮らしに戸惑う暇もなく新しい仕事に忙殺され、
慌しくも充実した日々だ。
新堂とはその後、仕事上のパートナとしてはこの上なく良い信頼関係を築いてきたが、
プライベートでは結局、恋愛関係には進展せずなぜか今では
同性の親友同士のような奇妙な関係になってしまっている。
彼を支えたいと思った若葉の気持ちに嘘はかったが、
それは恋とか愛から生まれたものではないということに新堂は最初から気づいていのだ。

「君のおかげで粗悪な類似品が市場に出回るのを防げた、とクライアントも大変喜んでいたよ」
「新堂先生の助言のおかげです。ありがとうございました」
向かい合った席についた新堂と若葉は、シャンパンのグラスを軽く掲げて乾杯をする。
はじめて若葉がメインで任された案件を良い結果でやり遂げたお祝いをしよう、
と新堂にエスコートされたのは以前、東京でも新堂が連れて行ってくれた
フレンチレストランのNY店だった。
あのとき食べた前菜がすごく美味しくて、
新堂がシェフを呼んだらそれが草太だったことを思い出す。
0127名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:51:00.61ID:78+I6VsK
若葉がNYに発つ数日前、草太も単身フランスに渡ったとひと伝に聞いた。
そよ子は今も日本で、昇子の秘書をしている。
あのとき、草太の気持ちがまだ若葉にある、と聞かされても
何もかも放り出して彼の手を取ることは自分にはゆるされない、と思った。
全部、若葉が少しも素直になれずにヘンな意地を張り続けたことが原因で
起こった事態なのだから。
現在は新堂との婚約も正式に解消し、新堂の両親にも再び頭を下げて
父の借金は何年かかっても必ず返すと約束をして一応のけじめはつけた。
婚約解消を申し出たのは自分からだから、と慰謝料を受け取ろうとしない新堂には
金銭ではなく信頼に答えることで返していくしかないと思っている。
直接本人に言ったことはないが、いずれ新堂が独立して事務所をかまえるときは
彼について行き、全力で支えるつもりだ。
0128名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:52:52.74ID:78+I6VsK
「そういえばクライアントの開発担当がしきりに君のことを美しい、美しいって褒めてたよ」
「ええっ? あの、オーウェンさん、でしたっけ?」
「そうそう。で、恋人はいるのか、まさか僕がそうじゃないかってうるさいものだから、
君には恋人はいないけど心に決めた相手はいるようだ、って本当のことを教えておいた」
「な……! 新堂先生っ」
カーッと顔を赤くした若葉は、思わずフォークを取り落としそうになって新堂をキッと睨んだ。
若葉の心がまだ草太にあることを、新堂は知っている。
祝いだとか言って、この店に若葉を連れて来たのも遠まわしな意地悪なのではないかと
ついそんなことを考えてしまった。
「そっ、それにしてもこのフィレ肉のロッシーニ? でしたっけ。すっごく美味しいですねっ」
慌てて話題をそらそうとした若葉に、新堂はにやりと意味深に笑う。
「こういうときは、シェフを呼んで直接美味しかったと伝えるべきだね」
「え? ええっ??」
このシチュエーションには覚えがある。
慌てる若葉を他所に、新堂は近くにいたギャルソンにシェフを呼ぶように伝えた。
0129名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:56:34.46ID:78+I6VsK
そして、ふたりのテーブルにやってきたシェフは――――
「ダ……、そ、草……太さん……」
コックコート姿の草太は、照れたような笑顔で若葉を見おろした。
この一年、忘れたことなどなかったたれ目の優しい笑顔。
今もフランスにいるものだと思っていたので、こうして目の前に現実の草太がいることが、
にわかには信じられない。
「彼、僕と君が結婚したとばかり思ってたらしくて、先月このNY店に転勤が決まったとき、
まず僕に連絡をくれてね」
人妻である若葉に直接連絡を取るのは失礼だという気遣いが、結果は勘違いだが草太らしい。
「聞けば、君は僕と婚約を解消したことも告げてないって言うから。
余計なお世話かもしれないけど、僕からすべて話しておいた」
若葉を巡るライバルだと思っていたときはふにゃふにゃした優男だと思っていたが、
先入観を取り払って話してみてから、新堂は草太の誠実な人柄と料理の腕に
好感を抱くようになっていた。
「じゃあ、僕はデザートは遠慮しておくから」
席を立ち、颯爽と去っていく新堂を草太は丁寧なお辞儀で見送る。
0130名無しさん@ピンキー2011/09/23(金) 00:03:21.63ID:c39kMspq
ひとりテーブルに残されて唖然としている若葉に向き直り、
草太は姿勢を正してシェフの顔で微笑んだ。
「本日はようこそお越しくださいました。只今、デセールをお持ち致します」
草太が自ら運んできたデザートの皿には、
ハート型をした鮮やかなフランボワーズのムースとともにチョコレートで
「Je t'aime(愛してる)」と書かれていた。
文字の意味を理解した若葉の瞳から、涙の粒が押し出されて頬を伝う。
「オレは今でも若葉さんのことが好きです。あなたを……幸せにしたい。
その役目をオレにください」
「わたしを幸せにできるのは、世界中であなただけなんです。
わたしもあなたが……草太さんのことが好きです」
顔をあげた先の、草太のはにかんだ笑顔をもっとちゃんと見たいのに涙で滲んでよく見えない。
草太が差し出したハンカチを若葉が受け取ったとき、
「Congratulations!」という声とともに拍手が起こった。
周囲のテーブルの客たちも、次々と祝いの言葉とともにふたりに拍手を贈る。
0131名無しさん@ピンキー2011/09/23(金) 00:07:23.08ID:c39kMspq
「えっ? あ……」
ここがレストランの客席という公共の場だということを思い出し、
若葉はカーッと茹で上げたように真っ赤になった。
草太も顔を赤くして、周囲の客席に
「I am sorry to have disturbed(お騒がせして申し訳ありません)」と頭を下げる。
「あの、若葉さん。そのデセール、若葉さんのためだけのシュプリーズだから
……食べてくれる?」
本来ならデザートは専門のパティシエが作るところを
このひと皿だけは草太が盛り付けまですべてひとりで仕上げたのだという。
フランボワーズのムースは甘酸っぱくてとても美味しかったのだが、
コーヒーを淹れてもらいデザートを食べ終えるまでの間に席を立つ客が口々に
「I'm very happy for you!」だの「Sweets Are Forever」だの若葉に声をかけていくので、
恥ずかしくてしょうがない。
「もうこのお店には恥ずかしくて来れないよ……」
しかし、後に新堂がこの店を接待でよく使うようになり
そのお供で若葉も頻繁に来店することになるのだった。

-fin-


しまった、ちゅーすらしてねぇ。
シュプリーズは「特別料理」の意味合いで使いましたが仏料理用語としては間違ってるかも。
英語は翻訳サイトまかせなので雰囲気の演出ってことでご勘弁願います。
エンドロールで草太の店にリリカとビー太郎がランチに来たり、
若葉と草太がセントラルパークでピクニックデートとかしてたら俺得。
あっ、それからポール・ボキューズにNY店はないですwwwすみません。
0132名無しさん@ピンキー2011/09/23(金) 04:42:16.80ID:zUb0ogez
Hで若葉の良さに理性を失ったそうたがみたい。
「ごめんっ若葉さんっ・・・優しくできないっ・・!」「ゃぁっ激しすぎですっあんっ」→がつがつ突きまくりH みたいな。

夜だけドSなそうたもみたい。立場逆転。

そうたは絶倫であってほしい
0133名無しさん@ピンキー2011/09/23(金) 12:11:36.04ID:nT5jLdNk
>>131 GJ いろんな最終回があるといいな。
0134名無しさん@ピンキー2011/09/23(金) 20:26:19.53ID:H0ukjuAI
>>78+I6VsK
GJGJ!!
そういう最終回も全然ありだね。最終的に若×草でハピエンは鉄則だし、
お互いに夢叶えたって感じで爽やかエンドでいい感じ。
これからもステキな投下待ってます!
0136名無しさん@ピンキー2011/09/25(日) 23:07:04.88ID:3lH0xbCJ
>>131さん GJ!
プラトニックもエロいやつもどちらも良いです。
>>132さんの話もきになる。

個人的にはウェディングドレスでチューの後どうしたのかなぁ。と思ってます。
0137名無しさん@ピンキー2011/09/26(月) 16:40:40.33ID:f1eLABoY
あのキスの感じからすると草太は若葉に理性を止められないね
0143名無しさん@ピンキー2011/10/09(日) 09:25:08.11ID:4aC1edWl
保守
0146名無しさん@ピンキー2011/10/19(水) 01:44:08.00ID:T0ACmBKN
過疎ってるのも寂しいので、投下させていただきます。
最終回後で、結婚したふたりに子どもがいる設定です。

*********

「英次郎はもう寝ちゃった?」
「パジャマ着せてる途中で意識不明です」
「やっぱりなぁ。湯船でも何度か沈みそうになってたもん」
濡れた髪をタオルで拭いていた草太は、若葉と目を合わせるとクスッと笑った。
草太がフランスから帰国し、若葉と結婚してから五年が経つ。
ル・シャトーは下町の気軽なフレンチとして順調に常連客を増やしていたし、
若葉も今は仕事量をセーブしてはいるが弁護士の仕事を続けていた。
ふたりの間には男の子が生まれ、今年で三歳になる。
決して裕福ではないが、家族三人、幸せで充実した日々を送っていた。
「若葉さん、こっちおいで」
「なんですか?」
居間のソファで冷たいお茶を飲んでいた草太が、にこっと人懐こい笑顔を浮かべて若葉を呼ぶ。
首を傾げて呼ばれるままに草太の傍に行くと、不意に腕を引かれて口づけられた。
0147名無しさん@ピンキー2011/10/19(水) 01:45:14.21ID:T0ACmBKN
「……もう、急になにするんですか」
冷たい唇が離れると、若葉は照れ隠しに怒ったフリをする。
「最近キス、してないなぁって思って」
「毎朝してるじゃないですか」
「行って来ますのチューじゃなくて、もっとちゃんとしたやつ……」
草太の膝の上に座った姿勢のまま力強い腕でぐっと抱き寄せられ、請われるままに唇を重ねた。
角度を変えて何度か啄ばんでから、深く重ね合わせてお互いの舌を絡め合う。
唇を離した頃には、草太の冷えた舌と唇はすっかり温まっていた。
「ね、英次郎も寝ちゃったし……ダメ?」
「えっ? こ、ここで?」
熱く濡れた目で草太に見上げられ、若葉は頬をほんのりと赤く染める。
「まさか寝てる英次郎の横で、ってわけにもいかないし」
普段は寝室に布団を並べて敷き、親子三人で川の字になって寝ているので夜の営みをどうするかは夫婦のささやかな悩みのひとつである。
息子を寝かしつけた後、こっそり居間のソファで……というのはもう何度か経験済みだというのに、いつまでも初々しい若葉の反応が草太には可愛らしくて仕方がない。
少し目を細めてニヤリと笑った草太は、わざと意地悪を言ってみる。
「ここがダメなら、後はお風呂くらいしかないけど……」
「おっ、お風呂は絶対にイヤですっ」
予想通り涙目になった若葉が、真っ赤な顔をぶんぶんと左右に振った。
新婚の頃、うっかりお風呂でそういう雰囲気になったのはいいが声が響いて恥ずかしいわ、のぼせてフラフラになるわで散々な目に遭い、それ以来若葉はお風呂でのエッチは断固拒否を貫いているのだ。
0148名無しさん@ピンキー2011/10/19(水) 01:46:11.27ID:T0ACmBKN
お風呂でするのは断固拒否だけど、今からここでしようという草太の誘いには素直に頷けなかっただけで若葉だって草太に触れて欲しいし、触れたいと思っている。
甘えるのが下手で意地っ張りな若葉のことをよくわかってくれている草太は、若葉が折れるタイミングをいつも上手く作ってくれるのだ。
「じゃ、どうしよっか? お泊り保育の日までお預け、なんてのはオレ、我慢できないっすよ……?」
「それはわたしも……我慢できません」
若葉は草太の首に両腕を回して引き寄せると、OKの意味を込めて自分から口づける。
合わせた草太の唇が触れていてそれとわかるように笑みのかたちになり、若葉の体がソファの座面にゆっくりと倒された。
「…………あっ、電気は消してください」
「……ちぇっ」

夫婦の間にふたり目の子どもが出来るのも、そう先のことではないかもしれない。

〜終〜

子どもの名前はギャグです。
草太にとっての長男はB太郎だろうから、A次郎……なんつって。寒!
お粗末様でした。
0149名無しさん@ピンキー2011/10/19(水) 12:58:47.07ID:yW2tUEPh
久しぶりの神キター!!!
GJです!!
英次郎最初吹いたけど若葉草太なら付けなくもない名前だw

本当この2人萌える!
もっと職人さん来ないかなー
0150名無しさん@ピンキー2011/10/19(水) 20:51:43.88ID:zeuyK6PV
きゃーーー!!!久しぶりの投下キターーー!!!待ってました!!
GJGJです!
草太のお誘いにツンデレ返しの若葉、最高!これからも投下楽しみにしてます!
お泊り保育って事は、やはり英次郎も三つ葉の森保育園の園児なんだろうなあ

ホントにもっと職人さん来てくれるといいな
ラストシーンがこれから二人のらぶらぶが始まる!ってところで終わったから
その後を色々想像しやすいと思うんだけど
0151名無しさん2011/10/19(水) 23:43:05.98ID:8qyqQJxp
超絶ウルトラやびゃあwwwww
もっと続きが見たいです★うちの妄想より遥かにキュンとします
0152名無しさん@ピンキー2011/10/22(土) 00:32:16.28ID:Qbw8w8UO
146です。
GJありがとうございました!
その後のふたりのラブラブは色々妄想できて楽しいですよね
エロありにもチャレンジしてみたいと思ってるので、また何か書けたら投下させていただきます
0154名無しさん@ピンキー2011/10/22(土) 20:47:27.79ID:8sJ9JOud
うちも投下まってます!!うちも投下まってます!!
0155名無しさん@ピンキー2011/10/25(火) 05:41:20.10ID:i1RHYZCC
このスレあったの今知った!
一気に読んだけどクオリティたけぇ…萌える…!
草太さん今流行りのロールキャベツ男子っすねw
0156やびゃあ2011/10/27(木) 23:43:11.31ID:+dujZcvJ
忙しいかもしれませんが・・・職人さん投下待ってます!
0157名無しさん@ピンキー2011/11/07(月) 17:24:41.94ID:qaeCj3HM
保守

そして職人さん待ち
0171名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:34:28.49ID:yHEyMe5K
2ちゃんに書き込むのは今回が初めての超初心者ですが、つい最近全開ガールの草太×若葉にハマってしまい、文章を書きましたので、投下させて下さい。このスレの職人さん達のレベルの高さにガクブルしてますが…よろしくお願いします。
初心者ですので、何か間違った事があったならご指摘お願いしたいです。

エンディング後から数年後、二人の結婚後のお話です。





「い、いいですかっ!公共の場では私の半径50センチ以上は近付かないで下さい!」

頬を少し赤らめ、そう早口でまくし立てているのは、キッチリとリクルートスーツを着こなし、前分けの黒髪がとても似合う、誰しもがハッと振り返る程の美人。なにやら彼女の抱える重そうなエナメルのバックの中には、大量の書類が鞄に収まり切らずにはみ出していた。

そのエナメルバック重いでしょうから俺に貸して下さいと、物腰柔らかな、まさに今流行りの草食系男子の代表なような男性が、彼女にバックを渡すように説得していた。

「今はなるべく重い物持つの止めてくれって言った筈っすよ!
一番身体大事にしなきゃならない時期なの分かってるんすか!?」

彼女の肩を必死につかみ諭す姿は、余りに真摯で、周りの無関係な通行人達も思わず振り返る者や立ち止まる者もちらほら居る程。

その興味有りげに彼女達のやり取りを見る野次馬達の視線に、彼女は頬を先程よりあからさまに蒸気させながらギッと殺気を含めた視線をふりまき、最終的にその視線は、目の前の男性に全て降り注ぐ形となった。

「だから!公共の場でのスキンシップはあれほど禁止だと…!
それに、このバックには重要な書類が沢山ありますので、幾ら草太さんと言えどもお任せする訳にはいきません!」

「だったら、せめて安定期に入るまででも重い物とか持たないような仕事に切り替える事は出来ないんすか!?」

「…私が一度引き受けた仕事を他の誰かにお任せするとお思いですか?」

「…確かに思えないっす、思えないですけど…」

にっこりと冷たく笑う彼女の剣幕に、草太と呼ばれた男性は、その笑顔にたじろきながしながらも自身の想いを怯まずに彼女にぶつける。
0172名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:38:54.23ID:yHEyMe5K

「この前だって仕事で無理しすぎたばっかだし、検診で行った産婦人科で医者にキツく言われたじゃないすか、あまり無理はするなって!

…俺、若葉さんとお腹にいる赤ちゃんに何かあったって考えたら…」

そう絞るように呟いた言葉、そして微かに濡れる彼の瞳の真っ直ぐさに当てられた彼女の頬には、ハッキリと羞恥の色が帯びていた。

「だ、だからっ!公共の場では言葉を選べとあれほど…!
あとそれくらいの事で直ぐに涙ぐまないでください!
…私が貴方の涙弱いの知ってるくせに!!」

「…だって仕方ないじゃないすか、俺…若葉さんが心配なんすもん!」

「だってじゃない!!
…嗚呼もう!!これだからだんご虫はっ!!」
なにやら勢いよく叫んだ彼女は、彼の腕をつかみ、人混みから外れた裏小路に引っ張り込んでいく。

「え、ちょ…若葉さん!?」

彼女も自分で気にしてるのか、前ほどよりさほど高くないパンプスのヒールをカツカツ鳴らし、ずんずんと進んで行く後ろ姿と、されるがままの彼の姿。そしてオフィス街の換気口のファンの風が生温い裏小路の奥で、彼女は突如立ち止まり、彼と向き合う。

「此処でならある程度の人目は付きませんので、だんご虫で尚且つ泣き虫な草太さんを慰めてあげれるってもんです。」

さぁ来い!とばかりに腕を広げた彼女に導きかれるように縋りつく彼の姿。

その繊細な心とは逆に、意外にも逞しいのだと、抱き締められる度に思う彼の背中、
顔を見られる事がないこの行為の時だけ、彼女は自分が心から素直な女になれてる気がするのだ。

そんな事を頭に過ぎらせながら、縋りつく彼の背中を、首筋を優しく慰めるように撫で、時にポンポンと落ち着かせれるようにさすって行く…。

「草太さん、少しは落ち着きましたか?…草太さん…?」

もうタイムリミットだと伝えようと覗きこんだ彼の顔は、先程の切なさとは違い、彼が昼間には絶対に見せないであろう欲情を纏って、くすぶらせているかのような表情をしていた。

…え、ちょ…!?なんでっ!?

彼の豹変に思わず動揺した彼女の隙を狙って彼は彼女の肩を壁に押し付け、小さな顎を指先で持ち上げながら、初めは啄むように、そして次は焦らすかのように彼女の唇を舐め、空いた唇の隙間を埋めるかの如く深く口内を貪っていく。
0173名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:41:02.28ID:yHEyMe5K
、くすぶらせているかのような表情をしていた。

そんな何時もの夜の営み前に彼と行う深い口付けを、何故か真っ昼間の、しかも屋外で行われている事実が、彼女の思考をますます混乱させた。

「…ん…っ、…何して…!?屋外でのこの行為は…猥褻行為に値して…っ!!」

恥ずかしながら呟くこの言葉から、前に彼女が屋外にて酔った勢いで彼に行った初めての接吻は、彼女の中では既に記憶が無いものとして片付けられてるらしい。

その言葉にほんの少しだけ苦笑いを浮かべては、先程の押しの弱さが嘘みたいなほど意地が悪い笑みを浮かべて彼女の耳元で囁くように呟く彼の姿。

「……でも若葉さん、そんな事言っててもキッチリと応えてくれてますよね…
初めは本当にぎこちなくて、よく鼻当たったり、歯当たったりしてたけど、…いや、本当上手くなったっす、キス。」

「…っ!?、だ、だんご虫な癖して、何上からモノを言っちゃってくれてるんですかっ!?
そんなのは当たり前です!!一応全ての事は事前に予習し、学んだ事は必ず復習するのが私のモットーですから!!」

「…いやでも、それって主に資料とかでですよね?ぶっちゃけこうゆう行為って、経験重ねなきゃって思うし…だから若葉さんがキス上手くなったのは俺とのキスでかなぁって思うと嬉しいというか…」

「っ勝手に自惚れないで下さい!!
…そりゃあ…貴方とのキスは…好きか嫌いかと聞かれたら…、好きですがっ!、だからといって私のキスの進歩が草太さんのお陰と言われたら、それはもの凄く心外です!
それに、感情的にはキスは何らかの影響は有るのかもしれませんが、物理的にはキスそのものの行為に生産性など全くありません!」

「…若葉さんが前に言っていた、キスは粘膜と粘膜の触れ合いでしかないって奴っすね?
でも、その粘膜と粘膜の触れ合いの果てに、こうして若葉さんのお腹に俺と若葉さんの遺伝子を引き継いだ命が生まれてくる…。そう考えたらキスって俺はもの凄く欠かせないモノだって思うし、…それに、好きな人とだと、もの凄く気持ち良くないっすか?」

「それは…っ…」

「少なくとも俺は、若葉さんとのキス、すっげー気持ちいいです…。」

そう呟きながら彼は自身の唇を、彼女の唇に軽く押し付け、ふっと彼女が緩んだ隙にお互いの口内の舌先を絡め取るように口付けを行っていく。
0174名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:49:17.66ID:yHEyMe5K


粘膜と粘膜の触れ合いの果て…

そう彼が呟いた言葉が彼女の脳内に焼き付いて離れない。

まるで今行っている行為自体が、男女の肉体の繋がる行為と重なるような…そんな感覚に陥るのを彼女は感じていた。

初めて彼と繋がれた日、余りに痛くてたじろぐ自分の気を紛らわす為にしてくれた甘いキスが忘れられない…

此方ばかりが何時も何時も彼の行為に翻弄されるのが悔しくて、自分から仕掛けたキスは、自身と彼の歯が衝突して頭に響いた苦い記憶…。

そして遂に繋がる事への痛さが無くなり、その行為を悦べる事を発見した喜びと恥ずかしさ…、そんな自分の変化にもの凄く喜んでくれた彼の笑顔…。

今彼としている行為は、只の口付けな筈なのに、結婚してからの彼との夜の甘い生活を否が応でも思い出されてしまう。

「…ん…っ、…そうた…さ…、」

「若葉さん…、今の声すっげー可愛い…、もっと、聞かせて…?」

彼の肩にしがみつくのがやっとの彼女の耳元で彼が呟いたその言葉は、彼女を追い詰めるのは容易な事で、
壁に寄りかかりズルズルとしゃがみ込み吐息を整える彼女の腕からは、先程はどんなに彼が頼んでも頑なに離さなかった大量の書類が入ったエナメルバックを指から不意に離し、ドスンと地面に鈍く落ちる音がビジネス街の騒音に紛れて辺りに響き渡った。
0175名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:51:56.69ID:yHEyMe5K

その隙にバックの取っ手をしっかりと掴み「若葉さん、今日はもう帰りましょうか」と呟いた彼の笑顔。

「…へっ!?」

「…ほら、このままこんな場所で事進めるのは…なんつうか、流石にヤバいだろうし、
あ…でも若葉さんがもし続きがお望みなら、家帰ってからって事で…、どうします?」

先程の事の事などまるで忘れたかの様にスッキリとした彼の表情は、彼女の眉間に皺をキッチリと寄せさせるには十分で、

「…この…っ、だんご虫!よくもっ…!」

「ほら、前に言ったじゃないすか、だんご虫だってやる時はやるんだって。」

「…いいからその鞄返して下さい!!」

「若葉さんが今後無理ををしないって約束するなら返します。」

「私は無理なんてしていません!!」

「だったら、そんなムキになる必要ないじゃないすか?」

「ムキになってるのは貴方でしょう!!」

「あ、今日の晩御飯何にします?、和洋中、どれがいいっすかね?」

「和がいいです…、って話をそらすな!!!」

「…歩けます?、なんなら俺、若葉さんを家まで抱えていきますが?」

「結 構 で す!!!」

そう思い切り捨て台詞を吐き捨てて、一人ずんずんと路地を進んで行く彼女の姿。

どんな気分の時で在ろうと、背筋が真っ直ぐな彼女の後ろ姿を愛おしいそうに見つめながら、先程奪う形になった彼女の荷物を抱えて、彼も路地を駆け出していく…


-End-
0176名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:54:21.01ID:yHEyMe5K
小説投下した171ですが…
途中文章がだぶってしまい、見づらくなってしまった事申し訳ないです…。
0177名無しさん@ピンキー2012/01/08(日) 19:06:07.10ID:mhrv4HPq
神キターーーーー!!!!
ううう嬉しい!

なんか久しぶりに草太と若葉に会えて感涙(TT)
>>176さんありがとう!
素敵!二人の掛け合いにキュンキュンですわ!

0178名無しさん@ピンキー2012/01/08(日) 22:49:31.36ID:is9ZU1KU
>>176です(^ー^)もうスレを見てる人はいないのかなと思っていたので、見て下さっただけで本当に嬉しいです!>>177さん、こちらこそ、ありがとうでした!
0179名無しさん@ピンキー2012/01/09(月) 02:21:53.35ID:/HvQc+nV
きゃーーー!!!久しぶりの投下キターーーー!!!GJGJ!!!
ほんと職人さんの投下すっかりご無沙汰になっちゃってたから
作品読めて嬉しいです!
しかも若葉のツンデレなのに草太の涙目に弱いとことか
草太のだんご虫なのにしっかり男!な部分とかよく表現されてて
ホントドラマの続きって感じがしていい感じです!
これからも投下期待してます!!
0180名無しさん@ピンキー2012/01/09(月) 21:27:34.13ID:uitAH46N
二人のイメージぴったり!!!
初めてとは思えないクオリティーですね。萌えました…
とにかくSな草太とツンデレな若葉がたまりません。
本当にありがとうございます!
0181名無しさん@ピンキー2012/01/09(月) 23:18:09.79ID:WId8/47M
>>176ですm(_ _)m
沢山のGJ本当にありがとうございます!
若葉のツンデレと、草太の普段はだんご虫キャベツロール男子なのに、えちぃ時はSスイッチONになるっていう私の妄想を萌えて下さって嬉しいです!皆さんお仲間です(=´∀`=)
0200名無しさん@ピンキー2012/03/16(金) 18:18:57.83ID:8QaJiTAd
前に小説を投下させてもらった>>176です。今回は、草太と若葉が結婚した後での若葉とリリカのやり取りでビー太郎くんが登場します。エロパロなのにエロ成分がうっすら過ぎてごめんなさい。

それでは投下させて頂きます。










「草ちゃん!、ちょっと今日若葉さん借りてくね〜!」

私と草太さんが無事籍を入れた何ヶ月か後、草太さんの元妻のリリカさんがビー太郎君を連れてお祝いに駆けつけてくれた。
偶々日本にてミュージカルのバックダンサーの仕事が入ったらしくて、私達のお祝いもそのついでという事らしい。
ビー太郎君は、おとうよく頑張ったなぁと草太さんの頭を撫でてたのが微笑ましい。

「…ってなんで私が貴女に付き合わなきゃならないんですかっ!!」

「いいじゃん、いいじゃん!あたしこっちじゃあんまり女友達とか居ないからさ〜。
若葉さんに聞きたい事とかも沢山あるしね!」

「私は貴女とお話する事はなんにも御座いませんが?
やっとの思いで取ったお休みが、貴女のせいで台無しです!」

「まぁまぁ、たまにはさ?こうやって女同士もいいもんだと思うけどね?
それに、ビー太郎と草ちゃん久しぶりに二人水入らずにさせてあげたかったし…。」

「…そうゆう事なら先に仰って下さい!
その理由の方が私は素直に納得できます!」

「…若葉さんてやっぱ変わってる、うん、あたしがそう思う程だし。」

「行き当たりばったりな生き方してきた貴女に、変わってる呼ばわりされる筋合いはないんですが?
これは草太さんから聞きましたが、
出き婚で振られてバツイチならまだしも、偶々隣人の殿方が良い人だからと我が子を預け、そのまま流れで結婚したかと思えば、我が子より夢が大事と血の繋がりの無い他人に我が子を押し付けて渡米するなんて…
私から言わせれば、貴女も相当な変わり者だと思いますが?」

0201名無しさん@ピンキー2012/03/16(金) 18:24:10.16ID:8QaJiTAd

「…ハッキリ言ってくれるな〜、確かにそうだよね。でも、そうハッキリ私の顔見てその事言ってくれるの、若葉さんくらいだよ。
そんな所ホント変わってるし、あたし、若葉さんのそこんとこ好きだわ。」

「貴女に好かれても全く嬉しくなんかありません!」

そう言いながらリリカさんを睨んでも、相変わらず彼女はその笑顔を私に向ける事に躊躇わなかった。
そして、急にふと苦笑いを浮かべたかと思えば…次はぽつり、ぽつりと語り出すのだ…

「あたしね…、実は今でも草ちゃんの事忘れらんないんだ…。
一緒にやり直そうって言ったの、そりゃビー太郎の為でもあったけど、草ちゃんの事改めて好きだったんだって気付いたからでもあった。
でも草ちゃんにね、親子にはなれるかもしれないけど、夫婦には戻れないってハッキリ言われちゃった。
本気で好きな人が出来た。…自分の気持ちには偽れないって。」

「そんな事が…」

「その時若葉さんさ、別の人と結婚する予定だったみたいで、草ちゃん自暴自棄になっちゃっててさー。
若葉さん忘れる為に好きでも無い人無理して好きになろうとしてて…ってか誰でも良いならあたしでもいいじゃん!って腹立ったのもあるし、草ちゃんには本当に幸せになって欲しくてさ…、
まぁそんな理由で若葉さん、あんたに代理人を頼んだ訳。」

「あの時リリカさん、貴女は納得してアメリカに戻った筈。なのに何故、私にビー太郎君を取り戻す依頼をしてきたのか…その理由が今解った気がします。
でも一つだけ納得出来ない点があります、それは、ビー太郎君を苦しめたかもしれない事を承知で私に代理人を頼んだ事です。
ビー太郎君は一度自身で草太さんの側に居ると答えを出し、ビー太郎君自身もその時点では納得していた筈です、
…5歳の子どもに答えを出させる事が酷と言われるならそれまでですが。」

「あたしあの時…どうでも良い人好きになろうとしてるあの時のぐだっぐだな草ちゃんなら、ビー太郎があたしと一緒に行くってなれば、草ちゃんも一緒にあたしんとこ来てくれるっかもって思っちゃったのかもなぁー…。
でも、草ちゃんがビー太郎を説得して送り出したんだって知った時、草ちゃんは改めて若葉さん、あんたに本気なんだなってわかったんだ。
なのに若葉さん当の本人は素直じゃないわ、草ちゃんも諦めるわで…、
やっと今落ちる所に落ち着いたかっ!って感じだよ…」

0202名無しさん@ピンキー2012/03/16(金) 18:27:08.87ID:8QaJiTAd

「すみません…」

なに謝っちゃってんのー!?らしくないってー!と、私の肩をバシバシ叩くリリカさんの笑顔に、
改めて彼女は懐が広い女性なんだなと思い、ふと何故だか顔も思い出せない自身の母親の事を少しだけ思い出した…。

「あ、ところでリリカさん、今日はどちらに向かう予定なんですか?用事はさっさと片付けるに限りますし、」

「ふっふー!よくぞ聞いてくれました!今日はあたし行き着けのランジェリーショップに付き合って貰おうと思ってね!」

「ランジェリーですか…、なんでまた…」

「大丈夫大丈夫!予めショップ店員にも若葉さんのイメージ伝えといたから、似合いそうなの何着か取り繕っといてくれるって♪」

「…な、なんで私!?」

「こんな色気が全く無い安売り下着着けてるどの口が口答えするかっ!?」

「なっ!?、こんな人目がつく場所で何するんですかっ!?それに、別に見せる予定の無い日は機能性がある下着で十分かと…」

「あーあ、草ちゃんカワイソー!!普通新婚なら何時ナンドキ旦那様となにがあっても良いようにしとくのが新妻の勤めだと思わないの?」

「なっ、なんでそーなるんですかっ!?そもそも、元妻に言われてハイそーですねと返せる現妻が居る訳がないでしょう!?」

「元妻が言うから確かだと思うけどなーってのは、まぁ冗談だけどさ、今は新婚だからまだしも、何年か経つとマンネリ化してホント大変だよー?
だから今のうちに対策建てる為にも、行っといて損は無いと思うけどなー?」

「……、そ、ゆ…ことなら…考えなくも…。あ!別に勘違いしないでください!!…見るだけですから!!」

「おっけー!じゃ、すぐそこだし、もう行こっかー!」

0203名無しさん@ピンキー2012/03/16(金) 18:31:25.60ID:8QaJiTAd




◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「おとうー!おかあと若葉の帰り遅いなー。せっかくおとうがおかあと若葉の為に作ったあんかけ焼そば冷めてしまうぞ…。」

「うん、そーだな。でも大丈夫だ、あんはまた直ぐ火にかければ温まるし、さっきもうすぐ帰るっておかあからメール来てたからな。」

「そっかー!あれ?若葉からの連絡はないのか?」

「うん、それがな…、」

「ただいっまー!ビー太郎!いい子にしてた〜?」

「あ、おかあ!もうおいら小学生だぞ!」

「そっかぁ!そうだよなー!草ちゃん、ビー太郎見ててくれてありがとー!おかげで今日楽しかったよ〜」

「そっか、いや、俺も今日ビー太郎と沢山話出来たし楽しかったよ…って…あれ、若葉さん?リリカ、若葉さんどうかしたのか?」

「あ、草ちゃんごめん、いやぁ…ちょっとあたし若葉さんからかい過ぎちゃったかも…。つい、反応が面白くてさ…」

「からかい過ぎたって何だよ!?…若葉さん?若葉さん大丈夫っすか…?」

「…草太さん、私…草太さんがそんな人間だとは思いませんでした。」

「はいっ!?」

「はいっ!?じゃない!!この変態だんご虫野郎!!!あ、あんな…恥ずかしげも欠片も無いスケスケでヒラヒラな、ましてや布があんなに少ないのが良いなん…、…う…っぎもぢわる…!!」

「…ちょ、若葉さん!?とりあえず一旦席に座ってて下さい、水持ってきますから!!」

「…ごめん草ちゃん、若葉さんがどうしても飲みたいって言うから、つい沢山お酒飲ませちゃった…まさかこんな弱いなんて知らなくてさ…」

「いや、お酒はわかったけど、からかい過ぎたってなんなんだよ!?」

「…それは…ね、早くて今晩解ると思う…。じゃ、あたしそろそろホテル戻るね〜!晩御飯せっかく作って貰ったのに食べれなくてホントごめんね!」

「いや、それは大丈夫だけど…」

「ビー太郎ー!ほら行くよ〜」

「おう!おとうまたな〜」

「おう!ビー太郎またなー!…ってだから、スケスケヒラヒラとか、からかい過ぎたとかって一体なんなんだよ〜!!!」





続くのかもしれない…(;^_^)
0205名無しさん@ピンキー2012/03/17(土) 10:27:13.65ID:d5tjSO+Y
久しぶりの職人さん嬉しすぎる…
GJ!!
続き待ってます!
0206名無しさん@ピンキー2012/03/23(金) 12:10:40.25ID:fy2ubsg7
GJ!
続きマテイル
0207名無しさん@ピンキー2012/03/24(土) 23:29:15.52ID:boRC0dXN
きゃあっ 神がっ!!

GJGJです!!

やりとりしてる風景がありありと浮かんで…
久しぶりに若葉たちに会えて嬉しかったです。

続き、待っています。
0208名無しさん@ピンキー2012/03/29(木) 12:01:07.00ID:HYiUzCMO
おっ 神がいらしてるではないか!
GJGJGJ!!
続き待ってますぜ!
0210名無しさん@ピンキー2012/03/30(金) 23:25:46.58ID:GqksC+Si
>>176です。皆さんからの沢山のGJ、本当にありがとうございます!最近著しく過疎気味でしたので、反応が無かったならもう投稿は終わりにしようかなと思っていましたので、本当に嬉しかったです。(続くかもしれないと書いておいて無責任ですみません…)
ですのでかなりお待たせしてしまうかもですが、続きを書き始めてみようかと思います!GJありがとうございました!
0212名無しさん@ピンキー2012/04/01(日) 00:44:16.10ID:4SwA3zNr
>>211さん
こちらこそありがとうです!
0213名無しさん@ピンキー2012/04/01(日) 10:31:48.40ID:KFAipj7X
>>210
良かった!職人さんもう来てくれないかと思った…。
気長に待ってます!!
0215◇1762012/04/06(金) 16:47:27.03ID:FHSYfA7m
>>176です。わかりやすいように名前欄書かせて頂きました。
続き掲載させて頂きます。
もしかしたらドラマ本編の設定とは違うあやふやな点があるかもですので、
ご指摘ありましたらお願いします。
あと、自宅にパソコンが無くて携帯からの投稿なので、改口見づらいかもですごめんなさい。

それではどうぞ。



リリカとビー太郎が帰った後の我が家は、思いの他静かだな…と草太は思った。

とりあえず、リリカと若葉の為に用意しておいた晩御飯を
空いているタッパーに全て入れて冷蔵庫に保存した後、
具合の悪い若葉が横に伏せっているであろう自分達の寝室に繋がる階段を
草太は駆け足で上がっていく。

前にビー太郎と共に住んでいた思い出深い借家を若葉と正式に婚約した際丸ごと買い取った草太は、
まだ平屋のままの古い建物だった我が家を全面リフォームし、
二人のこれからの新しい生活の為に、
つい最近二階に新しい生活空間を増築したばかりであった。

そんな新品の壁紙の部屋に新しく新調した羽毛布団の上で横になる奥さんの寝顔にホッとした草太は、
お酒に呑まれてうなされている若葉の背中をさすりながら、
彼女がいつもキッチリと着こなす白いシャツワンピースの襟元のボタンを、
少しでも楽にさせたいと手慣れた手付きで外していく。

その際ふと、草太が若葉と結婚した後、
草太の記憶の中では一度も見た事が無いであろう白い花柄の刺繍のレースが沢山あしらわれたブラジャーからの胸の谷間に、
つい視線を止めてしまった…。

い、いやいや、今は流石にそれはねーっしょ俺!?
若葉さんが苦しそうだから着替えさせるだけなんだし…

そう自身に言い訳じみた言葉を投げかけるも、
ワンピースのボタンを外す度に露わになる彼女の大胆な姿に、
取り繕った理性は脆くも崩れていくのを草太は感じた…。

スケスケのフリフリってこの事かよ!!!

草太は思わず心の中で叫ぶ。

純白刺繍レースのブラジャーを引き立たせるシースルー状のベビードールは、
若葉の細くなめらかなウエストラインに身に付けられたガーターベルトを艶めかしく引き立てる。
太腿に止まるストッキングまでベルトが伸びる様に、
草太は思わず喉を鳴らした。

それらに合わせられた純白のショーツは、クロッチ部分以外はすべて刺繍のみ、
まさかと思い、ふと背中側を覗きこんだら、大胆にもその刺繍は、臀部の谷間でTの字を描いていた…。
0216◇1762012/04/06(金) 16:51:32.59ID:FHSYfA7m

………。
リリカの奴GJ…じゃなくて!!
アイツ若葉さん相手に一体何やってんだよ!?

学業と仕事以外は全くの世間知らずな若葉は、
世間擦れしたリリカにいいようにからかわれたのだと
草太は直ぐ様理解し、頭を抱えた。

先程のリリカのからかいすぎたとの
言葉と若葉の罵倒…、
そして若葉らしからぬ大胆な下着姿から、
リリカがあの大胆な下着姿が草太の好みだと
若葉に吹き込んだのは容易に想像出来る。

…確かに…純白なランジェリーでありながらも大胆でセクシーなのは、
草太だけではなく世の男性であれば高確率で好みの部類に入る筈だ。

尚且つ、若葉みたいなおぼこい娘が(と若葉に直接言ったら怒られるが)
慣れないセクシー系下着姿で
恥じらいながらこっち見ないで的な台詞を言われて墜ちない男は、
草食系と周りから評される草太でさえ、男じゃないと思う。
思うのだが…

…あー!!だけど一体これどうしてくれんだよ…っ

なけなしの理性をフル動員させて若葉に寝間着を着させた後、
草太は自身のジーパン越しに主張する下半身の猛りを感じ、
深い溜め息を尽きながら壁際にズルズルと滑るように座り込んだ。

やっと穏やかな寝息を立て始めた奥さんを
無理に起こして自身の欲望を解消するなど草太的にはもってのほかなのだが、
身体的には容赦無く欲求不満を掻き立てられて仕方が無いのだ。

とりあえずその場しのぎ的に処理をすべく、
よろよろとバスルームに向かう草太の後ろ姿に
幸か不幸か、寝ぼけて眠気眼な若葉から
「草太さん…お腹でも下した?」
などと、ある意味とてつもなく罪深い声掛けを受けて、
草太は今にも跳ね上がるが如く身体をビクつかせてしまった。

「う、うわっ!?…わ、若葉さん起きてたんすかっ!?」

「草太さん…なんで声うわずらせてるんですか…?」

草太の如何にもなビビり具合に、あからさまに眉をひそめた若葉だったが、
自分の現在の居る場所と格好に、ふと若葉は考え込む。

…私、確か…リリカさんとランジェリーショップで…

リリカとランジェリーショップに行った後、
近くにあった居酒屋に入って
ヤケクソな勢いでお酒を飲んだ事までは若葉の記憶には残っていた。

けれども…自宅にどうやって帰ってきたのか、
何故キチンと寝間着に着替えて布団に入ったかも何も思い出せなく、
若葉は一人困惑していた。

0217◇1762012/04/06(金) 16:55:47.34ID:FHSYfA7m

ランジェリー…、そうだ私っ!!

慌てて寝間着の首もとから自身の胸元を覗き込んだ若葉は、
次の瞬間思考もろとも身体まで完璧に硬直したまま、
草太に呟くように言葉を絞り出す…。


「…み、見たんですか!?」

「…な、何を…ですか?」

「…っ、だから!…わたしの下着姿をです!!
寝間着に着替えさせてくれたの草太さんですよね…?
私の服ここまで綺麗に畳む人なんて、草太さんくらいしか思いつきませんし。」

少し躊躇いがちに、頬を真っ赤に染めながら呟く若葉の視線の先には、
先程若葉が着ていたキチンと畳まれたシャツワンピースがあった。

「た、確かに寝間着に着替えさせたのは
俺で…、見ちゃったのも確かで…
でも全然大丈夫っす!!
若葉さんにメッチャ似合ってました!
…でもなんかちょっと背伸びし過ぎな気はして、
ビックリはしちゃったっていうか…」

先程の若葉の下着姿を思い出し、自身の異変を悟られぬように
慌てて若葉の視線を逸らしながら呟く草太の発言は、
若葉に悪い意味での勘違いをさせる理由には十分だった様で…。

思わず羽毛布団をギュッと握り締め、
顔を伏せわなわなと肩を震わして怒る若葉の姿が草太の視線に入った。

「…背伸び…ですか…、そうですね…どうせ…っ、私にはまだ早すぎたんです。
どうもすみませんでしたっ!!見苦しいモノを見せてしまって!!!」

「ちょ…っ、若葉さん!違うんですっ!!」

「…何が違うんですかっ!?
私はっ!リリカさんみたく胸大きく無いしスタイル良く無いので、
あの下着は背伸びし過ぎたんだと、
草太さんが今そう仰ったんじゃないですかっ!!!」

そう叫ぶように吐き捨てた言葉と
今にも涙がこぼれそうな程揺らぐ瞳で痛い程草太を睨み付ける。
でも何故か何時もの若葉の怒り方とは、何か質が違うのだと草太は感じた。

例えリリカに乗せられたのだとしても、
あの下着は俺の為に若葉さん自身が
選んてくれたものだったとしたなら…。

珍しく此処まで怒りで感情を取り乱した
若葉の言葉の端々からそう感じ取った草太の心は、
一気に歓喜に満たされた。

若葉が自分を想っていてくれているっていう事実に…。

0218◇1762012/04/06(金) 16:59:41.56ID:FHSYfA7m

「…若葉さん。」

「何ですかっ!?」

「…いや…、若葉さんすっげぇ可愛いなぁって思って…」

そう呟きながら布団の上に座る若葉に
視線を合わせるように草太は座り、
若葉をギュッと抱き締める。
そんな草太からの不意打ちに
若葉は面食らって、思わず後ずさる。

「な、なななにしてるんですかっ!?
私はまだあなたを許した訳では…っ!」

「はい、わかってます。」

「わかってるならなんで……。って、ええっ!?」

そのままそっと若葉をベッドに押し倒す草太、
痛くならない程度に若葉を強く抱きしめ
お互いの身体を密着させたなら、
草太の下半身の異変に気が付いた若葉は
思わずすっとんきょんな声を出してしまう。

そしてお互いに気まずくなり、
暫くの間部屋は静かになった…。

その静寂を壊したのは草太の魂からの叫びだった。

「…若葉さん、…もう俺っ…!!!」




すみません、今回はここまでで力尽きましたので、もう少し続きますm(_ _;)m

0219名無しさん@ピンキー2012/04/07(土) 09:01:59.91ID:3M1s8nbr
>>218

キタ-----!!! GJGJ!!

いやぁ朝からニヤニヤして読んじゃいました。
ふたりは本当かわいいなぁ。草太のGJは爆笑。
しかし寸止め! ぐわはっ!
つ…続きを…悶えつつお待ちしております。
0220名無しさん@ピンキー2012/04/07(土) 23:47:31.46ID:ugfrOz9i
ぎゃーーー!!!!草太の理性崩壊キターーーー!!!!
GJGJです!!!こんな草太が見たかったんです!!!
続きが・・・気になり眠れない・・・楽しみに夜を明かします!!
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