ドラゴンクエスト官能小説Part18
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前スレ
ドラゴンクエスト官能小説Part17
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小説保管サイト「FF・DQ千一夜物語」(過去ログもあります)
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ドラゴンクエスト官能小説保管庫
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【お願い】
・男×男の小説は801板でお願いします。
・読む人を選ぶSS(注1)を投下する時には、事前に注意書すると叩かれません。職人の自己判断で。
・投下時にはトリップ推奨。
・ここは大人専用ということをくれぐれもお忘れなく。
・お子様は基本スルーしましょう荒れるもとです。
・僕の○○はこんなキャラじゃないもんとか言わない。
・作品が気に入らないならスルーしましょう。
一歩。二歩。
地に伏した女勇者の元に、魔王ゾーマが歩み寄る。
幾多の剣撃を受けたゾーマは、しかし満足そうに笑んでいた。
それはきっと、眼前の美少女がゾーマと戦う際に見せた、憎しみや蟠りのない純粋な覇気に心が動いたからであり。
「は…早く殺しなさい、ゾーマ…」
「殺しなどせん。価値ある者を殺すなど、無益でこそあれど有益になることは有り得んからな」
ゾーマは女勇者に手をかざすと、呪文を唱える。
女勇者も聞き慣れた呪文――ベホマ。
「な……なんで……?」
「私に再度挑むか?しかし貴様は恩知らずではないはずだ。ならば私が癒えるまで待とうとするだろう?」
「違う……なんで私を……」
「気に入ったからだ」
魔王ゾーマ。
人々はともかく、その名を聞いた魔物さえも怯える、闇の世界を統べし者。
その名を聞いてなお挑む勇気、ゾーマの眼前まで到る強さ、父を殺されてなお揺るがぬ意思。
その全てが、ゾーマにとっては好ましいものであった。
「一つ、私から提案がある」
「…なに……?」
「勇者よ、我が妻となれ」
「!?」
女勇者の身体が、自然と空中に持ち上がる。
「私はそれで満足しよう。魔物たちは全て私が責任を持って撤退させるし、必要とあらば処分もする。それでお前の役割は終わるはずだ」
「……私は、ゾーマに負けました。ただ虜囚の辱しめを受けるだけならば自害もやむ無しでしたが、私が貴方を愛することで人々が救われるのなら――」
「良かろう、我が妻よ。これより我々は夫婦――互いに支えあおうぞ」
女勇者の唇がゾーマに奪われる。
その瞬間、彼女は言いようもない感覚に恍惚としていた。
思考が焼かれ、ゾーマへの想いのみに身が悶える。
闇が心臓のみならず、身体中を余さず汚して行く感覚。
未だ青年してすらいないにも関わらず、成熟しきった身が熱情に疼く。
(愚かな勇者めが……貴様の才覚は認めるが、野放しには出来ぬゆえな……)
ゾーマの眼差しが、女勇者の虚ろな眼差しを居抜く。
「貴様は魔物を産む母体となるが良い」
「は……い……ゾ………マ……さま…」
完全に自我を失った女勇者を見ながら、ゾーマは笑む。
これで切り札は揃ったと。
自らの希望だった女勇者が産んだ魔物に滅ぼされる……皮肉の利いた悲劇に、ゾーマは笑いを止めることはなかった。 ※獣姦・スカ注意
6本足の馬
サンチョ「あれはほんの好奇心だったんです。6本足の馬の目撃情報を聴き、休暇を利用し調査に赴きました。
そこで見たのはビアンカちゃんと馬のモンスターが手を取り合って森の奥へと消えていく姿でした。
ただならぬ気配を感じ後をつけると、ぽっかり開けた空き地の馬小屋の前には、6本足の馬・・・ではなく、
坊っちゃまの父仇であるジャミの肛門に首を突っ込んだビアンカちゃんを見つけたのです!(冒険の書が消えた時の効果音)
ジャミの肛門に首を突っ込んだ状態で、ビアンカちゃんは何度もビクビクと身体を痙攣させ絶頂を迎えていました。
ええ、10分くらいそうしていたと思います。すると突然「ヒヒーン!」という甲高い鳴き声が響き渡り、
ビアンカちゃんの頭を押し出すように、おびただしい量の下痢便が排せつされました!
・・草原の上で上半身を下痢便にまみれながら仰向けに倒れたビアンカちゃんは、なお全身を痙攣させ絶頂を繰り返しておりました。
およそ30分くらいでしょうか、絶頂を繰り返しているその様子をジャミはニヤニヤしながら見下ろしていました。
私はあそこでみた悪夢のような光景を、今も坊っちゃんに報告できずにいます。出来る筈がなかろうもん」
ビアンカ「愛する人(ウマ)の直腸に顔を埋めながら、腸内に溜まったウンカスを舐めるのが好きなの。
でもまさか、彼が最中に排便をすることまでは予測できなかった・・
直腸の奥から激臭と共に下痢便が流れ込んできたあの瞬間の興奮と言ったら、まるで禁断の果実を口に含むような・・・
私はあの瞬間、ジャミの排泄物になったのっ。
全身を包み込むような多幸感に包まれながら絶頂をし続けたわ。
愛する人(ウマ)の排泄物になれた悦びに打ち震えながら・・・・」 最近、俺が嵌ってる格闘場が有るんだけど。
即プレイってヤツ。さりとて、お金もないしなあ。
激安ってのでも探していくと、ロマリアとかイシスに突き当たった。
特にイシスは激戦区で、値段が安いのにかわいいモンスターがうんと居る。
スゴロク場も激戦で、平日の午前中だとガラッガラ・・・割引してるところも特に南アッサラームだと多い。
オルテガの出る店が狙い目で、
プレイ時間によってはキングヒドラ戦が無料とか、ゾーマ戦?が無料とか、色々選べておつだよ。
お金が有ると、サマンオサやメルキドに遠征するが、高くてブスだとゲンナリ。 保守
現行までのSS・小ネタの大部分をwikiに置いてきた >>564
見てきた
いっぱい更新されていたな
何にしろ、乙 >>556はビアンカアンチがアンチスレで作成しあちこちに拡散させているマルチネタです >>567
適当なこと書くなよ
>>556はアンチスレで作成されたものではなく、ジャミ×ビアンカのファンスレにも貼られたもの
実際あちこちに拡散されてもいないし、馬嫁を嫌っているビアンカ派が無差別にアンチ認定してるだけ >>568
そのスレ明らかにアンチスレじゃん
キャラ叩きまくってるし、本スレ散々荒らしてきたアンチが書いてきた内容そのまんま移したレスばっか
大体ファンスレと言い張っても、このスレの作品にまとめる倉庫に無断転載作品がまとめられる時点でないわ >>568
いい加減キャラアンチするのに無関係なスレ巻き込む癖やめて頂きたい
キャラアンチまる出しなのに苦しい言い訳もやめろ
確認してきたけどキャラ単体アンチスレとも梯子して同じネタ貼ってキャラ叩きしてますね
これでファンです(キリッ)は無理がある ヒロインNTR萌えが創作したコンテンツが、ヒロインアンチや煽り荒らしに使われ易いのは事実
余所で作成された(した)ものなのに、コピペ(引用)と断った上で貼っていない以上、コピペ荒らしとみなして間違いない
もっとも、そのヒロインのファンでありなおかつヒロインNTRスキーという人々が確実に存在するのもまた事実
そのキャラが陵辱されている作品で抜けたり濡れたりする人も、立派なキャラファンには違いない
真のキャラファンとは、そのキャラが登場するコンテンツならもうとにかく何でもアリという、自己を捨ててそのキャラを愛でる者なり >>571
スレ検索して見てきたけど、元のスレがヒロインの事死ねと言っている会話SS貼られてたり
ヒロインファンの事はヒロイン信者wwwと馬鹿にした感じで、100歩譲って見てもヒロインファンの集まりの場では見れなかった
アンチが嫌がらせ目的で書いて、嫌がらせのためにまとめさせようとここにコピペしたと考えるのが妥当 ヒロインファンの集まりの場では見れなかった→ヒロインファンの集まりの場には見えなかった http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/ff/1373513778/37
既に他スレに投稿されていた作品であることが確認できるという理由で、>>556はここの保管庫の保管対象からは外れると思う
書いた本人と転載者とが同じ人かの確認はもはやできないし、本人であったとしても、二重投稿である旨を書いていない点で書き手としてのマナー違反だから
なお、ここはキャラアンチが書いたものであっても来るSS拒まずというのは、>>1の通り
気に入らないSSは黙ってIDあぼーんでもすべし アンチの投稿でもおkにしたらアンチの投稿で荒らされそうなのがなー…
あからさまなアンチ作品投稿者が目立つようになったらスレが荒れて完全に終了しそうだし
現にアンチスレのSS持ってくるのがいる時点でアンチにこのスレが目つけられたって事だし
個人の性癖に合わない作品とアンチのキャラ貶し目的作品って別物だろ… つーか中ちらっと確認したら、>>568ではビアンカ派と呼んでるけど、
元スレではビアンカ信者だの馬嫁信者だの思いっきりビアンカ派に敵対してるのな
ここを第二の論争会場にするのはやめてくれ ID:nUH1qEuA
ちょっと待て
マルチだからwikiに入れるなという議論ならここで聞くけどな
アンチだ信者だなどとそっち系の論争を今ここに持ち込んでるのは他ならぬあんただぞ
この板で過剰反応するのはやめてもらえないか
それこそFFDQ板へ帰って好きなだけやってくれ
アンチにしろ荒らしにしろ一番喜ぶのはあんたみたいに大騒ぎする奴を見ることだぜ アンチ作品もOKは個人的にやめてほしい…なんかここを荒される未来しか見えん こんなスレまでキャラアンチ活動の場として使おうとするなんてすげえ執念 カシムとネリスの仲に嫉妬するザジに魔物が侵入、ネリスを・・・ってのなら書いた記憶がある。 レベルが上がるごとにセックスに関する知識が増えたり、体が変化するのってのはどうですか。 そうりょは レベル10に あがった!
たいりょく(性的な意味で) +1 かしこさ(性的な意味で) +3
かんど +2 むねのおおきさ +1
フェラチオを おぼえた! 確か、ドラクエの二次創作で性転換するってのがありましたよね。 >>589
エロさを感じるくらいエロい、と思ったのは、8のウイッチレディくらいかなぁ… 配合も本当ならエロSSのネタの宝庫になるはずなのに
人型でかわいいorエロいモンスターがほとんどモンスターズにいないからな…
かろうじてヴェーラさん異種姦くらいか 「あー、気持ちいい…。」
風呂場でシャワーを浴びながら天使は自分の身体だけではなく心まで洗われていくのを感じていた。
「天使…。」
風呂場の入り口から賢者が顔を出す。
「あの……背中流してあげようか?」
「ああ、お願いします。」
天使に即答され賢者は少し面食らう。
彼女はバスタオルを体に巻いてはいたが天使は赤面もせず、自分の髪を洗い始めた。
彼の背中を流しながら賢者は自分の身体を眺め考えた。彼が自分に欲情しないのは自分を女だと認識してもらってないからではないのだろうか……。
彼女の身体は、年頃の少女にしてはスレンダーでどちらかというと華奢で腕も脚も細く子供に近い。しかし、パラディンには及ばないものの胸は一応並み以上ある。
彼はドミールに向かう途中にあった温泉に皆で入った時も躊躇なくパラディンに背中を流してもらっていた。
天使には性欲はないのだろうか?いや、「天使」という種族があり天使にも家族がいたことを鑑みるとそれはないだろう。
悶々と煮え切らない想いを抱えながら賢者は優しく天使の背中を流してあげた。 風呂に入って着替えた後、二人はグビアナの市場で朝食を食べ、市場を見て回り買い物をし、
情熱的な踊り子のダンスに興奮する観客に交じって声を上げ、酒を煽り、大いに食べた。
日が落ちて宿をとり先に天使が宿の風呂場に向かい彼が帰ってきた後、
賢者も風呂に行きシャワーを浴びていた。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、賢者は今日の出来事を思い返していた。
こんなにも清々しい、体が軽くなったのはいつ以来だろうか。
幸福の余韻に浸りたかったが彼女はまだ満足しきれていなかった。
二人きりの時間はもうあまり残されていない。
明日になれば天使はパラディンと魔法戦士のところに戻ろうというだろう。
今日はまたとないチャンスだ。両思いになってデートをして今夜は二人きり。
彼女から恋人になる最後のチャンスかもしれない。
だが、先ほどから頭の片隅で嫌な声が自分を執拗に責めている。
「卑怯者、独り善がり、抜け駆けをしている。」
パラディンを出し抜いてしまったことは事実だ。
これ以上天使との関係を深めれば言い訳ができないだろう。
でも天使を立ち直らせて彼が独りではないことを気付かせたのは私だ。
今日ぐらいは自分のエゴで行動しても罰は当たらない。
彼女は執拗に自分を責める声を押し殺すようにそう念じ、嫌な声を心の奥に押し込めてしまった。 「運が良かっただけ。」
嫌な声が最後にそう叱責したが彼女は聞く耳を持たなかった。
シャワーを浴び終え寝室の近づくにつれて心音が自分で感じる程に跳ね上がっていく。
外からはまだ人々が楽しく上げる声が聞こえてくる。
できれば静かな夜に二人きりでしたかったが物事は往々にしてうまく運ばない。
賢者は部屋の前で2、3回深く息を吸って呼吸を整え、ドアノブに手をかけた。
この部屋に入ると何かが起こるだろう。
体は念入りに洗った。髪も乾かして櫛を通した。ブ
ラは外して絹のローブの下はショーツだけ。
後は……彼が自分を受け入れてくれるかだ。
期待と不安を胸に彼女は扉を開く。
「ただいまぁ。」
賢者の声が少し上擦る。
カンテラに照らされた薄暗い部屋のベッドに天使はいた。
彼は窓から星空を眺め、その表情は寂しげで今にも消えてしまいそうな儚さをはらんでいた。
「天使……。」
思わず彼女の口から声が漏れる。 「あ、お帰り。」
天使の顔がこちらを向き、にっこりと笑う。
月明かりに照らされた彼の笑顔は艶っぽく、ときめいてしまった。
もう天使は自分を置いてどこにもいかない。
彼の笑顔から言葉に出さなくても十分賢者には伝わる。
彼女はホッとして最初の目的を思い出しながら天使に近づいた。
「やっぱり天使界は恋しい?」
いそいそとベッドの上の彼の隣に腰掛けながら賢者は聞く。
「……前ほどは寂しくはないよ。」
彼女に微笑みながらも少し寂しそうに天使は答えた。
「賢者が救ってくれたから、もう大丈夫……ただ………。」
「ただ…何?」
「……これから何をすればいいのかわからないんだ。」
自分が天使という存在でなくなった時から漠然と感じていた不安だった。
「解るわ…でも……。」
そう言いながら賢者は彼の隣に寄る。
「貴方はもう自由ってことじゃないかな?これからゆっくり探せばいいのよ。」 「そうだよね。もう僕は………んッ。」
少し強引な、しかしすぐに天使は彼女の求めに応じる。
「三度目だね。」
「ふふっ、これから数えきれないくらいしてあげる。」
続けて頬に触れるだけの優しいキスをしながら賢者は言う。
「次は僕からね。」
天使は賢者の背に手をまわして彼女の体を自分にぴったりと寄せる。
よかった、と賢者は安堵していた。彼が自分を受け入れてくれているのだ。
「……目閉じてよ。」
天使のその言葉にハッとして彼女は目を閉じる。
恋人とふれ合い幸せをじっくり感じる余裕はないようだ。
もう一度、今度は前よりも長く唇が重なり合う。
「……ハ…ッ。」
「ん―――。」
賢者と天使の声を押し殺す音が響き、相手の唇の柔らかさが優しく脳を刺激する。
しばしの間、頭の角度を何度も変えて唇を味わう。
途中、鼻がぶつかり互いの歯が擦れる。不器用ながらも初々しい愛の形。
程よく満たされたところで天使は少し口を開いて舌を賢者の唇に触れさせた。
天使の舌の感触に賢者は一瞬、躊躇するが彼と同じように舌を出し天使の舌に触れる。
二人の舌先が触れては離れるのを何度か繰り返した後、
唇は擦れ舌が深く絡み合うたびに水っぽい音が漏れる。 口だけではなく賢者は体を天使にもたれかけ、
彼の手を握り締めて愛する人とふれ合い、求めあう。
彼女はこの幸せに酔いしれて目を閉じると相手の肌の温もりと柔らかさ、匂いを強く感じられた。
予想していたよりもずっと天使は積極的だ。あわよくばこのまま………。
「ちょっ、賢者……。」
天使は驚いて彼女と口を離す。
久しぶりに天使は据わった目で賢者を見つめる。
キスの途中から彼女の手は天使の股間に伸び、服の上から触っていた。
「若さに任せた行動はよくない、って君は賢者だから知っているよね?」
彼は普段怒るとこの顔になるのだ。
「……え!?」
予想外の反応に賢者は困惑する。
ここまでは彼女の思惑通りだった。
「そういうことはもう言わないで……賢者だって神様じゃないの…。」
彼女はこのまま勢いで全て押し切りたかった。
キスだけで終わるのは嫌だ。
「ダメだよ。」
天使の服に伸びた賢者の手を掴んで制止する。 「そういう『天使』みたいなことは言わないで。私たち年頃のカップルなのよ。
若さに任せた行動だってとっていいの!」
そういいながら賢者は天使の手首を掴んで自分の胸に押し付ける。
賢者の大胆な行動と初めて触る女の子の柔らかな感触に天使は目を見開く。
彼女は無理に大人ぶっていて滑稽だった。
賢者は天使の上に覆いかぶさり、
ちょうど天使の腹に賢者が跨るような格好になった。
彼女はさらに天使の正面に顔を寄せる。
「僕は君とキス以上のことはしないよ。」
「今日は私につきあうって約束したでしょ?」
「だからってやっていいことと――――。」
そのあとの言葉は天使の口からは出なかった。
潤んだ目と察してくれと言わんばかりの表情に天使は何も言えなくなった。
「お願い……。」
賢者は迫るように彼にいう。
彼女はただ涙をためた瞳でうったえる。
泣き落としはズルい、
という言葉が喉元まで出かかったが何とか天使は飲み込んだ。
「わかった……いいよ。でもこれは、今夜のことは
魔法戦士とパラディンには黙っておいて。」
人間の女の子が面倒くさい一面を持っているのは知っていた。
実際にこういう場面になると男が折れるほかないようだ。 ――――天使だったときはわからなかった。
今はこれを理解できることが彼にとって幸福であり不幸でもあった。
「こんなこと二人にいえると思う?恥ずかしくて死んじゃうわ。」
そう思っていないのは彼女の表情から容易にわかった。
「勝った」と言わんばかりの笑みが顔から溢れている。
「………。」
少し癇に障ったので彼女の胸を絹のローブの上から少し乱暴に、練るように揉む。
「あん……ッ!」
天使の予想外の反撃に彼女の表情が引き攣るが表情は艶っぽく、
口から漏れた嬌声は耳に心地よく響く。
「…やッ、ちょっと…あ…………だめ…。」
絹のローブの心地よい手触りと柔らかで張りのある肉房の感触が伝わる。
賢者のローブの胸元をはだけさせると彼女の白い柔肌が露わになり、
念入りに洗われた彼女の胸からは透き通るような女の子の香りがする。
「やんッ!」
賢者の白い肌に貪るように吸い付き、天使の舌が彼女の肌を滑るたびに赤い跡ができていく。
「…ああ…はぁ……ん……。」
天使がちゅっと強く肌を吸う度に賢者の全身が震え、嬌声が口から漏れて彼の嗜虐心を刺激した。
天使は少し乱暴に自分にのしかかる賢者の体勢を変える。
今度は賢者が天使の下敷きになる。 先ほどまでは彼女の思い通りに押し切られたことへの反発から賢者を弄っていた。
だが、今はもっと強烈な禍々しいものに天使は突き動かされている。
「…あ……そこは…。」
下着の上から優しく賢者の秘所を撫でると時折彼女は痙攣するように震えた。
「あッ…!」
賢者は目をぎゅっと瞑り天使の手に指を絡め小刻みに震え、
まるで子供が人見知りするように怯えている。
今まで見たことのないしおらしく女性らしい彼女の様子に天使の中である疑問が浮かぶ。
「あの賢者って…その……処女なの?」
本格的に始める前に一応確認しておきたかった。
「えッ!」
「あ……いや、何だか怖がっているみたいだから……。」
「……そういうことは女の子には聞かないで……。」
賢者は少しムッとして答える。
天使は無言でじっと親が子を諭すような表情で賢者を見つめた。
「そうよ…はじめてよ。」
視線をそらしながら意地っ張りの賢者が観念したように言う。
「やっぱり!なんだか慣れてない感じがいつもと違ってかわいかったからね。」
顔を綻ばせ嬉しそうに天使はいう。
「いつもと違って、ってどういう意味よ?」
「……なんでもない。」
「ところで、あなたはどうなの?」
賢者も訊く。 「こんなこと想像もしたことがなかった。」
そう言いながら天使は彼女の身体を撫でまわし始め、
賢者も応じるように四肢を絡めた。
口づけを交わしながら二人はお互いの身体を愛撫する。
「ん……ぁ、ハッ……ん………。」
彼の身体は男にしては細く、華奢で大人には成りきれていなかったが
締まっていて新鮮な果実を思わせる。
賢者は自分と同じで少し嬉しかった。
二人の息が少し乱れ、息が湿り始めたとき潮時と考えたのか賢者は天使の下半身に手を伸ばす。
「……見せて。」
下着の上からもわかる。
先ほどからそれは身体を絡めるたびに自分に食い込んでいた。
少し強引に彼の下着を引き下げる。
彼女は積極的だが手つきは明らかに慣れてはいない。
(すごい、男の子ってこんなに大きくなるんだ。)
「え?……あっ!」
まじまじと彼女に見つめられ天使は戸惑う。
「そんな……ところ、ダメ…。」
今になってようやく彼女が何をしようとしているのか勘づき、
天使は制止しようとするが賢者の両手は彼を捉えて離さない。
「ハァ………ハア……、ン……ぐぅ。」
天使を暫く見つめて彼女はそのまま口を開き一気に根元まで咥える。 「ん……あっ……賢者………。」
水っぽくこもった音と賢者のくぐもった嬌声が夜の部屋に響く。
賢者の舌がねっとりと自分に絡みつき優しく全体を包み込む。
「う……ぁ……そんな…。」
天使は、彼女にされるがまま身悶えていた。
「痛ッ……!」
突如、天使は腰を引き賢者の口から離れた。
「ふぁッ、ゴメン!」
本で読んで性に関する知識はある程度持っていたが実際やってみると難しい。
天使に歯が当たってしまった。
「いいよ、大丈夫。………続けて、気持ちいい。」
「うん……。」
彼は天使であったため自慰さえ経験がなく、初めての行為に目を白黒させていた。
再び、賢者は天使を咥えて劣情のままに彼を貪る。
「う………あ!……ぁ。賢者……もう、口離して!」
彼女は無視してそのまま天使を離さない。
「お願い…離して……。」
だが、次の瞬間―――――。
「ゲホッ!ゲホ――――ゴホッ!」
賢者は咽ながら天使から口を離し、
彼女の口から白濁した熱い液体がこぼれた。 「うあ………ぁ。」
天使は下半身から力が抜けベッドの上でへたりこむ。
初めて感じる背徳的な悦びが全身に流れ、
甘い余韻を残しながら引き潮のように去って行った。
同時に少女を穢した罪悪感が湧き上がる。
賢者は焦点の合わない目で初めての経験にただ茫然と恋人を見つめていた
。
二人の荒い息が部屋に響き、天使の目には
涙を浮かべて弱さを隠せずにいる彼女がたまらなく愛しく、儚く映った。
「……賢者。」
上目づかいで自分をうっとりと見つめる彼女に天使は
今までに感じたことがないほど欲情し、彼はもうそれを隠せなかった。
「賢者に入れたいんだけど……いい?」
賢者に伸し掛かりながらそういうと彼女は小さく頷き、天使を受け入れる。
今の彼は何かに憑りつかれたようで恐怖すら感じた。 「賢者を全部見せて……。」
彼は賢者のローブを強引に剥いでいく。
彼女と自分を隔てるものは一枚の布ですら邪魔だった。
「……やぁ。」
賢者の絹のローブはベッドの外で丸くなり、白い肌と下着が露わになる。
「すごく綺麗だよ……。」
不慣れな手つきで下着に手を付ける天使のために彼女は腰を浮かす。
賢者の下着が脱がされ彼女の秘所が薄暗い中で露わになる。
「何度もそこを見ないで……。」
「あっ…ゴメン。」
天使も賢者と同じように荒い呼吸でそれをじっくりと眺める。
「本当にいいんだね?」
「いいよ。天使になら何をされても我慢できる…。」
天使の質問に彼とこれから行うことを期待するように賢者は呟いた。
「いくよ…。」
天使の確認に賢者は頷き、彼はゆっくりと腰を落とし始める
「……違う。もっと下。」
肉と肉が擦れ合いズズズと賢者の中に天使が沈んでいく。
「うん、そこ…。」
彼女は目をつぶる。
「そのまま……あ…ぁ……あ!」
自分の身体に天使が穿る。
賢者の目からは涙が溢れ、両手で口を押え、悦声を上げるのを必死に耐えていた。 思っていたよりも鈍い痛み、今まで何にも触れたことのない
敏感な部分をいじられるような経験したことのない、想像とは違う痛みに彼女は耐えていた。
「入って……る。」
天使の中に性欲とは別の、今までに感じたことのない欲望が生まれる。
戸惑いと快感の混じった彼女の甘い声が、歪んだ顔がもっと欲しかった。
この少女を永遠に自分が好きなようにしたい。
そう考えながら賢者の胸の先端を口に含んで舐め回すと少女の中がまたきつく締まった。
「あんッ!」
今の私はおかしい…おかしいくらい頭の中が天使でいっぱいになっていく……。
ゆっくりと腰を上に上げ、再び腰を落とす。
むき出しの性器が擦れあい欲望に身を捧げる。
「……ッ、痛い……。」
天使の肩に指が食い込む。
耐えられないほどの痛みではない。痛みとは違う刺激が頭に流れ込み、
彼女は男女の営みに未知の側面があったことを知る。
悦びだけではない、愛と似て少し違う。
澱んでいるようで純粋な、忌避するべきだが惹かれずにはいられない。 「大丈夫……、どうして欲しい?」
「ギュってして……抱っこして…。」
今は天使と触れ合って熱い情動に身を任せたかった。
体を起こし、天使は賢者を膝の上に乗せる。
彼女は両脚を彼の腰に回し、抱き合うことで先ほどよりも深く繋がりあう。
「ッ…うん、楽になった……。」
腰が安定し、賢者は天使の頭をぎゅっと抱きしめる。
天使も彼女の柔肌を貪るように口と舌で味わった。
賢者の体は女性特有の甘い香りと味を放ち、天使を誘うように収縮し、
この快楽にこのまま溺れてしまいたかった。
「賢者の中、緩くなってきたね……。」
「あぁ……あん!あぁん!……はぁ、はぁ。」
股間の痛みは少し鈍くなり、わずかだが彼女にも余裕ができる。
「賢者の中…グチャグチャして…すごい、気持ちいいぃ……!
でも、少しキツイね。動かしていれば…緩く…なるのかな。」
賢者も天使の腰の動きに合わせて動き始める。
沼にはまっていくように二人は深渕に沈んでいく。
「…うッ!!!あぁ……!!!」
先ほど経験した激しい肉欲がもう一度押し寄せ、
天使は焼けるような絶頂の快楽で口から湧き出る
叫びを押し殺すように天使は賢者と唇を重ね舌がねっとりと絡み唾液が混ざる。
熱を帯びた息を互いの顔にかけながら二人は耽美な口づけの行為に没頭する。 「ふあぁああ、ぁああ―――!!!」
賢者の体が弓のようにしなり、全身に震えが走る。
太ももの痙攣の後に悦びに満ちた甘く、長く続いた感情の高ぶりから解放され彼女はついに果てた。
(体の中が…あったかい。)
天使は体の奥からこみ上げ、突き上げるような快楽に溺れ賢者と肉欲を貪り尽くした。
昇天を感じさせるような絶頂は余韻を残しながら引き、快感と心地よい疲労感が熱い身体に残る。
再び息の荒い二人は見つめあう。
「………んッ…。」
「ッ……。」
天使は賢者の頭に手を回し自分の顔に近づける。
二人の唇がまた触れ合うが先ほどの激しさはなく互いの愛を確認するだけで終わる。
吐息を漏らしながら抱きしめあううちに情動に
突き動かされていた体に自我が戻り、不器用で愛に満ちた行為は終わる。
身体を重ねることで互いの熱い体温と早い鼓動が伝わり、
二人とも今までに感じたこともなく甘く清々しい満足の中で眠っているようであった。 朝特有の気怠さと腰の筋肉痛、
そして股間の鈍い痛みが彼女にこれが現実であることを確認させる。
まだ、意識はハッキリしなかったが彼の手を握り、指を絡めて天使の存在を確かめる。
ベッドの中は暖かく、昔両親と一緒に寝て以来の心地よい安心感に賢者は浸っていた。
(どうして昨日あんなに自分は積極的だったのだろう…。)
昨日の忘れられない夜をこの無垢な少年と共にしたと思うと不思議だ。
何よりも愛する人と一緒に夜を過ごしたことに少し戸惑っている。
自分がこういう経験をするのはずっと先だと考えていたからだ。
「……おはよう。」
彼はもう起きていたようだ。
賢者の手を握り返しながら天使は呟く。
おもむろに手で彼の頬に触れる。
まだ重たい瞼を開けて賢者は天使の顔に口を寄せた。
「朝から元気だね。」
二人の口が離れた後、天使がからかうような口調で言う。
「うるさい、ばか。」
いつもの賢者らしい反応が返ってきた。 ――――――夢ではない。
天使は賢者とは違い心が透き通り、穏やかだった。
彼は彼女の髪先を指でいじりながら幸せを噛みしめていた。
天使界が消えてからずっと自分に取り憑いていたものが霧消し、
からっぽになっていた心に色々なものが満ちている。
だが、同時に顔から火が出るような羞恥が湧き上がってきた。
賢者の顔や彼女の白い肌に残る赤い跡を見るたびに昨日の
自分の吐いた卑猥な言葉や行為が冷えた頭に反芻し、体が熱くなる。
(そんなに私のことを視ないで…。)
羞恥から逃げるようにシャワーを浴びようと体を起こす。
だが天使は彼女の腕を掴み強引に抱きしめてベッドの中に押し戻した。
「……あっ!」
ちょうど天使の胸の位置に賢者の頭がきて、彼は両手の中に彼女を包み込む。
彼の顔を見ると昨日と同じ、子供が親に甘えるような表情で自分を見つめている。
「ずっと一緒にいてくれる?」
少し切なそうな顔で賢者を抱きしめ彼女に囁く。
「うん。」
賢者は即答する。
賢者の先ほどまでの羞恥が消え、幸福ではち切れんかのようだった。
私は天使が必要で天使も自分を必要としてくれているのだ。
今こそ彼と約束しよう……。 「天使はこれから何をしたい?」
唐突に賢者は尋ねる。
「……え?」
「もう星のオーラは集めなくてもいいでしょう?何かしないと。」
天使はその言葉を聞き、昨晩からの悩みを思い出した。
これから何をして生きていけばいいのか延々と考えていたがまだ答えは出ていない。
「わからない。何をすればいいと思う?」
天使は素直に答えた。
「じゃあ私のやりたいことに付き合って。」
少し間をおいて天使の目を見ながら賢者は話し出す。
「これから世界を冒険してあなたが元の天使に戻る方法や神の世界に行く方法を探そうと思うの。」
これが彼のためにできることだ、半分は自分の望みでもあるのだが……。
「いいの?ボクのために…。」
「いいのよ。」
微笑みながら賢者は答える。
「それにこのままだと何だか癪なの。あの女神にいってやりたいことが山ほどあるのよ。」
自分の恋人にあれだけ苦労を背負い込ませたあの女神をこのままにはしておきたくはなかった。 「じゃあボクたちもそれに付き合わせてもらっていいかな?」
突然自分たち以外の声が聞こえ、二人の顔が同時に声のした方向を向く。
「おめでとう!」
少し開いたドアの隙間から魔法戦士が顔を出す。
声にならない叫びが二人の心の中に響いた。
「………いつからそこにいたの?」
「ボクは二人が起きる前からいたよ。ずるいよ、二人だけでさ。」
天使が落ち込んで以来、我慢してきた分を取り戻すかのように魔法戦士は、はしゃぎ悪乗りする。
「昨日は、楽しかったみたいだね〜。」
魔法戦士のことだ、この瞬間のために大分前からドアの向こうで待っていたのだろう。
二人は赤面し、顔を逸らした。
魔法戦士に続いてパラディンも部屋に入る。
魔法戦士は明るい笑顔を見せていたがパラディンはいつもの凛とした顔が少しぎこちない。
笑顔だが目は全く笑ってはいなかった。
そんな中、魔法戦士は二人と手を取り天使の復活を喜びながら言う。
「ごめんね。心配かけちゃって。」
真っ赤な顔をしながら天使は魔法戦士の手を握る。
「あっち行ってなさいよ。このマセガキ!」
天使とは逆に賢者は魔法戦士の手を振りほどいて睨み付けていた。
「そうそう。やっぱり天使と賢者はこうじゃないとね。」
からかいと喜びの混ざった調子で魔法戦士はいう。 「でも、どうせだったらボクも一緒にしたかったな―――。
ボクもパラディンもまだ経験ないんだよ。みんなでやったほうが楽しかったと思うし。」
「なんですって――――――!!!!!!」
般若の顔で賢者は魔法戦士を睨み付ける。
からかわれたことに加えせっかくの天使と二人きりの時間を奪われたことで
すでに不機嫌だった彼女は魔法戦士の一言で一気に臨界点を超えてしまった。
「いいかげんにしなさい。」
そういいながら優しくパラディンは魔法戦士の頭をポンポンと叩いてなだめる。
出会ったころからの4人の関係がそこにあった。
「ゴメン、ゴメン冗談だよ。そういえばさ二人を探していた時に聞いたんだけど、
星吹雪の夜にツォの浜の沖に何か光るものが落ちたらしいよ。行ってみない?
ボクの勘だと何か天使界に関係していると思うんだ。」
怒髪天を突く勢いの賢者を見て、流石に悪ふざけが過ぎたと感じたのか魔法戦士は提案する。
「そうだね。でもその前に朝ごはんを食べよう。久しぶりにみんなと一緒にご飯を食べたいんだ。」
天使は嬉しそうに言う。
その瞬間、再び彼らの時間が動き出した。
これは終わりではなく始まりの話。 GJ!
エロさもさることながら、羞恥心の見え方がたまらない。 こんな感じの汁気たっぷりの5主人公とビアンカの初夜を誰か書いて 9の話ばっかり書いてる人です
>>622の続きは以前投下した天使とパラディンのエラフィタ村での一夜です
あれを少し変えたものって需要ありますか? あります。
需要がどうこうとか気にせず、えろいSSが書けたらとにかく投下!でいいと思います! 需要ありますかって聞くと、途端になくなっちゃうってばっちゃが >>636
もちろんあり
寒いけど全裸で待機するぜ よし、この流れなら言える。誰か
ミルドラース(もしくはゲマ)×マーサの18禁(非恋愛系)書いてくれ。
需要も供給もないかな? >>636
エロいのがあるならさっさと投下してくれ マリベルとアイラとフォズ、どれか需要ある?
ないのを書く 正直誰が相手なのか組み合わせにもよるんで・・・
7主なのか王子なのかガボやジジイなのか
それともいわゆるモブなのか 7って同人誌でも需要さっぱりだからな
カップリングがはっきりしないのが最大の原因だけど >>644
そもそもマリベルの需要なんてあって無いようなもんじゃないですか!やだー >>644
ダーマで力を奪われて抵抗できずに凌辱されてしまう展開希望 超即興のバカネタ
マーニャ「どうよ、耐久力を高めるためにいつもの服を鋼鉄で作ったわ!」
ミネア「それはどうかと…」
マーニャ「…冷たい」
ミネア「アホな姉…」
マーニャ「なんですって! ならこの鎧の強さを教えてあげようじゃない! モンスターカモン!」
モンスター「がおー」
マーニャ「いくわよ!」
モンスター「がお!」バキイッ
マーニャ「う!?」ピキピキパリン
マーニャ「なんて攻撃力…鎧が砕け…ってぎゃあああああああああああああああああああああ」
ミネア「…はあ」
モンスター「がお?」 コンコン……
深夜、ドアをノックする音。
扉を開けてみるとそこには頭の薄くなった、でっぷりと太った中年の男が立っていた。
見知った顔である。このサラボナに住んでる人だ。
「フローラちゃん、いつもの頼むよ」
その脂ぎった顔に中年男独特のいやらしい笑みを浮かべながら、汗ばんだ手で私の手を掴むと硬貨を握らせてきた。
30G。
世間一般でははしたお金かもしれない。
でも今の私には心の隙間を埋めてくれる唯一の行為への足がかり。
「わかりましたわ。それじゃあこっちにいらして」
私は顔の筋肉を総動員し、努めて営業スマイルを維持しながらその男を家の中に招き入れた。
「ぶひぃ、ふひぃ、ちゅぱちゅぱ。フローラちゃんのおっぱいはいつ舐めても美味しいねぇ。ぶひぃぃぃ」
「そ、そうですか?ありがとう…ですわ」
中年男の舐め回しに私は顔に媚びるような卑屈な愛想笑いを浮かべながらそう答えた。
私は緑色の普段着の胸元をずり下ろされ乳房を露出させられており、男はその露になった乳首に赤ん坊のように吸い付いている。
でも私は一切抵抗しない。
抵抗なんてする必要がない。
これは私の望んだ事なのだから。
リュカさんがデボラ姉さんと結婚して10年以上が過ぎた。
リュカさんと姉さんからはあの結婚式の日以来まったく音沙汰がない。
その間に私と結婚したアンディとの間には子宝に恵まれなかった。
後継きを埋めないまま年を重ねていく私を、お父様は見放した。そして、アンディの事も追い出した。
若い頃は一人で生きていこうと心に決めていたのだが、30歳間近になった私の心は大きく揺らいでいた。
私は本当に一生このままなのではないか。
誰も愛せず、誰にも愛されずこの鳥かごのようなサラボナの屋敷でひっそり歳をとって死んでいくのか。
そう思うと無性に怖くなった。
堪らなく怖くなった。
誰でもいいから人の温もりを与えてもらいたかった。
私は人肌恋しさに後押しされ、サラボナに住む男の人達と次々と関係を持った。
小さな街だ。噂はすぐに街中に広まり、いつしか私は金を払えば簡単にやらせてくれる女というのが街中の共通認識となった。
街中の男たちはすぐさま全員穴兄弟となった。
でも私はそれでも良かった。
お金が欲しかったわけではないけれど、それを免罪符に殿方達が次々に私を求めてくれる。
男たちが私のことを大切にしてくれる。必要としてくれる。
それが何よりも嬉しかった。
男達に身を委ね、性交の快楽に身悶えしている時だけは寂しさも辛さも忘れることができた。
「なあフローラちゃん、そろそろいいだろ、な?な?」
おっぱいに顔をうずくめながら上目遣いに甘えてくる中年男は妙に可愛らしく母性本能をくすぐられ、愛おしく思えてしまう。
「ええ、私はいつでも大丈夫ですわ」
私はそう言ってニッコリと微笑んだ。
こうして私は今日もまた一夜の妻になる。
明日も明後日も、私が歳をとって女としての魅力を失うまで、私は春を売り続けるのであろう。
それが女の幸せを手放してしまった私の末路。
姉さんは、あの方に、どのように抱かれているのでしょう。
そんな考えが時折頭を掠めては、一瞬で消えていく。
……馬鹿な女。
本当に、骨の髄まで馬鹿な女。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています