ドラゴンクエスト官能小説Part18
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ドラゴンクエスト官能小説Part17
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・ここは大人専用ということをくれぐれもお忘れなく。
・お子様は基本スルーしましょう荒れるもとです。
・僕の○○はこんなキャラじゃないもんとか言わない。
・作品が気に入らないならスルーしましょう。
作者です
前スレで思いついて冒頭だけ書いた作品がようやくできたので投稿を始めました
では続きを投稿します
途中までですがまた3日後に続きを投稿します 海から吹く冷たい風に頬を撫でられ、天使の意識が戻る。
周囲は薄暗く足元にあるカンテラの光が自分を照らしていた。
見回しても風の音と自分の上で木の葉がざわめく音が聞こえるだけで日が落ちて
夜になり相変わらず自分が青い木の下にいることに気付き落胆する。
「天使――――。」
誰かが自分を呼ぶ声が聞こえた。辺りは暗く、彼は自分がまだ夢の中にいるような錯覚を覚える。
布擦れの音と自分に寄り掛かる重みから自分の隣に誰かがいることに気付く。
暗がりに目を凝らすと自分の両隣に人の輪郭がある。
「天使……。」
再び自分を呼ぶ声が耳元から発せられ、パラディンだとわかる。
しかし、なぜ彼女が自分の隣にいるのかはわからなかった。
「大丈夫?」
パラディンは天使の手を握りながら聞く。
「………。」
だが、天使は彼女の顔を一瞥し、何も答えず夜空を眺め始めた。
「寝るのなら宿屋のベッドにしない?ここでは疲れるだろう。」
言葉を選びながらパラディンは彼を気遣う。
「ここでいいよ。」
天使は煩わしそうに答えた。
「辛いのはわかるが今のままでは体を壊してしまう。」
彼女は続ける。
「……別にいいよ。放っておいて。」
まるで他人事のように天使は返す。
「それはできない。」
パラディンは即座にはっきりと答える。
「パーティの誰かが怪我したら治るまでみんなでフォローしてきただろう。」
「一人にしてよ…。」
彼女の真っ直ぐな目に少し躊躇するが少し間をあけて答える。
パラディンの言葉の意味に天使は気が付かず、彼にはもう全てがどうでもよかった。
「……じゃあ、お願いだ。一緒にいさせてくれないか?」
また真っ直ぐな目で天使と目を合わせ、今度は少し強い口調でパラディンは言う。
なら勝手にすればいい、自分はこれから星空を見るだけで彼女にかまっている余裕はない。
天使は彼女には何も言わず星を眺め始めた。
だが相変わらず星は輝くだけで何も起こらない。セレシアの力を持つこの木の下で待てば何かが起こるかもしれないという淡い希望ももう彼の中で尽きようとしていた。
「何か食べたいものはない?」
パラディンが聞くが天使はまた何も答えなかった。
日が昇り魔法戦士が持ってきたパンを頬張りながら3人は話し合っていた。
「いつまで意地張っているの?」
天使から離れようとしない賢者とパラディンを少しからかうような口調で言った後、
二人から睨みつけられ魔法戦士は仰け反った。
「天使クンも幸せ者だね…。どう、元に戻りそう?」
二人に寄り添われ眠る天使は生気がなく人形のようにさえ見えた。
「昨日は、天使はどうしていたの?」
賢者は昨日天使に寄り添い、そのまま寝てしまった。
自分のこらえ性のなさを後悔しながら彼女は天使とパラディンの間で何かなかったか障りのないように尋ねる。
「ずっと空を眺めていただけだった……。」
目を擦りながらいうパラディンの目元にはクマが見えた。
彼女の表情から見てそれ以外には何もなかったのだろう。
賢者は一層の不安を感じつつもほんの少し安堵した。
「食事もとってくれない……。」
パラディンは言葉に詰まりながら言う。
「私たちが彼の仲間であることを気付かせるだけでいいのに……。」
パラディンは俯き声を押し殺すようにして涙を流し始める。
今まで彼女が見せたこともない弱い姿に事態の深刻さが表れていた。
今の天使はパラディンも魔法戦士も自分のことさえ上の空だ。
彼の失ったものは大きすぎる。自分がもし家族も友人もいなくなって
自分の存在を無かったことにされてしまったら、そう考えると背筋が寒くなる。
自分も耐えられず、彼と同じような状態になってしまうだろう。
だが、このままではいけない、彼をこのままにはしておけない。
でも、方法がわからない。
魔法戦士に背中を撫でられながら震えるパラディンをなだめながら
賢者もまた耐えられず涙を流した。
>>57-61
GJれすー
続きも楽しみにしてます ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています