怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜
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0866名無しさん@ピンキー2022/07/22(金) 16:59:42.25ID:bBZY69Qo
君以外はみんな捕まっちゃって、ここには来れないみたいだねw
0868名無しさん@ピンキー2022/07/24(日) 06:22:37.05ID:X+A7O2wi
みんなクスリを打たれてヘロヘロになってるよ
もう海外の好事家に売られた頃なんじゃないかな

君以外はね
0869名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 02:32:21.45ID:yVj4spZC
それでも怪盗は負けたりしません
牢も手錠も鮮やかに抜け出して、夜の街へ翔び立つよ
何人たりとも、月下にきらめく自由な翼を縛ることは叶わないわ
0870名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 08:27:05.61ID:Il8IraO7
もうみんな色々垂れ流しながらアヘ顔晒してるよ
死ぬまで奴隷にして欲しいって哀願されたよ
殺すつもりだったけど、オークションにでも掛けるかな
恨みを持ってる悪徳社長も多いことだしな
0871名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 15:54:57.59ID:Il8IraO7
怪盗なんて勇ましいこと言っても、所詮は女の子だからな。
裸にひん剥いて、天井から鎖で吊るしてやったら、アイマスクの奥で涙ぐんでやがったよ。
無論、アイマスクを残してやったのは慈悲の心からなんかじゃなく、ビデオ撮影のためで、
有名な女怪盗を拷問してるってことを、ビデオの視聴者に分かるようにするためなんだけどな。
女怪盗にしても、ウチに侵入したのは急に思い立った急ぎの仕事だったせいか、準備が完璧には整っていなかったようで、
必死で抵抗するのを数人がかりで押さえつけ、やっとこさでパンツ脱がしてやると、純白の布地にくっきりウン筋がついてやがった。
学校帰りの途中で時間がなく、いつものコスチュームに着替えるのがやっとだったんだろうな。
まあ、奴が行方を追っていた父親の形見の最後の一つ「水無月の真珠」がウチに運び込まれると知っちゃ、心穏やかではいられなかったろうけど。
しかし、いくら急ぎの仕事だからといっても、若い娘がジョリ腋やパンツにウン筋は恥ずかし過ぎるだろう。
こりゃ抵抗したくもなるってもんだと、皆でゲラゲラ笑ってやったら怖い目でキッと睨み付けられてしまったよ。
全部が女怪盗を捕らえるために仕組まれた巧妙な罠だったんだけどな。
最初は恨みがましく悪態をついていた女怪盗だったけど、子飼いのヤクザがクスリと電磁パルスで責めたら勝手に盛り上がっちまって、
散々のたうち回った挙げ句、最後はチンポに勝てなかったよ。
まあ、素人娘をソープに沈めまくってる、現役のプロが相手だから無理もないがね。
近いうちに裏ルートでその時の拷問調教シーンを撮影したDVDが出回るから、君も彼女のシンパとして興味があるのなら、是非調べてくれたまえ。
0872名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 17:32:44.60ID:kcypXLkm
買う
0873名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 19:38:46.96ID:p9HKT9FL
本当にそれでいいのか?
女怪盗のアンチが彼女を侮辱するために作ったビデオだぞ
助けにいくのがファンとしての筋じゃないのか?
早く正気に戻してやらないと妊娠してしまい、そのまま堕胎も不可能になるんだぞ
0874名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 20:08:56.22ID:Z0SEBG9X
>>873
それサイコー
0875名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 20:11:56.35ID:Z0SEBG9X
いや 堕胎もできなくなる、じゃなくて堕胎の為にスプーンでコリコリされて喘ぐのがいいかな
0877名無しさん@ピンキー2022/08/20(土) 12:38:09.73ID:+bIMRmcE
怪盗はおっさん共にそういう幻覚見せてクスクス笑ってるんだけどね
「オジサンたちってエッチなコトに必死すぎだよねw」
「同感w 私たちを捕まえたときの妄想が現実化したとでも思ってるのかな? ずっと特殊催眠音波で幻見せられてるとも知らずにw」
てな具合に手玉に取って悠々と逃げながら術中にハマった哀れな男たちを見て嘲笑するのが華麗な美少女怪盗の手際の良さってもんよ
0878名無しさん@ピンキー2022/08/20(土) 21:49:50.40ID:C8M+txu4
 少女怪盗は眠りについたまま、弛緩させた裸体を時折ビクビクっと痙攣させている。
 股間の二穴には怪しげな形をした張形が挿入されており、それぞれの尾部から伸びた色とりどりのリード線がラップトップPCの端子に繋がっている。
 キーボードを叩くたび、梁型の表面にビッシリ埋め込まれた鋲に電気信号が送られ、少女怪盗に快楽を与え続けている。
 2本の張形がギュウギュウと締め付けられ、ときおり間欠泉のように小水が迸る。
 黒目は完全にまぶたの裏に潜り込んでおり、彼女の目には何も映っていない。
 おかしな形につり上がった口元からは涎が垂れ流しになり、「ヒヒッ……フヒヒヒツ……」と呻きとも笑いともつかない声が漏れ出している。
 頭部にも何本もの電極が貼り付けられており、リード線でデスクトップパソコンと繋がっている。
 デスクトップからは脳波に作用する電気信号が送られており、少女怪盗に好きなように淫夢を見せることができるのだ。
 いま、彼女が脳内で見ているのは、女怪盗マニアの悪徳富豪を懲らしめている夢である。
 夢の中の彼女は特殊催眠音波で悪徳富豪に淫夢を見せ、ぶざまに夢精を繰り返す姿を嘲笑しているのだ。
 だが、事実は真逆であり、実際には囚われの身となった彼女が、私の前で痴態をさらしている。
 見事に仕事を終えたと安堵した瞬間に強制覚醒させ、厳しい現実を知らしめることで強烈な絶望感を与える。
 何回繰り返してもたまらない、一向に飽きの来ない見世物だよ。
0879名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 03:43:09.52ID:JEV9afuc
そう嘯く変態を通気ダクトの中から覗いていた彼女は、決意を新たにする。

(ひどいコトするわね……待ってて! 必ず助け出すから!)

手首の先を油断し切った男の頭に向ける。
即効性の麻痺剤を塗り込んだ針を射出する暗器は、まさにこのときのために。
潜入活動の際にメイドや受付嬢になりすまし、好色な目で肢体を睨め回されるのを歯を食いしばって耐えた成果は、今実ろうとしている。
敵はまさか別に潜んでいた怪盗少女が反撃を画策しているとは思ってもいないだろう。

怪盗の逆襲を想定していなかった愚かな男に待っているのは、敗北と失脚の2つしか無い。
月下に華麗に舞う蝶を捕らえようとする無粋な蜘蛛は、毒牙を隠した蝶により地に墜ちることになるのであった。
0880名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 13:24:22.49ID:ZT2X+sRB
リューズを押すとパチンと音がして、グラスが45度の角度に跳ね上がる。
グラスに光の十字が浮かび、怪盗少女はその中心を悪徳富豪の首筋に重ね合わせる。
(さあ、おねむの時間よ)
少女はほくそ笑むと、トリガーリューズを押し込もうとした。
その瞬間、目の前にガラスの板が落ちてきた。
「気付かれたっ……そんなっ……」
慌てる怪盗少女の足側にも重い鉄板が落ち、彼女の退路を遮断してしまった。
「くっ!」
少女は目の前のガラス板を殴りつけるがビクともしない。
このダクトは彼女が通れるギリギリのサイズである。
身動きすらままならい狭い空間ではテイクバックも取れず、全力を振るうことは不可能だ。
「やめたまえ。そんなことをしても拳を痛めるだけだよ」
特殊ガラスの強度に自信があるのか、悪徳富豪は余裕綽々の態度でダクトを見上げる。
「ど、どうして……」
怪盗少女の青ざめた頬を嫌な汗が一筋流れ落ちる。
「メイドに化けて潜入するなど、バレないとでも思っていたのかね? 我が屋敷の使用人が着けている社員章にはビーコンが埋め込まれているのだよ」
少女は「ハッ」と襟元に付いた社員章に手をやる。
「周波数は決められた時間に2回、全員が手動で変えることになっている。一人だけ違う周波数の人間がいれば、怪しむのは当然ではないかね?」
悪徳富豪がこらえきれないように「クックック」と笑いを漏らした。
0881名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 13:25:07.29ID:ZT2X+sRB
それから数分後、怪盗少女は全裸に剥かれ、鉄パイプを組み合わせた拘束架にかけられていた。
メイド服と共に特殊装備一式は取り上げられ、まさに寸鉄帯びない状態であった。
ツインテールを縛っていたヘヤゴムまで取り外す念の入れようである。
大股開きになった股間は隠しようもなく、半開きになったアヌスからはドロリとした液体が垂れてきている。
穴という穴を検査された際、直腸は勿論のこと、S字結腸の奥まで徹底的に調べられたのだ。
ローションをタップリ使ってくれたのは、悪徳富豪の優しさではなく、彼女の「商品価値」を下げないようにとの嫌らしい計算によるものである。
前に視点を移すと、まだ生え揃っていなかった恥ずかしい毛は丁寧に剃り上げられている。
一度いにしえの忍術を使う怪盗少女を捕まえた際、痛い目に遭ったことがあったのだ。
鍛え上げた立毛筋を使い、恥毛を針のように飛ばしてくる忍法にやられた彼は、まんまと怪盗クノイチを逃がしてしまった。
若き日の彼のほろ苦い思い出である。
「さあ、これで逃げようにも逃げられなくなったわけだ。ちなみに手足の枷は鍵穴にリベットを打ち付けておいたから、得意の鍵開けも無効だよ」
少女は無駄だと知りつつ大の字になった手足をばたつかせるが、狩猟用の太い鎖はジャラジャラと堅い音を立てるだけであった。
「むぐぅぅぅ……」
自殺防止用に噛まされたボールギャグの穴から、怪盗少女の唸り声が漏れ出す。
声にならない声で罵られても、悪徳富豪は涼しい顔を崩さない。
0882名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 13:25:38.77ID:ZT2X+sRB
「これじゃお喋りも楽しめないから、猿轡だけは外してあげよう」
悪徳富豪が優しい言葉を掛けてくるときは、必ずろくでもないことを考えている。
それを知っている怪盗少女は身を固くした。
「そうそう、君の仲間だけどね、彼女も君と同じ格好で別室でくつろいでもらっているよ」
怪盗少女の身体に緊張が走る。
「君が反抗したり、自殺を試みない限りは、彼女の生命に別状はないと私が保証しよう」
悪徳富豪はそう言うと、怪盗少女の後頭部に手を回し、ボールギャグの結束を解いた。
酷い嘔吐感にえずきながら、怪盗少女はゴム製のボールを吐き出した。
ハアハア言っているうちにようやく息が整った怪盗少女は、キッと悪徳富豪をにらみつけた。
「殺すのなら早く殺しなさいっ。怪盗少女は生きている限り絶対に諦めないっ。どんなことをしても、必ずここから逃げ出してみせるわ!」
大見得を切られても、悪徳富豪はニヤニヤと笑っているだけ。
彼にとっては毎度おなじみの台詞であり、むしろ楽しみになっているのだ。
「そんなことを言ってるのも最初だけだよ。結局はみんな『死ぬまでこの屋敷で飼って欲しい』なんて哀願することになるから」
「だっ、誰がぁっ……」
怒りのあまり怪盗少女は言葉を失ってしまう。
「さてさて、何から始めようかなぁ」
あくまで余裕を崩さない悪徳富豪は、怪盗少女の装備品を点検し始めた。
無論、奪還防止を考えており、投げ縄程度では絶対に届かない距離まで離している。
0883名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 13:26:16.95ID:ZT2X+sRB
「ほう、これなんか面白そうだ。この腕時計から麻痺薬を塗った針が飛び出すんだな。くわばらくわばら」
悪徳富豪がトリガーリューズを押すと、ケースから針が飛び出した。
真上に打ち上げられた針は天井近くまで飛び上がり、やがて勢いを失い床に向かって落ちてくる。
それを人差し指と中指で挟み込む悪徳富豪。
「これって狙い次第で命に関わるんじゃないのかな? 延髄に深く刺さるとかすれば、呼吸中枢がやられちゃうじゃん」
針先の匂いを嗅ぎながら悪徳富豪が怪盗少女に近づいてくる。
「けどさ……浅くさしたら、薬の影響も違ったものになるのかなぁ? たとえば……こんな風に」
悪徳富豪はそう言うや、針先を無防備な怪盗処女の胸の突起に刺し、そして素早く抜いた。
「……はぁぁぁっ?」
即効性の劇薬の効果はてきめんだった。
右の乳首だけ小指の第一関節ほどにも腫れ上がり、独立した生き物みたいにビクンビクンと律動を始めた。
「いやぁぁぁーぁっっ!!」
強烈な麻痺作用を持つ薬品は、極微量を用いられることでとんでもない媚薬としての作用を発揮したのだった。
乳首が勃起するたび、狂おしいまでの感覚が電流となって怪盗処女の脳を掻き回す。
「おっと、これじゃ不公平だ。私も紳士失格だな。それっと」
左の乳首に走った刺激は、怪盗少女には痛みとして感じ取れなかった。
「ひぃやぁぁぁーぁぁっ!!」
怪盗少女の口から絶叫が迸る。
今や怪盗少女の思考は途切れ、乳首がうねうねと脈動を繰り返す。
まさに寄生虫ロイコクロリディウムに身体を乗っ取られたカタツムリそのものだった。
0884名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 22:22:54.41ID:mj2YCxlW
もっと
0885名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 23:08:05.75ID:cpqWcCyJ
フフフ
今度こそ脱出は不可能なようだな
怪盗少女なんてイキってみても、所詮は女だよ
0890名無しさん@ピンキー2022/08/24(水) 19:41:30.82ID:npTnd//9
ところでAIのべりすとはどう思います?
自分は新作がほとんど無いのでアクアメロディをコピペしてIF話をつくったりしてます。

まぁ、設定の著作権はAMさんに一言言えば陵辱編なんかもOKと言ってましたが、
ご本人見当たらないのでこれを上げたりはできないんですが。
0891名無しさん@ピンキー2022/08/24(水) 19:51:05.80ID:gPZe01I2
どう考えて本人だろ
自演でOK出すとか回りくどいことしなくてもいいよ
誰もいない荒野なんだし
0892名無しさん@ピンキー2022/08/25(木) 10:46:42.29ID:odXvJlcq
(フフッ♡)
0895名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:42:04.06ID:UnjQdcdG
(んっ……このままじゃっ……なんとかしないとっ……)

 ツインテールのメイド怪盗は−−−今はその2つとも失ってしまったが−−−快感と痛みに蹂躙されながらも、今なお瞳の輝きを保っている。
 顔が紅潮しているのは、衣装をひん剥かれて乙女のカラダを晒し、身体中の穴を弄られた羞恥心だけでなく、むしろ一層燃え上がった敵愾心と反骨心に由来する。
 怪盗としてのプライドと、自分が敗れて他の同志の少女たちに塁が及ぶことになってはならないという、気丈で高潔なシスターフッドが、かろうじて彼女を支えていた。

「あっ……♡ んっ……♡」
 甘いうめき声をあげる。
悪徳富豪は下卑たニヤニヤ笑いを浮かべているが、真の狙いには気付いていないようだ。
0896名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:42:58.94ID:UnjQdcdG
(よし……奥歯の裏側に仕込んだとっておきの気付け薬を飲めた。後は……)
 嬌声を発したのは薬の嚥下を誤魔化すため。
薬の組成が身体に即効で染み渡り、意識の眩みがなくなったのを感じ取ると、神経伝達抑制物質を「意図的に」胸からの刺激を減じるために生じさせる。
 この身体コントロール術は、世界最先端の特殊部隊に供される機密研究の成果をひょんなことから入手し、習得した成果である。

(私のおっぱい、こんなになっちゃって……)
 膨れ上がった乳首を恨めしく眺めつつも、頭では冷静に次の手を打ち続けている。
「よく耐えるじゃないか。この絶望的な状況でいくら粘っても無駄だと思うがね。ほれほれっ」
「あぅっ!?」
 鼻歌混じりに左右の乳首に針を打たれるものの、そのダメージは最初に食らったときほどではない。怪盗少女は快感に悦んでいるフリをしつつ、逆転の青写真を描くのを止めない。
0897名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:45:10.00ID:UnjQdcdG
 自身のフェロモンや呼気など体性放射物を操り、各部の筋肉を意図的に収縮させる。
そうすることで可憐な口からは絶えず本物同様の甘いあえぎ声を漏らし、おっぱいやお腹を浅い汗でうっすらとコーティングし艶かしく明かりを照り返させる。
相手の責め苦を逆に利用したため、この作業は難なく成功する。彼女のこれまでの怪盗稼業を支えてきた、他者を全身で騙くらかすサキュバス顔負けの演技術である。
 ダメ押しとばかりにこれまた扇状的にテカテカした太ももどうしをモジモジと擦り合わせ、秘部からの愛液をいやらしく見えるように垂れ流す。
 ゴクリ、と男が生唾を呑む音を聞いて、怪盗少女は心中で笑う。しかし演技とはいえ流石に恥ずかしい。一刻も早く脱出したい。

「はぁ、はぁ……はふぅ♡ ああっ♡ き、気持ちいよっ……♡」
「ふんふん、それそれ。 その反応が見たかったのだよ」
 胡乱に「潤ませた」目で、改めて敵を見定める。
 経験の豊富さ故の念の入れよう、警戒の強さは確かに感心に値する。
メイドの社員章の周波数を用いた防犯策などは、場数を踏んできた自分でさえ想像の外にあった狡猾な罠だった。強固な拘束にも苛烈な身体検査にも、浅くないダメージを刻み込まれてしまっている。
0898名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:51:58.70ID:UnjQdcdG
(ほんの一時とはいえ、私に敗北を予感させた手腕は褒めてあげるわ)

「もう少しで堕ちそうじゃないか。勇んで仲間を助けにきた癖にあっさり捕まって、怪盗は負けたりしないとか大言壮語していた割には無様な痴態を晒すだけかい?」
「くっ……!」
 無遠慮な言葉にカチンと来るのを必死に自制する。

「怒ったかね? そーらっ」
「ひゃうっ♡!?」
 まだまだ続く乳首責めに合わせ、甘く悩ましい吐息が漏れるも、いよいよ演技の範疇に収めるのが難しくなってくる。

(っ……こいつ、なんて責めが上手いのっ…!)
 認めたくないが女体イジメの手腕が優れている。
一本調子にならず、しばらく手を付けず期待させたかと思えば、意識の隙を突いて容赦無く新たに刺激を加えてくる。緩急も強弱も自在に変化させ、嬲られるばかりの乳首はもうノックアウト寸前だ。作戦の為にフェロモンを過剰放出し過ぎたのが仇になってしまっている。
「こ、この、ヘンタイオヤジ……!」
「変態なのは君だろうが。ん?」

ぎゅうッ!

「ひゃうっ!?♡ ど、同時に乳首つぶしゃにゃいでっ♡」
 神経伝達抑制物質の操作術を体得していなかったなら、とっくに堕とされていたことだろう。
なるほど、自らペット化を志願するようになるという男の言葉も、決して空言では無いらしい。
 しかし、雌伏のときは終わりを告げる。
止まない雨はないように、日はまた登るように……美少女怪盗には月が微笑むのだ。


「さあて、柄にも無く没頭してしまったね。いつまでも乳首ばかり責めていても仕方ないし、そろそろ趣向を変えて−−−」
「ま、ってぇ……♡」
0899名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:54:01.81ID:UnjQdcdG
「ん?」
「やめないでぇ♡ ちくび、もっとイジってくれてイイからぁ♡ 死ぬまで飼われても、か、構いませんからぁ♡」
 咳を切って溢れる、みっともない屈服宣言。
 必死さ満点の大きな声でそう言い放った少女の双眸は涙で潤み、ぷるぷる唇の小さな口からは、桜色の舌が涎まみれで物欲しそうに蠢いている。

剥き出しのまま晒された生意気怪盗えちちボディは全身余すことなく紅潮しきり、女の子として恥ずかしいほど噴き出た汗が下乳やへそ周りや太ももで扇状的に筋を作ってすぐ下の床に大きな滴り跡を残していく。
 身体情報全てで白旗宣言。
 調子こいたエロ尻エロ乳特級美少女ツインテ怪盗の、敗北確定&所有物化確定の無様恥ずかしい三文娼婦的おねだり。
おまけに少し漏らしているみっともなさ。
 濡れて小さな束になった髪が頬に張り付いて、屈服モードに突入した彼女の表情を情け無く彩るのであった。

「……ふーん。人にものを頼む態度も知らないのかね? 躾のなっていない雌豚め」
「はひゅっ♡ はひゅっ♡ ごひゅじんしゃまぁっ♡ さからってもうしわけありましぇんでたあっ♡ あやまりましゅから、もっと、イジめてぇ!!」
「はっ」
 男は鼻で笑い、軽蔑の目で怪盗を見る。
 堕ちた。今回の獲物もいつも通りのカモだった。グロッキーに顔を伏せ、浅く息を刻む女を見てそう確信を抱く。
 どこからか微かに聴こえてくる、ネズミの足音だけが僅かな沈黙を乱していた。
0900名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:56:52.20ID:UnjQdcdG
「ねえ、ごしゅじんしゃまっ……♡ おねがい、おねがいきいてぇ……」
「お願い? ちゃんと自分の口で具体的に言ってもらわないとねえ」
 そう言い捨ててると、負け確怪盗の乳首を親指で弾く。

ビシッ!

「んんっ!?♡」

ぷしゅっっっ♡♡♡

 まいりました♡とばかりに秘所からいろいろ混じった負け汁をしぶかせる。もはやケダモノと同レベル。場末のソープ嬢の方がまだ品がある。
「偉大な遺伝子が入ったお精子をどうかお恵みください♡ 心を尽くしてエロ肉総動員で奉仕する準備はできておりますのでどうぞ気軽にお子種を吐き捨てて使い潰してください♡」と、口よりも雄弁に物語っているようだ。

「あんっ♡ ひ、ひどいよぉ♡ ひどすぎりゅっ♡」
「ククク…」
 燃え上がる嗜虐心。込み上げる征服感。
今回の獲物はいつもにも増して色っぽく、興奮させられる。いくら着飾ろうが、いくら体を鍛えようが、メスとしての浅い悦びを知らせてやれば性交渉に疎い柔肌の園はあっけなく陥落する。
かつては名のある怪盗だったのだろうか。今では詮無いことだが。

「うぅ、うううぅぅぅ」
「今更恥ずかしがって俯かれてもねえ。ほら、もう負けを認めて『飼ってください』って言っちゃえよ。他の怪盗はちゃんと言えたよ?」
「か、か……」
 震える声でポツリポツリと述べる美少女怪盗。その様をニヤニヤと見つめる悪徳富豪。
目尻を垂れ下げて、いじらしく支配を乞う様は、完全敗北&完全屈服待った無しの駄肉奴隷という他無い。
紡がれる言葉は、今までの日常との訣別宣言だ。
 これだ。これだから怪盗狩りは辞められない。いくら気丈に振る舞っていても、少し虐めてやればすぐこれだ。所詮は女だ−−−

「『か』? 何かね?」
「か……」
「ほら、早く」
0901名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:00:50.37ID:UnjQdcdG
「……怪盗を舐めないことね♡」

 一瞬だった。
 かつてくらった怪盗クノイチの秘策忍術より、遥かに強い衝撃が悪徳富豪に襲いかかる。
 突然の高圧電流が、油断し切った男の全身を即座に駆け巡り、たまらずその場に転んでしまう。
「あっ、あっ……」
 あまりにも突然で、事態の把握は不可能だった。
 薄れゆく意識に登るのは、輝かせた瞳でイタズラっぽくウインクする怪盗の笑みだ。
−−−怪盗を舐めないことね♡
 最後に聞いたあの声は、とても先ほどまで浅ましく乳首責めに溺れていた女のものとは思えなかった。
 高潔な騎士のような、自信と正義に満ちた言葉。

「ホント手間掛けさせてくれるわ。手強かったわよ、貴方」
 肩に載せた小さなネズミを指で撫でながら、静かに呟く怪盗。あれにやられたのか?そういえばネズミの足音が聞こえた気もする。しかし思考が纏まらない……
「でも、ちょっとエッチなことに必死過ぎね。最初は手堅かったけど、詰めの終盤はスムーズに行って拍子抜けだったわ」
 目が霞む。口からは涎が漏れている気もするが、拭うための手も動かせない。
「最後の手向けよ!! ばーか!!!! 死んじゃえっ!!!!」
 いつの間にか鎖から逃れた少女が、思いっきり顔を踏み付けてくる。
 こんな危機的事態だが、片足を振り上げた汗みずく美少女の白く滑らかな尻を見て、不思議にも良い女だったな、などと呑気に思う。
 それが悪徳富豪の最後の景色だった。
「お尻の中まで弄ってくるとか最っ低!! 女の子なんだからちょっとは手加減しなさいよ!」
 ゲシゲシと何度も踏み付けまくり、はあはあと息を切らす。男にはもう何も聞こえていない。

「するつもりのなかったお漏らしとか、死ぬほど恥ずかしかったのは本当なんだからね……」
0902名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:04:10.17ID:UnjQdcdG
「救助後の脱出ルート確認、と」

 ヘアゴムでツインテールを纏め終えた少女は、ネズミ型多機能サポートメカが示すホログラフビジョンを確認する。

「ちゅちゅちゃんたちありがとね。今回も上手くいったわ」

 鳴き声の代わりに静かな駆動音を返すのは、巡回させていた機械仕掛けのネズミだ。
 屋根裏に潜んでいたときから一体をそばに付けておき、緊急事態に備え自分を追跡する様に設定していた個体である。
 声に含まれる高さと特定ワードの組み合わせで緊急指令コードを送り、他所に回していたネズミメカを召集。
 えっちな責めに苦しんでいる間に喘ぎ声に紛らわせて命令を出し、大声を上げたタイミングで天井に穴を開けて侵入させ、高圧スタンガン攻撃を実行させたのだ。
当然、余裕ぶっていても一皮剥けばそこいらにいるエロオヤジに過ぎない悪徳富豪は怪盗のぷっくり乳首に御執心で気付かない。
 それだけでほぼ作戦の成功は約束されたようなものだが、この美少女怪盗は自身のフェロモンをコントロールし相手に特定の感情反応を引き出すことなどお手のものなのだ。
 今回は相手が悪かったとしか言いようが無い。まさかやらしい呻き声や色っぽい悲鳴が自分を攻撃する命令だとは想像もつかないだろう。
 かくして、気絶して床に転がってる小汚いオッサンは、かつて怪盗を逃した失態をまた演じてしまったわけである。

「おっし。 そろそろ行こ」

 持ってきていた小さな濃縮栄養剤を飲み下して、アドレナリンなどの放出を意図的に増やして決意を新たにする。
 鎖を切断したミニ電動ノコ付きネズミメカによって枷も破壊し終わり、装備を奪還する。
 吐き気を催すほどの嫌悪感はあるが、男から剥ぎ取った高級スーツを取り敢えず身に付けて完全に怪盗として動けるコンディションを取り戻していた。長すぎる丈は適当にカットしたが何の罪悪感も無い。
0903名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:05:39.48ID:UnjQdcdG
「よし、この悪徳富豪を破滅させて、仲間を助けて……私もアレを頂きますか♡」

 ネズミたちを放ち、作戦行動に移る。
 剥ぎ取られた衣装の隠し場所は目星が付いている。見張りたちを電撃ネズミで無力化し奪還してささっと着替えを済ませ、屋敷の電気系統を攻撃する。
 停電させたところで装置に捕らえられていた怪盗仲間を手早く救助。パワーアシスト装具も用意してあったので運ぶのに苦労は無い。道中、干してあったのを拝借したメイド服を着せる。
 周到に安全確認しつつ、持ってきていた栄養剤や着付け薬を飲ませて、回復させたのち安全な脱出ルートを教える。

「……そう。分かったわ。その真珠はお父さんの大切な形見なのね。私がきっと取り返してあげる。3日後の夜12時に北の埠頭に来て。そのとき受け渡すわ」
別れ際に約束を交わす。
「あ、ありがとう……」
「礼はいいわよ。怪盗は助け合いなんだから。さて、電話の設定して、と」

 助けられた少女の感謝を背中で聞き、屋敷に舞い戻る。

「まさか助かるなんて。間違い無いわ、あの子こそあの怪盗−−−」
0904名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:06:52.73ID:UnjQdcdG
 悪徳富豪を無力化した今は、残された障害はものの数では無い。
 彼女に数少ない汚点を付けたガラス板のトラップを警戒し、人がいないときを見計らって廊下を進むことにした。その的確な高速移動は、警備に対応に余地を許さない。
 停電で混乱した屋敷内は、今や混乱の渦。
 あの富豪が倒れている部屋のドアも、瞬間的に硬化する特殊液体プラスチックで容易に入れないようにしてある。この機に乗じて駆け抜けるのが得策だ。

「旦那様! くそっ! ドアが開かない!」
「怪盗は逃げたのか!? 装置に捕まえてたヤツもいないぞ!」
「例の宝石はどうなったんだ!?」
「そ、それが隠してあった倉庫にはもう無くて! 見張りもやられていました!」
「あの女はどこだ!?怪盗は逃げたのか!?」
「逃げたからこうなってんだろうがバカ!!
「何だと!? その言い草はなんだ!!」
「おい肘が当たったぞ!」
「暗いから仕方ねえだろうが!!」
「まさかバックアップ電力まで完璧にやられているとは……導線がネズミに食われたみたいだ」
「おい! また誰かが気絶させられてるぞ! いつの間にやったんだ!?」
0905名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:09:40.09ID:UnjQdcdG
 小一時間後。

「くそっ……どうなってやがんだ……」
「お、おい! あれ!みんな見ろ!!」

 屋敷の外れにある塔の屋根に、月光を背に人影が立つ。
美しく夜風にたなびくツインテール。
薄い銀色に輝くヘソ出しレオタードと活動的なミニスカート。
可憐な笑みを星空に咲かせて、怪盗ルナグレイスは勝利宣言を高らかに告げる。

「ばいばーい! 皆さーん! 悪徳富豪さんのお宝は確かに頂きましたー♡」
 そう言って両手を掲げる。
 右手にはこの屋敷に運び込まれていた「水無月の真珠」が。
 左手には何かのディスクが月明かりを照らし返している。

「おい!あれってまさか!?」
「そう♡ 水無月の真珠と、今まであのオジサンがやってきたゴミクズ所業の証拠映像と不正取引の記録が入ったディスクでーす!」
 そういって後ろを向くと、
「欲しかったらここまでおーいで♡ ぺんぺん」
ミニスカート越しでもわかる巨尻を茶目っ気たっぷりに叩く。キュートでコミカル、ちょっとえっちな挑発。
「くそっ! あれが世に出ると終わりだ!! 捕まえろー!!」
そう言い出して駆け出して黒服だったが、足元が何かに引っ掛かり転んでしまう。
「いってぇ! なんだ!?」
 次の瞬間、派手な音を立てて夜空にカラフルな大輪の花が咲き、暗い屋敷と男たちの驚いた顔を俄に照らし出す。
「ビンゴォ♡」
 黒服が殺到することを見越してワイヤー線の罠を設置し、引っ掛かったマヌケがいると連動して花火が打ち上がるように細工してあったのだ。
 屋敷外れの塔までは手が回らないことを見抜いた美少女怪盗の、最後のサプライズである。
 遠隔操作ドローンによって密やかに調達された花火は、祝砲として美少女怪盗の鮮やかに勝利を演出する。
0906名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:11:49.03ID:UnjQdcdG
ぱーん! ぱんぱん! ぱんぱんぱんぱんぱーん!

「くそっ! 花火が何発も……」
「おい、ちょっ、パトカーのサイレンも聞こえるぞ!?」
「怪盗は!? ああっ! もういない!」

 匿名で通報していた警察が動き出したようだ。これで連中の追跡は当面牽制できる。
 この手の中にあるディスクも、絶対に出処が分からないようにして、告発文と共に警察に郵送するつもりだ。
 怪盗に敗れた悪徳富豪は、目覚めたら怒りと共にツインテール怪盗を追おうとするだろう。しかしそれは叶わない。
 元から黒い噂が出ていた身分だ、踏み込むための決定的な証拠を得た警察によって、即座にその復讐心は挫かれることになる。
(ま、ご愁傷様)

「さて、あの子も上手く逃げ切れたみたいね。助けるのも大変だから今度は捕まらないよう気をつけて欲しいわ」
 ステルス迷彩を起動し、素早く屋敷から離脱する。
 街行く人々の目は屋敷から打ち上がる花火とパトカーに向けられ、裏路地を行く彼女に気付くものは無い。陽動としての役割も申し分なく、彼女は自分の手際の良さにニヤリと笑う。
 今回の戦利品である真珠とマル秘ディスクもしっかりと彼女の胸に抱かれている。
0907名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:13:01.48ID:UnjQdcdG
「さてと、帰って熱いシャワー浴びて……次の獲物でも品定めしますか♡」

  怪盗ルナグレイス。それが彼女の名だ。
 月の恵みを意味する、摩天楼を駆ける正義の怪盗。
 完璧な作戦立案と救助の手際。富豪を倒して衣装を奪い返したあと、捕まっていた少女をリスクを顧みず真っ先に助けたのは、「人が第一」という彼女の信念からだ。
 互助精神に篤い彼女は、弱者に富を分け与えるだけでなく、これまで毒牙に掛かりそうになった他の怪盗たちを数多救い出してきた、最近の少女怪盗界の守護神とも言える存在である。
 金品財宝も狙いはするが、彼女の狩猟欲を特にくすぐるのはもっぱら奸物どもを破滅させる悪事の証拠だ。可憐なツインテールの義賊に潰され再起不能に陥った悪党は数知れず。
 「悪者を懲らしめて、人を救えるお宝があるのなら、それが最高の財宝でしょ?」とは彼女の言である。
0908名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:15:29.28ID:UnjQdcdG
「んぅっ……♡ にしても麻酔針の成分は見直しが必要ね……散々やってくれたわねあのオジサン」
 膨れ上がっていた乳首もだいぶ治まってきたが、まだ甘い痺れが残る。恨めしそうに指の腹で撫でてみると鋭い刺激が背筋を走る。
「ゃぁ♡ く、くそう……」
 症状を確認するため神経伝達抑制物質を流すのをやめてみたが、まだ早いようだ。
「もうっ。偉大な先輩怪盗たちはこんなヘマしなかったんだろうなぁ」

 目を閉じた怪盗の瞼の裏で、華麗に舞う少女怪盗たちの勇姿が鮮やかに繰り広げられる。
 タロットカードの魔力を悪用する能力者たちと一歩も引かず対峙してきたという、朧月の麗人。
 肥太った政治家や金持ちが巣食う、策謀渦巻く都市ミリオンを翻弄する三人組の戦士たち。
 そして−−−幾つもの希少な宝石を悪党共から取り戻してきた、清流に浮かぶ旋律の呼び名がふさわしい、怪盗の代名詞とも謳われた不屈の少女。
 憧れたのは見目麗しさからではない。ルナグレイスが特に心惹かれたのはその正義の意志と実行力こそだ。
 そして彼女たちは−−−いくらピンチに陥っても、最後には必ず勝つ。
 今この時も彼女たちはどこか違う街で戦っているはず。勝利しているはず。そう信じて、怪盗の末席を穢すものとして、せめてあの人たちに会っても恥ずかしくないように正義の道を進むのみ。
0909名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:18:22.73ID:UnjQdcdG
(ああいう風になりたいんだけどなあ)

 MacBookの画面だけが淡い灯りを放つ暗いアジトに帰還する。
 完璧な計画力を持つにも関わらず、部屋の中は脱ぎ捨てられたパンツやブラ、スイーツの容器で散らかっている。この私生活のズボラさじゃ彼女の数少ない欠点である。
 ドローンに乗せて先に帰していたネズミメカがバルコニーに届いているのを確認すると、机の中の大切にディスクと真珠を仕舞う。そしてぱぱっと衣装を放り出して、彼女は一糸まとわぬ姿で風呂場に向かうのだった。

「ルナグレイスに敵はなーし♡ あ、シャワーが乳首にっ……ぁん♡」

〜【美少女怪盗ルナグレイスが悪徳富豪をとっちめる話】完〜
0911名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 02:23:50.13ID:bs7x3ZpR
完にされたらリレーが終わってしまうじゃないか
けど流石はホームグラウンドの書き手だけあって割りかしよかったよ
支援メカの存在までは計算に入れてなかったな
まあまあ納得いく敗北だった
0912名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 03:10:58.15ID:8EKrIpUV
おつおつ。
懐かしい怪盗達に、スレが賑わってた頃を思い出せたわ
0914名無しさん@ピンキー2022/08/27(土) 00:07:50.53ID:rvTfYbHv
やはり猿ぐつわを外したのが敗因かな
ゴム製の特大張形でもディープスロートさせておけば気付け薬を飲ませることもなかったな
歯も全部抜いてやろうかとも思っていたのだが、四肢切断やら抜歯とか、そういうのは私の美学に反するからなあ
もう1レス行けてたなら、クリにも針を刺してやるつもりだったが、そうすりゃ勝てていたかもな
いずれにせよ後悔先に立たずか
どうやら詰めが甘かったようだ
0915名無しさん@ピンキー2022/08/27(土) 17:52:36.00ID:O1xlO4kY
捕まったのに口の減らない……
言っとくけどこっちも今回は使わなかった秘密兵器が2つほどあるのよ
小ネタ的にはポールギャグに付着した唾液に多機能ナノマシン類を潜ませてあったけども、ちゅちゅちゃんたちで十分で使うまでも無かったからね
0916名無しさん@ピンキー2022/08/27(土) 19:41:37.52ID:uckTOBoU
クックックッ……
この分では、わざと逃がしてもらったことにまだ気付いてないようで何よりだ
君は致命的な失敗をしているのだよ
これでまた、活きのイイ怪盗少女を捕らえる楽しみが味わえるというものだ
アハハハハ……はぁ〜あぁ……
0918名無しさん@ピンキー2022/08/29(月) 12:07:26.00ID:r4T011HD
そんな余裕かましてられるのも今だけだよ
近いうちに穴という穴から恥ずかしい液を垂れ流して、よがり狂うことになるからね
実のところ、君も楽しみに待ってるんじゃないかね?
フハハハハハ……
0919名無しさん@ピンキー2022/09/02(金) 11:32:56.44ID:bXe9jcf0
甘いんだよおっさん
ケツ穴に発信器仕込むくらいやっとけや
0920名無しさん@ピンキー2022/09/02(金) 12:31:43.36ID:SJJEy5yH
仕込まれたのは発信器ではないのだよ
もっと恐ろしくて面白いモノを仕込まれたのに、何も知らずに呑気なものだ
まあ近いうちに思い知ることになるよ
ワハハハハハ
0921名無しさん@ピンキー2022/09/02(金) 17:51:27.34ID:bXe9jcf0
「あの変態おじさん、牢獄の中で元気にやってるかな?」
 そう独りごちて、ルナグレイスはスマホのカメラを自身に向けてイメージを固める。
 衣装は戦利品の一つであるメイド服。
逃げ出す過程でこっそり拝借したものだが、スカートをうっかり忘れてしまったようだ。
バツが悪い思いをしながらも、「まあ最近暑いし良いか」と考えを切り替える。
 気を取り直して黒いシックなタイツを白い太ももにくぐらせるが、そこで気付きたくなかった事実がまたもや彼女を襲う。
「く、くっ……!」
最近ますます太くなってきた自分の美脚が、タイツの締め付けに抵抗の意を示すのだ。
色白で肉厚の腿部はそのままボリューム感たっぷりの尻肉に合流し、少女の年不相応のグラマラスな肢体を印象づけている。
その柔らか桃肉を黒い足袋がどうにかして覆い隠す頃には、少女は格闘の成果で汗をポタポタ垂らしていた。
「太ったわけじゃ無い。 サイズが小さかっただけ。うん、きっとそう」
そう自分に言い聞かせる。
何はともあれようやくスカート以外のメイド服を着ることができた。
ヘッドドレスの付き方を調整しつつ、時刻を確認する。
午前2時30分。
まず出歩くものがいない時間帯だ。
もちろん念のためドローンや広範囲サーモグラフィーで近くに通りかかる人がいないことは確認済み。
「よし♡」
決意を新たに、バルコニーに勇んで向かう。
0922名無しさん@ピンキー2022/09/02(金) 18:09:41.49ID:bXe9jcf0
 窓を開けると冷たい夜風が少女のツインテールを揺らす。
彼女はお気に入りの革製のロングブーツを履き終えると、タイツとパンツだけの下半身が冷やされていくのを楽しむ。
「……涼し♪」
先ほどかいた汗も乾いていく。気持ちが良い。
ルナグレイスは目を閉じて、数日前の自身の活躍を思い返す。
「ふっふっふ〜♡」
 彼女は、自身の怪盗活動を一つ終える度に、こう言った儀式をする。
 実力を確かめ、自身の正しさを再認識し、勝利の美酒に酔うのだ。
 それ故に彼女は気付かなかった。
 窮屈に押し込まれている平均より明らかに太い脚の肉が、黒いタイツの中で必死に解放を求めていることを。

ビッ! ビビッ!

「!? ちょ、タイツ伝線してるじゃん! ヤバ!」
 こりゃ儀式の総仕上げを早めた方が良さそうだ。
 不本意ながらも、カメラをセットしてポーズを取る。
 何にも代え難い、ゾクゾク来る瞬間。
「いぇい♪ ルナグレイスちゃん大勝利〜♡」

パシャ!

–––勝利の“自撮り”
 戦利品である衣装を着て、自室のバルコニーで勝利の記録を残す。
 怪盗という身分を考えれば不用心としか言えないこの不合理な習慣も、
怪盗ルナグレイスを成り立たせる上では切っても切れない重要な要素になっていた。
スカート無しの羞恥心もあるが、それでも彼女はこの高揚感と背徳感が病みつきになっていた。
 美少女怪盗としての活動は、少女の神経を少しずつ狂わせているのだろうか?
 街の夜風は、答えは持たなかった。

(次のターゲットも楽勝よ♡)


https://dotup.org/uploda/dotup.org2865022.png
0924名無しさん@ピンキー2022/09/03(土) 19:38:49.78ID:CkNQFrpW
私はもう尻の穴どころか、穴の奥まで堪能させてもらったからねえ
ところで私の姪っ子が君に興味津々になったらしい
直ぐに捕まりたがる特殊性癖の君とは真逆の性格をしてるから、多分親密な仲になれると思うよ
0925名無しさん@ピンキー2022/09/04(日) 08:43:13.02ID:IFC33UWj
昔肥太ったこどおじが奇妙な力で怪盗ルナグレイスを捉え、エロコスご奉仕させようとした記録映像。
その後、怪盗の反撃によってこどおじはお仕置きを受け、記録は消されたように思われた。
しかし配下の怪盗の隠れファンがひっそりコピーを取っていたらしい。
彼は罪悪感を抱きながらも、ルナグレイスのピンチと痴態にどうしようもなく興奮し、ディスクを割ることもできないままだとか。

https://dotup.org/uploda/dotup.org2865857.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2865855.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2865859.png
0928名無しさん@ピンキー2022/09/05(月) 14:53:33.77ID:aJw9vxlH
私は紳士を自認しているから、写真をばらまいたり、脅迫のネタに使ったりはしないよ
第一、無償で他人の目を楽しませるほど慈愛に満ちた人間でもないからね
0929名無しさん@ピンキー2022/09/05(月) 15:28:18.94ID:ikNMD6iO
負け犬ジジイが強がんな(๑˃̵ᴗ˂̵)q
0931名無しさん@ピンキー2022/09/06(火) 23:40:12.75ID:3HQwSNMC
「なっ……なによこれっ?」
ベッドに寝転んでネットサーフィンをしていた彼女は驚きの声を上げてしまった。
MacBookの画面一面に広がるにこやかな男の顔は、まさに先日叩き潰したはずの悪徳富豪であった。
『阿久野グループ総裁、匿名で多額の寄付』
『現代のあしながおじさん』
画面には男を賞賛する語句が並んでいる。

「ど、どういうことよ」
彼女は男の悪徳富豪としての裏の顔をばらし、捜査機関に証拠のディスクを送りつけた。
主として企業の資産を個人的に横領して私腹を肥やし、そのために莫大な金額の脱税をした罪に関する証拠資料だ。
そのせいで男は警察に逮捕されたはずである。
それなのに、一体これはどういうことなのか。
美少女怪盗ルナグレイスとして、悪徳富豪たちを成敗している彼女には納得がいかなかった。
画面をスクロールして記事を詳しく読んでみる。

匿名の告発文を受け、警察と税務署がグループ総裁の阿久野富豪氏から任意聴取したところ、多額の使途不明金の事実が確認された。
調査の結果、その使途については、すべて匿名での交通遺児に対する寄付や動物基金への援助だったことが判明したというのだ。
寄付の金額や日時について、全てが矛盾なく裏が取れたことから、富豪氏の言が正しいことが明らかである。
よって告発文は悪質な悪戯とみなされ、警察署長は富豪氏に正式に謝罪したとのことで、逆に告発者を捜査して、厳しく罰するという今後の方針が述べられていた。
0932名無しさん@ピンキー2022/09/06(火) 23:41:08.77ID:3HQwSNMC
更に、告発には富豪氏が少女を監禁して虐待しているとの情報もあった。
それについて彼は「屋敷を映画撮影のため業者に貸すこともあるが、どのような映像を撮っているのかまでは関知しない。公序良俗に反するような内容なら、今後は考える必要がある」と述べていた。
彼女は震える指先を使い、動画ニュースのリンクを踏んでみる。
忘れたくても忘れられないあの顔が画面に映し出される。

「遂にバレてしまったねえ、いやあ、恥ずかしい。善行は匿名で行ってこそ価値があるのになあ」
悪徳富豪は本当に恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべてインタビューに答えている。
「総裁を偽善家だと糾弾する声もありますが?」
意地悪な質問にも悪徳富豪はにこやかな笑みを崩さない。
「まあ、『やらぬ善より、やる偽善』とも言うしねぇ。幸いなことに、私には余った小金があることだし。社会に還元しても罰は当たらないんじゃない?」
ネットでは彼を褒め称える声が大多数であり、「告発は自作自演だろ」などという斜に構えた意見は、圧倒的な賞賛の前にかき消されていた。

「先日は映画のクルーがクランクアップの打ち上げで羽目を外しすぎたみたいで、ご近所に迷惑を掛けてしまったよ」
「本当に花火まで打ち上げてしまったのですからね」
眉をひそめるインタビュアーに対し、男はひたすら恐縮してみせる。
「私は普段たしなまない酒を飲み過ぎて、早々にダウンしてしまって。監督不行き届きも甚だしいなあ」
「ちなみに、撮影していた映画というのにも、猥褻図画の疑いが聞こえてきていますが」
「そんなことはなかったと私は承知しているよ。なんなら一部を無料動画サイトにあげてみるから、判断を一般の視聴者に委ねるのもいいね」

それを聞いたルナグレイスの鼓動が速くなる。
男がうpしようというのは、自分の恥ずかしい姿なのだろう。
0933名無しさん@ピンキー2022/09/06(火) 23:42:05.97ID:3HQwSNMC
演技だったとはいえ、あの痴態は艶めかしすぎる。
彼女一世一代の迫真の演技だった。
これは男のルナグレイスに対する警告なのだろう。
これ以上余計なことをすれば、自爆覚悟で動画を流出させるぞとの脅しなのだ。
その後、富豪を賞賛する言葉で動画は終了した。

「なによこれっ? こんなの認められないわっ!!」
ルナグレイスはMacBookに枕を叩きつけた。
どうしてこの悪質極まる男が、世間からヒーロー扱いされているのか。
別のニュース動画では、近くの孤児院のちびっ子たちが、悪徳富豪の屋敷にお礼の表敬訪問をしていた。
資金不足で潰れかかっていた孤児院を救ったのは、匿名でなされた彼の莫大な寄付金であった。
子供たちに同行した若い美形のシスターは、涙を浮かべて男に感謝の意を表明している。
「いやあ、弱ったねぇ。私は神様の前に堂々と立てるような立派な人間じゃないんだがなあ」
男は鼻の下を伸ばしながら照れくさそうに頭をかいていたが、ルナグレイスは「本当にそのとおりよ!」と憤る。

悪人から奪った財宝を恵まれない人たちに施しているルナグレイスだったが、悪徳富豪が密かに行っていた莫大な寄付に比べれば、ほんの些細な助けにすぎなかった。
救世主を気取っていた自分を顧みて、ものすごく恥ずかしく、そして惨めな気持ちがこみ上げてくる。

「こんなの絶対に許せないっ! 悪事がバレたときのために用意していた安全装置じゃないの!!」
湧き上がってくる怒りを抑えきれず、ルナグレイスは吠えてしまった。
同時にこの悪徳富豪の恐ろしさが改めて理解できた。

「こいつ、そこら辺にいるただの小悪党じゃない。改めて叩き潰す必要があるわっ!!」
善人の仮面を叩き割り、真の悪人面を世間に晒してやるのだ。
正義の怪盗少女はそう決意するのであった。
0935名無しさん@ピンキー2022/09/07(水) 10:31:28.89ID:kj/ugKSJ
ふふふ
このスレに限って言えば、ルナっちより私の人気の方が上なんじゃないのかね?
期待に応えてあげねばなぁ
0936名無しさん@ピンキー2022/09/07(水) 13:13:32.29ID:n/FoJ0+l
この手のゴミ富豪なんてアンバームーンやアクアメロディなどの先輩怪盗もしっかり勝ってきたからね
まあ敗北者の歴史に新たな1ページが加わるだけの結果に終わるでしょうね
0937名無しさん@ピンキー2022/09/07(水) 14:42:14.74ID:kj/ugKSJ
これくらい活きのいい方が、オークションも盛り上がるというもの
ハンマープライスの金額が楽しみだ
さて、その時にどんな可愛らしい泣き顔を見せてくれるのかなぁ
売り上げはまた寄付に使って世のためになるのだから、ルナっちも満足だろう
0938名無しさん@ピンキー2022/09/07(水) 23:43:14.82ID:6OXMmsKO
いやーん♪ 美少女怪盗のピ〜ンチ(>_<)
オジサンこっわ〜い♡
今度こそやられちゃ〜う♡

なんて思ってると妄想してるんでしょうね(๑˃̵ᴗ˂̵)
路傍の石ころの分際で見苦しいことこの上ないわ
0939名無しさん@ピンキー2022/09/08(木) 09:01:01.93ID:ofsJWTgI
自分をアクメロと同等の実力者と思ってる身の程知らずの小娘に言われてもなあ
次は片手間に軽く捻って、自分がまだまだ甘いアマチュアだということを思い知らせてあげるよ
その時にはキミは快楽に溺れきり、既に世直しとかのつまらないことはどうでもよくなってることだろうよ
0940名無しさん@ピンキー2022/09/08(木) 10:34:31.23ID:+7Elctea
それは思ってない
全ての先輩怪盗には敬意を払っているが自分が彼女たちと同じステージにいるなどと尊大な考えを抱く訳が無い
のぼせあがるな下衆
0941名無しさん@ピンキー2022/09/08(木) 12:14:12.14ID:ofsJWTgI
ならば君に勝ち目はない
気分を害させて悪かったね
少し過大評価し過ぎていたようだよ
0942名無しさん@ピンキー2022/09/09(金) 01:34:30.40ID:WaaZRhMm
こちらこそ先に謝っておくわ
そのアマチュアだと侮っていた小娘相手に二度も無様な敗北を重ねて死んでしまいたいほどの恥ずかしい屈辱に囚われることに対してね
グウの音も出ないほど素敵な破滅をプレゼントして差し上げるわ
もう動き始めているし、今更泣いて慈悲を乞うても遅いので悪しからず♪
0943名無しさん@ピンキー2022/09/09(金) 07:47:41.43ID:8ZaV2ZX8
おいおい、次は敗者たる私が先手をいただく番じゃないのかね?
君は圧倒的に不利な状況で、危機一髪に陥るのが好みだろうに
まったく、困った性癖のお嬢さんだよ
0944名無しさん@ピンキー2022/09/09(金) 11:55:25.17ID:m3lZQ7FN
ではお先にどうぞ♪
レディファーストの常識もない不粋なオジサンを立てて差し上げますわ♬
0945名無しさん@ピンキー2022/09/09(金) 12:26:16.84ID:8ZaV2ZX8
ありがとう、君の敬老精神に感謝するよ
あと、オジサンは気を遣ってもらわなくてもまだまだ立つからね
そこのところは誤解なきようお願いする
0946名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:01:17.73ID:9KT8foIf
「どうしたのかしら……」
あの戦いの日から3日後の夜、ルナグレイスは北の埠頭に来ていた。
悪徳富豪の屋敷から救い出した、怪盗仲間の少女との約束を果たすためである。
かつて彼女の亡父が収集し、何者かに奪われた12個の貴重な宝石。
そのうちの一つ、「水無月の真珠」を正当な相続人たる娘の手に返してあげようというのは、正義の怪盗少女であるルナグレイスにとって自然な発想であった。

あれほど欲していた「水無月の真珠」なのに、彼女――フェアリキャットはどうして受け取りに現れないのか。
準備もなしに悪徳富豪の屋敷に潜入するほど焦っていたのではないか。

「わたしのことを疑っているのかも」
同業者とは言え、見ず知らずの怪盗が相手ではある。
立場が逆なら、理由のハッキリしない親切など、何かの罠かもしれないと考えるのが普通かもしれない。
自分であれば、どこかに隠れて相手をじっくり観察するだろう。
そう考えたルナグレイスは、埠頭の周辺を見回してみる。
手近に古い倉庫があった。
かなり古びてはいるが、コンクリート造りのしっかりした倉庫だ。
今は使われてないらしく、手入れはされていないようで、鉄の扉も錆びついている。
「あそこなら潜伏するのにうってつけだわ」

ルナグレイスは扉に耳を押し当てて、倉庫の中の気配を探る。
彼女は血の滲むような修行の末、不随意筋すら自己のコントロール下に置いている。
心臓の鼓動を可能な限り押さえて扉の向こうを窺ってみたが、人が潜んでいる気配はない。
それでも相手は同じ怪盗であるので、気配の殺し方くらいはマスターしているだろう。
ルナグレイスは意を決すると、施錠のされていない扉を引いてみる。
蝶番に垂らした潤滑ローションの効果で、音はほとんど立たない。

「赤外線スコープを使っている形跡はなし。暗視カメラも設置されていないわ。よし」
特殊グラスで中の様子を探ってから、彼女は倉庫の中に足を踏み入れた。
フェアリキャットも暗視装置でこちらを警戒しているのかもしれない。
怪しまれて攻撃されては溜まったモノではない。
ルナグレイスは両手を開いたまま手のひらを前に向け、何も持っていないことをアピールしつつ歩を進める。

いきなりスポットライトが点されたのは、彼女が倉庫の真ん中あたりまで来たときであった。
ほとんど反射のレベルで床に身を伏せ、次いで物陰に転がり込む。
素早く光源の位置を確認し、ダーツをつまんで投擲姿勢に入る。
そこでルナグレイスは、スポットライトが自分を狙っていないことに気付いた。
スポットライトが照しだしていたものは――。
0947名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:02:23.84ID:9KT8foIf
「あぁっ……フェアリキャット……?」
十字架に磔にされた少女が、グッタリと項垂れていた。
無慈悲にも全裸に剥かれた彼女が身につけているのは、黒いネコ耳のカチューシャのみ。
「ワハハハハハハ、ごきげんようルナグレイス君。また会えて嬉しいよ」
光の円に入ってきたタキシードの中年男が、磔刑の少女に寄り添うように立つ。
「出たわね、変態中年のゴミ悪党っ」
思わずルナグレイスの血圧が跳ね上がる。
「またわたしの足で踏みまくられたいのっ? 今度は泣いたくらいでは許してあげないわよ」
ルナグレイスは悪口で挑発するが、年の功なのか悪徳富豪はその手には乗らない。
「お代わりを頂けるのなら、是非お願いしたいねぇ。下から見上げる君のお尻は雄大で、なかなかの絶景だからなぁ」
ヒップのサイズアップを気にしているルナグレイスはまたカッとなる。
「おっとっと、今は遠慮しておくよ。まだ差し歯の具合が安定していないのでね」
男は両手を胸の前に上げてルナグレイスを制する。

「それに君は自由に暴れられる立場にあるのかなぁ? よぉ〜っく考えてごらん」
悪徳富豪がフェアリキャットに密着し、片手で彼女の乳房を弄ぶ。
「うぅっ……くぅぅぅ……」
おぞましさのあまりネコ耳の少女は身悶えするが、磔の身では逃げることはかなわない。
「卑怯よっ。身動きできない女の子を相手に……あなた、男として恥ずかしくないのっ」
ルナグレイスは非難の声を上げながら、状況を分析していく。
男はどうやってフェアリキャットの身柄を手中に収めたのか。
彼女は性懲りもなく、悪徳屋敷に潜入しようとして捕まったのだろうか。
否、真珠を奪い返せた今、彼女が再度あの屋敷を訪れる理由はない。

「そうそう、君に礼を言うのを忘れていたよ。悪いいたずら子ネコを捕まえる手助けをしてくれたんだからなぁ」
「ど、どういうことよ。間違ってもわたしがあなたの手助けなんかするわけないでしょっ!」
「君は慈悲の心から、裸の彼女に我が屋敷のメイド服を着せてあげたろう? それが仇になったねぇ」
「しまった……」

そう言えば、あの屋敷の使用人の服には発信器が仕込まれているとのことである。
洗濯したてで乾燥室から盗んだモノだから安心していたが、それが痛恨のミスだったのだ。
居場所さえ分かれば、奇襲攻撃で彼女を捕らえることなど造作もなかったことだろう。
彼女もまだ身体が本調子ではなかったはずだ。
前回は助けてあげた同業者だが、二度助ける義理はない。
最悪の場合、彼女を見捨てて逃げることも計算していたルナグレイスだった。
しかし、こうなると話は違ってくる。
フェアリキャットはどんなことをしても助け出さなければない。
0948名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:04:03.12ID:9KT8foIf
「わ、分かったわ。その子にはそれ以上手を出さないで」
ルナグレイスが観念したようにファイティングポーズを解くと、それが合図であったかのように天井から黒覆面の男たちがラペリング降下してきた。
悪徳富豪に雇われた、特殊部隊上がりの私兵である。
いずれもが退役したばかりの軍人であり、正面からでは1対1でも勝てるかどうか分からない。
そんな屈強のプロ5人にねじ伏せられ、ルナグレイスは身動きできなくなってしまう。
肩と肘と手首と、逆関節を極められ、抵抗のため力を込めることができない。
「い、痛いわっ」
ルナグレイスは、さして痛くもないのに大げさに悲鳴を上げて心理的な動揺を誘う。
だが、男たちは小娘一人を相手に、侮る様子は微塵も見せない。

「ちっ、こいつらプロだわ」
彼女が舌打ちしている間に、手早くコスチュームを剥ぎ取られてしまう。
手早く全身をチェックされ、口の中の含み針や腋の下に潜ませていた超小型カプセル爆弾を取り上げられる。
身体捜検が済むと、後ろ手に手錠を掛けられた。
普通の薄い金属の輪っかではなく、厳めしい枷タイプのもので、鍵なしでは簡単に外せそうにない。
見た目に戦闘力を喪失したルナグレイスは、殊更悔しそうな顔で悪徳富豪を睨み付けた。

「か弱い女の子にこんな手荒なことしてっ。あなた、どれだけビビってるのよ?」
奥の手を幾つも隠し持っている彼女は、間合いを計るために無駄口を利く。
「そんなのだから、あなたはお金以外に魅力がないのよ。たぶん、ネコや小鳥なんかの小動物にも嫌われて、近くに寄ってこないでしょ?」
ルナグレイスは嘲りの顔を男に向ける。
「いやあ、それが意外にネコには人気があるんだよ」
悪徳富豪はニヤッと笑うと、短く指笛を吹いてみる。
と、倉庫のあちこちから小さな影が幾つも現れ、ルナグレイスの近くに集まってきた。
それは茶トラや三毛など、何匹ものネコであった。

「……はっ?」
そのことごとくが口にくわえている小さな物体に気付き、ルナグレイスは思わず小さな悲鳴を上げてしまった。
「あぁっ、ちゅちゅちゃんたちが……」
ネコの口からポトリと落ちたのは、ルナグレイスの活動を陰から支援しているメカネズミの残骸であった。
それらはネコに動力源を噛み砕かれ、火花や薄煙を上げている。
0949名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:05:20.99ID:9KT8foIf
彼女はお仕事に入る際、何匹ものメカネズミを放っている。
たとえ絶体絶命のピンチに陥っても、彼女が平静を保っていられるのは、いつでも彼らのサポートを受けられるからである。
その切り札がいきなり失われてしまったのだ。
「私は少々潔癖症の気があってねぇ。君もネズミとか大嫌いだろ。うん、どうしたの? 顔色が悪いよ」
悪徳富豪が勝ち誇ったかのようなニヤニヤ顔をルナグレイスに向ける。
男は前回の敗北の後、徹底的な検証を行い、支援メカの存在を知ったのだろう。
二度と同じ手は食わないと、自分も金にあかせてメカニャンコ部隊を編成してきたのだ。

「くっ……まずいわ……」
今回は潜入作業の予定はなく、装備も最小限の準備しかしてこなかった。
これはちょっと本気でマズい状況になってきた。
このクズ男の性癖を考えると、更に恥ずかしい思いをすることが予想できるのだ。
「どうしちゃったの? お腹の具合でも悪いんじゃない?」
男が下卑た微笑みを浮かべ、口だけでルナグレイスの体調を心配する。
「何でもないわ。余計なお世話よ」
少し先の未来を予想し、ルナグレイスの頬を嫌な汗が流れ落ちる。

「やっぱり少し具合がよくないようだねぇ。君たち、ボンヤリしてないで彼女のお腹をさすってあげたまえ」
男が楽しそうに指を鳴らすと、男たちがルナグレイスに膝を折らせ、前屈みに押し倒す。
埃まみれのコンクリートに頬が押しつけられ、お尻を高々と突き上げた恥ずかしい体勢を強いられる。
抵抗しようにも頭や肩、腰をがっしり押さえ込まれていてどうにもならない。
後ろ手に縛られているため、無防備状態の下腹部を男の厳つい手がさすり始めた。

「ちょっ……やめなさいっ……やめっ……」
ルナグレイスの非難の声が上がるが、元軍人の手は微妙な力加減で大腸を刺激する。
腸の蠕動運動が促進され、強制的に便意を催される。
「くっ……くあぁぁっ……お、お願いっ……やめさせてぇっ……」
ルナグレイスの声が哀願口調になるが、悪徳富豪は意にも介さない。
「悪いモノは出しちゃった方がスッキリするよ。遠慮なく出しちゃいなさい。私と君の仲じゃないか」
踏ん張りの利かない体勢のため、鍛え上げた括約筋が活かせない。
「あぁっ……あぁぁぁぁーぁぁっ……!!」

怪盗少女の膝の間で、乾いた金属音がカチャリと鳴った。
コンクリ床の上に転がった、他より一回り小さなメカネズミが、軍用ブーツの分厚い靴底に踏み潰される。
革手袋の指先が尻尾をつまみ、悪徳富豪に向けて高々と持ち上げられる。
「はっはっはっ、困った性癖のお嬢さんだ。君はお尻に何か入れておかないと落ち着かないのかね? それって、やっぱり電動でブルブル振動したりするの?」
男の哄笑が倉庫内に響き渡り、打ちひしがれた怪盗少女のプライドをズタズタに引き裂く。
お勤め前には食事をとらず、腹の中を空にしておく習慣のため、粗相をせずに済んだのは幸いだった。
0950名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:07:01.94ID:9KT8foIf
「私はてっきり『水無月の真珠』が出てくるものだと思ってたんだが……クククッ、まさかこんなオモチャが入っていたとは。さすが怪盗美少女は余裕だねぇ」
「ちっ……ちがっ……」
ルナグレイスは顔を真っ赤にさせて下唇をかみしめる。
涙ぐんだ目で悪徳富豪を睨み付けるが、そんなことで怯む相手ではない。
「うぅっ……死ぬほど恥ずかしいわ……」
ルナグレイスは最後の切り札として小型のメカネズミ、通称『はむちゃん』を隠匿している。
前回もダクトに閉じ込められる直前、万が一のために『はむちゃん』を放っておいたことが起死回生の一手となったのだった。

辱めを受けたことに合せて、大事な相棒を壊されたことでルナグレイスは逆上する。
「もう、こうなったらあのエロオヤジの記憶が飛ぶまでタコ殴りにするしかないわ」
がっくりと力なく崩れ落ちる怪盗少女の芝居に釣られ、軍人崩れたちの手から力が抜ける。
一瞬の隙を突き、ルナグレイスは前方に大きく飛び込み前転する。
サッと立ち上がったときには、肩関節を外して両手を前に回していた。
そして、握り込んだ右手を男たちの鼻先に突き出し、見せつけるかのように指を開いた。
そこには耳の縁に挟んで隠していた、小さなカプセルが握り込まれていた。
怪盗はマジックの達人でもあるのだ。
男たちの視線が集中するのと、カプセルがまばゆい閃光を発するのが同時だった。

「うぎゃあぁぁっ?」
スターライトスコープで増幅された光線が目から入り込み、視神経を通じて傭兵たちの脳髄を掻き回す。
一瞬で敵の戦闘力を奪うと、先頭の男のホルスターから発射式のスタンガンを抜き取る。
その男を突き飛ばすと、振り返りざまに悪徳富豪に向けて連続発射する。
全弾命中すれば、硬直したエロオヤジの頭を殴りまくる――はずだった。
だが、発射された電極は、ことごとく悪徳富豪の身体を突き抜けてしまった。

「幻影? そんなっ」
「うわはははは。君は怖い女の子だからねぇ。私が安全の保証もないこんな場所に出張ってくるわけがなかろう」
悪徳富豪、それと磔にされたフェアリキャットはホログラム映像だったのだ。
「まあ、簡単に『水無月の真珠』を返してもらえるとは思ってなかったよ。今回は面白いモノを見せてもらったからよしとするか」
悪徳富豪は身を揺すって薄笑いする。
0951名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:08:25.70ID:9KT8foIf
「この根性なしっ。本物のあなたは屋敷の中ね?」
「勿論そのとおりだ。ネコちゃんと2人で君が来るのを待っているよ。通行証は『水無月の真珠』だ。では、また会えるのを楽しみにしているよ」
哄笑と共に2人の姿が闇に消えていく。
「待ちなさいっ」
無駄と知りつつルナグレイスは叫ばずにはおれなかった。

悪徳富豪の幻が消え去ると共に、ルナグレイスは自分の着衣を掴んで倉庫を飛び出した。
同時に爆発が起こり、倉庫が紅蓮の炎に包まれる。
傭兵たちは捨て駒にされたのだ。
証拠隠滅の手段としては、あまりにも冷酷な所業であった。

「まずいことになったわ。けど、フェアリキャットはどんなことをしても救い出さなくちゃ……」
こうしている間にも、あの無垢な少女がどんな酷い目にあっているかもしれないのだ。
悪徳富豪は万全の供えをして待ち構えていることだろう。
しかし、正義の怪盗少女には逃げるという選択肢はなかった。
行く手にどんな卑劣な罠が仕掛けられていようとも、ルナグレイスの心を怯ませることなどできないのだ。
0952名無しさん@ピンキー2022/09/12(月) 02:38:20.03ID:5qBCTock
ふたりともひっ捕らえて屈服させ、
ハーレムプレイ満喫する日が楽しみだ
0953名無しさん@ピンキー2022/09/12(月) 23:30:55.65ID:hsanprsm
そう簡単に屈服するようなルナっちじゃあないからなあ
だからこそ責め甲斐があるってもんなんだがね
0957名無しさん@ピンキー2023/01/19(木) 07:24:59.98ID:RY2myIuG
コソ泥は全員逮捕して、ブタ箱にブチ込んでさしあげますわ
私の取り調べは苛烈だから、楽しみにしておいてちょうだい
没落令嬢の恨みを思い知るとよろしくってよ
0958名無しさん@ピンキー2023/01/20(金) 16:41:42.23ID:BB0ylzC+
怪盗少女に破産させられた悪徳富豪にも娘くらいはいるだろう
豪奢な生活やステイタス、チヤホヤしてくれる友人や下僕たちを一気に失った元令嬢の怒りは、想像するだけで恐ろしい
憎い怪盗少女を根絶させるため、特捜「お嬢様刑事」が誕生したのは自然の成り行きだった
女の弱点を知り尽くした女による責めは凄絶を極める
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。

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