【陰湿】レズいじめ2【ドロドロ】
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0005名無しさん@ピンキー2012/01/23(月) 23:59:34.05ID:5vqQ19dx
「新スレ立ててくれた人に感謝の一言もないのかしら?」
私の言葉に目の前の少女がすくんだ。
「は、はい…あ、あの、ありがとうございます…」
「そんな普通の台詞で済ませるつもり?」
怯える少女を細めた目で睨みつける。
「そ、そんなつもりは…んぉえああっ!」
私は反抗する少女の舌を捻りあげた。
「ご、めんな…さいっ!ごめんな…さ、ああぇああっ!」
「ちゃんとお口の教育やり直さなきゃね」
私は少女の舌を引いて調教部屋へと足を運んだ。

「スレ立てお疲れ様。いじめる娘なんて星の数ほどいるもの…」
0006名無しさん@ピンキー2012/01/24(火) 09:46:03.97ID:Dr4kMQhA
下目黒の「恐怖の精神虐待魔」、2011年6月8日水曜日、東急バス弦巻営業所で鬼畜のババアがいる! めぐろ区民キャンパスで子供を襲ったんだ!!
!あのババアは被害者を廃人寸前まで追い込んでる
んだ! 障害者=権力者だって思い込んで
る被害妄想野郎だ!!! 確かにあのババアは子供突き飛ばすくらいの力がある! 走れるんだ!!!腹デカくねえんだ!!
!それで抵抗されたら脅すんだ!散々罵声吐かれて奴が行ったときに被害者は小さい声で死ねって言ったんだ気弱そうで聞こえないように言ったんだ
!なのにあのババア行ったと思ったらいきなり走ってきて「君が死ね」とかいい言葉とキタネエ言葉混ぜたキモい言葉はいて逃げたんだ
気弱でビビリな子供相手に!!!そんな鬼畜許せるわけないだろ!!ひどいんだしかも被害者はバスの中で襲われるのが世界で一番怖がって
たのにそれよりもひどいやり方でイジメやがったんだ!
学校でも自殺図るほどにイジメられてる可哀想な被害者をよ!
しかも見てたやつらまったく無表情だったんだその上通報もしないんだ!
目撃者で無表情で虐待されるところを黙って見てた運転手や乗客共もクズのように扱ってくれ!被害者はあんなヤクザでもいじめっ子でも
ねえただの通りすがりのババアに死ねって言われて本当に殺されると思って恐怖してるんだ!それで精神異常起こしてするつもりもない殺人予告書いて、あのババアはまだ反省もしてないからな!そ
してこのことを全国の警察とかに訴えてくれ!あのババアが鬼畜だってことを!今俺と同じ世田谷の科学技術学園の通信制に通ってるが
被害者は虐待のショでバスを待つだけで心に苦痛をもたらすんだぜ!野郎のせいでさ!学校に行くだけで心に痛みが走るんだ!このままじゃ被害者は過労
死する!あのババアが被害者を殺すんだ!
野郎逮捕してくれ。あのババアはまだ障害者=権力者って被害妄想してしかも障害者に成りすまして子供襲ってるな。それで抵抗されたら精神的に虐げる超鬼畜バ
バアだからな。これであのババアは子供自殺させるきっかけ作るかもだからな。まあ下目黒中で噂になればあいつも終わりだ!人前で堂々と虐待するキチガイだからな!
0007名無しさん@秘密の花園2012/01/25(水) 01:01:09.46ID:OfBcUrrr
いいね、最近百合が世間では増えてきているが
レズごっこじゃなくて真剣ないじめレズも広まって欲しいね。
0008名無しさん@ピンキー2012/01/26(木) 21:47:52.21ID:orzEvy4U
過疎防止支援。
小ネタ。ゲロだけ。

「ぁがっ!げぇえぇぇっ!ぉえああっ!」
放課後、クラスメイトに囲まれる中、少女は嘔吐した。
「うわーきったなー!」
「普通マジに吐く?」
「こっちくんなよゲロ女!」
「世の男のが見たらショックだろーね」
四方から罵声が降りかかり、少女の心を突き刺していく。
「ぁぐぁっ…!ゆるひでっくださひっ…」
少女の悲痛な声が教室に響く。
「別に私達は怒ってないよ?ただアンタが惨めになる姿が見たいだけなの」
女は冷笑を浮かべ少女の髪を掴みあげた。
「もっと苦しんでね」
「だすけ…」
先程の冷笑とは対称する微笑み浮かべ、少女の喉にほうきの柄をねじ込んだ。
「あがえぇっ!んげおあぁっがががっ!」
耐え切れるわけもなく二度目の嘔吐。
「がはっ!げえぇっ!はぐはあぁっ…!」
死に物狂いで息を吸う。
「もう一回よ」
「いああっ!たすげががぁああっ!!」
意思とは関係無く吐き出される汚物。
顔、制服、心が汚されていく。
「ひ、んじゃうっ!」
無理矢理に吐かされる恐怖。
「次わたしがやりたい!」
笑顔の裏の狂気。
「いいわよ。はい。汚れないように気をつけてね。あと……壊さないようにね」
「大丈夫っ。玩具は大切にしなきゃね!」
女生徒がほうきを受け取り少女と戯れる。
「だれ、かっ…たす、げぇええぇっ!」
口から、鼻から、胃液と吐瀉物にまみれ少女の心が壊されていく。
「えいっ!もっと出せっ!」
喉を心を壊される。
「がげぇっ!!おえぐぁええぇっ!!」
終わらない放課後。地獄の教室。
「だずげぇあげぇえっ!あがぉああっ!」
少女の助けは誰の耳にも届かなかった。
0009名無しさん@ピンキー2012/01/26(木) 21:59:07.38ID:orzEvy4U
ごめん最後の一行変だった。レズいじめは考えるだけで楽しいよ。
0011名無しさん@ピンキー2012/01/27(金) 01:22:37.50ID:rRrWyMwS
>>8
GJ!
百合ゲラーとしてはゲロものはうれしい
いじめっ子が吐くゲロを飲ませるとかもいいね
0012名無しさん@ピンキー2012/01/27(金) 13:43:47.63ID:O+pdM8to
gj。
レズいじめはパターンが豊富でいいね。
レイプものとは明らかに違う。
0013名無しさん@ピンキー2012/01/27(金) 21:15:53.69ID:nuy13vJa
五十嵐かおるのいじめとかどうよ
五十嵐かおる いじめでググれば出てくる
0015名無しさん@ピンキー2012/01/28(土) 22:01:28.33ID:ixXN3nEw
いじめっ子が万引きや援交を強要したり、薬物を勧めたりするのは?
0017名無しさん@ピンキー2012/01/28(土) 23:44:35.13ID:PtfjXD2u
少女漫画で言えば本当にあったツライいじめに
裸にされてネットに裏サイトに動画が公開される話とかあったな。
0018名無しさん@ピンキー2012/01/29(日) 12:03:11.11ID:WJBXuJxv
>>17
真面目な子がそんな目に合うのは辛いが、ヤンキー同士の喧嘩でそうなったなら
いいぞもっとやれ!!
と叫びたい
0020名無しさん@ピンキー2012/01/29(日) 20:59:27.98ID:OnIHceO9
唯一の友人が支えてくれて、身も心も親友なしでは
いられなくなって実はいじめの黒幕は親友でした、とか最高
その事実を知って心が壊れてもいいし
知らずに親友に飼い馴らされるのもまたおいしい
0021名無しさん@ピンキー2012/01/29(日) 23:15:55.98ID:rxttkjBy
短編を軽く書こうとするんだけど少し気を抜くと普通のいじめじゃなくて
いじめに参加する全員が実は被害者の女子が好き過ぎて行き場の無くなった衝動が
結果として過激な性暴力に表れてた…って感じのレズレイプの親戚みたいな内容になっちゃうな
0026桐羽落涙    1/72012/02/12(日) 22:09:13.72ID:u53ZcUC1

暴力団『桐羽組』の頭はと問われれば、多くの人間が現組長の名を上げる。
しかし実情はそうではない。
桐羽組を実際に指導しているのは、先代組長・桐羽平治の妻である雪美(ゆきみ)だ。

雪美は国立卒のエリートであり、故あってホステスをしていた所で桐羽平治と知り合った。
巷でも噂の立つほど人気の嬢であったという。
椿の葉のようにキリリと吊りあがった、狼を思わせる瞳。
細く凛々しい眉。すっと通った鼻筋に、薄い唇。シャープな輪郭。
どれ一つとして凡庸な部分のない顔の造りは、まるで磨き上げた氷を思わせ、それゆえに男達を魅了した。

彼女は普段やや冷めた態度で客をもてなしつつも、ここぞという場面では相手を思いやる言葉を漏らす。
男は皆がその暖かな一言に落とされた。職業柄女遊びに慣れた桐羽平治でさえも。
その言葉が心に響くのは、雪美が真に情の深い性格をしているがためだろう。
彼女が桐羽平治と求めあったのは、地位や金を目当てにしてではない。
ただ彼の夢を聞き、それに共感し、生涯をかけて支えてゆきたいと覚悟した上での事だった。
平治と雪美の初夜は、抱き合ったまま、口づけを交わし合ったままで三日三晩に渡って続けられたというから、
その愛の深さも窺い知れようというものだ。

また雪美は、その度胸も並ではない。
桐羽組にとって過去最大の苦境とされる黒綿会との抗争に於いて、
雪美は黒綿会の鉄砲玉に七首で脇腹を刺され、しかし血に塗れる中でなお黒綿会の幹部に向けて啖呵を切ってみせた。
その命を賭した気迫には誰もが感服し、黒綿会に圧倒的有利な状況であったにも関わらず、
即時痛み分けでの手打ちが為されたと伝わっている。

誰よりも桐羽平治という男を理解し、目下への情が深く、度胸もある。
当然の如くに組員からの人望も篤い。
平治が病に死した時、次期組長を襲名した男は、姉御と慕っていたこの雪美に自ら後見役を願い出た。
こうして若干28の若き極道の妻は、桐羽組の実質的な女親分となったのだった。
桐羽組は雪美の指導の下、地域に密着しての活動で着実に勢力を伸ばし、今や地方有数の勢力を有する組織だ。
その桐羽組の長である雪美を我が物に、と考える敵対組織は多かれど、実際に手を出せる組織は存在しない。

……表に顔の知れた組織ならば。
だがその逆、どこかの組織が秘密裏に傘下とする不良団体となると話は別だ。
彼ら・彼女らに怖いものはない。現実を深く知らないゆえに恐怖心も薄い。
魅力的な報酬をちらつかせて命じれば、本職であれば怖気づくような大物でさえ易々と攫ってしまいうる。
新興レディースチーム『朱蛇(しゅじゃ)』が雪美を攫ったのも、同様の理由からだろう。
朱蛇のメンバーは、雪美が贔屓にしている銭湯の女湯で彼女を囲み、スタンガンで昏倒させた後に部活用の荷物袋に詰めて運び出す。
外にいた桐羽組護衛がそれに気づいたのは、脅された番頭が恐る恐る打ち明けた、数十分も後のことだった。
0027桐羽落涙    2/72012/02/12(日) 22:09:39.01ID:u53ZcUC1

雪美は、市の中心部から遥か離れた山間にあるラブホテルに監禁されていた。
ホテルとはいえ廃墟も同然で、オーナーが自殺して以来は恐ろしがって取り壊されもせずにいる物件だ。
その一室で、雪美の身体は椅子に縛り付けられていた。
手は後ろで背もたれに括り付けられ、両脚は大きく開かされたまま肘掛けに括り付けられ、
さらには彼女の胸をくびり出すように縄が掛けられてもいる。
当然ながら服などは一切纏っておらず、その脚の間からは秘匿すべき部分が晒されるがままとなっていた。
それだけではない。
豊かな乳房の先に息づく桜色の蕾は、どちらも鈴の下がった洗濯バサミで挟み潰されている。
さらには陰核にも電動式のマッサージ器が宛がわれ、その下の花園から蜜を吐き零させてもいた。

『朱蛇』のメンバー達は、その雪美のあられもない姿を笑い声と共にカメラに収めていく。
雪美の身体が幾度もフラッシュで影を作る。
その裸体は、顔同様に無駄なく絞られて美しく、スポーティな印象を受けた。
肌はくすみのない桜色で見惚れるばかりだが、右の脇腹にだけは縫い傷があり、噂が真実であったのだと知らしめる。

「ふぅん、さすがはあの桐羽組の女ね。
 そんなに脚おっぴろげてオマンコのドアップ写真撮られてるのに、涼しい顔のままなんて」

朱蛇のリーダーである亜衣が、雪美の割れ目へと指を沈めながら囁いた。
そして中でクチュクチュと音をさせた後、その指をゆっくりと引き抜いてカメラに晒す。
人差し指、中指、薬指。広げられたその3本の指の間に、艶かしい蜜が糸を引いて滴り落ちる。
少女達が嘲笑う中で、雪美は眉間に皺を寄せた。

「いい加減にしな、いつまでこんな馬鹿げた遊びに付き合わせるつもりだい!
 今頃ウチの連中600人からが、血眼になってアタシを探してる筈さ。見つかったら酷いよ?
 だがここらで止めりゃあ、若気の至りって事で寛容に対処してやっても良いんだ」
あくまで毅然と言い放つ雪美に、亜衣は苛立ちを露わにする。

「ちいっ、しぶとい女ね……いいわ。あんた達、“アレ”をやるよ。準備しなっ!」
亜衣の一言で、少女達が肘掛けと繋がっていた雪美の脚を解放し、床に膝をつかせて新たにまた縄をかけ始めた。
右太腿の膝に近い部分へと縄を回し、首後ろを経由して左腿へ、同じように。
腕から胸にかけての縛めもそのままだ。
その状態で這うような姿勢を取らされると、雪美は後ろ手縛りで尻を掲げた格好から身動きが取れなくなる。
0028桐羽落涙    3/72012/02/12(日) 22:10:06.62ID:u53ZcUC1

「あーら、お綺麗な落書きね。その無様な格好だとよく見えるわ」
亜衣が雪美の背中を踏みつけて笑う。
その背には、桔梗や野菊など、様々な花の咲き誇る見事な刺青が彫り込まれていた。
「このガキ……!!」
任侠人の誇りである入墨を足蹴にされ、雪美の眼が亜衣を睨み上げる。
亜衣はそれをおかしそうに見下ろしながら、背後の少女達に指で合図した。
薄笑いを浮かべながら雪美の背後に回る少女達。
その手には、イチジクの形をした容器が握られている。
雪美の目が見開かれた。

「今までにもあんたのような跳ねっ返りは随分居たけどね、
 尻を剥いて浣腸をすれば、男も女もヒイヒイ泣いて赦しを乞うたもんよ」
亜衣の言葉が終わると共に、少女の一人が雪美の肛門にイチジクを突き立てた。
そして容赦なく捻り潰し、薬液を腸へと注ぎこむ。
「っ!」
雪美の鋭い瞳が細まった。
「ずいぶん微々たる量でしょう、でもかなり効くわよ?」
亜衣が言う間にも、また別の少女がイチジクの薬液を雪美の肛門へと注ぎ入れる。
二個、三個……四個。

ぐるるるうぅぅうぅ…………。

四個のイチジク溶液を受け入れた雪美の腹部から、早くも異音が鳴り始めた。
「うう……っ」
雪美は尻を掲げて這う姿勢のまま、額に汗を滲ませて苦悶する。

「どう、ウンチしたくて堪らないでしょ。でもそのままじゃあ、その場でぶち撒けるしかない。
 でもあたしだって鬼じゃないからね。奴隷になると誓うなら、トイレに行かせてやるよ」

亜衣は苦悶する雪美にそう言葉を投げた。勝ちを信じきっているという顔だ。
しかし雪美は、なお凛とした瞳のままで嘲る少女達を睨む。
0029桐羽落涙    4/72012/02/12(日) 22:10:32.14ID:u53ZcUC1

「……ほんと馬鹿なガキ共だね。浣腸されて便が出るのは、ただの生理現象だろ!
 そんな物を見られたところで、女の尊厳は穢されやしない!醜いのはそうさせるお前らさ!!
 アタシの排便が見たいのかい?見たいなら見せてやるさ、目ェかっぽじって、とくと見な!!!」

雪美はそう啖呵を切ると、太腿に力を込めて息みはじめた。
そして少女の一人が大慌てで差し出した盥に、勢いよく腹の中の物をぶちまける。
盥に当たる水音と汚らしい音、そしてむうと立ち昇る臭気。
そのおぞましい環境の中でなお、雪美の瞳は力強く亜衣達を睨み上げていた。

「どうだい、お望み通りやってみせたよ?何てこと無かったけどね。
 こんなもんで女を辱める気になってたなんて、ウブなネンネもいいとこさ。
 さぁ、解ったならとっとと縄を解きなッ!」

雪美に強くそう命じられると、少女の数名がびくりと背筋を伸ばした。
また何人かは、自分の方が恥ずかしげに顔を覆ってもいる。
女にとって最大の羞恥であるはずの公開排泄さえ、心の傷たり得ない鋼の精神。
それを前に、彼女達は完全に圧倒されていた。
ただ一人、亜衣を除いて。

「ふ、ふーん、これでも平気なんだ。でもねぇ、アンタ拉致しといて、ここで引き下がっちゃマズイのよ。
 あたしら朱蛇がこの世界で箔をつける為にも、アンタには奴隷になって貰わないとね。
 ……ほらあんた達、ぼーっとしてるんじゃない!!
 攪拌棒と浣腸器、それから『にがり』を持ってきな。こいつが参るまで、アレを耐えさせるんだよ!!」

亜衣が鋭い口調で命じると、少女達は我に返って部屋のクローゼットを物色し始める。
一人が脱脂綿の巻きつけられた棒を探し出し、亜衣に手渡す。
亜衣はそれに、鞄から取り出したローションボトルの中身を含ませて雪美の肛門へと押し当てた。
桜色のきゅっと窄まった肛門へ、脱脂綿に巻かれた棒が入り込んでいく。
「あくぐっ……!!」
さすがの雪美も、これには顔を歪ませて苦痛を露わにした。
亜衣は棒を根元まで押し込むと、そのままローションを棒へ伝わせながら前後させ、腸へと塗りこんでいく。
0030桐羽落涙    5/72012/02/12(日) 22:11:00.12ID:u53ZcUC1

「ほーら、お尻の穴にずっぷり入ってるわよ。嬉しいでしょ?」
亜衣はそう解説を加えながら棒を抜き差しし、やがて勢いよく引きずり出す。
「うーわうわ」
どこか嬉しげに声をあげ、雪美の視界へ入る場所に棒を晒す亜衣。
白い脱脂綿の巻かれた棒には、その各所に茶色い汚れがこびり付いていた。

「腸に残ってるうんちを掻き出しちゃったみたい。ごめんね、気持ちよかったでしょ」
亜衣は不可思議な謝罪をしつつ、雪美の顔を覗きこむ。
「……ガキだね、本当に」
雪美は忌々しそうに呟いた。
そうこうしている内に、少女達がガラスの浣腸器と白い粉の入った袋を抱えて戻ってくる。
盥にも新たに水が汲まれ、そこに袋の中身が溶かされた。

「あの白い粉はねぇ、『にがり』……塩化マグネシウムよ。
 塩化マグネシウムを溶かした水はドナン浣腸液っていって、即効性があるから昔は医者がよく使ったの。
 ただあんまりにも患者が苦しみ悶えるもんだから、今では製造自体廃止されちゃった。
 解る?今から自分に注がれる液が、どのくらいキッツイか……」

亜衣は怪しげな笑みを浮かべて浣腸器に水を吸い上げ、一度吐き出させて空気を追い出す。
そして再度吸い上げると、雪美のローションに照り光る肛門へと押し込んだ。
ちゅうっという音で、薬液が少しずつ腸へと流し込まれていく。
「さっきのグリセリンもじわーっと効いてくるけど、これは本当に即効性が高いわよ。
 普通なら200ccぐらいで止めるところだけど、強情なアンタには特別に400まで入れてあげる」
亜衣がそう言いながら薬液を注ぎ終え、浣腸器を抜き去った時だ。

「あぐうっ!!」
苦しげな呻きと共に、雪美の腰が跳ね上がった。
「ふふふ、早い早い。ブランデーを直呑みしたみたいに、腸がカアッと熱く燃え上がってるんでしょ」
亜衣が雪美の尻肉を撫でながら問うた。
だが雪美はそれに反応する余裕など無く、やがてその肛門は緩み、便と混じった薬液をぼとぼとと零しはじめる。
「あれ、もう限界なんだ?さっきあんなに啖呵切った癖に、だらしないねぇ」
亜衣に謗られるも、雪美の肛門はますます開き、外に向けてめくり開かれるばかりだ。

「ま、ドナンを入れられたら誰だって、勝手に肛門が開いて駄々漏れになっちゃうみたいだけどね。
 しょうがないなぁ、栓したげるよ」
亜衣はそう言い、鞄からテニスボールを取り出して雪美の肛門に押し当てた。
普段であれば入るはずのない直径のテニスボールは、しかし肛門の緩みきっている今ならば呑み込まれ、
ちょうどアヌス栓のようにすっぽりと嵌まり込む。
「さ、固定固定」
亜衣はそこで他の少女達に指示を出し、雪美の身体を抱え上げさせた。
そして尻穴のゴルフボールを押さえつけるように椅子へと座らせ、肩を押さえ込み、膝を押さえつけてしまう。
「うぐあああはっ……!!!」
狂いそうなほどの排泄欲を封じられ、雪美が苦悶の声を漏らす。
「さて、そこからどれだけ耐え切れるか。桐羽組女親分の根性とやら、見せてもらうよ」
亜衣はポケットからストップウォッチを取り出し、悠々と壁に寄りかかりながらスタートを押した。
0031桐羽落涙    6/72012/02/12(日) 22:11:25.29ID:u53ZcUC1

そこからの雪美は地獄のようだった。
「あああう゛……あう゛はああぁあああ゛あぐはっ……!!!」
雪美はナイフで刺されたかのような苦悶の声を上げ、身を捩らせる。

下腹部からは、只事ではない、濁流の渦巻くような音が響いていた。
全身にも酷い汗を掻いていた。
歯を食いしばったまま眉間に皺を寄せ、頭を左右に振りたくる様。
天の一点を仰いだまま下唇を白い歯で噛みしめ、喉の奥からキツネの鳴き声のような声ならぬ声を漏らす様。
押さえつけても押さえつけても背筋が伸び、むちりとした太腿が跳ね上がる様。
そのいずれもが異常と呼ぶ他なかった。

しかしながら、雪美は解放されない。
自らの体重と押さえ込む少女達の力で、尻穴にぐっぽりと嵌まり込んだゴルフボールが肛門を封じている。
びぶっ、ぶぶりっと小さな破裂音はして座部に茶色い液を広げてはいるが、それでも楽にはならない。
「ほーら、まだ24分だよ。もっと頑張れるよねぇ?」
亜衣はストップウォッチに目をやりながら、その雪美の様子をおかしそうに観察していた。

「あははっ、すっごい顔。顎が汗でビッショビショじゃん」
「さすがに効いてるねぇ。いくら羞恥責めで屈服しないっつっても、終わりのない苦痛には音を上げるもんだよ」
「おナカの音もすごいしねー。完全に下痢の音だよ」

当然、その他の少女達も悶え狂う雪美の様子を、各々の持つカメラや携帯電話で記録している。
「ふぐうううウウッ……!!!」
雪美はその状況下、なお進退叶わぬ無感地獄に悶え続ける。

さらに数分が経った頃。
「ねぇ、そろそろヤバイんじゃない、このオバサン」
押さえ込む少女の一人が、雪美をおぞましそうに見下ろして囁く。
雪美は後ろ手に縛られたまま、その鎖骨の辺りを電流でも流されたかのようにビクン、ビクンと痙攣させていた。
顔は白い首を晒したまま白目を剥いている。
「はーっ、ア゛…………あア゛…………ア゛……はーっ……」
涎と少量の泡に塗れた口の奥からは、そのようなあまり生命力を感じさせない呻きが漏れていた。
やがて。
0032桐羽落涙    7/72012/02/12(日) 22:13:05.35ID:u53ZcUC1

「……させて……!!」
雪美から、大粒の涙と共にその声が出た。
「ハァ?」
「と、トイレを……させとくれ……もう限界だ、これ以上は……耐え切れない…………ッ!!!」
「何その言い方、もっとちゃんと考えてよね」
亜衣がばっさりとそう切り捨て、押さえ込む少女達がその力を強める。
雪美はガクガクト身体を震わせながら、さらなる涙を零した。

「…………くっ…………ど、奴隷に、なります……なんだってします…………。
 だからどうか、もう、堪忍してください…………!!」

そう涙ながらに宣誓する雪美に、亜衣がストップウォッチを止めて近づく。
「33分40秒。……ま、一応ドナンでの新記録か」
そして下に着けていた衣類を脱ぎ去り、雪美の前で性器を露わにした。
「ここに接吻しな」
亜衣がそう命じると、雪美は精一杯に前へ屈み、その花びらへ口をつける。
その瞬間だ。雪美の肛門に栓をしていたテニスボールが腹圧で弾け飛び、直後、おぞましい排泄が始まった。

それは少女達が聞いたどんな下痢便の音よりも汚らしく、長く、また無様なものだ。
彼女達は一様に鼻を摘み、指を差して雪美の陥落を嘲笑った。
記録にも数知れぬ枚数が残され、ビデオとしても録画されている。
雪美は、亜衣の下腹部に顔を埋めるようにして泣いていた。




その後、桐羽雪美は街から姿を消す。
出所不明のおぞましい写真を多数残し、桐羽組の構成員に絶望を植え付けたまま。
噂では、遥か遠い田舎町でそれらしい人物を見かけたという話もある。
だがそれは、およそ以前の彼女ではなかった。
木製の枷に手首と胴を拘束され、路面に尻だけを突き出している公衆便器だ。
『ご使用下さい』と入墨のなされた尻穴からは夥しい精液が溢れ、その脇にある缶には貨幣が捻じ込まれてある。
雪美であったものは、その金から少女達に餌を買い与えられ、感情のない瞳でただ咀嚼するのだという……。


                            終
0033名無しさん@秘密の花園2012/02/14(火) 18:28:04.05ID:IiujdqkA
gj!!
0040名無しさん@ピンキー2012/03/05(月) 23:04:06.12ID:LFGx5MkG
なんという乙。
自作品が保管されているのを見るのは、なんかこう、こそばゆ嬉しいです
0041名無しさん@ピンキー2012/03/06(火) 00:45:11.31ID:jW1pZO7c
めちゃくちゃ乙
どうもありがとう
0042 忍法帖【Lv=9,xxxP】 2012/03/06(火) 07:01:58.47ID:RZVQ+Ke/
プリキュアオールスターズに感謝しなさい!?♪。
0043名無しさん@ピンキー2012/03/06(火) 12:03:17.80ID:CSnLD6tF
wiki作成マジで乙!
現在閲覧中の人数や総閲覧数が解るカウンターがあると嬉しいかも。
0044名無しさん@ピンキー2012/03/14(水) 06:36:38.70ID:J1GK+TUy
wikiつくったひとです。
1スレ目はある程度保管したけど、最後のほうログが残ってなくて保管できませぬ。
誰かまかせた。トイレのやつとかあったよね?

妄想とか小ネタみたいなのも、埋もれさせるには惜しかったので保管してあります。
0047名無しさん@ピンキー2012/03/22(木) 14:24:03.64ID:JnSoE+6b
川島海荷ちゃんが根本はるみに苛められてる夢を見た。
根本が水虫の脂足で海荷の顔を踏みつけて舐めさせたり、
臭い息を吐きかけたり、唾を吐きかけたり、顔を舐めまわしたり、
汗でべとべとの脇に海荷の顔を挟んだり、
汚いでかいケツで顔騎して屁をかけたり、
肛門を舐めさせたり、小便を飲ませたり、顔に糞したりしてた。
0048名無しさん@ピンキー2012/03/22(木) 20:25:06.88ID:y2W5FpuU
汚くて臭そうな女が美少女いじめるのって興奮する

いじめる側→根本はるみ、小池栄子、森三中、倖田来未、misono
山田まりや、サトエリ、渡辺直美、渡辺万美、相澤仁美
バービー、浜田ブリトニー、蝶月真綾、豊田真奈美、宮崎有妃
宮里藍、岩佐真悠子、井上和香、にしおかすみこ、いとうあさこ
青木さやか、椎名林檎、中島美嘉……

いじめられる側→川島海荷、ガッキー、松井玲奈… みたいな
0049名無しさん@ピンキー2012/04/07(土) 18:16:14.79ID:6Dn80V2Y
まじめな学級委員長や生徒会長、風紀委員長などを虐めて、
許しを請う姿を撮影し、ばら撒くと脅してさらなる凌辱を・・・
0050名無しさん@ピンキー2012/04/18(水) 21:27:30.58ID:R9cgwHbY
一作投下、スカトロ注意。
この作品はフィクションであり、作中に登場する器具や食材はあくまでも幻想です。
0051終わりのない遊び  1/102012/04/18(水) 21:28:46.01ID:R9cgwHbY

陽和保育園は、ごく小規模ながら地域から評判の良い施設だった。
休日でも子供を預かってくれる上に、子供の育て方も上手いと評判だ。
特に朱美(あけみ)という保母は人気が高い。
かつてはレディース集団“百姫夜行”を率いる頭だった彼女だが、
一人の子供とのふとした触れ合いから心を入れ替え、
今ではさばさばとしながらも心優しい、理想的な保母でいる。

「あけみせんせー、たんぽぽでお花のわっか作ってー」
一人の幼児が朱美に抱きつきながら叫ぶ。
朱美はその子供の頭を撫でながら微笑を浮かべた。
腰まで届くほどの艶やかな黒髪に、キリリとした芯の強そうな瞳。
身体も女らしいスタイルを保ちつつ、よく鍛えられているのが見て取れる。
男にも女にも好かれる、清清しい下町の女、という風体だ。
「おっけ、ちょぉっと待っててね。
 すぐに綺麗なの作ってあげる…………から…………」
そう穏やかな笑みで告げた朱美の表情は、
花壇を踏み荒らしながら園内に侵入してきた少女達を見て一変する。

赤く染めた髪に着崩した制服、ショーツの見えるようなミニスカート。
そしてバットや鉄パイプ。
どう見ても園児を迎えに来た身内という風ではない。
「だぁれ、あのお姉ちゃんたち……?」
「あーっ!ミキのおはな、踏んでるー!!」
子供達が騒ぎ立てる中、少女達は朱美を取り囲む。

「……ホントにこんなトコで保母なんてしてたんだねぇ、朱美サン。
 あの“百姫夜行”のトップともあろうお方がさぁ」
ニヤつきながら煙草を吐き捨て、園児の肩に手を置く少女達。
「あたしらの一代上の先輩らが、随分世話になったみたいじゃんか。
 そういうのも含めて、ゆっくりお話させて貰いたいんだけど」
園児の首を引き寄せながら告げられる言葉。
それは明らかに、園児を人質に取っての脅迫だった。
「あ、あんた達……そうか…………!!」
朱美の顔が苦々しげに歪む。
かつては恐れ知らずとして名高く、数十人との喧嘩でも一歩も引かなかった戦姫は、
けれども守るべき物の為に何の抵抗も出来ない。
0052終わりのない遊び  2/102012/04/18(水) 21:29:24.51ID:R9cgwHbY

「わ……解った。一旦建物の中に入ろう、そこで好きにするといい。
 ただ、この子達は何も悪くない。……どうか、手を出すのは勘弁してくれ」
か細く震える声で朱美が言うと、少女達は満足気に笑った。
「せんせー……?」
さすがに異常を察して子供達が袖を引くが、朱美はただ引き攣った笑みで、
大丈夫よ、と答えるのが精一杯だった。

今日は日曜で、園内の世話係は朱美一人。
運動場に残った7人の児童達は、同じ数のレディースと戯れている。
遠目には女子高生が一緒に遊んでいる風だが、朱美にとっては人質以外の何者でもなかった。
今日いる児童の親はいずれも忙しく、夜までは帰ってこない。
隙を見て助けを呼ぼうとしても、朱美にも児童にもマークがついていては下手に動けない。
故に、朱美は園内施設の二階、窓から園児達を見下ろす場所で実質的な監禁を受けていた。

「私を、どうするつもりだ……」

朱美は命じられるがままに窓の淵に手をつき、横目に少女達を睨み据えた。
だが狼のようなその鋭い眼光も、圧倒的優位にある少女達への牽制にはならない。
切れないと解っている玩具のナイフを振りかざすようなものだ。

「大丈夫だって、別にここでリンチしてボコボコにしようって気はないから。
 傷害系はすーぐ大事になっちゃうからね。
 あたしらはただ、アンタにノされた先輩らのお礼をしたいだけ。
 元“百姫夜行”の頭の恥ずかしーい写真撮って、先輩らのご機嫌取りたいだけだよ」

女子高生達はそう言いながら、朱美の腰の辺りに集まって下を脱がせ始める。
タイトジーンズをチャックを開いて摺り下ろす。
薄紫のショーツと、優れた脚線を殊更に強調する黒タイツが露わになった。
「黒タイツかぁ。エッロいねぇ」
「そういやモデル級にスタイルいいって、現役時代から噂だったもんね。
 こんなおみ足見せたら、あそこにいるガキらなんてイチコロじゃない?」
少女達の煽りを、明美は静かに窓の外を見下ろしながら聞き流す。
園児の何人かが心配そうに見上げてきているため、下手な表情は見せられない。

少女達はその朱美の状況を楽しみつつ、さらにショーツを指にかけて引き下げた。
清潔に手入れされた薄い繁みと、剥き卵のような尻肉が現れる。
さらに足首からショーツが抜かれると、そこには腿半ばまでの黒タイツに、
春物のセーターだけを纏った官能的な姿があった。
少女達は無言のうちにその下半身の各部を撫で回し、朱美の屈辱感を煽る。
0053終わりのない遊び  3/102012/04/18(水) 21:29:45.36ID:R9cgwHbY

「いい格好ねぇ。百姫の頭の、おまんこも、ケツの穴までまーる見え」
脚を肩幅に開かせたまま朱美の性器を割り開き、携帯カメラに収めながら一人が囁く。
「ほんと、綺麗でいいケツの穴。」
別の一人が尻肉に指をかけ、朱美の肛門を露出させた。

明らかに未使用と思わせる、みっちりと皺の寄せ合わさった肛門。
色は極めてピンクに近い肌色で、血色はかなり良かった。
排泄の器官であるにも関わらず、そのまま舐め取る事にもさほど抵抗の生まれない慎ましさだ。
その肛門を露出させられた瞬間、びくん、と朱美の脚が強張る。

「あれぇ、恥ずかしいの?でもねえ、実はアタシらもう決めてるんだ。
 今日はアンタのこの後ろの穴を、徹底的に辱めようって。
 うんち出すところも、お尻に色んなモノ咥え込まされて吐き出すところも、
 ぜーんぶカメラに収めてあげる。
 アンタの為に色々道具用意したんだよぉ、覚悟決めといてね。
 まぁたとえ覚悟できなくて泣き喚いても、やめるワケないけどさ」

少女達はそう口にしながら、各々の持参した荷物袋から道具を取り出す。
ガラス浣腸器、アナルバイブ、アナルパール、
肛門鏡、エネマプラグ、イチジク浣腸、グリセリン溶液……。

朱美は磨き抜かれた鏡に映るそれらを眺めながら、思わず目を見開く。
しかしその瞬間に地上の子供と視線が合い、引き攣りながら笑みを浮かべた。
「んじゃ、いくよぉ」
足元に屈み込んだ少女が、膝を押して股を開かせ、肛門に指先でローションを塗りこめてくる。
その行為さえも、朱美はにこやかな表情のまま、尻の筋肉を強張らせて耐えるしかなかった。
0054終わりのない遊び  4/102012/04/18(水) 21:30:14.43ID:R9cgwHbY



「おーおー、結構入るじゃん。ケツの才能あるよ朱美ィ」

女子高生が、朱美の肛門に綿棒を挿し入れながら笑う。
朱美の尻肉は両側から2人の少女の手で広げられ、ありありと尻穴を覗かせている。
その尻穴は、すでに10を超える本数の綿棒が末端の膨らみを覗かせていた。
未使用に近い肛門の蕾はそれにより、皺さえなくなるほど限界まで拡がっている。

「あぁー、流石にもう入らないかぁ」
さらに一本の綿棒を追加しようとした少女が、周囲のどこにも隙間がない為に断念する。
正真正銘の限界まで綿棒を咥え込んだ桜色の肛門。
その様子が容赦なくカメラに捉えられる。
朱美は窓の外に手を振りながらも、その吊り気味な瞳には怒りを滾らせていた。
けれども抵抗は叶わない。
少女の手が綿棒の塊を摘み、ゆっくりと引き抜く。
「くっ!!」
朱美の唇から声が漏れた。
排泄物以外の物が肛門を通りぬける感覚は、全くと言っていいほど経験がないのだろう。
少女はそれを楽しみつつ、またゆっくりと綿棒の塊を押し沈める。
ンン、と朱美の鼻先を声が抜ける。
そこから、ぬこっ、ぬこっと綿棒の出し入れが開始された。

「……っ!!!………………っっっ!!!」

朱美は声を押し殺してこそいるが、何かを感じているのは明らかだ。
特に尻肉を指で拡げる2人は、尻の筋肉がぴくりと反応するので解り易いだろう。
押し殺した声と共に、初々しい蕾を出入りする綿棒。
やがてその十数本の隙間から、潤滑に用いられていたローションが滴り落ちる。
まるで花の蜜のように。
少女達はそれを満足げに見つめながら、ゆっくりと奥深くに入り込んだ綿棒の束を抜き出す。
先端がかすかに変色したそれは、間違いなく美しい明美の腸内に入っていたものだ。
0055終わりのない遊び  5/102012/04/18(水) 21:30:45.31ID:R9cgwHbY

綿棒によってかすかに口を開いた肛門を眺めながら、少女達は次の準備を始める。
ビニール袋の中を弄り、取り出したのはイチジクの形をした容器。
それを指の間に挟み、少女達が朱美の足元に舞い戻る。
「さぁて、まずは基本のイチジク浣腸。すぐにウンチしたくなっちゃうけど、我慢するのよ」
少女の一人がそう言って容器の蓋を外し、朱美の肛門へと突き刺した。
そして間髪いれずに握りつぶす。
「うっ!!」
腸内に広がる冷たさに、朱美がかすかに声を上げた。
それに興味を惹かれたのか、別の一人も容器を摘んで挿入し、押し潰しては捨てる。
3個4個5個……計7個の使用済み容器が床に散らばった。
「ん、ぐっ……!!」
早くも唸るように鳴りはじめる腹部に、朱美の表情が険しくなる。
しかしそれも一瞬の事で、すぐに外の子供へ向けて朗らかな保母の表情を示した。

「ほーら、頑張れ頑張れ、保母さんセンセ」
少女達は茶化しながら、或いは朱美の陰毛を摘んで引き抜き、
或いは肛門へつぽつぽと指を差し入れて追い詰める。
朱美の額に、間近で見なければ解らないような汗が浮き出し、下唇が噛みしめられる。
ぐうぅぅうっ、ぐううぅうううっと、腹の鳴りも重く粘りのある物になっていく。
悩ましい脚線が痙攣を始める。
洗浄されていない腸に7個ものイチジク浣腸を施されたにしては、
相当な頑張りを見せていると言えるだろう。
けれども朱美に勝利など有り得ない。
限界を迎えるまでいつまででも待つ小悪魔を前に、彼女には敗北しかない。

「も゛…………っ、も゛う、無理い゛い゛っっ…………!!!!」

やがて朱美は、喉の筋肉を引き攣らせて搾り出したような声で呟いた。
顔中汗が酷く、脚の痙攣も見逃せないほどになっている。
それを見て取り、一人が朱美の下に巨大な木桶を滑り込ませた。
部屋の片隅にあった、園児と共に雛祭り用のちらし寿司を作った時のものだ。
その想い出の品に、朱美は為すすべもなく汚物を垂れ流す。
凄まじい音がした。それと同時に、少女の一人が携帯で大音量の曲を鳴らす。
その音量に驚いて園児達が上を見上げるが、朱美の排便に気付いている様子はない。
結果的には助かったが、少女はあくまで、この時点で陵辱の事実を露見させまいとしただけだろう。
むしろ園児達に注目された事により、朱美は穏やかな表情を保ったままで、恥辱の排便を余儀なくされた。
0056終わりのない遊び  6/102012/04/18(水) 21:31:41.01ID:R9cgwHbY

携帯の音量に掻き消されながらも、間近ではなお、ぶりゅぶりゅと品のない音が聴こえる。
鼻の曲がるような臭気と共に、半ば液状便と化した汚物が桜色の肛門から滴り落ち、千切れ落ちる。
「うわー、凄い凄い、どんだけ溜まってたんだろ。
 そんな糞袋みたいなお腹のまんま、あどけない子供と聖母面して遊んでたんだぁ?」
「おぉクサ。伝説の美人レディースっつっても、やっぱ出る物はあたいらと同じなのね」
少女達はその様子を余すところなく撮影しながら、声を殺して嘲笑い続けた。
そしてその最中、朱美にとってさらに不味い事態が起こる。

「わー、何、くちゃーい!!」
女児の1人が鼻を押さえて叫んだ。
自分の排便の匂いが地上にまで届いたのか、と朱美が凍りつく。
しかし、女児の視線は別の児童の方を向いていた。
「せ、せんせ、せんせー……。」
大人しい性格のその児童は、内股のまま脚の間に汚液を伝わせている。
「さ、佐矢子!!そ、そんな…………」
少女の“お漏らし”にひどく狼狽しつつも、朱美自身も粗相を止められない。
「……ったく、しょーがねぇな。ウチのチビみてーな事しやがって。
 おら、センセーは今大事なお話中なんだ、邪魔すンじゃねーよ。
 オシメ代えてやっから、とりあえず下脱ぎな」
見張りをしている女子高生の一人が、児童を連れて木陰に移動する。
朱美はひとまず安堵するが、惨めな状況は変わらない。

「あーあー、あの子漏らしちゃって。いけないよねぇ、ねぇ朱美センセー?」
女子高生達が朱美に囁く。
女児と同じく、渋るような“お漏らし”を続ける朱美の下半身を撮りながら。
0057終わりのない遊び  7/102012/04/18(水) 21:32:06.78ID:R9cgwHbY

恥辱の脱糞の後、木桶が少女達の手で片付けられる。
それと入れ代わりに、洗い場にあった洗面器が床に置かれた。
「さ、次はこれだよー」
少女の1人が瓶入りのワインを取り出し、栓を開けて中身を洗面器へ注ぐ。
さらに水を加えて手で混ぜ合わせると、かすかに泡だつ濃紺の液体が出来上がった。
「ワイン浣腸って聞いたことある?お尻からワインを入れるの。
 腸からだと、経口よりずっと酔いが早いんだってさ。
 ま、中毒にならない“らしい”程度には薄めてあげるけどね。
 なんといっても酒が一番の媚薬だって言うし、まずはこれで気分盛り上げてよ」

少女はそう言いながらガラスの浣腸器を手に取り、洗面器に浸す。
幾度かワインを吸い上げては押し出して空気を抜き、改めて吸い上げる。
そしてその嘴管を、何の躊躇いもなく朱美の肛門へと咥えさせた。
きゅううっ、と液体の注がれる音がする。
「ぐうっ……!!」
刺激が強いのか、気丈な朱美から苦悶の声が絞り出された。
眉根が寄せられ、唇が噛まれる苦しげな表情だ。
しかし少女がそれを意に介する事はなく、続けて2本目のワインを吸い上げ、注ぐ。
続けて3本目も。

「さて、入った。ぽっこり膨らんでるねぇ」
浣腸器3本分のワインを注いだ後、少女が外から見えないよう屈みながら朱美の腹をさする。
そこは初めに比べ、確かに張りを持っていた。
「さぁ。このまま、また我慢するのよ。段々と酔って、感度が上がっていくからね」
1人が朱美の横に並び立ち、尻肉を撫でるようにしながら肛門栓を嵌めこむ。
それによって肛門から溢れさせる事も出来ず、朱美の腸内をワインが循環し始める。

「…………はっ、はぁっ…………はあっ、あっ、はっっ…………!!」

数十秒後。
窓辺の朱美は、かすかに頬を紅潮させ、熱い息を吐き始めていた。
「おーおー、酔いが回ってきたねぇ。色っぽい顔になってるよ」
朱美の顔を横から覗きこむ少女が笑う。
そして肛門栓に指をかけて引き抜けば、まるでその動きに導かれるように、
濃紺のワインが白い尻肉の合間からあふれ出した。
ルビー色の筋のいくつかは、朱美の美脚を伝って黒タイツを湿らせる。
「ふふ、良い感じ。黒タイツとワイン浣腸の相性は抜群だわ」
カメラが瞬き、艶やかな決壊は何枚もの記録に残された。
「…………っ!!」
口惜しそうな表情を見せる朱美。
だがその表情は、少女の指が肛門をなぞるようにした瞬間に驚愕に変わる。

「そんな怖い顔しないの。
 ちょうどワインで火照ってる事だし、次はこの女の子の指で“善く”させたげる。
 初めてでも、今ならすんごく気持ちいいよぉ?」

少女は舐めるように囁きながら、指の先でゆっくりと蕾をくつろげた。
0058終わりのない遊び  8/102012/04/18(水) 21:32:32.34ID:R9cgwHbY

朱美は窓際に両手を突き、がに股で大きく脚を開かされたまま指責めを受けていた。
慎ましい肛門を少女の2本指が割り開き、蹂躙する。
指の間からは、時おり内部に残っていたワインが赤い雫を垂らす。
そのあられもない姿を、やはり何人もの少女が嬉々として撮影していた。

「あっ……あ、あっ…………あ、あ、あっ…………」
朱美は窓の外を眺めたまま、呟くような口の形で喘ぎを漏らす。
肛門への指責めで感覚を刺激されているのは間違いない。

「ホントにきついねぇ、正真正銘の初物だよこれ。
 さすがよく鍛えてるのか、指食い千切りそうに締め付けてくるしさ」
指を前後させる少女が微笑みながら告げる。
その細い指は、まるで陶芸品でも扱うかのように繊細に、丹念に肛門を嬲った。
浅く挿し込みながら指の先で菊の輪をほぐし、やや深く入れて第二関節で大きく空洞を覗かせる。
揃えた2本指を付け根まで潜り込ませ、奥まりで蠢かす……。
見ているだけでも心地良さそうなそれらの動きを、段階を経て強めながら繰り返す。
1人が疲れればすぐに別の1人に代わり、絶え間なく。

そうされるうちに、徐々に朱美の身体にも変化が訪れ始めた。
時折り別の少女に触れられる陰核は、初めよりも明らかに硬く、大きくなっている。
ブラジャーを取り払われたセーター下の胸は、先端が解りやすく尖っている。
その女の象徴の変化は、いかに朱美が気丈な瞳を保とうとも誤魔化しが利かない。

ぬちゃっ、くちゃっ、にちゃっ…………。

ローションを掬い取りながら、あえて音を立てて行われる指責め。
いつ終わるとも知れないそれを受け続けるうち、元レディースの強靭な脚も耐え切れなくなる。
膝頭が揺らぎ、大股を開いた状態からやや内股へ。
「ほら、駄目ですよー」
小馬鹿にしたような口調の女子高生が、その両の膝を両側から割り開く。
耐え難いゆえに崩した膝を無理矢理に元通りにされ、熟れた肛門を指で嬲られる。
その明らかな『不自然』が、さらに数分も続いたころ。
初めから通して、少なく見積もっても小一時間以上の指責めが続けられたころ。

「お゛、おお゛お゛……っっ!!!!」

朱美は、窓際についた手をピンと伸ばし、容の良い顎を浮かせたまま、
ついに搾り出すような快感の呻きを上げた。
「アハッ、すごい声。気持ちいいのに意地張るから、そんな深くアナルアクメしちゃうんだよ」
少女の1人が、半ば確信を持って明美の割れ目を弄る。
そして濡れそぼったその中をくじり回し、勝ち誇った笑みを浮かべた。
朱美が俯く。
酔った状態で初々しい尻穴を弄繰り回され、身体が限界を迎えてもなお続けられて、
とうとう一つの極みに達してしまった事実が、狭い部屋の中に知れ渡った。
0059終わりのない遊び  9/102012/04/18(水) 21:32:52.75ID:R9cgwHbY

「せんせー、どうしたのー?」
流石に不審に思ったのか、児童の何人かが二階を見上げて問う。
「な、何でもないよー。
 あ、ほら千佳ちゃん、そっちの砂場は石が多いから気をつけてねー」
朱美はあくまで平静を装って児童に呼びかける。
しかしその脚の間では、女子高生達がローションを塗したゴルフボールを、
1つまた1つと肛門へ押し込んでいた。
5個区切りで尻肉を揉みしだいて質量を感じさせ、また五個を押し込む。
1ケース分が丸々入り込み、限界を迎えて粘液塗れのボールが吐き出されれば、
それをまた拾い上げて押し込んでいく。
それを延々と繰り返し、徹底的に排泄の快感を覚え込ませる。

ゴルフボールの他にも、朱美の肛門には休まず恥辱が与えられた。
色の異なる浣腸を施し、肛門から混じった薬液を噴出させて『絵の具遊び』をさせたり。
アナルパールを押し込んでは引きずり出す事を繰り返したり。
肛門鏡を使って蕾を開ききり、腸内の様子を部屋の全員で品評したり。
アナルバルーンで足腰が痙攣するまで腸を膨らませたり。


「……も、もう、や……やめろ…………!!!」

陽も落ちかけた頃、朱美が切実な呻きを上げた。
彼女の美脚の傍には、数え上げるのも困難なほど多種多様な淫具、
果ては玉蒟蒻やプチトマト、ゆで卵のような食材までもがぬめりを帯びて転がっている。
勿論、それらの挿入・排泄の様子は1コマたりとも逃さず記録に収められていた。

現在排泄の穴を責め立てているのは、極太の膣用バイブレーターだ。
細い物から順に使用していき、今や成人男子の性器を遥かに越えるサイズへ至る。
その極太を受け入れる朱美は、もはや完全に肛門性感を目覚めさせられているようだ。
酔いの為か、園児に見守られる背徳感からか、公開排泄という未知の恥辱からか、
あるいは純粋な心地よさのせいか。
その花びらを思わせる秘裂の奥からは、もはや腿を伝うほどの愛液があふれ出している。
0060終わりのない遊び  10/102012/04/18(水) 21:34:00.99ID:R9cgwHbY

「はぁ……はぁ……よ、洋介、美樹、喧嘩しちゃ……駄目だよ。
 い、いい子だからぁ、お姉ちゃん達の言う事、ちゃ、んと……聞、いてね…………!!」

時に園児と会話を交わしながら、窓枠の下では両の膝裏を少女達に抱え上げられ、
まさに園児が用を足すような格好を取らされている朱美。
バイブレーターの底辺を掴む手によってずごずごと腸の深くまでを抉り込まれ、
彼女は為すすべもなく達していた。何度も、何度も。

「ふふ、腸液で手がもうドロッドロ。お行儀悪いよ、朱美ぃ」

責め手の少女は嬉々として、すでに“弱い”と解りきっている、
子宮の裏へ向けて擦り上げる角度で深くバイブレーターを抉り込んだ。
凹凸の付いた凶悪な造詣が、機械独自の振動を伴って狭い腸内を蹂躙する。
「ぐ、くっ…………!!」
朱美はキリリとした眉を顰め、奥歯を噛みしめながら、また新たに愛蜜を吐き零した。
それを受け止める黒タイツは、その各所に白く濁った雫をいやらしく絡みつかせている。
少女らはそれを撮影しながら大いに嘲り笑う。

すでに朱美を隷属させるに十分な記録を得ながらも、彼女達にこの遊びをやめる気などない。
この後園児達の保護者が迎えに来るその時になってなお、朱美を嬲り尽くすつもりでいる。

「ケツ穴奴隷としちゃ、十分に出来上がってるよね。そろそろ別ンとこ開発しよっか?」
1人がそう提案し、他の少女が乗る。
「いいねぇ。ここシャワールームあるからさぁ、クリにシャワー当てて逝かせまくろ。
 涙と鼻水でズルズルになったこいつの顔とか、先輩ら喜ぶんじゃね?」
「賛成。じゃあアナルは抜くよー……っと、うわすご、腸液だらけ。はは、変態ー。」

女子高生達はさも愉しそうに笑いながら、瞳に絶望を宿す朱美の頬を叩いた。


終わり
0071名無しさん@ピンキー2012/06/14(木) 07:48:15.89ID:xSfnlBh5
まとめで読み返したらつづき気になってしょうがなくなっちゃったんだな…
俺はもうあきらめたぜ…
0072名無しさん@ピンキー2012/06/14(木) 09:04:00.12ID:C3D1sKi5
うちも気になってた。
読みごたえあってワクワクしてたからな…
0073名無しさん@ピンキー2012/06/14(木) 21:10:12.16ID:aEcWBl6S
じゃあ俺が代わりに学園物の超大作を書くよ
しょうがねぇな〜
0077名無しさん@ピンキー2012/06/15(金) 19:27:37.61ID:DGyvAQ/H
うわ、自分がレスしたスレだった
罰としていじめられっこの靴になって切り刻まれてくる
0081名無しさん@ピンキー2012/09/02(日) 00:57:12.96ID:ow6khVE2
一作投下します。ダークで、スカトロ成分配合。14レス予定。
0082上海の片隅で    1/142012/09/02(日) 00:58:16.08ID:ow6khVE2

澤田 寛子(さだ ひろこ)は煙管を咥え直し、今一度の煙を噴き上げた。
古い中華宿の天井近くに靄が立ち込める。
まだ齢20であるとは思えぬほど、寛子の所作には若さがない。
それは、彼女の荒みきった内面が滲み出るかのようだった。

彼女は、知人を売ったのだ。
日本で無計画に重ねた借金の末、数多の暴力団と諍いを起こし、上海に逃げ延びた。
しかしその上海でもまた金銭トラブルは尽きず、今や完全に闇組織の手先だ。
人身売買のネタを提供するよう強いられた彼女は、自らの知る最高のカードを切った。
中学時代の級友、鶴和 瞳(つるわ ひとみ)だ。
級友とはいえ、寛子には瞳とさしたる接点があった訳でもない。
むしろ、当時から小悪党でしかなかった寛子にとって、瞳は遠くで輝く太陽の如き存在だった。

瞳にはカリスマ性がある。
実家はさほど裕福でないにも関わらず、令嬢然とした清楚さと凛々しさを兼ね備えていた。
名の示す通り、目尻のくっきりした意思の強い瞳をしており、横暴で鳴らすクラスのガキ大将ですら、
瞳に問い詰められれば俯きがちに口ごもるばかりだ。
その瞳の発言力は絶大で、喧騒の沸き起こった教室内でも、瞳が一喝すれば即座に静まる。
それは彼女の苗字とかけて、『鶴和の一声』と呼び称された。

そうしたカリスマ性とはまた別に、単純に女としての男子人気も相当に高い。
中学時代からすでに七頭身以上あり、体操服を押し上げるようなDカップを有していた。
そもそもにして艶やかな長い黒髪や、凛々しく整った顔立ちとくれば男受けが悪いはずもない。
学校内では密かにファンクラブすら存在していた。

この瞳こそ、寛子の知る中で『最も上等な女』。
刺青の上海マフィアに凄まれた寛子は、この瞳を売春婦として上納する約束で場を切り抜けた
0083上海の片隅で    2/142012/09/02(日) 00:58:44.59ID:ow6khVE2

資金と人脈を貸し与えられた寛子は、早々に動く。
人を使って、女子大生となっていた瞳の周辺を嗅ぎ回らせ、徐々にその環境を狂わせた。
瞳の持つ正義感を利用して、彼女の目に触れる範囲で問題を起こし、
首を突っ込んできた瞳に美人局の要領で罪を被せる。
それを契機として彼女とその家族への脅迫を繰り返し、両親を一時的に監禁する。
さらに幼い弟にも被害が及ぶ旨を伝えたところで、ついに瞳は自ら人身売買の条件を呑んだ。

上海郊外にある安宿で一ヶ月間の性感調教を受けた後、マカオに渡って特殊浴場で働くこと。
その際初めての客に対し、自らの純潔を売ること。それが条件だ。
これを聞いた上海マフィア達は歓喜した。
写真を見せた時には半ば信用していなかった彼らも、海を渡ってきた本物の瞳を見て、その上等さを確信したのだ。
マカオの“上客”達もそれは喜び、瞳の処女を掛けて盛大にオークションを開いた結果、
実に20万元(約250万円)で競り落とす者が出た。
競りにかけられた娘には他にも見目のいい北欧娘・アジア娘が複数いたが、瞳はその中でも頭一つ抜けた目玉商品だ。

こうした一大ビジネスの仕込みとも言える瞳の調教は、寛子自身に任された。
理由はいくつかある。
一つに、瞳という上玉を紹介し、追い込んだ立役者である事。
一つに、寛子と瞳とは昔馴染みの仲であり、瞳の抵抗も少なかろうと思われる事。
一つに、瞳のクールで気の強い美貌に我を忘れる男が現時点ですら多く、
男に調教を任せてしまうと、何かの間違いで処女を奪おうとする恐れがある事。
そして、最後にもう一つ。
寛子自身が、瞳に対する強い嗜虐性を見せており、瞳の調教を熱望している事だ。

初めはマフィアに脅されての苦肉の策であったこの行為が、いつしか寛子の中で強い興奮材料となっていた。
あの遠く眩い存在であった瞳を、貶め、蕩けさせ、異国の風呂屋へ沈める。
いざ可能となってしまえば、その禁忌は堪らなかった。
0084上海の片隅で    3/142012/09/02(日) 00:59:12.08ID:ow6khVE2



「じゃあな、頼んだぜ。くれぐれも膜だけは傷つけんなよ、20万元だぞ」

瞳を連れて来た刺青男は、そう言って扉を閉める。
中華宿には寛子と瞳だけが残された。

「はぁい、久しぶりー。『鶴和の一声』の鶴和 瞳さま」
寛子は薄笑いを浮かべながら瞳を見つめる。
瞳はすっかり変わり果てた寛子を訝しげに見つめていたが、やがて思い出したように目を見開く。
そして次の瞬間には、全てを悟ったように顔つきが鋭くなる。
「……全部、あんたなの……!?」
拳を握り締めながら問う瞳にも、寛子は余裕を崩さない。

「あー、覚えててくれたんだ?光栄だねぇ。
 んなコワイ顔しちゃって。中学の頃っておまえに睨まれると、みーんなびびっちゃってたよね。
 でも、今はそんなの効かないよ。
 あたしに何かあったら、さっきみたいな刺青の人らが来て、おまえボコられちゃうのよ。
 あれのパンチは痛いよー。一発で顎が砕けて、二度と戻せなくなった娘もいるし」
「…………っ!!」
寛子が告げると、瞳は奥歯を軋ませながら、静かに拳を緩める。
「そうそう、それでいいの。今のおまえはさ、調教を受けるメスブタなんだよ?
 なーんでもあたしの言う事聞くの。そう納得ずくでここ来たんでしょ?」
「……は、い」
屈辱的に返答する瞳を見やりながら、寛子は近くの革椅子に腰掛ける。
「じゃあさ、ブタが服着てるのってオカシイよね。すぐ脱いでよ」
残酷な命令に、瞳の目じりがぴくりと反応する。
その様子を堪能しつつ、寛子は繰り返した。
「脱げ、つってんの。ブタ」
寛子の言葉にいよいよ不快感を露わにしつつも、瞳は命ぜられた通り服に手をかける。

ファーコートに、薄手のハイネックセーター、タイトジーンズ……。

蜂蜜色の照明の元で露わになった裸体は、かつての期待をそのまま成長させた、実に見事なものだった。
0085上海の片隅で    4/142012/09/02(日) 00:59:30.60ID:ow6khVE2

寛子は椅子から立ち上がり、無造作に瞳の身体へ触れ始める。
まずは左手で右の乳房を鷲掴みにし、手の平から溢れる肉に驚きを示した。

「ふはっ、でっか。これE……いやFカップはあるよね。すれ違いざまに振り返られるでしょ。
 しかも柔らかいし。脂肪が全然硬化してないんだね、いいなぁー」
乳房を弄びながら、さらに脇腹、背中と撫で回し、尻肉を鷲掴みに。
「うん、安産型、安産型。客受けいいよ、デカ尻は」
そしてついに、指は逆三角の繁みへと潜り込んだ。
「ここが、おまんこ……あたしと同じ場所についてるんだ。って、当たり前か。
 なにせ中学の頃のパリッとしたイメージだと、おまえのおまんこって想像つかなかったからねぇ。
 でも、今日からはここを毎日とろとろにしてあげるよ」

寛子はそう告げ、一歩下がって再度革椅子に腰掛ける。
そして横柄な態度のまま、瞳に向かって顎で下方を示した。
「さて、じゃあ調教はじめよっか。まずはブタとしてのアイサツからね。
 そこに跪いて、あたしの足の指舐めてよ」
言い放たれた言葉を聞き、瞳の顔にいよいよ怒気が増した。
しかし、聡明な彼女は逆らえないことをとうに理解しているはずだ。
寛子は足を組んで静かに待った。瞳の決断の時、屈服の瞬間を。

やがて、瞳は静かに膝を曲げ、這うように四つ足をついて寛子の元に歩み寄った。
そして、舌を這わせる。
「っふふ、あは、あっははははは!!いいよ、いいよぉメスブタちゃん!!」
寛子は笑い声を上げた。
あの瞳を下僕扱いしている現状が、愉快なのだ。
「んむっ……ん、あう、ふぇえあっ……」
幾度も執拗に舌を這わせ、憎い元クラスメイトの足指に唾液を絡ませていく瞳。
その瞳の顔を足裏で汚し、時には足指で鼻を摘みあげて屈辱を与える寛子。
裸の下僕と、着衣の主人。
「おいしい?メスブタ」
「…………はい、おいしい…………です」
素肌同士で触れ合いながらも、そこにある立場の差は絶対だった。
0086上海の片隅で    5/142012/09/02(日) 00:59:53.52ID:ow6khVE2

数分後、瞳はベッドの上で三角座りのまま脚を開く格好を取らされていた。
寛子はその正面におり、口惜しげに睨み付ける瞳の表情や、丸ごと晒された恥部を携帯で撮影している。
撮影した写真は時おりどこかに転送されているようだが、行き先を寛子が明かすことはない。
「可愛い弟くんに送ってるのかもよ?」
寛子がそう告げると、瞳は露骨に苛立ちを見せる。

しばし撮影を続けた後、寛子は銀色をした烏口のような器具を取り出した。
「これ知ってる、メスブタちゃん?クスコっていって、おまんこ拡げて中まで丸見えにする道具なの」
寛子はそう告げて瞳の表情を愉しみながら、器具の先端にローションを垂らしていく。
そして隙間なく閉じた瞳の秘裂を指で開き、ゆっくりと挿入を開始した。
「ひゃっ……!!」
小さな叫びと共に、瞳の身体が震える。
冷ややかなクスコは着実に瞳の恥じらいへと入り込み、押しひらく。

「へぇー、すごい綺麗なピンク。保健の教科書に載ってる写真みたい。
 これがファンクラブまで出来てた人のおまんこかぁ。
 処女膜もバッチリ残ってるし、子宮口も奥の方でお堅そうにしてるねぇ」

寛子はクスコに拡げられた秘部を撮影しながら、様々に評を述べる。
瞳は開脚したまま後ろに手を付く格好で、ただ時が過ぎるのを待っているようだった。
しかし、恥辱はこれだけでは終わらない。
膣からクスコを引き抜いた寛子は、続いて瞳に背を向けるよう命じたのだ。

訝しみながらも這う格好を取った瞳は、やがて尻穴にローションが塗布された瞬間に目を見開く。
「ちょっと、そこは違……っ!」
「違わないよ。おまんこが客に予約されてる以上、むしろこっちが調教のメインなんだから」
寛子は淡々と告げ、十分にローションを塗布した菊輪へとクスコの烏口を押し付ける。
秘裂以上の抵抗があるものの、銀色の器具は少しずつ少しずつ、瞳の腸内へと入り込んでいく。
「あっ……ぐぐ、いぎっうう゛……っっ!!」
さしもの瞳もこれに声を殺しきる事は叶わず、歯を食いしばって悲鳴を漏らす。
そうして数分にも渡る格闘の末、ついにクスコはその先の全てを腸内へと潜り込ませた。

「よーし、じゃ行くよ?」
寛子は汗まみれで息を荒げつつ、力強くネジを捻る。
瞳の腸粘膜が空気に晒されていく。
「くう……っ!!」
屈辱的な瞳の声を愉しみながら、寛子は満を持して肛門の中を覗き込む。
そしていよいよ口元を緩めさせた。
「うーわ。ちょっと瞳さまぁ、なによぉこれ、奥の方にうんち詰まってんじゃん!
 あっはははは、『鶴和の一声』の瞳さまの腸内も、結局はこんななんだ!?
 うわぁ、すっごい。ファンクラブとか作ってたヤツ全員に送信したいんだけど」
寛子はこの上なく上機嫌で携帯のフラッシュを焚き続ける。
決定的な瞳の弱みを掴んだように。
「っ……!!!」
瞳は限界まで拡げられた尻穴を覗き込まれ、撮影されながら、頬を紅く染めて指を噛んでいた。
20年という人生でも最大の屈辱だろう。
しかし、恥辱の調教はここからが本番だ。
0087上海の片隅で    6/142012/09/02(日) 01:00:40.95ID:ow6khVE2

調教を受ける間、瞳には一切の自由がない。
食事もトイレも、入浴する場合さえ、必ず寛子と共にだ。
特に初日の夜、瞳は寛子の手によって、体中を必要以上に清められた。
丹念なシャンプーに始まり、手にオイルをたっぷりとつけて10分以上も腋の下を揉み込んだり、
乳房を泡塗れで捏ね回したり。
腕を泡まみれにしたまま、瞳の股に通すように扱く行為は特に長く続けられた。

「ほぅら気持ちいいでしょこれ、ソープの技だよ。内腿は特に敏感だからね」

瞳は肩幅に脚を開き、手をついた壁を静かに見つめるばかりだが、反応はしていたようだ。
最終的に寛子は、腕に石鹸とはまた違うぬめりが纏い付いている事に気付いたのだから。

歯を磨く行為すら、後ろ手に拘束した上で寛子が行う。
飼育される立場にあることを身に染みて理解させるためだ。

「せっかくだから、歯磨くついでにキスの講習したげるよ。
 ……ほら、こうやって歯茎に沿って舐めて、舌の付け根もくすぐって。
 それから何より、口の天井部分の上顎。
 ここを優しーく……ふふ、ほぅら、今ゾクッとしたでしょ?」

寛子は瞳の顔を覗き込みながら、執拗にその口内を撫でまわす。
瞳は確固たる意思を秘めた視線を返しながらも、口の端から唾液を零し、されるがままになるしかなかった。

この屈辱的な一日の中で、それでも瞳には、唯一心の拠り所となるものが残されている。
日本にいる幼い弟との電話だ。
しかしその唯一の安らぎさえ、無条件に与えられることはなかった。

「そう、あの怖い人達はもう来てないのね、良かった。
 ご飯はちゃんと食べられてる?お姉ちゃんが置いて行ったお金で、足りそう?
 …………そっか、寂しい、よね。……うん。
 そのうち、帰るから……。お母さん達も戻ってくるから。だから、いい子で待っててね」

瞳は憂いを帯びた表情で、出来るだけ優しく弟に語りかける。
椅子に腰掛けたその下半身には、陰核を中心としてローターが這い回っており、
さらに膣の浅い部分を寛子の指が刺激しているにも関わらず。

「全然やらしい声上げないなんて凄いじゃん、ブタ。」
通話を終えた瞳に、寛子が囁きかける。
「まぁ……」
そう言いながら寛子が繁みの中に指を割り入れると、瞳の身体がぴくりと反応する。
「さすがに、勃っちゃったみたいだけど」
探り出したクリトリスを弄びながら囁く寛子。
それを口惜しそうに睨みながらも、瞳の身体は敏感に反応する。
寛子は口端を吊り上げた。
「ふふ、こりっこり。今日はここを皮の上から責めただけだけど、
 明日からはクリキャップで完全に皮捲り上げて虐めてあげる。
 堪らず声出ちゃう方に、5000円ね」
0088上海の片隅で    7/142012/09/02(日) 01:02:14.56ID:ow6khVE2


2日目からは、本格的な調教が始められた。
まずは壁に設置された『日本人の平均サイズ』のディルドウを用いてのフェラチオ練習。
とはいえ、舌遣いなどのテクニックは知識として流す程度だ。
そもそも瞳は処女性や、『風俗嬢らしくなさ』を売りにするタイプであるため、
始めから高度なフェラチオテクニックは必要ない。
そうしたものは客を取るうちに仕込んで貰えばいい。
それよりも寛子が強いたのは、より瞳の惨めな部分が曝け出される『イラマチオ』だ。

「お゛っ、おぶっ、ごあっ…!!おぐ、ごぉおお゛っ、ごェッ!!!」
室内に凄まじいえづき声が響く。
瞳は予想以上にえづき声の大きなタイプらしい。
いつものよく通る凜とした声とはかけ離れた、胃臓の煮立ったような声を漏らす。
両の手首を後ろで縛られたまま、丸出しの豊かな乳房を揺らし、しとどな唾液を滴らせて。

「普段えらくクールぶってる割に、意外とえづき汁多いんだねぇ。ほぉら、顎から下ドロッドロ」
寛子は瞳の後頭部と顎に手を添え、巧みに角度を調節しながらディルドウを咥えさせていた。
それにより瞳は、常にその瞬間で最もつらい角度での喉責めを受けることとなる。
ゆえに、決壊は避けられない。

「っげ、ぉおあ゛っ!!」

短い叫びと共に、ディルドウの中腹から質量のある液が流れ落ちて行く。
床に響いた柔らかな音で、それが吐瀉物だと知れた。
寛子は一旦瞳の頭を引き、ディルドウを口から抜いて呼吸ができるようにする。
「はぁ、はあ、はっ、がはっっ、ああ゛ッ……!!」
瞳は寛子を見上げて訴えかける。
吐いてしまったのを見ただろう、もう終わりにしろと。
しかし、寛子はそれを意に介さない。
瞳の呼吸が落ち着いたのを見計らい、再び頭を固定してディルドウに押し付ける。
「がぉおごお゛お゛っ!?」
瞳の喉から信じがたいという非難めいた呻きが漏れた。

鼻が潰れるほど、根元の根元までディルドウを呑み込ませ、蛙の潰れたような呻きを堪能する寛子。
耐え切れずに瞳の喉が蠢いた瞬間、ゆっくりと頭を引き戻し、再びゆっくりと押し込んでいく。
「一度吐いて喉が弱っちゃうと、こういうゆーっくりの方がツラいんだよねぇ」
寛子は遠い目をしながら“作業”を繰り返す。
深く押し込み、ゆっくりと引き抜く。
深く押し込み、ゆっくりと引き抜く。
それを延々と受け続けては、イラマチオ経験の浅い瞳に耐え切れるはずもない。

「おお゛う゛ぇええ゛え゛っ!!!えお゛っ、うううんげごおあぁ゛!!
 あごぉっ、ごおお゛お゛お゛お゛う゛ぇえええ゛え゛っっ!!!」

瞳は幾度にも渡って眼を見開き、眉を顰め、嘔吐した。
後ろ手に縛った縄がギギと軋み、黄褐色の吐瀉物が白い乳房を汚していった。
半ば白目を剥いている時さえあった。
それを繰り返すうちに、少しずつ瞳に変化が表れ始める。
初めの頃こそ怒りに震えて寛子を睨んでいたものだが、
やがてその凛々しい眉と目尻が下がってくる。
気付いたのだ。
ディルドウを受け入れ、喉奥を開くコツを習得するまで、この地獄から逃れる術がないと。

「ふふ、いーい顔になった。女の子が置かれた状況を理解する瞬間って最高だねぇ」
寛子は瞳の横顔を覗き込みながら、恍惚の表情を浮かべた。
0089上海の片隅で    8/142012/09/02(日) 01:02:44.39ID:ow6khVE2

3日目は朝方から晩まで通して、薬に身体を馴染ませる調教が行われる。
X字の磔台に手足を拘束したまま、薄桃色のローション状のものを秘裂に塗り込めるのだ。

「ちょっと、何よそれ!おかしなクスリじゃないでしょうね!?」
不安からそう叫ぶ瞳に対し、寛子は淡々と薬を塗り込めていく。
「もしそうだったとして、だったらどうだっていうの、メスブタ?
 おまえが客を取る場所じゃ、必ずこれを使うんだよ。
 どうせ中毒になるんだから、意地張るより、早く慣れた方が楽だって」
片手で瞳の細い腰を抱え込み、もう片手で秘部に薬をすり込む寛子。
時おり目の前の乳房を口に含みながら、淡々と昂ぶらせていく。

指遣いそのものはゆったりとしたものだが、技巧は優れていた。
同性ならではの巧みさで、親指で陰核をなぞり、他の2本指で膣内の性感帯を舐りまわす。
それにより、瞳は幾度も幾度も、小さな絶頂へと持ち上げられていた。
薬そのものの効果も興奮剤として確かにあり、身体を芯から切なく火照らせる。
技巧と薬の効能がない交ぜになり、もはや数えるのも億劫なほど蜜を零している事を、
他ならぬ瞳自身がよく理解していた。

夜も更け、尻肉から太腿へかけての痙攣がどう力を込めても止まらなくなった頃、
ようやくにして長い嬲りは終わりを迎える。
最後に、寛子が満面の笑みで見せた秘部の撮影写真を見た時、瞳は顔を強張らせる。
初めのころとは別物のように紅く熟れ、捲りあがるようになった秘裂。
内腿のみならず足首にまで無数に滴り落ちる愛液。
股下の床に広がった、雑巾でも吸い取りきれないほどの蜜溜まり。
どう楽観的に見ても異常なほど、感じすぎている。

「すっごいねぇ。これからしばらくは、一日おきにしてあげるよ」

寛子のその言葉を、瞳は表情の上でこそ聞き流したが、心の内では震えていた。
0090上海の片隅で    9/142012/09/02(日) 01:03:09.03ID:ow6khVE2

4日目には、浣腸が施された。

「物好きな客には、浣腸して30分は我慢しろって言ってくる人が結構いるからね。
 そういうニーズに応えるために、今のうちから訓練しとかないと」

寛子はそう告げながら洗面器に牛乳を注ぎ入れ、エネマバルーンの端を浸す。
そして尻を掲げて這う瞳の尻穴へと、もう片方の栓を埋め込んでいく。
シミ一つない尻肉が栓を呑み込んだところで、いよいよ注入が始まった。
寛子は持ち前の嗜虐心でもって、シュコ、シュコとリズムよくバルーンを握りつぶす。
「くぅっ……!」
生涯初めての浣腸を受ける瞳は、冷えた牛乳が入りこむ度に伸びやかな脚を震えさせていた。
しかし手首を後ろで縛られているため、それ以上の反応はできない。

「どう、屈辱的でしょ。メスブタ」
「……別に」

寛子の意地の悪い問いを、瞳は冷たく撥ねつける。
だがそれを聞いても、寛子はただバルーンを握ってさらに追い詰めるだけ。
対する瞳は、いよいよ張り始めた腹を抱えながら耐えるしかない。
腹の鳴りは、ぐるる、ぎゅるるる、という異質なものになっている。
そしてその間隔もまた、刻一刻と短くなっている。

「お願いですからうんちさせて下さい、って惨めったらしく哀願したら、許してあげるよ」
空になった洗面器へ、また新たに瓶入りの牛乳を注ぎながら寛子が告げる。
「だ、誰が……!!全部あんたのせいで、私も、潤矢も……!!」
「へぇ、そう。あれぇ、ちょうどその可愛い潤矢くんから電話だよ。
 いつもより早いね、何かあったのかも。出てあげなよ」
寛子は傍らの机で鳴り始めた携帯を取り、通話ボタンを押して瞳の顔の横へと放り投げた。
瞳は一瞬動揺を露わにしたが、すぐに表情を入れ替える。

「……潤、どうかしたの?お姉ちゃんに電話する約束の時間より、ずっと早いよ?」
姉の顔を見せる瞳を見下ろしながら、寛子はさらにバルーンを握り込む。
もはや瞳の身体は尻といわず脚といわず細かに震え続けており、
呼吸も荒く、顔や背中に滲む脂汗も尋常ではない。
限界は容易に見て取れた。
それでもなお出来るだけ冷静に、弟の不安を受け止める瞳。
それを目にして、寛子の嗜虐心が燃え上がった。
0091上海の片隅で   10/142012/09/02(日) 01:03:37.77ID:ow6khVE2

「あれぇ瞳ちゃあん、こんなぶっといアナル栓嵌めてるのに、もう牛乳漏れてきてるよ?」
大声で状況を報告し始めた寛子に、瞳が驚愕の表情を向ける。
その顔が面白く、寛子はさらに声を張り上げる。
「お腹すんごい膨れちゃったねぇ、瞳ちゃん。腸の中に牛乳、どれくらい入ってんだろね、これ。
 最初の日にアナル拡げて確認した日から、大きい方は一回も許可してないからねぇ、お腹苦しいね」
寛子の言葉に、電話の向こうの少年も戸惑っている様子だ。
瞳は携帯を必死に見つめながら首を振った。
「あ、じゅ、潤、気にしなくていいよ、何でもないから!
 それよりさっきの話、もっと詳しく聞かせて?」
弟の悩み相談に話題を切り替える瞳の後ろで、寛子はなおも続ける。
「お腹の音がすごいねぇ、ぐるぐるぎゅるぎゅるって、これ下痢のときの音だよね。
 もう限界なんでしょ。お尻だけじゃなくておまんこまでヒクついてて、みっともないよ」

しばらくして電話が切れた後、瞳は獣のように吊り上がった目で寛子を見上げる。
「なぁにメスブタ? 調教する立場の人間として、何か間違ったことでもした?」
悪びれもせず答える寛子に、瞳は額の皺を深めた。
「最ッ低ね、あんた……」
「そうだね、最低だね。でもこれから部屋の中で糞ぶち撒けるあんたは、そのさらに下だけど」
寛子はそう言って瞳の腕を掴み、むりやりに立ち上がらせる。
そして柱に寄りかからせた後、その足元にバケツを置いた。
瞳の脚は痙攣するように震えている。
「さぁ、たっぷり出しなさいな」
そう言って寛子がエネマバルーンを引き抜いた次の瞬間、ついに決壊が始まる。
「く、うふううぅぅう゛っ!!!!」
どれほど瞳が口惜しがろうとも、限界を超えた状態での排便は止まらない。

大股を開いた蹲踞の姿勢で、瞳は恥辱を味わい続けた。
濁流のようにあふれ出す牛乳に、4日以上も溜め込まされた便が溶け出している。
その排泄の様子を、寛子は嬉々として撮影し続けていた。
遠目からの一枚、床に膝と片手をつきながら接写の一枚、側面に回っての一枚……。
瞳はそれを、俯きがちになりながら受け止めるしかなかった。

恥辱の排便がようやく止まった所で、寛子は携帯を一旦置いて薄いゴム手袋を嵌める。
そしてその先端にローションを小さくつけ、瞳の脚の間へと潜り込ませた。
「あ、やっ!」
一瞬の後、瞳の拒絶の声が響く。
原因は、排泄を終えたばかりの尻穴に入り込む指だ。
「や、やめてよ!」
「なぁにそれ、やめてください、でしょ」
「…………や、やめて、ください」
「ふふふ、いーや。出すもの出していい感じにユルんでるねぇ、次はココ開発しよっか」
尻穴を弄りながら囁かれたその言葉は、瞳の表情を不安で塗り潰した。
0092上海の片隅で   11/142012/09/02(日) 01:04:01.47ID:ow6khVE2

「ほぅーら、気持ちいいでしょ。お尻の穴が、しつこく指締め付けて来てるよ?」

瞳の肛門の中で2本指を蠢かし、寛子が囁く。
ゆっくりと指が引き抜かれると、小さく開いていた肛門は再び隙間なく窄まる。
未使用を印象付ける、桜色の窄まり。
その皺の一つ一つを寛子の指がしばし撫で回し、再び肛門内へと潜り込んでいく。
それが先ほどから延々と繰り返されていた。

瞳は、ソファに腰掛け、両脚を大きく開いて寛子へ肛門を晒す格好を取っていた。
その眼にはアイマスクが付けられており、否応なく感覚を研ぎ澄ませている。
肛門を指で弄くられながらも、瞳の引き結んだ唇からは声が漏れない。
ただ、尻穴から続くふっくらとした腿裏は、肛門から指が抜かれるたびに強張っていた。

寛子は言葉もなく、淡々と瞳の尻穴を指で刺激していく。
そして肛門の皺が疲れたように開き始めた頃、床から道具を拾い上げた。
アナルバルーン。
浣腸に用いたものとは違い、先端の風船を膨らませる事で肛門を拡張する為のものだ。
その先端を瞳の肛門へと潜り込ませた後、寛子の指が数度ポンプを握り込む。
瞳の腰がぞくりと震えた。
シュッ、シュッと空気が送り込まれる度に、明らかに瞳の動揺が増していく。
腰が苦しげに揺らめき、呼吸が荒くなり。

「反応しはじめてるねぇ。腸の中でバルーンが膨らむのって、堪んないよね。
 お腹が圧迫されて、実際の大きさの何倍にも思えちゃう。
 でもその苦しさが、段々と快感になってくるんだよ」

寛子はそう囁きかけながら、限界まで拡張しては弛緩させ、を何十度と繰り返した。
脚の間から覗く瞳の腹部が一面の脂汗にまみれた頃、瞳は別の道具も用い始める。
腸の中で弾けあう色とりどりのローター。
肛門用に作られたアナルバイブ。
真珠状の球が連なったアナルパール。
それらを少しずつ太さを増しながら、押し込んでは引き抜き、押し込んでは引き抜いた。
時には深くまで押し込んだまま、排便の要領で自ら“ひり出させる”事もあった。
肛門責めの最中に秘唇がひくつくと、そこを指で開いてわざとらしく匂いを嗅ぐ事もした。
尻穴からそれなりの太さのアナルビーズが垂れ下がっている瞬間を撮影もした。
特にこの撮影は、視界が遮られている事もあり、瞳の心をよく惑わす。
そして惑えば、瞳はその分だけ感じていくようだ。

恥辱の肛門調教は夜から始まり、カーテン越しの空が白んでもなお続いていた。
床にはローションと体液に塗れた多様な責め具が転がり、責めの執拗さを物語った。

朝日の差す中、寛子は瞳の肛門の下にガラスボウルを構え、腸一杯に詰め込んだ玉蒟蒻を受け止めている。
「にじゅうさん、にじゅう、よん、ご。にじゅう、ろく……」
瞳がひり出すのに合わせ、出た個数をカウントしながら。
ぶりゅ、ぶじゅっと音を立てながら吐き出されていく玉蒟蒻。
それは朝陽を受け、瞳自身が分泌した腸液に塗れて妖しく光る。
間近でボウルを構える寛子には、さぞやよく見えることだろう。

「さんじゅうきゅう、よんじゅう。これで全部か。
 あはは、まるでマラソン終えた後みたいな呼吸だねぇメスブタ。
 玉蒟蒻を40個も詰め込まれて、それをひり出すのは気持ちいいでしょ。
 それだけでイッちゃったんじゃない?」
寛子が茶化すと、瞳は荒い呼吸を必死に押し留めながら眉根を寄せる。
「は、排泄の穴で逝くわけないでしょ……」
そう強がりはするが、寛子にはそれが滑稽だった。
彼女には余さず見えているのだ。
何時間にも渡る丹念な肛門調教の末、涎を零すかのように愛蜜を滴らせる秘部が……。
0093上海の片隅で   12/142012/09/02(日) 01:04:22.36ID:ow6khVE2

膣口と肛門。その性感調教は、連日連夜、休みなく続けられた。
食事中も、入浴中も、睡眠の最中でさえ、常に快感を得続けている。
薬の効果で不快感はない。
それこそが、瞳にとっての最大の不安要素ではあったが。

瞳はしばしば、床に座ったまま、がに股の格好で大きく脚を開かされた。
そして数時間ばかり、クリトリスと陰唇の周辺をマッサージ器で刺激され続ける。
「んっ……んン、んっ……く、ふう……!!」
瞳の唇からはすぐに甘い声が漏れた。
黒髪から汗を垂らし、てらてらと濡れ光る秘部に視線を落としながら。

そうして充分に瞳を昂ぶらせた後、寛子は口元に笑みを浮かべながら張り型を手に取る。
かなりの太さを持つものだ。
それを秘裂に押し当て、僅かずつ押し進める。
「っつ……!!」
瞳の眉が顰められた。
寛子の指はさらに張り型を押し進め、ついに秘裂を割り開いて内部へと侵入させた。
しかし、深くは入れない。
極太の張り型を、あくまで浅い部分でのみ動かし続ける。
処女を奪わない事が大前提の調教であるからだ。
しかしその浅い動きはかえって残酷な焦らしとなり、瞳にもどかしさを与えているようだった。

「すごいねぇ。初めは1cm入れるのも無理だった太さなのに、大した進歩だよ」
寛子が張り型を動かしながら、しみじみとした口調で告げる。
張り型は、瞳のあふれさせる大量の愛液に抽迭を助けられていた。
指も、瞳の股座も、木の床も、全てがぬるぬるとした愛液に塗れている。

「中学の頃、何十人の男子がこの蜜を妄想してただろうね。
 このどんどん滲み出てくる蜜の一滴が、数千、数万で売れちゃったかも。
 ほんと馬鹿馬鹿しいよね。
 おまえだって所詮は只の女。バイブであそこ捏ねくり回されたら、普通に濡れる。
 何も特別じゃないし、何も特別視するような違いなんかない。
 皆それに気付いてなかったんだね」

寛子はそう語りながら、瞳の頬が染まるのを愉しんでいた。
美しい女の肉体を変革しながら、同時に精神をも劣化させる。
それが寛子の生き甲斐なのだ。
0094上海の片隅で   13/142012/09/02(日) 01:04:49.38ID:ow6khVE2

膣へ深く入れることができない分、直腸の方は連日奥の奥まで開発された。

極太のディルドウを床へ立て、瞳に自ら腰を下ろして肛門へ挿入させる。
入り込む始めの一瞬は苦戦するが、そこさえ抜ければスムーズに行くものだった。
「ちゃんと奥まで入った?じゃ、そのまま屈伸ね」
寛子は淡々とそう告げる。
瞳はその言葉に従って、肛門に極太のディルドウを受け入れたままで屈伸運動を始める。

肛門からは、すぐにじゅぶじゅぶと潤いのある音がしはじめた、
膝を屈伸させるたび、瞳の豊かな乳房が揺れる。
眼を細め、口を半開きにしている表情は一見つらそうに見えるが、
実の所は快感が勝っているのだろう。
そう感じるように、寛子が調教してきたのだから。

「そこでストップ。」

ディルドウが直腸の一番の奥まで入り込んだ瞬間、寛子が鋭く告げる。
すると瞳の腰がぴたりと止まった。
腸の最奥で極太を押し留める、これはかなりつらい。
瞳は息を詰まらせ、膝頭を細かに震えさせていた。
寛子はあえてゆっくりとその瞳の傍に寄り、両肩をぐいと押し下げる。
「んぅうっ!!!」
瞳の小さな呻きが聞こえ、直後、触れた肩がぶるりと震える。

「あれぇ、もしかして今、お尻の穴埋め尽くされて絶頂しちゃったの?
 排泄の穴で逝くわけない、とか強がってた人が。
 変態体質だよ、変態体質」
寛子の嘲りに、瞳はたちまち頬を紅潮させていく。
「あ、あなたがそういう身体にしたんでしょう」
気丈な瞳でそう返しはするものの、彼女が先ほど見せた反応は、
まず間違いなく絶頂のサインだ。
それが解っている寛子は、勝ち誇ったように笑う。
調教はすべて彼女の思惑通りに進んでいた。
0095上海の片隅で   14/142012/09/02(日) 01:05:14.06ID:ow6khVE2

ディルドウだけでなく、ペニスバンドを用いての生身でのアナルセックスも併せて行われた。

ベッドに手を突かせ、高く掲げさせた右脚を肩に担ぎながら、体を横に開く形でのアナル責め。
さらにその姿を、部屋の壁面に設えてある姿見で本人に直視させる。
やはり肌を触れ合わせながら生身で犯されるのは最も羞恥心を煽るのか、
この責め方の時が最も膣からの愛液が分泌されやすい。
それを知った上で、さらに寛子は駄目押しの薬を塗りこめる。
力強く貫きながら、空いた手で傍らの机にある秘薬を掬い取り、秘部へ。

「あっ、ああう、あうっ、ふぅああああう、あうっ!!!」

瞳の喘ぎが艶かしさを増していく。
肛門を犯される快感と薬の効果で、刻一刻と愛液も滲み出していく。
毎日繰り返している行為だ。

「おまえもずいぶん、お尻で気持ちの良さそうな顔ができるようになったもんねぇ」
寛子は耳元で囁きかけながら、極太のペニスバンドを一旦引き抜く。
そしてそこに、改めてたっぷりの媚薬ローションを垂らしかけた。
ディルドウに薄桃色のとろみが滴っていく様が、一片の曇りなく姿身に映りこんでいる。
さらに狂わされるのだと悟って、瞳の顔が青ざめていく。
「さすがに絶望的な顔になったじゃん。でも、まだまだこれから。
 ……っと、これぐらいでいいかな。じゃ、飛んじゃいましょ」
寛子は満面の笑みでローションの瓶を置き、両手でしっかりと瞳の腰を抱え込む。
そして再び、深々と貫き始めた。

「はぐううううっ!!!」

責められている尻穴と、薬で火照りきった秘裂の快感がない交ぜになる。
気高さで耐え切れる限界を振り切るのは、いつもこの辺りだ。

「あ、あはっ、ああ、あああ、はあああうあはぁ、……ぁあ"っ」

ゾクゾクッと瞳の背中が震え上がり、秘部から潮が噴き上がる。
一度そのスイッチが入ってしまえば、今の瞳はもう止まれない。
呂律も回らず、ただその柔らかな身体を震えさせながら腰を振りたくるばかりだ。
弟からの電話にも応えられない。

『おねえちゃん、おねえちゃん、どうしたのっ!?
 聴こえないの、ねぇおねえちゃん!!
 最近、変なメールが一杯くるんだ。おねえちゃんがいじめられてる写真がついてるんだ。
 あんな写真、ウソだよね?おねえちゃん、ぶじだよね。すぐにかえってくるよね。
 ねぇ、こたえてよぉ、へんな声ばっかりださないでよぉ、おねえちゃん……!!!!』

幼い少年の声が受話器の向こうに空しく響く。
しかし、もはや瞳にその声は届かない。

「あああ、しゅご、ひゅごひいいいぃっ……!
 うで、うでがおくまりぇ、しゅっごいおくにきてうううっっ……!!」

執拗なアナルセックスの果てに、緩みきった後孔へ腕さえも捻じ込まれ、
そのまま腰を持ち上げるような被虐を受けながら愛液を垂らし続ける。
苦しげな中で、幸せ一杯の表情を浮かべて……。


                               終わり
0098名無しさん@ピンキー2012/09/06(木) 07:45:26.22ID:JRZX6i2f
やっぱ女のいじめはいいね
同性ならではの容赦のなさと、ねっちこいいやらしさがエロのポイントだな
女同士の浣腸とフィストをやられる側の屈辱がよく伝わってくる
同性にやられるってものすごくキツそうで素晴らしい
強制的に体を洗われるシチュもなかなかよかった
このあとどうなってしまうのかとても気になる
マカオなんかより愛着の沸いた寛子が購入してもっといじめたり・・とかねぇかなw
なにはともあれGJと言わざるをえない
0100名無しさん@ピンキー2012/10/15(月) 00:32:00.26ID:ZjB5W4Su
ほしゅ
0102真の栄光      1/92012/11/11(日) 04:41:21.00ID:JIjTs6wU
佐藤 梓は、自らの身体に自信があった。
ありふれたグラビアモデルでは及びもつかない、芸術的に洗練された肢体だ。

釣鐘型の上に乳首の色形まで秀でた、Eカップの豊乳。
日常的なエクササイズ無しには作りえないほどの腰の締まり。
部分部分で程よく肉付きながらも、反則的なまでに伸びやかな両の脚線。
それは努力の結果でも勿論あるだろうが、それ以前に肉体的な才能というものを感じさせた。
生まれつき骨格や肉付きに恵まれぬものは、どれだけ足掻いてもその身体に至れない。
そう感じさせるだけの凄みがある。
挙句には腰の近くまで伸びた艶やかな黒髪が、令嬢然とした気品さえ備えさせる隙の無さだ。
彼女はまだブレザーを着ていた中学校時代から、道行く男達にその手脚を盗み見られる日々を送っていた。
同級生の憧れであった野球部部長から告白され、交際に至れた事は、彼女の密かな誇りでもある。

梓は、その身体を活かすためにパーツモデルの道を志した。
顔出しのモデルになれぬほど容貌が悪いわけではない。
むしろ素顔で比べれば、都会をゆく女性の中でも平均以上と言える。
ただ、梓は人見知りが激しかった。
自らの優れた肉体を誇り、賞賛されたい願望こそあるものの、顔を映されるのは避けたい。
パーツモデルを選んだのはそれゆえだ。

名が売れる事こそなかったが、仕事は順調だった。
世の女性を引き付ける通販雑誌にも、彼女の手足が写されているケースは数多い。

『ねぇ見て。このリングつけてる手さぁ、ちょーヤバくない?』
『マジで、ねー。綺麗過ぎ。アクセより、その身体の方売ってよって感じだし』

美容室などでそのような会話を耳にしたとき、梓はつい頬が緩む。
0103真の栄光      2/92012/11/11(日) 04:42:23.06ID:JIjTs6wU
しかし近年になり、その梓にとって無視できない存在が芸能界に現れた。
女優の松永 由香里だ。
学生時代に体操選手だったという彼女の肉体は、梓と非常によく似ていた。
乳房の形から、肌の色合い、わき腹にある小さな黒子まで。
過去に梓が『出演』した通販雑誌の写真を指して、これは松永のアルバイト時代のものではないか、
との推察がファンの間で沸き起こるほどだった。

また由香里は、顔立ちさえも女優に相応しく華々しい。
男の大半が振り返るほどの肉体と、垢抜けた目の覚めるような美貌。清楚さを印象付ける長い黒髪。
それらが揃えば、黙っていてもファンがつく。
その上で、由香里は女優としても天才的だった。
平素から横柄な態度で舞台挨拶に応じ、バラエティ番組でも大御所への愛想笑いなど一切しない。
そのような問題行動を取り続けながらも、彼女の女優としての実力を否定する評論家はいない。
彼女がドラマのクライマックスで涙を溢れさせれば、テレビの前で何万人もが貰い泣きする。
映画で純朴な少女を演じれば、由香里は本当は素直であり、普段の素行もキャラクター作りなのでは、などと都合の良い解釈が出回る。
世の風評をすら手の平で操る、紛れもない天賦の才だ。

その松永由香里について、まさに今、ある噂が広まっていた。
中国古典を原作とした映画にて、SMプレイに挑戦するというものだ。
常に新しいものへ挑戦しようとする気概を持つ由香里のこと、それ自体は不思議ではない。
監督も世界的に評価されている大物であり、官能的な意味ばかりでなく、あくまで芸術作品を作るのだという題目もある。
また、笞打ちや蝋燭で肌が傷つくのを避けるため、実際に該当シーンにて由香里本人がSMプレイを受ける事はなく、
体型のよく似た代役を用いる事も事前に告知されている。
それでもなお、『あの松永 由香里のSMプレイ』という妄想の種として、大いにファンを沸かせた。

言うまでもなく、松永 由香里と体型のよく似た代役とは梓の事だ。
それ以外に適任などいないと断言しても良いほど、二人の珠玉の肉体は、奇跡的なまでによく似ていた。
0104真の栄光      3/92012/11/11(日) 04:42:58.06ID:JIjTs6wU


「へぇー、意外に顔可愛いんだ?」

梓はホテルのスウィートルームに足を踏み入れた瞬間、そう声を掛けられた。
声の主は豪奢なソファに慣れた様子で腰掛けたまま、品定めするように梓を眺めている。

「桜田 梓と申します。宜しくお願いいたします」

梓は臍の上に手を重ね、恭しく頭を下げた。
主演女優である由香里の機嫌をけして損ねないように、と所属事務所から言い含められている事もある。
だがそれ以上に、礼儀知らずの新鋭女優に対する当てつけの意味もあった。
由香里はそれを知ってか知らずか、変わらぬ尊大な態度で梓を見上げていた。

「歯並びもカンペキ、か。その顔と身体なら、かなりモテるでしょ。何十人と経験あんの?」

由香里は意味深に目元を緩める。梓はぴくりと背筋を強張らせた。

「……二人です」
「へぇ、身体に似合わず純情なんだ。……ま、いいや。そこで服脱いで」

突如発せられた言葉に、梓は動揺を隠せない。

「えっ!?」
「早く。この部屋来る前に、監督から言われたでしょ。
 撮影直前の今晩、私と一緒の部屋に泊まるのは、お互いがお互いの事知る為だって。
 だから、積極的に情報提供してくれなきゃ困るんだよね」

由香里はそう言って指で梓を指し示す。
言っている内容には一理あるが、自分自身が脱ぐつもりはないのだろう。
梓は大女優の我が侭に内心で嘆息しながら、命ぜられるままに服を脱ぎ始めた。
乳房、腰、尻肉、脚……思わず見惚れるような肢体が露わになっていく。
由香里はその過程で、ようやくソファから身を乗り出し始めた。

「うわ、ホントよく似てる。前にサイパンで撮影したあたしの映像見て探したらしいけど。
 胸も、腰も、脚の形まで……鏡見てるみたい。そこ以外はね」

由香里は梓の乳房脇にある、ほんの小さな黒子を指して告げた。
逆に言えば、そのぐらいしか差異がないと女優本人が認めた瞬間でもある。
梓はそれが嬉しくもあったが、一方で奇妙に感じてもいた。
0105真の栄光      4/92012/11/11(日) 04:43:40.46ID:JIjTs6wU
しばしの間、梓は由香里に命じられ、屈辱的な行為を強いられた。
全裸のまま、夜景を見下ろせる窓辺を歩かされたり。
栄養ドリンクの瓶を、唾液塗れになるまで舐めしゃぶらされたり。
ガラステーブルの上で前屈みになり、由香里へ見せ付けるように尻肉を押し拡げたりもした。
そうして散々に梓を辱めた後、由香里は梓をもと自分が腰掛けていたソファへ座らせる。
そして自分は正面のベッドへと腰を下ろし、左手を伸ばして梓の秘裂へと沈ませた。

「わぁ、締め付けてくる」

由香里はそう呟き、左手の指をゆっくりと蠢かしはじめる。
同時に右手で、梓の乳房を掴みながら。

「…………っ!!」

梓は当惑こそしたが、振り払える立場でもなかった。
軽く脚を開いたままソファに腰掛け、由香里の気まぐれの犠牲になるしかない。

「ゾクゾクする。自分の身体に触れてるみたい、新感覚のオナニーね」

由香里はそう囁きながら、梓の敏感な部分を苛み続ける。

「私の顔を見て。脚もほら、もっと開いて」

梓が視線を外したり股を閉じようとすると、その度に由香里がそれを制す。

十分が経ち、二十分が経ち。
由香里の指責めを受けるうち、梓は自分の息が乱れ始めている事に気がついた。
ソファに触れている背中や腿の裏が汗ばんでいる。
肝心の部分からは、にわかに水音のようなものが漏れ始めている。
由香里の唇が動いた。

「ふふ、ぐちゅぐちゅいってる。あんたこんな状況で感じるんだ、凄いね。
 あたしじゃ、悔しくって無理かな」

意地悪くそう囁きかけながら、微かに濡れひかる指を引き抜いた。
そして気だるげに肩を回す。

「ふぅ、ちょっと疲れちゃった。ねぇ、こっからは自分でオナって?
 気合入れてね」
0106真の栄光      5/92012/11/11(日) 04:45:05.94ID:JIjTs6wU
「……あっ、はぁっ、ああ、あっ……っは、あっ…………」

スウィートルームの一角に、熱い吐息が吐き出される。
梓はソファの肘掛に脚をかけ、大きく股を開く格好で、由香里に見せ付けるように自慰を続けていた。
気を入れてやるように、と言い含められ踊り続けた指は、透明な粘液に塗れている。
空いた手で弄くられ続けた左の乳首も、右とは別物のように尖っている。

「いっ……き、ますっ…………!!」

梓は指先が膣の浅い所で曲げ、同時に絶頂を申告した。
引き締まった腹部がさらに細まり、膝の横に痺れが走る。
長時間不自然な格好で自慰を繰り返しているため、下半身は攣ったようになっていた。

「はっ……はぁっ…………あ、明日は、撮影本番……です、から……もうそろそろ…………」

ソファに背を預け、胸を大きく上下させながら梓が告げる。
由香里は笑みを浮かべた。そして薄いワイングラスから口を離し、梓の頭上へ掲げる。

「あ…………」

喉の渇ききった梓は、その血のように滴るワインを大口で求める。
紅色の細い線は、梓の喉奥で跳ね、その首元からを赤く染めた。

「いいわ。その代わり、明日はもう一人のあたしとして、せいぜい愉しませなさいよ」

梓の首筋をなぞりながら、由香里は告げる。サディストそのものの表情で。
梓はその表情に、心が粟立つのを感じていた。
0107真の栄光      6/92012/11/11(日) 04:45:37.36ID:JIjTs6wU


映画の原典となる小説は膨大な量に上る。
梓には、事前にそれを要約した文庫本二冊分の資料が送られていた。

中国の架空の王朝を舞台とし、ある没落した家の令嬢『白蓮』が、王に見初められて第四夫人として招かれる所から話は始まる。
王には他にも数多くの夫人がおり、いずれも自分こそが王の妻たらんとする野心家。
家の再興と、恩人である王に好かれる事を夢見る誇り高い『白蓮』は、他の夫人候補から様々な嫌がらせを受け続ける。
それが原稿用紙に換算して、実に28万枚に渡って書き連ねられている大長編だ。
その内容たるや、多種多様な薬物や淫具を用いた、現代のSMプレイすら生ぬるく思えるほどの過激さであり、
過去に幾度にも渡って発禁処分を受けている。
しかし現代になり、その王道でありながら人間の本性を暴きだす物語の奥深さが見直され、
再び話題となり始めているのだった。

梓が演じるのは、その中の折檻シーン、あるいはセックスシーンが中心となる。
例えば、『白蓮』が客用の供え物を盗み食いしたとの疑いを掛けられ、第一夫人とその付き人から折檻されるシーン。
この場面で『白蓮』は、柱を背に後ろ手の胡坐縛りをされたまま、自白を求めてその鼻腔に刺激のある薬を塗りたくられる。

「おえっ、うえええっ!!あげぇっ!うげぇっ、げぇ……っあ!!」

華服を纏って『白蓮』に扮する梓は、付き人によって髪を掴み上げられ、真上を向いた鼻の穴に、第一夫人役の女性から細い棒を差し込まれる。
そこには演技らしい部分などなかった。
梓の身体を縛る縄は本物で、胡坐を掻いたまま身じろぎも敵わない。
第一夫人役の女性も役に入り込んでおり、完全に憎い嫁を追い出す姑のような瞳で無慈悲になりきっている。
また、鼻の奥深くに入り込む棒の先端部にも、しっかりとアンモニアのような刺激臭のある薬液が染みており、事実として辛い。
ゆえに梓は、演技でなく噎せ返り、身を捩り、涙を零した。
それはまさしく、監督自身の求める“リアリティのある幻想”ではあったが、梓にとっては地獄でしかない。

カメラは代役である事が目立たないよう、梓の鼻腔から下しか映さないようにしているようだ。
しかしながら、実際に梓を責め立てている第一夫人と、その付き人役の女性には、間近で鼻水に塗れた顔を視られている。
どちらもベテランの、テレビで幾度も見た事のある顔だ。
その偉大の相手との初共演が、このような無様な姿だとは。
梓はそれに恥じらい、後ろ手の縄を軋ませる。
付き人役の女優が黒髪を引き絞り、梓にさらに厳しく上を向かせる。第一夫人役の女優は、殊更に奥の奥まで棒をねじりこむ。
そのクライマックスの攻勢を受けて、梓は喉奥からごえええっと潰れたような呻きを上げた。
次の瞬間、押し殺した笑い声が聴こえてくる。
カット、という監督の叫び声の後、その笑い声はいよいよ高まり始めた。

「あははは、あっははははは!!ちょっとちょっと、やめてよぉ、何さっきのゴエエエって!
 いくら音声は後撮りにするからって、あたしのイメージあんまり壊すようなのやーめてくんないかなぁ?」

由香里だ。彼女は撮影で無残な姿になった梓を指差して腹を抱えている。
第一夫人役の女優も、撮影が幕となった途端に鼻水塗れの指を汚らしそうに払い、スタッフからティッシュを引っ手繰る。
唯一、付き人の役をやっていた女優だけは、髪引っ張ってごめんねと謝罪してから続けた。

「でも、本気でやらないと木嶋監督ってホント怖いから。お話じゃなく折檻されちゃうらしいし。
 あと監督、実は松永ちゃんと出来てるから、さ。あっちにも反論したりとかは、しない方がいいよ」

視線でちらりと由香里を示した後、彼女は逃げるように立ち去る。
彼女の役柄は、時系列的に直後の場面で粗相をして田舎へ戻されてしまう。つまり、次の撮影からは彼女はいない。
梓には、それが心細く思えた。
0108真の栄光      7/92012/11/11(日) 04:46:10.63ID:JIjTs6wU
一時間後の撮影は、屋外にて行われた。
『白蓮』は人工的な雪を敷き詰めた中に立ち、太い松の枝から束ねた髪で吊り下げられ、後ろ手に縛られたままで笞打ちを受ける。
笞は耳障りな音を響かせながら、梓の尻肉と腿に炸裂する。
撮影開始時点で、すでに何時間にも渡って罰を受けている設定であり、『白蓮』の尻肉の裂傷は特殊メイクだ。
しかし厳罰を受ける女の生々しい反応を演出するために、笞打ちそのものには容赦が無い。

このシーンにおいて、『白蓮』は一族の名誉にかけて不屈を貫く覚悟を固めている。
そのため、原作には『厳しい笞打ちを尻に腿にと受けながらも、膝を崩すことなく、凛として立って』いるという描写がなされていた。
当然、梓に求められるのも同じ事だ。
しかしながら、笞打ちは現実として痛く、創作のように無反応とはいかない。
尻はともかく、腿に笞が走れば、その鋭い痛みについ膝が崩れてしまう。
その度に監督の怒号と由香里の笑い声が飛び、撮影は仕切り直しとなった。
ようやくラストシーンまで辿り着いたのは、すっかり痛覚もなくなった28度目の撮影での事だ。


「…………そろそろ半日になるわね。何か言いたい事はあるかしら」

罰を与える第二夫人からの問いかけに、『白蓮』は凛として答える。

「何故かしら。あなたのお顔を拝見していたら、何だか急に催してきたわ」

赦しを請うどころか、直前の諍いに端を発する小気味いい皮肉で返す名シーンだ。
これに第二夫人は激昂し、犬のようにそこでしてしまえと吐き捨てる。
そして『白蓮』は付き人達の手で片足を高く掲げさせられ、衆人環視の中で放尿する事となる。
原作でもこの場面ばかりは、
『今の今まで気丈であった白蓮の美貌も、これには痛々しく歪んだ。
 瑠璃の球の如き彼女の自尊心が、嫉妬心という黒い爪でその表皮を剥ぎ取られていた』
と記されている。
梓にはその表現が身に染みて理解できた。

裸で縛られたまま、内腿を筋張らせて尿を迸らせ、それを何十人という人目に晒される。
その『白蓮』の心の痛みは、梓自身の胸を締め付けるものと同じはずだ。
今この瞬間、私は誰よりも『白蓮』に近い。

由香里の笑い声が聴こえる。
綺麗な化粧をし、ジュースを片手に、傍観者の側に腰を下ろして。
あんなものは『白蓮』ではない。どれほど上手く模倣しようとも、『白蓮』は彼女を選ばない。
どれほど恥辱に塗れても、最後には私が勝ち取る……本当の『白蓮』を。

正当な“主演女優”を視界の端に捉えながら、梓は内心で決意する。
そうでもしなければ、心が腐りそうだった。
0109真の栄光      8/92012/11/11(日) 04:46:42.10ID:JIjTs6wU
梓は、適度に休憩を挟みながらも、『白蓮』の作中での苦しみを追体験し続けた。
木桶を使っての執拗な水責めに掛けられる事もあった。
拘束されたまま身体中に蝋を浴びせかけられ、最後には淫核や膣の中にまで垂らされて絶叫する事もあった。
天井から吊るされ、召使達が両端から引き合う股縄の上でひとり悶え狂う事もあった。
机の上に乗って膝を曲げ、手を頭後ろで組んだ状態で張り型を膣に咥え込み、延々と屈伸を強いられる事もあった。
それらに悶え苦しみながらも、梓は『白蓮』を思い浮かべる。
彼女ならそこで屈するか。むしろ胸を張り、腰を深く落として抵抗するのでは。
そのように想像しながら苦難に耐えた。

けれども原典での夫人達からの責めは、次第にエスカレートしていく。

ある時は浣腸を伴った。
後ろ手に縛られたまま床に伏し、野草を溶かし込んだ薬液を肛門内へと注ぎ込まれる。
そして肛門が上向きになるよう抱え上げられ、夫人達や下卑た客人の手で、肛門に華を活けられる。
人間花挿しというわけだ。

「ぐう、ううううっ!!!」

薬液が腸内で荒れ狂う中、ほぼ逆さを向く格好で肛門を弄繰り回される。
指を抜き差しされ、菊輪を穿られ、色取り取りの花を一本ずつ差し入れられる。
膣と肛門という絶対的な恥部を、多数の著名な女優・俳優達に、息も掛かるほどの距離で視られながら。
その見た目のインパクトは強かろうが、受ける側となると堪ったものではない。
梓は羞恥と苦悶に身を捩らずにはおれなかった。

そして、ついに便意の限界がやってくる。
その予兆を見て取った女優達は、梓を引き起こし、木の桶の上に跨らせる。
山場の一つ、公然での排便だ。
梓は、頭が焼き切れそうな恥辱の中にいた。
木の桶を跨ぎ、今まさに排便する瞬間を、数多くの人間が仏頂面を作る中で行わなければならない。

しかし、彼女の頭には『白蓮』の姿があった。
彼女は作中で、これほどの羞恥を受けながらも凛とした態度を貫いた。
悪意を持って自らを追い出そうとする者達の前で、あえて堂々たる排泄を示した。
ゆえに梓もそれに倣う。
後ろ手に縛られたまま、胸を張り、脚を踏みしめて。
へぇ、と女優の数人が驚きを瞳に宿した。

とはいえ、どれほど気を張って行おうとも、所詮排便は排便だ。
汚物が木の桶の中に叩きつけられ、異臭が立ち込める。
およそ若い女がするものとは思えない惨めな有様が、部屋の姿身に映り込んでいる。

「ふくくくく、くっさーい。やだぁもう、ブリブリ、ブリブリ。
 このシーン、流石に上映しないよね? 雰囲気作りの為に撮ってるだけだよね?
 もし上映するなら、このシーンのとこにもう一度、『これは代役による演技です』ってテロップ入れといて。
 あたし一種のアイドルみたいなもんだし、ウンチしない事になってんだから」

由香里は鼻を摘みながら大声で告げる。
身を侵食するような羞恥に鳥肌すら立っている梓は、その言葉にただ唇を噛み締めた。
どこか別の世界で、『白蓮』もそうしたように。
0110真の栄光      9/92012/11/11(日) 04:47:18.39ID:JIjTs6wU
ここからの責めは、俄かに『白蓮』の排泄の穴を責め立てる向きが強くなる。
机の上に突っ伏す格好のまま、何度も何度も浣腸を施されては排出し、を繰り返させられる。
あるいは第一夫人の秘裂に舌を這わせながら、膝立ちになった尻穴へと棒や刀の柄、張り型など様々なものを出し入れされる。
アナルを性行為に使用した事のない梓にとって、その責めはそれだけでも辛いものだった。
しかしそれ以上に、陵辱されている肛門の背後に、多くの人間の気配がある事が耐え難い。
何しろ腸の中を責められているのだ。
浣腸されれば液は濁るだろうし、様々な異物を挿し込み、抜き出されれば、汚物がつかないとも限らない。
そしてそれら全てを、淡々と観察され、映画として記録されている事実。
梓は硬く瞳を閉じて羞恥に耐え続ける。

( わたしは……白蓮……第六夫人の白蓮、よ…………。こんな屈辱には、負けない……。
  最後には、きっと、彼女のようにすべて報われるもの………… )

夫人達の計略によって、身体も洗っていない浮浪者達に払い下げられた場面。
口、膣、肛門の三穴全てを終わりの見えぬほど延々と犯されながら、梓は心の中で繰り返す。

自らのプライドの全てを賭けたこの映画が、きっと人々の心に響く事を願って。
その栄光が、由香里などに掠め取られる事無く、代役である『本当の白蓮』へと向くことを信じて。



                                        終わり
0112名無しさん@ピンキー2012/11/14(水) 02:34:29.96ID:8ocGHYXo
作品投下ありがとうございます!

気になったんですけど、白蓮は第四夫人と第六夫人のどちらなんでしょうか…?(´・ω・`)
0114名無しさん@ピンキー2012/11/17(土) 12:10:58.45ID:6JlqmiDu
気の強い女将校をゲリラが捕縛。
笞打ちに水責め、電気ショックとやってみたが次の作戦を吐かず、
サドの女数名に尋問命令が下る。
とりあえず素っ裸で無理矢理土下座させたまま秘裂指嬲りで絶頂地獄、
潮吹きで床が水玉模様になるまでするけど終始無言。

なら恥辱責めだと、極太ペニスバンドでアナルファック。
どうやら後ろは初めてだったらしく、ここで女将校初めての絶叫。
サド女ノリノリで腰遣い、項垂れる女将校の尻穴蹂躙。
サド女のリーダーが10分後に鞭の尻で顎を上げさせると、ギラついた目のままだけど顔中汗まみれ。
これは効きそうだと言う事で、特別にしばらくサド女達の好きにさせる事にして尋問部屋退出。

36時間後戻ってくると、まだ尋問室の方から肉の弾ける音。
入室した途端に鼻をつく異臭。
見れば、女将校は尻穴犯されたまま下半身下痢便塗れ。
横の方には浣腸器の入ったボウルやら汚物塗れの責め具が転がってて、
色々遊ばれたのは誰の目にも明らか。
最初の頃は尻穴犯されながらも仁王立ちで踏ん張ってた足が、
今見ると膝を内側に曲げた完全に弱った女の子の立ち方になってる。

しかも、秘裂はもうドロドロ。
これは仕方ない事で、何しろ使ってるペニスバンドが100人以上で試した平均から割り出した、
女の尻穴にとって気持ちの良すぎる逸品。
先端のカーブや突起がちょうどいい具合に子宮の裏を擦って、数十分で絶頂させちゃう。
それを何十時間も使われてるんだから、肉体構造的に耐えられる女はいない。

そういう事を逐一指摘しながら、サド女リーダーが女将校の顎を指先で持ち上げる。
女将校、この時点で完全に死んだ魚の目。
ものすごい隈ができた、ほっそーく開いた瞼の間で、光のない瞳が彼方を向いてる。
それでも意志の強さは異常で、何を質問しても、蚊の鳴くような声でゲリラ組織を罵るだけ。
でもゲリラ女は顔色ひとつ変えずに、あ、じゃあ続行ね、と言い放って、女将校の瞳に恐怖を戻させる。




ような夢を見た
0118名無しさん@ピンキー2013/01/09(水) 16:51:59.40ID:Kks4st51
あまりにネタがないのでネットで読める俺的神小説をピックアップしてみる。長編中心
☆快楽検査
ttp://novel18.syosetu.com/n1119bb/
主に機械姦でひたすらイカせる系。エロ特化。
ただし責め役の女がかなりのサドなので一部拷問気味
心が折られていく過程がなかなかグッド
未完

☆脱衣スゴロク【小春と冬美】
ttp://novel18.syosetu.com/n7552d/
負けたら相手の奴隷になると言うルールの、止まったマスに書いてある命令を実行しなければならないスゴロク
対戦相手の女に勝つのが目的なので、野郎も少しは出てくるがあまり絡まない
スゴロクに書いてある内容がどんなに理不尽でも実行しなければならないってのが、なかなかよろしい
そして女王役のサド女は出す目を自由に操ることが出来るという・・・
羞恥系

☆クリエイティブ ギャザリング~Atonement Battle~
ttp://novel18.syosetu.com/n7727e/
これも上記の対戦ゲーム系の流れを組む作品
仮想空間で遊○王に似た対戦バトルをする、と言う内容なのだが
このゲームではライフを削られたらその分快感を得ることになる
基本対戦相手の女との絡みだが、男も出てくるので注意

☆名門女子剣道部・愛花
ttp://syosetu.net/pc/book.php?pid=mokuji&book_no=5328
女子高剣道部でのしごきと百合メインの作品かと思いきや
かなりのサド女が陰謀を張り巡らせるるストーリー重視の作品
女の復讐のえげつなさや容赦の無さが素晴らしい
未完
0121名無しさん@ピンキー2013/01/14(月) 16:08:45.15ID:AL8R4hQP
>>120
作者は同じ方です
大樹のほとりで検索すればおk
この方の作品はどれも素晴らしいです
0124名無しさん@ピンキー2013/03/09(土) 22:29:18.63ID:71lepiku
一作投下します。
排便や飲尿・嘔吐などのスカ属性がある、ダークな話です。
それでは。
0125プリズン六区    1/232013/03/09(土) 22:30:18.37ID:71lepiku
西暦2074……。
社会人のモラル欠如が問題視され始めてから、七十余年。
思いやりの欠けた人間が子を産み、自分本位に育て、その未子供がまた子を産む。
そうした未成熟さの連鎖の果てに、世の中は荒み切っていた。
昨年行われた調査によれば、ある公立学校の一学年のうち、実に85パーセントに当たる生徒が拘置所に入った経験があったという。
あまりにも犯罪者数が多いため、拘置所を兼ねた刑務所が各市町村に設けられたほどだ。

刑務所内は罪状の重さに応じて六つの区画に分かれ、その段階に応じて報道規制が強まる。
最重犯罪者を擁する『第六区』に至っては、一切の内部情報が秘匿され、あらゆる事が所長の裁量次第で決定される。
特に女性刑務所においては、女特有の陰湿なハラスメントが横行しているとの噂があった。
江堀北女性刑務所も、そうした噂が流れる施設の一つだ。


 ※

「ほぅらどうだい、美味しいかい。毎日色んな人間が使ってる便器の水は!」

矯正長の階級章を光らせる女が、口端に笑みを浮かべてがなり立てた。
気に喰わない同性を合法的に嬲るため勉学に勤しんだという、人格に難のあるサディストだ。
その視線の先では、鼠色の囚人服に身を包んだ女が洋式便器に顔を突っ込まれ、執拗な水責めを受けている。
髪を掴み、肩を抑えて刑を執行するのは、常に恵美子の周りを固めている矯正副長と看守長達だ。
どの女も同性を嬲ることに最上の悦びを感じる類であり、嘉川恵美子との利害は一致していた。

「げほっ、えぇほっ!!いや゛っ、もぉ゛いやああぁあ゛あ゛あ゛っ!!!」

囚人服の女は咳き込みながら涙を流し、看守達から逃れようともがく。
それを数人掛かりで押さえ込み、深く便器に顔を漬ける所業は直視しがたいものだ。
広い特別懲罰房の隅には、罰を受けている女と面識のある女囚がギャラリーとして集められ、所在無げに視線を彷徨わせていた。

「そろそろヤバいんじゃない……あれ」

見守る受刑者の一人が堪らず漏らした言葉を、隣の女性が慌てて遮る。

「シッ、滅多な事言うもんじゃないよ!矯正長へ楯突いたばっかりに、真冬にスッポンポンで運動場に立たされた人もいるんだよ!」
「そうだよ。智子も可哀想だけど、ああいう人らに目付けられたんだもん。どうしようもないって……」

受刑者達は一様に同情的でありながらも、嘉川恵美子の率いる看守に逆らう気力がないようだった。
しかしその中でただ一人だけ、拳を握り締めて嘉川恵美子を睨みつける女がいる。
名を雨宮沙桐(あまみやさぎり)という。
0126プリズン六区    2/232013/03/09(土) 22:30:48.62ID:71lepiku
沙桐は、極道の女だ。
極道とはいえど、この時代における暴力団は特殊な意味合いを持つ。
暴力団の中に、悪事を先導する非道の組織も無論多くある。
しかし警察機構すら腐敗しきったこの世の中で、真に頼りになるのは義を重んじる非合法組織である事もまた事実だった。
沙桐が属する白江会は、まさにそうした古き良き『任侠』の組織だ。
法で裁けぬ悪を裁く、国が救わぬ弱きを救う。それを絶対の行動指針とし、地域住民から篤い信頼を得ていた。

しかしながら、清廉潔白であればそれだけで何者かから疎んじられる世の中だ。
白江会先代会長が突如病に倒れ、若頭・山蔵昭一が跡を継ぐ準備が進められている頃、突如別の組の構成員が彼を襲撃した。
間の悪いことに、山蔵は近く籍を入れる予定にあった沙桐と久方ぶりに愛し合っている最中であり、護衛役の舎弟は席を外していた。
とはいえそこは、当代きっての武闘派としても知られる“山昭”だ。
硝子の灰皿を手に孤軍奮闘し、血気盛んな鉄砲玉の数人を返り討ちにする。
しかしながら、任侠で知られる組を継ごうという時期に、スキャンダルの元となる暴力沙汰は余りにまずい。
特に今回山蔵は、女を庇いながら抵抗したとあって手心を加えられず、無茶をしてきた二人を死傷させてしまっている。
その状況を憂慮し、自ら殺人の罪を被って自首したのが沙桐だ。

恋人が投獄されたと聞き、山蔵は狼狽した。
女の手で凶器を手にした筋者を殺せるはずがない、殺ったのは俺だと幾度も訴えた。
しかし、警察がそれを聞き届けることはない。
一説によれば、白江会の次期会長となる男を直接捕らえるよりも、その女を人質として抑え、交渉材料とする方が良策との判断が働いたのだともいう。
さらに敵対組織の襲撃そのものが、白江会を煙たがる警察の手引きによるものだとの噂もあった。
事実、ちょうど襲撃のあった頃、組の門前に警官数名が訪れてガサ入れをするかどうかの悶着を起こしており、その隙に鉄砲玉の侵入を許している。

ともあれ、沙桐は無実の罪で『第六区』に収容される事となった。
そしてそこで、義理人情とは程遠い看守によるハラスメントを目撃する。
沙桐はその隔絶された地獄でも、白江会の心意気を示すべく弱者の味方であり続けた。
獄中に蔓延っていた理不尽な仕来りを廃し、周囲の女に上手く看守の叱責から逃れる術を教えた。
彼女自身、警察の無理難題から山蔵や先代会長がするりと逃れるさまをよく目にしており、相手の立場を逆手に取って制するやり口が上手かった。
沙桐が収監されて以来、獄中で行われる折檻の数は目に見えて減っている。
女囚が揃いも揃って小賢しくなり、さらにはそれが沙桐の入れ知恵によるものだという事は明らかだ。
またそれを別にしても、嘉川恵美子には雨宮沙桐という女個人が気に食わない。

和服に映える、艶やかで長い黒髪。
柳のような眉に、利発そうなキリリと鋭い瞳。
日本人らしく、慎ましやかに整った鼻筋と口元。
女らしさを感じさせる胸のふくらみに、帯で細く引き締められた腰つき。
彼女がしゃんと背を伸ばして廊下を歩けば、男女を問わず言葉さえ失くして見入ることだろう。

嘉川恵美子には、そのすべてが火花のように眩く、下劣な虫籠である塀の中にそうした女がいる事実が耐えがたい。
その異分子を、徹底的に畜生にまで貶めなければ気が済まない。
ゆえに沙桐の入所以来、嘉川恵美子は遠回しに彼女を挑発しつづけてきた。
情に厚い姉御肌の沙桐には、自らが虐げられるよりも、可愛い妹分が目の前で嬲られる方が堪えるはずだ。
そこで彼女と一度でも親しく話した女は、理由をこじつけてでも公衆の面前で嬲り者にした。
今、便器に顔を漬けられている娘も、沙桐を姉のように慕っている一人だ。

その悪逆非道を前に、耐えに、耐えに、耐え続けてきた沙桐も、今日この日、とうとう限界を迎えたようだった。
0127プリズン六区    3/232013/03/09(土) 22:31:16.56ID:71lepiku
「……き、貴様ッ、誰が列を離れていいと言った!!」

女看守の甲高い叫びで、嘉川恵美子が後ろを振り返る。
沙桐はその横面を、一分の躊躇いもなく打ち抜いた。

「ぐあっ!!」

嘉川恵美子は短く叫んでたたらを踏む。そこへさらに逆側からの一撃を浴びせる。

「や、やめろ!!おい何してる、全員で押さえ込むんだよッ!この、大人しくしな!!」
「こいつ、舐めやがって!テメェ、自分が何やったのか解ってんのか!!」

すぐに看守の数名が集まって沙桐を取り押さえた。
床へ引き倒され、片手を極められて眉を顰めながらも、沙桐は射殺すような瞳で嘉川恵美子を睨み上げる。
嘉川恵美子は頬を押さえながら、憎悪に染まる瞳で沙桐を睨み返した。

「……よくも、やってくれたね!こんな事してタダで済むと思ってんのかい!!」

そう凄むも、沙桐は表情を曇らせない。すべて覚悟の上での行動だ。
これ以上妹分への横暴を見過ごす事は、彼女自身の矜持を殺すことに等しい。
たとえ命を懸けてでも義を通す。それこそが、山蔵昭一の妻となる筈だった女の生き様だ。

「まさか、どうぞお好きに。ここまでされて何もしないってんじゃ、矯正長さまの面子が保てないでしょう。
 何なら、あたしがその子の身代わりになったっていいのよ」

沙桐はそう澱みなく言い切った。
その提案に、嘉川恵美子は目を見開く。果報が転がり込んできたような気分なのだろう。
嘉川恵美子が自分を釣り上げるべく餌を撒いていることに、沙桐はかなり以前から気付いていた。
徐々に、徐々に、皺の多い顔に笑みが広がり、嘉川恵美子の口は魔女のごとく歪む。

「言ったね、雨宮沙桐。皆も聞いただろう。……その言葉、呑み込むんじゃないよ!!」

凄むように念を押し、傍らの看守長に目で合図する。
看守長はよく心得たもので、女看守へ指示を出して沙桐の服を脱がせにかかった。
荒々しい手つきで鼠色の薄い囚人服が引き抜かれ、ショーツが取り去られて沙桐を丸裸にする。
沙桐の豊かな乳房と、ダンサーのように引き締まった腹部、そして伸びやかな脚線が、何十という同性の視線に晒された。
白い右肩に彫り込まれた椿の刺青が、只の女にはない独特の迫力と気高さを際立たせている。
0128プリズン六区    4/232013/03/09(土) 22:31:44.27ID:71lepiku
  


「じゃあ、お前の覚悟ってやつを見せて貰おうかい。
 誰か、チチでも揉んで気分ださせてやんな。お前は頭の後ろに手を組んで、ジッとしてるんだよ!」

嘉川恵美子が、女らしからぬドスの利いた声で命じる。
沙桐は命じられたまま、肩幅に脚を開く格好で頭後ろに手を組んだ。
そこへ看守長が歩み寄り、鎖骨へ掛かっていた沙桐の黒髪をそっと指で払う。
そして直後、彼女は沙桐の顔へ向かって唐突に痰を飛ばした。痰は左目の瞼に命中する。

「…………ッ!!」

沙桐は反射的に左目を閉じたが、そこは勝気な彼女だ。痰が流れ落ちる最中にも関わらず、あえて左目を開いて看守長を睨み据える。
細かに泡立つ痰を絡みつかせ、目から涙のように伝わせながら、しかし射殺すような眼光で。
そこには極道の女としての胆力が表れている。
しかし、それでかえって嗜虐心を燃え上がらせるのがこの『第六区』の看守達だ。
看守長はゆっくりと沙桐の背後に回り、囁きかけるように黒髪へ顎を埋めつつ、下方から乳房を包み込んだ。

「へぇ、生娘みたいな弾力があるじゃないか。お前は25だったね、それでこの張りはちょいと珍しいよ。
 デカいし、さぞや男に喜ばれるだろうね。白江会の若頭からも、毎晩のように揉まれてたんだろう、ええ?」

看守長は舐めるように言葉責めをかけながら、沙桐の乳の房を揉みしだいていく。
桜色の柔肌は、看守長の指の間で様々に形を変えた。
看守長はそうした行為に慣れているのか、なんとも心地の良い揉み方をする。
親指を乳腺尾部に宛がい、他の指でアンダーバストから掬い上げるように刺激する。
外側から内に向け、焦らすように、病的なほどに丹念な愛撫を施す。
揉むリズムも脈拍と一致した自然なものだ。
どれほど感度の鈍い女でも感じてしまう。そのような説得力があり、見守る女囚の数人が喉を鳴らした。
嘉川恵美子も用意された椅子に掛け、殴られた頬をさすりながら、興味深げに見物している。

沙桐は静かに目を閉じたまま愛撫を受けていた。喘ぐことは無論なく、何の反応も示してはやらない。
しかし彼女とて女だ。愛撫を受け続けるうち、やがて肉体に変化が現れる。
乳房全体が透き通って見える風になり、薄っすらと静脈が見えはじめる。そして、その他の性感反応も。
間近で監視する女看守達は、その反応を見逃さなかった。

「あらあら、乳輪がふっくら膨らんできてるじゃない。乳首も、だんだん固くなって」

まるでその煽り言葉を受けるかのごとく、背後からの看守長の指も乳輪を捉える。
ほのかに粟立つ乳輪は、乳首に次いで感覚の鋭敏な性感帯だ。
そこへ人差し指と中指の先を宛がって、なぞる。上へ、下へ。円を描くように……また上下に。
それを執拗に繰り返すうち、沙桐の胸の蕾はいよいよ尖りだす。
すると、看守長の指先がいよいよその蕾を捉えた。
乳頭の側面を摘み、ダイヤルを刻むように捻る。または先端から乳輪にかけてがテントを張る形になるまで引き伸ばし、戻し、また伸ばす。

「くっ……!!」

沙桐も、これにはさすがに眉を顰めた。
0129プリズン六区    5/232013/03/09(土) 22:32:27.14ID:71lepiku
  
「ははっ、こいつチチで感じてやがんの。クールぶって目閉じてるけど、蕩けた女の目を見られたくないだけなんじゃねぇの?」
「指の腹で軽ーく掴めるくらいまで勃起してちゃあね。
 我慢してるつもりだろうけど、何かされる度に腋がへこむし、頭の後ろで組んでる手も力コブみたいに力むし、バレバレなんだよね。
 あはっ、指摘したら余計解りやすくなっちゃった。こいつプライド高いだけあって、言葉責めに弱いわ」
「実際さ、何度かは軽くイッてんじゃないの?あんな乳首勃起するなんて、相当じゃん」

女看守の謗りが飛び交う。
沙桐は気丈に耐え忍んでいたが、看守長の長い指がついに乳頭正面を叩くと、ギクリと薄目を開いた。
最上の性感帯のひとつである乳首の中でも、さらに一際敏感な場所だ。
普段であれば触れられても痛みを感じるばかりだが、乳腺の性感を充分に高められた今は、陰核と同等の弱点となってしまっている。
看守長も無論それは熟知しているらしく、焦らすような指の動きでしばし均一的な圧迫を続けた。

「あ、う……ん゛っ」

それだけで、沙桐は弱い電流を流されたかのような反応を示してしまう。
そして指先がとうとう垂直に乳頭の先へ当たり、掻き毟るような動きをし始めたとき、沙桐の細い腰は解りやすいほどに震え上がった。

「んぁあぁあああ゛っ!!!!」

喉の奥から切迫した呻きが上がる。
それを耳にし、女看守達は一斉に甲高く笑いはじめた。嘲りを多分に含む黄色い笑い声。
沙桐はその渦中にありながら、腰を震えさせて官能を示すしかない。

「はははははっ、浅ましいったらないねこの女!胸揉まれただけで腰ガクガクになってやがるよ!」
「色んな所の筋肉がピクピクしてるねぇ、こんなの初めて見るかも」

そうした嘲笑に混じり、嘉川恵美子も機嫌よく笑う。

「せっかく善がってんだ。チチだけじゃなく、マンコの方も可愛がってやんな!」

その言葉に今度は矯正副長が返事をし、沙桐の足元に屈みこんだ。

「おい、もっとマタを開け!」

そう鋭く命じ、慣れた様子で沙桐の腿を平手で打つ。相当に大きな音が響いた。
沙桐はゆっくりと脚を開き、憎い相手の指先が恥じらいの場所へと入り込む汚辱に耐える。

「おや、ちょっと湿ってるじゃないか。お前のGスポットは……ふん、ここだね、見つけたよ。
 あたしゃココの責め方が悪い意味で嫌らしいって悪名高いからね、せいぜいはしたなく悶えるがいいさ」

矯正副長は笑いながら指を蠢かせる。
そこから程なくして、沙桐は、ぐ、と小さく呻いて腰を引いた。快感半分、嫌がり半分だ。
矯正副長はその様を鼻で笑いながら、再び沙桐の白い腿を凄まじい音で打ち据える。
0130プリズン六区    6/232013/03/09(土) 22:32:53.19ID:71lepiku
  
矯正副長は右手の二本指で花園を責め苛む一方、左の手で沙桐の陰毛を弄びはじめた。
陰毛はやや整然性に欠け、デルタゾーンを覆うばかりに生い茂っている。
沙桐に限った話ではない。
『第六区』の囚人は剃刀をはじめ一切の刃物の使用が禁じられ、ゆえに体毛の手入れも出来ない。
基本は伸ばすがままであり、入浴時に看守が目視確認の上、健康を損なうレベルと判断した場合のみ鋏で無造作に切り取る。
体毛の管理ができない事は、女性にとっては相当な精神的苦痛を伴うものだ。
特に、沙桐のようなキリリとした隙のない美人は、手入れの行き届いていない陰毛がことさら滑稽に映る。
矯正副長は、それを承知で沙桐の陰毛を弄び、周囲からの笑いを誘うのだった。
とはいえ、陰毛ばかりを弄ぶわけではない。長い指は時に茂みに隠れた陰核を探り当て、柔らかに扱きたてる。

「ほぅら、気持ちいいだろう。ここに来てから四ヶ月ばかり、仲睦まじい恋人と離れ離れだった訳だからね。
 聞けば、雑居房の慣習になってるレズ行為にも、孤高気取って一度も参加してないらしいじゃないか。
 25の熟れはじめた身体がタマッてるのは、解りきってるんだよ?」

そうした言葉責めを絡めつつ、淫靡な手つきで秘裂を嬲る。
乳首と陰核、そして膣内という三つの性感帯を同時に責め立てられ、沙桐は腰を蠢かせていた。
顔はなるべく平静を保とうとするが、身体の反応までは御しきれない。
10分もしない内に、伸びやかな脚の合間からは微かな水音が漏れ始める。
沙桐は屈辱で肺が震えるほどだった。妹分達の前でそのような恥辱を晒される現実が、彼女の矜持を切り刻んでいく。

「あーあ、濡れちゃったぁ。ヒクヒクしてやらしいマンコだわ」

口汚く罵りながら、矯正副長の指遣いはより容赦のないものとなった。
水音は粘り気を増しながら間断ないものとなり、茂みの下から光る雫が飛び散る様が視認できるほどになる。
そこへ来て矯正副長は、沙桐の膝を押し開いてがに股のような惨めな格好を取らせ、溢れる蜜が手首までを濡らす様を周囲にまで明らかにする。
沙桐は凛とした態度を保ちながらも、幾度も唇を噛みしめた。絶頂に押し上げられたからだ。

背後から乳房を愛撫され、がに股の格好で秘裂を掻き回される。
その姿を散々に笑いものにした後、ようやくにして矯正副長の指は秘裂から引き抜かれた。
そして愛液で濡れ光るその指先を、誰の目にも触れるように高々と掲げる。
それは沙桐のカリスマ性を貶めるのに、ある程度の効果を上げたようだ。
沙桐を慕っていた者が沈痛な面持ちになる様を、女看守達が指をさして長笑う。
その空気の中、嘉川恵美子が椅子から立ち上がった。
0131プリズン六区    7/232013/03/09(土) 22:33:29.87ID:71lepiku
  
「さて。じゃあそろそろ、お前にも便器の水を味わって貰おうかね」

嘉川恵美子の一言で、女看守達の瞳が嗜虐の色に染まる。命ぜられるまでもなく沙桐を這い蹲らせ、便器の前に引き立てる。
と、その便器の前に嘉川恵美子が立ち塞がった。

「おっと、そういえば尿意があるね。丁度良い、この便器にしようか」

わざとらしくそう告げながら、制服の前を開いて便器への放尿を始める。
これには沙桐も表情を強張らせた。押さえつける看守達は、対照的に愉快そうだ。

「ふぅー、出たよ出たよ。しばらくこの部屋にカンヅメだったから、なかなかに濃いね。さ、始めな」

嘉川恵美子は、水の湛えられた便器を示しながら告げる。便器内の水は、事実はっきりと黄色と解るほどに変色していた。
女看守達は沙桐を引きずり、その便器の真上に顔が来るように這わせる。

「くぅ、ぐっ…………!!」

立ち上るアンモニア臭に顔を顰める沙桐。
看守の一人が便器を跨ぐようにして立ち、荒々しく沙桐の後ろ髪を掴んだ。

「この日をずぅーっと待ってたよ、雨宮。クソ生意気なお前にとうとう折檻できるなんて、興奮で震えちまうよ。
 せいぜい苦しんで、その澄ました潔癖づらが歪むさまを見せとくんな」

悪意に満ちた笑みを見せる看守は、強く沙桐の後ろ髪を掴んだまま、さらにうなじの部分にも手を掛けて力任せに押し下げた。
筋肉質な看守の全体重に首だけで抗える道理もなく、沙桐は這ったまま前屈みになって便器へと顔を落とし込む。
ちゃぷりと頭が水に浸かった瞬間、見守る女囚達から絶望的な悲鳴が上がった。

「……ぶはっ!!っはぁ、はぁ、はっ!!」

水から引き上げられると同時に、沙桐は喘ぎながら酸素を求める。
それと同時に生理的嫌悪感から、素早く首を振って顔についた汚水を切る。
そこには普段の肝の座った彼女の姿はないだろう。しかし、それどころではない。
わずかに三度ほど呼吸をした所で、看守は再び後ろ髪を掴み直し、首後ろを押し込んで便器の中へと押し込んだ。
ざぶりと水音がし、四秒ばかり水中へ沈め、引き上げる。

「ぷうはっ、あはっ!はっ、はっ、あっ……!!」

顔の横から海草のように濡れた髪を垂らし、沙桐は顔を上げた。堪らずといった風で首を振る。
鼻腔をむせ返るようなアンモニア臭が満たしていた。
それに苦悶しながら、大口を開けて犬のように空気を求める姿は惨めな限りだ。
0132プリズン六区    8/232013/03/09(土) 22:34:02.53ID:71lepiku
  
「どうだい味は。お前なんぞじゃ、本来頼み込んでも飲ませて貰えない矯正長の黄金水だよ、よぉく味わいな」

看守は目を異様に光らせ、さらに沙桐を沈めた。
豊かな乳房が便器の縁に当たって滑り落ち、ぶるりと揺れる。
その先端がなおも隆起している事を指摘しつつ、看守達は散々に笑った。
その最中にも、また沙桐は水から引き上げられ、喘ぎ、再び水に沈められ続ける。

七度目の時には、呼吸の苦しさから顔を横向けて大きく酸素を求めている所を無理矢理に沈められたため、かなりの水を飲んでしまった。
苦味と共に、それが憎い女の小水である事が思い出され、沙桐は一瞬ながら半狂乱になって暴れる。
はじめに水責めを受けていた娘がそれを見てパニックに陥った事を筆頭に、見守る女囚達も騒ぎ立てていた。
彼女達の中で多少なりとも神格化されていた雨宮沙桐像が、音を立てて崩れ去っているのだろう。

「うふぁあっ!!……あはっ、あ゛、はあっ……あ、ああお゛っ!!」

次第、次第に、沙桐の声は悲痛なものに変わる。
人間の声色には色々あり、例えばナイフで刺された際に出る声は非日常的な深刻さを孕んでいるものだが、今の沙桐の呻きはそれと同種だ。
異常なことには、同じその声を耳にしているにもかかわらず、看守達はさも愉快そうに笑うのだった。
むしろ沙桐が苦しげな反応を示すほど、より容赦なく責め立てる。
頭部側にいる人間は交代で頭を押さえつけ、胴体側にいる人間は、退屈を紛らわすべく秘裂へ警棒の先をねじ込んで“遊んでいる”。
瀕死でのたうつ人間を、さらに棒で小突き回すような異常性だ。

「ほら、まだまだあるんだから遠慮しないの。どんどん飲みな」

嬉々として水に沈めようとする看守に、沙桐はここで抵抗を示した。呻きながら、便器横の床に突いた両手で踏ん張る。
息の整わない内に沈められた事が三度続き、血中に全く酸素が足りていない。
今沈められれば間違いなく失神するという警鐘を、彼女の脳が打ち鳴らしていた。
しかし看守たちは、無慈悲にその腕を払いのけにかかる。

「今さら抵抗してんじゃないよ!!お前が出来ないなら、他のヤツにやらせてもいいんだよ!!」

そう脅しを掛けられると、沙桐は観念して腕の力を緩めた。その瞬間、頭が勢い良く汚水に漬けられる。
今回は見せしめとばかりに、それまでよりもかなり長く漬けられた。
沙桐としてはとても堪らない。意識とはかけ離れた次元で身体が抵抗し、看守達との鬩ぎあいが起こる。
しかし数人がかりの押さえ込みに敵う筈もなく、やがて沙桐の身体は苦しみの極限を超えて弛緩した。
冷え切った頭部とは対照的に、太腿を流れる暖かさが感じられる。

「ん?おいコイツ、小便漏らしてやがんぞ!!」
「やあだぁー、ばっちぃ!」
「誰も小便の許可なんて出してないのにね。こりゃあ、もっと仕置きが必要だ!!」

看守達の謗りと共に、沙桐の顔は汚水から引き上げられた。
沙桐はもう顔の水を切る気力さえなく、強い吐き気に見舞われ、しかし瞳だけはなお変わらずに看守を睨み据える。
それをする事でさらに責めが加えられることは明白だったが、それでも屈するつもりは無かった。
0133プリズン六区    9/232013/03/09(土) 22:34:29.55ID:71lepiku
  
水責めからようやく開放された頃、沙桐の腹部はメリハリなく膨れていた。
かなりの水を飲んでしまったことは誰の目にも明らかだ。

「腹が膨れて苦しそうだねぇ。誰か、指でも突っ込んでラクにさせてやんな」

嘉川恵美子が沙桐を見下ろしながら告げた。すぐに女看守が沙桐を引き起こし、顔を掴む。

「ほら口開けな。さっさと、開けるんだよ!!」

渋る沙桐の唇に指を宛がい、数人がかりで鼻や顎を掴んで無理矢理に開口させる。
そして口内へ素早く手を差し込んだ。沙桐の喉から、ごもぉっ、という苦しげな呻きが漏れる。

「旦那のチンポの代わりに、この指でたっぷりと喉奥を可愛がってやるよ。
 もし噛んだりしたら承知しないからね!」

女看守は厳しく釘を刺しながら、沙桐の喉奥に指をねじ込む。
そこには一片の慈悲すら感じられない。

「ごっ!!ごぁ゛、ろ゛、ぉっご、ぐ!!が、アあ゛、ごぁああ゛……があ゛……っ!!」
「ふふふ、すごい声。喉の奥が指に絡み付いてきて面白いわ。だんだん、開いてきたし」

沙桐は呻きを上げながら、指責めを受け続ける。
限界まで縦に開いた唇からは、まず涎が垂れた。その涎は次第に空気と混じって泡だっていく。

「んごお゛ええ゛ぇ゛っ!!!」

やがて、特に切迫した呻きと共に胃液が漏れた。
直後、沙桐の喉はさらに大きく蠢き、先に流れた薄黄色を上書きするかのごとく黄色い奔流が溢れ出す。
喉を流れる感触からして、固形物も混じっているようだ。
女囚達が何度目かの悲鳴を上げる場面だった。

「おお、出た出た。でも、やっぱ指じゃ奥まで届きづらいね。道具使うか」

女看守は一旦粘液に塗れた指を引き抜き、腰の道具袋から一本の責め具を取り出す。
いくつもの瘤が連なったような形状のディルドウだ。
沙桐を背後から押さえ込む女性が、沙桐の首に手を回して天を仰がせる。
そしてもう一人が、慣れた手つきでディルドウを喉奥へと進めた。

「羽交い絞めでのイラマチオだ。嬉しくて女を濡らすんじゃあないよ」

ディルドウを掴む女看守は、サディズムに満ちた瞳で微笑んだ。
0134プリズン六区    10/232013/03/09(土) 22:35:02.52ID:71lepiku
  
ディルドウは女の二本指に比べれば太さがなく、その分スムーズに喉奥の深くまで入り込む。
そのため、えづき声こそ指の時よりも少ないとはいえ、効果は上だ。
ディルドウがゆっくりと前後する過程で、沙桐の腰は幾度も浮き上がった。
深くまで送り込まれ、そのまま奥で止められると、喉奥が自分の物ではないかのように勝手に蠢いてしまう。
窒息と喉の異物感に、全身からどっと冷や汗が噴き出す。
まさに生き地獄ともいうべき苦しみだった。

「さぁ、胃の中のモンを余さずぶちまけちまいな!!」

背後の女看守が沙桐の首を抱えなおし、もう一人がディルドウの末端を摘んで念入りに奥を抉り回す。
それらの連携が喉奥責めの致命的な角度を生み、沙桐の瞳はたちまちに大きく見開かれた。
熱いものが瞬時に喉をせり上がり、鼻腔を酸い匂いが満たす。

「ごもぉお゛っ……!!!!」

やがて、惨めなえづき声と共に再び吐瀉物があふれ出した。
今度はかなりの量であり、たちまちの内に沙桐の首から胸、腹部にかけてを覆い尽くしていく。
沙桐の左脚は、あまりの苦しさに胸に付こうかという高さにまで跳ね上がっていた。
女看守達は、その姿をも笑いものにする。

「どんな気分だい、雨宮沙桐。自分のゲロに塗れて、それを知り合いのみーんなに見られてるんだよ!
 ほら、お前のゲロをローション代わりにして胸を揉んでやるよ。腹にも擦り付けて……丸見えのマンコにも塗りこめてやろうねぇ!」

背後から首を抱え込んでいる一人が、そう言いながら沙桐の身体を弄っていく。
女囚の何人かが口を押さえて青い顔をしている一方で、看守達は愉しさしかないといった表情だ。
ひとしきり嬲り者にした後は、再度ディルドウを使って喉奥を責め立てた。
吐瀉物の量はある程度を境にして減っていくが、しかしその減少に反比例して沙桐の苦しみも増す。
少量を嘔吐するたびに両脚が跳ね上がり、汚れた足の裏までもが衆目に晒されるほどだ。

「あっはっは、苦しそうだねぇ、カワイソーに。吐きたくても胃が空っぽで吐けないっていう、空嘔吐が一番しんどいからねぇ」
「はは、見なよ、鼻からもゲロ噴いてるよ。生意気な目も流石に焦点が合ってないし、今日はここらが限界かね」

そうした看守の嘲りを総括するかのごとく、嘉川恵美子が手を叩いて笑う。

「さぁ女囚共、よぉくこの光景を目に焼き付けとくんだよ。これが、あたしらに反抗した人間の辿る道だ。
 もっともこの女は、あたしの大切な顔に青痣までつけたんだ、こんなもんで済ましやしないけどね。
 この痣が綺麗さっぱり消えるまで、イジメてイジメて、イジメ抜いてやるよ」

嘉川恵美子は青黒く変色した頬を擦りながら、沙桐の顔を蹴りつける。
嘔吐に次ぐ嘔吐で意識も定かでない沙桐は、無防備に顔を蹴り続けられる屈辱の中、ボロ雑巾のように意識を手放すしかなかった。
0135プリズン六区    11/232013/03/09(土) 22:35:36.15ID:71lepiku
  


灯りの消された薄暗い懲罰房。
沙桐はその中で、丸裸のまま後ろ手に拘束され、柱に括りつけられていた。
下半身は胡坐縛りに縛められており、身じろぎも叶わずにいる。
異様な事に、その下腹部は妊娠中期のように膨れていた。
数リットル単位での浣腸を施されているためだ。
腹部の奥からはまさしく耐え間もなく、大小さまざまな腹鳴りが続いている。
それは、実に三日前から引き続いての事だった。

「はぁっ、はあっ……。お、くぉっ……ああ、ぐっ、おおっ……ハッ、はあっ、はーっ……。」

沙桐は、荒い息を吐きながら苦悶の声を漏らす。
排泄欲は脳髄を焦がすばかりに高まっているが、実際に排泄することはできない。
肛門に限界まで膨らんだアナルプラグが嵌り込んでいるからだ。
それは暗証番号を入力してスイッチを切らない限り、けして抜けず漏らせない絶対的な栓であり続ける。
趣味の悪い事に、この栓には不定期に振動して便意を煽る機能さえ備わっている。
これらの機能の為に、沙桐はこの三日間でいったい何十度、正体を失うほどの苦悶を味わったか解らない。

肩で息をするたびに、豊かな乳房も上下に揺れた。
その乳房は縄で上下から搾り出されているが、その先端の蕾には、洗濯バサミで挟み潰された跡が網の目のように残っている。
看守達の折檻の跡だ。
彼女らは浣腸責めに苦しむ沙桐の元へ定期的に現れては、下剤入りの食事を無理矢理に食わせつつ折檻を加える。
一人などは、身動きできない沙桐を嘲笑いながら、咥えていたタバコを使って『根性焼き』さえ見舞った。
最初は数回で止めるつもりだったようだが、沙桐が瞳に涙を溜めながら睨みつけるのがよほど面白かったのだろう。
胡坐縛りをされて張った太腿に八箇所、両の乳房の下に二箇所、下腹に三箇所。
沙桐が大粒の涙を流し、噛みしめた唇から血を滲ませるようになるまで、執拗にいたぶり続けていた。

ただ沙桐にとってそれ以上に精神を消耗したのは、尿道を抉られた昨夜だ。
尿道マニアだと自称するその女看守は、胡坐縛りのまま動けない沙桐を前に、自慢のコレクションを並べて解説を加えた。
その半数は到底尿道に入れるべき形状・大きさとは思えないもので、沙桐を絶句させる。
結局はそれらを一つ一つすべて試され、沙桐はそれまでに出したこともない声を絞り出された。
次から次へとおぞましい責め具を取り出され、尿道に近づけられる。
沙桐は恐怖で足が震えるのを必死で押し殺してはいたものの、その内にストレスに耐え切れずに失神した。
しかし尿道の違和感で叩き起こされ、その際に上げた声で失笑を買ったものだ。
その最後に用いられた道具は、今もなお沙桐の尿道に嵌り込んで尿の排出を妨げている。

暗い部屋の中、それらの記憶が沙桐の頭を巡る。
と、その時、彼女の耳は階段を下りる何者かの足音を捉えた。
今では足音だけで判別できるようになっている。あの横柄な歩き方は、矯正長である嘉川恵美子のものだ。
彼女が来て、ろくな事になる筈もない。
沙桐は絶望的な気分になりながら、来るべき時を待つしかなかった。
0136プリズン六区    12/232013/03/09(土) 22:36:24.14ID:71lepiku
  
「――排泄を禁じられてから、今日で三日目かい。流石に、いいザマになってきたね」

看守を引き連れて姿を現した嘉川恵美子は、沙桐を見るなりそう言った。
嫌味ばかりでもないだろう。
強烈な便意と定期的に行われる折檻のせいで、沙桐はこの三日間ほとんど眠れていない。
睡眠を妨げられる事は、何よりも心身を疲弊させる。
沙桐の凛としていた瞳は虚ろになって光を失い、大きな隈を作っている事だろう。
頬もこけているに違いない。
髪もほつれて艶やかさなど残っているはずもなかった。

嘉川恵美子はあえてそれらを指摘する事は無く、哀れみ蔑むような視線で歩み寄る。
そして沙桐の傍で屈み込むと、薄笑いを浮かべながら尿道栓に手を触れた。

「おやおや、可愛い玩具だこと」

そう言いながら、嘉川恵美子は栓の尻を掴み、無遠慮に引きずり出す。
その動きに合わせ、薄黄色の液体が奥まりから漏れ出した。

「く、んふぅっ……!」

沙桐から呻きが漏れた。
抜き出された尿道栓を見れば、それも当然の事だとわかる。
栓の太さは人間の小指ほどもあり、また随所に瘤のような凹凸が備わっている。
栓を抜き出した途端に小便が漏れたところからして、隙間なく嵌まり込んでいたのだろう。

「ふぅん、こんな太さを尿道に咥え込んでたのかい。昨日の見張りはそういえば尿道マニアだったからね。
 コレクション全部を試せた上に、すごい声を引き出せたって吹聴してたのは、これの事だった訳だ」

纏わりつくような悪意の囁きに、沙桐は隈の濃い瞳のまま睨み据える。
嘉川恵美子はほくそ笑み、その沙桐の腹部を鷲掴みにした。

「がっ……ぐう、うあ゛っ!!!」

効果は大きく、沙桐は見るからに苦しげな表情で悶え苦む。
三日三晩の排泄我慢で、すでに腹筋は腐り落ちるような痛みに苛まれているからだ。

「随分と苦しそうじゃないか。どうだい、勘弁して下さいって床に頭擦り付けて哀願すれば、考えてやらんでもないよ」

嘉川恵美子は、ふと声色を変えた。
無論偽りだろう。彼女は沙桐がそのように赦しを乞うとは思っていないし、赦すつもりもない。
それを知る沙桐は、閉じそうな瞼を必死にこじ開け、再び敵意の篭もった瞳を相手に向ける。
0137プリズン六区    13/232013/03/09(土) 22:37:04.71ID:71lepiku
  
「だ……誰が、あんた達なんかに…………っ!こんな理不尽で、何でも思い通りにできると思わないで!!」
「ほう、まだ意地を張り通すのかい。天晴れな心意気だけど、身体の忍耐の方はどうかねぇ。
 ……おいお前達、こいつの脚の縄を解いて、尻を向けさせな!」

嘉川恵美子の指示で、周りにいた看守が沙桐の足縄を解く。そして無理矢理に引き立て、柱に頭をつける形で尻を向けさせた。
安産型の尻から続く肛門周りは……沙桐自身にも嫌というほど自覚がある。
汚液に塗れているはずだ。
どれほど密着して嵌り込んでいようと、液体の一部は肛門栓を通り抜け、尻肉を茶色く染め上げる。
立ち上がった事で、その線は伸びやかな美脚をも汚すはずだ。
さらにその脚自体も、限界をとうに超えた排泄我慢の影響で、立っているのがやっとというほどに震えていた。
嘉川恵美子ら一同は、その無様な姿を散々に笑う。

「やれやれ、偉そうな事のたまいながら無様なもんだ。仕方がないからそろそろ出させてやるよ。
 ただし……お前にとって最悪の場所でね」

嘉川恵美子はそう言って沙桐を懲罰房から連れ出した。
そして歩く道すがら、おもむろに肛門栓のパスワードを入力して解除する。
肛門栓はたちまちに萎み、ごどりと音を立てて尻穴から抜け落ちた。
沙桐が脱糞の憂き目に遭う上で、最悪の場所。それは、彼女がかつて収監されていた雑居房のエリアだ。

「あ、くっ……!?最低よ……わざわざ、こんな所で…………!!!」
「おや、感謝の言葉が足りないね。こっちは憐れんで、三日ぶりに出させてやる慈悲をかけてるってのに。
 まぁいい、存分に腸の中身をひり出すがいいさ」

看守達の前でならばまだいい。だが、かつて互いに叱咤激励して理不尽に耐えてきた仲間の前で排泄するなど耐え難い。
沙桐は懸命に括約筋を収縮させる。
しかし、浣腸液の効果で気も狂わんばかりに蠕動を促された、三日分の排泄を理性でなど留められない。
まるで抵抗を嘲笑うかのように、それは勢いよく噴出し始める。

「……くっ、い、や……あああ゛う゛ううぐうぅんんん゛ッッ…………!!!」

沙桐は後ろ手に縛られ、両乳首と陰核に結わえられた糸で強制的に歩かされながら、排便の生き恥を晒すこととなった。
とどまる事を知らず土石流のようにあふれ出す汚物。
それは沙桐自身の美脚を汚しながら、彼女の通った道を汚していく。

「え、いや!臭い、なに!?」

雑居房の女囚から一斉に非難の叫びが起きる。
格子戸から覗く人間には、汚物を零しながら連れ歩かされる沙桐の姿が見えただろう。

「臭いだろう、汚いだろう!恨むなら雨宮沙桐を恨むんだよ、これはこの女のクソの匂いなんだからね!!
 おまえ達の今日の作業は、このクソの掃除だ。この女が逆らったばっかりに嫌な仕事が増えた事実を、ゆめゆめ忘れるんじゃないよ!!」

嘉川恵美子は声高らかにそう宣言して回る。
沙桐は俯いたまま、血の出るほどに唇を噛みしめてその後をついて歩く。
そこにはかつての輝きなど微塵もなく、惨めとしか言いようのない姿だった。

「酷い、酷いよ……沙桐さん!畜生っ、何であんな事……!!」
「くっそぉぉおッ、てめぇら、よくもあたいらの沙桐姐さんをッ!!!」

雑居房からは、口々に同情と怒りの叫びが発せられる。
しかし……その一方で、沙桐へ疫病神でも見るような視線を投げる女囚も、確かに存在するのだった。
0138プリズン六区    14/232013/03/09(土) 22:37:34.67ID:71lepiku
  


「臭っ……もう、ホント最悪!」
「だよねー、こっちは毎日大人しくしてるってのに……こういうとばっちり勘弁して欲しいわ」

沙桐が撒き散らした……否、そう『させられた』汚物の掃除をしながら、不満の囁きが噴出する。
その都度見張りの看守が注意を与えるが、不満はあまりに大きく、怒気を帯びた囁きが止まらない。
そんな中、一人黙々とモップを掛け続ける女がいた。
池内智子。沙桐が身代わりになると申し出た、執拗な汚水責めを受けていた女だ。
智子は、沙桐に並ならぬ恩義を感じている。
今回身代わりになってくれたというだけではない。それ以前から、沙桐だけは智子の味方だった。

智子は要領のいい娘ではない。
気が弱く、周囲に流されるまま犯罪グループに加担しながらも、いざ足がつくと罪の全てを被せられた。
放火、強盗、恐喝、詐欺……それら数知れぬ犯罪が彼女の首謀で行われたのだと。
謂れなき罪で『第六区』に落とされてからも、虐げられる生活は続く。
雑居房に入ったその日のうちに要領の悪さを見抜かれ、裸での浅ましい犬真似を強要された。
それからも延々と苛めを受けた。
秘部舐めを始めとするレズ奉仕をさせられ、歯磨き粉を流しに捨てられ、ストレス解消に腹部を殴られ……。
その地獄から彼女を救ったのが、沙桐だ。

『寄って集って弱いものイジメ? まったく下らないわ』

仲間入りの条件として智子を蹴るよう命じられた沙桐は、きっぱりとその要求を跳ね除けた。
数人が生意気だと力づくで折檻しようとしたが、逆にすべてを返り討ちにして説教を喰らわせたほどだ。
その日をもって雑居房の頭は沙桐に替わり、一切の悪しき慣習が消えた。
智子への虐めもだ。
智子にとって沙桐は、単に頼りになる姉御というだけではなく、暗い人生を照らす太陽のような存在になっていた。
ゆえに彼女は、沙桐の後始末を黙々とこなす。

やがて、ようやく智子達が掃除を終えて雑居房エリアに戻った時、ふと別の房から声が聞こえた。

「うわ、すごっ……本当にお尻に入ってるんだぁ」
「へえぇ。沙桐さんって、意外に可愛いオマンコしてんのね。子作りの為に、旦那と結構やってたらしいけど」

格子窓から覗き込むと、女囚たちはテレビを食い入るように見つめながら語り合っている。
智子は嫌な予感を得ながら、すぐに自室のテレビを点けた。
0139プリズン六区    15/232013/03/09(土) 22:38:03.49ID:71lepiku
  
映像が映し出される。
その特有の生々しさから、正規のテレビ番組ではなく、所内カメラのライブ映像である事が一目で解った。
映されているのは、紛れもなく沙桐本人だ。
懲罰房の床に裸で寝かされ、頭の後ろに手を組んだまま両脚を開いている。
ずいぶんとやつれたようだ。
眼光こそキリリとしてはいるが、目の下には濃い隈ができており、眠る事も赦されず追い込まれている事実を物語っていた。
いいように嬲られたのだろう、乳首には何かで挟み潰された形跡があり、身体中に残る根性焼きの痕も痛々しい。
恥毛も綺麗に剃り上げられていた。
その丸見えになった股座に、女看守の指が入り込んでいる。
指は明らかに秘裂よりも下……排泄の穴を捉えているようだった。

「51番、もっと脚を開け!」

腕組みをして見下ろす看守が、沙桐の囚人番号を呼ぶ。
沙桐は命ぜられるままに両脚の角度を広げた。160度ほどには開いているだろうか。
その脚の間に膝をつく女看守が、指にワセリンを付けながら執拗に尻穴へ指を送り込む。

「尻の穴は、ずいぶんとおぼこいじゃないか。指が食い千切られそうだよ」

女看守が嘲るように囁く。それを明確に拾うところからして、マイクの精度は高いようだ。
沙桐は言葉責めに取り合わず、鋭い視線を横に投げたままでいる。
その気丈さが、しかし素裸のまま尻穴を嬲られる今は、かえって滑稽に映った。

「姿勢を変える。膝立ちになって尻を突き出せ」

しばし指責めを行っていた看守がそう命じる。
沙桐は身を起こし、膝立ちのまま床に手をついて尻を掲げた。
看守は二本指にワセリンを塗りなおし、菊のような輪の中に滑り込ませる。かすかに沙桐の腰が浮いた。

「今日はこのまま、一晩中指で尻の穴を嬲ってやるよ。あたしはこれに慣れてるからね、そりゃもう具合よく解れるさ」

女看守はそう言って笑う。
その言葉通り、指責めは見るからに手馴れたものだった。
右手の二本指でしばし慣らした後は、両手の人差し指を上下に揃えて挿し入れ、自在に内部で蠢かせる。
直腸の浅い部分を押し込み、かなり深い部分を掻くように動かし。
尻穴の奥からリズミカルに漏れるクチュクチュという水音が、また何とも心地よさそうだ。
事実、沙桐も表情こそ解らないが、身体は反応している。
背中の筋が深まり、腰がびくりと浮き。

「……ねぇ、なんか沙桐さんさ、アレ感じてない?」
「まさか、あの人がケツで感じるわけ……」
「でもホラ、なんかスゴイ反応してるじゃん。ああいう縦の腰の動きってさ、嫌がるのとは違うんじゃないの……?」

テレビの前で見守る女囚達から、様々な噂話が漏れ始める。
智子はそれらを耳にしつつ、悲痛な表情で映像を見守った。
0140プリズン六区    16/232013/03/09(土) 22:38:33.06ID:71lepiku
  
巧みな指責めは続く。
女看守の白い手はいま、さらに白い沙桐の尻肉を上から鷲掴みにするように覆い、両の人指し指だけを内部に潜りこませていた。
尻穴を横向きに押し開くようにしつつ、奥からくちくちと音を立てる。

「んっ!!」

やがて、不意に沙桐が息を詰まらせたように呻きながら腰を揺らした。
女看守が鼻で笑う。

「ふふ……だんだんと感じるポイントが増えてきたじゃないか、ええ?」

そう詰りながらさらに指を押し込み、四本指で大きく肛門を押し開く。
カメラは決定的瞬間を逃すまいとばかりに接写した。
四つの指で押し開かれた肛門内の様子が、画面に大きく映し出される。
薄暗い内部では、赤黒い粘膜が鼓動のように蠢き、妙に生々しい粘液にまみれていた。
それは好意的な視線で見る智子にすら、沙桐の尻穴の中に、無数の淫靡な生き物が生まれているように映った。
しばしの絶句が房内を満たす。

「あはははっ、腸液でヌルヌルじゃないか。早くも性器の仲間入りって風情だ。
 だが、まだだよ。もっともっと、尻穴で善くしてやる。どうやったって浅ましい尻の快感を忘れられないぐらいにね!!」

女看守は嬉しげに笑いながら、穴を縮めつつさらなる指責めを続ける。
彼女の宣言どおり、指責めの様子はその日一日に渡って各房内のテレビに流され続けた。
0141プリズン六区    17/232013/03/09(土) 22:39:01.85ID:71lepiku


「……どうだい、様子は」

嘉川恵美子は懲罰房に足を踏み入れながら、近くの看守に尋ねた。
外出していたらしく、厚手の外套を傍にいる一人に持たせている。

「はい。51番は、特に優秀な折檻役に任せていますから……順調に“育って”おります」

女看守は、含みのある笑みを湛えたままそう答えた。
それを裏付けるかの如く、懲罰房の中からは、はっ、はっ、と艶かしさのある吐息が漏れ聴こえている。

沙桐は指でされていた時と同じく、頭の後ろで手を組んだまま仰向けに横たわり、両脚を開いていた。
その尻穴の蕾には、かなり太さのあるアナルパールが差し込まれている。
玉の直径は、女の指を四本ほど束ねた太さだ。
床にはその他にも様々な道具がローションに塗れて転がっており、
部屋の隅には多様な色の浣腸液が混ざり合ったまま泡立って、ガラス浣腸器と共にボウルに収められている。
沙桐がかなりの長時間に渡って、様々な尻穴への嬲りを受けていた事は明らかだった。

「さぁ、よくほぐれたわ。それじゃ、今日も元気に卵を産みましょうか」

アナルパールを用いていた女看守が、沙桐に語りかけながら皿に入った卵に手を伸ばす。
殻つきのゆで卵だ。
殻の上にローションを回しかけ、充分に潤滑を増した状態で沙桐のやや開いた菊花に押し付ける。
菊花は苦しそうに蠢きながらも、卵の滑りに抗しきれずに呑みこんでしまう。
一つだけではない。二つ、三つ、そして四つ。
それぞれに夥しいローションが付いた状態であり、沙桐の菊輪越しにでもローションの艶光りが見て取れるほどだった。

「ほら、お腹一杯でしょう。今日もちょっとだけ我慢したら、すぐ出させてあげるからね」

女看守は沙桐の下腹部を撫でながら囁きかけた。その指先は尻肉を回り、肛門を柔らかくほじくる。
0142プリズン六区    18/232013/03/09(土) 22:39:29.93ID:71lepiku
  
「……う、あっ……うう」

沙桐は苦しみのためか、目を固く瞑ったまま下を向いていた。
その沙桐の黒髪を女看守が掴み上げ、強引に顎を上げさせる。
沙桐の恨めしげな瞳が女看守の方を向いた。
しかしすぐにその視線は、強い排泄欲に戸惑うものへと変わる。
小さく呻き、腰を揺らし、身を捩り、そして尻穴から破裂音が響いた。
ぶび、ぶびびっと音が鳴り、尻穴を押し広げて卵が転がり出る。

「ははは、いい音ね。極太のうんちしてるような気分でしょう、感じるわよね?
 今朝も特製のブレンド浣腸ひり出す時に、ソソる顔してたものねぇ。
 いい加減認めな。お前はもう、排泄で感じる身体になってるって事をさ」

女看守はそう言いながら満ち足りたように笑う。
周囲を囲む他の看守達も同じくだ。
その嘲笑の中で、沙桐はひり出した卵と尻穴の間に糸を引かせながら歯噛みする。
しかし、いつまでも休んでいる事は許されない。
次だ、と看守の一人が命じると、沙桐は調教された犬のように平伏し、尻を高く掲げる。
看守達はその掲げられた沙桐の肛門へ、アルミニウム製のじょうごを近づける。
じょうごの口は広く、差込口ですら下手なディルドウよりも太さがあった。
女看守達は慣れた様子で、その広口の筒を沙桐の肛門へと押し込んでいく。

「さぁ、奥まで入ったよ。自分で支えてな」

看守が沙桐を見下ろして命じた。沙桐はその言葉に従い、じょうごの注ぎ口の縁を指で押さえる。
沙桐の腸内が露わになった。
じょうごによっておし拡げられ、腸壁のぬめりや蠢きまで見て取れた。
看守達はその肛門の様子を面白そうに覗き込みながら、ガラス瓶を傾けて透明な液体をじょうごへ注ぐ。
腸奥が少しずつ水で満たされ、やがてはじょうごの底にまで水が上がってくる。
そこでガラス瓶の傾きが戻され、別の女看守に場所を譲った。
新たな女看守の手には、玉蒟蒻を山のように積んだガラスボウルがある。

「さて51番。昨日はこの中に白滝をぶっこんでやったけど、今日は玉蒟蒻だ。たんと喰いな」

陰険な笑みを浮かべながら、女看守は玉蒟蒻の一つをつまみ上げる。
そして開かれた腸の中に放り込んだ。また一つ、また一つ。
ガラスボウルに山積みされていたほどの量だ。
やがてはその玉蒟蒻も、腸に収まりきらずにじょうごの底でひしめき合う事となる。
女看守達はその様にいよいよ嘲笑いを深めながら、長い木の棒をじょうごの上から垂らしていく。
0144名無しさん@ピンキー2013/03/10(日) 00:10:37.92ID:innZomLF
作者は燻製ねこ氏みたいだけど、こりゃ規制食らったかな
0145プリズン六区    19/232013/03/10(日) 00:56:41.87ID:eFDsozEW
「ほぅら。尻穴に関しちゃ、すっかり旦那以上の馴染みになった木のペニスだよ。
 今日もこれで、奥の奥まで突きこんでやる。またいやらしーい腰振りを見せとくれよ!」

看守二人の手で木の棒の幹が握られ、別の一人が棒の末端を上から手の平で押し込む。
そうした一切容赦のない力でもって、棒は玉蒟蒻のひしめき合う腸内へと送り込まれた。

「あ、ふんっぐううぅっ!!!」

沙桐にしては珍しい。腸内に棒が叩き込まれた瞬間、彼女は明確な悲鳴を上げた。
木の棒が幾度も大きなストロークで叩き込まれるにつれ、沙桐の反応も大きくなる。
尻肉が引き締まり、伸びやかな美脚に筋が張り、腰がゆれ、じょうごの端を押さえる手が震え。

「ああ、あああうっ!!あう、ぐぅおっ……あ、あああううううおおお゛う゛う゛っっ!!!!」
「はははっ、今日のもすごい声。大股開きでケツ弄っても、基本澄ましてるヤツだから、この瞬間が楽しいわ」
「だねぇ。今日も小便漏らすか、賭けよっか」
「いやぁ、賭けにならないだろ。最後にはほとんど毎回漏らしてるからな。
 すっかり尿道がバカになってんだ、コイツ。それに関してだけは早い内からやり過ぎだな」

女看守は沙桐の反応を存分に楽しみながら、至福の語らいの時を過ごしていた。
やがて沙桐の腰が痙攣をはじめ、悩ましげに左右に蠢くと、その語らいにもより熱が篭もる。

「ははは見なよ、ダンスが始まったよ。完全に男を誘う動きだよこれ」

そう皆で嘲笑った。
じょうごを挿してから最初に注いだ液体は、濃度の濃いグリセリンに酢を混ぜたものだ。
それを注がれた上で玉蒟蒻を詰め込まれ、攪拌されたのでは沙桐とて堪らない。

「あッ、あああっ!!!っか、あああああぐぐふぅうううっっ!!!!」

沙桐は眉根を寄せながら呻き、一際大きく腰を震え上がらせた。
そしてその震えに呼応するかのごとく、じょうごの中で動きが起こる。
詰められた玉蒟蒻が渦を巻くように蠢き、やがてそのいくつかが勢い良く外へと飛び出した。
便意の極地といった排泄だ。
そのあられもない姿を、看守達は散々に笑う。

「おやおや、愉しそうだねぇ」

嘉川恵美子も遠巻きにその様子を眺めながら、目元を緩めた。
尻穴調教は着実に進み、沙桐の心を蝕んでいる。
そしてこの惨め極まりない沙桐の現状が、ライブ映像を通じて雑居房にいる女囚のすべてに知れ渡っている事だろう。
果たしてどれだけの女囚が、未だ彼女を『哀れ』などと思っている事か。
沙桐という太陽のような女のカリスマは、風雨に晒されたが如く腐食しているのではないか。
そう考えれば、嘉川恵美子の笑いが止まらない。

充分に楽しんだ。殴られた顔の傷も、数度の通院を経てもはや痛まなくなった。
そろそろ、仕上げるか。彼女はそう考えていた。
0146プリズン六区    20/232013/03/10(日) 00:57:31.95ID:eFDsozEW
「……おやおや、すっかり一丁前の性器って風格だねぇ」

嘉川恵美子は、沙桐の菊花を覗き込みながら呟いた。
看守達によって尻肉を割られ、そこはすべてが露わになっている。
尻穴が二本指ほどの大きさに口を開けている様も。
かつて皺に過ぎなかった括約筋の一つ一つが活性化し、瘤のように盛り上がっている様も。
それを前にし、嘉川恵美子が指を鳴らす。
すると矯正副長が銀のトレイを携えて現れた。
トレイは静かに床へ置かれる。中には数本の、ごく細い注射器。
沙桐が目を剥いた。
信じがたいといった表情でトレイを見つめ、そしてその視線に怒気を含ませて嘉川恵美子にぶつける。

「……仮初めにも警察の人間が、クスリに手を出すなんて。どこまで腐ってるの」

怒りに震える声での非難にも、嘉川恵美子は涼しい顔だ。

「それでも警察官は警察官なんだよ、雨宮沙桐。そしてお前はヤクザの情婦だ。
 お前をいくらシャブ漬けに落としたところで、元から中毒だったと報じれば誰も疑いやしないさ」

嘉川恵美子の指が、注射器の一つを拾い上げる。
沙桐は抵抗を示したが、それを看守達が押さえつけた。
無理矢理に足を開かせ、肛門を曝け出させる。

「ッ地獄に堕ちろ!!」

注射器の針が括約筋の盛り上がった一つに宛がわれた瞬間、沙桐は叫んだ。
嘉川恵美子は押し込む指の形を完成させて笑う。

「地獄か、そうだねぇ。そのうちに面白い土産話でもしてやるけど、まずはお前さ。
 地獄ならぬ『天国』に至った人間の反応を、あたしらに教えとくれよ」

指が動く。注射器の針が刺さり、中の液体が注入される。
一つの膨らみから引き抜かれれば、別の一本がその隣の膨らみへ。
開発された括約筋のそれぞれの山に対して、薬液が打ち込まれていく。
沙桐は叫んだ。喚いた。しかしどれだけ抗っても、投薬を防ぐ事は叶わなかった。
0147プリズン六区    21/232013/03/10(日) 00:58:08.45ID:eFDsozEW
    


「うわ……ねぇあれ、絶対普通じゃないよね…………?」
「ああ、多分クスリを打たれたんだ。後は壊れるだけだよ、あの人も」

雨宮沙桐はその日、所内各所のテレビを通じて晒し者になっていた。
特設の磔台に両手首と腿で吊り下げられ、カメラへ向けて大股を開く格好だ。
看守の一人が、淡々とその尻穴を刺激している。
指で浅い部分をくじり回し、引き抜いて、尻穴が物欲しげにひくつく様を周囲に見せ付ける。
ただその繰り返しだ。
しかしそれを受ける沙桐の様子が、普通ではなかった。

あの鋭かった視線は酔ったようにとろりと蕩け、時おり正気を取り戻すものの、焦点は合っていない。
唇は閉じ方を忘れたかのように開いたまま、尋常ではない量の涎に塗れている。
全身を流れる汗の量も異常だ。
特徴的だった右肩の刺青もくすみ、凡庸な印象のものとなっている。
そして何より目を惹くのは、恥じらいの花弁から間断なく滴る愛蜜だった。
尻穴を指で浅く刺激される。たったそれだけであるにも関わらず、異常な濡れ方。
薬物の影響は誰の目にも明らかだ。

「そんな、酷い……薬なんて、もう、元に戻れないじゃない!
 …………いくら沙桐さんが憎いからって、何でここまで…………!!」

池内智子が悲痛な叫びを上げた。その叫びに同調する女囚も数人はいた。
しかしその他大多数は、醒めている。
連日、連日、沙桐が尻穴を調教される様を目にしてきた。
テレビさえ点ければ、いつでもと言っていいほどにその調教記録が流れていた。

様々な形や大きさの道具が肛門に出し入れされるさま。
色とりどりの浣腸液を注がれ、日に幾度となく排便を晒すさま。
逆にトイレに行くことさえ許されぬまま日がな一日道具を用いられ、
肛門から責め具が抜かれる度に汚物がついてくるさま。
ウズラの卵やプチトマト、マヨネーズやソースといった食物をねじ込まれ、看守達の好きに遊ばれるさま。
それらの様子を、女囚達はすべて目にしている。
その上でなお信仰を持ち続けるほど、第六区の女囚たちは甘い人間ばかりではない。
0148プリズン六区    22/232013/03/10(日) 00:58:39.37ID:eFDsozEW
   
「あっ、あ、ああっ……あああ、あっ……うあっ……あ、っう…………」

拘束されたまま浅く尻穴を嬲られ、沙桐は涎を垂らしながら声を漏らす。
目は虚ろで、艶やかだった黒髪はほつれ、肌にも張りがない。
その惨めな有様は、かつての彼女とはかけ離れたものだ。
そうした事実がより一層、女囚達を醒めさせる。

あられもない沙桐の姿が、どれだけ映された頃だろう。
映像の中に、嘉川恵美子が姿を現す。

「ごきげんよう、皆々様。この余興は楽しめたかい」

嘉川恵美子は、拘束された沙桐を指し示しながら告げた。
そして見守る人間がその惨めさを再認識するだけの間を置いて、続ける。

「言わずもがな、これがあの雨宮沙桐……お前達のかつてのボスだ。
 ところがこの通り、ちょいとイジメすぎて壊れちまってね。
 このまま肉便器としてどこぞのルートに流しても構わないんだが、ふと思いついた。
 お前達も、この女に思うところがあったんじゃないかとね」

嘉川恵美子はそこで沙桐に歩み寄り、細い顎を掴み上げる。
沙桐は視線を揺らしたまま小さく呻いた。

「そこでだ。最後の判断は、お前達囚人に委ねよう。
 雨宮沙桐は有罪か、それとも無罪か。
 有罪を選べば、この女はお前達にくれてやるよ。鬱憤が晴れるまで、好きに嬲ればいい。
 無罪を選べば、この場で開放。雨宮沙桐は監獄のボスに返り咲きだ。
 今から各部屋に紙を配るからね、○か×かで答えを示しな!」

嘉川恵美子のその言葉と同時に、看守が各部屋の扉を開ける。
そして藁半紙を切った粗末な投票用紙を配り始めた。
その紙を受け取った瞬間、智子は唇を噛みしめる。

「お、お願いしますっ!!」

智子は叫んだ。同じ部屋内のみならず、フロア中に届くほどの大声で。

「お願いします!!みんな、沙桐さんを助けてください!!!
 沙桐さんは、私を救ってくれた、大切な、大切な恩人なんです!」
「おいっ、票操作に繋がる発言は禁止だ!!」
「皆だって、一度くらい沙桐さんに助けて貰った事があるはずです!!
 沙桐さんはそういう人です、だからっ!!!」
「貴様、いい加減にしろ!!!」

看守に遮られながらも、智子は声を張り上げる。
最後には口を塞がれ、警棒で頭を殴りつけられて雑居房の外へと引きずり出された。
看守達に罵られながら懲罰房に押し込まれる最中にも、智子は沙桐の無事を祈る。
しかし、世は無慈悲だ。慈悲のない世の中だ。

『 ○ 21票、× 486票! よってここに、雨宮沙桐の有罪を認める!!! 』

女看守が高らかに読み上げる声が聴こえた時、智子はその場に泣き崩れた。
0149プリズン六区    23/232013/03/10(日) 00:59:04.40ID:eFDsozEW
   


「ほぅらどうだい、沙桐さんよ。玩具でのアナルセックスがそんなに善いのかい」

女囚の蔑んだような声が聴こえる。
鉄格子の中では、一人だけ真裸の差桐が、石の床に這いつくばって手足を押さえられていた。
そしてその肛門には、極太のディルドウが抜き差しされている。

「おお、おおおお゛っ!!!んおぉおおおお゛お゛っっ!!!!!」

沙桐は色白の裸体を震わせながら呻いた。
俯いている上に、汗に濡れた黒髪と床についた腕に隠れ、表情は伺えない。
しかし突き込みにあわせて前後に揺れる乳房の先は、痛々しいばかりに尖っていた。

「はははっ、すげぇヨガり声だ。やっぱヤクを追加した直後は反応がいいねー」

女囚の一人が、床に転がる空の注射器を蹴り飛ばしながら笑う。

「声もだけど、身体もね。おーらおら、グチュグチュに濡れちゃってるぅ〜」

別の一人は、這う姿勢を取る沙桐の股下に手を滑り込ませ、指を蠢かせる。
はっきりと聴き取れるほどの水音と共に、よく開いた花弁から透明な飛沫が噴き上がる。

「ほーら、奇麗なお顔も見せてくださいよお」

さらに別の一人が、沙桐の髪の毛を掴んで無理矢理に顔を上げさせた。
瞳孔が開ききり、目の下に厚い隈を作り、ゼェゼェと荒い息を吐き。
完全に薬物中毒となった沙桐の顔。

「あははっ、可愛い可愛い。ねぇ沙桐さん、お尻の穴がヒクヒクしてますよ、もう一本欲しいの?」
「いやぁ、まだまだイケるっしょ。借りたやつ全部ぶちこんじまえば?」

女囚達は楽しげに語らいながら、すでに太いディルドウを咥え込んでいる肛門に二本目をねじ込んでいく。

「うああああああーーーーっ!!!!」

絶叫としか呼び様のない、それでもどこかに甘さを感じさせる声が響き渡る。
智子が懲罰房から出され、雑居房生活に戻ってからも、その地獄が続いている。
智子は目を瞑った。
耳を塞いだ。
この腐った世界から、一秒でも早く身を切り離したいと、ただそれだけを願って。



                                終
0150名無しさん@ピンキー2013/03/10(日) 15:52:12.67ID:15t2D0PV
乙。
世界観一つとっても本格的な長編でしたな
なんとなく昭和の女囚映画あたりのノリを思い出してみたり。
2chではあまり読めないタイプの話で面白かったよ
0151名無しさん@ピンキー2013/03/10(日) 20:05:52.30ID:BxpavM2V
エロイ!最高!でもヒロインカワイソス…。
妹分が裏切らなかったのが救い。
0152名無しさん@ピンキー2013/03/12(火) 00:03:21.52ID:pyrX5l4Z
さすがに下がりすぎ
0153名無しさん@ピンキー2013/03/12(火) 16:26:03.54ID:rZ5T/aDE
排便させられながらクリと乳首に糸つけられて引き回されるシチュに感動した!
女同士だと放尿や排泄を晒させるのがエグくてよろしい
素晴らしい作品どうもありがとうございます
0154名無しさん@ピンキー2013/03/13(水) 14:26:16.30ID:xSszaQGX
Gj!

常駐者の皆さま方にリクエスト
スクデイの言葉様と七海の爆乳コンビでおひとつ

乙女らも込みで
0156名無しさん@ピンキー2013/03/14(木) 21:18:48.65ID:VhRsSi/g
愛花勝手にここで宣伝したら作者様見ていたとは・・・
完結お疲れ様です
女同士だとガバガバになろうがどうでもいいし、
男がやるよりハードになれますよね!
クリにコラーゲン注射とかなかなか鬼畜でよかったです
それとやっぱアナル責めは女同士だとより映えますな
0157名無しさん@ピンキー2013/03/14(木) 23:06:44.82ID:zu+euVQA
>>156
こちらも宣伝していただき嬉しかったです。
このスレを覗いてみてレズいじめ物の奥深さを知りました。本当勉強になりますね。
次回作がレズかどうかわかりませんが今後もサディスティックな虐待路線は続けたいと思います。
0160名無しさん@ピンキー2013/05/12(日) 05:23:54.39ID:7wCf3ed4
最近話題のips細胞を使えば 女でも女を妊娠させることができるんだよな
クリの神経細胞を培養して注射すれば感度アップとかも自由自在
まさに夢の新技術。このネタ誰か使ってくれないかな・・・
0161名無しさん@ピンキー2013/05/12(日) 14:06:14.40ID:LxCzYJWb
最近、女刑事特殊課に関わっています
全員ズタボロにする予定です
0162名無しさん@ピンキー2013/05/24(金) 00:03:11.58ID:LGF/V4l2
>>160
それ思った
たとえ合法化されなくとも技術的には同性間で子供つくれる日が来そうだよね
0165義母の躾     1/42013/08/25(日) NY:AN:NY.ANID:tgIML8DI
  
亜弓が嫁入りした時、姑である正子はすでに60に近かった。
高齢でようやく授かった子だけに、正子が倅を愛する気持ちは強く、内心で亜弓を憎んでいる事は間違いない。
けれども正子はそうした感情をけして表に出さない。
姑というよりも祖母のように、亜弓へ優しく接した。
本格的な出汁の取り方も、家計簿の付け方も、亜弓は正子から教わった。
亜弓はそんな正子を心から敬愛していた。

しかしどれほど聡明で心優しい人間にも、痴呆は等しくやってくる。
正子とて例外ではなかった。
驚くべき事に、彼女はその青春の頃にレズビアンの関係にあった事があり、
若く瑞々しい亜弓を当時のガールフレンドと思い込むようになっていた。
「さぁ、夕ちゃん。始めましょう」
息子が出社し、家に亜弓と2人きりになると、正子は慣れた手つきで亜弓の服を脱がす。
「……え、ええ、正子ちゃん……」
亜弓はぎこちない笑みを作り、正子の空想に合わせた。
すべては義母への孝行のため。それで正子の気分が満たされるのなら、亜弓は自分を殺す事も厭わない。
0166義母の躾     2/42013/08/25(日) NY:AN:NY.ANID:tgIML8DI
  


「夕ちゃん、あなた、濡れてきたわよ。もうとろとろじゃない」
正子が亜弓に囁きかける。淫靡な声色で。
亜弓は這うような格好で、背後から正子の指責めを受けていた。
上体を支えるのは右手の一本だ。
左手は腰の辺りで、正子の皺ばかりの手と握り合わされている。
時おりくりくりと握り込まれる様は、本当に思いあった恋人同士のようだ。

 (ま、また……いかされちゃ……う……。お、お義母さん、に…………)

亜弓は脳内でそう考えた直後、微電流に晒されたかのように身体を震わせる。
「どう、夕ちゃん」
「き、気持ちいいわ。正子さん……」
問いかける正子に亜弓が振り返り、汗混じりにかろうじて笑みを作る。
正子の指遣いは巧みだった。
同性であり、さらにはレズビアンの経験も濃密に積んでいた女性だ。
Gスポット、あるいはそれ以上に感じるポイントを熟知しており、徹底して甘く激しく責め立てる。
それを延々と受けては、亜弓とて感じずにはいられない。
 (膝の下、ぬるぬるに、なってる…………)
すでに亜弓は、自らの内腿がすっかり愛液に塗れている事を自覚していた。
夫からの愛撫による濡れ方とは比較にならない。
正子もまた、普段の温厚さとは打って変わったサディストぶりで亜弓を追い込む。
「ほぉら、いいにおいよ夕ちゃん」
正子は一旦蜜塗れの指を抜くと、亜弓の秘裂を拡げて匂いを嗅ぎ始めた。
さらには口をつけ、中の愛液を啜り上げ始める。
 ( いやぁああああっ!!! )
亜弓は心中で絶叫した。
義母に秘部の匂いを嗅がれ、愛液を吸われるなど。これほどの屈辱が世にあろうか。
しかも困った事に、その極度の羞恥や緊張によって、いよいよ愛液があふれていく。
液を啜る正子が嬉しそうに鼻で笑い、いよいよ赤面した亜弓は床へと顔を伏せた。
0167義母の躾     3/42013/08/25(日) NY:AN:NY.ANID:tgIML8DI
  


「いい締まりね。可愛いわ、夕ちゃん」
正子は今、正常位で亜弓と繋がりあっている。
結合に用いられるのは、成人男性の平均よりも明らかに太い擬似男根だ。
動きがスムーズになるたびに正子が買い足し、少しずつサイズを増していった結果だった。
「う、ううっ、うっ……ああああっ!!!」
夫以上の太さに膣内を蹂躙され、亜弓は喘ぎ続ける。
痛みはほとんどない。十分すぎるほどに濡れており、子宮もすっかりほぐれて下りてきている。
もたらされるのは快感ばかりだ。
「ああ夕ちゃん、可愛い、可愛いわ。ふふ、今またイッたのね。天使みたいよ」
正子が腰を打ちつけながら、うっとりとした瞳で告げる。
亜弓は呆然とそれを見ていた。
すでに演技をする余裕は全くなく、ただ蕩けきった子宮口を叩かれながら自然に絶頂していくばかりだ。

たまらない。
膝裏を押されながら腰を打ちつける正子の姿は、何故だか夫よりも頼もしく思えてしまう。
義母に抱かれているのに。
その背徳感が子宮を痺れさせ、そこへ極太が打ち付けられる。この時の絶頂は、海のように深かった。
興奮度も快感も、夫とのセックスより遥かに強い。
「ゆるし、てぇえっ…………!」
極大な快感に飲まれそうになり、亜弓は思わず哀願する。
しかし正子は動きを止めない。亜弓に止めを刺しにくる。

『……なぁ亜弓。お前……何だか、ひどく濡れやすくなってるんじゃないか。
 おまけに、こんな事あまり言いたくないが…………最近、あまり締まりも良くないように思うぞ』
夫の言葉が脳裏に浮かんだ。
亜弓はそうかしら、とはぐらかしたが、その後の沈黙はまずかった。
おそらく彼には浮気を疑われている事だろう。
しかし、亜弓に真相を話せるはずもない。彼の日常を壊さない為には、胸の内に秘めておくしかない。
0168義母の躾     4/42013/08/25(日) NY:AN:NY.ANID:tgIML8DI
   
ゴリゴリ、ゴリゴリ、と正子の腰が子宮口を抉る。
快感が亜弓の身体中を電流のように駆け上り、足指の先の先までを震え上がらせる。
その末に、亜弓はある状態に陥った。
 (あ…………き、きた………………きちゃっ、た、あぁ………………!!)
脳内が白く焼ききれるような感覚とともに、意思とは全く無関係な力で眼球が上を向く。
唇がだらしなく開き、涎を零すようになる。
「ああ夕ちゃん、『きた』のね、それが。ああっ、可愛いわ、可愛いわ夕ちゃん!!
 ああー、夕ちゃん、夕ちゃんっっ!!!」
喜びに満ちた義母の声がする。
その声を遠くに聞きながら、亜弓は笑みを浮かべた。

 (わ、わたしは…………夕…………。正子さんの、ガールフレンド…………)

深い暗示に掛けられたように、頭の深い部分でそう反復する。
今日の夜になれば、また元通りに戻ることだろう。
しかしそれとはまったく別の次元で、亜弓は正子のものになりつつある自分に気付いていた。
正子に抱かれて絶頂を極め続ける瞬間こそが、人生最良の時間になりつつある事を。



                          終
0169名無しさん@ピンキー2013/08/25(日) NY:AN:NY.ANID:0hoTvcvU
いじめとはちょっと違うけどいいな
最初、義母60歳をしつけるのかと思ってびびったw
0170名無しさん@ピンキー2013/10/13(日) 01:53:56.60ID:b59coUM9
0171名無しさん@ピンキー2013/10/14(月) 00:37:29.32ID:WGwYR0o5
また『マケイヌ』みたいな小説が読みたい
0172名無しさん@ピンキー2013/10/14(月) 01:28:55.22ID:svaXa/W1
w
0173名無しさん@ピンキー2013/11/02(土) 22:31:04.11ID:t51H0usQ
そもそも女じゃないからどれほどドロドロしたものが標準なんだかわからんよな
0174名無しさん@ピンキー2013/11/12(火) 21:39:58.99ID:RrTM4UWJ
1年半振りくらいにあるssをふと思い出してスレに来てみたけれどやっぱり続編なかったか
女子校の復讐のやつの続編見たいなあ
0175名無しさん@ピンキー2013/11/13(水) 03:23:31.43ID:gOBAPj1K
女同士ってかなりエグいらしいからね、遠慮は要らんわけだし
想像しただけでハァハァ
ただ、このスレ的には精神的リョナ系?
0177名無しさん@ピンキー2013/11/17(日) 10:13:33.97ID:NfApkRa0
話の流れの好みを教えてくれ。


      精神  肉体
 --------------------
 最初: 苦痛  苦痛

 途中: 苦痛  快感

 最後: 快感  快感


を、


 (苦痛・苦痛),(苦痛・快感),(快感・快感)


とすると、ここ読んでる人はどんな流れが好き?
俺は

 (苦痛・苦痛), (苦痛・苦痛), (苦痛・苦痛)

が好き。
0178名無しさん@ピンキー2013/11/17(日) 12:27:08.17ID:n5L3YZdG
>>177
ただのサドじゃねーかwwww
(苦痛・苦痛),(苦痛・快感),(苦痛・快感)
かなぁ
0179名無しさん@ピンキー2013/11/17(日) 13:23:24.76ID:bAFfBMcA
>>178
俺も同じかな
最後に(快感・快感)と来ちゃうと壊れてるみたいで面白みが無い
心がへし折れちゃったら終わりよね
0181名無しさん@ピンキー2013/12/31(火) 20:57:56.15ID:p2S32SAK
くすぐり責め
0186名無しさん@ピンキー2014/04/16(水) 00:48:27.51ID:gu6STG8W
もう半年なにもない
このジャンルは不人気なのか
さびしいのう・・・
0188愛玩人形    1/82014/05/11(日) 20:34:21.41ID:L5emyijC
控え室でカレンダーを捲りながら、竹林奈々は溜め息をついた。
4ヵ月。
風俗業界に足を踏み入れてから、もう4ヵ月だ。
「奈々もすっかりベテランだよね、ここの」
ソファに並び座る同僚が笑った。
「だよね」
奈々も自嘲気味に笑い返す。

女性向けデリバリーヘルス、『花蜜蝶』。
奈々がここで働き始めた原因は、恋人である篤志の借金だ。
電話越しに聞いた悲痛な声を、奈々は今でも忘れられない。
「に、二千万……だ」
借金額について、篤志は力なくそう答えた。
青年実業家としての成功を夢見た結果だ。
才覚はある男で、奈々は友人達からこぞって『良い玉の輿に乗った』と持て囃されたものだった。
その彼でも、時代の荒波を読み切ることは出来なかったらしい。
「別れてくれ、奈々。お前を巻き込みたくない」
電話口の篤志は、いよいよ弱りきった声で告げる。
それを聞いた瞬間……奈々は、憤った。
「はぁ、別れる!? あんた、何言ってんの? そんな借金してて、食事とかどうすんのよ。
 自炊だって碌に出来ない癖に、まさか、毎日カップラーメンなんて食生活送るつもりじゃないよね?
 私の心配なんかしてる場合じゃないでしょ。自分の心配しなさいよ、自分の!」
「え、え、でも、その……」
篤志にとっては、予想外だったのだろう。随分と狼狽した声色が返ってくる。
それを耳にしながら、奈々はさらに続けた。
「借金は、私がどうにかする。二千万ってお金を、きっと稼いでみせる。
 だから篤志は、心配せずに再起に向けて準備を整えてなよ。
 30までに成功してやるって言ってたでしょ。昔からの夢なんでしょ?」
有無を言わせぬ勢いでそれだけを告げ、電話を切る。

奈々の中には意地が芽生えていた。
周りから『玉の輿』と言われ続け、その噂はどこかで篤志本人の耳にも入っていただろう。
もしも借金を理由に別れる事になれば、まさしくその噂を肯定することになる。
金を目当てに男に擦りより、金が無くなれば捨てるような薄情な女だと。
それが奈々には我慢ならない。
また、体面を抜きにしても、借金で途方に暮れる篤志を一人残す事など出来なかった。
惚れた弱みだ。恋人の乗る船が沈没するのなら、自分も最後まで同伴する。
自分がされて安心する事なら、それを相手にも。それが奈々の恋愛観だ。
0189愛玩人形    1/82014/05/11(日) 20:35:19.70ID:L5emyijC
  
以来、奈々は風俗嬢へと身を転じた。
稼ぎのいい風俗とて、二千万という金額を稼ぐのは並大抵の事ではない。
加えて、奈々は自らに一つの制約を課していた。
『篤志以外の男に抱かれないこと』だ。
これにより、もっとも稼ぎの良いソープは選択肢から消える。
キャバクラの類も、手早く稼ぐにはあまりに不向きだ。
そうして彷徨った末に辿り着いたのが、女性向けのデリバリーヘルス『花蜜蝶』だった。
顧客は女性のみなので、男に抱かれる心配はない。
またニッチなジャンルであるため、低価格競争が起きず、月間の稼ぎは高級ソープに迫る。
まさしく奈々に打ってつけの仕事だ。

しかし、その仕事内容は予想に反して過酷だった。
男に抱かれないのだから楽だ、と考えて『花蜜蝶』に登録する少女は多い。
そしてそうした少女の実に7割が、一ヶ月と続かず店を後にするという。
奈々もまた、勤務一週間でその理由を理解した。
女性用デリバリーヘルス。
その利用客の中には、むろん純粋なレズビアンもいるが、それ以上に『若く美しい女を虐めたい』だけの客も数多い。
嫁を虐める姑のようなものだろうか。
平均年齢40を超える利用客達は、嬢に対して実に陰湿な責めを繰り返す。

勤務三回目で、奈々は3時間コースの利用客に当たり、時間一杯浣腸を施された。
牛乳やグリセリン、酢やトマトジュースなど様々な浣腸をされ、実に32回に渡って、同性の前で排便を晒すはめになったのだ。
勤務七回目の客などは、4時間コースだった。
還暦を過ぎたこの老婆は、やはり時間一杯奈々を嬲り者にした。
筆を用いて陰核に怪しい軟膏を塗りこめ続け、錐状に痛々しく屹立してもなお責め続けた。
挙句には肛門にさえ指をねじ込み、軟膏を塗りこめた。
この軟膏は耐え難い痒みを伴った。プレイ終了後しばらくしても、痒みは消えない。
結局奈々は、家に着いてから翌日の出勤をキャンセルした。
そしてその夜から翌朝にかけ、自らの指であさましく陰核を潰し、肛門をかき回すこととなった。
気の狂いそうな痒みに幾度も泣き叫び、朝になって病院へ駆け込む。
そこで処方された薬によってようやく痒みは収まったが、肉体の開発は致命的なまでに進んでしまったらしい。
この次の仕事より、奈々はその濡れやすさを様々な客に指摘されるようになったのだから。
0190愛玩人形    3/82014/05/11(日) 20:37:37.43ID:L5emyijC
 
「あ、お疲れー!」
同僚のその声で、奈々はふと追憶から引き戻される。
顔を上げれば、そこには今仕事を終えて戻ってきたばかりの嬢がいる。
不機嫌そうに押し黙ったまま、ソファに座ろうとする。
しかし中腰のまま一旦動きを止め、近くにあったタオルを数枚ソファに敷いてから腰を下ろす。
まるで臀部を庇うかのように。
「あれ……智恵、まさかお尻やられたの!?」
勘付いた嬢の一人が尋ねる。智恵という少女は仏頂面のまま頷いた。
「つーかあのババア、マジありえないし。おしりに大根みたいなバイブ突っ込んでくるんだよ。
 『痛いんでやめて下さい』ってめっちゃ言ってるのにさ、若いんだから大丈夫、とか言って全然やめないの。
 んで、さっき医者に見てもらったんだけど、ちょっと切れてるんだって。もうマジ最悪……」
頭を抱える少女。
それを囲む同業の少女たちは、怯えと同情をない交ぜにした表情を浮かべている。
皆が同じ客相手に痛い目を見ているからだ。
原岡というその女性は店の得意客であり、なおかつ相当なセレブリティでもあるらしい。
そうした理由から、原岡がいくら横暴をしようと、店側は注意すらしない。
初めから使い捨てにするつもりなのか、状況が改善されないならと辞めていく嬢を引き留めもしない。
今や『花蜜蝶』に残っている古株は、その理不尽を知ってなお、他に行き場のない事情持ちばかりだ。
奈々が自嘲気味に笑った理由は、ここにある。

「……さてと、私もそろそろ行かなきゃ」
奈々は腕時計を一瞥してから柔らかく立ち上がり、スカートの後ろを軽く払う。
その所作一つとっても、周りの娘と違っていた。昨日今日入ったばかりに思われるほど、風俗臭に染まっていない娘だ。
それだけに、客から手酷く嬲られる事も多いのだが。
「頑張んなよ。ナナ」
古株仲間の励ましを受け、奈々は小さく頷きながら扉の向こうに消える。
「…………いいよねぇ奈々さん、今日は若い女の客っしょ。ババアじゃないんだ」
肛門を痛めた嬢が、ふと扉に向かって呟いた。
「でも、あの子だって楽じゃないんだよ」
古株の嬢がその言葉を諌める。
「そりゃ、若くても同じ女に嬲られるのがハズいってのは解りますけどぉ、でも」
「そういう事じゃないって!」
なおも続ける後輩に、古株の嬢はぴしゃりと告げた。
その語気に、一瞬部屋を沈黙が支配する。
少し後、ひとつの咳払いを挟んで古株嬢は口を開く。
「楽じゃないんだってば。これ、本当は秘密にしといてくれって言われてんだけどさ。
 今日、奈々を買った客ってのは…………あの娘の、高校時代のクラスメイトなんだよ」
0191愛玩人形    4/82014/05/11(日) 20:39:37.30ID:L5emyijC
 


数時間後、奈々はマンションの一室にいた。
足の踏み場もないほど散らかった部屋だ。独り身の女性にはありがちだが、趣向が妙だ。
全体として、部屋の内装がピンクで統一されすぎている。
フローリングの床とガラステーブル以外は、壁紙もタンスも椅子もカーテンも、眩暈がするほどピンク一色だ。
壁際のハンガーには、現実には有り得ない色合いのコスチューム衣装が並んでいる。
極めつけは部屋主自身の格好だ。ゴシックロリータというのだろうか、呆れるほどにフリルの付いた黒いドレスを纏っている。
その異様な世界の中、奈々は丸裸に剥かれて床に座り込んでいた。
後ろ手に黒い皮手錠で拘束され、口にも開口マスクが嵌まって強制的に口を開かされている。
そしてその口には、やはりピンク色をしたディルドウが送り込まれていた。
ディルドウを操るのは、ゴスロリ姿の女……麻美だ。
格好こそ派手だが、顔立ちや体型は野暮ったい。

「ごぉおお゛おええ゛っ、んも゛おおぉおお゛お゛え゛っ!! え゛お゛っ、お゛っ……っご、ォ…………ごヶっ。
 いおゃお゛ッ…………おぉお゛おぉ゛おお゛え゛っ、んお、おぅっお゛、おぉぉ゛お゛お゛ぇえ゛え゛っ………………!!!」

凄まじいとしか言いようのないえづき声が繰り返される。
若い女の声とは到底思えず、人の声なのかすら定かではない。
ただ、跪いた女の口にディルドウが送り込まれるという状況から、えづき声だと判別できるだけだ。
奈々の黒髪は後ろでポニーテールに纏められていた。
彼女は高校時代、動きやすさからその髪型にしている事がほとんどだった。
麻美はその由来ある後ろ髪を左手で鷲掴みにし、奈々の顎を上げさせながら右手でディルドウを前後させる。
喉奥を責める間、一言も口を利かない。
えづきながら悶え苦しむ奈々を観察しつつ、順手で緩々とディルドウを送り込み、または逆手に持ち替えて深く咥え込ませる。
その容赦のないイラマチオは、相当な時間に渡って続けられているのだろう。
奈々の口からは、明らかに唾液ではない、生々しい粘性を持つえづき汁が溢れていた。
それは奈々の胸元を異様なほど濡れ光らせ、膝元から床にかけて液だまりを作る。
挙句にはディルドウを伝って、麻美の手の平にまで絡み付いていた。
しかし、麻美がそれを気にする素振りはない。
何かに取り憑かれたかのように、延々と、淡々と、奈々の喉奥を抉りこむ。
時には横から、時には正面から、奈々の表情を観察しながら。

やがて、麻美はディルドウの持ち方を改めた。
それまで側面を順手逆手に持って操っていたものを、とうとう鷲掴み……ディルドウの尻部分を手の平で覆うようにする。
その状態で喉へと突き込めば、その挿入の深さはそれまでの比ではない。
手が邪魔をしていた持ち手の一部までを、易々と咥え込ませることができるのだから。
「お゛おぉお゛お゛ぅううお゛…………っ!!!!」
当然ながら、奈々は堪ったものではない。首元から顎にかけてが痙攣しはじめ、目が見開かれる。
黒目がちな瞳は、赦しを乞うように真美を見つめたが、麻美はやはり淡々と喉奥を抉るばかりだ。
「ん、ごぉっ………………!!」
その果てに、当然のごとく奈々は嘔吐する。
マスクの開口具部分から薄黄色の吐瀉物があふれ出し、フローリングに湿った音を立てる。
マスクの下からも一部の吐瀉物があふれ、顎から滴っていく。
「あ、吐いちゃったんだ。」
麻美はその惨めな様子を観察しながら呟いた。
非難か、問いかけか、それともただ事実を述べただけなのか。それすら判別できない、ボソボソとした声だ。
実に奇妙な娘だった。その奇妙さは、ディルドウを引き抜き、開口マスクを外して奈々を再度観察する所からも窺える。
「はっ、はぁっ、はあっ、ぜ、ぜひゅっ……はぁっ、はっ、はっ…………」
眉根を下げて早いペースで喘ぐ奈々は、静かに観察する麻美を不気味そうに見上げた。
男ならばまだ解るが、女が同じ女の喘ぐ顔を見て何が面白いのだろうか。
0192愛玩人形    5/82014/05/11(日) 20:40:32.85ID:L5emyijC
 
麻美は、高校2年から3年にかけて、奈々と同じクラスにいた生徒だ。
いわゆる『根暗なオタク女』であり、友人といる所を見かけた者はいない。
常に教室の机に一人座っており、休み時間は机に突っ伏して時間を過ごしているのが常だった。
虐められていた訳ではない。
奈々を中心とするグループが、虐めなど見かけようものなら即座に担任に報告するからだ。
何しろ奈々は、苗字の竹林(たけばやし)の読みを変え、密告を意味する『チクリ』とかけて『チクリン』と陰口を叩かれていたほどだ。
そんな奈々がいるため、彼女のクラスだけは虐めもなく和やかだ。
にも関わらず、麻美は常に独りでいた。
そんな麻美を見かね、奈々はグループ分けなどがあるたび、麻美を自分の所へ誘った。
しかし麻美はそれすら跳ね除け、どこか軽蔑でもするような視線を寄越すばかりだ。
教室で談笑している最中にも、奈々は麻美の黒い視線を感じる事があった。
振り返ると素早く視線を逸らすのだが、直前まで奈々の背中を見ていた事は間違いない。
常にグループの中心にいる奈々を羨むように、あるいは疎むように。
それは結局、卒業式を終えて校門を去る瞬間まで続いていた。

野中麻美。
さほど珍しい名前でもないため、初めて麻美の名が顧客リストに現れた時も、奈々は彼女だと気付けなかった。
実際にマンションに呼びつけられて初めて、それがあの黒い視線の主だと判明する。
しかし、麻美は特に何を言うでもなかった。
ただ粛々と、奈々を相手に丸2時間のレズビアンプレイを行う。
濃厚なキスを交わしながら、互いの秘裂を刺激しあい、足を絡ませながらの貝合わせを繰り返す。
麻美は何も言わなかったが、ただ常に、真正面から奈々の顔を覗き込んでいた。
かつての級友との見つめあい。奈々がそれを恥じて顔を逸らしても、その度に顎を掴んで表面を向き直させた。
その行為はやがて、奈々を異様なほどの興奮に引き摺り込む。
濃厚なキスで軽く1回、口づけを交わしながらの秘裂への指入れで浅く2回深く4回、貝合わせで2回。
実に9回に及ぶ絶頂を経験させられ、2時間の制限時間が経過した頃には、ピンク色のベッドの上で腰を小さく跳ねさせるほどになっていた。
麻美はやはりその奈々の様子を無表情に観察しながら、最後に小さく囁いたのだ。
「また指名してあげる」
奈々はその真意が全く測れないまま、ただサービス嬢として感謝の意を述べる。

それ以来、麻美は週に一度のペースで奈々を買っている。
けして安くはないはずだが、よくも資金が続くものだ。奈々はそう訝しむが、支払いが滞ったことはない。
そしていざ部屋へ招き入れれば、責めは日に日に過激さを増していく。
まるで、奈々の壊れゆくさまを見ようとでもいうかのごとく。
奈々は不安に駆られた。麻美の元へ行きたくないと思ったことも一度や二度ではない。
しかし、店の規定として客の拒否は認められない上に、顔見知りであるという恐ろしさもある。
もしも麻美を拒絶して逆鱗に触れたならば、きっと恐ろしいことになる。奈々は、漠然とそう感じていた。
0193愛玩人形    6/82014/05/11(日) 20:41:14.39ID:L5emyijC
 
最近になって、麻美は奈々に高校の頃の事を聞くようになった。

「……じゃぁ、次…………2年の10月頃かな。クラスでさ、オオムラ、オオムラって皆が口揃えて言ってたでしょ。
 あれ、何なの。私さ……友達いなかったから聞けなくて、でも気にはなってたんだよね。
 いっつも友達と一緒にいたあんたなら、知ってるんでしょ…………教えて」
麻美は、奈々の陰核にマッサージ器を押し当てながら話しかける。
注意して聞かなければ、独り言と思えるような抑揚のない喋りだ。
「あ……あっ、あっあ、あっ…………!!」
奈々は激しく喘いでいた。
ピンク色のベッドに横たわったまま、片足首を掴まれて開脚させられ、陰核と秘裂にマッサージ器を宛がわれているのだ。
すっきりと絶頂できるのであればまだいい。
しかし、行われているのは延々と続く生殺しだった。
マッサージ器を当て続け、達しそうになれば離す。それを、もう40分以上にも渡って延々と繰り返している。
ベッドに敷かれた寝小便用マットは、すでに限界近くまで変色している。
また奈々自身も、足首を掴まれていない方の脚の付け根が、おかしな痙攣を起こし始めている事に気付いていた。
間違いなく、女にとっての限界……その一つの嶺に迫っている。
その中でも、麻美は容赦なく質問を投げかけてくるのだ。
「あ、あっ…………に、に年の、じゅ、じゅうがつ、頃はぁっ…………、『朱花の巨室』がやってたからぁ…………」
「何それ。聞いたことない」
「ええっ…………!? し、視聴率、最高で31%の、あの日曜ドラマよ。社会現象だったでしょう」
「いや、知らないし。アニメならともかく、日本のドラマとか見ないから。で、それとオオムラがどう関係するの」
「ん、んく、ぅっ……ふぅっ…………!! そ、そのドラマの主演が、おっ、大村康治だったのよ!!」
「いや、それも全く聞いたことないし。周知の事実みたいに言うのやめてくんない?」
麻美は若干の苛立ちを含ませて呟き、マッサージ器の強さを上げる。
「くぁああおぉおおっ!! ああっ、あうあああうあははあっっ!!!!」
瞬間、奈々の反応が激しくなる。麻美の掴む足首も暴れだし、麻美の手の平との間の汗をにちゃにちゃと鳴らした。
その反応を無表情に観察する麻美は、一旦マッサージ器を秘裂から放し、出力をかなり下げて会陰部に押し当てる。
「ん、ふぅっんんんんっ…………!!!」
一度絶頂の淵の淵にまで押し上げられた奈々は、一転してのもどかしい刺激に腰をうねらせる。
眉根を寄せて下唇を噛む表情は、同性から見ても可愛いと言われるものだろう。
しかし、麻美の表情に変化はない。
「…………じゃあ、次ね。3年の春休み明け。これは、ハッキリ覚えてるんだよ。私が机に突っ伏してるとさ…………」
麻美は淡々と高校時代の記憶を語り始める。

それは、単に思い出話に花を咲かせるためのものではないと、奈々は気付き始めていた。
あくまでも、自分とお前はクラスメイトなのだ。お前はクラスメイトに辱められているのだ。
そう自覚させ、この上なく惨めな気分に陥ること。それこそが目的なのだろう。
事実として奈々は、快感の弱まるふとした瞬間に、舌を噛んで死にたいほどの恥辱を覚えるのだった。
0194愛玩人形    7/82014/05/11(日) 20:42:19.94ID:L5emyijC
 
「あ、Skypeきた。ちょっと出る」
麻美は、奈々の両足首を椅子に縛り付けながらそう告げた。
手首は椅子の背に回す形で後ろに拘束してある。
その上で秘裂にバイブレーターを挿入し、ゴムショーツを穿かせれば、奈々は責めから逃れられなくなる。
「えっ!? ちょっ、Skypeって…………!!」
奈々は状況を把握して抗議しようとするが、それすらボールギャグを噛まされて封じられてしまう。
「えあっ! うーっ、うううっ、うえあ、あ、あえぇっ!!!」
穴の空いた球に遮られ、非難の声は情けない呻きに変わった。
麻美はその様子を一瞥してパソコンに向かい、ビデオチャットを起動する。
画面の向こうに数人の男が映った。いずれもオタクそのものという容姿の三人組だ。
その男達は、はじめ死んだ魚のような瞳で気だるげな挨拶をした。
しかし麻美の後方に奈々の姿を認めると、一変して目をギラつかせ始める。
「うおっ!? あ、あれは一体!?」
「……ん、あー気にしないで。ただのペット。私専用肉便器だから」
「ひぇえー、に、肉便器! 肉便器所有でありますか!!」
興奮気味な叫びを耳にし、奈々の背筋に寒気が走った。
ニクベンキという言葉の意味が解らないが、良からぬ事であるのは空気で窺える。
「ううっ、うううっ!! うううんんんううっっ!!!」
奈々は必死に身を捩った。
あの男たちには、全てが見えてしまっている。
丸出しの乳房を初めとする全身が。
椅子の足に両足首を繋がれ、大開脚した股座が。
秘裂のバイブレーターを押さえ込むため、歪な形に張ったゴムショーツが。
金を払っている顧客の麻美にならば、この姿を晒すことも仕方ない。しかしそれ以外の男に晒すのは約束が違う。
もしも、もしも、あの男達がこの映像を流出させでもしたら。そしてその映像が、篤志の目に触れでもしたら。

奈々はそれを危惧する余り、激しく全身を捩り続ける。
しかしその行為により、秘裂の中を激しくバイブレーターで擦る結果となる。
「っっっ!!!!!」
その瞬間、凄まじい快感が奈々の脊髄を駆け上った。
もともと焦らしに焦らしを重ねられていたところだ。そこへ来ての膣内への刺激は、甘すぎる刺激だ。
さらに、刺激はそれだけではない。
麻美は、奈々には全くわからない話題をビデオチャットで交わしながら、時おり指でボタンを押し込む。
それがバイブレーターの遠隔スイッチである事はすぐに解った。
麻美の指がボタンを押すたび、バイブレーターが唸りを上げる。強さは何段階もあるようだ。
この快感は……生殺しを続けらたものにはまさしく“狂おしい”。
「もごぉおおお゛お゛お゛っっ!!!!!」
この時ばかりは、奈々は口に咥えるボールギャグに感謝した。ギャグがなければ、もっと遥かにあさましい声を上げる確信があった。
麻美のビデオチャットの相手は、気もそぞろな様子だ。
一応会話を成立させてはいるらしいが、意識はほぼ奈々の方を向いていた。
普段女との接点がないせいか、その視線は鳥肌が立つほど怪しい。
「……おいおい、あの子、アソコがもうドロドロだよ」
「ああ、ち、乳首も、あれ……勃ってるんだよな。無修正のでも、あんな乳首の形じゃなかったぞ」
「ひょっとして、すげぇ可愛いんじゃね?」
「絶対ノーチェンジだってあれ。顔面偏差65くらい」
そうした会話が密やかに交わされ、全てが奈々の耳に入ってくる。
その状況がまた、奈々自身にも理解しがたいほどに身を昂ぶらせた。
見ないで、見ないで。そう心で叫びながら身を捩るうち、無意識に膣の奥を締め付けてしまう。
それが3度繰り返され、そしてその3度目でちょうどバイブレーターが強い振動を見せた時。

 ( …………いく!! )

奈々は、頭の中で絶叫する自身の声を聞いた。
下腹の力が抜け、温い痺れが血管を包み、意思とは無関係に腰が跳ねるのを感じた。
ぎしっぎしっと椅子の軋む音が、とても遠かった。
0195愛玩人形    8/82014/05/11(日) 20:43:51.87ID:L5emyijC
 


「お願いやめてぇっ!! もぉ、やめっ……やっ、やすませてえええ゛え゛っ!!!」

悲鳴そのものの嬌声が、部屋に響き渡る。
麻美はその声を意にも介さず、淡々と極太のディルドウを奈々の秘裂にねじ込んでいた。
椅子に拘束されたままの姿勢だ。
たっぷり20分間のビデオチャットを愉しんだ麻美は、いよいよ仕上げとばかりに奈々を責め立てていた。
焦らしに焦らし、出来上がった状態の奈々を極太で責め立てる。
これで悲鳴の上がらぬ訳はない。

「ねぇ、私経験ないから解らないんだけどさ。すっごい簡単に、奥まで届くようになったよね。
 これが、『子宮が下りてきてる』って状態なのかなぁ。
 ってことは、こうやってゴリゴリしてるのって、あんたの子宮の入り口叩いてるってこと?
 ポルチオっていうんだっけ。ここ、女の身体で最大の性感帯なんでしょ、昂ぶってくると。
 エロアニメなんかだと、白目剥いて痙攣するとこだよね。ホントにそれってありそう?
 私、あのクラスだと竹林さんが一番二次元栄えするかなって思ってたんだけど。
 なんか、周りと比べても浮いてたんだよね。一人だけ、いつどこから見てもシャンとしすぎっていうか」

麻美は奈々の狂乱振りを無視し、ただ淡々と責め立てる。
まるで処刑を命じられた係官のように。

「ねぇ、ねぇって。さっきの答えてよ。ポルチオってどう?
 クリトリスは性器に刺激が来て、Gスポットは下半身全体が痺れて、ポルチオは全身に凄い電流が来るんだって。
 でもちょっと、そこまでとは信じられないんだけど。今のそれって、演技とかじゃないの? 本当?
 おーーい、聞いてる?」

麻美の呑気な小声は、恐らく奈々に届いてはいない。
麻美が問いかけても届かず、それに怒りを覚えて激しく責め立て、叫びが増してますます声が届かない。
その悪循環に陥りつつあった。
哀れなのは奈々だ。
蕩けきった子宮口を、容赦なく抉りこまれる。その度に快感の束が血管を走り、脊髄を焦がす。
頭の中はとうに白く染まっている。
常に失神寸前の状態にあり、眼球を上側に置いておくのはとても楽な状態だった。
しかし意識を手放せば、そのまま脳が快感に焼ききれる恐れがある。
そのため、飛びそうな意識を辛うじて掴まえておかねばならない。まるで荒れた海の中、船体の欠片にしがみつくように。

 (……篤志…………篤志、どこ……? 近くに来て、すぐに手を握って!
  私、こわい。いつか遠くないうちに、もう戻って来れない所まで流されそうだよ…………!)

現実感の欠如した麻美に、情けなど望むべくもなかった。
幾度も幾度も、潮吹きが起きている。
全身の痙攣が、もはやどこに力を入れても止まらない。

「あ、ああああ…………あああぁっ、んはぁああ……!!
 くぁああああっ、あお…………ああ…………あおああおあ゛あ゛っっ!!!!」

奈々の視界に、ちらりと棚が映った。そこに並ぶのは、無数の美少女フィギュア。
命のない、見目麗しいだけの人形。

奈々は着実に、それへと近づきつつあった。



                           終わり
0197名無しさん@ピンキー2014/05/15(木) 11:51:52.53ID:Pyn2U+xr
いや〜〜ひさびさに覗いてみたら素晴らしい作品が投下されてるじゃないですか
クラスメートに完全に拘束されてイカされ続けるってシチュは素晴らしい
同世代の女の子を好きなようにできるって状況に興奮する
この子レズなんだろうけど、恋人のいる主人公から完全に寝取ってくれんかな
0198名無しさん@ピンキー2014/05/25(日) 18:17:50.73ID:lGJRSIwd
すみません
以前どこかのサイトで読んだ以下のような内容の小説を探してます。
女子大生が女子高生3人くらいに因縁つけられておもちゃにされるやつです。
一発ギャグやらされたり、隣人の目の前でオナニーさせられたり、乳輪がでかいって罵られたり。
どのサイトかわかる方いませんか?
0205名無しさん@ピンキー2014/08/19(火) 15:22:08.57ID:/8SV/OU6
燻製ねこはんの最新はレズいじめじゃなかった・・・残念

>>204
今まで数え切れないくらいレズいじめ小説読んできたけどなかなかないな・・・
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1321587002/
これのレス500の小説しか思い出せなかったので勝手に宣伝
0207名無しさん@ピンキー2014/08/31(日) 17:29:06.07ID:xigebWe8
twitter.com/kusoane
毒姉を持つ妹の毒吐きみたいな体裁だけど
完全にレズいじめだろこれw
この妹、姉のことを性的な目で見てるだろw
0208境遇     1/172014/08/31(日) 17:44:05.06ID:GEXK08tK
 
アンソン・ミレードは、誰もが認める人格者であった。
だが、他人に甘い人間であった事も事実だ。
田舎町で踊り子をしていたジーンから身の上話を聞かされ、同情して妻に迎えた事もそう。
そのジーンを自分の屋敷で蝶よ花よと大事にし、すっかり付けあがらせた事もそうだ。
アンソンは、ジーンとの間に3人の娘を儲けた。
長女のミディ。
次女のフラヴィア。
三女のララ。
我が侭放題の母を見て育ったこれら3人の娘もまた、当然のように高慢な令嬢に育っていく。
とはいえ、次女のフラヴィアには父の血が幾分濃く出たのだろうか。
アンソンが病でこの世を去った時、フラヴィアだけが懸命に涙を堪えていたのだから。

そして、ミレードの家にはもう一つ、アンソンの置き土産が存在する。
拾い仔であるマリータだ。
縮れぎみの赤毛とソバカスが特徴的なこの少女は、町で浮浪者として彷徨っていた所をアンソンに保護された。
いわばジーンと似た境遇だ。
アンソンはマリータを実の娘のように可愛がるつもりでいた。
しかし……その矢先にアンソンがこの世を去ると、マリータの立場は一変する。
血縁関係のない事を理由に、ジーンが彼女を虐げ始めたのだ。
当然、母の素行を基準とする3人娘もそれに倣った。

義母や義姉妹がアンソンの莫大な財産で悠々自適に過ごす傍ら、マリータは奴隷のような毎日を過ごす。
他の人間が貴族の娘さながらに着飾る中、マリータは常にボロを身に着けていた。
母達がダンスパーティーに出かけている間、ひとりで広い屋敷を隅々まで掃除させられた。
食事の支度も、片付けも、馬の世話も、庭木の手入れも……
使用人3、4人でこなすべき仕事を、まだ14歳であるマリータが一身に負わねばならなかった。
寝起きは馬小屋、用を足す場所はその隅の桶だ。
食事時にも母達と同じ長テーブルに着くことは許されず、床に置いた銀の皿に盛りつけたものを犬食いさせられる。
長女のミディは、犬食いしているマリータの頭を上から押さえつけ、窒息に苦しませるのが半ば趣味のようなものだった。
三女のララは、少しでも気に喰わない事があると、マリータの縮れ髪を鷲掴みにしたり、脇腹を靴で蹴りつける暴行を加えた。
母のジーンに至っては、マリータを視界に入れることすら汚らわしく思っている様子だ。
ただ、次女のフラヴィアだけは、特別マリータに害を加える事がない。
マリータには、それが少し不思議に思えた。
0209境遇     2/172014/08/31(日) 17:44:39.89ID:GEXK08tK
 
その日の夕食後には、大粒の葡萄が供された。
長テーブルの上には純金の器が並び、瑞々しい葡萄が山と盛られている。
もっともそれを堪能できるのは、母と3人の娘だけだ。
下僕の身であるマリータには、義母達が実を食べ終えた後の皮だけが与えられる。
黒紫の皮を裏返した部分にこびりついた、ごくわずかな果肉。
それが、マリータの知る『ブドウ』だった。
皮から滲み出る渋みの中、ごく僅かに感じとれる甘みは、それでもマリータにとっての至福だ。
しかし、夢見心地の時間は突如として遮られた。
ミディによってではなく、ララによってでもなく、ジーンによってでもない。
マリータにとって最も害の少ない主人である、フラヴィアによって。
「私は部屋に戻って食べるわ。ああ、そうだマリータ。ちょっと用事があるから来て。
 …………早く。そんなもの後でいいでしょ」
フラヴィアは、誰に対してもそうであるように、ややきつい態度で命じる。
マリータはショックを隠せない。
皮だけとはいえ、久々に気まぐれで与えられた褒美だ。せっかく葡萄の味を堪能できる好機であるのに。
まだ果肉の残っている葡萄の皮を未練がましそうに見つめた後、マリータは渋々と立ち上がる。
「おやおや、可哀想に!」
「ホント、フラヴィア姉様も案外酷だわ」
ジーン達は落胆を露わにするマリータを可笑しがりつつ、銀皿の中身を捨てにかかる。
マリータの視線がそれを捉え、いよいよ泣き出す直前のように強張った。

「………………あの、ご用事とは?」
フラヴィアの部屋の扉を後ろ手に閉め、マリータは問う。
そのマリータの前で、フラヴィアはガラステーブルに純金の皿を置いた。
皮などではない、瑞々しい果肉がついたままの巨峰。それが、山のように盛られている。
ごくり、とマリータの喉が鳴った。
『食べたい』と切望してしまう。折檻されるのが嫌で、けして口にはしない願望だが。
するとどうだろう。フラヴィアの指は、誘うように金の皿をマリータの方へと押し出したのだ。
「あれは嘘よ。これ、食べていいわ」
あろう事か、そのような言葉まで聞こえてくる。
マリータは、それが空想による空耳でないと気付くのに、少しの時間を要した。
0210境遇     3/172014/08/31(日) 17:45:16.84ID:GEXK08tK
 
「えっ……! で、でもそれは、フラヴィア様の分では?」
罠を警戒しつつ、マリータは問いかける。
甘い言葉にはいつも裏があった。少なくとも、ジーン、ミディ、ララの発するそれには。
「あんたもたまには美味しいところ、食べたいでしょ。私はいつでも食べられるから、別にいいわ」
フラヴィアは事も無げに答えると、ベッドに腰掛けて聖書を開いた。
マリータの動きが止まる。
罠か、それとも純粋な幸運なのか。それがまったく読めない。
他の3人であれば明らかな罠と断じられるが、このフラヴィアは陰湿な嫌がらせをしてきた事がない。
そして彼女は、どこか父であるアンソンに似た空気を纏っている……。
「あ、ありがとうございます……」
マリータは、心優しいアンソンの血に賭けた。あえてフラヴィアの勧めに乗ることにしたのだ。

震える指で葡萄のひと房を摘み、口へ。
弾けるような果肉を歯で噛み潰した瞬間、『本当のブドウの味』が口に広がった。
爽やかな酸味と、とろけるような甘み。かつて感じた事もないほどに、深い深い味わい。
「っっ!!!」
マリータはただ目を見開き、未知の甘味に言葉をなくす。
今の今まで恋焦がれていた味は、想像のさらに上をいくものだった。
こうも美味なものが、この世にあったとは。感動で、涙さえ溢れてくる。
フラヴィアは涙ぐむマリータを見やり、驚きの表情を浮かべた。
「な、何よ…………そんなに美味しかったの?」
フラヴィアの問いに、マリータは頷く。何度も、何度も。
それを見つめるうち、常に冷ややかなフラヴィアの目尻が、ほんの僅かに緩む。
「……ふぅん、そう。ならこれからも、時々食べさせてあげるわ」
その一言は、マリータにとってどれほど価値あるものだっただろう。
マリータはまたしても言葉を失い、一生分の幸福を得たかのように目を潤ませる。
「あ、あ、あり…………ありがとう、ござ…………います………………!!」
「べつに礼なんていいわ。あんたも一応、妹なんだから。
 前々から思ってたけど、お母様もお姉様達も、ちょっとあんたに対して冷たすぎるのよ」
照れ臭さを隠すように、フラヴィアはそれだけを告げて聖書へと視線を戻した。
マリータは、その横顔を呆然と見つめる。

美形で通っていた父の血を濃く継いだのか。フラヴィアの容姿は、姉妹の中でも頭一つ抜けている。
腰まで伸びた、陽光を思わせるブロンドの髪。エメラルドさながらの瞳。
王族の娘と称しても、信じる者は多かろう。
ダンスパーティーでも男からの誘いが絶えないらしいが、その殆どを撥ね退けているようだ。
ごく最近になって、ようやく貴族の嫡男と懇意にしはじめたというが、それも相手が誠実な好青年であるがゆえ。
喜怒哀楽を隠さない一家にあって、フラヴィアだけは常に冷ややかな態度を崩さない。
それはマリータに対してだけでなく、他の家族に対しても、また屋敷の外ですらそうであるようだ。
フラヴィアは、マリータから見ても明らかなほど異質な……つまりは『孤高の』娘だった。
0211境遇     4/172014/08/31(日) 17:45:55.85ID:GEXK08tK
 


この一件以来、フラヴィアはマリータに僅かながら親切さを見せ始める。
約束通り、夕飯後には果実の一番瑞々しい部分を与えた。
屋敷に自分しかいない時には、マリータにも休息を勧めた。
特にマリータの心に残っているのは、ジーン達が揃って山向こうのパーティーへ出掛けた日だ。

「……なによウェイン、アンタ風邪引いちゃったの? どうせまた、裸で寝たりしたんでしょ。
 看病してくれる人はいるの? ……そう、じゃあ侍女の言う事をちゃんと聞きなさい。
 ……うん、……うん。…………そんなに謝り倒さなくたって、一度デートがフイになった位で怒らないわよ。
 アンタのそういう実直さって好きだけど、度が過ぎると鬱陶しいものよ。……それじゃ、お大事に」

階下の電話でフラヴィアが話すのを、マリータは掃き掃除をしながら聞いていた。
フラヴィアは恋人であるウェインとデートの予定があったためにパーティーを欠席したのだが、
どうやらそのデートも相手の病気でキャンセルとなったらしい。
「……残念でしたね」
マリータは掃除の手を止め、階段を上がってくるフラヴィアに話しかける。
フラヴィアは、それに反応してしばしマリータを見つめた。ふと視線をやったにしては長い、注視だ。
失礼だったかとマリータが口を押さえた直後、フラヴィアは口を開く。
「……ねぇマリータ。あんた一度、化粧でもしてみない? ソバカスだらけだけど、元は案外悪くなさそうよ」

暇を持て余したフラヴィアの提案により、マリータは次女の部屋に招かれた。
そして三面鏡の中、生まれて始めての化粧を施される。
白粉をたっぷりとつけ、雪のように白い肌を作り上げ。
赤髪は丁寧なブラッシングの後に結い上げて。
眉を細く剃り、額の髪の生え際も剃って、顔の白さをさらに強調し。
その末に鏡に写っていたのは、少し前とは見違えるほどに美しいマリータだった。
「これが…………あたし…………?」
マリータは思わず呟く。フラヴィアはその後ろで満足げに頷いた。
「そうよ。思った通り化けたわね。
 せっかくここまでやったんだもの、ちょっと街に買い物に出ましょうよ!
 着ていく服は、私のタンスから好きに選んでいいわ」
こうしてマリータは、面白がるフラヴィアに乗せられる形で、初めて大きな街を訪れる。
0212境遇     5/172014/08/31(日) 17:46:30.31ID:GEXK08tK
 
洒落た店に、優雅な町並み。賑やかな雑踏。
それは、マリータのまるで知らない世界だった。
「…………すごい、すごい…………!!」
マリータは胸をときめかせ、目にするもの全てに感動を表す。
「別に普通……なんだけどね」
フラヴィアは苦笑しつつ、はしゃぐマリータの手を引いて進んだ。
しかし花屋の角を曲がったところで、2つの影はぴたりと動きを止める。
原因は、カフェテラスに腰掛けた若い女だ。
「……あらぁ、これはこれは。“ミレード御殿”のフラヴィアさんじゃない」
女はフラヴィアに向かって声を上げた。
口元を隠す豪奢な扇子に、煌びやかな頭飾り。世事に疎いマリータでさえ、一目で裕福な家の娘だと解る。
「ご無沙汰ね、ミリエーヌ」
フラヴィアは澄まし顔で答えた。相手を快くは思っていない風だ。
しかしミリエーヌという少女は、それをさして気に留めるでもなく、注意をフラヴィアの後方へと向ける。
すなわち……フラヴィアに隠れるようにして立っている、マリータへと。
「ところで、フラヴィアさん? その後ろにいらっしゃる方はどなたかしら。あまり、お見かけしないようだけれど」
身に纏わりつくようなその物言いに、マリータは帽子で顔を隠しつつ俯く。
「彼女は…………私の、友人よ」
フラヴィアは言葉を選びながらも、堂々と胸を張って告げる。
マリータは、思わず顔を上げてフラヴィアを凝視した。
「そう」
ミリエーヌは、そうした2人の仕草を興味深そうにながめながら、ただ小さく呟くのみだ。
マリータにしてみれば、その言葉の裏に幾百の悪意が感じられるようだったが。

「……良かったんですか? その、あたしなんかが、フラヴィア様のお友達なんて……」
「何言ってるのよ、本当は友人どころか妹でしょ。
 それをそのまま言って、お母様達の耳に入ると厄介だから誤魔化しただけよ」
「そうですか……お気を使わせてしまって、すみません」
「いいって。ほら、あそこでケーキでも食べましょ。すっごい美味しいんだから」
かつてないほど親切にされながら、マリータは喫茶店に足を踏み入れる。
そこで初めて口にしたケーキは、これも彼女の価値観を一変させるほどのものだった。
とてつもない甘さとコクを有したクリームが、脳髄をとろけさせる。
日々消耗し続けた心身が癒されていくのがわかる。
街を訪れて以来の華やかな記憶が、まさにこの瞬間、マリータの中で結実していた。
とても幸せだ。だが…………それだけに残念だ。

 (――――こんな素敵な世界があったなんて、思いもしなかった。すごく、居心地がいいな。
   フラヴィア様は……ううん、この街にいる皆は、ずっとこの幸せの中にいるんだ。明日も、明後日も。
   ……でも、あたしは違う。あたしは今日の夜からまた、あの惨めな生活に戻らなきゃいけない。
     ……………………イヤ、だなぁ…………………………。)

願わくば、この幸せをもう一日。そのささやかな願望は、未練の楔としてマリータの心へ打ち込まれた。
彼女自身も気が付かぬほど、奥深くへと。
0213境遇     6/172014/08/31(日) 17:47:19.51ID:GEXK08tK
 


ジーン達は変わらずマリータを奴隷のように酷使し、フラヴィアは時おり甘い夢を見せる。
その生活が3ヵ月ほど続いたある晩、ついに来るべき時が来る。

「おまえ最近、やけにマリータに甘くしてるようね」
肉厚のステーキにナイフを入れながら、ジーンはふいに問うた。
疑惑の矛先は、言わずもがなフラヴィアだ。
「そうかしら」
フラヴィアは澄まし顔で答える。
ジーン達がマリータを疎んじているのは明白であり、肯定は面倒を招くとの判断ゆえだろう。
しかしこの夜に限っては、ジーン達も確証があって話を切り出したようだ。
「とぼけないで! 花屋のラッドが、街でマリータの姿を見かけたって言ってるのよ。
 彼って街一番のプレイボーイだから、女の見間違えだけは絶対しないもの!」
長女のミディは、彼女がよくそうするように、金切り声を上げて母に続いた。
「それにフラヴィア姉さまったら、最近マリータにお菓子やフルーツをあげたりしてるのよ。わたし見たもの」
末女のララさえも姉達に同意する。
「………………っ!!」
マリータは床に置かれた銀皿から口を離し、見る見る顔面を蒼白にしていった。
街で姿を見られていた。菓子や果物を貰っている事まで知られてしまった。
義父アンソンが死んで間もない頃、砂糖壷に指を入れてほんの少し舐めただけで、尻が腫れあがるまで箒で打たれたものだ。
いったい今度は、どんな容赦のない折檻が待っているのか。
折檻の終わった後も、手足の十本の指がきちんと繋がっているのだろうか……それほどに思える。
涙さえ滲みはじめたマリータの視界で、フラヴィアの瞳が動く。
フラヴィアは、いつもの通り毅然とした瞳でマリータを見やった。そしてその瞳は、そのまま母であるジーン達に向けられる。
まるで、矛を構えるかのごとく。
「どういうつもりなの、フラヴィア?」
ジーンの問いを、フラヴィアは正面から受け止めた。
「どういうつもりか……なんて、改めて詰問されるとは思わなかったわ。
 もしも私がマリータに甘くしていたとして、それに何の問題があるというの?
 マリータだって、父が家族と認めた一員のはずでしょう。
 この際はっきり言っておくけど、マリータにだけ待遇の差をつけるのは間違ってるわ!」
胸中に一片の曇りなし、とばかりに断言するフラヴィアに、その姉妹は表情を強張らせる。
しかし。年の功か、ジーンだけは口端に薄い笑みを浮かべた。
「とんだ偽善ね」
「……なんですって?」
母の一言に対し、フラヴィアは珍しく憤りを露わにする。ジーンは笑みを深めて続けた。
「偽善、と言ったのよ。マリータへの待遇の差に疑問を持ったなら、どうしてもっと早く、改善を主張しなかったの?」
「――――っ、それは…………」
フラヴィアはここで初めて言葉を詰まらせる。自身の矛盾に気がついたのだろう。
フラヴィア本人が積極的にマリータを虐げなかったとはいえ、奴隷扱いを見過ごしていたことは事実なのだ。
0214境遇     7/172014/08/31(日) 17:47:56.57ID:GEXK08tK
もっとも、フラヴィアは産まれたその時から屋敷住みの令嬢だった。
物心つく前から、母も姉も、優しい父に甘えるばかりで自由奔放に暮らしていた。
そのような特殊な環境に生まれ育った以上、当然フラヴィア自身も優雅な暮らしに疑問を持たない。
つまり、使用人ありきの生活を当然のように考えてしまう。
「おまえ、心の底からマリータの事を心配して言っているの?
 違うでしょう。おまえは自分が安全な場所にいるのをいい事に、目下の人間を憐れんでいるだけよ。
 他人の飼っている小鳥を、可哀想だから外に離してやれと言っているのと同じ。
 浅はかで薄っぺらな偽善だわ」
「ち、違う!」
ジーンの更なる追求に、フラヴィアは叫んだ。
プライドの高い女性だ。たとえ自ら気付き始めているとはいえ、自分のこれまでを『偽善』とする事は耐え難いのだろう。
ジーンは頑なに否定するフラヴィアをしばし睨みつけ、そしてふと思いついたように笑みを戻す。
マリータが目にした中でも、指折り数えられるほどに禍々しい笑みだ。

「…………ふぅん。そこまで言うなら、証明してご覧なさいな」
「証明……?」
「そうよ。今この瞬間からマリータと“立場を入れ替えて”、おまえが虐げられる側になるの。
 その生活を続けてもまだ私に意見できるなら、そこに価値があると認めてあげるわ」
「っ!!」
まさに悪魔的な提案だった。
マリータも、フラヴィアも、そのような展開を想定してはいない。
この場でどのような結論が出るにせよ、互いの明日は大きく変わらぬものであると思っていた。
マリータは明日の食事のために支度をし、古い電球を取り替える。
フラヴィアは今日の事を日記に書き留め、風邪を引いた恋人の身を案じ、紅茶を飲んで眠る。
その生活が続いていくはずだった。
それが、逆転するというのか。
「へぇ、面白そうじゃない。確かに、そんないいお皿で美味しいお肉食べながらお説教されたってねぇ。
 それこそ、マリータに失礼じゃないの?」
「そうよね、本当にそう! フラヴィア姉さま自身が、マリータの生活をしてみればいいわ。
 それにマリータ本人は、一度も待遇に不満なんて漏らさなかったじゃない。お姉さまの主張は、独りよがりなのよ!」
ミディとララも母の提案に賛同し、机上は三対一の空気に支配される。
「み、皆様……そ、そこまで…………」
マリータは目を泳がせながら立ち上がった。この悪い空気を何とかしなければ、という気持ちからだ。
しかし、それを制する様に、フラヴィアが叫ぶ。
「…………解ったわ。私はマリータの代わりになる、偽善者と謗りを受けるぐらいなら!
 私のこの胸には、お父様から頂いた真実の誇りが生きているもの!」
退くに退けないのだろう。
ここで言い包められて退くような事があれば、まさに偽善者そのものになってしまう。
ならば、あえて罰を受けよう。マリータと同じ苦しみを味わい、言葉に正当性を持たせよう。
そう覚悟を決めたらしい。
0215境遇     8/172014/08/31(日) 17:49:06.43ID:GEXK08tK
 
「よく言ったわね。じゃあ……やってみなさいよ!」
初めに行動を起こしたのは、長女ミディだった。
彼女はやおら立ち上がると、フラヴィアの眼前にある皿を勢いよく叩き落とす。
金の皿は、硬質な音を立てて床に転がった。
「ほぉーら、床に落ちたわよ。お食べなさいな。犬みたいに這いつくばってね!」
ミディは意地の悪さを隠そうともせずに告げる。
「…………ッ!!」
フラヴィアは一瞬姉に鋭い視線を向けたが、命ぜられるまま椅子を降り、這う格好で皿に近づいた。
そして数秒ほどの躊躇ののち、半ばほど床に接するステーキにかぶりつく。
姉妹と母から、キャハキャハと笑いが起きた。
「ああ、はしたない。床にはあんまり舌つけないでよね、“フラヴィア”。
わたし達も歩く床なんだから、おまえみたいな汚らわしい人間の唾がついてると不愉快なの」
そう発言したのは、末女であるララだ。
つい先刻までフラヴィア姉さまと呼んでいた名残が、早くも無くなっている。
フラヴィアは意地からか、一心不乱に肉に喰らい付いていた。
姉妹はそのフラヴィアに対し、考えつく限りの謗りを浴びせ続ける。
正気の沙汰ではない。
「あ……ああ…………」
マリータは狂った情景を前に、ただ震えて立ち尽くしていた。
と、その肩に優しく手が置かれる。マリータが怯えながら横を向くと、そこにはジーンの笑みがあった。
マリータの前では一度も見せたことのない、柔和な顔。
まるで憑き物が落ちたかのように、慈愛に満ちた母親の顔をしている。
だがマリータにとってその表情は、過去のどんなジーンの顔より恐ろしかった。
「どうマリータ、あの姿は。惨めでしょう」
「え、あの…………」
「惨め、だよねぇ。マリータちゃん?」
ミディも同じく笑みを作り、ジーンとは逆側の肩に手を置く。
「あ、いえ、あの、え、えっと…………」
「まさか! 惨めじゃないなんて言わないよね。ねぇ、“マリータ姉さま”?」
最後にララが正面から覗き込めば、マリータはどこにも視線を逃せなくなる。

六つの瞳に凝視され、マリータは喉を鳴らした。
逆らえない。逆らっては、いけない。マリータの防衛本能がそう警鐘を鳴らしている。
「…………惨め、です………………」
その一言が呟かれた瞬間、フラヴィアの口の動きが一瞬止まる。
ジーン達は口に手を当て、心から可笑しそうに笑い転げる。
ごめんなさい。マリータは心中で謝罪した。
「さぁさ、マリータ。あったかいお風呂に入って、フカフカの布団で寝ましょう。
 後の片付けは、全部フラヴィアがやってくれるわ。
 ……フラヴィア!いつまでもモソモソ食べてないで、“いつものように”全部キッチリ片すんだよ!」
0216境遇     9/172014/08/31(日) 17:52:49.16ID:GEXK08tK
 
無駄に種類の多い食器を洗い、迷いに迷いながら元あったであろう棚の場所に戻す。
テーブルクロスを取り替え、床を拭き清める。
それら全てが終わった時は、すでにとっぷりと夜が更けていた。
普段であれば、柔らかなベッドに身を沈めて寝入っている頃だ。
しかし、今日からは違う。
寒々とした風の吹く中を抜け、藁の敷かれた馬小屋で眠る事になる。
藁はチクチクとフラヴィアの白い肌を刺した。
かといって乳液を塗る事もできず、洗顔すらしていない。
心安らぐアロマの代わりに、噎せかえるような馬の体臭が鼻をつく。
外からの隙間風がたまらなく冷たい。
「…………昨日まではマリータがここに寝ていたのよ。なら、死ぬことなんてないわ」
フラヴィアは、歯を食いしばって苦境に耐えた。

次の朝になっても、昨晩の事が夢に変わるわけではない。
「ちょっと、いつまで寝てるつもり? 私達の朝食の用意はどうしたのよ。
 一番遅くまで眠りこけてるなんて、いいご身分じゃない!」
馬小屋をガンガンと叩きながら喚く声で、フラヴィアは目を覚ます。
頭が痛い。身体の節々も痛い。やはり藁など、安眠できる代物ではないようだ。
それでも仕方なく、フラヴィアは馬小屋から歩み出た。
するとその顔に、勢いよくバケツの水が浴びせられる。
「きゃっ!!」
「あはははっ、目が覚めたでしょう。馬小屋のくさい匂いも取れて、ちょうどいいわ!」
ミディは髪から雫を垂らすフラヴィアを見て大いに笑った。
「くっ…………!!!」
フラヴィアは射殺さんばかりに姉を睨みつつ、握り拳で服の裾を絞る。
「ああ、ああマリータ、お前は朝食の準備なんてしなくていいんだよ。
 そういうのは全部フラヴィアにやらせればいいんだ。さ、部屋で音楽でも聴いておいで」
台所からは、優しげなジーンの声が聴こえてきていた。
間違いではない。ミレード家の日常は、一変したのだ。

ジーン達の変わり身は早かった。
まるで以前からそうであったかの如く、マリータには娘として接し、フラヴィアを奴隷のように扱う。
パーティーに連れられるのはマリータで、その間屋敷の掃除を命ぜられるのはフラヴィアになった。
いじめとは、なぜ起きるのか。なぜ人の世から無くならないのか。
対象が憎いから……ではない。
特定の何者かを蔑む事で、それ以外の多数が安心感を得るからだ。
『対象が誰であるか』は瑣末な事柄に過ぎない。つねに、虐げる対象さえ存在するならば。
0217境遇     10/172014/08/31(日) 17:53:44.69ID:GEXK08tK
 
ジーン達のフラヴィアに対する嫌がらせも、当初は邪険に扱う程度のものだった。
足を引っ掛けて転ばせたり、水を浴びせたり、床のものを犬食いさせたり。
しかしフラヴィアが折れないとなると、嫌がらせは日増しに激化していく。
まだ処女であったフラヴィアを犬と交尾させたのも、ジーン達にしてみれば悪乗りの延長線上だ。

初旬にしては日差しの強い昼。
広い庭に幾つものテーブルセットが設置され、多くの人間が茶を愉しんでいる。
その視線の中心で、フラヴィアは大型犬と『交尾』していた。
後ろから覆い被さられ、処女穴に犬のペニスを捻じ込まれて。
犬のペニスは、人間のそれとはまるで違う。
内臓そのものといった風で、赤黒く、何本もの細い血管が走っている。
股間部の白い毛皮から生えたその異物が、ピンク色をした少女の膣に入り込む光景。
それは、まさに衝撃的だった。
「あはははっ、すごい。ホントに入ってるんだ!」
「犬食いするような人間にはお似合いね! いいカップルよ」
「しっかしまさか、あのフラヴィアお嬢様が犬とヤッてるなんてなぁ。笑えるぜ」
「確かに。この女、せっかくこの僕がパーティーで誘ってやったってのに、澄まし顔で断ったんだよ?
 『キザな男は嫌い』なんて言って、僕に大恥まで掻かせてさ。
 あの時はなんてお高く留まってるんだと思ったけど、なるほど、犬が好みだったわけだ!!」
集まった人間たちは、ティーカップ片手に笑いあう。
フラヴィアの若さと美しさに嫉妬する女達、ダンスパーティーで誘いを断られた男達。
その悪意が、高級な紅茶の香と共に発散されていく。

「う、くぅ……っ!! ううっぐ、うう……う…………ぅう“!!」
首輪を繋がれたフラヴィアは、必死に歯を食い縛って挿入の痛みに耐えていた。
結合部からは純潔の証が滴っている。
瘤つきのペニスで膣を無理矢理に拡げられているせいか、滴り方は変則的だ。
そしてその瘤の太さは、膣の中で動くたび、刻一刻と増しているようだった。
初めは所詮犬のペニスと嘲笑っていた男達も、いつしかその膨張率に息を呑むようになっていく。
もはやフラヴィアを憐れんで力任せに引き抜こうとしても、けして抜ける事はないだろうと思えるほどに。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ…………」
大型犬はショー目的で特別に訓練された個体であり、手慣れた様子で黙々とフラヴィアを責め立てていた。
這うフラヴィアの手の平と膝は石畳に乗っているが、犬の足は茂みに半ば入り込んでいる。
そのため腰が振られるたび、さすっ、さすっ、さすっ、と草葉の揺れる音が響いた。
「……………………ぃたぃ………………った、…………いたぃ……………………!!!」
よほどの痛みなのだろう。
あのフラヴィアが、伏せた顔の中で呻きを漏らしているのだから。
それは草の音に紛れて観衆に届いては笑いを呼んだ。
0218境遇     11/172014/08/31(日) 17:54:46.56ID:GEXK08tK
 
大型犬が少女を押し潰すようなスタイルの交尾。その果てに、とうとう射精の瞬間が訪れる。
犬の射精は三段階ある。
まずは潤滑油として、あるいは子宮内洗浄の目的で尿が注ぎ込まれる。
「っ…………!!!」
膣奥に放尿されているのが解ったのだろう、フラヴィアの両手が強く握りしめられた。
それでも声を上げないところが、彼女の意地だろう。
しかし……放尿が終われば、今度は二段階目、正真正銘の精液が注がれる。
「おっ、何だ何だ、まだ出るのか?」
「ひぇー、犬の射精って長ぇんだなあ!」
「ありゃ完全に子供出来ちゃうね。嫌だ嫌だ、犬の仔孕むなんて。悪い事はしないようにしよっと!」
観衆達は、フラヴィアの身の強張りと、犬の腰の震えから状況を窺い知る。
声こそ上がらないとはいえ、フラヴィアの示す反応は雄弁なのだ。
そして、ついに三段階目。この射精は、雌犬の子宮を精子で満たすために行われる。
瘤で塞がれて逃げ場のない膣内に、破裂しそうなほどの射精が繰り返される。
これには、さすがのフラヴィアも耐えられない。

「い、いやああああああぁーーーーーーっっ!!!!」

項垂れていた顔を上げ、美しい金髪を振り乱しながら絶叫を迸らせる。
その実況は、様子を見守っていた悪意ある者達の心を満たした。
まさに割れんばかりの笑いが、広間を歌のように覆い尽くす。
「いやああっ、いやあやめてっ!! もう中に出さないでっ!!!!」
フラヴィアは背後の支配者に哀願する。
場のほとんどの人間にとって、鼻水にまみれ、眉を垂らしたその顔を見るのは初めてだろう。
しかし、大型犬は動きを止めない。むしろ快感を求めてか、いよいよ腰を激しく動かす。
フラヴィアはただ犬の腰振りにあわせ、人形のように振り回されるばかりだ。
抗えるはずがない。少女と大型犬では、筋力に天と地の差があるのだから。
それは、まさに服従だった。犬に屈服させられる犬…………下等生物。
数日前までのフラヴィアとは、なんとかけ離れた地位である事か。

幾度にも渡る獣姦が終わり、ようやく瘤の収まったペニスが抜き出される。
その瞬間、噴水のように白い液が噴出した。
フラヴィアの小さな膣に、限界をとうに超えた容量を詰め込まれた精子だ。
フラヴィアは…………とうに、意識など保っていなかった。
かつて経験のない苦痛と恐怖、恥辱。そして何より著しい体力の消耗。
それによって、白目を剥きながら石畳に抱きついている。
観衆達はそのクライマックスにいたく満足しながら、夕暮れの中で席を立ち始める。
「………………!! …………………………っ!!!」
笑い声が絶えない中、特等席ですべてを目にしたマリータだけが、得も言われぬ恐怖に震えていた。
0219境遇     12/172014/08/31(日) 17:57:17.04ID:GEXK08tK
 


マリータは家事の一切から開放され、毎日遊んで暮らせるようになった。
贅を尽くした夕食を平らげ、食後のフルーツは最も甘い部分だけを齧って捨て。
昼には街へ出てケーキと紅茶を嗜み、夜には馬車に乗ってパーティーへ出向く。
それが許される身分だ。
しかし、フラヴィアの手伝いだけは許されなかった。
他人の目がない所でも、もし見つかれば、という恐怖から手伝う事はできなかった。
マリータは、再び奴隷の生活に戻るのが怖かった。
フラヴィアが自分に助けを求めてこないのが、マリータにとっての救いだ。
だがマリータは、フラヴィアが家族から虐げられるのを、屋敷の様々な場所で目撃した。

ある晩には、フラヴィアはミディによって、延々と秘部を嬲られていた。
手洗い場に備えつけられた巨大な鏡の前で、ミディは次女を後ろから抱き抱えていた。
フラヴィアの手は後ろで縛られているらしい。
そうして抵抗を封じられたまま、クリトリスを姉の指で刺激され続けているようだ。
「ほぉら、どんどんヌルヌルになってきてる。お豆もすっかり硬くなって、堪らないんでしょう」
ミディは、囁くようにフラヴィアに告げた。フラヴィアは俯いたまま反応を示さない。
責めはかなり長時間に渡って続いているようだ。
フラヴィアの白い肌は、全身が夥しい汗で濡れ光っている。
秘部の状態は影になっていてよく見えないが、クリトリスを指が刺激するたび、腹筋が蠢く。
腰が艶かしく揺れ、頭が揺れ、深く俯いては戻るを繰り返す。

よく聴けば、常にフラヴィアの息遣いがしていた。
ミディの指が単調に動いている間は、はぁ、はぁ、と小さく繰り返されている。
そして指が妙な動きをし、ぬちっと水音を立てる瞬間、はぁーっと息遣いが大きくなる。
頭部の俯きもその時が最も大きく、腰も跳ねるように後ろに動く。
 (イッてるんだ…………)
同じ女として、マリータにははっきりとそれが解った。
膣内からぬちぬちと断続的な水音が立ち、フラヴィアはとうとう顔を上げた。
濡れた金髪が額に貼り付き、口を半開きにした顔は異様なほど扇情的だ。
疲弊してはいても、やはり美人なのだと再認識させられる。
「フラヴィア、おまえ今イッたんでしょう。一体何度目なの、はしたない女ね」
ミディが悪意を込めて囁くと、フラヴィアは姉を睨み据える。
「ふん、相変わらず生意気ね。おまえ、自分が何で折檻されてるのか理解してるの?
 マリータでもちゃんと作ってた冷製スープを、あんな不味い出来にした罰なのよ。
 すべておまえが悪いの。このまま何時間でも……おまえが泣き喚くまで続けるからね」

マリータはそこで恐ろしくなり、自室……かつてのフラヴィアの部屋に取って返した。
そこから数時間後。ようやくまどろみ始めたマリータは、異常な叫び声で目を覚ますことになる。
それがフラヴィアの叫び声だと判ったのは、翌朝にミディが自慢話を始めてからだった。
0220境遇     13/172014/08/31(日) 17:58:33.49ID:GEXK08tK
 
また別の夜には、ララがフラヴィアを虐げている所も見かけた。
夜中にマリータがトイレに向かうと、ララの部屋の扉が少し開いており、光が漏れている。
中を覗くと、ララが秘部を舐めさせている所だった。
「ほら、もっと丁寧に舐めなよフラヴィア。そんなのじゃ、ちっとも気持ちよくないわ」
ララはベッドに腰掛け、フラヴィアを見下ろしながら告げる。
実に冷たい瞳だった。昼間にマリータとチェスをしていた人物と同じとは思えない。
フラヴィアは命ぜられるまま、一心にララの秘裂へと舌を這わせている。
「あっ、そろそろおしっこが出そうよ。その口で全部受け止めなさい。
 あーら、嫌そうな顔ね。マリータの代わりにわたしの肉便器になるって、偉そうに宣言してたくせに」
ララは、顔を上げたフラヴィアを眺めて笑みを浮かべた。
そして自らの指で秘裂を拡げ、放尿の体勢に入る。
 (うそ、やだっ…………!?)
マリータは目を疑った。本気でフラヴィアに自らの尿を飲ませようというのか。
マリータの戸惑いを余所に、じょぼぼぼと放尿の音が聴こえ始める。
それは激しい泡立ちと共に、間違いなくフラヴィアの美しい顎の上へと注がれている。
「あーもう、こんなに零しちゃって。明日の朝一で、カーペット取り替えといてよね。
 わたしがヴァイオリンのお稽古から帰るまでに替わってなかったら、おまえ、もっと酷い目に遭うわよ」
放尿を終えたララは、呆然とするフラヴィアに囁きかける。

マリータは自室に戻ってからも、身の震えが止まらなかった。
虐めはどんどんとエスカレートしてきている。
マリータは生来大人しい性格で、反抗する事もなかったのが幸いしていたのだろう。
しかし反骨心の強いフラヴィアは、母や姉妹達の嗜虐心を油のように燃え上がらせる。
もし今、何かのきっかけでまた立場が入れ替わるような事があれば……

「………………耐えられない……………………」

マリータは、ベッドの上で頭からシーツを被り、涙を零しながら呟いた。
0221境遇     14/172014/08/31(日) 17:59:07.95ID:GEXK08tK
 
この頃からだ。マリータが、積極的にフラヴィアへの虐めに加担するようになったのは。

「ほらフラヴィア、感じる? 今、お前の子宮に触ってるのよ」
そのおぞましい台詞を発したのは、ジーンではない。ミディでも、ララでもない。
マリータだった。
拘束具で手足を封じ、抵抗を奪ったフラヴィアの膣に、少しずつ指を入れていく。
潤滑油を用いながら一本また一本と指を増やし、今ではとうとう拳そのものが入り込んでいた。
「うう、う……うう、ぐぅっ…………!!」
フラヴィアは額に脂汗を滲ませながら、苦しげな呻きを漏らす。
しかしマリータにしてみれば、そうしてフラヴィアが苦しんでいる様こそが心の安らぎだ。
「おやおや、堪らなそうな顔してるねぇ」
「ホントに。悔しいけど、今日一番苦しめてるみたいよ」
「さすがマリータ姉さま。容赦がないわ」
後方ではソファに腰掛けたジーン達が、責めの様子を見守って笑っていた。
いじめている間は、母も姉妹も上機嫌でマリータに接してくれる。
再度立場を入れ替えられる危険性が低くなる。
マリータは、フラヴィアを手酷く虐めるほどに、自分の立場が揺るぎのないものになっていくのを実感していた。
「…………マリ…………た………………」
拳で蹂躙している最中、気絶しかけているフラヴィアが名を呼んだ。久し振りのことだ。
瞬間、マリータの脳裏に記憶が甦る。
ブドウという物の味を教えてくれた。
初めて街に連れ出してくれた。
自分を庇い、身代わりになると言ってくれた……。
しかし。そうした思い出を振り切って、マリータは唇を引き結ぶ。
次の瞬間、マリータは強かにフラヴィアの頬を張った。
ミディが口笛を吹く。
「気安く私の名を呼ばないで。けがらわしい!」
マリータは、かつて彼女自身が恐れた冷たい瞳でフラヴィアを睨み下ろした。
「………………っ!!」
頬を赤く染めたフラヴィアは、しばし目を見開き、やがて諦めたように視線を逸らす。

    ――――もう、戻れない。
        ――――もう、戻らない。

手の平に焼けるような熱さを感じながら、マリータは胸中で呟いた。
0222境遇     15/172014/08/31(日) 18:01:08.49ID:GEXK08tK
 


自由を手にしてからのマリータは、美しく変わっていった。
粗末にちぢれていた赤髪は、燃えるようなストレートヘアに変わった。
ソバカスもなくなり、化粧の似合う美人顔になった。スタイルさえ以前とは別物だ。
食事が違い、化粧品も違う。
そして……恋をした事も大きいだろう。

マリータは、フラヴィアのすべてを受け継ぐと決めた。それは、恋人に関してもそうだ。
名はウェイン・アクワイア。
有力貴族の嫡男で、誠実な好青年。さらには背が高くてハンサムだ。
フラヴィアに惚れ込んでいた彼は、パーティーでマリータに質問を繰り返した。
犬と交尾していたという『悪質な噂』を聞きつけたらしい。
その縁で、マリータはウェインに近づいた。
フラヴィアの事は上手く濁しつつ、ウェインにとって都合のいい女を演じた。
マリータは、物心つく前から奴隷としてジーン達の顔色を窺っていた少女だ。
世間知らずの坊やに取り入るのも難しくはない。
やがてウェインはマリータに惹かれはじめ、ついにフラヴィアに先んじて同じ寝台に入ることを許す。
そこから婚約の話に至るには、長い時間は必要なかった。

マリータはしばしウェインと共に過ごし、半年ぶりにミレードの屋敷に戻る。
ジーン達は出かけているため、屋敷の扉は閉まっていた。
合鍵で扉を開け、エントランスへ。
食堂を通り過ぎ、階段を降りれば……そこに、石造りの小さな部屋がある。
使わなくなったオーブンを改良したその部屋は、外からしか開けられない。
ただ上方についた窓が、内と外の空気を交わらせるのみだ。
マリータは、その窓から中を覗き込む。薄暗闇の中に、ひとつの人影が見えた。
0223境遇     16/172014/08/31(日) 18:01:45.81ID:GEXK08tK
 
首輪をつけられ、痩せ衰えて、乾燥した小麦のような髪を縮れさせた女。
ほとんど裸に近いが、股の部分には太いベルトのようなものが見える。
貞操帯……それも、膣と肛門部分に極太の栓がついた特注品のようだ。
中にいる女は、首輪で拘束されたまま、責め具を嵌め込まれて放置されているらしい。
「ハーイ、フラヴィア」
マリータはオーブンの扉を叩いて告げる。
項垂れていた女の顔が上がり、やつれきった顔が露わになる。
とても美人とはいえない顔だ。

「…………たすけて、マリータ………………。」
女……フラヴィアは、掠れきった声で哀願した。
この半年の間に、どれほど容赦のない責めを繰り返されたのだろう。
もはやかつての気の強さなど面影もない。
マリータは、そんなフラヴィアを乾いた目で見下ろしていた。
助ける気など微塵もなかった。
「イヤよ。私は、お前みたいに恵まれた環境を捨てられない。今の暮らしを失うのが怖いの。
 そういう、愚かで弱い人間なの。…………可哀想でしょう? お前なら、そう言ってくれるんでしょう?
 大丈夫よ。お前は強いんだもの。そんな生活でも、きっとやっていけるわ」
マリータが微笑んだ瞬間、外で馬車のベルが鳴る。
「あら、お迎えみたい。ちょっと行ってくるわ」
「……どこ、へ…………? それに、その格好は…………?」
フラヴィアは立ち上がり、改めてマリータの姿を凝視する。
事実、マリータの格好は変わっていた。
煌びやかな白いドレス……ウェディングドレスだ。
「あら、聞いてないの? 私ね、今日ウェインと結婚するの。元はあなたの恋人だったのよね。
 彼、最初は心に決めた相手がいるからって、中々私を受け入れてくれなかったのよ。
 でも、何度も何度も何度もデートを重ねて、体も重ねて…………ようやく、私に振り向いてくれたの」
「……………………!!!!」
「あははっ、可愛い表情。ありがとう、祝福してくれて。私も、お前には感謝してるのよ。
 お前は私に光をくれた。こんなに素敵な人生をくれた。
 ……ねぇ。人生って、とても素敵なものよね!」
マリータは、彼女の人生で間違いなく最高の笑みを浮かべ、オーブンの扉から離れる。
そして揚々と歩を進めると、扉を開けて日の当たる外へと踏み出した。
0224境遇     17/172014/08/31(日) 18:02:41.21ID:GEXK08tK
 
鈴を鳴らしながら、馬車が遠ざかっていく。
フラヴィアはその場に崩れ落ちた。
空っぽになった頭と同様、ぐうぐうと腹が鳴っている。
床に転がっている生のジャガイモにまで這っていき、噛り付いた。
「ハグッ、アグッ、ン…………グッ、ゲホッ、ごぼっ!!」
無我夢中で食い、しかし噎せて、吐き出す。
そしてジャガイモをごろりと取り落とし、床に倒れこむ。

視界に映るのは、煤にまみれたオーブンの壁と、薄暗い闇。
そして身を伸ばしても届かない、遥か遠くにある光。


人生が、素敵………………?


そんな言い方、ずるい。ちっとも、つたわってこない。
せめて近くで言ってよ。この汚い床に這いつくばる、どん底の視線で…………。

フラヴィアは、虚ろな意識の底で考えながら、眠気に従って目を閉じた。



                          終
0226名無しさん@ピンキー2014/09/02(火) 02:47:21.67ID:xk5nLx1d
相変わらず天才やな、燻製猫は
0227名無しさん@ピンキー2014/09/02(火) 04:33:14.86ID:2CyiIBMu
ふだんちょっと高飛車だけど実は優しいってキャラ好きよ
フラヴィアちゃんいい子で可愛いのにこんな結末あんまりやーー
んでも後ろから抱きかかえられてクリいじめされたり、
子宮触られたりするのはとてもすばらしい
誰かに助けてもらってリベンジ展開ないですかね?w
手ひどく仕返しするけど最後は許してあげる的な感じで
とりあえずマリータは氏ね
0228名無しさん@ピンキー2014/09/03(水) 20:20:24.24ID:9SmadDdW
>>227
自分でも読み返しててあんまりだと思ったんで、
『ウェインがマリータと結婚したのは、家族になることで合法的にフラヴィアを救うため』、
という事にしまするぅ
0229名無しさん@ピンキー2014/09/04(木) 15:07:39.16ID:+sGGI7Jk
>>227
ってことはウェインに助けてもらえるってことですかね?
フラヴィアちゃんよかったぁ。ウェインまだ愛してるってことやしね
でも、となると、
立場上嫁のマリータと、フラヴィアが対立
>さらなるいじめの予感…!!?
まあ、でも
とりあえずマリータは氏…じゃなくて達磨くらいにはなれw
0235名無しさん@ピンキー2014/11/21(金) 20:11:28.77ID:LHcXw0HT
うん
0236名無しさん@ピンキー2014/12/25(木) 04:59:35.19ID:Uib+zoex
健康管理が進み全人類の適正体重が管理されるようになった時代。
この世界では肥満や痩身は見られなくなり、体型の固体差は著しく失われていった。

その中ではっきりと表れるようになった固体差。
それが胸囲だった。

体型差がない時代において、胸囲はDNA遺伝による才能に等しかった。
豊満な胸は女性の象徴としての価値を極限まで高められる。

次第に男性は胸囲こそが女性の価値と考えるようになった。
豊胸手術などは最大の禁忌として考えられ、見つけ次第最大の罰をもって処することとなった。

巨乳こそが正義であり、貧乳は罪。
固体差への反応は次第に行き過ぎた巨乳崇拝主義へと変わる。

明らかに狂った考えでも、一度加速し始めた思想は止まることがなかった。
この時代において、貧乳には人権すら保障されていない。

巨乳女性にはありとあらゆる特権が与えられ、特に貧乳女性に対してはどのような行為を行おうと許される。
世の男性はそれを許容した。

乳のない女に価値などない。
その考えに、男達は激しく共感したのだ。

巨乳女性の権利は力強い男達によって保障された。
男達は何があっても巨乳女性を庇い続ける。

優れた固体、すなわち巨乳女性に奉仕し認められることで欲求が満たされる。
そんな風潮が出来上がっていたのだ。

貧乳差別は巨乳女性達の娯楽となっていた。
貧乳に人権がないのが当たり前の世界では、巨乳達に悪気はない。

彼女達は当たり前のように貧乳を差別し、それを楽しんだ。
ある種、貧乳いじめは必修の教養のようにもなっていた。

おっとりとした物腰穏やかな巨乳女性ですら、貧乳女性をレイプさせて楽しんだ。
男達も巨乳女性に気に入られれば、好きに貧乳への暴行を加えることができる。

人々は、支配し差別する快感から、もはや離れることができなくなっていたのだ。
0237名無しさん@ピンキー2014/12/25(木) 05:01:50.57ID:Uib+zoex
巨乳が貧乳を支配して好きにできる社会という小ネタ。
いつか書いてみたい。
0238名無しさん@ピンキー2014/12/26(金) 06:08:42.17ID:uVC5eC7x
なんかこのスレ検索しても出ないからなくなったんだと思っていた…
0240名無しさん@ピンキー2014/12/27(土) 08:09:41.02ID:8wBEjnqG
新型爆弾の影響で○島ヤクザが全員女体化する話をやりたいんだ
中身は男だからバイオレンスは超ハードにして
0241名無しさん@ピンキー2014/12/27(土) 09:52:30.37ID:F3KLq0j1
貧乳女子が巨乳女子をいじめるってネタはたまに見るけど逆は珍しいな
おっぱいの大きさはわかりやすいコンプレックスだから良いネタよね
貧乳女子が巨乳にビンタしていじめるのが好きじゃ
0244名無しさん@ピンキー2015/01/24(土) 14:37:28.03ID:h6X7TA3i
以前ここでネットで読めるレズいじめ小説を紹介した者です
あれから2年がたちまして、いろいろ新しい発見があったので、ネタ投下意味もこめて、またいくつか紹介しようと思います
例によって長編中心

☆私と姫様の物語
ttp://smgame.x.fc2.com/

『本当に屈辱的な格好ね。まるで家畜のよう。こんな格好をさせられるのって、いったいどんな気分なのかしらね?』

レズいじめ系のお話を多数投稿している真田水希様のサイト『空想地帯』より
ファンタジー世界の高貴な姫様がレズの盗賊に捕まってお尻を開発されるお話。
二次元ドリームノベルズみたいなノリで、姫様が可愛い。サブキャラが男にやられる話もあるので注意。

☆桃華の魔法姫は淫獄に啼く
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4112891

『ふふふ、すべてをさらけ出して……みっともないポーズね? 恥ずかしい?』

女性同士の主従関係や拘束描写に拘りがあるという田中まさみ様の作品。現在はオシリス文庫等商業でも活躍中。
上記の小説と似ている、高貴な姫様が敵国の姫に捕まって奴隷にされるお話。
鞭ピアスと内容はかなりハードだが、強制的に露出させられて屈服させられる姫様に萌える。

☆『壮絶なドミネート』
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1268364504/

『・・・・・・身の程知らずの馬鹿な“赤いシリ子”先生を“死んだほうがマシと思えるくらいの生き地獄”に叩き込み、“生まれてきたことを後悔”させておやりなさいっ!』

格闘美少女無惨敗北公衆面前羞恥陵辱!というスレでアレ?? ◆vBvig8Xoq様が2006年より連載されている小説。
学園でアイドル扱いされている格闘系クラブの3人組とその顧問の先生が、
敵対する生徒会長グループに全校生徒が見ている前で極限の恥辱を味あわされるお話。羞恥系として至高の作品。
作者様の許可があるようなので、まとめたものを以下にアップ pass ijime
http://www1.axfc.net/u/3398188

☆『Episode.4【紫の瞳・女子高生直美】』
ttp://novel18.syosetu.com/n7921ca/

『とめ、とめて、、おねがい、、』
『そうそう、その顔が見たかったんだよ。』

彰影様がノクターンノベルズに投稿している、「 血塗れの美少女 Episode Bloody Naomi.」という非常に長いシリーズのエピソード4。
作品全体としては異能バトル物で、レズいじめ作品というわけではないのだが、このエピソードにそういった描写がかなり多いので紹介。
可愛くてFカップというエロボディな主人公を同じクラスの敵対的な女子に断髪、フィスト、ピアスetcめちゃくちゃにされてしまう描写がある。
普通作品だが、なかなかよかったのであえて掲載。
0245名無しさん@ピンキー2015/03/27(金) 17:35:16.90ID:BMcmF3CY
そろそろ新年度やのう
このスレ閑古鳥が鳴いておって寂しい限りじゃ
0247名無しさん@ピンキー2015/04/12(日) 21:29:06.00ID:JIzb4HI2
一作投下……したいですが、最近規制がハンパないので少しずつ投下します。
全22レス予定。
羞恥責め中心のイジメなので、スカトロ(大小嘔吐)成分あり。
それでは。
0248緋艶蝶    1/222015/04/12(日) 21:31:53.07ID:JIzb4HI2
 
日本には、“眠らない街”と呼ばれる繁華街がいくつかある。
喜多茅町もその一つだ。
古くには博徒の街として栄え、明治以降はチャイニーズマフィアの溜まり場であるこの街には、警察権力も及ばない。
交番など完全にお飾りで、かつてそこで息巻いていた正義感溢れる新任婦警も、2年後には薬漬けののソープ嬢となっていたという。
喜多茅を治めるのは法律ではなく、鉄のルールだ。
当然、主要産業である風俗店の間にも独自のルールが存在する。
『年度内に最も多い売り上げを記録した店は、2位以下となった店のNo.1嬢を引き抜く事が出来る』というものだ。
400を超える店の売り上げ争いは熾烈を極める。
エースを引き抜かれた店は没落し、首位を捕った店が天下を握る……その乱世が喜多茅の常だった。
しかし。ここ3年ほどの間、喜多茅の空気は落ち着いている。
すべては、蓮宮京香という嬢の存在ゆえだ。

『緋艶蝶』の京香といえば、今や押しも押されぬ喜多茅No.1ホステスと噂されている。
しかし、京香に水商売の女という雰囲気は微塵もない。むしろ一般的な女子大生よりもよほど清楚に見える。
それもそのはず。京香は地方屈指の名家、蓮宮の令嬢なのだから。
家の没落で風俗に売られる事になったとはいえ、その育ちの良さは誰の目にも明らかだ。
高校卒業と同時に『緋艶蝶』へ入った当初、京香は先輩風俗嬢から様々な嫌がらせを受けたという。
しかし、1年が経つ頃にはその噂も聞かなくなった。
呆れるほどに真面目で、心優しく、誇り高い京香と接するうち、店中の人間が毒気を抜かれたのだそうだ。
客からの評判も大変に良い。
親身になって客の話を聞き、時には休みを潰してまで客に付き合う。
その心遣いに感動した人間は、次々に京香の常連となった。
大の風俗嬢嫌いで知られる県議会議員でさえ、視察で京香と話して以来、熱烈な支持者に転身した。
そして、京香の特異性はもう一つある。
キャバクラ嬢による枕営業が横行する喜多茅において、京香は一度も身体を売った事がない。
純粋な真心だけで、数知れぬ男を虜にするのだ。
その理想的な在り様は自然と他の嬢にも伝播し、『緋艶蝶』で枕をする者はついに居なくなった。
それでも売り上げは底無しに上がり、喜多茅でも4、5番目に甘んじていた『緋艶蝶』は、やがて頂点の座を手にする。
京香の率いる良心的な『緋艶蝶』が王座に尽いた事で、喜多茅の争いにも凪が訪れた。

それから3年が経った今……とうとう平穏が破られる。
黒い噂の尽きないSMクラブ『セピア・リップ』が、『緋艶蝶』を抑えて覇を成したのだ。
噂では、京香が現れて以来の和やかな喜多茅をよく思わない店が結託し、様々な工作をしたのだという。
違法薬物を使い、客を無理矢理縛り付けたという説まである。
しかし事実はどうあれ、鉄のルールは曲げられない。
『街で最も多い売り上げを計上した店は、2位以下となった店のNo.1嬢を引き抜く事が出来る』。
『セピア・リップ』はこの引き抜き対象として、迷わず京香を指名した。

< 天誅の対象は、勿論『緋艶蝶』の京香だ。
   清純ぶったその化けの皮を剥がして、最底辺のメス奴隷へと作り変えてやる。
   人を惑わす蝶の翅を引きちぎって、活気ある喜多茅を取り戻す!  >

その、悪意に満ちた宣告と共に……。
0249緋艶蝶    2/222015/04/12(日) 21:32:37.77ID:JIzb4HI2
 


「まさか、お前を調教できる日が来るとはねぇ…………京香」
「人生解らないものね。腕が鳴るわ」
2人の女……恵美と碧が、京香を見下ろしながら笑った。
赤いボンデージ姿の恵美は、熟年体型とでもいうべき軽度の肥満で、お世辞にも美形とは言い難い。
青いボンデージ姿の碧は、対照的に華奢で童顔、小悪魔風のルックスだ。ただし、目元口元に底意地の悪さが浮き出ている。

一方の京香は、ほぼ丸裸だった。唯一身に着けているのは、犬のような鎖つきの首輪のみ。
その新雪を思わせる白肌や、ほどよく実った乳房や太腿、薄い茂みを隠す術はない。
喜多茅町の誰もが目にしたことのない姿だろう。
馴染みの常連客でも、胸元やミニスカートから覗く白い太腿まで、
更衣室を同じくする同僚達でさえ、上下の下着姿までしか、京香の素肌を見た事がない。
その絶対秘匿の宝玉がついに暴かれた。隷属という、最も屈辱的な形で。
「私こそ、あなた達のような人種と関わる日が来るとは思わなかったわ」
京香は、姿勢も正しく正座しながら2人の女を睨み上げている。
恵美と碧の両名に思う所があるようだ。
京香に限った話ではない。『セピア・リップ』に得意客を奪われ、潰されたホステスは多い。
客の身を本気で案じる京香となれば、なおの事そうした行為は許容しがたいのだろう。
「あーらナマイキ。『緋艶蝶』って、目上への礼儀は教えないのね。だから没落するんだわ、どこぞの名家みたいに」
碧が嘲り笑うと、京香の目つきがいよいよ鋭さを増した。
「何だいその目は。お前はウチの新米で、アタシらはそのお前に講習をつけてやろうって立場なんだよ。
 だったら、どうすればいいかぐらい理解できるだろ。仮にもこの街でNo.1を張ってたならさ」
恵美が嘲るように追い討ちをかけると、京香は唇を引き結ぶ。
低俗な人間に頭を下げるなど、軽々しくできる事ではない。しかし、“やらねばならない”事でもあった。
0250緋艶蝶    3/222015/04/12(日) 21:33:21.96ID:JIzb4HI2
 
京香は静かに三つ指をつき、少しずつ頭を下げていく。
腕の細かな痙攣から、いかに屈辱を感じているのかが伝わってくる。
恵美と碧の2人は、その様に口端を吊り上げた。
「…………私の、お尻の穴の調教を…………お願い致します」
屈体の後、震える声での宣言がなされる。
京香にしてみれば充分に屈辱的な宣言。しかし調教師の女2人は、不満げに眉を顰めた。
「カマトトぶるんじゃないよ。お尻の穴じゃなく、“薄汚いアヌスの調教を”だ。やり直しな!」
赤いエナメルブーツで京香の頭を踏みつけたのは恵美だ。
まるみを持たせた手の甲に額を擦り付けながら、京香の肩が強張る。

「わ、私の……………………う、薄汚いアヌスの調教を………お願い、いたします…………」

間を置きつつの苦しげな宣言。床についた手が握りこまれた様子からも、並ならぬ屈辱が読み取れる。
京香はその心根と同じく、器量に優れる娘だ。
背の半ばほどまで伸びた、織物のように上質な艶の流れる黒髪。
くっきりと開いた、いかにも優しげな瞳。
ごく小さな鼻梁に、やはり小さな気品溢れる唇……。
肩書きを一切伏せても、その上質さは隠せない。世界的なアイドルか、あるいは女優か。
それほどの逸材が、床のタイルの上で、丸裸のまま土下座をしている。
しかもその床には、ガラスの浣腸器やボウル、アナルパールやボールギャグなど、様々な淫具が散乱しているのだ。
その光景は、異常という他はない。

「そう、それでいいのよメス豚」
碧がブーツを鳴らしながら歩み寄り、恵美が首輪の鎖を引き上げる。
「ぐっ…………!」
上向いた京香の優しげな瞳は、しかし不屈の意志を秘めていた。
「あら、まだこの目だわ。面白い」
碧は言いながら、床に落ちていた道具の一つを拾い上げる。
通称『豚鼻フック』。相手の鼻にフックを掛けて吊り上げ、顔を醜く歪める事で屈辱を与える道具だ。
京香は、フックの先から碧の顔へと、苦々しい視線を這わせた。
「まずはその、澄ましたお面を剥いであげる。」
碧はそう言いながら、鈍く光るフックの付け根を握り直した。
0251緋艶蝶    3/222015/04/12(日) 21:34:12.31ID:JIzb4HI2
 
「……っしゅんっ! くしゅっ、んん゛っ!! あっ、はッ……はーっ…………」
立て続けにくしゃみの音がし、荒い呼吸がそれに続く。音を立てたのは京香だ。
素晴らしい形をした彼女の鼻は、鼻腔が完全な三角になるまでフックで引き絞られている。
そしてその鼻腔の中には、今また2本の“こより”が碧の手によって挿入される。
京香の細目が、不安そうにその手元を追った。
「あっ、あっ…………ン゛っ、ふぁっ…………!!」
“こより”が慣れた手つきで前後左右上下へと揺り動かされると、京香の目はいよいよ細まる。
ぞくん、ぞくんと細い肩が震えていた。
鼻の粘膜を弄られてすっかり敏感になったのか、刻一刻と反応が早くなっていくようだ。
柳眉がつらそうに顰められ、整った顎が浮き、白く揃った歯が『い』の形のまま震え……限界が来た。
「っぷしっ! っくし、っくしゅっ! はぁっ、はぁあっ……ああっ!!」
こよりを吹き飛ばした一度目は勿論、抜かれてからも断続的にくしゃみが出る。鼻水と涎が散る。
「あーあー、ズルズルになっちゃって」
碧が笑いながらこよりを投げ捨て、京香の鼻の下を手で覆った。
そしてしとどな鼻水と涎を、ヌチャヌチャと音を立てながら京香の顔中に塗りつける。
「んっ!!」
京香は露骨に顔を歪めるが、それで手を緩めるような碧ではない。
彼女の足元には、粘液で使い物にならなくなった“こより”が20本以上も散らばっており、
恥辱の鼻責めがかなりの時間に渡って続けられた事を物語っていた。
「惨めだねぇ。喜多茅のNo.1ホステスともあろうお方が」
背後から京香の肩を押さえ込んでいた恵美が、前方に回りこみながら言う。
当然、京香の表情を歪ませる目的でだ。
「…………はっ、はあぁっ…………こ、この程度で恥を掻かせたなんて思わないで。
 あなた達のような人間に何をされたって、私は、不運なアクシデントとしか思わないわ」
依然として荒い呼吸のまま、京香は調教師の2人を睨み据える。
並の人間なら気圧されて一歩後ずさるような気迫だ。そう、並の人間なら。

「あーらそうかい、そりゃ好都合だね。まだ洗礼の序の口なんだから、この程度でネを上げられちゃ興醒めさ」
冷ややかな口調で、恵美が囁きかける。
彼女の片手には、ステンレス製の刺々しい開口具が握られていた。
「これは、ホワイトヘッド開口器といってね……耳鼻咽喉科で扁桃腺手術をする時なんかに使われる器具さ。
 お次は、これでバックリ大口開いて、ディープスロートの特訓と行こうじゃないか。
 鼻水や涎なら出しても平気のようだけど、ゲロをブチ撒けても、まだその澄まし顔が出来るかい?」
その言葉が終わらない内に、碧が慣れた手つきで京香の口を開かせにかかる。
頬を両側から押し込み、同時に鼻を摘む。こうされては、ただでさえ呼吸の苦しい京香は大きく口を開くしかない。
そこにスパイダーギャグが嵌め込まれた。恵美の太い指が素早くネジを巻き、ギャグを開口状態で固定する。
口の開き具合は凄まじく、舌はおろか上の歯並びや喉奥の様子まではっきりと視認できてしまう。
鼻フックと相まり、惨め極まりない有様だ。
「ほぅらご覧よ、すごいじゃないか。こんな表情をするのは生まれて初めてなんだろ、お嬢様?」
頬を叩いて京香に横を向かせながら、恵美が言う。
その視線の先にあるのは、調教部屋の壁を一面覆い尽くす巨大なミラー。
「うあ……ゃ、あ」
ミラーに真正面から顔を映すことになった京香は、今一度眉を顰める。
「フフ、何言ってるか解らないわ。まぁ何を言ってたとしても、今さら遅いけどね」
碧は満面の笑みを浮かべながら、京香の首輪を引いた。
0252緋艶蝶    5/222015/04/12(日) 21:34:45.99ID:JIzb4HI2
 
「どうだい、立派なもんだろう」
恵美が京香に問う。
正座した京香の前には、人間大のガラス板が設置され、ちょうど男の腰ほどの高さに黒いディルドウが嵌め込まれている。
極めて精緻に男性器の特徴を模したものだ。
「これが大体、男の平均サイズさ。最も本物は、血管が浮き出て男臭くて、恥垢やら毛に塗れてるのもあるけどね。
 そのリアルに比べりゃあ、こんなものは可愛いオモチャさ」
ディルドウの先を撫でながら、恵美は笑った。
「………………」
京香は毅然とした態度で、その恵美を冷ややかに見上げている。
すでに鼻フックも口枷も取り去られ、美貌は元の通りだ。
しかし、今度は両手首に木枷が嵌められ、首と横並びになるよう拘束されていた。
一時的に首輪が取り去られたとはいえ、虜囚としての惨めさは変わらない。

「さぁ、じゃあそろそろおっ始めようか」
2人の調教師は、その有様をしばし面白そうに眺めてから行動に移った。
碧が京香の顎を掴み、恵美が後頭部を両手で押し込んでディルドウに近づけていく。
「っ…………!!」
京香は一瞬苦々しい表情を見せたが、ここで抗っても仕方がない。
慎ましい桜色の唇を開き、ディルドウを迎え入れた。ディルドウは女2人の力により、ずるりと喉の奥まで入り込む。
「……………………ぅ゛っ、う゛ぇっ………………!」
ディルドウが8割ほど埋没したところで、京香が小さく肩を竦めてえづきを漏らした。
口戯の経験さえ全くない彼女に、喉奥への刺激はさぞ辛かろう。
しかし調教師達の目線で言えば、獲物が見せる弱みこそが、つけ込める絶好の隙なのだ。
「ほぅら、どう、美味しい? 今まで何十人って娘のえづき汁を吸ってきたディルドウよ。甘く感じるんじゃない?」
碧はよく通る声で囁きかけながら、恵美と息を合わせて長いストロークを取る。
大きく引き、押し込み、大きく引き、押し込み。
それを都合4回繰り返した後、最奥まで呑み込ませたままグリグリと捻り込むように頭を左右させる。
そこで3秒ほど留め、引き抜く……と見せかけて、浅く引いただけでまた最奥まで押し込む。
寒気がするほど良く慣れたディープスロートの仕込みだ。
「…………ン、ふっ…………フーッ………………」
意外なことに、京香はこの間、えづき声を出さない。たまに鼻から小さく漏らす程度だ。
しかし喉からはカポッ、カポッと空気と水分の混じりあった音が鳴っており、間違いなく喉奥を蹂躙されていると判る。
また、眉の角度は平坦ながら、その間隔が狭まる事もある。けして楽ではないのだろう。

2回ほど上の行動が繰り返された後、トドメとばかりに4秒ほど最奥に押し付けてから、初めて調教師の手が離される。
「ォあっ!……はっ、ハッ、……はーーっ…………はーっ……!!」
京香は弾かれたようにディルドウを吐き出し、俯きがちに荒い呼吸をはじめた。
口周りに唾液は見えない。しかし……ディルドウの方には、先ほどまでの反応の薄さが嘘のような量が付着している。
全体がヌラヌラと濡れ光り、凹凸のある部分は白くさえ見えた。
「アハハッ、玩具がドロドロじゃない! これが、あの『緋艶蝶』の京香が出したえづき汁なのね。
 ここに纏わりついてる分だけでも、万札出して買う客がいそうだわ」
「いいねぇ、ホントに売っちまおうか。こいつの身体から出る汁という汁を売り捌きゃ、いい小遣い稼ぎになりそうだ。
 馬鹿みたいなカリスマぶりも地に堕ちるだろうしねぇ」
辱めの言葉をかけて京香を煽りながら、調教師達は再び京香の頭を掴む。
「っ…………!!」
「ふふ、“まだやるのか”って感じの顔だねぇ。生憎、今のはただの慣らしさ。ここからが本番だよ」
恵美の口元こそ笑う形をしているが、瞳はそうではない。それは、強い信念を持って凶行に及ぶ者の特徴だ。
京香の喉が、被虐への覚悟を決めるようにゴクリと鳴った。
0253緋艶蝶    6/222015/04/12(日) 21:35:32.10ID:JIzb4HI2
 
2度目のディープスロート。それは、初めから前回とは違っていた。
恵美と碧の手でディルドウを喉奥まで咥え込まされた直後から、京香の喉がケコッ、ケコッ、と鳴りはじめる。
「ぶふぁっ!!」
鼻から噎せるような声がそれに続いた。それでも、調教師達は最奥まで呑み込ませたままだ。
その間にも喉奥からはカコッカコッと音が鳴る。
京香の胴体に動きはないが、木枷の上で両手が握られ、眉がとうとう角度をつけて顰められる。明らかに苦しげだ。
そこから、さらに3秒。
調教師の手が離れた瞬間、京香は堪らずといった様子で横を向いた。
「こぉっ…………あはっ、あ…………えァっ………………!!」
ディルドウの直径そのままに大口を開け、かなりの量の唾液を吐きこぼす。
唇を閉じて唾液の糸が切れてからも、さらに数滴が俯いた顔の下へと滴り落ちていく。
明らかに前回よりも余裕がない。さらに今度は、休息すら許されなかった。
「まだよ。休ませないわ!」
碧が珍しく厳しい口調で告げ、涎まみれの京香の顎を掴みあげる。そして、すぐにディルドウへと向かわせた。
本当の地獄は、ここからだった。

「ン゛んも゛ぉおぉえ゛…………っっっ!!!!」
京香が令嬢らしからぬえづき声を上げたのは、4度目のディープスロートを強いられた時だ。
ガラス面にべったりと鼻を押し付けるほどにまで深く咥えさせられ、さすがに我慢のしようもなかったらしい。
醜く開いてへし曲がった唇からは、しとどな唾液が溢れてガラスを伝う。
ディープスロートが進むごとに唾液の線は増え、ガラスに泡をつけて洗浄しているような光景になる。
「ぁぶはあっ!!!」
たまに息継ぎを許される時には、床にびちゃびちゃと音を立てて大量の涎が零れるようにもなった。
涙こそ流れないが、その表情は若い娘が人目も憚らず号泣する時のもの。
本来の京香は、人前でそのような顔を見せる娘では断じてない。
借金の肩に売られた時でも、『緋艶蝶』でいびりを受けていた頃ですら、一切の弱さを見せずに周囲の度肝を抜いてきた。
しかしその鋼の清冽さも、喉奥を抉られ、かき回される物理的な被虐の中では崩れ去るしかないようだ。

最初の『決壊』は、意外にも淡白なものだった。よく見返せば、前兆は確かにあったようだ。
それまでされるがままにディープスロートを受けていた京香が、何度も顎を上げ、ディルドウを吐き出そう吐き出そうとする。
ぶふっ、ぶふっ、と鼻から咳が噴き出す音もしていた。
おそらくはこの時、京香はどうしようもない吐き気に襲われていたのだろう。
当然、恵美と碧がこの変化を見逃す筈がない。彼女らは顔を見合わせ、さらに数度のストロークを経て京香の頭を引く。
ずるりとディルドウから京香の口が滑り落ちる、その瞬間、吐瀉物が零れた。
「あうぇお゛っ…………」
すでに口の下半分を満たすほどに溜まっていたものが、開いた口からヌルヌルと流れ出す。
京香の口と同じ幅から細い流れへと絞り込まれ、静かに床へ滴っていく。
そして流れが終わった後は、残りが千切れたミルクの膜のように木枷へと張り付く。
「あーあー、吐いちゃって」
碧がそう言いながら、京香の肌へと指を這わせた。
顎に、首元、木枷を通って、太腿……吐瀉物が落ちたラインと併走するように。
「はぁっ、はっ、はっ! …………あ、あなた達が…………はあっ……吐かせ、たのよ………………!!」
かつてないほどに息を切らせ、京香は調教師達を睨み上げる。
様になるものだ。芸術品のような目尻から、苦しみの涙さえ零れていなければ。
「そうだったかしら。でもその太腿に乗った熱い液は、お前自身の胃にあったものよ。……そして、今からかかる分もね」
碧はそう言い、京香の髪を鷲掴みにする。同時に恵美も、陰湿な笑いを湛えながら京香のうなじを掴む。
そして、何の容赦もなくディープスロートを再開させた。
0254緋艶蝶    7/222015/04/12(日) 21:36:20.03ID:JIzb4HI2
 
「ごぉお゛ぅうええ゛っ!!! もごっ、ふぉぉお゛お゛ぅえウ゛エえ゛ッッ!!!!
嘔吐後の再開時からは、明らかに京香の反応が違っていた。
えづき声がとにかく凄まじく、身の捩り方も尋常ではない。
腹筋は激しく蠢き、太腿はきつく閉じられたかと思えば、左右いずれかの膝頭を跳ね上げる。
「フフ、凄い。一度吐いちまえば、この女でも脆いもんだね」
恵美が京香の横顔を覗き込みながら、面白そうに告げた。
その言葉通り、今や京香はひたすらに嘔吐を繰り返している。
「ごぶっ、ぶふゅっ!!げおっ、がぶふっ!!」
激しく頭を前後されている間には、吐瀉物とも涎ともつかない液体が大量にディルドウを伝い、ガラス表面を上書きする。
「けっ……は、かッ…………オお゛ぅえ゛っ…………!!」
喉奥まで咥え込ませてから解放すれば、すぐに俯いて吐瀉物を零す。
あれほどぴしりと整っていた美しい正座が、もはや影もない。
全体として膝立ちに近く、足指はつま先を立てるようになり、常に吐く準備をしているような前傾姿勢だ。
明らかに品がなく、だらしない。当然その姿勢も恵美達の罵りの種になったが、京香からすればそれ所ではない話だ。

一体どれほどの時間、この醜悪な地獄が繰り返されたのか。
一体何十度に渡り、嘔吐と空嘔吐が繰り返させられたのか。
京香は、生理的な反応に塗れていた。
額にびっしりと汗を掻き、虚ろな両目からは涙の線を零し、閉じない口からは唾液を零す。
胃液とえづき汁の混合物は、木枷の穴を通り、京香の前身を濡らしていた。
白く美しい首筋が、乳房が、下腹が、粟立つ汚液で汚されている。
特に太腿などは一面ヌラヌラと濡れ光り、その脚の間には、まさしく『夥しい』量の薄茶色をした半固形物が広がっていた。
「ああ、臭い臭い。この部屋じゅうに、お前のゲロの匂いが充満してるよ」
「ホント。客からの噂じゃ、お前ってどんな時でもいい匂いをさせてるって噂だけど、とんだ嘘。
 男が憧れるピンクの唇からちょっと奥にいけば、こんな汚物溜まりなんだから……詐欺みたいよね」
わざとらしく鼻を摘みながら、恵美と碧は思いつく限りの罵りの言葉を並べていく。
「…………あ…ああ゛………」
自らの吐瀉物を見るともなしに眺めながら、京香はしばし呆然としていた。
しかし、数秒後。強く手を握り締めると、はっきりとした意思を秘めて顔を上げる。
「こんな事で、私は折れないわ……。どんな辱めにも耐えて、きっと『緋艶蝶』に返り咲いてみせる」
その瞳はまさしく、緋色に輝く艶やかな蝶そのものだ。
恵美と碧も、ここに来てのこの気迫に、一瞬侮蔑の言葉を途切れさせた。
しかし、冷や汗が首元に届くよりも前に、彼女らは冷たい笑みを取り戻す。この辺りは流石に、一流の調教師というべきか。

「へぇ、そうかい。でもそれは、随分と空しい覚悟だよ、メス豚。
 ここは、お前が従順になるまで調教をする部屋だ。逆に言えばね、お前は堕ちるまで、この部屋から出られないんだよ!」
「そうよぉ。お前みたいなハネッ返りは、今まで何人もいたけど……全員、この部屋で変わったんだから。
 そいつらの一人は、そうねぇ…………『これ』で汚物をぶちまけた時に、ポッキリいったわね」
恵美の罵りを碧が引き継ぎ、床からガラス製の浣腸器を拾い上げる。
「お前にもご馳走してあげるわ。グリセリンとか酢とか、色んな物のスペシャルブレンドを、たっぷり。
 浣腸に慣れたブタでもウンウン唸るようなキッツイのを、丸一晩我慢させてあげる」
まさしく悪魔のような表情で、碧が笑う。
「勝手に……すればいいわ」
京香はなお毅然とした表情で言い放った。しかしその美しい額からは、また新たな汗が伝い始めていた。
0256緋艶蝶    8/222015/04/13(月) 18:51:46.92ID:JaGMtcWr
 


「…………と、ここまでが昨日の調教内容さ」
臨時休業となった『緋艶蝶』ロビーのソファに腰掛け、恵美が告げる。
その恵美を上座に据えたまま、数十人が固唾を呑んで巨大なモニターに見入っていた。
モニターには、調教部屋の様子を記録した映像が流れている。
3箇所のカメラが京香の被虐を撮影していたらしい。
首輪だけの丸裸で土下座する姿を、俯瞰から。
鼻責めに苦悶する姿を、前方から。
イラマチオで嘔吐する姿を、ガラスを隔てた真正面から。余す所なく、1秒の飛びもなく記録してある。
それを見せられた『緋艶蝶』関係者の表情は暗い。
先輩ホステスは、初めこそ嫉妬の念があったものの、今では京香を一流の人間と認め、多くは妹のように可愛がっている。
後輩ホステスは、京香を純粋に尊敬し、その在り様に憧れて水商売の世界に立っている。
ボーイ達も一人の例外なく京香に好意的で、信奉に近い想いを抱く者さえいる。
その京香が虐げられている様が、愉快であろう筈もなかった。
しかし、文句はつけられない。『セピア・リップ』はこの街のルールに則っているからだ。少なくとも、表に見える部分では。

「い……今は、何をしてるの!?」
後輩の1人が、堪らずといった様子で尋ねた。やや垢抜けない、運動部の後輩という印象を与えるホステスだ。
恵美は可笑しそうに後輩ホステスを見やった。
「いい質問だね。あのメス豚は……今この瞬間も、浣腸を我慢してる最中さ。
 昨日の晩、盥一杯に浣腸液を作ってご馳走してやったのさ。
 幼児用のプールに出来そうなサイズの桶で、しまいにゃああの娘、下腹がポッコリ膨れてたっけね。
 ポンプ式の絶対に漏れないアヌス栓を嵌めたから、自力での排泄は無理だ。
 アタシはそこで仮眠に入ったけど、今はもう1人が張り付いて、監視ついでに遊んでるだろうね」
その答えに、後輩ホステスの表情が強張る。
恵美は満足げな表情で続けた。
「そんなに気になるなら、ウチの店に着いてきな。それも、なるべくなら多いほうがいい。
 10人のギャラリーが揃うまで、排泄させないって決めてるのさ」
先輩ホステス、後輩ホステス、ボーイ……その全てが、この言葉に息を呑んだ。
そして、互いの腹の内を探るように顔を見合わせる。
育ちのいい京香のプライドを傷つけると知りながら、見に行くか。
10人が揃わないまままごつき、余計に京香の苦しみを増すか。
誰にとっても難しい決断だった。
恵美はその動揺した空気に、いよいよ機嫌を良くしていく。
「老婆心から忠告するけど、決めるんなら早くしな。
 京香にした浣腸は結構強力なヤツでね。実際、栓をしてから3分も経たないうちに、出したいなんて言い出してたんだ。
 それを一晩我慢してるんだから……解放は、一秒でも早い方がいいんじゃないかい」
この言葉をきっかけとして、後輩ホステスの数人が立ち上がる。
「あ、あたし、行きます!」
「私も!!」
その空気に煽られ、他のホステスやボーイからも次々に志願者が出た。
悲壮な表情の並ぶ中、恵美のそれだけが違う。
「おやおや。家族も同然の身内が、こんなに居る前でひり出すなんて……今度こそ、心が終わるかもねぇ、京香」
その醜悪な囁きは、誰にも認識される事はなかった。
0257緋艶蝶    9/222015/04/13(月) 18:52:32.55ID:JaGMtcWr
 
調教部屋に入った瞬間、『緋艶蝶』の面々は目を見開いた。
先導する恵美が口に指を当て、声を上げるな、という合図を出す。

調教部屋の中央には、首輪だけをつけた汗みずくの女が吊るされていた。
腕は万歳をする形、脚は大股開きの状態で枷を嵌められ、天井から下がる鎖と繋がれている。
当然、秘裂や肛門を隠す術はない。極めて屈辱的な格好だ。
目隠しとボールギャグで顔は解らないが、その美しい黒髪や新雪のような白肌は、それだけで京香だと特定し得た。
しかし、その本来美しいウェストラインは歪に膨れ、雷轟のような音を立て続けている。
「ようやく来たのね。待ち侘びたわ、私も…………この豚も」
碧がそう言いながら、京香の乳房の先を捻った。
「うもぅうっ!!」
「あらぁ、イイ声。さっきまで針山みたいに扱われてたココが、そんなに善いのかしら」
ボールギャグから漏れた切ない呻きを、即座に碧が詰る。
京香の両の乳房は、果たしてどれだけ嬲られたのか。全体のサイズが、前日の映像より2周りは大きい。
乳輪は明らかに肥大化してふくりと盛り上がり、乳首はしこり勃ち。
碧が捻っていないほう……左の乳首などは、今もなおニップルポンプが取り付けられ、限界まで細長く吸引を続けていた。
乳房だけではない。
恵美の言葉通り、京香の肛門には菊輪を覆い尽くすような栓が嵌まり、さらにそこからバルーンが垂れ下がっている。
臀部の下辺からは汚液が滴っていた。
直下の床は汚液溜まりと言っていいほどだ。しかし、それすらもごく一部。大半は栓に阻まれ、出したくても出せないのだろう。

女性器の周辺にも変化があった。
薄い茂みがすっかり剃られ、幼児のような白い丘にされている。
それによりいよいよ露わになった性器の上部から、細いチューブ状のものが垂れていた。
チューブは中ほどでピンチコックによって留められ、尿道側からの液体の流出を阻んでいるようだ。
「浣腸だけじゃ物足りないだろうと思って、膀胱にも“ちょっと”入れてみたの。
 便意だけじゃなく尿意まで限界のまま一夜を過ごすって、たまらないでしょう?」
「ああ、そりゃそうだ。碧の事だから、ちょっとなんて言って、軽く600ミリ以上は入れたんだろ?
 膀胱の容量が大体500ミリ。膀胱壁が膨らめばもっと溜められるとはいっても、そこまでになった時点で脂汗ダラダラだ。
 それを、4時間だか5時間だかなんて…………ゾッとするよ」
恵美は、背後の人間へ聞かせるように語りつつ、指を鳴らして合図を出した。
それを受け、碧が冷笑を湛えながら京香のボールギャグを外す。
濃厚な唾液が無数の糸を引いた後、桜色の唇が忙しなく動いた。

「っぷはっ!! ……だ、出させてっ! おねがいっ、は、早く、はやくさせてっっ!!!」

まさに“必死”の哀願。いかに気品溢れる京香といえど、身を焦がす排泄欲には抗えないようだ。
『緋艶蝶』のメンバーが一斉に顔を顰める。
「あらぁ、4時間前とは打って変わって素直ねぇ。でも、したいってだけじゃ伝わらないわ。『何が』したいの?
 『おしっこをしたいのか』、それとも、『下痢便をぶち撒けたい』のか。どちらかを復唱なさい」
その言葉で、京香の口の動きが止まった。
狡猾な選択肢だ。本当の所、京香は何よりも排便を望んでいるのだろう。
しかし、こうも屈辱的な復唱を強いられては、京香自身のプライドがそれを許さない。
答えは一つしかなかった。
「お……おしっこが、したい…………したくてたまらない」
震える声で京香が告げると、碧はわざとらしく手を叩く。
「あーら、そう。私はてっきり、うんちの方かと思ったんだけど……そっちはまだ我慢できるの。お前って凄いのね」
嘲るように囁く碧。そして京香が反論するより前に、その指は鮮やかにピッチコックを解いた。
0258緋艶蝶    10/222015/04/13(月) 18:53:47.94ID:JaGMtcWr
 
「うっ!?……くっ、ぁああ、……ふぁああああーーーっ!!!」
膀胱内の圧が変わり、溜めに溜めていた尿が一気に放出される。
その開放感に、京香は声を抑えられない。
「ハハ、すごいすごい、大洪水じゃないか! こりゃあ600ミリどころでもなさそうだね。
 おーおー、せっかくゲロを掃除したってのに、また真っ黄色に汚しちまってさ」
放物線を描いて床に飛沫を上げる放尿。それを前に、恵美もまた声を高める。
無論、感動からではなく、京香の恥辱を増すためだ。恵美と碧の全ての行動原理は、それに集約される。

ようやくに放尿が終わった後、京香の下半身からは雫が滴り続けていた。
尿の一部が前方ではなく、性器の方へと滴っていたからだ。
それを濡れタオルで拭き清めながら、碧は京香に何事かを囁き続ける。
京香の顔が歪む事からして、聞き流せるような事でもない。
恐らく碧は一晩中、そうして京香の恥辱を煽り続けたのだろう。
そこへ恵美が歩み寄った。腰に手を当てながら京香の陰核の部分を凝視する。
「おや、クリトリスがすっかり勃起してるじゃないか。まぁ小便を我慢してると、勃っちまう奴隷もいるけどね」
「どうやらこの生娘のお嬢様も、おしっこを我慢して興奮しちゃうマゾみたいね。
 どうせだから、もうちょっと高めてあげましょうよ」
碧はそう言うと、床の箱から一つの道具を取り出した。綿棒ほどの、凹凸のある細い棒だ。
「メス豚、これが何か判る? これはね、おしっこの穴を開発する為の道具よ。
 ほら、解るでしょう。この凸凹が、尿道の入口と、奥側のクリトリスの根元を絶妙に刺激するの。
 一度これを味わったら最後、みーんな病み付きになっちゃうんだから」
京香の頬に淫具を擦り付けながら、碧は告げる。
そしてアルコールで除菌した後、改めて尿道口に押し当てた。
「はぐっ……!」
挿入の瞬間、京香は小さく呻く。しかし碧の指がゆるゆると前後しはじめると、ただ荒い息を吐くばかりとなった。
「ほぅら、どう。気持ちいいんでしょう」
碧は熟練の手つきで道具を前後させる。その度、京香の内腿がびくりと強張った。
「おやおや、こりゃ善さそうだ。どれ、こっちも可愛がってやるよ」
恵美の方も、尿道責めでいよいよ屹立しはじめた陰核を摘み上げる。
「ふうああっ!!」
「ふふ、珍しく可愛い声が出るじゃないか。まぁ無理もない、私と碧の二箇所責めは、女泣かせだからねぇ」
言葉が切れると共に恵美の指が蠢き、京香の身体がぶるりと震えた。

「う、くそ…………京香さんっ………………!!」
『緋艶蝶』の人間は、ただ歯噛みしながら眼前の陵辱劇を見つめる。
調教部屋の四隅を『セピア・リップ』御用達の暴力団員が固め、無言の圧力を掛けているせいだ。
下手な真似はできない。
しかし無力に見守っている間にも、京香はいよいよ追い詰められていく。
「あああっ、ああっ、くぁああ……あああっ!! もっ、やめっ…………はぁああっっくぅ!!!」
京香は喘ぎ、歯を食い縛りながら激しく頭を振っていた。
その声色からは、彼女が幾度も幾度も絶頂に至っている事が生々しく伝わる。
手足の鎖が煩く鳴るのも、異常性を際立たせる。
「フン、まだまだ止めるもんか。もっと派手に突き抜けるんだよ、メス豚!」
「そうよ。可愛らしい声出す余裕があるうちは、休ませないわ」
女2人は巧みな指遣いで京香を責め立てた。
京香は身を震わせ、愛液を散らしながら喘ぎ続け…………やがて、その声色が変わる。
0259緋艶蝶    11/222015/04/13(月) 18:54:33.22ID:JaGMtcWr
 
「やめてぇっ、やめっ……!! あ、くぁぁああ…………おお゛っ!!
 あぐっ、ひっぐっ…………んんんんああああ゛っ、あっはあああっおおお゛お゛っ!!!!」
喘ぐのではなく、口を尖らせて腹から出すような嬌声。
その快感の凝縮された呻きは、数限りなく陰核絶頂を迎えた先の段階である事が明白だった。
「お、出た出た。やっぱりこの声じゃないと、アクメ極めさせてるって感じがしないわね」
「ああ。ゾクゾクくる声だ。『カワイソウな私』演技が上手いねぇ、元お嬢様は」
調教師達は笑いながら、さらにしばし京香に絶頂を迎えさせる。
その果てに、京香には別の限界が表れた。

「お、お願い…………出させてっ! これ以上は、私、ほんとうにおかしくなる!!」
今までともまた切実さの違う懇願。碧と恵美が手を止めた。
「ふぅん、そう。それで、何がしたいの?」
今一度、問う。京香は歯を食い縛り、息を吐き出すように開いた。
「うん、ち……うんちがしたい、したくてたまらないの!! はやくはやく、はやく出させてっ…………!!」
あれほど聡明であったはずの京香が、単語でしか会話できていない。
これは排泄欲が本当の限界を迎えている人間の特徴だ。
そもそも、全身を覆いつくさんばかりの発汗や痙攣自体が、異常という他はない。
もはや瓦解は時間の問題。調教師の女達は、ここで最後の一押しに入る。
「何度も言わせるんじゃないよ。『下痢便をぶち撒けさせて下さい』……そうお願いするんだよメス豚ッ!!」
恵美が叫びながら、京香の尻肉に強かな平手打ちを見舞った。
「くうううっ!!!」
便意の限界の中、それはどれほどに効くことだろう。
再度訪れた、屈辱的な選択肢。しかし…………さすがにもう、拒む気力も体力も京香にはない。
むしろ、ここまでが耐えすぎたほどだ。
京香は強く歯を食い縛り、全身を震わせながら口を開く。

「…………お、お願いしますっ、下痢便をっ、ぶち撒けさせてくださいっ!!!
 言ったっ、ねぇっ、確かに言ったわ! だからはやく、はやく栓を抜いてぇっ、はやくぅウウううーーーーーッッ!!!!」
もはや京香の声は、普段とは全く違っていた。
見守る10人の同僚達さえ、目を瞑って聞けばそれが京香の声だとは思わない。本当の限界なのだ。
「はいはい。それなら、たっぷりと出しなさい……皆に見られながらね!!」
碧はそう言いながら、肛門栓から垂れているバルーンのスイッチを切った。
同時に恵美が、素早く京香の目隠しを取り去る。
「ふあぁあああああっっっ!!!」
肛門栓を吹き飛ばし、溜まりに溜まった大量の汚液があふれ出す。その開放感に、京香は高らかに声を上げた。
しかし、極楽気分もそこまでだ。
当然として放出の快感に浸っていた京香は、ふと下方からの視線に気がつく。
そちらにぼやける視界を移し、見知った顔が並んでいる事に気付いた時…………京香の顔は、ふたたび凍りついた。
「え…………えっ? ど、どうしてっ!?
 い、いや…………いやぁあああぁっっ!! 見ないで、みないでぇえぇええーーーーっ!!!」
絶叫。しかし、肛門から溢れる汚液を留める事はできない。
手で恥部を隠すことすら叶わない。
「はははっ、それだけ盛大にひりだしといて良く言うよ。お前が力んで止めたらどうだい」
「全くだわ。人前でブリブリ下品な音を立てて、あさましい女。優しい同僚さん達も、さすがに見るのがつらそうよ」
恵美と碧は、桶に溜まっていく汚液を見下ろし、ギャラリーにも見せ付けるようにして嘲笑う。
『緋艶蝶』の人間からは、すすり泣きや苛立ちからの歯軋りがしはじめる。
「う、ふうっ……く、くぅ……うう゛っ…………!」
京香はとうとう、大粒の涙を流し始めていた。
苦痛に起因する反射的な落涙ではない、悲しみの涙。冷血なサディストにとって、砂糖より甘美な涙を……。
0260緋艶蝶    12/222015/04/13(月) 18:56:10.17ID:JaGMtcWr
 
「この大人数の前で糞をひりだした気分はどうだい、京香お嬢様」
汚物の匂いが漂う中、恵美が粘着質な声で問う。
「………………っ!!」
京香は耳までを赤く染めて俯いた。恨み言の一つも返したい所だが、その余裕すらない。
京香は、人に寝巻き姿を見せる事すら女の恥、と教わって育った令嬢だ。
入浴後にもかっちりと洋装に身を包み、就寝直前の自室でのみ寝巻きの着用を許されたものだった。
その京香が、公衆の面前で排便を晒すなど……容易に受け止められる羞恥ではない。
何か言葉を発しようとするも、胸がつかえて涙ばかりが零れる。
そんな京香の様子を見かね、『緋艶蝶』のホステスの1人が拳を握り締めた。
「い……いい加減にしなよっ! あんた達、人間じゃないわ!」
「そ、そうよ! あの京香さんにここまでさせて、いい加減アンタらも気が済んだでしょ!?」
他の人間も便乗し、恵美と碧に批判的な視線を送る。
しかし……百戦錬磨の調教師2人は、それだけの敵意を向けられても涼しい顔を崩さない。
「フン。気が済んだ、なんてとんでもない。ホントのお愉しみはこれからさ。
 何せウチのボスからは、『アヌスを犯されただけで絶頂するメス奴隷になるまで』調教しろと言われてるからね」
「私達もプロだから、堕とす相手はきっちり堕とすわ。どんな手段を使っても、ね。
 お前達には私が人間じゃないように見えるようだけど、最終的に人間でなくなるのは、京香の方よ」
調教師としての自信に満ち溢れたその態度に、どのホステスも二の句が継げない。
その様子を恵美達は満足げに見やる。
絶望的な空気。それを破ったのは、か細い声だった。

「し、心配……しないで…………このぐらい、平気よ」
恵美と碧、そしてホステス達の視線が同じ方向に集まる。
そこには、汗みずくで息も絶え絶えながら、しかし瞳に確固たる決意を宿らせた京香がいた。
「私は、私のまま…………必ず戻るわ」
彼女とて余裕などない。けれども家族に等しい同僚達に、これ以上心配はかけられない。
それが、京香という女の矜持だ。
その姿に、ホステス達は切なさと希望のない交ぜになった表情を浮かべ、調教師2人は喜びを露わにする。
「へぇ、面白い。まだ頑張るなんて」
「その位でなきゃ張り合いがないさ。何しろ、この街で最も上等な女だそうだからね」
恵美と碧は、凛とした京香の瞳を闇で覆うかの如く、至近で覗き込みながら囁きかけた。
「さぁ続きだ、京香お嬢様。そのお綺麗な心が変質するまで、徹底的に躾けてやるよ…………!」
0261緋艶蝶    13/222015/04/13(月) 18:57:02.60ID:JaGMtcWr
 


恵美の口から、今一度の含み笑いが漏れた。天井から縄で吊るされた京香の裸を見てのものだ。
排便の時と同じ……否、それ以上に惨めな格好。
乳房を搾り出すように後ろ手縛りを施された上で、その両手首を頂点として天井から吊るされている。
脚は両の爪先がかろうじて床につく。ただし太腿と足首は外側から縄で引かれ、菱形に近い形を強いられていた。
となれば当然、京香の肛門は丸見えの状態で、恵美の方へと突き出されることとなる。
「傑作だね、お嬢様。ストリッパーでもやらないような、あさましい格好だ」
恵美が、京香の伸びやかな脚に指を這わせて罵った。
「私は……あなたの悪趣味な縛めに、身を預けているだけよ」
京香は謗りを無視できない。口惜しげな表情が正面のミラーに映り込む。
上質な織物を思わせる彼女の後ろ髪は、その一部が手首の縄に巻き取られ、主の俯く動きを阻害している。
このため京香は、表情のすべてを、ミラーを介して背後の恵美に把握される状況にあった。
これはよく出来た嫌がらせだ。
恥辱の表情を常に確認できるのは勿論、責めを嫌って京香が身を捩るたび、彼女自身の体重が『女の命』である髪を痛めつけるのだから。

「……それにしても、ウチの特製浣腸はよっぽど効いたようだねぇ。
 おまえ、自分のアヌスが今どんな風か解るかい? すっかり開いて、ダリアの花みたいになっちまってるんだよ」
恵美はさらに言葉責めを続けた。
「いやっ!!」
排泄の穴を観察される恥辱に、京香の身が強張る。
自分の肛門が普通でない現状は、京香自身にも痛いほど解っていた。
括約筋は緩みきり、外気が腸内を撫でている。どれほど力を篭めようとしても、普段通りには締まらない。
「おや、今度はヒクヒクしはじめたよ。一体何を欲しがってるんだろ。
 口ぶりとはまるで逆の、本当にあさましい女だね、おまえは」
恵美は、京香の挙動の全てをあげつらい、言葉責めに利用する。
それは事実として効果的だった。する事の全てを否定されると、人間は心が消沈する。否定する相手に従順になる。
しかし京香には、まだ気概が残っていた。

「どうして、そこまで他人を見下せるの!?」
京香は鏡越しに背後を睨みつける。すると恵美は、よくぞ訊いたとばかりに口元を吊り上げた。
「なぜってそりゃあ、そうしていると愉しいからさ。
 上等な女が、自分の調教で下劣な生物に成り下がっていくのが面白いんだ。
 男が女の膣内へ欲望をぶちまけるように、私も上等な女の体内へドス黒い感情を塗りこめる。それだけだよ」
恍惚とした表情を浮かべながら、恵美は語る。
「自分で最低だとは思わないの? 他人に悪意ばかりを向ける人間は、いつか必ず報いを受けるわ」
京香がそう指摘すると、恵美の口元はいよいよ歪に歪んでいく。
「いかにもお前らしい考えだねぇ。生まれながらにして金持ちで、上品で、お美しい京香お嬢様。
 おまえみたいに綺麗事ばっかり並べる女が、一番イジメてて楽しいんだ。
 おまえから出る涙が、悲鳴が、呻きが――堪らないよ!」
恵美の分厚い掌が、京香の尻肉に宛がわれた。
生暖かさに京香の腰が震えるのを、恵美は面白そうに眺める。
「今だって本当は、この肛門に極太のアナルフックを引っ掛けて、縦に引き裂いてやりたいんだ。
 流石のおまえも、その瞬間にゃあ男みたいな叫び声を上げて、火がついたようにのたうち回ることだろうね。
 その光景はさぞや甘美だろうが、早々に壊しちゃあ調教も何もないもんだ。
 肉体は切り裂けないが、その代わり…………綺麗事づくしのその高潔な精神を、ズタズタにしてやるよ」
悪魔そのものの表情を浮かべながら、恵美は京香の尻肉を撫でた。
それを見て京香は理解する。この恵美という女は、言葉こそ通じるが、人間の心を持ってはいないのだ、と。
0262緋艶蝶    14/222015/04/13(月) 18:57:49.61ID:JaGMtcWr
 
恵美は、両手で尻肉を鷲掴みにし、2本の親指で肛門を割りひらく。
浣腸でふやけた“ダリアの花”は容易に左右へと拡がり、桜色の直腸粘膜を悪魔に晒す。
「っ………」
京香は視線を斜め前に向けた。鏡を利用して背後を確認するためだ。
その京香の行動を読んでいたのだろうか。鏡の中では、恵美が醜悪な表情を湛えて待ち受けていた。
「丸見えだよ、お嬢様」
囁くような口の形で、恵美が告げた。それを見聞きした瞬間、京香はゾッとする。
釈迦の手の平の上で踊る孫悟空のように、行動の全てを掴まれているようだ。
 (この女が特別なんじゃない。調教師としての経験で、パターンを読んでいるだけよ)
京香はそう考えて平常心を取り戻そうとした。しかし、
 (…………でも、慣れている。気を抜けばきっとそのまま、ズルズルと堕とされてしまうわ…………)
不安が過ぎる。それは浅くだが心に根ざし、容易に除去できそうもない。

その心境を知ってか知らずか、恵美が次の行動を開始した。
膝立ちのまま肛門へと鼻を近づけ、わざとらしいほどに鼻息荒く匂いを嗅ぎ回る。
「ひぃっ!?」
京香は腰をびくりと跳ねさせた。
「ふん、何だい……内臓の匂いしかしないじゃないか。お前も所詮、ただの女なんだね。
 毎日上等な料理を食べて育ったお嬢様の腸からは、薔薇の香りでもするかと期待してたのにさ」
相手の羞恥を煽って反応を愉しみつつ、指先で菊の輪を撫で始める。
「くっ、ううっ…………!!」
京香はもどかしい気持ちのまま、鏡の中に視線を彷徨わせるしかなかった。
鏡面には、調教部屋の空虚な様子が映し出されていた。

『緋艶蝶』のギャラリーは、排便後の片付けの最中で退出させられている。
恥辱を与える用は済んだ、ここから肛門性感を仕込むにあたっては、野次馬が居ても邪魔なだけだ。
恵美は渋る一堂を追い立てながら、そうした事を口走っていたように思う。
相方である碧は部屋内にこそいるものの、一晩に渡って京香を嬲っていた疲れからか、椅子で寝息を立てていた。
すなわち今の状況は、京香と恵美の2人きりという事になる。
それはけして楽ではない。個別での調教は、二対一とはまた違う、ねっとりと纏わりつくような悪寒がある。
京香は前日の排泄我慢の際も、一晩中碧に張り付かれて乳房を嬲られながら、何度も悲鳴を上げそうになったものだ。

「もういい加減にして……気色が悪いわ。他人のお尻にばかり執着して、惨めな女ね!」
京香が嫌悪感も露わに言い放つ。
しかし恵美は、京香の花開いた菊輪をくじりながら、ただ歪に微笑むのみだ。
反論は追い詰められている証拠だと知っているのだろう。
実際、堪らない。
丸一晩に及ぶ浣腸の影響で、京香の肛門はすっかり敏感になってしまっている。
恵美はそのふっくらと膨らんだ紅の輪を、360度中の1度ずつ愛するような丹念さでもって嬲っていた。
親指と人指し指で内外から菊輪の一部を挟み込み、ゆるゆると、あるいはゴリゴリと扱く。
地味ながらこれが効く。極小の針で突くようなむず痒さと、じわりとした熱さが、肛門入口で踊り続ける。
「肛門だって立派な性器さ。お前だって、いい加減それが解ってきた頃だろう?」
恵美が嘲るように告げた。いよいよ喘ぐような肛門の蠢きを見ての言葉だろう。
「解るはずないわ」
京香としては、肛門性感など認められない。
名家の元令嬢として、眠らない街のNo.1ホステスとして、排泄の穴で感じているなどと公言する訳にはいかない。
0263緋艶蝶    15/222015/04/13(月) 18:58:40.26ID:JaGMtcWr
 
「フフ、まだまだ強情だねぇ。愉しませてくれるじゃないか」
恵美は嬉しげに言いながら、今度は舌を使い始めた。
まずは肛門全体に口をつけ、強く吸引する。そのまま舌を伸ばし、穴の周りを丹念に舐めていく。
「ふああっ!?」
おぞましい未知の感覚に、京香は悲鳴を殺しきれない。
一方の恵美は、分厚い両手で京香の細い腰を鷲掴みにしながら、さらに舌での嬲りを深めた。
時には穴の内部にまで舌を入れ、腸壁の浅くへ唾液を塗りこめた後、猛烈な音を立てて啜り上げる。
ずずずっ、ずずずずうっ、という品のない音が調教部屋に反響する。
「や、やめ、てっ…………!!」
京香はたまらず震え声を漏らした。
汚辱感が強い。特に腸内に溜まった唾液を啜られる時には、羞恥心が自制を振り切ってしまう。
悲鳴だけでなく手首の縄までギシギシと音を立て、後ろ髪が根元から痛めつけられる。
「ぷはっ…………ふふ、いい反応だねぇ。本当にお前はアヌスの才能があるよ、京香お嬢様。
 羞恥心の強い人間ほど、背徳的な場所を責められれば弱いもんさ」
「い、いい加減な事を言わないで!」
「いい加減なもんか。アヌスの才能の有無ってのはね、キツめの浣腸をぶち込んでみりゃあ解るんだよ。
 才能のある人間は、ようやく来た開放の瞬間に、苦痛じゃなく蕩けた表情を見せるからね。
 ちょうど、さっきのおまえがそうさ」
言葉責めを交えつつ、恵美の指が肛門を撫でた。そしてそのままの動きで、肛門内部に埋没する。
「はぐっ!」
京香の喉から自然に声が漏れた。
「感じるだろう。おまえの出すための穴に、初めて外から侵入する固形物さ。しっかりと味わいな」
恵美は左手で京香の尻肉を鷲掴みにしつつ、右手中指で肛門内を弄り回す。
そして間もなく、人指し指も加えた二本指でも責め始めた。
「う、うぐっ…………!!」
京香にしてみれば堪ったものではない。
昨晩バルーン式の肛門栓を受け入れはしたが、自在に蠢く肉感的な恵美の指とは、比較にもならない。
おぞましい。ただ、おぞましい。

「……おまえの糞穴はぬるくて気持ちがいいよ。奥までしっとりと纏わり尽いてきて、これは良いねぇ。
 アヌスがこれだけ甘ったるく指を咀嚼してくるんだ。おまえだって本当は感じてるんだろう?」
肛門内で二本指を蠢かしながら、恵美が笑う。
恵美は、肥満体に似つかわしい太い指……その第二関節を巧みに用い、菊輪を刺激してきた。
前後に動かすのみならず、捻りを加えて。時には二本指を大きく縦に開き、肛門内を外気に触れさせて。
固い指でそれをされれば、腰も勝手に動こうというものだ。
「肛門で感じる事なんて、ある訳ないわ。すべてあなたの、都合のいい妄想よ」
京香は、この段階になってなお反論をやめない。
しかしその表情には、多分に戸惑いの色が混ざっている。恵美はその表情を観察しつつ、さらに指を増やした。
左手の二本指までも肛門内に捻りこみ、4方向から力を加えて、ぐっぱりと肛門を開口させる。
「ほぉーらご開帳だ。おやおや……どうやら“残留物”はないようだね。あったら、ガラスの棒で掻きだしてやったのに」
「く、ううっ…………!!!」
開ききった肛門内部をつぶさに観察される中、京香は奥歯を噛み合わせて恥辱に耐える。
同僚達の懐かしい笑顔だけを、心の光にして。
0264緋艶蝶    16/222015/04/13(月) 20:00:33.32ID:JaGMtcWr
 
10分か、あるいは20分か。
恵美はどれだけの時間、指と舌を用いて京香の肛門をなぶり続けた事だろう。
その効果は確かなものだった。今や京香の肛門は、恵美に触れられていない時でさえじわりと熱を持ち続けている。
肛門周りの唾液が外気に冷やされていく様とは対照的に、温水の輪が肛門に嵌まっているかのようだった。
「ふぅ。これだけやりゃあ、下準備としては充分だね」
恵美は肥満顔を綻ばせた。下準備、というその言葉に、京香の目元が引き攣る。
 (精神的な疲れで、もう倒れそうなのに…………まだ本番があるっていうの?)
その京香の心中を他所に、恵美はまた一つの道具を拾い上げた。
ゼリーのような物体。女の恵美が普通に握れる以上、太さはさほどでもない。しかし、長さが尋常ではない。
加えてその表面には、大小様々な突起が無数に存在していた。
「よくご覧、京香。今からこの鰻みたいなディルドウを、おまえの腸にご馳走してやるよ。
 長さがあるぶん奥の奥まで届くし、合計64個のイボが、順々に肛門を刺激していく逸品さ。
 おまえのヒイヒイ善がる様が目に浮かぶよ。今まで何十という女が、私の目の前でそうなったからねぇ」
右手に握ったディルドウへ豪快にローションを塗りたくりつつ、恵美が語る。
「そう、危ない玩具ね。指を切らないように気をつけて遊びなさい」
京香は眉を吊り上げて嘲った。
その内心は憤りに満ちている。自分を自在に追い込めると頭から信じている恵美にも腹が立つ。
しかし同時に、ディルドウを迎え入れる事を、どこかで期待している自身が許せなかった。
浣腸で解れた所へ、指と舌で丹念に性感を目覚めさせられた肛門。そこをディルドウに穿たれれば心地が良い。
たとえそうした理屈が通ろうと、排泄の穴であまさしく感じる行為には違いない。
流されるものか。京香は口元を引き締めて決意を固める。
「そうだね、壊れないように気をつけようか」
恵美は呟きながら、ローションの一部を京香の肛門へと塗りつけた。
そしてディルドウの先端を、開いた菊輪の隙間に押し当てる。
「敏感になってる今の内に、しっかりと菊輪の快感を覚えこませてやるよ。後戻りできないレベルにまで、ね」
言葉が紡がれると同時に、ディルドウが僅かずつ肛門内部へ潜り込み始めた。
「………………っ!!」
京香は顎に力を溜めて堪える。

ディルドウの質量感は、恵美の二本指ともまた桁が違った。
みちみちと音もしそうなほどに肛門を押し開き、腸の深くまで入り込んでくる。
そこへ加わるのが瘤状の突起による刺激だ。縦、横、斜めの8方向の突起が、時間差で肛門を抉っていく。
突起の間隔は8方向でそれぞれ違い、タイミングが図れない。不意に大玉が来ることもあり、思わず腰が跳ねてしまう。
「どうだい、飽きが来ないだろう」
恵美はそう言いながら、じわりとした挿入を続けていた。
「ん、くくっ…………」
わずかに奥深くへ入り込まれるたび、京香の『未知』が塗り替えられていく。
極めて粘度の高いゼリー状のものが、みしりと腸奥までを満たす感覚は、極限の便意に近い。
臓器や子宮が圧迫され、ひどく息苦しい。そしてそれが、刻一刻と増していく。
「……はぁ、はぁっ…………!!」
自然と、京香の呼吸は荒くなった。緊張からか、身体中にひどい汗を掻いている。
その時間が延々と続いた後、ようやくにディルドウは腸奥に至った。
京香の頬の汗が、ぽたりと床に伝い落ちる。
ただ一度入れられただけで、ここまで疲弊してしまうのか。ならばこの先は、どうなってしまうのか。
挿入前には毅然として背後を睨んでいた瞳も、今や下方を彷徨うばかりとなっていた。
0265緋艶蝶    17/222015/04/13(月) 20:01:12.72ID:JaGMtcWr
 
「苦しそうだねぇ、お嬢様。なら、抜いてやるよ」
恵美はそう告げてディルドウを掴み直す。
腸内の質量が後退をはじめ、子宮が下がる。同時に無数の瘤が、内側から肛門を抉り始めた。
「あぐっ!!」
ここで京香は、ついに声を漏らす。
異物が外から内へ入る時と、内から外へ出る時とでは感覚がまるで違った。
京香は挿入時と同じ気分で堪えようとしていた為に、瘤の“排泄”に対応できなかったのだ。
「ふふふ、出る時の方が凄いだろう。肛門は何と言っても、ひり出す為の穴だからね」
恵美はそう言ってディルドウを抜き去る。
無論、それで終わりではない。恵美は肩で息をする京香をしばし眺めた後、再びディルドウを肛門へと宛がった。
そして、ずぐりと突き入れる。
「んん!」
小さく声を漏らす京香。その肛門で、いよいよ本格的にディルドウの抜き差しが始まる。
巧みという他はない責め方だ。緩急をつけての抜き差しを繰り返し、京香に慣れることを許さない。
時おりディルドウを引き抜く事で空気を含ませ、ぶび、ぶりっと放屁のような音を立てさせもする。
その快感と恥辱により、京香は着実に追い詰められていた。
赤ら顔を下げて俯きたい所だが、手首の縄に後ろ髪を絡め取られていてはそうもいかない。

「はっ、はぁっ…………ああ、あ…………っ!!」
鏡の中では、京香はその類稀な美貌を崩し、大口を開けて喘いでいる。
無理もない。肛門を無数の瘤が往復し、ゼリー状の物が腸奥と子宮裏を突き上げてくるのだから。
この感覚は、本来声を上げずには耐えられない程のものだ。
『お』の口の形から発される呻きを、京香はもう何度噛み殺したか解らない。
恐らくその呻きは、肛門性感の結晶なのだろう。
「素直におなりよ。腹の底から湧いてきた呻きが、今にも喉から零れそうなんだろう?
 『おおお゛』、ってさ。この責めを受けると、皆そうなっちまうんだ。クラス一の美少女って言われてたヤツでもね」
恵美は囁くように言いながら、勢いよくディルドウを引き抜いた。
「んッグぅうっ!!」
京香は顎を上げ、甘い声を漏らす。
彼女の肛門はディルドウと同じ直径に口を開けたまま、異物が除去された後もほとんど閉じない。
そしてその下にある菱形の脚は、かろうじて床に付きながらガクガクと痙攣を始めている。
それは彼女の快感の根拠として、あまりに充分なものだ。
肛門から伝い落ちる過剰なローションが、初雪のような白肌の上で、女の蜜に見えてくるほどに。
0266緋艶蝶    18/222015/04/13(月) 20:01:52.46ID:JaGMtcWr
 
恵美は抜き出したディルドウを片手で扱いた。
ディルドウに纏わりついた透明な液体が、飛沫を上げて散らされる。
「ふぅん……随分と“ローション以外のもの”が増えたね。お嬢様の腹ン中は、すっかり腸液まみれって訳かい」
勝ち誇ったような表情で発せられたその言葉に、京香が一層顔を赤らめた。
流石に反論のしようもない。
彼女自身にも、恵美の指の輪から、明らかにローションよりさらりとした液が滴るのが見えていたのだから。
「可愛くなってきたじゃないか」
恵美は京香の様子を眺めて言い、再びの挿入を開始する。
無数の瘤で肛門を擦りつつ、最奥まで。しかし……引き抜く動きに移るかと思いきや、そのまま動きを止める。
「………………?」
京香が目線を上げると、それを待っていたような鏡中の恵美の視線とかち合った。
「さあ、今度は自分でひり出してみな」
恵美はそう言って片手を下げる。ディルドウから完全に手を離したらしい。
「な、何を……!!」
「嫌ならいいさ。ずっとそうして、ディルドウを咥え込んでりゃあいい」
恵美にぴしゃりと告げられ、京香は分の悪さを悟る。確かに、異物を腸内に留めたままとはいかない。
しかし、擬似とはいえ、恵美の眼前で排泄を晒すには勇気が要った。
「ほら、するなら早くしな!」
恵美は痺れを切らしたように京香の太腿を平手で打つ。
相当な痛みだ。ここでいくら意地を張っても、同じように嬲られるだけだろう。
「ん、んんっ…………!!」
京香は息み、下腹に力を篭めた。少しずつディルドウが抜けていくのが解る。
「はは、出てきた出てきた。随分と立派な排泄だよこれは」
案の定というべきか、恵美は嘲り笑った。しかし今の京香には、それを恥じる余裕すらない。
「んぐ、ぐっ!! …………くぁっ、はぁぁあ……お゛…っ!!」
自力でのディルドウの排泄は、京香の想像よりも遥かに心地の良いものだった。
排泄の為に力を込めたことで、直腸と肛門の全体が極限まで締まっている。
その状態でディルドウが抜け出れば……瘤が菊輪を通り抜ける感触も、腸内の開放感も、今までの比ではない。
どくっ。
最後にディルドウが自重で滑り落ちた瞬間、京香は、身の奥で蜜の吐かれる音を聞いた。
腿の痙攣もいよいよ激しくなり、隠しようもない。
「うんうん、いい調子じゃないか。段々と雌の匂いがしてきたよ。そら、もう一丁行こうかい」
恵美はそう言いながら、再びディルドウを腸奥まで押し込んだ。
さらに今度は、手で京香の尻肉を両側から挟み込む。
「ちょっと、それじゃ出せないわ!」
「いいや、出るさ。この圧迫を跳ね除けるくらいに、力強く気張るんだよ!」
恵美に強く命じられては、京香も従うしかない。
彼女はする前から解っていた。これだけ圧迫感が強い中での排泄が、どれほど心地良いのかを。
そして…………ディルドウを吐き出し始めた瞬間、その悪い予想は見事に当たる。
腸内が勝手に蠢き、菊輪が甘い悲鳴を上げる。花園から蜜が吐かれる。
「んお゛っ…………お…………ぉっあぉおおおお゛っっ!!!」
もはや京香には、本気の声を押しとどめる余裕などなかった。
手が使えればあるいは止められたかもしれないが、拘束された今は漏れるがままだ。
「ははは、いい声だね! そうだ、どんなに見目が良かろうと、女は皆その声でアナルアクメを極めるんだよ。
 今からはそれを、完全に習慣づけてやるからね、京香!!」
恵美は勝ち誇ったように笑いながら、眼前で身を痙攣させる獲物を叩き続けた。
0267緋艶蝶    19/222015/04/13(月) 20:02:33.55ID:JaGMtcWr
 


それからというもの、京香には、様々な肛門用の道具が用いられた。
完全な休息を取れることはほとんどない。
食事の時も、濡れタオルで身体を清められている間も、何かしらの性的な快感が与えられている。
睡眠は特に曖昧で、背後から恵美に乳房を揉まれ、碧の手でアナルプラグを抜き差しされる中、気絶するように眠る程度だ。
眠らせないのは、正常な判断力を奪うためだろう。人間は睡眠が不足すると、催眠状態に陥りやすくなるという。
そうした意識の定まらない状態こそ、肛門の快楽を刷り込むには絶好の機というわけだ。

「これを…………お尻に入れろっていうの?」
京香はへたり込んだまま、疲れの見える声色で告げた。
その横には、ガラスボウルへ山のように盛られた球体がある。灰色をした、特有の匂いを放つ固形物……玉蒟蒻だ。
「そうよ、豚。自分で、入れられるだけ入れてごらん」
腕組みをした碧が、京香を見下ろしながら命じた。小柄で華奢なこの調教師は、しかしこれで容赦がない。
京香が反抗的な態度を取るたび、折檻と称して様々な責めを課した。
鼻でタバコを吸わせようとしたり、髪を掴んだまま執拗に洗面器の水へ顔を漬けさせることもある。
『舐められやすい』容姿ゆえ、苛烈に罰して服従させるスタイルを採ったのか。
しかしそれでも、彼女が旺盛な嗜虐心を持つ事には変わりない。現に今も、彼女の青い手袋には鞭が握られている。
「…………解ったわ」
京香は、左肩の鞭痕を押さえながら承諾した。
中腰の姿勢になり、ガラスボウルから玉蒟蒻の一つを摘み上げて肛門に押し当てる。
玉蒟蒻には暖めたローションがたっぷりと掛かっているため、一つ目はつるりと内部に収まった。
「いち」
小悪魔を思わせる碧の唇が、挿入の数をカウントする。そのカウントは、京香の動きに合わせて、に、さん、と増えた。
「はち」
碧がそう告げた所で、京香の指が止まる。ようやく動き出しても、肛門に押し当てた玉蒟蒻は入らず、つるりと床に転がっていく。
「ちょっと、何やってるの。まだたったの8個なのに」
「も、もう……無理よ。お腹が張って、入らない…………」
逆光の中で碧を見上げ、京香が眉を顰める。碧は暗い影の中で苛立ちを見せた。
「へーぇ、無理なんだ。じゃあ今から私達が手伝ってあげるけど、もう一つも入らないはずよね? もし入ったら、酷いわよ」
碧はそう言って恵美に合図を送る。
恵美は慣れた手つきで京香の身体を転がした。いわゆる『まんぐり返し』の格好を取らせ、その両の足首を掴む。
「くぅっ…………!!」
余りにも屈辱的な格好に、京香は鋭い瞳で恵美を睨み据えた。
「へぇ、まだその目が出来るのかい。元気な獲物だよまったく」
恵美は余裕ぶり、その背後からボウルを持った碧が近づく。
「さぁて、それじゃあ本当に無理なのか、試してみましょうか」
言うが早いか、碧の細い指が玉蒟蒻の一つを摘み上げた。そしてそれを、強引に京香の肛門へと押し込んでいく。
姿勢が変わって腹圧が変化したためか、玉蒟蒻はぬるりと肛門内へ消えた。
「ぐうっ……!!」
「ほら、入るじゃないの嘘つき。この調子じゃ、まだまだ余裕そうね」
碧の指が、さらに玉蒟蒻を摘み上げ、挿入する。2個、3個、4個……。
「ふぐっ、うううむ…………!!」
刻一刻と増していく圧迫感に、京香は呻きを漏らした。しかし、暴れる事はしない。出来ない。
彼女に許されるのは、調教師の悪意を身が膨らむまで受け入れる事だけだ。
0268緋艶蝶    20/222015/04/13(月) 20:03:06.54ID:JaGMtcWr
 
しばしの後、京香の身体に変化が見られた。
恵美の押さえつける足首が浮き始め、額にはじっとりと脂汗が浮いている。
「もう、本当に限界よ…………」
京香は荒い呼吸のまま告げた。相当に苦しげだ。
「まだ23個じゃないの。キリが悪いわ、我慢しなさい」
碧はそう斬り捨てるが、肛門に押し当てた玉蒟蒻が、実際にもう入っていかない。
無理に押し込もうとしても、逆に肛門が開き、中にある3個ほどが外に出ようとする。
どうやら本当の限界らしい。普通の判断であれば。
「ふぅん、また限界のフリ? こういう小食アピールする女って、首絞めたくなるわ。
 エミ、ちょっと穴塞いどいて。すぐ戻るから」
碧はそう言い残して立ち上がる。すかさず恵美が片足首を離し、まさに玉蒟蒻を吐き出そうとする肛門を指で押さえた。
「ぐ、ぐっ…………!!」
噴出を妨げられ、肺が潰されるような呻きを上げる京香。そしてその上を、再び碧の影が覆う。
その手には、銀色をした烏の嘴のような器具が握られていた。
碧はその器具……肛門鏡を京香の排泄の穴に近づけ、恵美の指と入れ替わりに挿入する。
肛門鏡の烏口が栓のように玉蒟蒻を押し戻す中、碧は手早く弁を開いてネジで固定する。

「ふぅーわ、中に玉蒟蒻がギッシリ。これ写真に撮って『緋艶蝶』のホステスに見せたら、卒倒する娘もいるんじゃない?」
碧と恵美が、肛門鏡の中を覗き込んで嘲り笑った。その下で、京香は奥歯を鳴らす。
「あら怖い顔。でもその顔、どこまで保っていられるかしら?」
碧は床からディルドウを拾い上げて言う。そしてそれを、肛門鏡の上に翳した。
「っ!? ま、まさか!」
京香の声と同時に、ディルドウは肛門鏡の中に入り込む。
入り口近くまで出かかっていた玉蒟蒻が、その上からの圧力で腸の奥へと入り込んでいく。
「お゛っ…………おっぐぁあ、あ゛っ!!!」
京香の口から、何とも苦しげな声が漏れた。それは2人の調教師にとって、いい笑いの種となる。
「ははっ、何だい。本当の限界なんて言って、まだ入るじゃないか!」
「だから言ったでしょ、この豚は嘘つきなのよ。こうしてっ押し込めば、結腸の方にでも腸奥にでも、いくらでも入るんだから。
 最初に無理って言ったのは、たったの8個だったかしら。今はこれで……33個目。25個もサバを読んでたわ。
 こんな舐めた態度を取る奴隷には、どういう罰を与えればいいのかしら」
恵美と碧は笑いながら、ディルドウで玉蒟蒻を奥へと押しやり、新たな1個を放り込み、またディルドウで突く。
「おぐっ……ぶっ、ごぉふっ…………!」
京香は目を見開き、頬を膨らませて苦悶していた。
「げぶ、ぶふっ!!」
玉蒟蒻の数が42個になった時…………桜色の唇が数度咳き込み、細く吐瀉物を吐き出す。
碧を睨み上げる瞳も細まり、目頭から涙を伝わせていた。
そしてその直後、肛門が大きく盛り上がる。
「おっと」
慌てて碧が肛門鏡を押さえようとするが、すでに遅い。
肛門鏡は勢いよく上へ吐き出され、それに続いて夥しい数の玉蒟蒻が溢れ出る。
ローションや腸液の線を引きながら、一面に飛び散る異物。それは当然、京香自身の顔へも降りかかった。
「おやおや、大した噴水だ」
恵美が茶化す中、碧は散らばった玉蒟蒻を一つずつ拾い上げてはガラスボウルに戻していく。
それを横目に見ていた京香は、ある事に思い至って青ざめた。
その予想通り、再び碧がガラスボウルを持って京香を見下ろす。
「さて。あとちょっとだったけど、餌のお残しをしたからやり直しよ、豚。
 菊輪の方は性器らしくなってきたようだから、今度は腸奥への圧迫で濡らすようになるまで躾けてやるわ」
碧はそう言って、天使のような微笑を見せた。
0269緋艶蝶    21/222015/04/13(月) 20:03:43.63ID:JaGMtcWr
 
いつしか調教部屋の壁には、無数の写真が貼られていた。
『京香 1日目  19:00』
『京香 2日目  11:00』
『京香 3日目   7:00』 ・・・・・・
そのように日付と時間の記入された写真が、壁の一面を埋め尽くしている。
全て、恵美と碧による京香への調教記録だ。
その中で京香は、延々と辱められつつ、肛門性感を刷り込まれていた。
初日にはまさに光り輝かんばかりだった美貌も、日を追うにつれてくすんでいく。
精神力は強いのだろう。
11日目になってなお、残飯らしき白いものを無理矢理口に押し込まれながら、その目は毅然として前を睨んでいる。
しかしその4枚後の写真では、かなり太さのあるディルドウに自ら跨ったまま、蕩けきった表情を浮かべていた。
よく見れば、写真はいずれの日付も、凛とした姿と蕩けた姿の両方を捉えている。
しかし後の日付になるほど、明らかに後者の比率が上がっているようだ。
今もまさにメスの姿が、部屋のカメラに映されていた。

「ああっ、あ、ああっ……! はぁっ、お゛っ…………おお゛っ……は、あっ…………!!」
艶かしい声の主は、紛う事なき京香だ。
彼女は犬のように這い蹲ったまま、背後から膝立ちになった恵美に突かれていた。
勿論自前のものではなく、黒いゴムパンツから生えたペニスバンドでだ。
かなりの長さと太さのあるであろうそれが、深々と肛門に突き刺さっている。
恵美が腰を振るたび、その恵美の肉体と京香の腿とがぶつかり、肉の音が弾ける。
そしてその音以外にもう一つ、クチュクチュという水音もしていた。
ペニスバンドが肛門内をかき回す音……にしては、ペースが速い。
その正体は、恵美の右腕に着目すれば明らかになる。京香の美脚の合間に弄り入れられた、太い右腕に。
「今日はまた随分と濡れるじゃないか、ええ? 昨日碧にやられたドナン浣腸で、すっかり出来上がっちまったかい」
恵美は声を低めて囁きながら、右腕の先を蠢かす。すると京香の頭が下がり、ううう、と呻きが漏れた。
「さ、どうだいどうだい。そろそろ、ケツでイッてもいいんだよ」
恵美が再度囁き、濡れそぼった右腕を引き抜いた。そしてその手で腰を掴み、いよいよ力強く腰を打ちつける。
「あ、ああ! くぁああっお゛!!」
切なそうな声と共に、京香が頭を揺らした。細い涎の線が床と繋がる。
そしてその線が途切れた後、京香の頭は逆に天を仰いだ。
「いっ、いぐうっ!! イグー…………っ!!!」
その声を最後に、京香の嬌声は、喉からのキュゥゥーッという声ならぬ声に変わる。
そしてその声すら耐えた後は、ガクリと項垂れて荒い息を吐き始めた。
「ふん、かなり深くイッたらしいね。あさましい女だよ」
恵美は満足げに腰を引き、ペニスバンドを引き抜く。
名残惜しそうに腸壁が纏いつき、クポリと異物が抜けた後には、ただ泡立つローションを垂らす空洞があるだけだ。
咲き誇る紅華のようなその排泄孔が、わずか2週間ほど前には未使用だったなどと、一体誰が信じるだろう。
0270緋艶蝶    22/222015/04/13(月) 20:04:17.94ID:JaGMtcWr
 
「さぁ豚、立ちなさい。慣らしは終わりよ」
碧が手の平を打ち鳴らし、京香の注意を引く。京香は汗に塗れた顔を上げた。
「ま、待って…………今イッたばかりで、まだ腰が…………」
「何、口答えするの? 散々理解させたかと思ったけど、ほんとオツムの緩い女ね。
 昨日のドナン浣腸。アワ噴いて痙攣はじめたから開放してあげたけど、今度はもっと先まで行きたいのね?」
碧が冷ややかな瞳で告げると、たちまち京香の顔色が変わる。
下唇を噛み、手のひらを握り締め、しかし碧と目線を合わせようとしない。
碧はその視線の先に回りこみ、会釈のように腰を曲げながら笑顔を見せた。
「さぁっ、始めましょう。恵美がたっぷり解してくれたから、今日こそはいけるはずよ」
碧はそう言い、子供のように華奢な右腕にローションを塗す。
そしてへたり込む京香の尻穴へと、その腕を近づけた。
「っ…………!!」
顔を引き攣らせる京香。その尻穴に碧の指が触れる。
1本、2本、3本、4本。揃えた4本指が、開いた蕾をさらに押し拡げていく。
肛門の皺という皺が伸びきる。
「ひ、ひぃい゛っ…………く、あ゛ぁあ゛あ゛ッッ!!!」
「そんなに固くならないで、力を抜いて。んっ、ホラ、もうちょっと……よ!」
碧が肩へ渾身の力を篭めると、ついに手の甲の最も幅のある部分が肛門を通り抜けた。
そうなれば、後は奥へと入り込んでいくのみだ。
「あああ、ふわあっ……あぁああ゛ッッッぐううっっ!!!」
「煩いわね豚、耳元で喚かないで。……でもまぁ、仕方ないのかな。うんちの穴に、腕を入れられてるんだから。
 ホラ感じるでしょう。ここが直腸の奥で、こっちが、んっ、S字結腸よ。
 あらあら、なぁにこれは。指の先で、結腸の溝にある何かが触れるねぇ。何だろうねぇこれは?」
碧が陰湿に囁くと、京香の顔がいよいよ緋色に染まる。
「…………もう、充分でしょう…………。私は、すっかり変わってしまったわ。決して元には戻れないほどに。
 これ以上こんな私を、どうしようっていうの…………!?」
美顔を歪めて涙ながらに訴えるも、調教者達の表情は変わらない。
「いいや。おまえにはまだ、見る人間が見れば解るような輝きが残ってる。
 その淡い光すら消え失せて、惨めたらしいメス豚になるのがおまえの末路だよ」
「最底辺のアヌス奴隷に成り果てるまで、たっぷりと可愛がってやるわ。
 まずは、そうねぇ。せっかくフィストが出来たんだから、この結腸をクチュクチュかき回し続けてあげる。
 そうして結腸の快感に目覚めたら、次は6号ディルドウに挑戦よ。フィストまで出来たんだから、無理とは言わせないわ」
2つの唇から紡がれる悪魔の言葉。
それは京香にとって、どれほど絶望的に聴こえた事だろう。

「う、うう゛っ…………うふぅ……く、ぃひぃ………………っ!!」

いつしか哀れな深窓の令嬢は、力なくその細腕を垂らし、調教師達の為すがままになっていた。
『緋艶蝶』の京香。
その呼び名は、今の彼女にこそ相応しい。
羽をもがれ、檻の中で嬲られる、緋色の艶やかな蝶にこそ…………。



                           終わり
0272名無しさん@ピンキー2015/04/16(木) 14:45:47.24ID:8s+n9SwH
よかった
かなりよかった
夜の仕事とからめたシチュが面白いですな
0273名無しさん@ピンキー2015/04/16(木) 18:46:08.61ID:nYJOCxKY
今まで妬んでいた女をいたぶる……
基本だが重要なポイントですな
女が女にフィストするのは*完全勝利*を決定づける感じがして素晴らしい
0274名無しさん@ピンキー2015/04/26(日) 07:28:11.22ID:4gfjWyU7
千葉の生き埋め事件、女同士の金銭トラブルが原因で男に依頼したって話らしい
監禁暴行して埋めたって話らしいが、リアルの女同士は容赦ないすね…
0275名無しさん@ピンキー2015/04/26(日) 14:30:10.77ID:mg+WsKMN
このスレの住人だが萌えん
これは特異な例だよ
思考に障害を持ったアホと色ボケしたアホが群れになって暴走
0281名無しさん@ピンキー2015/07/27(月) 05:56:46.57ID:oUCRn5l7
久しぶりに来たら新作がー!3ヶ月も前に…!!
して、続編は…?
0284名無しさん@ピンキー2015/11/18(水) 11:51:18.27ID:STpnEZ2U
うーむ
過疎ってきてるのぉ……
レズいじめ、最近はやらんのかねぇ
0290名無しさん@ピンキー2016/07/19(火) 03:14:38.15ID:/SDXW1zP
円滑なオナニーの為にWiki更新しました
そして2スレ目のスカトロ率100%という事実に驚愕。レズイジメとスカトロは親和性が高い…?
0291名無しさん@ピンキー2016/07/19(火) 21:18:02.82ID:aKWp9f3N
GJ!
この手の小説が少なくて最近悲しい

女同士って対抗意識とかライバル関係ってのがあったりするから
最大級の屈辱を与えれるスカトロ系はポイントが大きいのでしょう

あとは燻製ねこ殿の趣味も大きいかと…
0298名無しさん@ピンキー2017/02/12(日) 21:49:47.11ID:bRKs0ZDW
けものフレンズをみて穏やかな気持ちになったので、いじめ小説を書きました。
それと、このスレがスカトロだらけなのは流石に反省すべきなので、この小説もスカトロ満載です。

全15レス予定。無事に投下できますように……。
0299黒い瞳に囲まれて  1/152017/02/12(日) 21:53:54.86ID:bRKs0ZDW
 
――自分には何もない。

美杏 (メイアン)は昔から、そう考えて生きてきた。
環境に恵まれていないとは思わない。むしろ、恵まれすぎている。
学のない孤児に過ぎなかった自分が、偶然の巡り会わせで名家である藩家に拾われ、召使としてではあるが衣住食を保障される。
これほどの僥倖はない。
自分の全ては偏に幸運によって与えられ、保障されているもの。
召使の同僚である紅花( ホンファ)を見ていると、特に美杏のその想いは強くなる。

紅花は元々、美杏と同じく孤児だった。
藩家に拾われてきた時期も同じなら、歳も同じ。
藩家夫人である静麗 (ジンリー)は、美杏と紅花を初めて引き合わせた日、互いを姉妹と考えて仲睦まじく過ごすように命じた。
そしてそれは、何ら難しいことではなかった。
紅花は頭がよく、気立てがよく、裏表のない性格の少女であったからだ。
静麗夫人に対しても、古株の使用人に対しても、そして美杏に対しても、常に誠実な態度で気持ちよく接する。
命ぜられた仕事には一つのミスもないどころか、大抵は期待以上の働きで応え、その合間に他の者の手助けすらこなしてしまう。

そのあまりに卒のなさすぎる才女ぶりには、家中の誰もが一度は『裏の顔』を探ろうとしたほどだ。
しかし、しばらく紅花を観察すれば、誰もが自らの思い違いに気がついた。
紅花には、本当に裏がない。
若くして苦労を重ね、持ち前の聡さでこの世の醜穢を悟りつつも、なお愚直なまでに誠実で、心優しい少女なのだ。
そのような紅花には、当然ながら人望が集まる。
いつしか召使達に仕事を振り分ける使用人頭のような立場になり、静麗夫人もまた折り入っての頼みを紅花に持ちかける事が多くなった。
藩家を訪れた客達もまた、目まぐるしく働きつつも作法の乱れない美しき召使をいたく気に入り、方々で良い噂を流す。
中には、是非ウチにと藩家当主に大金を積む事すらあるらしい。
しかしそのたび静麗夫人が嫌がり、また紅花自身も『藩家には深い御恩がありますので』と引き抜きに応じない。
最近の藩家当主は、酒に酔えば必ずその話を始め、娘の自慢話をするように機嫌よく笑うという。

対して、美杏はどうか。
美杏はけして要領の良い方ではない。何事につけても動作が遅く、決断力に乏しく、社交的といえる性格でもない。
今や実質的に藩家を取り仕切っている紅花の陰で、ごそごそと倉の整理などをしているのが常だ。
あの紅花と同い年なのに。誰もがそう陰口を叩いている気がした。
いつも紅花に対して負い目を感じていたし、またいかに紅花とはいえ、いい加減自分に愛想を尽かしているに違いないと考えていた。
そしてある日、ついに美杏達より4つ下の召使から、はっきりと言葉に出されてしまう。
0300黒い瞳に囲まれて  2/152017/02/12(日) 21:55:32.66ID:bRKs0ZDW
 
「ねぇ。美杏さんと紅花さんって同い年で、同じぐらい長くココで働いてるんですよね。でも、全然感じ違いますねー。
 紅花さんはいかにも熟練って感じで格好良くて憧れますけど、正直美杏さんはとろいっていうか、ちょっとああはなりたくないなって思います。
 紅花さんも大変ですよね、あんな人の尻拭いし続けて。でも同い年だから注意しづらいんでしょ? 同情しますよ」

少女が紅花にそう告げるのを偶然耳にした瞬間、美杏の背を冷たい汗が伝った。
恐れていたことがついに現実になったのだ。
無理もない。自分の不器用さは誰が見ても腹立たしいだろうし、実際紅花に負担もかけている。
そうよ、もううんざり。そんな本音が今にも紅花から発されるだろう。美杏は物陰に隠れながら、それを覚悟した。
しかし。
直後、美杏の耳に飛び込んできたのは、乾いた音だった。
「えっ……?」
少女の虚を突かれたような声が続く。
紅花が少女の頬を張ったのだ。その事実を把握するのに、美杏は数秒を要した。
「美杏を、馬鹿にしないで」
紅花はあくまで静かに、しかし毅然とした口調で告げる。
「確かに美杏は、人より仕事をこなすのに時間がかかるかもしれない。でもあの娘はいつだって、どんな仕事だって、一生懸命にやるの。
 長い付き合いだけど、手を抜いているところは見た事ない。本当に優しくて他人への思いやりがないと、そんな事できないよ。
 私は、そんな美杏を凄いって思う。従者として……ううん、人としてだって、大事なのはそういう事なんだって。
 要領が良いか悪いかじゃない。美杏っていう娘が何をして、何を考えて毎日を生きてるか、ちゃんと見てあげてよ!」
一語一語を噛みしめるようなその言葉は、紛れもない本心に思えた。
否。たとえ美杏の存在に気付いた上での甘言だったとしても、その言葉を耳にしただけで、美杏は長い苦しみから救われた。
0301黒い瞳に囲まれて  3/152017/02/12(日) 22:01:27.46ID:bRKs0ZDW
 
その夜、従者用に宛がわれた相室の中で、美杏は初めて自らの胸中を紅花に曝け出す。
ずっと自分に自信がなかったこと。
初めて会ったときから、何でも卒なくこなしそうな紅花にどこか苦手意識を抱いていたこと。
家中での扱いに差がつくたび、焦りと共に妬み嫉みといった感情が膨らんでいったこと。
何の非もない紅花に嫌悪感を抱く自分自身が嫌でたまらないこと。
本当は紅花が自分を見下していると思っていたこと。
昼間、偶然紅花の言葉を耳にし、申し訳ないという感情で胸が詰まったこと。
美杏が次第にしゃくり上げながら紡ぐその懺悔を、紅花は、ただ静かに聴いていた。
そして最後、美杏が言葉にならない音で謝罪を繰り返すようになった時点で、紅花は……美杏を抱きしめた。
何も言わず。
ただ、いつも品のある振る舞いをする彼女にしては、荒々しくさえ思える力強さで。
「ほ、紅花…………?」
美杏が捩れた麻の服越しに紅花の横顔を覗けば、その頬には透明な雫が見てとれた。
涙の意味は解らない。美杏の心中を察しての涙か、それとも本音を打ち明けられた事が嬉しかったのか。
いずれにせよ、この日の涙をきっかけに、二人の関係は変わった。近しい同僚から、無二の親友へと。
出会って以来、常に二人の間にあった隔たりは消え、悩みや迷いがあれば何でも相談しあう仲になった。
美杏から相談するのは勿論、紅花もまた美杏を頼るようになり、美杏にしてみればそれが嬉しい。

腹を割って話してみると、いかに紅花といえど、周りが思うほど完璧ではないことが判った。
彼女も美杏同様、ミスもすれば物忘れもする。
ただ、それが問題となる前に火種を消し止めたり、傍目には最善と思えるほど丁寧に次善策を講じているだけだ。
美杏はそれを明かされ、逆に改めて紅花の優秀さを思い知ることになる。
そしてそれ以上に、彼女の藩家に対する忠誠心に胸を打たれた。

紅花が熱心に従者の勤めを果たす理由は一つ、拾ってくれた藩家への恩義ゆえだ。
人目のない所でさえ常に行儀よく振舞うのは、万が一にも来客に無作法を見られて藩家の評判が落ちないようにするため。
誰より多く仕事をこなす傍ら、他の者にも助力を惜しまないのは、家中の安泰を願っての行為だ。
その忠臣ぶりたるや、美杏の比ではない。
「静麗奥様に拾って頂かなかったら、私は……とても生きてはいられなかったから」
忠義を尽くす理由として、紅花は短くそう告げた。
藩家によって救われたのは美杏も同じだが、紅花の過去はそれ以上に暗いものらしい。
美杏は、紅花が闇から救われてよかったと感じた。そして、これからの彼女にも幸が訪れる事を切に願った。
しかし。その少女の無垢な願いは、後に無惨にも踏みにじられる事となる。
不運でもなければ、事故でもない。
彼女らと同じ“人間”が抱く、どす黒い悪意によって……。
0302黒い瞳に囲まれて  4/152017/02/12(日) 22:02:34.60ID:bRKs0ZDW
 
「白家に…………ですか?」

静麗の言葉を復唱しながら、さしもの紅花も表情を強張らせた。
白家といえば、この一帯で知らぬ者はない由緒正しき家柄だ。それも藩家の比ではない。
たかだか2代前に財を築いて名門入りした藩家に対し、白家は数百年も昔から役人を輩出し続けている名門中の名門。
もしその白家当主の機嫌を損ねでもすれば、藩家など忽ち一家断絶の憂き目に遭うだろう。
藩家はこれまで、この白家に対して礼を尽くしてきた。金子や各種名産品…………そして、“人”の上納という形で。
「ごめんなさい」
藩家夫人である静麗は、紅花に頭を下げる。この静麗自身も、今回白家に貸し出される貢物の一つだ。
30を超えてなお若々しい美貌を持つ静麗は、白家当主にいたく気に入られていた。
白家当主が唾をつけている『妾』は他に何人もいるが、今年は久方ぶりに静麗に白羽の矢が立ったらしい。
白家に呼ばれた夫人は、白家の敷地内に建てられた屋敷に出向き、そこでおおよそ一月から二月の間軟禁状態に置かれる。
そして出向く際には、家の召使のうち一人を同伴する決まりになっていた。
名目上は、静麗の世話係として。しかし実態は、白家に仕える召使達の遊び道具としてだ。
大家である白家は、召使の数も数十に上る。女の数が増えれば派閥も生まれ、軋轢が生じやすい。
その軋轢を緩和する為に、妾の滞在中、『下賎な家柄』の従者を召使達に与え、一丸となって憂さ晴らしをさせる。
実際、こうした共同作業で一人を思うさま虐げた後しばらくは、白家の召使達も派閥の垣根を越えて談笑するという。

堪らないのは、供物として捧げられる従者の方だ。
仔細は明らかになっていないが、断片的な噂によれば、白家に捧げられた従者はこの一月から二月の間、
女の身で考えうるあらゆる恥辱を繰り返し味わわされるという。
仕えていた先では誰より聡明で、誰より美しく、誰より責任感が強いと謳われた最上の従者が、この白家への『奉仕』を最後に、
ほぼ例外なく暇を申し出て姿を眩ませるという。
そして、それは単なる噂ではない。藩家においても、4年前に一人の犠牲者が出ている。
0303黒い瞳に囲まれて  5/152017/02/12(日) 22:04:01.62ID:bRKs0ZDW
 
美杏と紅花にとって姉も同然の存在であった彼女――怜(リン)は、さばさばとした勝気な女性だった。
卒のない紅花にも内向的な美杏にも同じように接し、確かな愛情を注いでくれた。
その彼女が、白家から戻ってきた時には、まるで別人のようになっていたのだ。
髪は乱れ、肌はくすみ、瞳には何の光も宿していない。
「…………もウ、私のことをヒトだと思わないでクれ」
心配して駆け寄る美杏と紅花に対し、怜は不安定な抑揚でそう呟いた。そして。
「…………あんた達が、あんた達が羨ましい。まだ堂々と、ヒトで居られるあんた達が…………」
もはや恨みすら感じられる眼で、美杏を一瞬、そして隣の紅花を実に6秒ほど睨み下ろした後、怜は踵を返す。
そしてそのまま、二度と藩家の敷居を跨ぐ事はなかった。
美杏と紅花は義姉の後ろ姿が見えなくなった後、その場にへたり込み、肩を震わせて泣いた。
子供ながらに気付いたのだ。あの頼もしく、優しかった姉が、白家で壊されたのだと。
それから、4年。
先日19歳の誕生日を迎えたばかりの紅花にもまた、白家への呼び出しが掛かってしまった。
白家当主直筆の文書によって。

「…………わ、私では…………駄目なのでしょうか」
重苦しい沈黙が場を支配する中、美杏は意を決して告げた。
静麗が、紅花が、場の全ての人間が目を丸くして美杏を見やる。
「な、何を言うの!?」
紅花のその言葉を遮るように、美杏は続ける。
「私も、この藩家に仕えて長い従者です。私では、紅花の代わりになれないのでしょうか!」
静麗は、その美杏の真剣な眼差しを受け止め、つらそうに首を振る。
「駄目よ。今回は先方がはっきりと、紅花を指名してきてるもの。多分、あちこちで紅花の良い噂が広まった弊害ね」
「で、でもっ、恐れながら白家の当主様ご自身は、紅花の顔をご存知ないのではないでしょうか!
 でしたら、代わりに私が…………っ!!」
普段大人しい美杏が息が切れるまで捲し立てた所で、紅花がその肩に手を掛けた。
「確かに、ご存知ないかもしれない。でも、ご存知かもしれない」
びくり、と美杏の肩が震え、その顔は涙で崩れながら親友へと向く。
「…………ありがとう、美杏。美杏のその気持ちだけで、充分。おかげで元気出たよ。
 私、向こうでどんな事されたって絶対に耐えて、またここに戻ってくるから。
 それまで、この家のこと……お願いね」
紅花は、普段通りの整った顔立ちのまま、少し唇を曲げて器用に笑ってみせた。



それからの日々を、美杏は仕事に没頭して過ごした。
現実問題として紅花が抜けた穴は大きく、一時的とはいえその代役をこなすのに忙殺されていた事もある。
しかし仕事以外の事を考えようとすると、どうしても今も白家で虐げられているであろう紅花の事を想ってしまう。
その苦しさから逃げるように、起きている限りは藩家の問題に意識を向けた。その甲斐あり、おおむね仕事は上手く進んでいる。
以前美杏に対して否定的な態度を取っていた一人も含め、美杏の主導に文句を出す者もいない。
もっともそれは、他ならぬ紅花が、美杏に後を託したという事実に拠るのかもしれないが。
0304黒い瞳に囲まれて  6/152017/02/12(日) 22:06:10.97ID:bRKs0ZDW
 
そうして2週間が経ったある日、白家の従者が藩家を訪れた。
名目上は、白家への献上品の礼を述べるため。しかしその実、本当に用がある相手は、美杏達藩家の召使であるようだ。
白家からの従者は香月(シィァンユェ)と名乗った。
香月は、使用人部屋の中で最も上等な椅子に深く腰掛け、すらりとした足を組む。逆に美杏達は、その周りの床に座らされていた。
たとえ召使同士であろうと、仕えている家に応じた『格』がある。私は上で、お前達は下だ。香月は入室後の第一声でそう嘯いた。
何人かが口惜しそうに歯噛みする中で、美杏はただ香月の言葉を待つ。その視線を受け、香月が可笑しそうに眉を顰めた。
「ふぅん。野ネズミの中に、中々良い眼した子が混じってるのね。あなた、名前は?」
「……美杏です」
「そう。じゃあ美杏、耳を澄ませなさい。あなたがさっきから聞きたがってること……紅花の事を話してあげるわ」
香月はそう言いながら、残忍そうに唇を舐めた。

ここから香月は、紅花が最初に受けた『洗礼』について語り始めた。

白家の召使用に宛がわれた部屋の中で、紅花はまず纏っていた着物を女達の手で引き裂かれたのだという。
「どうしてわざわざ、こんな所から話を始めるか解る? あいつねぇ、服が破かれるってなった途端に、物っ凄い眼で睨んできたのよ。
 それで、ちょっと頭にきたコもいてね。3人で髪を掴んだまま、30回くらい頬に挨拶してから訳を聞いたの。
 そうしたらあいつ、頬真っ赤に腫らして涙目になりながら、藩家の奥様から頂いた着物を粗末にしないで下さい、とか言って。
 着物っていったって、ウチじゃみっともないから捨てるように言うような安物よ? 貴女たち、ここじゃ服もまともに着させて貰えないの?」
香月の煽りに、美杏達は唇を噛む。
あの紅花のことだ。出立の際に静麗から着物を賜り、どれほど有り難がったことだろう。
そしてそれを無惨に破られ、満足に憤ることすら出来なかった彼女の心情たるや、如何ばかりのものだろう。
そうした美杏達の心中を知ってか知らずか、香月は話を進める。

裸に剥かれた紅花は、その生まれたままの姿を悪意ある視線に晒しながら、さまざまに屈辱的な格好を取らされたらしい。
香月が傍らの召使に命じて真似させたその格好は、着衣状態であろうと羞恥で思わず頬が染まるものだ。
それを紅花は、腋も乳房も恥部も、なにもかも丸見えの状態でさせられたのだという。
さらに、ただ見られるだけではない。あられもない格好を晒す紅花は、15人以上の悪意ある同性から、口々に罵倒を受けた。
香月によれば、この言葉責めは罵声のえげつなさに応じて拍手が起き、その拍手をより多く受けた者が、優先的に次の責めに関われる仕組みなのだという。
ゆえに、浴びせられる罵声の熱意も並ではない。
乳房を揉みしだきながら、この柔さとでかさはまるで売女だと詰り。
太腿を鷲掴みにしては、腐り落ちる寸前の豚の大腿部のようだと罵り。
シミ一つない白磁の肌を、病気で死んでいく犬のような青白さだと揶揄し。
陰毛を引きちぎった時の濁った悲鳴を嘲笑い。
やがて素体を貶す言葉が尽きると、紅花を姿見の前に引きずり出し、鼻の穴を指で持ち上げたり歯茎を露出させ、
整った顔立ちを強引に歪めてまで悪し様にこき下ろす。
紅花は、耳を聾するようなその罵声に心を切り刻まれながら、命ぜられるままに恥辱の格好を晒し続けなければならないのだ。
実に1時間以上に渡って。
「要はただ野次られるだけなんだけどね。これで泣かなかった女は、今まで一人もいないの。
 不思議と芯の強そうな娘ほど、グズグズの泣き顔を晒すのよ」
香月はそう言い、囁くように、紅花も泣いたよ、と続ける。
予想よりは耐えたものの、大股開きのまま両手で尻肉を割り開き、肛門の粘膜すら晒したまま心無い罵声を浴びたところで、
床にポタポタと水滴を滴らせ始めたという。
「あの娘って意地っ張りだから、この家じゃ人前で泣く事なんてなかったんじゃない? もしそうなら見せてあげたかったわ。
 普段はまあ見れる顔なのに、あの時はとっても、とーっっても不細工だったんだから! アハッ、やだ思い出しちゃった!!」
香月は言葉も終わらぬうちから、さも愉快そうに笑いはじめた。
美杏達の顔も逆の理由で歪む。今すぐにでも目の前で足を組む女を張り倒したい、そういった表情だ。
しかし、出来ない。それは場の皆が理解している。美杏も、香月も。
0305黒い瞳に囲まれて  7/152017/02/12(日) 22:13:24.51ID:bRKs0ZDW
 
初日の洗礼が終わった後も、紅花に休む暇など与えられなかった。
本来は4人でこなす量の仕事を紅花一人に課し、さしもの彼女も疲労困憊で足元がおぼつかなくなる頃に、再び“歓迎の宴”が催される。
まずは朝から何も口にしていないのだから空腹だろうと、特製の七色団子が与えられる。
無論、純粋な団子ではない。唐辛子や花椒、野菜の苦汁、虫など、摂取出来なくはないが生ではつらい物が七つ全てに混ぜ込まれている。
団子の皿を前に、紅花は顔を青ざめさせたという。しかし白家の召使に煽られては、好まざる物と知りつつも口にするしかなかった。
ぐむっ、ぐぶうっ、という呻きと共に頬が膨らむ中、一つまた一つと団子が紅花の口へ押し込まれていく。
そしてようやく七つ全てが口に収まった瞬間、ついに限界が訪れたのか、紅花の顎が嘔吐の前兆を見せた。
しかし、それは白家の召使達の想定内。1人が背後から素早く紅花の顎を押さえ、別の1人が前から口に手を当てる。
嘔吐を阻まれた紅花は、一瞬目を見開いた後、きつく目を閉じて苦しむ他はない。
『ほーらぁ、観念して飲み込みな、死んじゃうよー。大丈夫だって、別に死ぬような毒なんて入ってないから』
『そうそう、今まで何人にも食わせてきてるのよ。ま、皆大抵はお腹下すんだけどさ』
そのような詰りが飛び交う中で、紅花に2度目の限界が訪れた。
今度の逆流は凄まじく、口を押さえる召使の指の間からあふれ出してしまう。
『うわっ、こいつ! きったない!!』
『あーあーあー、戻しちゃった。あたしら直々に御馳走した物をこんな扱いされて、面子丸潰れだよ。もうこれは仕置きしかないね』
『だね。そうだ、ちょうどいい。そんなに吐きたいなら、胃の中身ぜんぶ吐けるように協力してあげるわ。ほらっ、押さえつけて!!』
一人が命じると、すぐに数人の少女が紅花に詰め寄り、椅子から引き起こしつつ羽交い絞めにする。
そうして身動きを封じられた紅花の口内に、一人が二本指をねじ込んだ。
『ぉがっ!!』
思わずえづく紅花だが、蹂躙者に躊躇はない。
『言っとくけど、くれぐれもこの指は噛まないようにね。もし傷でも残ったら、旦那様に見せて報告するから』
『!!』
そう言われた途端、紅花は少し考える素振りを見せ、やがて顎の力を緩めた。
反抗心を残している彼女だけに、命じられたから、でない事は明らかだ。
白家の当主ともあろう者が、本当に使用人の言葉を鵜呑みにして藩家を取り潰すとは考えにくい。しかし、有り得ないという確証もない。
事実として白家は、この悪趣味な催しを黙認しているのだ。世間一般の常識が通じる相手と考えるべきではない。
聡明な紅花のこと、瞬きほどの間にそう判断したのだろう。
『へぇ……噂通り頭がいいのね。でも残念。私達、そのよく回る頭を錆つかせて、命令に従う事しかできない馬鹿犬を作るのが目的なの。
 お前のこれからは、全部私達が決めてあげる。利口さはもういらないの。
 何も考えなくっていい。今は……私達の前で、惨めったらしく、くっさい吐瀉物を撒き散らす事だけに専念なさい』
0306黒い瞳に囲まれて  7/152017/02/12(日) 22:15:26.51ID:bRKs0ZDW
 
そこから紅花は、女の二本指で喉奥を掻き回され続けた。
事前に大量に嘔吐していたせいか、逆流の気配はない。しかし指が喉の深くに入り込むたび、紅花の細い顎が浮き上がり、
ゴえっ、グェエッ、という『潰れた蛙のようなえづき声』が上がる。そしてそれらは当然、物笑いの種にされたという。
「でね、あの子ってまぁまぁ……うーん、もういいか。正直言って素面だと、相当綺麗な顔してるじゃない。
 ウチにも色んな娘が来るけど、あの子は数年ぶりの当たり。だから、顔グシャグシャにするのがまた楽しくってねぇ。
 おまけに唐辛子団子が効いたのかな。ヨダレとかえづき汁がもう凄くて、顎から喉を通って、胸の方にまで垂れていくの。
 それがまたゾクゾクしてね。気付いたら、誰ともなしに、こう!……してたわ」
香月は興奮から頬を赤らめつつ、傍らの少女の胸元を強引に肌蹴させた。薄い麻の服から、幼い乳房が露出する。
「きゃあっ!!」
「ふふ、そうそう。紅花も叫んだわ。喉を掻き回されながらの汚いえづき声でね。
 で、これは流石に再現できないみたいだけど、知ってる? 紅花って結構、立派なおっぱい持ってるのよ。
 だから皆してそれを摘んで、えづき汁を塗りたくって、先っぽをこねくり回したの。あの子もウブよね、ギャアギャア暴れたっけ。
 もう、本当に楽しかった! だから気分が高揚してね、指で喉虐めるだけじゃ物足りなくて、こんなのまで使っちゃったの」
香月はそう言いながら、持参した袋の中から棒状の道具を取り出した。
藩家の召使の中に、その道具そのものを知る物はいない。しかし一人は、その形状に覚えがあると言った。
「へぇ、男を知ってるの。売春宿からここに貰われてきたクチかしら、さすが節操のない藩家さまねぇ。
 ま、いいわ。これは殿方の性器を模した道具で、張型っていうの。うちの奥様は旦那様がいらっしゃらない夜に、よくお使いみたい。
 これを指の代わりに、紅花に咥え込ませてやったの。ちなみにこれね、実際に紅花に使った張型そのものよ。
 誰か、あの紅花を慕ってる子がいるなら、愛しい匂いでも嗅いでみたらどう?
 ああ、でもやめた方がいいわね。だってこれ、あの子の吐瀉物に散々塗れてるんだもの」
0307黒い瞳に囲まれて  8/152017/02/12(日) 22:19:50.66ID:bRKs0ZDW
 
不慣れな刺激ゆえか、張型を半ばほど喉に送り込まれた時点で、紅花は嘔吐の寸前という表情になった。
『ごっ、ぉおおっ、ふもガッ!!」
さらに数度喉奥を突いてやれば、いよいよ嫌がって頭を振り始めた。しかし、白家の者の意思は嘔吐させる事で一致している。
すぐに数人の手で、紅花の抵抗を封じる手段が取られた。
一人の手が紅花の側頭部の窪みを鷲掴みにし、張型を送り込む一人も、紅花の顎を変形するほどに強く掴む。
そうしていよいよ本格的に動きを封じられた紅花に、もはや逃れる術はなかった。
側頭部と顎を掴まれている以上、左右に顔を振る事は叶わず、となれば上下に首を振るしかないが、そこに罠があった。
天を仰ぐように顔を上向けた瞬間、張型が直線となった食道へいよいよ深く送り込まれるのだ。
『……ッヵ“ァ、お“エ“エ“ッ!!!!!』
それまで薄目を開けていた紅花も、この時ばかりは目をきつく閉じ、鎖骨を浮かせながら肩を跳ねさせ、嘔吐そのものを思わせるえづきを響き渡らせるしかない。
『あははっ、ねぇ見た? こいつ今、自分から咥え込んだよ!』
『ね。にしても凄い顔、もう原型ないよ。人間の顔って、苦しいってだけでここまで変わるんだねー』
『あ、もうそろそろ本当に吐きそう。あ、出る、出るよ!!』
何十という悪意の瞳が見守る中で、いよいよ張型が奥深くまで捻じ込まれ、引き抜かれる。
一度目の決壊は、まさにその引き抜く動作に追随する形で訪れた。

『っんも゛ぉ゛おお゛お゛おえ゛おお゛ぇァっ!!!!!』

およそそのようにえづき上げ、首を前方に投げ出しながら、紅花は盛大に嘔吐した。
吐瀉物の色は黄色く、風呂場で指を使って水を飛ばした時のように、ぴゅっ、ぴゅっと二筋に分かれて飛ぶ嘔吐だった。
それを視界に収めながら、少なくとも香月は、恍惚に近い状態にあったという。
原因は、その時の得た情報全て……特に紅花の表情と、女を捨てきったかのようなえづきだ。
香月はこの時初めて、自分の中で紅花という少女がどれほど高く評価されていたのかを知った。
公の場に出ればたちまち旦那衆を骨抜きにするだろう顔立ちに、白家第一夫人付きでも通用するほど洗練された所作、そして類稀なる聡明さ。
およそ使用人としての質で、この紅花を上回る逸材などそうは居まい。
紅花に嫉妬していた。おそらく、あの時部屋にいた誰もが。
だからこそ、その紅花が女として終わる瞬間を目の当たりにした時、誰一人として反応ができなかったのだ。
『ああ……』
『おおぉ…………』
そのような意味のない感嘆を漏らしながら、ただ紅花の決壊を見つめる。それは、男の射精にも等しい恍惚だったのだろう。
そして、その恍惚を消化しきった時、女達は一様に口端を吊り上げた。

「……もっと無様に、もっと苦しそうに吐かせてやる。あの時は多分、みんなの頭の中がそれで一杯だったんでしょうね。
 冷静になった今思うと、あの後の紅花はちょっとだけ可哀想だったかな。女が一つの目的で団結した時ほど、怖いものってないのよ」
香月は手にした張型を振りながら笑う。
そして香月は、その後の凄惨な状況についていよいよ楽しげに語ってみせた。

紅花の被虐美にあてられた女達は、それから様々な方法で紅花を嬲ったという。
白磁の肌を余すところなく撫でさすりながら、交代で喉奥を苛め抜く。
羽交い絞めで張型を送り込むほか、床に張型を固定し、這うような格好で咥えさせもした。
美しい紅花が、初々しい菊輪と性器を晒し、獣のように這い蹲りながら、頭を押さえ込まれての前後運動を繰り返す。
そしてその果てに、ゴエゴエとえづきながら、張型の幹に沿って薄黄色い胃液を吐きこぼすのだ。
この方法の苦しさは格別らしく、紅花は前髪を張り付かせた額にじっとりと汗を掻きながら、かつてないほど固く目を瞑って嘔吐する。
内臓が圧迫されるせいだろうか。張型が喉から抜けた後も、ぶほっと後追いの形で嘔吐が起こり、粘ついた唾液を何本も床に伸ばした。
「はぁ、はぁっ、はっ、はーっ…………も……もぉ゛………………やめ゛て下さい……………………」
極めつけは紅花自身が、息も絶え絶えに香月達を見上げ、懇願を口にする。
その無様を見下ろす香月達には、再びの恍惚が訪れたという。
0308黒い瞳に囲まれて  9/152017/02/12(日) 22:22:57.08ID:bRKs0ZDW
 
当然、加虐は止まなかった。
さらに何度か吐き戻させ、やがて透明な胃液すら出ない空嘔吐に至ると、強制的に胃を満たしてから責めが再開された。
水に近い粥を強引に摂取させ、戻させる。酒を飲ませて酩酊状態に陥らせてから、吐かせる。
そうしてとうとう紅花の四肢が力を失い、横様に倒れたまま起き上がらなくなった所で、ようやく宴はお開きとなる。
精も根も尽き果てた末に、ようやく訪れた休息の時。しかし、それすらが甘い罠だ。
紅花には仕事がある。一日の最初にする仕事は、誰よりも早く起き出し、召使に向けた食事の支度をすること。
泥のように眠りこける紅花は、当然この仕事をこなせない。そしてそれがまた、厳しい仕置きを正当化する理由にされるのだ。



「……浮かない顔ね。紅花は親友だって、さっき言ってなかった? 親友に会いに行くのに、そんな顔ってないわ」
馬車に揺られながら、香月が対面の美杏に告げる。
美杏はその香月の顔を見据えながら、ただ黙していた。
馬車の向かう先は白家だ。
白家に帰るついでに、一人だけなら馬車に乗せて同行させてやれる。特別に現在の紅花の様子を見せてやる。
その提案に続き、香月が指名したのが美杏だった。
香月から紅花の話を聞く間、最も痛切な表情を浮かべていたのが美杏だったのだろう。
そこから紅花と近しい人間である事を看破され、その近しい人間相手に恥を晒すことで、さらに紅花を追い詰めようという魂胆だ。
しかしその姦計に気付いてなお、美杏は白家への同行を承諾した。
確かに自分が行くことで、紅花を追い詰める可能性はあるかもしれない。
しかし逆に、自分が声を掛ける事により、紅花をヒトとして瀬戸際で踏み止まらせる可能性もあるかもしれない。
香月の語った紅花の悲劇は、美杏の想像を超えていた。
話を聞けば聞くほど、いかに紅花といえども耐え切れないように感じられた。
そして美杏は、怖いのだ。かつての怜のやつれた顔が脳裏に浮かび、なぜか紅花に重なって思えてしまう。
もう、失いたくない。紅花を一人地獄にいさせちゃいけない。それが、美杏が白家に向かう理由だ。

そうした美杏の心境を知ってか知らずか、香月は直近の紅花への責めについて話し始めた。

「苦しめてばっかりじゃ悪いからね。最近じゃ、紅花を気持ちよくさせてあげてもいるのよ。
 乳首と、陰核……あそこの上にあるお豆ね、この三点を舐めたり指で転がしたりして、快感を与えるの。
 どれだけ性的に未熟な相手でも簡単に感じる場所だから、紅花もすぐ昂ぶったわ。
 まぁ、私達の手で絶頂を迎えるのが嫌だったんでしょうねぇ。必死に我慢してたけど、それがまた可笑しくって」

香月はその情景を生々しく語り聞かせる。
紅花は丸裸のまま大股を開き、股座の一人、両脇の二人から三所責めを受けた。
初めこそ涼しい顔で耐えていたが、次第にその唇が開き、浅い呼吸が漏れ始める。同時に桜色の肌にもじっとりと汗が滲み出す。
やがて太腿の筋肉がピクピクと痙攣を始め、薄い筋のような秘裂もまた疼きを見せるようになる。
足指は堪らないという様子で握りこまれ、手指は緩く拳を作り。
そしてついに、顎が持ち上がって後頭部が床に擦り付けられた。その直後にふうっと脱力が見られた事からして、絶頂に至ったのだろう。
0309黒い瞳に囲まれて  10/152017/02/12(日) 22:25:27.53ID:bRKs0ZDW
 
「そこでイッた……ああ、絶頂したっていう意味ね。それは明らかだったけど、本人は認めないのよ。
 だから責める子達も変に燃えちゃってね、そこからは丁寧に丁寧に責めて、何度も絶頂させ続けたの。
 頭を床に擦り付けるたびに絶頂してるんだろうなとは思ったけど、みんなわざとそ知らぬ顔してね。
 絶頂する時には『イキます』って宣言するのよ、なんて囁きながら、ずーっと責めてたの。
 そうしたらあの子、我慢強いわよねぇ、7回も8回もイッてるはずなのに、歯を食い縛って頑張るのよ。
 口開いちゃったあそこに指を入れたら、もう中は愛液でドロドロでね、膣の浅い所にオンナの泣き所があるんだけど、
 そこを指の腹でざりざり擦ってあげたりすると、腰がびくんって跳ねたりするんだけど、イクとだけは言わないのよ。
 そういうのって、こっちが負けたような感じがして癪じゃない?
 だから我慢比べってことで、次の日は一日中今言った性感帯を開発しまくってやったの」

一日中責め続ける。これは責める側にとっても並ならぬ負担だ。しかし白家の召使には、それを進んでする者がいる。
普段、白家の中で虐げられている最下層の召使達だ。
紅花を絶頂させた回数に応じて、紅花が去った後の待遇を上げる。そう持ちかけると、一心不乱に紅花を責め始めたという。

「もう本当に、腹を空かせきった野犬みたいだったわ。上手くすればもう虐められずに済むんだから、必死にもなるでしょうけど。
 ただ私が見た限り、それだけじゃないわ、あれは。普段自分達が虐げられてる憂さを晴らしてたのよ。
 いかにも選択肢のない被害者ですっていうような泣き顔しながらね。だって……後が凄かったもの」

香月達は、最初こそ3人の娘の責めをおかしがって見ていたが、次第に飽きが来て一旦部屋を離れたらしい。
そうして翌朝に再び部屋を訪れた時には、仰天したという。

「まず匂いが凄いのよ。汗と女の匂いが部屋中に充満しててね。
 おまけに床が、桶をひっくり返したみたいにびしょ濡れなの。壁のあっちこっちにも飛沫みたいな痕があって。
 3人は揃ってクタクタでへたり込んでたけど、紅花はもっと悲惨だったわ。
 よっぽどあれこれ余計な事を喋ったのか、口の中一杯に布が詰め込まれてるの。
 しかもその布引き抜いたら、紅花のヨダレでぐっしょり濡れてるのよ。
 まぁヨダレだけじゃなくて泡も噴いてたし、そもそも鼻水とか額の汗とか、もう色んな所がすごいんだけどね。
 でも、一番ぎょっとしたのは目ね。あの生意気そうな目が、もう半分以上上瞼に隠れちゃってて。
 そうそう。おまけに完全に意識失ってる感じなのに、体中がビックンビックン痙攣してるの。もう、ずーっと。
 道具なんかは一切置いていかなかったから、指と舌だけでそこまでにしたのねぇ。
 思えばあの日からだわ、あの子の様子が変わったのは。
 それまでは……藩家だったかしら?あなた達の家について少しでも貶すと、すぐムキになって睨んできたのに、
 今は悔しそうにはするけど、もう私達と目を合わせないの。
 言いたいことあるなら言いなさいって顎掴んで顔上げさせても、震えながら横の方見てるのよ。
 あなた達何をしたのって当の三人に聞いても、あの時は必死すぎて覚えてませんとしか言わないんだけど」

何があったのかしらね。香月はそう話を締め、愉しげに笑う。
しかし、美杏にしてみれば笑う所ではなかった。
今の話が事実であるとするならば、紅花はすでに心を折られかけている。
「…………っ!!」
友の心中を想い、美杏は膝の上で手を握り締めた。香月に面白そうに見つめられながら。
0310黒い瞳に囲まれて  11/152017/02/12(日) 22:27:12.62ID:bRKs0ZDW
 


噂通り、白家は藩家など比にならないほど広大だった。
充分すぎるほどの大きさの館が敷地内にいくつの並んでいる様は、まるで小さな町のようだ。
使用人用の屋敷すら、門構えを始めとして豪奢の限りが尽くされている。

かくして、紅花はその屋敷の一室にいた。
一糸纏わぬ丸裸のまま、背を柱に預ける形で両手を頭上に拘束されている。
尻は地面につき、すらりとした両脚は、天井の梁を通る縄で高く掲げたまま吊るされている。
見事なまでに身動きを封じる縛めだ。
さらによく見れば、その口には強制的に開口させる器具が嵌め込まれており、
股座にも香月が手にしていたものより遥かに胴の太い張型が、ほぼ根元まで埋め込まれてもいた。
「う…………!!」
調教が進んでいる現実をまざまざと見せ付けられたようで、美杏は絶句する。
それを尻目に香月達がわざとらしく足音を立てて部屋へ入ると、紅花はゆっくりと頭をもたげた。
そして入室者の中に美杏の姿を見つけると、目を見開く。
「おあごあっ!?」
開口具に阻まれた悲鳴を上げながら、足をばたつかせる紅花。秘部を隠そうというのだろうか。
しかしそうして暴れたところで、縄で擦られた梁がみしりと音を立てるだけだ。
「ホア……!!」
思わず親友の名を叫ぼうとする美杏の肩に、冷たい手が乗せられる。
「さぁ、美杏さん。お茶の準備が出来たようです。お菓子もありますから、お話しましょう。
 あなたのお友達のこと、藩家の奥様や旦那様のこと……使用人の目から見てどうなのか、お聞かせ下さい。
 ああ、そうそう。あそこにいる豚は、少し悪さをして反省中なのです。
 知性の乏しいけだものゆえ、お話中に何か啼くこともあるかもしれませんが、どうぞお気になさいませんよう」
美杏が叩かれた肩の方を振り向くと、そこには黒い瞳が並んでいた。
その瞳を見た瞬間、美杏は悟る。ここの使用人達は、言葉が通じる相手ではないと。

テーブルを囲んで様々な質問に答えている最中にも、美杏の意識は常に紅花の方を向いていた。
秘部を隠すために足を閉じようとするのは諦めたらしいが、それとはまた別に、ひどく落ち着かない様子でいる。
乳房と同じ高さで吊り下げられた足首を執拗に動かし、尻を上下させる。
口枷からは常にアアア、と切ないような呻きを漏らし、そして数分に一度という周期で、その呻きは急激に大きくなる。
「アア゛!! アア、ア゛アアッ!! アアアァッ、アァオオッ、オアアアァア゛ーーーッ!!!」
背を向けていても美杏には解る。その悲痛な叫びは、自分達に向けられているのだと。

 ――助けて、助けて! 私、もうだめっ!!

親友のその声が聴こえるようで、美杏は居たたまれなかった。
0311黒い瞳に囲まれて  12/152017/02/12(日) 22:30:39.62ID:bRKs0ZDW
 
やがて、美杏達が話し合いを始めて30分ほど経った頃。
「――あら、いけない。もうこんな時間だわ!」
「あ、ほんと、うっかりしてたわ。ごめんなさい美杏さん。私達、これから少し用事がありますの。
 そのうち戻りますから、どうぞお茶を楽しんでいてくださいまし」
白家の召使達が慌てた様子で席を立ち、一人また一人と部屋を出て行く。
そうしてテーブルには美杏だけが残された。
「えっ……? こ、これって…………!!」
美杏は素早く室内を見回し、他に人影のない事を確かめてから立ち上がる。
好機だ。先ほどからひどく苦しそうにしている紅花を助け、言葉を交わす唯一無二の機会だ。

「紅花!!」
美杏はすばやく紅花の元へ駆け寄り、その足首を縛る縄を解いた。
ついで、手首の縄。そして、開いた口にすっぽりと嵌まり込んだ口枷を取り外す。
「は……っ!!」
開放されたかのような吐息が漏れ、ひどく粘り気のある唾液が口枷との間に糸を引いた。
ひどく久しぶりに思える紅花の顔。面影自体は変わっていないが、以前より明らかにやつれている。
「大丈夫、紅花!?」
美杏が問うも、紅花は虚ろな瞳で、言葉にならない言葉を掠れ声でつぶやくばかりだ。
長時間口枷を嵌められていたせいで、思うように顎が動かないのだろう。
美杏は必死に紅花の口元に耳を近づけ、その真意を図ろうとする。
「…………ァい…………ぁや……ぃ………………て………………」
途切れ途切れにかろうじて音が拾える状態だ。
それを何度も、何度も聞くうち、ようやく美杏の脳内に一文が組みあがった。

「…………おねがい…………
     …………厠………………厠まで、行かせて………………!!!」

「か、厠っ!?」
美杏はその言葉に耳を疑う。厠……便所に行きたいというのか。
尿意か、それとも便意か。いや、そもそもにして、この屋敷の厠はどこにあるのか。
頭に浮かぶ事は数あれど、ともかく紅花には明らかに余裕がない様子だ。
「捕まって、紅花。今連れて行ってあげる!!」
やはり長時間縛られていたせいで足腰が立たない紅花に、美杏は肩を貸す。
しかし二歩、三歩と歩を進めるうち、紅花がいよいよ苦しげにうめき始める。
「頑張って、紅花!!」
美杏が声を掛けるも、紅花の顔はすでに青ざめきっている。そして。
「あ、あ…………ああもう、もうっ…………っだめぇええええーーーーーーっ!!!!!」
耳を聾するようなその絶叫と共に、紅花の足の間から張型が弾き出された。
そして同時に、夥しいほどの茶色い奔流が、あるいは紅花の足を伝い落ち、あるいは勢いよく床に叩きつけられていく。
「ああっあああ……あぐっ、ふっぐ……ぅわあぁぁああっっ!!!」
紅花はその場に膝をつきながら、声帯の割れたような悲壮な嗚咽を漏らしはじめた。
美杏は鼻の曲がるような異臭の中、ただ呆然と立ち尽くしていた。
何が起きた? 
 ――紅花が、糞尿を撒き散らしながら泣いている。あの、紅花が。
足元に何が転がっている?
  ――張型だ。恐ろしく太い、責め具。これがかろうじて、肛門の栓の役割を果たしていたのだ。
0312黒い瞳に囲まれて  13/152017/02/12(日) 22:34:15.51ID:bRKs0ZDW
 
「あらあらあら!! 大きな声がしたと思ったら……とうとうやったのね、紅花」

突如として部屋に響きわたった大声に振り向くと、満面の笑みを湛えた香月達がそこにいた。
彼女達はその悪魔じみた笑みを浮かべたまま、美杏と紅花を取り囲む。
「あ、あの……これは!」
美杏は弁解を図るが、その先が続かない。紅花が大便を漏らし、美杏がそのきっかけを作った。その事実は動かない。

「豚の事は気にするなと、忠告しましたでしょう。由緒あるこの白家のお屋敷で、粗相だなんて」
氷のようなその一言に、美杏はびくりと肩を震わせる。
「後ほんの少し我慢していれば、専用の桶でさせてあげたというのに。ねぇ、紅花?
 今日の今日までずーっと、我慢して、我慢して、我慢してこれたのに…………どうして今日に限って、厠を使おうなんてしたのかしら」
「仕方がないわ。おうちで一緒に育った、姉妹みたいな子が縄を解いてくれたんだもの。助けて貰えると思っちゃったんだわ。
 でも、縋るべきじゃなかったわねぇ。普段通りにしていれば、今日だってきっと我慢ができたでしょうに」
「本当に馬鹿な豚ね。今日さえ我慢して乗り切れば、お尻は勘弁してあげるって約束は本気だったのよ」
「でも、約束は約束。そうでしょう、紅花?」

目を細めながら、口々に呪詛のような言葉を紡ぐ香月達。その様子は余りに不気味であり、美杏は思わず口を開く。
「な、何なんですか!? 一体、何の話をしてるんですか!?」
美杏の叫びを受け、紅花への語りかけが途絶える。
そして女達の視線は、ゆっくりと美杏の方にずれた。黒い硝子玉のような数十の瞳が、美杏を映す。
その視線の中心に晒された時、美杏は、ぞくり、とした。
この世ならぬ者。そう思えるほどの異質差が、この屋敷の女達にはある。

(なに、怖い。怖くて、たまらない。何もかも捨てて、今すぐにでも逃げ出したいぐらいに。
 …………え、待ってよ。じゃあ、じゃあ紅花は、こんな環境で、ずっと…………?)

「安心して。あなたには関係のない話よ、美杏。誓約を交わしたのは紅花の方。罰を受けるのは紅花だけ。
 『一週間、毎日浣腸をして、もしも桶と厠以外の場所で粗相をしたら、泣こうが喚こうが、徹底的にお尻の穴を開発する』
 これに紅花は合意したの。だってこの条件さえ達成すれば、明日からはもうほとんど責めを受けなくて済んだんだから。
 でも、それはもう無い話。誓約を破った今日からは、毎日毎日けだものみたいに這い蹲らせて、徹底的にお尻を調教してあげる。
 指で慣らして、道具で拡げて、毎日色んな液を注ぎ込んではひり出させて、排便の快感だけで濡れるようにして。
 お尻にモノ突っ込まれただけで絶頂するような、あさましい豚に作り変えてあげるわ!!」

香月のその悪魔じみた宣言に、白家の女達はいよいよ笑みを深めた。
美杏は思わず後ずさりし、何かにぶつかって転ぶ。
「きゃっ!!」
悲鳴を上げつつ横を向くと、そこには蹲ったまま、力なく床を見つめる紅花がいた。虚ろな瞳にもはや光は見当たらない。
一縷の望みが潰え、絶望に沈んでいるのだろうか。
聡明であるがゆえに、この家の女から肛門調教を受けては耐え切れないと悟ったのだろうか。
美杏が縄を解かなければ、彼女は下手に動こうとしなかったかもしれない。
美杏が助け起こそうとしなければ、肛門から張型が抜ける事はなかったかもしれない。

 (…………わたしの、せいだ。わたしが、紅花の希望を…………摘み取ったんだ)

その考えに至り、美杏は絶望に沈む親友を前に、欠ける言葉を失った。
親友が自我を失いそうであれば掛けようと思っていた、“頑張って”という言葉が、今やただ虚しい。

「さぁ、では美杏さん。お屋敷への帰りの車を用意しましたので、参りましょう。
 ここはもう、あなたのような真っ当な方が立ち入られるべきではない…………ただの豚の、飼育場ですから」
0313黒い瞳に囲まれて  14/152017/02/12(日) 22:35:30.64ID:bRKs0ZDW
 


「…………あっ、あっ、あ、あっ…………あっ、ああああっ…………!!」
「……あああ、ああっ! …………あああ……ああっ、ぅ…………っあ!!」

広い部屋の中に、二つの喘ぎ声が繰り返される。
一つは美杏。そしてもう一つは、隣の紅花の発するものだ。
「もっと肛門をお締めなさいな。ったくお前は、覚えが悪いね」
「……すみません」
女から浴びせられる叱咤の声に、美杏は謝罪を返した。そして命じられた通り、括約筋に力を込める。
肛門内の異物の感触が強まり、えも言われぬ感覚が脊髄を走り抜ける。
曲げた膝を大きく開き、乳首と陰核を刺激されながら肛門に異物を出し入れされる。
この調教が、もう何日繰り返されている事だろう。
肛門内部への異物挿入は、未だもって不快感しかない。
乳房や陰核への刺激と平行して刺激されれば、脳が錯覚を起こして肛門が気持ちいいのだと感じる。
当初そのような説明をなされたが、どうやらその兆候はない。そして、あってほしくもない。

「ああ…………ああああっ…………いっ、イクゥっ…………イギ、ますっ…………!!」
「あらあら、もうクリトリスの刺激もいらないの? 本当にお尻だけでイクようになったのねぇ、豚。
 飲み込みが早いっていうのも、考えものね」
隣では、紅花がとうとう肛門への異物挿入だけで絶頂に至り始めたらしい。
彼女の調教は順調だった。すでに乳房と陰核の性感帯が目覚めているせいで、膣の奥が蕩けやすいそうだ。
そうして蕩けた膣の奥を、直腸側からグッグッと押し上げると、凄まじい快感が湧き上がってくる。
香月は昨日、まるで暗示をかけるように紅花にそう語り聞かせ、紅花は虚ろな顔のまま、反射的にか頭だけを上下させていた。
その様子に、美杏は歯噛みする。

『さぁ、では美杏さん。お屋敷への帰りの車を用意しましたので、参りましょう。
 ここはもう、あなたのような真っ当な方が立ち入られるべきではない…………ただの豚の、飼育場ですから』

そう言葉を掛けられた時、美杏は現実への帰還を拒んだ。そして、自らも彼女らのいう“豚”となる決意を表した。
紅花に対する贖罪…………それもある。しかし何よりも、彼女を救う機会を窺うために残ったのだ。
白家の悪意に長く晒されすぎた紅花は、もはや一人で浮かび上がれる状態にはない。
一人でこの暗闇に残しておけば、間違いなく怜と同じ道を辿るだろう。
だから、美杏が引き上げる。
この先、あとどれほどの時間耐えねばならないかは定かでないが、美杏だけでも自我を保ち、二人で家に帰るのだ。
0314黒い瞳に囲まれて  15/152017/02/12(日) 22:36:46.95ID:bRKs0ZDW
 
「さーて、と……紅花もイッたことだし、そろそろ次に行こうか」

その掛け声で、美杏は顔を強張らせた。
次は、今よりきつい。そして、苦しい。泣き喚いてしまいたいぐらいに。
「ほーら、自分で入れなさい」
美杏と紅花の前に、それぞれ山のような球体の入った皿が置かれる。
球体の量は拡張の度合いに応じて増え、全て入れると常に腸には一切の隙間がない状態になる。
胃は圧迫され、ただ座っているだけでも吐き気がこみ上げる。
その状態で、『排便よし』の声がかかるまで、一球さえ溢さずに耐え切るのだ。
当然その間には、悪意ある女達から様々な妨害が行われる。勿論、球体を排出させて惨めな罰を課すために。
美杏はこれが苦手だった。
「ほら、何をやってるの。まだ全部入れることさえできてないの? ったく、とろいわねぇ。
 隣をごらん。紅花は優秀だよ」
女が鞭で指し示す先では、美杏以上の球体を詰め込んで歪に腹を膨らませた紅花が、様々な被虐を受けていた。
白い肌に五月雨のように鞭を浴びせられ、乳首を長い爪で捻り上げられ。
そして挙句には、両手を頭の後ろで組んだまま深々と張型を咥えこまされて、びちゃびちゃと真下に吐瀉物を吐きこぼす。
「ごえっ、ごぼ、ぶぼばがっ…………えっ、けほっ、けほっ!! う、うっ…………!!」
今や虚ろな瞳をするばかりの紅花も、さすがに喉奥を抉られて吐く際には人間らしい顔を取り戻す。
目尻から涙を溢しつつ、怯えたように加虐者達の顔色を窺い始める。

その様を横目に、自らも同じ境遇を迎えんとする美杏は、気弱そうな垂れ目を見開きながら前を向く。

( 私を、なくすもんか――――! )

燃える決意を胸に、美杏は大きく口を開き、歪な悪意を待ち構えた。


                                               終
0315名無しさん@ピンキー2017/02/13(月) 00:19:19.21ID:9dgXcKt9
乙乙
ずいぶんと久方ぶりですが相も変わらず素晴らしい
0317名無しさん@ピンキー2017/02/23(木) 23:08:09.77ID:VJJTgb43
主人公っぽい女が逆襲するストーリーなのかと思ったらそんなことなかったぜ
0318名無しさん@ピンキー2017/04/12(水) 19:12:50.49ID:SSQte372
Wiki更新。
ゲロ排便スカトロスカトロ……と続く2スレ目は素晴らしい
0326名無しさん@ピンキー2019/02/17(日) 16:51:29.40ID:jLv3TqdI
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190216-OYT1T50103/?from=yartcl_outbrain1
入浴中の女児体内にスポンジ玩具…4か月後発見
>女児(当時4歳)の膣(ちつ)内にスポンジ製の玩具が入り、摘出手術を受ける事故があった
>恐竜などの形をしたスポンジの玩具は、ゼラチンのカプセル(長さ約24ミリ、直径約8ミリ)に収められ、カプセルが溶けると膨らむ。

直接的なアレじゃないけどスポンジといっしょに夢が膨らむ
0327名無しさん@ピンキー2019/04/27(土) 02:14:06.28ID:PqXp8vhU
ttps://www.jiji.com/jc/article?k=2019042600788&g=soc
子ども間の性的問題732件=養護施設など、初の実態調査−厚労省
> 厚生労働省は26日、2017年度に全国の児童養護施設などで把握された子ども同士による性的問題が732件あったとの調査結果を公表した。
0334名無しさん@ピンキー2021/02/17(水) 13:13:04.89ID:RjDniffY
レズいじめといえば
昔は嫉妬から
最近は悪役令嬢もの(最後は「ざまぁ」展開で倒される役)
そして今じゃ悪役令嬢に転生してしまったのでざまぁを回避したいモノに…
これではいじめになりませんわ。
0335名無しさん@ピンキー2021/02/17(水) 13:53:24.29ID:TNCk0ZfR
原義的な意味で悪役令嬢が出てくる乙女ゲーム?作品がそもそもないと聞いたことがある
0336名無しさん@ピンキー2021/02/25(木) 15:14:13.93ID:z1wzgfXT
原義的な悪役令嬢ってどんなだろう
シンデレラの継母や姉、白雪姫の鏡の精に一番美しいのは誰と聞く王女とかだろうか。
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