映画「おおかみこどもの雨と雪」でいろいろ
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0001名無しさん@ピンキー2012/07/21(土) 22:11:59.47ID:snzqe62q
雨と雪のくんずほぐれつのケンカの場面はなかなかいろいろ興奮したな
0057名無しさん@ピンキー2012/08/21(火) 02:08:45.40ID:gPrPYG/Y
>>56

おおかみにんげんの第二次性徴の発現はフォローしてほしいところ
リトルマーメイドみたいにDVDシリーズで出して欲しい
監督別の人で良いから
0058 ◆rzjiCkE13s 2012/08/22(水) 22:54:15.48ID:6sCBXFCo

「雨のからだ、すごく大きくなってて、……小さい時の…すぐ泣く雨とは…全然違ってた。
雨、山に行くようになって、……なにか、人が変わったようになった」

「……お母さんも、そう思う」

「雨は……人間でいるより、おおかみとして生きたがってるの…?」

「…どうだろうね」

「おおかみとして生きるなんて…私は考えられない…
…だって、おおかみとして、生きて、どうすんの?
山にずっと暮らすの?ご飯は?…ウサギとか、ヘビを捕まえて、そのまま食べるの?
おおかみって何をして一日を暮らしているの?森の景色を見てるの?
…おおかみの姿で生きるって言ったって、そんな…友達だっていないんだし…
…人間で生きるほうが、絶対楽しいでしょ?ねえお母さん?おおかみとして生きるより、人間で生きるほうが、ずっといいでしょ?」

「雪…?…雨はね、毎日、山のことをね、すっごく沢山教えてくれるの。
色んな動物たちが、お互い…どういう関係を持って共に山で暮らしているのか。
山の大きな動物からこんな小さな昆虫まで、ぜんぶ、とても繊細なバランスで、支え合って生きている。
その中でね、山の主さんはね、その山の生き物たちがこれからもずっと共存していくためにはどうすればいいか、
…みんな知っているんだって。
雨はね、その方法をね、一生懸命、その先生に、教えてもらおうとしてるの」

0059名無しさん@ピンキー2012/08/23(木) 05:19:11.25ID:/S3NXoVt
ローライズパンチラを描いた初めての劇場アニメだろうな
0060名無しさん@ピンキー2012/08/23(木) 21:06:03.65ID:0Ahe8EN6

「…そんなの、別におおかみにならなくたっていいじゃない。母さんだって、センターで自然のこと勉強してるんでしょ?
雨は学校に行ってないから、自然のこととか、社会のこととか、基本の大事なこと、全然知らないだけじゃない。
…こんなの、学校に行きたくないから、山に行って逃げてるだけじゃない」

「…雪。あなたの父さんだって、おおかみおとことして…」

「お父さんだって人間として生きてたんでしょ?お母さんと一緒にいるとき、私をおんぶしてるとき、
ご飯を食べてるとき、仕事してるとき、買い物してるとき、
みーんな人間の姿だったでしょ?!そりゃそうよ、人がいっぱいいる都会の街でおおかみがいたら、みんなびっくりするでしょ?
結局、人間の姿でないと、ちゃんとした暮らしができないんじゃない!」

「…雪。…あのね、母さんはね、あなたが小さな時、父さんと暮らしていた街を離れて、こんな山奥の家に来たの。
こんな店もない何もないところに来たのはね、
あなた達が、人間とおおかみ、どちらの道を選んだとしても、苦しまないで生きていけると思ったから。
街にいたら、あなた達がおおかみの身体では、絶対にいられない。
雪だって、小さい頃はすぐおおかみの姿になって、母さんは毎日ずっとヒヤヒヤしっぱなしだったの」
0061 ◆rzjiCkE13s 2012/08/23(木) 21:24:26.19ID:0Ahe8EN6

「そんなあなた達を見て、ああ、やっぱりあなた達は人間でありおおかみでもあって、
どちらの姿でも生きたがっているんだなあ、って思ったの。
ほら、雪、あなたも、ここに来てからもっともっと元気にはしゃぎ回って、楽しそうにしてたじゃない。
おおかみとして生きる自由を、満喫していた。母さんはそれを見てとても嬉しかった」

「………………」

「でもあなたは学校に行き始めて、人間の世界に長く住むようになったから、
いつの間にか、人間の姿でいることがあたり前になったの。
学校では絶対におおかみになっちゃいけないって、言ったよね。
学校に行くってことは、もう、おおかみとして生きることをやめろって、そう言ったのと同じことだったんだろうな」

「……」

「あなたはその生き方にだんだん慣れていった。でも、雨はそれができなかったの。
結局、自分の心と身体を、全部人間のものに切り替えてしまいたくなかったんだと思う。
おおかみとしての自分を、雨は好きだったんだろうな。小さい頃の、雪みたいに。
だから、学校に行かなくなって、山に行くようになってから、
雨は生き生きとして、自分からたくさんいろんな話をしてくれるようになったわ。
雨はね、おおかみの姿が自分に合ってるって、気づいたの。
そのことは誰も反対することはできないと思うわ。雨が自分で考えて、自分で決めることなんだから」
0062名無しさん@ピンキー2012/08/23(木) 21:41:05.12ID:/S3NXoVt
ちゃんとおおかみ状態で死ぬならガチだな
犬が死ぬ映画は泣ける
0063 ◆rzjiCkE13s 2012/08/23(木) 21:47:57.45ID:0Ahe8EN6

「…そんなの……わかってるよっ………でもっ………学校に行かないで……おおかみでずっといるなんて……私には、何でって……
父さんだって、おおかみおとこだけど………人間として、ちゃんとやってたじゃない………」

「そうね…雨は、…うーん…なにかな…母さんはね、雨を見てると、
まるで父さんが子供の時みたいだなあって、思ったりするわ。
彼も、…子供の頃はずいぶん苦労して……親戚の家に預けられたんだけどね、苦労して…
学校にいくフリして、おおかみの姿で裏山を駆け回っていたんだって。
それでね、周りに入っていけなくなって、ずっと一人ぼっちだったんだけど、
………何だろう……確か、おばさんだったかなあ……
本を読み聞かせてくれたの。題名は、忘れたけど…家で、家族のみんなが、家の中を冒険する話。
それがきっかけで、本を読むことが急に好きになって。
それからずっと本を読んで暮らしてたそうよ。学校には、結局行かなかったけど。
15の時から、ずっと力仕事して働いてた。仕事の合間にもずっと本を読んで……」


「ただいま、母さん。あ、……雪」

「…おかえり。……ご飯、…ちょっと冷めちゃっったから、温めなおすね…」

「……あ、ご飯は………今日はいらない」

「……………遅くまで、母さんに心配、かけて。母さんご飯せっかく作ったのに」

「……………」

「雪」

「母さん、…………明日、食べるから」

「わかった、雨。じゃあ、これ冷蔵庫にいれとくわ」
0064名無しさん@ピンキー2012/08/23(木) 21:54:24.60ID:/S3NXoVt
子育てを描きたいならにんげんこどもでいいよなあ
おおかみなのがなにも効いてない
0065名無しさん@ピンキー2012/08/23(木) 22:02:30.60ID:DhRoiUdK
新作乙!
そういやお父さん自身は、自分の中のオオカミについてどう思ってたんだろう。
死んだときはキジを本能にかられて反射的に捕りに行ってしまった風だったから、
(でなければ一声かけてからいくだろう、家の前に荷物置きっぱなしになんかしないで)
意識的に制御できないで、いきなり夢遊病にかかったみたいな状態になるとしたらあまり好ましく思ってなかったのかも。
0066名無しさん@ピンキー2012/08/23(木) 22:02:52.43ID:/S3NXoVt
宇宙とかファンタジー世界とかサイバースペースが田舎になっただけのこと
0067おおかみこどもが恋をして(1/3)2012/08/23(木) 23:38:53.94ID:Nzu1nYDR
おおかみこどもが恋をしました。

出会いはあの日と同じで、ひどい嵐の日です。
彼は暴風雨の中、傘も差さずに空を見上げていました。
冷たい雨に打たれた彼の瞳は、酷く寂しげで。
昔に見た弟……雨の瞳に良く似ていて。
思わず声をかけてしまいました。

お母さんより少し年上の感じで。
担任の先生よりも低く優しい声で。

それだけで私は恋に落ちてしまったのです。

手渡した傘を差し、去っていく姿に、思わず呼び止めて。
『また会いたい』とだけ伝えました。
もちろんそれだけで会いにきてくれるとは思っていませんでしたが。

彼は夜更けに会いにきてくれました。

こっそりと中学の寮を抜け出し、彼に抱きつくと。
頭を優しく撫でてくれ。
温かな手は見たことの無い父を思い出しました。


その日から何度も彼に会い。
きれいな月の晩、私たちは指切りをしました。
これからはずっと二人でいるという儀式の指切りを。

寮でこっそりと荷物をまとめている時、どきどきが止まりませんでした。
今まで優等生で通ってきた私が、一晩で姿を消すのだから。
大騒ぎにはなると思う。思うけれど。
この胸の高まりには適いそうにありません。

おおかみこどもが『彼』に恋をしました。
0068おおかみこどもが恋をして(2/3)2012/08/23(木) 23:39:30.68ID:Nzu1nYDR
手首を締め付ける荒縄。
無残に切り裂かれたワンピース。
やっと大きくなってきた胸があらわになっていて。
私は涙を零しました。

「怖くねぇよ。交尾なんてあっという間だから」
私に圧し掛かっている狼男が口を開きました。

少し前まで愛し合っていたのに。
さっきまで幸せな未来を語っていたのに。

『彼』は狼男でした。
別に狼男でもよかった。愛せる自身もあった。
だけれども。
彼は荒々しく私を押さえつけると、行為に及ぼうとしました。

明らかな敵意を瞳に宿して。

「見てわかる通り、俺は狼男だ。お前のおやじと同じ……な」
大きな手で私の胸を鷲づかみにし、尖った爪が皮膚に食い込みました。
鋭い牙も私の肩に食い込み、生臭い息が鼻につきます。
記憶にあるにおい。それは狩り直後の香り。
血の匂いが私の中の狼を呼び覚まします。

「『花』から聞いてるだろ。お前の親父は最後の狼男だって」
ざらりとした舌が、私の首筋をなぞりますす。
まるで味見をしているかのように。
「それは間違いだ。お前の親父には弟がいたんだ」
牙が肌に食い込み、一筋の血が流れ出しました。
「弟がいた。だが、弟は身体が弱くて。親は弱い狼を育てるのを放棄した。山の中に幼い弟を捨てた」
爪が。牙が。私の体に傷を作っていきます。
「だが、弟は死ぬ気で生き延び、山を駆け、探した。自分を捨てた存在を」
ぞわりと広がる嫌悪感。
逃れたい一心で、身体は眠っていた狼を蘇らせた。
尻尾が。耳が生える。
強い力が身体があふれ出して。
……でも、彼の力には勝てずに。
0069おおかみこどもが恋をして(3/4)2012/08/23(木) 23:42:31.17ID:Nzu1nYDR
「……ようやく見つけたときには、親は死んでいて。兄は人間どもと生活していて」
露になった大事な所を、彼の指がなぞり。
「憎らしかった。自分はこんなに苦労したのに。寂しかったのに。なのになのになのに!!」
彼の瞳につめたい炎がやどりました。
雪どけの川の水よりも冷たい光。

「だから殺してやった。山で狩りをする兄を」
壊れた笑みをうかべ、彼はしばらく笑っていました。
そんな姿に、私はしばらく反応する事ができませんでした。


「惨めだったな。汚い川で。ゴミのように扱われる兄は。いや、ゴミそのものだったか」


彼の言葉が頭の中に響き渡ります。
お父さんは……狩りで死んだと聞かされていたから。
まさか殺されたとは思わなかったから。

鼻に皺がよったのが自分でもわかりました。
身体も震えています。羞恥ではなく、怒りで。
縛られた手を振りほどこうと動かしましたが、強く結ばれているため、全くダメでした。

「俺だけが独りというのは不平等だろ。だから」
ずんっと下半身に鈍い痛みが走りました。引き裂かれるような痛みが広がり。
「子供を作ろう。狼男と狼女の子供を。たくさんたくさん」

そこからは悪夢でした。
私の大事なものは散らされ、醜いモノが私の中を蹂躙しました。
腰を動かされるたびに、痛みに全身を強張らせ。
せーえきが私の中に注ぎこまれました。

毎日毎日、私は犯され続け。
生肉を強制的に口に含まされる。
子供を生ませるためなのでしょう。
口一杯に広がる血の香りに。吐き気を及ぼしました。
……血の香りに心惹かれている自分の変化に。

ある日から、その行為は収まりました。
生理が止まり、微かに腹部が膨らんできて。

「できた。俺の子供。大切に育てような」

出逢った頃のような優しい声。
でも、私はあの頃と違う。彼もあの頃とは違う。
0070おおかみこどもが恋をして(4/4)2012/08/23(木) 23:43:11.21ID:Nzu1nYDR
人間の妊娠期間は約10ヶ月。
なのに、私のおなかはどんどんと膨れてきて。

約2ヵ月後。
私は母親になった。

股の間から零れ落ちる物体。
みゅうみゅうと鳴く小さな物体。一つ、二つ、三つ……

何が起こったかわかりませんでした。
私はおおかみこどもです。おかあさんの子供です。
狼ではないのに。狼のような子供を産んでしまって。

わからないのは頭の中だけで、身体は自然と動き出しました。
袋を口で破り、小さな生命を空気に触れさせ。
身体を横にし、何個もある乳房に誘導してあげて。

おおかみこどものこどもはおおかみでした。

じゃれあう子供たちの前で。
「もっともっと。沢山の子供をつくるぞ」
半獣のまま、腰をおさえつけられ、何度も挿入され。

私たちは何度も交尾を続けます。
発情期の無い人間のように毎日。
狼のように荒々しく。

わたしはおおかみこどもでした。
わたしはおおかみおんなになりました。
わたしはおおかみのははおやになりました。

――山の中に、狼の遠吠えが響きます――
四足になり、声を高らかにうなります。
遠く離れたお母さんと雨に届くように。
もう会う事の無い愛おしい人たちに届きますように……
0071名無しさん@ピンキー2012/08/24(金) 01:54:58.38ID:7oSZa5kQ
>>70

前半セックス
中盤クライマックス父死亡
後半思いつくまま子育て描写
中略して巣立ち

これで共感!!感動ブヒィィィ!!
0072名無しさん@ピンキー2012/08/25(土) 16:41:48.23ID:Q9vqj2lt
相手と性的に交わることの嫌悪感というかハードルは雪のほうが高いんだろうな。
生まれてきた子供にドン引きする草ちゃんとか見たくないけど、雪は相当気にするだろう。
なのにそんな雪の方が人間世界に残ることを選ぶって。お父さん以上の苦難が待ち構えているのに
0073名無しさん@ピンキー2012/08/25(土) 16:49:32.27ID:Y2JSn9Ip
>>72

前半セックス
中盤クライマックス父死亡
後半思いつくまま子育て描写
中略して巣立ち

これで共感!!感動ブヒィィィ!!
0074 ◆rzjiCkE13s 2012/08/27(月) 08:05:21.62ID:UbMk3KyM
雪5歳


「あっ……!」
いたいいたいっ、足がいたいっ、なに?足がいたい!

いつものように野山を駆け回っていた私は、急に足を何かに引っ張られて、地面に叩きつけられました。
我に帰って見ると、私の左足に、金属製のワナががっちりと食い込んでいました。
イノシシや野犬を捕まえるために誰かが仕掛けたんでしょうか。
私は山に来てまだ長くなかったので、ワナのことなんてまるで知りませんでした。
とりあえず、この鋭く噛み付いてくる金属のアゴを外そうと、必死で手をかけました。
「いたいいたい、くうぅ…っ!もおっ!何よこれっ……いたい!母さん!」
0075名無しさん@ピンキー2012/08/27(月) 17:38:25.48ID:xsOOuH7u
南極物語には泣いた
犬が死ぬそして寒そう
そりゃ社長の愚息もきゃんちのおまんこでたまらず昇天だわな
0076 ◆rzjiCkE13s 2012/08/27(月) 20:42:16.49ID:d7haWCoV

足首から血がにじみ出て、少しでも動いたりすると、牙の左右が傷口を徐々に拡げていきます。
私は傷を必死で舐めて、出血と痛みを止めようとしました。
「いたい…誰かあ…っ…たすけて……!!足ー、…なんかにつかまったあーっ!!」
腹の底から叫び声をあげて、母や雨、他の誰かを呼びました。何度も何度も。
…でも、私はあまりにも人里から遠く出かけすぎて、その声は虚しく辺りにこだまするだけです。

だんだん足の感覚がなくなってきました。痛みだけ続いて、周りをさわっても、自分の足でないような、奇妙な感じです。
足の力もなくなってきました。指も、力をいれて念じても動きません。

私はこのまま、足が腐って死ぬんじゃないのか、不安が頭をもたげてきました。
あわせて、その頭もぼーっとして、気を保つのがつらくなってきました。


…どれくらい経ったのか…私の薄らいだ視界に、一匹の獣が現れました…
私は当時、それが何の動物だったかわかりませんでした……でも、今は知っています…アカギツネです……あの、忌まわしいキツネ……
0077名無しさん@ピンキー2012/08/28(火) 09:40:24.99ID:P8QX02Hk
動機がなんであれ片っぽ動物にして人間同士の性行為を回避しておいて
性行為の結果である子育てを描くっていうのにムリがあるというのにはうなずける
子供が半分動物だから筋が通るというものではない
0078名無しさん@ピンキー2012/08/29(水) 00:25:10.91ID:HMO00dWr
南極物語には泣いた
犬が死ぬそして寒そう
そりゃ社長の愚息もきゃんちのおまんこでたまらず昇天だわな
0079名無しさん@ピンキー2012/08/31(金) 08:07:42.29ID:YREUtZuY
アカギツネ先生に犯される雪wktk
0080名無しさん@ピンキー2012/08/31(金) 11:20:03.77ID:/92rt/kz
前半セックス
中盤クライマックス父死亡
後半思いつくまま子育て描写
中略して巣立ち

これで共感!!感動ブヒィィィ!!
0081 ◆rzjiCkE13s 2012/09/03(月) 21:52:32.10ID:C4K+5PI3

そのケモノは、私の傷ついた足を、ゆっくり、舐め始めました。
私がくすぐったいような、またまとわり付くような奇妙な気分でいるうちに、
その感触は私の足の付け根のほう、下腹のほうへと向かっていったのです。
私は起こっていることを頭で整理できていないまま、そのケモノのなすがままに、
私の繊細で敏感な場所を探られていました。
0082名無しさん@ピンキー2012/09/03(月) 22:34:45.80ID:vdwy9JEC
ローライズパンチラを描いた初めての劇場アニメだろうな
0083名無しさん@ピンキー2012/09/03(月) 23:01:20.23ID:vdwy9JEC
子育てを描きたいならにんげんこどもでいいよなあ
おおかみなのがなにも効いてない
0084名無しさん@ピンキー2012/09/04(火) 07:03:05.32ID:GsRjSEGg
日テレはマッドハウスの筆頭株主
スタジオ地図の社長はマッドハウスの細田担当だったプロデューサー
スタジオ地図はマッドハウスの関連会社
全ては日テレの自作自演の錬金術
0085名無しさん@ピンキー2012/09/05(水) 03:06:56.74ID:B2LisYt6
>サマウォは4ヶ月くらいのロングランで16億。
>おおかみは一月半で30億くらいか。かなりの大成功だよ。

サマーウォーズのときはマッドハウスの筆頭株主はインデックスだった
2011年から日テレはマッドハウスの筆頭株主
スタジオ地図の社長はマッドハウスの細田担当だったプロデューサー
スタジオ地図はマッドハウスの関連会社
全ては日テレの自作自演の錬金術
0087名無しさん@ピンキー2012/09/05(水) 21:41:49.60ID:B2LisYt6
閑ジブリ期の夏休みアニメ製造下請けという既得権益を得た新進気鋭の若手監督への
同業者の毀誉褒貶だろう
外野が吠えても利権を掴んだものの勝ち
0088名無しさん@ピンキー2012/09/06(木) 04:42:21.66ID:UGTRiLLY
>サマウォは4ヶ月くらいのロングランで16億。
>おおかみは一月半で30億くらいか。かなりの大成功だよ。

サマーウォーズのときはマッドハウスの筆頭株主はインデックスだった
2011年から日テレはマッドハウスの筆頭株主
スタジオ地図の社長はマッドハウスの細田担当だったプロデューサー
スタジオ地図はマッドハウスの関連会社
全ては日テレの自作自演の錬金術
0089 ◆rzjiCkE13s 2012/09/08(土) 17:05:21.28ID:Kouqmzkj

「あ、うう……っ……そこっ、おしっこ、するところ、だってば……くうっ…」

頭がもうぐちゃぐちゃになって、もう何が起こっているのかわかりません。どこが何を感じているのかも、はっきりしないままです。
ただ私の幼い性器からお腹にかけて、じんわりとしかし熱くうずく感覚は、私をその意味もわからないまま恍惚とさせていました。
おしっこの穴の少し上、まだ発達途上の陰核。
まだ初々しい粘膜でしかない小陰唇。
動物を追っ払うためにお尻をまくって放屁していたのに、今日に限って不発。肛門もケモノの舌に蹂躙されていきます。
0090名無しさん@ピンキー2012/09/09(日) 22:59:41.43ID:U9CTUdCE
>サマウォは4ヶ月くらいのロングランで16億。
>おおかみは一月半で30億くらいか。かなりの大成功だよ。

サマーウォーズのときはマッドハウスの筆頭株主はインデックスだった
2011年から日テレはマッドハウスの筆頭株主
スタジオ地図の社長はマッドハウスの細田担当だったプロデューサー
スタジオ地図はマッドハウスの関連会社
全ては日テレの自作自演の錬金術
0091名無しさん@ピンキー2012/09/10(月) 21:24:53.60ID:hKR4NqAx
子供へフェミ洗脳、獣姦シーン満載の映画『おおかみこどもの雨と雪』
http://whisper-voice.tracisum.com/?eid=274
0092名無しさん@ピンキー2012/09/11(火) 01:43:19.76ID:zxCxqe+9
>サマウォは4ヶ月くらいのロングランで16億。
>おおかみは一月半で30億くらいか。かなりの大成功だよ。

サマーウォーズのときはマッドハウスの筆頭株主はインデックスだった
2011年から日テレはマッドハウスの筆頭株主
スタジオ地図の社長はマッドハウスの細田担当だったプロデューサー
スタジオ地図はマッドハウスの関連会社
全ては日テレの自作自演の錬金術
0094名無しさん@ピンキー2012/10/20(土) 22:39:44.02ID:49o8GRSQ
神聖モテモテ王国「おおかみおとこのモテモテ記」

ファーザー「さてオンナスキーいまはおおかみおとこがもてるんじゃよー」
オンナスキー「いきなりなにをいいだすんだ人間が狼に変身するなんてありゃ映画だけだ」
ファーザー「いいから聞け。一流大学の瀟洒なキャンパスに場違いないでたちの男が無心にノートを取り
その状況に母性本能をくすぐられたナオンがもうすぐに声をかけてきて・・・・」
オンナスキー「で具体的にどうアクションを起こすんだ」
ファーザー「これじゃよ」
ぼさぼさ頭のウイッグ、ぼろぼろの丸首シャツに、でもやっぱり下はブリーフいっちょうのファーザーが
でてきた
題して「おおかみ家の一族」
(中略)
ファーザー「さっそく一橋大学にナオンを釣りしに行くのじゃよー」
オンナスキー「ちょっと待てファーザー」
オンナスキーはあわてて追いかけるも、
一橋大学のキャンパスでふたたびファーザーを見たときには、
警備員に押さえつけられながら大声で叫びつつ手回しよく呼ばれていたパトカーにのせられていた。
「ギャワーわしはただナオンを狼チックな姿で釣るために来ただけなのにー
今日もまた警察ワールドにひきこまれるー」
オンナスキー「まあさもありなん」
0095 ◆rzjiCkE13s 2012/10/30(火) 08:24:45.70ID:F+iycKoP
「あ、…雪」

「え?ああっ……雨!どうしたの?何年ぶりかしら…!ここ、上がってよ!」

「…うん」

「ちょっとまって、急に来るから…部屋、片付けてないよ。とりあえず、座る場所だけ、確保するから」

「うん」

「できたよ、こっち座って」

「うん」

「…元気そうじゃない。まだ街にいるんだね」

「…岐阜の大学で、森林保全について調べている先生がいるんだ。…そこで僕も教えてもらっている」

「先生……か。もうキツネが先生じゃないん」

「アカギツネの先生は死んだ。先生が死んだのは、砂防ダムの開発で斜面が緩み、崩れたのに巻き込まれたからだ」

「…そう」

「人間が生活を守るために山を切り開き、そこに住んでいる仲間たちを危険にさらしている。
人間が、人間本位じゃない森林保全をするためにはどうしたらいいか、
僕は知りたいと思った」

「…そんなの、母さんのところに行けばいいじゃない。あそこは、人間と自然が一緒に暮らす方法を考えるところじゃないの?」

「もっと沢山教えてもらえる場所があるんだ。僕は今いる研究所がいい」

「…母さん、寂しそうにしてるよ?」

「………………」

「全然、会いに行ってないでしょ?」

「…雪はどうなの」

「休みが来れば帰ってる。畑作業手伝って、家の修理して、一緒に買い物言って…」

「…そう…」

「雨だって母さんの子でしょ?雨も人間の心持っているんだったら、産みの親に会いたい気持ちもあるでしょ?」

「…母さん」
0096 ◆rzjiCkE13s 2012/10/30(火) 22:04:23.42ID:/NnwGEg6
「…これ、昨日作ったアップルパイ。残ってるから…食べる?」

「…うん」

「ちょっと端っこのほう、焦げちゃってるけどね」

「…雪も、料理とかするんだ」

「…そりゃあ、私も、一人暮らしは長いからね。高校入ってから、色々自分で作るようになったわよ。
…雨は今でも、山に行くの?」

「…うん。…ときどき」

「そう。今でも、やっぱり、おおかみの姿になって、森の中を走り回ってるの?」

「…さすがにないね。本当に、ときどきだよ。
でも、…おおかみの身体になって山に行くと、…時間を忘れちゃうよ。
このままずっとおおかみのままでいたいって考えてしまうんだ。
…僕は、おおかみだし、…でも人間だから……それに、森林の生態環境を学ぶには、人間の姿でいないと…」

「…雨は、まだ自分の生き方に悩んでいるのね」

「…雪。雪も、たまにはおおかみの身体になって、山を走ろうよ。
一緒に雑木林とか、渓流の中を走り回ろうよ。二人で…子供の頃みたいに」
0097 ◆rzjiCkE13s 2012/10/30(火) 22:12:17.54ID:/NnwGEg6
「………私は…もう人間として生きて随分経つの…
今更…もう、おおかみになれないと思う……」

「そんなことはないよ、雪。雪は父さんの子供だろ?雪はいつだっておおかみになれるんだ。そうだろ?」

「……雨」

「なあ雪…雪も一緒に、おおかみになって、山に行こう。雪がもうすっかり人間なのはわかってる。
でも………僕は……
…姉さんと僕が、父さんの、子供だって、
…おおかみおとこの、子だってこと、忘れたく、ないんだ…
僕ら二人は、この世界からまもなく消えようとしている、シンリンオオカミの、
血を受け継いでいるってこと、
僕は、忘れたく、ないし、…姉さんにも、忘れて、ほしく、ないんだ……っ」

「雨」

「お願いだよ姉さん。僕は姉さんに何も言えずに家を出てしまった。
何にも言えずに姉さんと母さんを置いて行ってしまったんだ。
ごめんなさい。ごめんなさい姉さん、ごめんなさい母さん。
でも僕は……僕は父さんみたいになりたくて……写真で見た格好いい父さんみたいになりたくて…
おおかみおとこって事を誇りに思ってて、一人でも強くたくましく生きてて…
そんな父さんに、僕は覚えてないけど、そんな父さんに、僕は憧れてたんだっ……」

「雨っ………」
0098 ◆rzjiCkE13s 2012/11/04(日) 18:57:23.10ID:qMFADPht
(しばらく経ったあとで)



「…雨?ちょっと前に、母さんが写真を送ってくれたの。あなたも見る?」

「…母さんが、写真?…見たい」

「雨、あんたは、母さんの顔、覚えてる?」

「まだ、何とか覚えてるよ」

「ちょっと待って。…えっと…ここに置いといて…確かお茶をこぼしそうになったから…っ!もう…!」

「…がさつなのは変わらないね、雪って」

「もう…!雨ったらそんなことまで覚えてて…写真見せてあげないわよ…。
あった!これよ!ほらこれ!これが今の母さん。
どう?雨のイメージと一緒?」

「………髪が、伸びた…かな」

「あっ、正解!そう、母さんロングになったの。あとね、こんなところにブローチ付けたりして…」

「…ブローチって何」

「え?これよ…これ。あと近所のお母さん達と撮った写真。これは雨、知らないわよね」

「…知らない。…この子は、けのちゃんのお母さん…?」

「ああっ、すごい!そうだよ。この人けのちゃんのお母さん。何で?雨、見たことあるの?」

「…けのちゃんはバスに一緒に乗ってたから覚えてていて…顔が、似てるから…」

「雨ってすごい記憶力がいいのね…それもおおかみの能力なのかしらね?」

「………わかんないや」

「うふふふ!」
0099 ◆rzjiCkE13s 2012/11/04(日) 19:26:01.28ID:qMFADPht
「…雨、一緒に写真撮ろう。母さんに送るから」

「…なんで。さっき、雪と一緒に家帰るって言っただろ。またすぐに会えるじゃないか」

「…だからねえ…今すぐに母さんに見せたいのよ!雨の今の姿を!
雨、父さんにすごい似てきたから、母さん嬉しいだろうな…!」

「…ふうん」

「…ほら、雨!あっ、もうちょいこっち寄って!ほら、肩くっつけて!はい…チーズ…!」

「…撮れてない」

「デジカメは音なんてしないのよ…!あんた、山にばっかりいて……
……あれ?…出てこない…」

「貸して。………雪…SDカード入ってない」

「あっ!…………雨ありがとう…」

「いつもフィールドワークで写真撮ってるから分かるんだ。上の、ここが光るはずなんだ」

「そうなの。ふうん…何よ、雨、私より人間人間してるじゃない。文明の利器を使いこなして…!」

「…僕はおおかみおとこだから、カメラの使い方くらいわかるって」

「はい、じゃあ撮るわよ!ほら!雨!」

「わっ!姉さん!何だよいきなり!」

「もっとくっついて!2人映らないじゃない!はい、チーズ!」

「…今のは、撮れたね」

「うん!光ったよね…あとは、これ、プリントして、母さんに送ろうっと…!」

「…雪?母さんって、まだ携帯持ってないの?」

「持ってるわよ?私が中学校に入ってすぐ買った。見て私もほら、シャープのスマートフォン!」

「じゃあ、メールで母さんに送ったら。速いし綺麗だと思うよ」

「…………手紙のほうが、味があるじゃない…!私この携帯の使い方よくわからないの!」

「貸して、雪。教えるから」
0100 ◆rzjiCkE13s 2012/11/04(日) 19:27:03.03ID:qMFADPht
「雨わかるの?…じゃあ、お願い。この画面から…」

「…誰、この人。雪の、彼氏?」

「ん?…もうすぐ、ね」

「草平くんじゃなかったの」

「…2年前に別れた」

「……ふうん」

「あんたは?付き合ってる人はいるの?」

「大学のゼミ生の人と、よくご飯食べに行く」

「大学…?年上の人なの?」

「うん」

「…雨は、その人が好きなの?」

「…いつも優しくしてくれる。僕を岐阜の大学に迎え入れるように手配してくれたのも、その人なんだ」

「…それで、雨は、恋愛感情とか持ってるの…?」

「…恋愛……?」

「…この人と、ずっと一緒に生きていきたいとか、家庭を築きたいとか、そんな…」

「…そんなもの、わからない。僕は研究をしている今が一番楽しいから」

「…相手は、雨のことどう思ってるのかしらね…」

「……あの人は、僕を、半分、観察対象として僕を見てるんだ。僕が、おおかみおとこだから。
僕がおおかみおとこだってことは、みんな知ってるんだ」

「そうなんだ…全部知っていて、雨に優しくしてくれるのね…」

「何度か、あの人の前で、おおかみの姿になったことがある。あの人はとても好奇心いっぱいで僕を見ていた」

「……」

「あの人の家に泊まった時のことだ。僕はあの人にご飯を作ってもらって、ご馳走になったあと。
急にあの人が、僕におおかみの姿になれって言った。何でこんな所でそういうことを言うのかな、と思った」
0101名無しさん@ピンキー2012/11/26(月) 19:31:29.12ID:WWG5hYmA
0106名無しさん@ピンキー2012/12/23(日) 20:05:54.32ID:CFc0wUFn
0107名無しさん@ピンキー2012/12/23(日) 23:36:02.10ID:Q+99ldsD
イスラム圏で18禁指定されたんだって?
むこうにはまだTFは早かったか…
0111 ◆rzjiCkE13s 2013/02/26(火) 08:04:47.98ID:EnU0dnUU
「僕はおおかみの姿になった。そうしたらあの人はものすごく喜んでね…
僕の身体を、あちこち、触れたり眺めたりしては、興奮して、しゃべり始めるんだ。
僕はそのままジッとしていたけど、何時の間にかあの人は、服を脱いでいて…」

「雨、もういい」

「……うん」

「そういうの、私は好きじゃないから」

「…雪だって、…」

「違う」

「…ごめん」

「お母さんから、返事が来た」

「…そう」

「雨によろしくって」

「…うん」
0112 ◆rzjiCkE13s 2013/02/26(火) 08:17:43.88ID:EnU0dnUU
「雨、雨の連絡先、教えて」

「………何で」

「何でって……母さんに教えるんじゃない。母さん、雨と話だけでもしたがってるわよ。雨、連絡先、教えて」

「今度家に帰るって言ってるだろ」

「どうして。どうしてそんなに、母さんに会うのを嫌がるの?どうして母さんを避けるわけ…?ねえ、雨」

「別に、避けてる、わけじゃない」

「避けてる!母さんと電話するくらい、いいじゃない。電話じゃなくたって、メールでもいいじゃない!聞いてるの?」

「…うるさいなあ…しつこいし、頑固なのも、相変わらずだなあ」

「………もう、いい。もう雨なんか知らない」

「…姉さん、怒らないで」
0113 ◆rzjiCkE13s 2013/02/26(火) 17:44:09.21ID:EnU0dnUU
「…どこか、ご飯、食べにいく?」

「…うん」

「ちゃんとご飯、食べてる?」

「…山でウサギを捕まえて、食べた」

「……………」

「冗談だよ」

「ああ、びっくりした…」

「ずっと、人間の食事しか摂ってない」

「……そう。雨は、なにで…どうやってここに来たの」

「駅から、歩いて来た」

「……歩いて来る距離じゃないわよ!私、車持ってるから、乗って!」
0114 ◆rzjiCkE13s 2013/02/26(火) 17:54:56.83ID:EnU0dnUU
「車、買ったの」

「中古ね。…母さんに、半分出してもらった。車、便利よ…あ、あれがよく行ってるファミレス。
でも、私は、こっちのお店のランチの方がお勧め。雨、どうせ普段、あんまりいいもの食べてないでしょ?」

「…いいもの」

「着いた。降りて」

「すごいな。雪が車を運転するなんて」

「簡単よ。雨も免許取ったら?父さんも、私と一緒で、18で取ったんだし…あ、2名です。禁煙で…」

「…………」

「雨、何食べるの」

「何でもいい。雪が選んで」

「じゃあ、これにするね。ナッツとかきのこも入ってるし…」
0115 ◆rzjiCkE13s 2013/02/26(火) 19:04:09.31ID:EnU0dnUU
「6年ぶり…かしら」

「…うん」

「あの日のこと、母さんに聞いた」

「……」

「母さん学校に私を迎えに行こうとして、合羽とか準備している間に…あんたが出て行って。
母さん、あんたを見失ったあとも、ずっとあんたの名前を呼び続けて、山を探し回っていたのよ。
途中でクマに遭遇したり、足を滑らせて落ちたり…あの後、あんたが、母さんを助けたんだって」

「あんな格好で、雨の山に入ったら…危なすぎるよ」

「あんたのせいでしょ!…あんたが、勝手に母さんを置いてふらっと…ものすごい雨、なのに…勝手に出ていって…
母さんをあんな雨の中歩き回らせて…母さんに申し訳ないって、思わないの!?」

「声が大きいよ、雪。…そういう話は、後にした方がいいよ」

「雨っ…!」

「ほら、料理が来たよ。あ、これは、この人に…」

「ぐすっ、ぐす…ううっ」

「泣かないで、…ご飯食べなよ」

「雨のバカ…っ」
0116 ◆rzjiCkE13s 2013/02/26(火) 19:34:23.31ID:EnU0dnUU
「………」

「雪、これ、おいしいな」

「……そう…カシューナッツと、県の牧場の豚のベーコンと…」

「………」

「…雨と会えて、嬉しかった」

「……そう」

「もう一生会えないって思ってた」

「……」

「雨が母さんに置き手紙して、山を下りることを知らせたことは知ってる。でもまさか会えるなんて思ってなかった。
どうして、私に、会いにきて…くれたの…?どうやって、私の居場所が、わかったの…?」

「あちこち、尋ね回ったら、教えてくれた」

「……………」

「雪が、何してるのかなって、気になったから来たんだ」

「あんたはもう、私たちのことなんか全然気にかけてないって、思ってた」

「…そんなこと、ない」

「あんたは完全におおかみになってしまって、家族のことなんてどうでもいいただのケモノになったんだって、思ってた」

「……」

「私たち家族には雨という人間は元からいなかったんだ、そう思うことにしてたわ。母さんは違ったけど」

「………雪」
0117 ◆rzjiCkE13s 2013/03/01(金) 08:10:54.37ID:3uF+4Wzp
「何で私に会おうと思ったの。どうして、今なの」

「…さっきも言っただろ。何してるか、気になったんだよ。駅前の、あのビルで学会があるんだ。それで、ついでにね」

「…学会」

「僕はお手伝いだよ。ポスターの設置をしたり、発表会場の段取りをしたり。このカバンにも、預かったパソコンが入ってる」

「雨、小学校もちゃんと行ってないのに、大学にどうして行けたの。数学とか、英語とか、大丈夫なの」

「……苦労したよ」

「…何とかなるものなのね」

「…人間の、大人の決まり…今でも全然分からない。僕の振る舞いは、普通の大人はしないらしい。
僕は一人前の大人として、立派に振舞わなくちゃならない。ただ、森林について詳しいだけじゃ、ダメなんだ」

「…雨、小さい時から、人見知りだったもんね」

「自然の方が好きだ。大勢の人といるより、山の中に入って、動植物や沢水の姿を見てる方がいい」

「…人間社会の中で、上手くやっていけてるの?」

「…大学の人達は、みんな優しいよ」
0118名無しさん@ピンキー2013/03/01(金) 18:42:14.08ID:r4hyRnLp
期待
0120!hakasex2013/03/03(日) 17:27:55.06ID:1neZK/sR
「…もしもし?今。うん、そう、いるから。代わるね!」

「…何」

「何って。母さんよ。はい、雨」

「何で。急に」

「母さんと繋がってるの。今。ほら、雨」

「だから何で」

「雨っ…!く…もう…ほらぁっ!ほら母さん!雨!」

〈…雨?雨なのね?雨?〉

「母さん」

〈雨っ…!雨、元気なの!?本当に雨なのね?ああ…雨…〉

「雨……だよ」

〈あなたが山に行って…あなた、どこでどうやって生きているのか、全然、わからなくて…お母さん、不安で、…〉

「………ごめん、なさい」

「雨…」

「…うん、…うん。
…全部、雪から、聴いてるよね…?うん。……うん、大丈夫。
…大丈夫だよ…母さん…
…………今度、雪と、行くから……
うん。うん。…雪と代わるね」

「えっ!?それだけなの?ちょっ、雨!」

「…家に帰るって、母さんに伝えた。だから、もういいでしょ」

「……っ、………もしもし?母さん…あぁ…ごめんね、雨、愛想悪くて…うん、そう、今回じゃないけど、雨、母さんとまた会えるって。うん、うん…」
0121 ◆.8/f4yOgtc 2013/03/03(日) 17:30:18.56ID:1neZK/sR
おお酉バレしたw今後これにします
0122 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/06(水) 18:10:56.12ID:vtjf3r/T
酉忘れた
これにする
0123 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/06(水) 18:16:03.18ID:vtjf3r/T
「雨」

「…また怒るんだろ」

「…っ、……」

「…直接会ったら、話すことだって、出てくると思う。それに…」

「雨っ!」

「何」

「……いい。何でもない」

「そう」

「…出よう」

「うん」
0124 忍法帖【Lv=9,xxxP】(1+0:8) 2013/03/06(水) 21:50:32.80ID:TpCzyyvm
!ninja
0126 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/08(金) 19:19:08.95ID:416Z08G2
「とりあえず、一旦私のアパートに戻るわね」

「うん」

「ああ…もう15時かぁ…もう、日が沈むの、早いな…」

「雪」

「どうしたの?…あっ、ちょっと、その日よけ、下げるわね。まぶしいでしょ」

「…雪に、会わせたい人がいるんだ」

「会わせたい人?…その、…大学の、……付き合ってる女の人…?」

「違う」

「じゃあ、森の…ケモノとか」

「…違う。その人は、人間だよ。
………伊賀、…茜さんって、いう人。…雪なら、わかるよね。
雪と、母さんに…母さんには、内緒にしようか迷ってる…でも、一度、会って欲しくて」

「……その人って、もしかして……
……もしかして、私たちの、親戚…?あっ、…お父さんの…親戚なの?」

「茜さんは、父さんのいとこなんだ。父さんと違って、おおかみの血は流れていない。
父さんと一緒に暮らしたこともあるんだって。父さんの子供の時のこと、よく知ってる」

「雨…?雨、その人に会って、話をしたの?」

「うん。おおかみこどもだって言うと、茜さんは、すぐにわかってくれた」
0127 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/11(月) 18:24:36.78ID:jlx4+DKg
「…父さんのこと、母さん以外に知ってる人…いるんだね…
当たり前のことなんだけど、私は、母さんから父さんの知り合いの人のこと、聞いたことないから…
ほら、だからね、雨…私、父さんが、その…母さんの心の中にしかいない存在なのかなって…何か、変な言い方だけど…」

「…雪は、羨ましいよ。1年の間でも、父さんに抱かれたじゃない。僕は、父さんの身体のぬくもりを、知らない」

「私だって、父さんのいた頃のこと、全然覚えてないわよ。父さんにおんぶしてもらったり、抱っこしてもらってたなんて…今でも信じられない」

「……父さん、雪の前では、おおかみにならなかったのかな」

「…さあね」

「……」

「もしかしたら、父さんに、おおかみになる方法を教えてもらってたのかも」

「…父さんの姿、見たかった。一度でいいから、父さんに会いたい」

「…動物園に行けば、せめて、オオカミはいるはずよ…、……っ!もちろん、…父さんとは違うけど…!」

「自然観察の森に、シンリンオオカミがいる。大人しくて、いつも寝ている。目が、もう野生じゃない。
父さんはあんなオオカミじゃなかったって、母さんは言ってた」
0128 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/12(火) 08:17:52.70ID:wM4QNBhY
「…国道、混んでるわね…」

「…はい、もしもし…伊賀です…はい、8時半に、ロビーで…
安藤先生は、直接、来るんですか…? …そうですか…わかりました。では…」

「色々、役割があるのね。私みたいに気楽な大学生とは違うんだ…」

「雪だって大学に行ってるんだろ。勉強したいことを好きなだけ勉強できる」

「私、インカレのテニスサークルに入ってたんだけど、人間関係に疲れちゃって…
最近あんまり家から出てないし、単位もずいぶん落としちゃった」

「雪…?」
0129 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/12(火) 18:28:40.79ID:wM4QNBhY
「やっぱり、大人になるのって、疲れるのよね…!子供の頃、早く大人になりたい、早く大人になりたいって思ってたけど、
その、憧れの姿…ほら、大人は、何でも自分で決めて、何でも自分で好きなようにできる。そんな自由な大人…
いざそういう大人になってみると、こう…あまりにも、自由の代わりに、背負う責任が大きすぎて…
そういう、大人のしがらみに…私はまだ慣れることができてないの。

雨、…雨は、私の気持ち、分かる…?」

「……………わかるよ」

「分かる!?本当に?……ああ」

「……」

「…何だか、嬉しい。雨と、気持ちが、通じるなんて」

「……そう」

「雨のこと、私、あんまり分からなかった。雨が山に入るようになって…もう何を考えているのか分からなくなってた」

「…ふうん」

「そうよ……」

「…雪もずっと勉強してた。あんなにおおかみになって、山を走り回って、鳥やヘビを捕まえて楽しんでたのに」

「……………」

「母さんの畑の手伝いをしたりしてたのに。
僕は雪が不気味に感じてた。
急におおかみのかたちを捨ててしまった。
急におおかみが嫌いになったみたいになった。
僕は雪が、父さんを裏切ったように思えた。父さんから受け継いだおおかみこどもの血を、きれいさっぱり無くしてしまおうとしてるのかと思ってた」

「そんなことないっ!!」
0130 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/12(火) 20:14:40.49ID:perlyt94
「分かってるって」

「私は父さんのことを尊敬してるし、自分がおおかみこどもであることを、忘れ去ろうとすることは一度も考えたりしてない!」

「ん……」

「本当だってば!雨!私は父さんの子供に生まれたこと、誇りに思ってるんだから!」

「分かってるよ。僕だって、今はずっと人間の姿で生きてるんだから。
僕は森林での動物たちの生態について学びたくて、岐阜大学の安藤先生のところにいる。
そして、そうやって大学で学ぶためには、僕は人間の姿でいなくちゃならないんだ。だから、僕は普段、人間の姿で暮らしている。
雪は、そのことに気づくのに…いや、そういった、人間社会に入っていくのが、僕より…ずっと早かっただけなんだ」

「…それは、この地球で、この日本で、半分でも人間の気質と身体を持って来た以上、当然歩まないといけない、道なのよ。
私は、人間の母さんに育てられたから、だから、母さんの言うとおり、人間として当たり前のように生きてきたの……」
0131 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/12(火) 20:32:26.20ID:perlyt94
「…着いたよ」

「うん」

「ごめんね、遅くなって」

「ううん」

「今夜はどうするの」

「ホテルに泊まらせてもらうんだ」

「そう」

「明日は8時に会場に着いておかないといけない。大変だなあ!」

「雨。…ご飯、うちで食べていけば」

「えっ?……あっ…いいの。雪が作るの…?」

「…うん。雨は、私の料理なんて、食べるの、初めてでしょ…?」

「うん。……」

「食べてってよ、雨。もうちょっとうちにいて」

「うん、…雪ありがとう……」
0132 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/20(水) 23:00:28.04ID:BfBE/p7Y
「あんまりお腹すいてないでしょ…?」

「そうだね」

「軽めにするね。明日は、雨、頑張って仕事する日だから…肉を使った料理にするわ」

「…ありがとう、雪」

「…こちらこそ、わざわざ訪ねて来てくれて…じゃあ、その、パパッと作ってくるね。雨は、えっと…テレビでも見てて」

「うん」

〈…今、全国の20代女子を中心に話題沸騰中なのが、プルデコと呼ばれるちょいアクセサリーで、今や年間200万個を売り上げる…〉

「………」

〈『なんていうか、すごいキレイで、見てるだけでわぁーってなって、だから付けたらもっとすごいかなーって』〉

「…子供の頃の写真だ」

「雨ー?それ、母さんからもらったアルバムに入ってるの。ほら、あっちの書棚の、右端にアルバムがあるから、見てていいわよ」

「…うん」

「子供の頃の雨、可愛いわよ。雨、泣いたり笑ったりしてて…母さん、結構写真撮ってたの」

「………」

「あ、今雨笑った!」

「さっきも笑ったじゃん」

「…雨、……何でもない。もうすぐ、おかず、出来上がるからね」

〈…低下を続ける内閣支持率。相次ぐ大臣の辞任、首相の不適切な発言などで、国民の不信感が高まっていく中…〉
0134 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/23(土) 22:58:06.34ID:opACl013
「雨!お待たせ。これ、なんだか、わかる?」

「…母さんがやってた、鳥の…」

「そう!…こうやってね、串をこうやって入れて、こう、タレをつけるのよ。
母さんが父さんと一緒だったころ、よく作ってた料理!母さんに教えてもらったの」

「…おいしそうだね」

「そうでしょ。父さんも知ってる、母さんの手作りの味。ほら、食べて食べて!」

「うん。いただきます……ん、おいしい」

「ふふふ、父さんもそんなリアクションだったみたい!」

「僕、父さんみたいな声だって、母さんが言ってた。僕、父さんみたいになれてるのかな。雪、どう思う」

「私に聞いても、私も父さんのことは覚えてないわ。でも、父さんって、こんな人だったんだろうなとか、母さんが、父さんを好きになった理由が分かる気がしたり、とかね…」

「ふうん………」

「……なんでもない。あ、でも、写真の父さん、雨が、父さんに似てきたなって、それは、本当に、そう思う」

「……そう」
0136 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/26(火) 21:27:01.97ID:zYsb10v4
「ごちそうさま」

「雨、…もう行くの」

「…ホテルは、駅前だし、チェックインは、いつでもいいみたい。……」

「雨?…今日は…明日は学会があるから、だめだけど…ね、あっ、明日は何時まであるの?雨はいつまで、仕事…?」

「明日は、昼過ぎに僕の先生と先輩の発表があって、それから、僕が興味ある発表がいくつかある。
人工林の保熱力についての研究、湿度とニホンザル群落の関連性、それに、中級谷筋の動物の移動潜在能……」

「それが終わったら?」

「…18時から、懇親会がある。僕は安藤先生に、森林生態を長年研究されている教授を紹介してもらうんだ。
研究室の仲間とお酒を飲んだりもするよ。普段研究で真剣な表情をしている人達が、みんな、お酒を飲むと、賑やかになるんだ
。驚くよ」

「…雨、お酒飲むの」

「うん。飲むよ」

「だめじゃない…」

「何で」

「雨はまだ17歳でしょ」

「何でだめなの」
0137 ◆ncHKxSEB5Q 2013/03/26(火) 21:35:27.81ID:zYsb10v4
「…お酒は20歳になってからよ」

「僕はもうお酒飲めるよ。先輩もみんな飲んでる」

「…雨っ………
………」

「……」

「…………ごめんなさい………学会の準備、頑張ってね」

「ありがとう…」

「雨っ…!雨…………!ねえ雨!」

「雪……?」

「明日、…夜ね、また、ここに、来て、ねえ雨、またここに来てくれる?」

「あ……」

「ねえ、来てくれるでしょ?雨…?ずっと会えなかったんだから……ねえ雨!?来て、くれるでしょ…?」

「姉さん」

「ねえ、あめ」

「…わかった。うん、…また、ここに来るよ。ちょっと、遅くなるかもしれない。でも、行くよ」

「ありがとう雨、ありがとう、雨、雨ぇ……」

「……泣かないで」
0138 ◆ncHKxSEB5Q 2013/04/05(金) 21:07:14.14ID:LXLJ+kfw
----

「おはようございます、先生」

「おはよう伊賀君。…今日は肌寒いね」

「会場の設営は僕達の担当です。半分くらい終わりました」

「ありがとう。ところで伊賀君、カメラは持ってる?とりあえず今日は、会場の様子をざっと撮っておいてくれるかな」

「わかりました」

-------

「あれっ、雨、お前今ここ出てどこ行くんだよ」

「伊賀君、まさかあんた、裏山に遠吠えしに行くんじゃないだろうな」

「二次会くらいいなよ。あんまり飲めとはいわんけどさ」

「…本当すみません、皆さん。あの、…姉が、久々に会って、少しでも話したいって、言ってたので…あ、姉に会うのは、何年かぶりで、せっかく近くにきたので…」

「ああそうか。でもお前、もう結構酔ってるぞ。しみじみと会話できるのか?」

「…だ、多分、大丈夫です」

「道中気を付けろよ!」

「今日はお疲れさん!」

「あとでお姉さんの写メ送ってな!」

「…皆さん、今日はお疲れ様でした。すみませんが、お先に失礼します!」

----------
0139 ◆ncHKxSEB5Q 2013/04/09(火) 01:32:26.06ID:FVWBYTbg
「雨っ!!」

「ああ、雪……ただいま…」

「雨、おつかれさま!雨、あっ、雨お酒くさい……」

「うん…頭痛い、ちょっと、横にならせて、うん…」

「雨?うん…じゃあ、こ、ここに…ここ、空けてあるから…」

「ああ……雪……うん…まだ僕、お酒弱いから…ん…」

「無理して……、………」

「…………」

「……」
0141 ◆ncHKxSEB5Q 2013/04/25(木) 23:25:04.71ID:6OVHyGyl
「うう……」

「………雨」

「あううん…」

「…………」

「……朝……?」

「…おはよう」

「……。……うん…」

「はい、水。飲むと、楽になるから」

「…うん」

「大丈夫?」

「ん……」

「雨、…今日は私、何も予定がないから、一日中ここにいてていいわよ」

「ん……」

「まだ無理しないで」

「うん。……………………」
0142名無しさん@ピンキー2013/04/25(木) 23:28:02.15ID:HEw4B/lQ
きたああああああああああああああああああああああああああ
0143名無しさん@ピンキー2013/04/26(金) 13:40:41.97ID:Vj4Z7kgJ
期待
0145名無しさん@ピンキー2013/04/26(金) 20:10:55.40ID:Vj4Z7kgJ
マダー?
0146 ◆ncHKxSEB5Q 2013/04/28(日) 20:52:17.07ID:+IR0nvNq
「雨」

「くーっ、くーっ、くー……」

「雨、………かっこいい」
「全然、会えなかったけど、…会えないうちに、すごく男らしくなった」
「雨、こんなに…肩幅広かったっけ」
「雨、こんな匂いだったっけ」


「ふふ……雨……私…
………私ね」


「私…ずっとさびしかったんだよ」
0147 ◆ncHKxSEB5Q 2013/04/28(日) 20:55:37.27ID:+IR0nvNq
「ね?雨。………………」
「雨…ふふ」
「私、高校で、その、ちょっとね、………人間関係につまづいてしまって、ね」
「……ずっと一人でいてね、大学に入っても、………誰とも打ち解けられなくて」



「……さびしかったんだ、私」
「母さんにも、打ち明けられなくて、………ほら、雨が、…いなくなってね」



「母さんにはもう私しかいなかったから…私がこんな悩みを抱えているって、知って、母さんを、心配させたくなくて……」

「私、もう、ほんとうにつらくてつらくて」


「つらくて……」




「…雨。あなたも、人間として生きるのを選んだのね」


「…つらいことも、沢山あると思うわ」


「…それとも、雨なら、うまくやっていけるかな……」


「雨……何の夢見てるの?」
0148 ◆ncHKxSEB5Q 2013/04/28(日) 21:02:11.64ID:+IR0nvNq
「雨、雨は…生きるの、つらくない?」


「…山の暮らしは、どうだったの…?」


「人間の姿になって…人間の社会に入って……雨は、その決断をするのは、怖くなかった…?」



「……ふふふ。本当はね、こんな風に、いろんなこと、雨に、聞きたかったんだよ」


「……もう、こんなに無精ヒゲ、生やして…」

「…雨は…父さんの生き方、そのまま…なぞっていこうとしてるのかな…」



「雨、ずっと私、雨のこと、見てるからね」


「……雨、ほら、布団かぶらないと、風邪、引くわよ…」
0149名無しさん@ピンキー2013/04/28(日) 21:15:49.98ID:8+bu/in2
キタキタキタキタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!!
0150 ◆ncHKxSEB5Q 2013/04/29(月) 09:31:55.24ID:qMMIiITg
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「ん」

「雨?…おはよう。……」

「……2時」

「雨…ぐっすり寝てた」

「…寝すぎたよ。もう…」

「…そうね。ご飯、作って、あるから。
さすがに、おなかペコペコでしょ…?」

「う…うん」

「食べてよ」

「ありがとう……」

「雨?」

「うん?」

「…あっ、ん、…呼んでみただけ。うん、ほら、何でもないって。ご飯、…あっためるから」

「雪」

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0151名無しさん@ピンキー2013/04/29(月) 09:34:39.62ID:2Iu3IM/m
はい
0152 ◆ncHKxSEB5Q 2013/04/29(月) 23:19:42.66ID:qMMIiITg
「はい…どうぞ、雨?」

「うん、……シチューか…うん、久しぶりだ、シチュー食べるの!」

「そうなんだ。………」

「いただきます」

「…………」

「これ……母さんのシチューの味だ」

「母さんのシチューの味…?本当?……うれしい」

「僕、母さんのシチューがずっと楽しみだったんだ。野菜が嫌いだったけど、シチューだったら、何でも食べられてね………」

「…そうだったわね」

「……懐かしいな」

「そう……………」

「おいしいよ」

「ありがとう、雨…」

「………」

「…雨、ねえ、帰ろう。母さんのところに帰ろう。母さん、絶対、喜ぶから。
ね?雨?…一緒に、上市に、帰ろう……」
0153名無しさん@ピンキー2013/04/29(月) 23:31:28.47ID:2Iu3IM/m
何故いきなり16日間の沈黙破ったのかは知らないが、
取り敢えず期待
0154名無しさん@ピンキー2013/05/03(金) 12:36:36.66ID:24a8ATi1
はよ
0156名無しさん@ピンキー2013/05/07(火) 21:05:34.84ID:iPkRAjVR
はよう
0157 ◆ncHKxSEB5Q 2013/05/11(土) 14:48:07.07ID:aFKkvzL3
「……母さんは…僕なんて」

「雨?」

「僕は、母さんにとって、…いないものだから」

「…そんなんじゃない。雨、まだ迷っているの?」

「僕は、母さんに、厄介ばかりかけた」

「何を言ってるの?…母さん、雨がね、ちゃんと生きてて、…山を降りたって知って、すごく喜んでいたわ。
雨に、もう一度会いたいって…!そう言ってたこともあったわ!雨、母さん、寂しがっているんだから…!」

「ん…」

「雨、あの雨がね、元気で生きてるんだってこと、母さん、雨が直接言ってくれることが、一番うれしいことだと思うわ」

「うん…」

「一緒に行こう、雨、母さんのこどもは、私だけじゃなくて、…私と雨の二人なのよ。
雪と雨、二人で…母さんのこどもなんだから…
お願い…
私も、…雨と……もっと一緒にいたいからっ…」

「……」

「雨!ねえ、どっちなの!」

「…わかった、行くよ」
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