TIGER & BUNNYでエロパロ2
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05011/62015/05/16(土) 22:45:49.33ID:WsW8Hlct
 あれはダメ、これはダメ。ダメダメばかりで気が滅入っちゃう。ボクを心配しての
言葉だというのはわかるけど、それにしたってうるさすぎる。そんなに縛り付けて
しまったら――
「うん。おいしー!」
 こんな風に、悪い事をしてしまう。
 仕方ない事だよね、でしょう?――唇の端についたパフェのクリームを舐めとり
ながらパオリンが同意を求めるが、目の前のライアンはへらりと笑ってそれを流す。
「一応オレ、ヒーローなんだけどー?」
 何で悪の片棒担がされる事になってるんだか。ライアンが苦笑する。
 家出をしたんだ、匿ってとパオリンがシュテルンビルトでの住まい代わりに使って
いるホテルへやって来たのがほんの一時間前。そんなに懐かれる覚えはライアンの方には
ない。事情が事情だ。むしろ嫌われているはず。だが、きっとオレがあまりに魅力的
過ぎるせいだろうと適当に理由をつけた。このホテルの料理が美味いからというのが
理由だとすればあまりに情けなさすぎる。
 ともかくジュニア君達でなくこのオレを選ぶだけの目があるとは、この嬢ちゃん、
将来男で苦労はしないだろうなと誇らしげに頷く。
 ……きっと今頃、世話係が大探しをしているだろうが。下手をすれば誘拐の嫌疑
すらかけられてしまう。訴えられれば負けるかもな。シュナイダーのオッサンが
有する大弁護団のレンタルも契約に組み込んでおけばよかったかなどとライアンが
苦笑する。
 まあ、目の前のおちびさんも一通り腹を膨らませて怒りを発散すれば気もすむ
だろうと好きに任せ、まだ食うかとルームサービスのメニューを開いてテーブルに
広げる。ライアン自身はそばのベッドに腰掛けた。何もテーブルで顔を突き合わせて
話す必要もあるまい。
「一応も何も、ボクらは正真正銘のヒーローだよ」
「だったら、我儘言わずにヒーローらしく、いい子ちゃんでいてやれよ」
「……ライアンさんも、そんな事言うの」
 メニューから顔を上げたパオリンは、眉間に皺を寄せていた。せっかくパフェの
甘さで誤魔化されていたご機嫌が、また悪くなったらしい。
 女の扱いももちろんだが、子どもの扱いもまたこれで難しいものだとライアンが
わずかに嘆息した。

「どうして大人って、子どもに、綺麗でまっすぐで――純真無垢?ともかく、
そうさせたいんだろう」
 疲れるよ。
 ボク、そんなにいい子じゃないよ。パオリンが拗ねている。
 ただ、それで思いつく悪い事が、家出。それも顔見知りのところへというあたり
可愛らしいものだ。そのあたりも含めて大人の求める子どもの像ともいえるのに。
「そりゃあ――汚くって、歪んでていびつな自分自身をいやってほど思い知って
いるからだろ」
「自分がそうじゃないのに、他人にそれを求めるのって、勝手じゃない?」
「それを叶えてやれるだけの物があるんだろ。『子ども』には」
 もちろん、その小さな体にも、苦労やどろどろしたものはあるのだろうが。
「ライアンさんは?」
「もうオレは、子どもじゃないしな」
「オトナなの?」
「そう。大人なの」
 厚い胸板を張ってみせる。パオリンは何やら物言いたげな顔をしている。世間では
ライアンも若輩者の部類だろうが、野山を走り回っているだけで楽しいなんて時期は
とっくに卒業している。目の前のパオリンのように、綺麗な子どものままでいられれば
良かった。誰しも、もう戻れなくなってから気づくのだ。
 ぱくりと最後のパフェを掬い取り食べてしまってから、パオリンがベッドに腰掛けて
いたライアンのところにやって来る。
 家出だと乗り込んで来るなりトランポリンみたいとはしゃいでいたベッドだが、
パオリンの体の分、わずかに沈み込む。
05022/62015/05/16(土) 22:47:05.08ID:WsW8Hlct
「ライアンさんも、キタナくって、ユガんでて、イビツなオトナなの?」
「そうそう」
「ライアンさんはピカピカしてると思うけどなあ」
「ピカピカぁ?そうでもないって」
 見た目を誤魔化せば誤魔化すほど。自身の歪みが目につく。
 と、ここでライアンとパオリンの目が合った。くりくりとした目に吸い寄せられ
そうになる。一瞬物怖じしたライアンに気づいてか、パオリンがにっと笑った。
「じゃあ――ボクがピカピカにしてあげる」
 そう言うなり、ぎゅっとライアンに抱きついてきたのだ。
「!?」
 綺麗になーぁれっ!ふにふにと、まるで自分の体でブラッシングでもするように
すり寄ってきて、猫っ毛のような細くて短い髪が顎のあたりにあたってくすぐったい。
 というか、今の勢いで思わず体勢を崩してしまい、すっかり乗っかられている。せめて
数年後であればライアンにとって嬉しいハプニングだったかもしれない。そう笑って起き
上がろうとしたのだが――位置取りが悪いのか、上手く起き上がれない。
「おいおい。重いって。さっさとどいてくれって――」
「ボク達子どもは、叶えてあげられるんでしょう?ライアンさん達大人の、身勝手な
願いを。……ピカピカだから」
「は、ははは。なにー?なかなか面白い事考えるじゃん。おっどろきーぃ」
 やけに真剣な声音に、わずかにライアンが物怖じした。どうしてオレが。大きな瞳が
ほんのわずか細められる。それだけの事なのに、目をそらす事ができない。東洋の
妖術にでもかかったのだろうか。そんな馬鹿な事を考える。
「一緒に汚れてあげようか?」

 何か甘美な、触れてはならぬ何か、耳にしてはならない何か、目にしてはならぬ
何かと直面した気持ちになる。これがあの、普段元気爆発で威勢のいいカンフー
マスター?嘘だろと混乱する。
 パオリンの指が、そっとライアンの顎に触れる。ごくりとライアンの喉が鳴った。
寄せられた吐息をすら甘いと錯覚を起こす。
「全部全部――ボクの事、汚して?綺麗なコドモのボクを、ライアンさんが。
後戻りもできないほどに。綺麗な子どもを、汚したいんでしょう、汚い大人は」
 ベッドの上に縫い付けられたようなライアンにしなだれかかるようにして、頬を
寄せる。ふわりと顎を撫でられ、ぞわりと背に不思議な感覚が走る。
「ボクを――」
 綺麗なままでいてほしいと思うモノを汚す事の――壊す事の罪深さや取り返しの
つかなさは、ライアンであっても知っている。
 そして、すべての物事に置いて、禁忌とされる事を犯す時の快感を、快楽も。
「――っ」
 手を差し伸ばし、ライアンの上に乗っかっているパオリンの唇に親指を滑らせる。
 このまま、汚れた欲望で満たし、穢してしまったなら――
「できるわけないだろ。オレは、ゴールデンライアンだぞ」
 惜しい。そんな事、考えてなどいない。だってオレは、ヒーロー・ゴールデン
ライアンなんだから。

「だったらいいよ。綺麗な子どものフリをするのはやめる。――ボクと一緒に、
汚れてよ。ライアンさん」

「……面白い事考えるよな?思わずズキュンとキちまった。」
 子どもの口から似合いもしないような言葉が出たせいだろうか。柄にもなく
ドキドキしてしまう。いやいや。オレの好みはどっちかといえばあの美貌の
女プロデューサーとかアッチ系で――
 ライアンが平静を保とうとしているところに、小さな体が滑り込んできた。
 相変わらず、こんな小さな子どもの拘束から逃れられない。カンフーとやらを
マスターすべきだったかと、舌を打つ。
05033/62015/05/16(土) 22:47:35.08ID:WsW8Hlct
「ん……」
 何だよ、初めてじゃねえな。まあ、こんな事しかけてくるんだ、そうだろうけど。
シュテルンビルトは奇人変人だけじゃなく、変態ぞろいと来たか。ライアンがパオリンの
舌を味わいながら、考える。しかも上手いときた。小さな舌が、小魚のように刺激を
かけてきて――そうかと思えば、花びらのように包み込む。……蕩けそうだ。
「……なあ、なんでオレのところに来た?」
「ライアンさんはさ、お兄ちゃんみたいだなって思って」
 パオリンが服を脱ぎながら答える。ライアンももう逃げないから自分で服を脱がせろと
伝え、乗り気でないながらももたもた服を脱ぎ始めた。
「何。故郷にアニキがいるのか?」
「いないよ。ボク一人っ子だもん。だからさ、弟とか妹とか、お兄ちゃんとか
お姉ちゃんとか、憧れてたんだ」
 それならば、手直なところに二人ほど適任者がいたではないかとライアンが
たずねたが、二人は年上だけど、弟みたいでしょ?と返され、笑うほかなかった。
確かに少しばかり頼りないかもしれない。
「けどさー。アニキとこんな事しちゃ、駄目だろ」
「憧れは憧れ。ライアンさんがボクの生き別れのお兄ちゃんだったら、するの、
考えるよ」
「――そういや、オレの母さん、若い頃外国で一夜限りのアバンチュールが
あったとか言ってたな――ハイハイ、わかったって」
 睨みつけられて、ライアンが小さく両手をあげた。
「なあ。アンタらって、あのアライグマのオッサンもそうだったんだけど、歳が
わかり辛いんだよな。あのさ……来てんの?アレ。まだならこのままでしたいんだけど」
「ボクの事、いくつだと思ってるのさ。生理が来てない子どもとするとか、犯罪だよ?」
 おそらく、今現在のパオリンの年でも十分犯罪だと思うが、とりあえずライアンは黙った。
「でも、無しでいいよ。ボク、ピル飲んでるし」
 だろうなとライアンも納得した。運動力も激しく、いつ出動がかかるかわからない
仕事だし――まあ、色々あるのだろう。
「でも、それマジぃ?オレ、ピル飲んでるからー、とか、今日は大丈夫な日だからー、
とか、そういうの、信用しないタチなの」
 後ろ手にベッドサイドに手を伸ばす。この頃負けが続いていたので、正直持て
余してはいた。思いもかけぬ闖入者ではあるが、割り切った付き合いができると
いうのであれば、それはそれで、こちらでの滞在中、便利が良くていい。
 そこにパオリンがライアンの首に腕を巻き付け、甘いキスをしかけてくる。
……本当に上手いな、このガキ。土産代わりに覚えて帰ろうとライアンが決意をする。
唇を離したところで、パオリンが上目づかいに甘えたような声で囁いた。
「……ボク、ライアンお兄ちゃんの赤ちゃん、欲しいかも」
「なっ……!?案外そういうストレートなの、グっとくるかも」
 かなりぐらつく。ちょっとヤバい。
「……ライアンさん、結構チョロいかも?」
05044/62015/05/16(土) 22:48:17.95ID:WsW8Hlct
「おいコラ。挿れてやんねーぞ?」
 えー。やだぁとパオリンが笑った。ライアンは迷ったが、まあ、いいかと
そのまま挿れる事にした。ベッドの上にあぐらをかき、先だけ押し込む。
「そのまま降りて来いって」
「ん……わかっ、たぁ……」
 言いながら、パオリンが沈み込んできた。お互い抱き締め合うように、
ゆっくり繋がっていく。
「あっ――やだ、おっきぃ……!」
 ずいぶんと上手に仕込まれているようで。そうは思いつつも、男をその気に
させる仕草や言動というのは、心地よいものだ。ぬめるようにして飲み込んでいく。
「……ねえ、ボクが先に動いていい……?」
 どんなものかという興味が勝ったため、ライアンがじゃあどうぞと任せた。
 ぎゅっと強くしがみつきつつも、パオリンが動き始める。こなれたものだ。
それに、体を鍛えているせいか、締め付け方も強弱があって実に心地よい。十年後に
出会えていれば、ヤバかったかもしれないとライアンが快感に身をゆだねながらも
冷や汗を流す。きっと花束や宝石を掲げ、囲おうかと考えたくなるほどの成長を
遂げていたのだろう。
「あっ、あぁっ、気持ちいい……気持ち、いい……っ!ライアンさぁん!」
 そもそも内壁の具合がいい事に加え、このテクニックだ。甘えたような甲高い
喘ぎ声は好みのわかれるところかもしれないが、ライアンは許容範囲だった。
「あっ、今日、そっちは駄目だよ。準備、してないから……っ」
 それでも尻の穴をいじれば、十分な動きで締め付けてくるところにさらに別の
動きが加わってくる。
「指だけ。指だけー」
「奥まで、入れ……入れすぎだよっ。ボク、そっちの方が、かっ……感じちゃう
――んだか、らっ」
「へーえ。だったらいいだろ。指じゃ逆に物足りないとかー?」
 からかって荒い動きをしてみせれば、ビクビクと大きな反応が返ってくる。
このような動きなのにそういう反応を返されるという事は、普段はどのような事が
ここで繰り返されているのだろうか。
 指を抜き――とりあえずそばのティッシュで拭っておいてから、ライアンはころんと
パオリンを横たえさせた。ライアンに合わせた大きなベッドだから、パオリンの小ささが
より目立つ。
「じゃ、そろそろオレのターンって事で」
 まだ綺麗なその花びらをかき分ける。
「荒いのとか、大丈夫?」
「そっちの方が、好き。じとじとねとねとされるの、ヤダ」
「あっ、そ。じゃあ、若者らしいセックス、いっとく?」
 ぐいとパオリンの腰を保持し、一気に貫く。先はきついが、それでも押し込める
ようにする。
「くぁ……っ!」
 苦しそうな声をあげたが、その両足はピンと引きつり、何より内壁の蠢きから、
一突きだけで絶頂を迎えた事がわかった。
「もっと、そのまま、して……っ」
「いいのか?辛いんじゃね?」
 別件で調子に乗ってそのまま続けようとして、張っ倒された経験が何度かある
ライアンが、パオリン――と、我が身のために気遣って声をかけるが、パオリンは
ただただ、いっぱいして。ライアンさんの、もっと欲しいと懇願した。
 ならば断わる理由もない。
05055/62015/05/16(土) 22:48:52.22ID:WsW8Hlct
「あっ、あっ、あっ――!」
 大柄なライアンと小柄なパオリンではその体格差が如実で、何かの人形でも相手に
しているかのような罪悪感に苛まれそうになる。それに、下手をしたら、壊して
しまいそうだ。何度かライアンが物怖じしかけたが、そのたびに、もっと、もっとと
パオリンが求めてくる。
「おくっ、ちょうだい、それ、好き、なのぉっ!おっきな固いので、もっとごりごり、
してえぇ!……ぅあっ、駄目、良すぎて、また、ボク、いっひゃぅう……っ!」
 少年のように中性的な印象があったか、笑ってしまうほどに艶めかしい女の体だった。
膨らみきらない胸を貪るように舐めつくす。
 パオリンの言葉がどれほど信じられるのかは賭けかもしれないが、ライアンは、すべて
パオリンの内壁へと注ぎ込んでいった。一番奥に。何ならそのまま流れ込んでしまえと
ばかりに。
「もっと。もっと頂戴。ボクに、ボクに……っ!」
 時折、母国語が混じるようだったが、このような時に出るような言葉だ、ごく簡単な
もので、その程度ならば、ライアンにもわかった。伊達にさすらっていないし、恋を
してきたわけではない。
『ダイジョウブ――カ?』
 たどたどしくたずねてみれば、パオリンがはっとしたような顔になった。そして、
ぼろぼろと泣き出す。
 色々と思うところがあるのだろう。何度かこちらも満足させてもらったしとライアンが
事を終えようとしたが、ぎゅっとしがみついて来た。今までとは違って、追いすがるように。
「ボクの事……ボクのこと、まもっ……て。守ってよ……!怖いよ、嫌だよ……!」
「――」
 ライアンが、ためらう。
 向こうが勝手に喋らない限り、聞きはしない。野暮だとかそんな話ではない。厄介事に
巻き込まれるのは御免だからだ。それは、お互いに。
 閨で約束を求めたって、せんの無い事だ。パオリンであれば、わからぬわけでもあるまいに。
 馬鹿だろ。
 そう呟きかけて――その頭をわしわしと撫でた。
「――ああ、守ってやる。守ってやるよ。……オレが、お前の事、守ってやるから」
 閨の約束の意味を知るのであれば――それが同じ夢を見るそのひと時だけの儚いもの
だとわかっているのであれば。だったら、何度でも誓ってやろうと、ライアンは幼子の
ようにしがみつき泣きじゃくるパオリンを抱いた。その後、何度も何度も。
 シュテルンビルトの皆を守るんだ、負けないんだ、頑張るんだと笑うパオリンを守る
ために。このベッドの上だけは、ただ、お前を守ってやる。お前は、守られているんだと。
05066/62015/05/16(土) 22:49:45.63ID:WsW8Hlct
「――あ、何ぃー。もう行くの?」
「流石にもう帰らないと、ナターシャさんが警察に行っちゃうから。せっかくH-01事件の
ほとぼりが冷めてきたのに、ヒーローから未成年者略取誘拐・強姦犯とか出すわけには
いかないでしょ?」
 是非ともお帰りくださいと、寝ころんでいたライアンが身を起こした。
「……見送りとか、いる?」
「ボク、そういうの、嫌い」
「あっそ、それはオレも助かる」
 本音はどうだかわからないが、そう口にしたなら、お互いその言葉に責任を
持たねばならない。そういうものだ。
「ナターシャさんは――知らない、からさ。だから……ボク、また、いい子に
なって帰る事にするよ」
「よしよし。これでアニキとしてもひと安心だー」
 ベッドサイドに腰掛けてパオリンの頭を撫でる。
「ねえ。また、悪い子になりたくなったら、ここに来ていい?」
 その必要は、はたしてあるのだろうか、来るのだろうか。あればそれなりに
楽しめるし――なければそれに越した事は無い。
「えー。でもぉー。オレ、モテちゃうしぃー?」
「ボクの方が、絶対イイのに?」
 自信に満ちたパオリンの笑顔は、ライアンにはきらきら輝いて見えた。
「じゃあ、ダブったら他、全部キャンセルしてやるよ。――オレにこんな事
させるの、お嬢ちゃんだけだぞ?」
「お兄ちゃんなら当然だよ!」
 ばいばーい。元気に手を振り、帰って行った。その背を見送ってから、ライアンは
そのまま背を倒し、ばたりとベッドに大の字となった。

「十年先だったらヤバかったけど――」
 今の方がもっとヤバい。
 耳まで真っ赤になりながら、ライアンは両手で顔を覆った。
05077/62015/05/16(土) 22:50:42.58ID:WsW8Hlct
以上です
お邪魔しました
0508名無しさん@ピンキー2015/05/18(月) 01:04:32.48ID:H/HV8ez6
GJ! ごちそうさまでした! 
いい子と悪い子の狭間で揺れるかわいそ可愛い龍と
そんな彼女を優しくキャッチ&リリースする獅子おいしかったです

しかしこの龍は既にヒーローズ青年組を全員喰ってるイマゲ
(知らないのは男どもだけで)
0510名無しさん@ピンキー2015/06/19(金) 00:50:07.86ID:XwMGipsb
虎徹とカリーナでちょっと消費させていただきます――が これ 二人である
必要がはたしてあるのかと思わないでもなし

【使用レス数】 7
【カップリング】虎徹×カリーナ
【特殊嗜好等】 たぶん無し
【その他】 たぶん無し
0511虎徹×カリーナ 1/122015/06/20(土) 01:41:37.20ID:U+peQaJJ
「……こういう事、だよな?」
「――!?」
 だってキスしてって言ったの、お前の方だろ。虎徹がふてくされたように
口にした。カリーナは硬直したままだ。わなわなと震える唇は、まだ生々しい
感触を残している。
 カリーナのこの唇に、虎徹の唇が触れていた。いや、そうではない。つい
数瞬前まで、キスをしていたのだ!


 くだらない事で虎徹がカリーナの機嫌を損ねるのはいつもの事。子どもを
あやすように頭を撫でたり、猫なで声で怒るなってとあやしたりするのも、
まあ、いつもどおりといえばいつもどおり。そして、そんな扱いではなかなか
カリーナの機嫌が直らないのもいつもどおり。
 少しいつもと違ったのは、虎徹が『何でも言う事を聞くから』などという
機嫌の取り方をしたぐらいだろうか。結果、その明らかに子ども向けの対応に
カリーナがキレた。
 『何でも』と言ったところで、カリーナが酷い事を人に強いるわけはないと
わかっての事だ。そういう打算があっての言葉に、ますますカリーナが怒った。
 じゃあ裸で逆立ちしろとか――キスしろとか言われて、するの!?できない
でしょ!?できもしない事を――
 言わないで。そう言いかけたところで、先ほど、唇を塞がれたのだ。


「ほら。『何でも』言う事を聞くぞ?今だって、ちゃんとブルーローズが言った
とおり、キスしたろ?」
「なっ……えっ……!?」
「えーと?ああ。あと、裸で逆立ちだったよな」
 虎徹が帽子を混乱しているカリーナに渡しネクタイを緩め始めたところで、
カリーナがはっと正気に戻った。
0512虎徹×カリーナ 2/122015/06/20(土) 01:45:02.56ID:U+peQaJJ
「い、いいから!そ、そこまでしなくて!」
 虎徹が上半身裸になり、ベルトに手をかけたところで必死に止めた。
「……まだ、途中なんだけど?」
「い、いいから。そんなもの、見たくないし」
 そこはかとなく嘘が透けて見えるが、そんな物を直視する心の準備は
できていない。
「なんだよ。口にした言葉には責任を持てとか、そういう事だったんじゃ
ないのか?」
「う……その……ご、ごめんなさい……」
 謝らなければならなかったのは元々虎徹の方だったのに、すっかり立場が
逆転してしまった。
「死ねとか殺せとかは無理だけど、俺は何でも言う事をきいてブルーローズに
謝って、誠意ってやつを示そうとしたのに、お前はそうは思ってなかった
んだな?俺が、口先だけの男だって思ってたわけだ」
 虎徹の言葉にカリーナがびくりと震えた。そのとおりだ。口だけで、
そんなつもりもないのにそんな事を言って、と。それを証拠に、言い訳を
しようとするその声が震えている。
「べ、別にそんなわけじゃ……」

「じゃあなんで、お前の命令をきいてるのに、驚いたんだよ。止めたんだよ」
「……」
 なあ。
 虎徹の目を見る事ができず、カリーナは縮こまっている。
「ごめんなさい……」
「悪いと思ってるのか?」
 こくりと頷いた。
「俺、すーっごく傷ついたんだけど?」
「ごめんなさい……」
 心の底から、謝った。
 いつもの虎徹なら、しょうがないなどと許してくれる――はずだった。
しかし。
05135102015/06/20(土) 01:53:48.19ID:U+peQaJJ
駄目だこれ
一回に書きこみできる文字数 ものすごく減った?
調整してたら何回も似たような文章書き込むなコノヤロウ!みたいなメッセージが出て
どうにもこうにも
0514名無しさん@ピンキー2015/06/27(土) 20:16:56.59ID:GFHO8RCB


いま見たけどBBS_MESSAGE_COUNT=6096だから1レス3048文字前後だね
以前の設定は覚えてないけど改行多めだから多分行数規制でひっかかってるんだと思うわ
BBS_LINE_NUMBER=30だから1レス30行までだと思う
0515名無しさん@ピンキー2015/10/29(木) 00:59:41.07ID:gxwewozj
もう誰もいないの?
0517兎龍2015/12/14(月) 02:38:02.41ID:090dceDg
 ヒーローという特殊な職業ではあるが、社会人としてもそこそこに過ごしている。しかし、今のメンバーで最年少というのもあるのだろうが、天真爛漫な愛らしさはどうしても皆からの庇護欲の対象となるようだ。
 それが当人には気に入らないらしい。
「ボク、お姉さんだよ?先輩だよ?」
 子守りやヒーロー全員での強襲事件以来、パオリンはバーナビーの家によく遊びに来るようになった。いつもは持ち込んだお菓子を食べたりゲームをしたりで満足するが、今日はそうではなかったようだ。
「……わかりました。ドラゴンキッド『先輩』、次回からはそのように――」
 孤児院にボランティアで通うようになってから、子どもの扱いにもずいぶん慣れてきた。時に理不尽さを伴う我儘も、それが個というものを主張するための手段であるのだと思えば心を広く持てる。
「ボクだって、後輩と一緒に飲みに行って奢ったりとか、人生相談に乗ってあげたりしたいんだよ!」
 何を飲みに行くのだ。シルバーステージにオープンした、流行りのトロピカルジュースか。……ともかく先輩風を吹かせたいらしい。困ったものだ。しかし、可愛らしい。後輩らしくふるまって、パオリンを満足させてあげよう。バーナビーが小さく頷いたところだった。
「ちゃんと後輩の面倒も、見てあげるよ?そ、そうだよ。バーナビーさんのお世話だってしてあげるんだから!」
「世話って――」
 介護が必要な歳ではない。バーナビーが苦笑する。
「バーナビーさんを、卒業させてあげるよ!?ど、童貞から!」
「――」
 バーナビーの動きが止まった。
「……今、何と?」
「そ、卒業、させてあげる……から!その……あの……どーてい……から」
 ……おそらく、酒の席で虎徹やアントニオ辺りが適当に喋っていたのを素直に信じ込んでしまっているのだろう。
「あの。期待に添えず申し訳ありませんが、僕はもう童貞では――」
「は、恥ずかしがる事ないよ!?生まれた時は、誰だってそうなんだから!」
 話を聞いてくれ。
 しかし、これは否定しても肯定してもどちらにしても嘘くさくなる。バーナビーに肯定するつもりはさらさらないが。
「大丈夫だよ!い、痛くしないから!」
「いや、あの……ドラゴンキッド?――ドラゴンキッド!?」
 真っ赤な顔でパオリンが服を脱ぎ始めた。バーナビーが慌ててその手を押さえつけ止めようとするが、NEXTを発動され、走る電流の痛みに手を離してしまう。
「ぼ、ボクが、ちゃんと、卒業させてあげる」
 助けてくれ。目の座った半裸のパオリンを前に、バーナビーは天井を仰いだ。
0518兎龍2015/12/14(月) 02:40:08.95ID:090dceDg
 せめてベッドで。
 僕は女の子か。そう思いながらも場所を移した。いくら何でも床の上で事におよびたくはなかった。それに、どこかで上手くやり過ごすつもりでいた。鼻息荒いパオリン相手に説得は厳しそうだが。
「って、ドラゴンキッド!?ちょっ――!」
 半ば強引に下着ごとズボンをパオリンが引きずり下ろした。
「……」
 くたりとしたバーナビー・ブルックスジュニアのジュニアをパオリンはまじまじと眺めている。
 それはそうだ。そんな気はさらさらない。しかし、パオリンはそう取らなかった。緊張しすぎて勃っていないのだと、思ったらしい。
「は、初めてだからね!?よくある事だって聞くから、恥ずかしがらなくっていいからね!」
「あの。そうは言ってもこの状態ではどうしようもありませんから――」
 ちょうどいいとばかり、バーナビーが断りを入れようとしたが、ひぃっ!と、情けない声をあげた。
「ドラゴンキッド!さ、触らなくっていいですから――って、痛い!痛いです!」
「えっ!そ、そうなの?ご、ごめんなさい……」
 へたれこんだそれに手を伸ばし――刺激を与えようとしたのだろうが、力加減も動作も、何もかも繊細極まりないそれに対しての物ではなかったため、バーナビーが悲鳴をあげた。パオリンが、引っこ抜かんばかりに扱いていたその手を緩める。
「そ……そうです。そうやって、加減してくれないと……」
「このぐらい?」
「もう少ししっかり握ってもらった方が……」
「こういう感じ?」
「ええ……いい、感じです……」
 って、そうではない!いい感じですも何もない!ここが止めさせる絶好のタイミングだったではないかとバーナビーが頭を抱えた。しかし、パオリンの方はバーナビーの苦悩など気づいていない。
「あは!ホントだ。気持ち良さそうだね。……ふぅん。こうするんだね」
 少しずつ色よい反応を示し始めた事に、パオリンが気を良くする。
「ドラゴンキッド?ともかく離してください。こんな事――」
「そんな口きいていいの?バーナビーさんの命を握っているようなものだよ?」
 たちが悪い。とんでもないモノを人質に取られてしまった。適当に気持ちよくなったフリをして満足してもらおう。どうせ童貞だと思われているのだ。途中でダメになったのなんのと、いくらでも言い訳はつく。
 ……パオリンの手の中のソレは、人質に取られている事などものともせず、ご機嫌に立ち上がってしまったが。
「――よ……よし。い……いい子だね、バーナビーさん」
「……それは、どうも」
 若いのだ。刺激を与えられれば、こうなる。仕方ない事だ。僕が悪いわけではない。バーナビーは必死に言い訳をした。
「……ドラゴンキッド?」
 ものの見事にそそり立ったそれを前に、パオリンが何やら物怖じしている。今の状況を冷静に考え、事の重大さを理解したのだろう。バーナビーはほっとした。
 ズボンが膝のあたりまでずらされた情けない半裸状態ではあるが、爽やかにパオリンに笑いかけ、お引き取り願う事にしようと口を開こうとした。
 ――が、一瞬遅かった。
0519兎龍2015/12/14(月) 02:42:15.21ID:090dceDg
「じゃあ、するからね!?」
「い、いえいえいえ!結構です!人生のご教授についてはまた、別の機会に、別の件でお願いしま――」
 ぴとりと、先端がパオリンに触れた。
 ベッドの上に転がされたままだったバーナビーが息を飲んだ。目の前のパオリンが、真っ赤な顔でバーナビーを見た。
 バーナビーにしてみれば、同じヒーローのカリーナだって、本人の主張はともかくとして、可愛らしい子どもだと思っている。カリーナより年若いパオリンなど、何をいわんやといった感じだったが――
 まずい。
 どうかしている。
「こ、怖がらなくて、いいからね。だ、大丈夫。や、優しくしてあげるから。痛くない、から……き、気持ちよく、してあげるからね……?」
「っく……」
 声が漏れてしまい、バーナビーが慌てて己の口を塞いだ。
 するつもりのなかった相手とこんな事態になっているという事実に、興奮してしまっている。駄目だ。仲間とこんな事をしては。そう思うのに――
「……ドラゴン……キッド……?」
 焦らすだなんて意地の悪い。早くしてくれ。バーナビーがパオリンを見上げた。
「――?」
 そこで、大きな思い違いに気づいた。
 ぼろぼろと、パオリンが大粒の涙を零していた。
「ドラゴンキッド!?」
「うー……うう……痛いとか、血が出るとか、そんなの都市伝説なんて……嘘じゃないかぁー……」
 ひっくひっくと、パオリンが涙を流している。体も緊張したまま、がくがくと震えていた。
「えっ……ちょっ……まさか――」
 まさかも何もない。落ち着いて考えれば『そう』に決まっていた。バーナビーの顔が引きつる。蕩けそうだなどとのんきに甘受しようとしていた自分の愚かしさを呪った。
「初めて、なんですか!?」
「うるさいなぁ!に、人間、生まれた時は童貞か処女のどっちかなんだから、仕方ないでしょう!?」
 間違いない。
 パオリンに、この手の経験はない。今、逆切れではあったが、ほぼそう白状した。
「ど、ドラゴンキッド、やめましょう!ねっ!?こ、こんな形で――」
「ボクが、いいっていってるんだから、バーナビーさんは黙っててよ!童貞のくせに!」
 それでいいわけが無い。あと、童貞はそこまで罪な事でもない。
 バーナビーは止めようとしたが、そのせいでパオリンはむきになったらしい。おそらくそれほど濡れていないまま、バーナビーのところに沈みこもうとしている。
 せめてバーナビーの方にローションを塗りたくるなりの下準備がされていればいくらかマシだろうが、これではただ、痛いだけだろう。
「――」
 しかし、ただやめろと言っただけではパオリンは納得しまい。強硬手段に出られる可能性もある。どうすれば。バーナビーが必死に頭を働かせた。それはもう、今までにないほど。
「ドラゴンキッド!頼みがあります!」
「やめないよ!?」
「そうではなく!ぼ――僕は『初めて』なので!もっと色々、女性の事を知りたいんです!」
 ありがたいのかどうなのか、ともかくパオリンは、バーナビーを童貞だと思い込んでいる。そして、大人ぶりたい、先輩ぶりたい、世話を焼きたい――と思われる。
 ならば、そこを利用するほかなかった。
「さ――最終的にセックスを行うとしても、その前段を、知りたいですし、教えていただきたいんです」
「教えて……欲しいの?」
「是非!」
 その方向でいくしか、バーナビーには考え付かなかった。
0520兎龍2015/12/14(月) 02:44:14.10ID:090dceDg
「や、やっぱり、おっぱいからいくんだ?」
「ま、まあ……世の男子が追い求めるものですからね」
 ベッドに横たえさせたパオリンに覆いかぶさるような形で、攻守を交代する。しかし、あくまでパオリンを立てて教えを乞う。童貞らしく――
 童貞らしいって何だろう。ともかく、言い知れぬ緊張感があるので、らしくはあるだろう。
 胸に、触れる。ぷにゅりと、柔らかい。
「んっ……!」
 思わぬ甘い声に、バーナビーの方が緊張する。真っ赤に染まった顔を見て、パオリンがけらけらと笑った。
「バーナビーさんってば仕方ないなぁ。そんなに、女の子のおっぱいに触れたのが嬉しいの?」
「……え、ええ。涙が出てきそうです」
 ありがたいというよりは、恥ずかしさで。なんて事をしているのだろうか。ともあれ、胸を撫で、擦り、揉み――
「あっ……ん……えっ?……バーナビーさん、甘えん坊さんだなぁ」
 桜色の乳首を口に含んだバーナビーにパオリンは驚いたようだが、よしよしと抱きしめ、子どもでもあやすようにその頭を撫でた。しかし、母子であればこのような行為には及ぶまい。
「そんっ……なに、好き?ボクの、胸ぇ……っ!」
 恥ずかしすぎて堪えられない。一心にパオリンの胸を愛撫する。普段は押さえつけてしまっていたようだが、しっかりと重量感のある胸に育っていた。こうして揉んでいると、どうしようもなく悪い事をしている気がする。
 そして――
「あっ……も、もう……するの?」
「い、いえ!まずはここを、確かめたいなと!」
 胸だけでパオリンの方はずいぶん気持ちが高まっているようだが、体の方はまだまだだった。今、指で触れたが、うっすらと湿り気があるぐらいで、まったく潤いが無い。
 こんな所に強行突入をすれば、破瓜以外の血が流れてしまう。
「……失礼しますね……?」
 眼鏡を外し、それを脇にやると、そこへ直接舌をやった。
「ふわっ!?」
 ぎゅっとパオリンの両腿が、バーナビーの顔を挟み込んだ。
「きょっ……興味はあるかもしれないけど、そ、そういうのは、どうかと思うよ、ボクは!」
「そこを何とか。パオリンさんにしか、頼めない事なんです」
「えっ!?た、頼られちゃったら、仕方ないけど……そ、そんなところ……舐めるとか……バーナビーさん、ヘンタイなの……?」
 ぐっと言いたい事を堪える。普段であればこんな事はしないし、するにしたって、これだけで変態の誹りは受けたくない。
 もっと独創性に優れたプレイは世の中に溢れているのに。だが、こんなところで言い訳をしても話は進まない。
 ぺろぺろと、獣のように、パオリンのまだ未熟そうなそこに舌を伸ばす。
「あ……っ!」
 とはいえ、まるきり子どもというわけでもないようだ。女の艶めいた声がパオリンの口から漏れてくる事に動揺しながら、隠れていた小さな粒を舌先でほじくるようにして舐める。
 れろれろと重点的にそこを責めたてれば、パオリンは声にならない声を上げた。両腿に押しつぶされそうになるので、バーナビーが両腕で足を強引に開かせた。
 ちゅうと尖り始めたそこに吸いつけば、じたばたと足だけでなく、体がのたうつ。
「あーっ!ああっ!ば……ぁなび……さんっ!ソレ、駄目っ……!しちゃやだっ!」
 つりそうなほど足を引きつらせ、パオリンが真っ赤な顔で懇願してくる。
「駄目、ですか……?」
 ふう、と、そこに息を吹きかけると、またびくびくとパオリンが体を震わせる。
「だ――」
 だめ、と、口にしかけて、口の端から涎を垂らしていたパオリンが何か、考えている。
「バーナビーさんが。……バーナビーさんがどうしてもって言うなら、止めないけど。けど――」
「……どうしても、です」
 ふふっと笑って、そこへの刺激を再開する。
「ふわぁあ!やっ、あっ……んんっ!」
 ずいぶんお気に召していただけたようだ。そう思いながら、指を肝心の場所に差し入れる。反応の割にはあまり――そう思っていたが、探るように指を差し入れしていると、奥からとろりと、歓喜の雫が溢れてきた。
 だが、それでもまだ心もとない。
「……やだ……これ、なに……?カラダ……びくびくって……ボク、変だよぉ……」
「――」
 このまま刺激を与えれば、パオリンを満足させる事は容易いのかもしれない。一度快感を与えれば、それで納得しそうな感はある。しかし――
「――僕を、男にしてくれるんでしょう?」
0521兎龍2015/12/14(月) 02:47:36.43ID:090dceDg
「ドラゴンキッド。ここ、舐めると、そんなに気持ちがいいんですか?」
「う……うん。体に、電流が走るみたい……で……体中、変になるの。ねえ、バーナビーさん。もう、しないの……?お、女の子の、大事なところだよ?興味、あるでしょう?」
 もっとして。
 言外に、そう訴えている。
「興味ありますとも。しかし――」
 そこでわざともったいぶったように笑う。
「局部を舐めてそんなに気持ちいいという事は、僕も貴女に舐めてもらったら、同じように気持ちがいいんでしょうか?」
「へっ?」
「これは調べてみる価値があると思うんですよね。もしかしたら、ドラゴンキッドが童貞の僕に自信を持たせるため、お芝居をしているのかもしれませんし」
「し、芝居じゃないよ!?ボク本当に気持ちい――えっと、その……あの……」
 照れが出たようで、言葉の後半が濁った。
「気持ちよくないのに無理をさせていたなら申し訳ない事です」
「違っ……!」
 バーナビーが優しく笑った。
「ですから。ここを舐めると気持ちいいんですよ、と、ドラゴンキッドも教えてくれませんか?僕に」
 そう言って、バーナビーが、あぐらをかくようにして、ベッドに座り込んだ。
「気持ち良ければ、僕も安心して再開できますから」
「き、気持ちよくできなかったら……?」
 ゆっくりと起き上がったパオリンが、心細そうにバーナビーに問いかけた。バーナビーは相変わらず、穏やかな笑顔をたたえている。
「ドラゴンキッドにはお詫びをしないといけませんね」
「それって、もう、ここを舐めてくれないって事?」
 追いすがるような表情に、バーナビーが劣情をもよおす。――今すぐ押し倒したい。しかし、まだだと堪える。
「そうなりますね。……なあに。簡単な事ですよ。貴女が僕を気持ちよくしてくれればいいだけの話です」
 卑怯な言い草だと思ったが、そう言ってパオリンを誘導すれば――もっと抵抗するかと思ったが、おどおどとではあったものの、素直にバーナビーを口に含んだ。
 どうやらとてもお気に召していたらしい。一刻も早くあの快感をまた得たいと、ぐちゅぐちゅと丹念にそこを頬張った。
「ひ……ひもひいいえしょ?」
「どうでしょうね」
 正直な感想だ。なるほど、技巧を磨いていない場合こんなものなのかとバーナビーは少々がっかりしている。――もちろん、パオリンもそれを読み取った。
 どうすればいいのかと慌てて――とりあえずこれをもっと飲みこめばいいのかと考えたあげく、思った以上の長さに喉の奥を刺激され、盛大にむせこんだ。
「だっ、大丈夫ですか!?す、すみません、もういいですから――」
 濡れきっていないパオリンの負担を減らす分には、この唾液だけで何とかなるだろう。そう思ってバーナビーがベッドの上で涙ぐみながら咳き込むパオリンの背を撫でさする。
「申し訳ない事をしました。もう結構ですので――」
「駄目。バーナビーさんを、気持ちよくする!」
 そう言うと、再度バーナビーを口に含んだ。やはり根元までは飲み込めそうもない。
 どうしたら気持ちよくできるのだろうとパオリンは考え――バーナビーがしてくれたように、舌を使い始めた。
「ドラゴン、キッド……?」
 稚拙な動きではあるが、丁寧に筋にそわせて舌を使い――そして、ちゅうちゅうと先端に吸いつく。
「……っ」
 ふう、と、大きくバーナビーが息をついたのを見て、どうやらこれで間違ってはいないらしいとパオリンの方も勢いづいた。何だか犬か猫みたい。そう思いながらも、必死で舌を這わせる。
 少し、固くなってきた?
 そう思い見上げれば、バーナビーが口元に手をやり、荒い息を必死に我慢しているように見えた。
 あのバーナビーさんが!ボクで気持ちよくなってる!
 パオリンの目が輝いた。――しかし、ただ舐めたり、吸いついたりするだけでは、そこが限界だった。ずいぶん硬度を増しているが、なんとなくまだ、頼りない気がする。
 それに、自分がしてもらった時は、こんなものではなかった。声なんて我慢できなかった。体中がビクビクした。
0522兎龍2015/12/14(月) 02:49:25.21ID:090dceDg
「……あ」
「ドラゴンキッド!?」
「こっひ、だめ?」
「いや、そこはあまり素人にはオススメできない――っう!」
 やっぱり。パオリンが目をつけたのは袋の方だった。
 くにくにとそこに手を伸ばせば、意外な事に、中に芯があるような感触があった。もっと丸々としたボールみたいなものかと思っていたけど、ずいぶんシワシワで驚いた。
 そうか、男の人のここってこんな風になってるんだ。と、目を輝かせている。
 しかし、バーナビーの方は気が気ではない。確かにそこは好きだ。今されているように、口に含まれ舌で転がされるのなんて、特に。しかし、噛み潰されそうな恐怖感がある。もし力加減をあやまったら――想像しただけで血の気が引く。
 しかし、引いた血の気は、そこに集まっていった。恐怖感が、言い知れぬ快感へと転化していく。胡坐をかいていたバーナビーは、すっかりベッドに寝転がってしまい、パオリンがよりそこを口に含みやすい様にと、大きく足を広げてしまっている。
「ドラゴンキッド……いい、ですから。そのまま、こっちに……」
 バーナビーがパオリンに自分に乗っかるようにと誘導する。パオリンは最初、いいのかなと遠慮していたようだが、意図に気づくと、蕩けたような表情をバーナビーに向けた。
「ふあぁ……ばーなびーさぁん……それ、いいよぉ……!もっと、して……!」
 互いに愛撫を続けるつもりだったが、すっかりパオリンの手も口も留守になっている。残念ではあるが、まあ、かまわないと、バーナビーはちろちろとパオリンを舐め続けた。しっかり濡れてきている。バーナビーが笑った。
「さて、では……」
 バーナビーが位置を変えようとしているので、パオリンは残念そうな顔をした。ずっとずっと、そこを舐めていてほしいのに、どうしてやめちゃうの?と。
「そんな顔をしないでください。今日の本題は、そこではないでしょう?」
 さて、本題とは何なのか。心の中で苦笑しながら、バーナビーがパオリンに覆いかぶさった。さきほど濡れないまま事におよんだ痛みはまだ記憶に新しいはずだ。嫌がるのならば、それで説教の一つでもしておひらきに――
「うん。だよね!」
 だよね!じゃない。
「あの……いいんですか?」
「だって、ボクが言い出した事だもん!」
「あの。変な責任感とか抱えているだけなら――」
「ボクは、バーナビーさんの先輩だよ!?ボクがバーナビーさんの――」
 と、そこでパオリンが何かに気づいたようだ。そしてふふふと笑った。
「えへへ。……ボクが、『バーナビー』の事、一人前にしてあげる」
 ヒーローのキャリアは確かにパオリンの方に分があるが、生きてきた年数ならバーナビーの方が上なので、そこにこだわっても――そうは思ったが、それでパオリンの気が済むなら、それでいいだろうと、バーナビーは目をつぶった。代わりに――
「では『パオリン』、お願いしますよ?」
「――!」
 ぼっとパオリンの顔が真っ赤になった。
「やっぱりそれ駄目だ!何か恥ずかしい!ドラゴンキッドでいいよ、ドラゴンキッドで!ねっ、バーナビーさん!」
「どうしてですか、いいじゃないですか、パオリン」
「――っ!もう!面白がってるだけでしょう!?」
 可愛い。
 そう思いながら、バーナビーが、パオリンに静かに侵入を始めた。
0523兎龍2015/12/14(月) 02:50:55.43ID:090dceDg
「あっ……!」
「やっぱり、痛いですか?」
「痛い……けど、最初の時ほどじゃ、ない……」
「なるべく、早く終わらせますからね?」
「え、遠慮しなくていいよ!バーナビーさん初めてなんだから!」
 ……そう言えば、そういう事になっていた。
「遠慮しなくていいよ?ボクは、我慢できるから……!っん……あっ……痛……っ――だ、大丈夫!」
 奥に進むたびびくりと体を震わせるのでバーナビーは申し訳なく思うが――自分だって、まだまだ若い。気遣う余裕はあっても、快感を、快楽を求めてしまう。
「はっ……くっ――パオリン。今、全部、入りましたよ?」
「うん、わかってる……バーナビーさん――バーナビーが、ぴったりくっついてる」
 ぎゅっとパオリンがバーナビーにしがみついてきた。
「良かったね、バーナビー。これで童貞卒業だよ?」
「はは。そうですね。ありがとうございます――と、言いたいところですが」
 これだけでは学長の挨拶が終わったぐらいですよ。そう言って、バーナビーがパオリンの腰に手をやった。
「んっ、あっ、ふぁっ――」
 打ち付けるたびに、パオリンから声が漏れる。辛そうだが――『童貞を卒業させてあげる』というありがたい申し出に全力で胸を借りる事にする。
 ふるふると、パオリンの胸が揺れる。時折腰から手を離し、その胸の柔らかさを確かめる。ついつい余分な力が入りそうになるが、ぐっとこらえ、そのなめらかな感触を堪能する。
 内壁の襞が吸いついてくるようだ。腰から砕けそうになる。蕩けて、溶けきってしまいそうだ。
「ばっ……バーナビー、なんだか、必死すぎて……いつものバーナビーじゃ、ないみたい」
「貴女が、こうさせるんですよ?」
「そっかぁ。ボク、そんなに、すごいんだ」
「ええ。流石の一言に……尽きますね」
 軽口を喋るのもまだるっこしい。ただただ、その体に溺れてしまいたい。
 小さな体は、バーナビーがほんの数時間前まで想像していたような子どもの物ではなく、十分すぎるほど、女性の体をしていた。
 まごう事なく『女の体』だ。
 バーナビーのはち切れそうな欲望を苦しみながらもすっかり咥え込み、離すまいと吸いつくように絞り切ろうとしている。
「あっ……パオリ……ンっ!はっ……あっ……!」
 漏れる声がずいぶんと情けない。
 もう限界だ。
「パオリン、離してくださ……い。もう、出そう……ですから!」
 子どものようにしがみついているパオリンにそう訴える。しかし、パオリンからの拘束は解けない。快感の波のせいで、聞こえていないのかもしれない。あるいは、体が上手く動かせないのかも。
 そう思ったが、紅潮した頬のまま、パオリンがバーナビーを見た。
「――!」
 蕩けたようなその表情の艶めかしさに、バーナビーが言葉を失う。
「せっかく初めてなんだから、このまま、してよ……」
「い、いえ、それは流石に……!」
 駄目だ、限界が近い。
「あのね、バーナビー」
「はい!?」
「実はね、ボクも初めてだったんだ」
 知ってますわかってます!痛いって言ってましたよね?もしかして、わかってないと思ってました!?僕が『童貞』だから!?言いたい事は色々あったが、それどころではない。
 しかし、パオリンの細いしなやかな足が、ぎゅうっとバーナビーの腰に絡みついて離れない。
「ボクの処女、ちゃんと、貰って……?」
「なっ……!」
 耳元で囁かれた声がとどめだった。
「あっ……ぅ……」
 気の抜けた声とともに、一気に脱力感がやって来る。
 しまった。しかし、もう何もかも遅い。息をつくたびに、パオリンの内壁へと注がれていく。
「あっ……!ね。バーナビーさん。もしかして、コレ……ね!そうなんだよね?」
 卒業おめでとう。にこにこ嬉し気にバーナビーの頭を撫でているパオリンの顔を見ていると、もう、これでもいいだろうという気になってくる。
0524兎龍2015/12/14(月) 02:51:41.06ID:090dceDg
 翌日。
 トレーニングルームでの皆から受ける視線が痛い。
 いずれは何がしかの方法でバレるとは思っていたが、まさか昨日の今日でとは。
「お前……」
 絶句している虎徹。しかし、ごほんと大きく咳をした。
「まあ、アレだ。前からお前らアヤシイなーとは、俺も思ってたんだよなー?ともかく、やったな、バーナビーセンセイ。これでお前もチェリーボーイを晴れて卒業だな!」
 ああどうも。貴方の節穴っぷりは今日も抜群に冴えわたってますね。顔をひくつかせながらバーナビーが虎徹の目を見る。
「……なあ。俺にも教えてくれよ。すっげー舌使いなんだって?すげーなお前、実践無しでそれって。何、バニーちゃんもしかして潮とか吹かせられんの?」
 どこで使うんですか誰に使うんですか。そんな皮肉で虎徹をやりこめる元気すら出てこない。
「……気持ち悪い」
 恋する乙女のカリーナには、生々しいそれらは汚らしい物に映っているらしい。そこについても弁明したいところだが、視線を合わせようとすると真っ赤な顔でキースの背に隠れてしまった。キースはあいまいな笑顔を浮かべている。
「バーナビー!」
 元気の良い声が響いた。パオリンだ。
「えへへ」
 いつもはハードなトレーニングメニューもこなしているのに、今日はストレッチなど、軽めの物をしているらしい。それはそうかもしれない。照れくさそうに小さくひらひらと手を振っている。
 バーナビー、ですってよ。聞きました?奥さん。虎徹がからかうように、早速見せつけてるぞあいつら、等とカリーナ達と話している。

 バーナビーがむっとした顔で、マットを出してストレッチをしていたパオリンの方に向かった。そして叱りつけるように眉間に皺を寄せ、目線を合わせるためしゃがみこんだ。
 そしてそっと耳元に囁いた。
「いちいち皆にしゃべってしまうと、僕が貴女にイロイロできなくなるでしょう?わかりましたか?――『パオリン』」
 ぱちくりと、パオリンが瞬きをした。色の白いバーナビーの肌は真っ赤になっている。
 その気は確かに無かった。だが、最初がどうあっても、本当にまったくその気が無ければ、いくらなんでも昨日のような行為になんておよぶわけがない。
「聞こえてます?返事は?」
「……もう一回」
 あらためて言われて、バーナビーがわざとらしい空咳で照れを必死で誤魔化した。声を潜め、囁く。
「……来週、僕のために予定を開けておいてくれますよね?その……パオリン」
 可愛い後輩のお願いだ。パオリンに断る理由などない。名前は二人きりの時に、喉が枯れるまで呼び合えばいい。だから今は、バーナビーと同じく、パオリンも囁き返した。
 もちろんだよ、バーナビー、と。
0525兎龍2015/12/14(月) 02:53:54.41ID:090dceDg
以上です。
久々に見たら他にも人がいたみたいなので書いてみたけど、もっとファッショナブル?スタイリッシュ?な
サバサバした感じの方が良かったんだろうか…
0527名無しさん@ピンキー2015/12/14(月) 20:22:06.64ID:8d+BIW3u
乙!2人とも可愛い!
いいもの読ませてもらった、ありがとう
兎龍好きになったよ
0528名無しさん@ピンキー2015/12/14(月) 21:04:24.12ID:Ht9FmXdo
乙!乙!乙!萌えた!そして面白かった!
部活っぽい兎龍希望と書いた者です
久し振りに覗いたら珠玉の兎龍が投下されてて感謝感激
すっとんきょうな先輩後輩が可愛かった!ありがとうございます!
0529名無しさん@ピンキー2015/12/16(水) 22:16:17.47ID:9HXG2j5n
まさかそんなに早く反応が返ってきていたとは…
感想ありがとうございました!
0530名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 01:18:47.33ID:3ejl14Y2
おつおつ!!!
久々に良いものを読ませてもらった!
ニヤニヤします!
0531名無しさん@ピンキー2015/12/27(日) 03:02:41.40ID:FgMWA11C
いいもの読ませてもらった、感謝

くれくれで申し訳ないのだが、ベタなラブコメみたいな獅子薔薇読んでみたい
0532名無しさん@ピンキー2016/01/25(月) 01:26:04.31ID:B++JpyTj
>>517
やべぇよ可愛いよ
兎龍なら肉食×肉食カプかなーと思ってたけど、こういう初々しい感じもいいなぁ…
0533虎薔薇 0/72016/02/15(月) 05:25:23.71ID:IsG622K+
日付変わってしまったけど流します ご確認の上お願いします

【使用レス数】 7予定
【カップリング】 虎薔薇 (虎徹とカリーナ)
【特殊嗜好等】 無理矢理 ほぼレイプ
【その他】 虎徹視点
0534虎薔薇 1/72016/02/15(月) 05:27:13.83ID:IsG622K+
 俺もいつだって笑顔でいたいところだが、昨日ポイントゼロのまま橋を二車線分ぶっ壊して、朝からスポンサーが三社、契約を打ち切るの何のと大騒ぎ。昼からは、前から争っていた賠償金裁判で全面敗訴。控訴もするだけ無駄と会社が判断していたため、即日判決が確定。
 あちこちから嫌味と、実務的な書類仕事と、踏んだり蹴ったり。俺の嫌し
である楓はといえば、友達の家にお泊りとの事で、電話で声も聞けないときた。
 いくら俺でも気分がささくれ立つ。

「た、タイガー、遅かったじゃない」
 残業をどうにか終わらせ、このまま帰って寝ても悪い夢を見るだけだと一汗かきにトレーニングルームに来たのだが、またうるさい奴が。
 遅かったじゃないって、俺、お前と約束とかしてたか?
 ……ブルーローズがいい子だというのはわかっている。ずいぶん俺も助けられた。しかし、いかんせん口やかましい。あと、昨日の出動でコイツが一番ポイントを掻っ攫っていったというのも、仕事なんだから別個に考えるべきとは思いつつも気に入らない。 
 この上お小言なんて聞きたくもない。何でこんな遅い時間までコイツ残ってるんだよ。適当に挨拶をしてトレーニングをしようと思ったのだが、そのブルーローズが、ちょこちょこと駆けてくる。
 顔赤いんだけど。何、いきなり怒られるの?ものすごい剣幕で?いい加減心折れちゃうぞ?
 そう思っていたら、ブルーローズが小さな箱をぐいと差し出してきた。
「あの、その。……これ!チョコレート」
 ああ、そうか。今日はバレンタインデーか。そう言われてテンションが上がる。
 とはいえ、当然の如く義理だ。確か会社に言われて仕方なくとか言ってたよな。義理も義理。もはや業務の一環で、義理すら感じていないのではない。
 ……上がったテンションが下がった。むしろさっきよりも下がった。
「あー、あんがとな」
 そう言って受け取ると、ぱっとブルーローズの表情が明るくなった。そうか、俺にこれ渡すまで帰れなかったのか。やっと帰れるって事か。はいはいお仕事ご苦労様。
 ……俺はさ、ちょっと嬉しいなとか、一瞬思ったってのに。
 今日一日ろくな事が無かったのは俺のせいで、こいつにあたっても仕方ないとはわかっているが、俺だって聖人ではない。頭でわかっていても、どうにもならない事だってある。……少しだけ、意地悪をしてやろうという気に、なってしまった。
「けどな。チョコなんて貰ってもなー、俺、甘いもん苦手だし」
 そう口にすれば、ブルーローズがびくりと体をこわばらせた。
「ご、ごめん……」
 その様子に、うわ、悪い事をしたな、そんな事ないぞ、俺、毎年すげー喜んでただろ?ほら、酒と一緒に食べると結構美味いしな――とフォローを入れねばと思う。……いつもなら、もちろんそうした。
 なんなら今も、うっそでーす、ドッキリだーいせーいこーう!などと言って安心させたいと思っているのだが、申し訳なさそうなブルーローズの様子が、何故かすごく、愉快だった。
 すげー疲れてる。これは駄目な兆候だ。そう思うが、どういうわけか歯止めがきかない。
「義理とか感じられても、欲しくも無い物貰ってもしょうがねえよな」
「……!」
 俺の言ってる事もかなり酷いけど、そんなに気落ちする事ないんじゃないか?こんなの、明らかな難癖じゃないか。そりゃ厚意を無碍にされたら悲しくはなるだろうけど。 
 普段強気なブルーローズがしゅんとしてしまっているのが意外で、ついつい言わなくていい事が口をつく。
「そんな顔するなって。俺はな?欲しいモノをくれるなら、すっげー嬉しい、って言ってるんだよ」
 そうやって話を振れば、ブルーローズが媚びるように――というわけではないだろうが、俺を見上げてきた。
「な、何がいい?あの……えっと、お酒とかは私じゃ買いにいけないから、他の物で――あと、お小遣いで何とかできる範囲でお願いしたいんだけど」
 そんな必死になる事か?そんな顔を見てしまうと――悪い考えを、思いついてしまうじゃないか、なあ?
「金なんてかかんねえって。学生さんにたかるとか、鬼かよ、俺は」
「べ、別にたかられてるとかは思わないわよ。ただ、せっかくだから、気に入ってもらえるものの方がいいなって」
「殊勝な心がけだな?よしよし。……ほら、アレだ。父の日の肩たたき券とかソレの延長だよ。――要は、お前が俺にどれだけ感謝してるか、って話」
「……え?」
 ああ、俺、ずいぶん悪い顔をしてるのかもな。ブルーローズの顔が、警戒したものになっている。けど、まだまだお子ちゃまだよなあ、ブルーローズ。ヤバいと思ったら、様子なんて見てる場合じゃないだろ。さっさと逃げ出さないと。
0535虎薔薇 2/72016/02/15(月) 05:28:10.98ID:IsG622K+
「――ん」
 シルバーステージの一角にある、そういう意図で使うホテルの一室に、ブルーローズを連れて入る。
「あの……」
 ずいぶんと怯えた様子だ。まあ、そりゃそうだよな。
 けど、あからさまにそういう所に車で乗り付けてるんだし、受付で俺が昔と色々システムが違って何とも格好のつかないやりとりをしている間に、逃げ出そうと思えば逃げ出せただろ。着いて来たんだから、今さらそんなつもりありませんでしたは通らない――はずだ。
 しかし、お前何で今日、制服だよ。俺、冷や冷やしたぞ。俺の連れているのが学生だとここのホテルもわかっていただろうが、コスプレだと思っていましたとか何とか、ともかく知らぬ存ぜぬで通すらしい。まったく、なんてところだ。
 ……ブルーローズはともかく、俺とホテル側には口裏を合わせる限り不利益を被る事はないので、そこはもういい。
「こんな所に来ているんだから、わかるだろ?」
「わかるだろって……」
「日々のお仕事で疲れてるオジサンを癒してください、って事」
 お前のカラダで。
 わざわざわかりやすように、そう付け足してやる。まさかこんな所に連れ込んでおいて、肩叩きや人生相談で終わるわけがないだろう。
「――」
 ……泣くかな。泣くよな。泣きそうだもんな。
 どうしよう。
 まだ、冗談だとか、思っているのかもしれない。俺、本気だぞ。本気でお前としちゃうからな。……な、泣かれたり、怒鳴られたりしたら、流石にしないぞ。……どうなんだよ。

「わ、わかった……」
「わ――!?」
 わかったって何!?お前、癒してくれるの?お前のカラダで?俺を!?本気か!?
「……シャワー、浴びるね?……た、タイガーが先の方がいい?」
「――いや、ブルーローズが先でいいけど」
 ちょっと待て。色々時間が経って少しは冷静になって来たけど、マズイだろ。シャワーの音を横に聞きながら、俺はベッドの上で正座をしている。
 最近って、そういうの、アリなのか?
 え、お金とか請求されるやつ?後から脅されるやつ?
 どっから合意?あー、何かそういうの、ヒーローになる時の法律の講習で習った気がするぞ?そんなところまでヒーローの仕事に関係あるかよって、ろくに頭に入れてなかったのが悔やまれる。
 しかし、ブルーローズ、まだ学生だぞ?こんなオジサンとしちまうの?今ってそんな感じ?ブルーローズってそんな奴だったの?
 自分でそう言っておきながら、混乱している。
 ――けど、ブルーローズだって、もう大人っていえば大人なんだよな。つーか、こんなとこに来て、付き合ってもないオジサン相手にするぐらいなんだから、もうオトナになっちまってるんだろうな。
 ……だったら、いいんじゃないか?
 どうせ、いっぱいヤってるんだろ?あんな可愛い顔して。俺の知らないところでしてたんだろ?だったら俺と一回するぐらい――
0536虎薔薇 3/72016/02/15(月) 05:28:52.58ID:IsG622K+
「あの……じゃあ、タイガー、どうぞ……」
 早ぇなおい!?そう思ったのだが、時計を見れば、そこそこの時間だった。むしろかかり過ぎているぐらいだ。
「あ……ああ――」
 そう言ってベッドから降り、シャワーに向かおうとしたのだが――すれ違う時の、ブルーローズの湯上りの匂いと、その血行の良くなった火照る肌に、やられてしまった。
 ぐいとブルーローズの手を掴み、そのまま押し倒してしまう。
 ヤバい。たまらねえ。
「や、やだ!シャワー、シャワー浴びてよ!」
 ここに来てやっと抵抗らしい抵抗を受けた。
「うっせえよ。そんな汚くねえよ」
 今朝、風呂には入っている。今日は一日冷や汗のかきどおしだったが。そりゃ俺だってどうせならさっぱりとして事におよびたい。しかし、どうせならこの方がらしくていいのではないかと、思ってしまった。
「何だよ。やっぱヤる気とか無いんじゃないか」
「そんな事――」
「お前がもたもたシャワー浴びてるから、時間ねえんだよ。何?時間切れとか何とかで逃げおおせられるとか、思った?」
 そうじゃないと言っているが、覚悟がついていない事はわかった。そりゃそうだろう。けど、もう今さら逃すわけがない。
「ん……んんっ……」
 キスとか、すげえ久々だ。そう思いながら、組み伏すようにしながら繰り返す。柔らかい。ぷるぷるしてる。だよなあ。こいつすげえいい唇してると思ってたんだよ。もっと寄越せよ。……口開けろって。こんなところで焦らすんじゃねえよ。
 そうそう、いい子いい子。じゅるじゅると逃げ回ろうとする舌を追い掛け回す。たっぷりと唾液を流し込んでやれば、むせ込み、涙ぐみながらそれを飲み込んだ。
「もっと力抜けって。これじゃあまるで、俺が犯してるみたいだろ?」
 みたいも何も。そう思いつつ、服を脱ぎながら、ブルーローズの体を弄る。
「そんな事、言われたって、わかんない……」
 なに今さらお嬢ちゃんぶってるんだよ。しばらくいじってやればこんなにしっかり乳首おったててるくせに。
0537虎薔薇 4/72016/02/15(月) 05:29:32.59ID:IsG622K+
「……ほ、ほら。しろよ。普段世話になってる感謝の気持ちを込めて、懇切丁寧に」
 がしりと頭を掴み、押し付けるようにする。流石にブルーローズもフェラなんてしたくないようで、はっきり嫌とは言わないものの、口を引き結んで咥えようとはしない。結果、ブルーローズの頬や唇が、俺のに擦り付けられるだけだった。
「……んっ……んー!んんっ……!」
 シャワーに入っておけば少しは違っただろうか。しかし今さらちょっと待ってろともいかない。……さっさと挿れてしまった方がいいようだ。
 こいつに咥えてもらってもうちょっとしっかり勃ってからと思っていたが、仕方ない。自分である程度扱いて硬度を確保する。
 では――
「……なあ、ブルーローズ。お前、俺に感謝してるんだよな?」
「え。そ、それは――」
 まあ、犯されかけててまだ感謝の気持ちが残っているはずもないか。でも、感謝してもらわないと、いけないんだよ。
「感謝してるよな?だからお前、ここに来てるんだよな?」
「……か、感謝はしてるけど――」
「そうそう。いい子だよな。物事への感謝を忘れない。いい心がけだ」
 後に続くであろう言葉を掻き消すように言葉を重ねる。
「お前の感謝の気持ち、ちゃーんと受け取るからな?」
 備え付けの安物なんて、使ったところで意味なんてないだろう。
 学生さんと生でヤれる機会なんて、多分もう一生、ない。だったら、たっぷり味わうしかないだろ。
 心配していたが、それなりに濡れている。このぐらいならいける――はずだ。ぐっと押し込む。
「や、あぁあ……!」
「んー?嫌じゃねえだろ、ありがとうございます、だろ?日々の感謝を言葉にしろって。義理チョコの代わりぐらい務めて見せろよ」
「ひぅっ……あ、りがと……ごさいます……たいが……ぁ、ありがとうござ、ございますぅう……!」
 素直なもんだな。それともそれだけ怖いのか?けれど、何と言うか、気持ちがいい。こっちの方は、こういう事をするのが久しぶりのせいなのか、思ったほど上手く挿入らなくってちょっと焦ってるんだが――
「――!?」
「あっ……ふぁ……うぅ……」
 お前――
 ちょっと待て。ちょっと待てちょっと待て!?
「ブルーローズ、お前、初めてか!?」
「……」
 ぼろぼろと涙を零していたブルーローズがこくりと頷いた。
0538虎薔薇 5/72016/02/15(月) 05:30:11.42ID:IsG622K+
「……」
 どうする。
 お前こんな無理強いされてホテルでやるとか、二回目三回目とか関係なしにきつい事だろうに、なんで初っ端からやらかしてるんだよ、ないだろ普通!
 いや、待て、初めてだから断り切れなかったとかか。
 怖い同僚に因縁つけられて、力づくだったからどうにもできませんでしたってか。うわ酷え。鬼の所業だ。
 じゃあ処女じゃなけりゃ許されるかつったらそうじゃない。そうではないが、こりゃまずいだろ。
 しかし今さらどうする。
 突っ込んじまってるぞ、血ぃ出てるぞ。やっちまってるぞ。今さらまっさらにはどうしたってできねえだろ。あと、何ならもう俺、射精そうなんだけど。
「……」
「ごめ……なさい、タイガー……」
 ごめんなさいじゃないだろ、ごめんなさいは俺の方だろ。ごめんなさいどころじゃすまないだろ。
「感謝、してるから……ずっと。だから……タイガーが、気持ちよくなるように、して……ください……」
「――」
 お前、何なんだよ。感謝ぐらいで男にヤらせるのかよ。他の奴らでも、難癖つけたらさせたのかよ。
 ……こんな難癖、どんな人間がつけるんだよ。無いよな、普通。
「……そうか」
 何でも人の言う事聞いてちゃいけないんだぞと、教え込むためにも。痛い目に合わせておいた方がいいよな。そうだよな?
 ずちゅりと引き抜くと、先ほどよりしっかりとブルーローズの朱の痕が俺にまとわりついているのがわかった。
「――ちゃんと、感謝を、示せよ?普段俺が世話してやってる義理を、果たすんだぞ?」
「う、うん……痛っ……!」
「痛いじゃないだろ?」
「あ、ありがとうごさいます……っ」
「そうそう。いい子だなあ、ブルーローズは」
 ぐぷぐぷと、押し込む。初めてなら、もっと濡らしておいてやった方が良かっただろうが、もはや今更だ。
 あえて、激しく突く。
「あっ、ふゃあ……あっ、んっ……やああ――じゃ、ない……あ、ありがとうございます。タイガー、気持ちいいです……っ!気持ち……ふぇえ……」
 抱きこむようにしていたが、辛そうな顔が見ていられない。
 これ以上見ていると――ますます酷い事したくなってしまう。
 後ろから突く事にする。バックでといきたいが、ブルーローズに四肢を踏ん張る事はできそうにないようだった。おかげでずいぶん窮屈な事になる。どうにか立膝をつかせ、それでも時折へばりそうになるのを俺が支えて、どうにかバックらしい体勢をつくる。
「あっ……ふぅん……それ……」
 ぐちゅぐちゅと擦りつけるように動いていると、甘い声が出始めた。なに?お前、こねくり回されるのが好きなの?
 後ろから覆いかぶさるようにして首や肩口に歯を立てると、悲鳴に近い声があがる。けれど、こうすると締まって気持ちいい。それに、声の割にブルーローズの顔は恍惚としている。
 あー、お前、こういうのが好きな人?
 ――じゃあ、やっぱ激しくてもいけるだろ。ピストン運動を再開する。
0539虎薔薇 6/72016/02/15(月) 05:31:26.38ID:IsG622K+
「あっ、ああっ、あっ、タイガー、たいがあぁ……!」
 慣れてきたのか、反応が変わってきた。
 ずこずこと突きまくっているのに、なかなか上々の色気のある声があがっている。俺の方も、ブルーローズの感謝の気持ちが直に伝わってきて、かなりいい感じだ。限界が近い。
 どうするかな。このまま尻にぶっかけるか。それとも、あの可愛いお口にぶっ刺して、喉の奥に叩きつけてやるか。
「たいがぁ、タイガー、あっ、ありがと……ありがとうございます、ありがとうございますぅう……!」
「――」
 ……こんなに俺とできて感謝してるんだから、俺が気を使って外に出してやる必要とか、ないんじゃないか?
 むしろこんなに感謝されてるのに、外に出すとか、そっちの方が酷いだろ。――ああ、そうだとも。
「あっ!?」
「ブルーローズ。お前の俺への気持ち、よーくわかったぞ?」
 感謝の気持ち、な?
「えっ!?」
 今まで蕩けたような顔をして腰をくねらせていたのに、急に正気に戻ったような顔になる。……どうした?
「あっ、あの……」
 本当に動揺している。どうしたんだろうか。俺がイきそうなのがわかったのか?突然きゅうきゅうと締め付け始めた。……こりゃもう、内壁で射精せって事だろ。
「そ、その……あの、タイガー、あの……」
「よしよし、よくわかったからな?だから、いい子でもうちょっと我慢しろよ?」
「――!」
 ぱんぱんと、今まで以上に激しく、リズミカルに打ち付ける。結構な力がかかっているのか、ブルーローズの体が、跳ね動く。
 ああ、たまらねえ、すごくいい。
「ああっ!タイガー、タイガー!激し……っ……!壊れちゃう……お腹、変になるぅ……!」
 一回きりで壊しちまうような使い方するかよ。俺はもっともっと――お前と、こういう事、したいんだからな!?
「ひゃらぁああ――!」
 ひときわ大きな声をブルーローズがあげ、体をのけぞらせた。ぎゅうっと、内壁が激しく収縮する。それにあわせて、俺も、一気にブルーローズの内壁に、吐き出した。

「ふぁ……あああ……や、らぁ……カラダ……ちから、入らない……ぃ……ひぅっ……たいがー……んぅ……」
 びくびくと、ブルーローズが時折体を震わせるたびに、俺は腰を動かし、ブルーローズの快感の波が長く続くようにしてやる。
 そんな事をしているものだから、中途半端に内壁でまた勃ってしまって、半端な刺激で射精なんだかなんだかわからない物を時々惰性のようにブルーローズの内壁に流し込む。小さな子宮が俺の流し込んだモノを嚥下しようとこぷりと音を立てた気がした。
0540虎薔薇 7/72016/02/15(月) 05:32:28.11ID:IsG622K+
「たい……がー……んぅ……ん……」
 ヤる前は嫌がっていたのに、一回してしまったせいか、ブルーローズは従順にフェラに応じた。あのぷるんとした唇が、俺の物に触れ、吸い付く。まるでありがたい物であるようにとろんとした瞳がそれを見つめ、また、それ越しに俺を見上げた後、口に含んでいく。
 もちろん、そんな光景を目の前にしているのだ、ブルーローズの口の中に一回射精した。まーたコイツが美味そうに頬張るんだ。
「そんなもん、美味いのかよ」
「うん……美味しい……」
 ずいぶん素直になっちまって、まあ。いや、元々扱い辛くはあったが、根は真面目で素直な奴ではあったけど。
 普段の様子が頭にあるから、ベッドの上で、汗ばんだ体で俺の事をタイガータイガーと懐く様がなんというか……可愛い?ともかくたまらなくなり、何度もキスをした。
「たいがー、好き、好きぃ……!」
「な、何だよそれ、サービス?」
 俺の気を荒立たせないため、頭を働かせたのだろうか。けれど、そんな言葉に浮かれ、いい気になる。
「タイガーも、好き……なんだよね?」
「へ?あ、ああ……す、好きだぞ」
「えへへ……!好き……たいがぁ、すき……!」
 そんな顔をされてしまうと、どきりとしてしまう。好きとか、何だよ。嘘だってわかってても、ドキドキしちまうじゃねえか。オジサンはなあ、もうあんまり人に好きとか言ってもらう事ないから、それだけで嬉しくなっちまう悲しい生き物なんだぞ?
 好きと何度も言われると、本当にコイツ俺の事好きなのかもなあなんてこっちは馬鹿正直に反応してしまう。
 勃ったら、そのたびにブルーローズとヤった。最後の方は、もう出る物もないのか、イってるんだけど、あんま出ねえし、挿れようとしたら初めの頃に出した分が押し出されて溢れてくるような有様だったが。それでも挿れたし、出した。

「……おい、ブルーローズ。そろそろ出るぞ」
 延長したけど、これ以上長居するのもまずいだろう。なにせこいつは学生なんだし。
「う……ん」
 シャワーですっきりし、脱ぎ散らかした服を着ながらブルーローズに声をかけると、うとうとしていたブルーローズが起き上がる。あんまカラダ見てると、またやりたくなっちまう。もう出るもんもなさそうだけど。
 ただまあ、気持ちとしてはそんな風に昂ぶってきりが無いので、シャワールームに向かうブルーローズから視線をそらす。
 ……今日がバレンタインデーで、義理があるから、俺の難癖を素直に聞き入れて、こいつは俺としたんだよな?
 じゃあ、一年お預け?いや待て、確かホワイトデーってのがあるはず。……一か月だって、我慢できない。
 俺もう枯れてんじゃねえのかななんて思っていたのが嘘のようだ。
 アイツ、本命、別にいるんだろうか。ずっと前に聞いた時はいないとか言ってたけど、流石に今もそのままはないか。でも、好きな奴はいるみたいな事でファイヤーエンブレム達と騒いでたよな。……ソイツのために、取っておいたんだろうな。
 ざまあみろ。どこのガキか知らないが、お前がのんびりしてる間に、俺がやっちまったぞ、ブルーローズの処女、いただいちまったぞ。どうだ、ははは。……はは。
 俺みたいなオジサンじゃ――駄目だよな。駄目も何も、犯してるんだし、それ以前の問題だよな。
「タイガー好き……か」
 ベッドの上で、アイツが自分を守るために言っただろうその言葉が、悲しいほどに、嬉しくて、こんな形でしか繋がれない事に、泣きたくなった。
0541虎薔薇2016/02/15(月) 05:33:07.07ID:IsG622K+
お邪魔しました!
0542名無しさん@ピンキー2016/02/24(水) 21:20:39.99ID:R8yODL9h
乙!!!
久々に来てみたら!
なんかいろいろだめなおじさんに好き勝手されちゃうローズちゃんおいしいです!
0543名無しさん@ピンキー2016/03/11(金) 21:38:19.03ID:FUbmw8IN
乙!乙!!

私も久々に来てみたらこんなに美味しいすれ違い虎薔薇が…っ
虎徹の大人のズルさと弱さというか駄目っぷりというかにひっかかっちゃうカリーナたん可哀想可愛い
これすれ違ったまんまなのかなぁ?
それだとさすがにカリーナがちょっと可哀想すぎるのでホワイトデーには誤解がとけて
ちゃんとカップルになってると勝手に信じておくことにする!
05461/62016/09/20(火) 04:55:46.47ID:+0tTbdJT
「たいが……ぁ」

 ブルーローズが俺の上に乗っかってる。ゆさゆさ揺れてる。それだけならまだよかった。
「――」
 ずっぽり入ってる。
 がっちりヤってる。イってる。のみならず、ナカに射精してる。
 はーい。ばっちり役満。ダブル?トリプル?飛ぶぞこれ。何が?俺の首?
05472/62016/09/20(火) 05:01:43.34ID:+0tTbdJT
「怖い……」
 欲のままに動いておいて、今さら何が怖いのかとは思うが、降りてこようとするその膝がぶるぶると震えている。こいつはそれで満足しているようだが、俺にしてみりゃ、先の方を擦っているだけで、歯がゆいだけだ。
 さっき最初にヤった時は、ちゃんと奥まで突いてやっただろ?
 腰に手を添えると、ブルーローズはびくりと体を震わせた。わずかにいやいやと首を振っている。
 酔いは――いくらか覚めた。
 あんなぼんやりした記憶で終わりだなんて、そんなもので満足できるわけがない。ぐっと手に力を籠め、落とし込もうとする――が、以外とこいつ強情だな。仕方ない。
「――っあぁ!」
 下から突き上げてやると、それだけでイったみたいだ。それも、さっきまでこいつが自分で動いていた時みたいな軽いやつじゃなく、ちゃんと、しっかり。
「ん……んんっ……」
「こっちの方がいいだろ?」
「いっ……いい……いい、のぉ……はぅ、ぅ……あっ、んっ……ぅ……」
 ブルーローズの口の端からこぼれた涎が、顎を伝った後、俺の腹に落ちてきた。突くのではなくそのまま腰を動かしてやると、また声をあげ――しまいにはくたりと崩れ落ちる。
 一回腰を動かすたびに、人形みたいにぐわんぐわんと大きく体が揺れる。このままだと壊してしまいそうで怖い。体を支えるために、手を伸ばす位置を変えた。
「たい……タイガー……」
 やめてくれと、懇願するのだろう。流石に調子に乗りすぎた。初めての相手なんだから、もう少し気遣ってやらないとな。
 大丈夫だ。ごめんな。疲れたか?――どれかはともかくそう伝えようと開きかけた口は、ブルーローズの唇で塞がれた。
 ガキみたいなキス。多分こういうものなんだろうという、聞きかじった情報からなされる、深くも何ともない、底の浅いディープキス。
 犬か猫にじゃれつかれでもしているような何とも微笑ましい――ほんの数秒のそれのあと、ブルーローズがわずかに唇を離し、息をついた。
 吐息がエロい。
 なんだよ。すげえな、お前。そんな吐息、つけんだ?そんな顔、するんだ?
 ぞくぞくとしてきたところに、とどめがきた。
「……もっと、して?」
 怖いけど、やっぱり気持ちいい。恥じらいを見せながらも、その目は、行為への期待に満ちており――何より俺への締めつけっぷりが雄弁すぎた。『嫌だやめて』じゃねえのかよ。まるで脅迫でもするように、締めつけてくる。
「あっ、タイガー、何……んっ」
 ぐっと抱え込むように体を抱きしめると、ブルーローズが期待に満ちた声をあげた。けど、ごめんな?下から突くのって、結構体力いるんだわ、コレが。醒めてきたとはいえ、酔っ払いには結構堪えるんだよ。だから、楽をさせてもらう。
 繋がったまま体を起こし、位置を入れ替える。
 後ろから突くとか、なんならちょっと冒険してアクロバティックな体位でってのもいいけど、それはまた今度って事で。
 ――今度?
 今度、って、またこいつとヤるつもりか、俺は。酒の席での過ちって事にしときゃいいのに、また今度ってか?……とことん馬鹿なクズ男だな、俺
0548名無しさん@ピンキー2016/09/20(火) 05:10:12.07ID:+0tTbdJT
書き込みが上手くできなくてごちゃごちゃやってる間に
一つ分すっ飛ばして書き込んでるし 続いて書き込みも上手くいかない
もう無理 年寄りには厳しい……
0549名無しさん@ピンキー2016/09/22(木) 01:45:05.16ID:UDOzF8b7
+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +
0551名無しさん@ピンキー2018/05/05(土) 14:24:46.47ID:ggvJdc+d
『TIGER & BUNNY』の歴代主題歌まとめ
http://youtubelib.com/tigerbunney-songs

1.1 オープニングテーマ編
1.1.0.1 OP1. UNISON SQUARE GARDEN『オリオンをなぞる』
1.1.0.2 OP2. NOVELS『ミッシングリンク』
1.2 エンディングテーマ編
1.2.0.1 EN1. 藍坊主『星のすみか』
1.2.0.2 EN2. 珠妃『マインドゲーム』
1.3 挿入歌編
1.3.0.1 1. ブルーローズ『GO NEXT!!』
1.3.0.2 2. カリーナ・ライル『My Song』
1.4 劇場版『TIGER &BUNNEY』編
1.4.0.1 劇1. UNISON SQUARE GARDEN『リニアブルーを聴きながら』
1.4.0.2 劇2. NOVES『アースダイバー』
1.4.0.3 劇3. Rihwa『約束』
2 『TIGER & BUNNY』人気主題歌ランキング
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