「ぅっ!ぁっ!ぁ!ぁ!ぁ!ぁ…ん!んぐ!ぅん…っ!」

 腰を抜かしてしまったしぐれが、安っぽい合皮張りのソファに仰臥させられ、正常位で犯されている。
 帯ごと剥ぎ取られた薄桃色の着物はしぐれの腰の下にわだかまり、鎖帷子はテーブルの足元で投げ出された愛刀に絡まっていた。

「へへっ…ずいぶん、可愛らしく、鳴く、ように、なりました、ね…!
 つい、こないだ、までっ、オボコだった、ってのに、ねえっ!」
「…。言って…ろ―――っぁ!ぁ!ん!んんっ!」

 荒い呼吸の下から、男が揶揄う。
 しぐれは下唇をきゅっと噛み、顔を背けた。

 男の言った通り、しぐれはほんの一月前まで処女だった。
 その純潔を奪ったのはもちろん、この男だ。

 最初は、流血こそしなかったものの、痛みと異物感しか感じられなかったから、無表情を維持できた。
 このまま人形になりきってやり過ごそう―――それが弱みを握られた身の、せめてもの抵抗だった。
 だが、しぐれ自身の優れた適応力と学習能力、そして鋭敏な知覚神経が、その思惑を裏切った。

 初日には絶頂こそしなかったが、普通にセックスで得られる快感はしっかりと味わわされた。