『人でなしって…オマエそんなのとやりたいのかよ…』
「モラルや良心があったら私を抱けるわけがないでしょう?」

妖艶な、女の白くしなやかな肢体がケインにすり寄る。

「もう戻れないのだから。あなたも、私も───」
その言葉を皮きりに、女とケインの唇が重なり、激しく互いを貪り合う。
女の身体を抱き寄せると、ケインの胸に押しつけられた女の乳房がムニュリとひしゃげ、脚と脚が絡み合う。
ケインの唇が女の首筋を、胸元を這い、そして適度なボリュームの綺麗な乳房にむしゃぶりつく。

「ん、うっ…!」
女が軽くのけぞる。手に掴めば心地いい弾力が指を押し返し、舌の上で乳先がコリコリと硬くなっていく。

(いい味だなぁ…)
「んっ、ッッ!!」
乳先を前歯で噛んで味わうと、女の身体がビクンと反応する。
その時、ケインの片手は女の尻を這い撫でまわし、そして女の大事なところにたどり着く。
触れたそこは熱く、すでに潤いを帯びていた。

「待って」
指で責めようとしたケインを女が制した。
「私にもヤらせなさい」
そう言うと、女の手はケインのペニスをそっと取り上げた。
 
『お、ぉぉお……』
女の手の中で、ケインのペニスが更に逞しくみなぎっていく。
しなやかな指から繰り出される手淫の妙技は、ケイン自身の手より遥かに甘美な刺激をもたらした。
しかし、その手は今まで幾多もの命を殺めてきた手である。女がその気になれば
ケインの性器を破壊するくらい容易いのだ。
だが今は、ケインを悦ばせるためだけにその手は動いていた。

(こりゃたまんねえな…)
手淫の快楽に浸りながら、ケインは自分の身体に密着した女の身体に目を這わせる。
最初に目にしたときは信じられない気持ちと得体の知れない恐ろしさしか感じなかったが、こうして落ち着いて見ると
このニンジャ女は実に魅惑的な肉体と美貌を備えていた。
このスラリとした肢体を駆使してニンジャどもを屠り、この柔肌に
ニンジャどもの返り血を浴び、そしていま自分と肌を重ねている。
冷酷非情な殺戮者でカリーナの仇でなければ間違いなく極上のいい女なのだ。

(つうか、こいつなんでニンジャやってんだろう?)
と、そんなことを考えていると、ケインのペニスがビクビク震えだした。

『うわっ!やばっ、出ちまう!』
ケインが焦りだしたその時、女の手がペニスを強く握り締めた。