終わってしまった――
「はい、パイズリはおしまいです。それじゃあ、約束どおり、何でも言うこと聞いてあげますよ。何してほしいですか、先輩?」
 彼女は俺の腰を胸で押さえ込んだ姿勢のまま、俺の顔を覗き込むようにして言った。
 そうして腰を押さえていないと、暴発してしまうからだ。
 射精寸前のペニスは胸に包まれたまま痙攣を繰り返しているし、なによりも俺自身、もはや射精を我慢する意思など微塵も残っていなかったのだ。
 自分では制御できない快感と欲求に顔を歪ませる俺を、彼女は慈愛に満ちた微笑で見つめ、俺の言葉を従順に待っていた。
 いや、彼女はもしかして、俺が何を要求するか、もう分かっているのではないか――?
「こ、このまま、イかせて……最後まで、パイズリして、搾り取って……」
 本能と欲求に促されるまま、あるいは彼女の手の内で転がされるまま、俺はそんな言葉を口にしていた。
 彼女は嬉しそうに笑みを深めると、
「は〜い! それじゃあ、パイズリ続けますね。ちゃんと最後の一滴まで、搾り取ってあげますからね」
 そして乳房が上下し、ほとんど間をおかずに俺は射精した。
 何度も寸止めされた分の精液を全て放出するような長い射精。けれど脈動のたびに出る量は少なく、薄い。
 間違いなく最後の一滴まで搾り出される。
 結局今日もセックスできなかった。
 が、大きな満足感が胸にあふれ、俺は精液を彼女の胸に搾り取られる幸福感に浸っていた。
 彼女のパイズリが気持ちいいから最後の一滴まで搾り取られてしまうのか。
 最後の一滴まで彼女の胸に搾り取られてしまうことが気持ちいいのか。
 まぁ、今となってはどうでもいい。
 彼女に身を委ねれば、最高の快感が待っている。
 もう、彼女のおっぱいには、絶対に勝てないな……。
 そんなことを思いつつ、次のデートこそ、ちゃんとセックスする方策を、俺は練り始めた。

おわり