【獣人】亜人の少年少女の絡み12【獣化】
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『"獣人"や"亜人"の雄と雌が絡み合う小説』
が主のスレッドです。
・ママーリand常時sage推奨。とりあえず獣のごとくのほほんと、Hはハゲシク。
・荒らし・煽り・板違い・基地外は完全スルーしましょう。
・特殊なシチュ(やおい・百合など)の場合は注意書きをつけて投下。好みじゃない場合はスルー。
・書きながら投下しない。
(連載は可。キリのいいところまで纏めて。
「ブラウザで1レスずつ直書き」や「反応を見つつ文節を小出し」等が駄目という意味)
メモ帳などに書き溜めてから投下しましょう。
・『投下します』『投下終ります』『続きます』など、宣言をしましょう。
・すぐに投下できる見通しがないのに「○○は有りですか?」と聞くのは禁止です。
・作品投下以外のコテ雑談、誘いうけ・馴れ合いは嫌われます。
・過去作品はエロパロ保管庫へ。
http://sslibrary.gozaru.jp/
+前スレ+
【獣人】亜人の少年少女の絡み11【獣化】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1344329266/ +過去スレ+
【獣人】亜人の少年と亜人の少女の絡み【人外】
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061197075/
【獣人】亜人の少年少女の絡み2【獣化】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098261474/
【獣人】亜人の少年少女の絡み3【獣化】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118598070/
【獣人】亜人の少年少女の絡み4【獣化】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152198523/
【獣人】亜人の少年少女の絡み5【獣化】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167835685/
【獣人】亜人の少年少女の絡み6【獣化】
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197755665/
【獣人】亜人の少年少女の絡み7【獣化】
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207906401/
【獣人】亜人の少年少女の絡み8【獣化】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1225275835/l50
【獣人】亜人の少年少女の絡み9【獣化】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250959076
【獣人】亜人の少年少女の絡み9【獣化】(実際には10)
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1293283774/
+関連スレ+
【異形化】人外への変身スレ第六話【蟲化】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1334558943/
[獣化]人間が人外に変身しちゃうスレ25[異形]
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1364051796/ 今年は新美南吉の生誕100周年だというのに、
「ごんぎつね獣人化SS」はまだ投下されないのか・・・
秋を過ぎたら俺が書いてしまうぞ。 悪い。sage忘れた。
というか、過疎化進行しすぎだろw
盛り上がっていたあの頃が懐かしいな… 規制が一時的に解けてるようなので、ご報告。
以前、ここに投下した「冬毛の鼬」の続き、というか、
完全に書き直した作品をpixivに上げてます。
こっちに転記するのもアレなので、興味のある方は、
pixivの小説検索で同タイトルを探してみてください。
作品の雰囲気は以前のほのぼのしたものと違って
かなりシリアスなお話になってます。
このまま規制解除されたままだといいんですけどねえ。
pixivだと滅多にコメント付かないので、楽しんでもらえてるのか
分からないので…。 >>14
告知感謝します! これは嬉しい!
それにしても、規制に巻き込まれている人多そうですね。
実は私も最近たびたび書き込めなくなります。過疎化はそれが原因では・・・? >>15
規制組は多そうですね。
うちは引っ越した先のプロバイダが半永久規制食らってるようで。
今は●流出騒動の煽りで一時的に解除されてるようです。 >>14
遅れましたが感想を、いつもお世話になっております今回も有意義に読ませてもらいました、どうもありがとうございます。
いくつかの章で区切られているのでここでの規制さえなければちゃんとした連載となっていたでしょうに残念です。
少し意見をいいますと、ドン底の絶望からハッピーエンドに結ぶ作風が好みのようですが。
後遺症が残ってハッピーというのは何か違うような気がします、ハッピーエンドなだけにその後子どもができるのか怖くなってしまう……。
おそらくそれがこだわりかと思いますが、ときには主人公を安らかに死なせてバッドエンドでもいいんじゃないでしょうか?
ジャンルが超特殊性癖なR18なので名前が出てしまうpixivではコメントしづらいのだと思います、
現に私がそうですし。 去年の今頃、半端な駄文を投稿して、それ以来何も出来ずにいる状態。
いや、その、「人間が超人を作り出して、その超人と人間とでヘイトが生じてる世界観」でね。
で、それとは別に
「中世日本的なムラ社会に似た管理社会、結界に覆われてる隠れ里と、そこを襲う“魔物”
そんな中で少年少女達が、結界を抜け出して管理社会では禁じられてる逢瀬を遂げるも、そこから悲劇が始まって
獣人=魔物になってしまった少女と、少年も魔物から里を守る防人に配属で
で、遺物から魔物って何?という謎は解けるが、狂った構造からの悲劇自体は結局止まる見込みはない。」
っていうシナリオを計画して、途中まで書いた。
実は両方の世界観がリンクしてて前の話の未来の話がこれ、というオチにする予定だったのが…
その、上の説明文を読んで気付いた人もいるかもしれませんが、
深夜アニメ(と原作小説)で、世界観やキーワードやギミックがそっくりで
万倍面白いのを見せ付けられて、全力で筆を投げ捨てた次第。
所詮ネット投稿人間ではガチ才能の人には太刀打ちも出来ない事を思い知ったよ… 掲示板用のSSは削りまくるとイイヨ
いっそ100行以内収めてみようか
エロパロなんだから前置きや世界観、設定は徹底的に削れ
2〜3行くらいにしちゃっえ
AVだって前置き長いと早送りするだろ
エッチの導入に必要な部分だけ残して全部削ろう 確かに巧みな世界観も好きだが、
最低限、亜人が濃厚に絡んでるシーンは見たいというのはあるかなw
自分が一番描きたいシーンだけ書いてみるとちょうどいいSSになっていると思う。 ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1384874201/l50
[獣化]人間が人外に変身しちゃうスレ27[異形] 【異形化】人外への変身スレ第七話【蟲化】は立ってないようだな。 もう誰もいないのか…?
このスレの荒廃具合…寂しいな。 >>27
居るんだけどネタがないんだなこれが・・・ 注)獣人化+悪堕ちごんぎつねパロ。原作レイプ、強制変身、洗脳、おもらし注意
◇◇◇ごんぎつね†だーくねす◆◆◆
「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」
ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、兵十(ひょうじゅう)の問いにうなずいた。
火縄銃(ひなわじゅう)がばたりと地面に落ちた。その筒口から青い煙が細く出ているのを、
ごんはじっと見つめているようだった。
「いいですね? 物語をあるべき結末へ。それが私の出す唯一の条件です」
その声と共に、物語は再び始まりへと向ってまきもどる。
一
むかし、徳川様が世をお治めになっておられた頃に、とあるお城から少し離れた山の中に、
【ごん狐】という狐がいました。ごんは、一人ぼっちの若い狐で、イササギのいっぱいしげっ
た森の中に、穴をほって住んでいました。そして夜でも昼でも、あたりの村へでてきては、
いたずらばかりしました。
それは或秋のことでした。二、三日雨がふりつづいたので、ごんは、外へ出たいのをがまん
して穴の中で小さくなっています。
雨があがると、ごんは、ほっとして穴から出て、おもむろに後ろ足で立ち上がり、ぐぐっと
背伸びをしました。
空はからっと晴れていて、どこか遠くから鐘の音が鳴りひびいていました。
ごんがふしぎな力に目覚めたのは、まさに雨が降り出す前日のことでした。
その日の朝、ごんが何か気がかりな夢から目を覚ますと、自分が寝床の中で人間と狐の中間
の姿に変わっていることに気付きました。完全な人間に化けることも、完全な狐の姿に戻るこ
ともできませんでしたが、特に不自由には感じません。後ろ足だけで歩くのも、前足……もと
い【手】で物を持つことも、少しすれば慣れそうだと思えました。
五本の指で物が掴めることは、ごんにとってはじゅうぶん楽しい体験でした。ごんは、尻尾
がわさわさと大きく振れるのを抑えることができません。
「きっと神さまだ。おれがずっと一人ぼっちなのをあわれに思って、神様がふしぎな姿に変え
てくれたんだ」
ごんは嬉しくなって、人間の形となった長い両足をぎゅっと腕で抱き寄せました。
雨が降り出す少し前のこと、ごんは自分の中に芽生えたふしぎな力にも気が付きます。
ごんが強く念じるだけで、けたたましく鳴いていた百舌鳥(モズ)は、すぐに鳴くのをやめ、
とろんとした目つきで近づいてきて、ごんに頭を下げるのです。
ごんが半ば無意識で百舌鳥の頭にイササギの葉を乗せ『ネズミの油揚げになれ』と念じてみま
すと、百舌鳥はみるみるうちに膨らんで、からっと揚げたての、丸々太ったネズミの油揚げに
なってしまいました。ごんは、こうしてお腹いっぱいになりまして、雨の中で外に出なくても
過ごしていられたのでした。
ごんが外へ出たくてたまらなかったのは、はやくこのふしぎな力でいたずらをしてみたくて、
わくわくしていたからなのです。
ごんは、村の小川の堤(つつみ)まで出てきました。まだ雨のしずくが光るススキの葉をも
ぎとると、それを手に握りしめてぐるぐると振り回しながら、ぬかるみみちを歩いていきます。
ふと見ると、川の中に人がいて、何かやっています。「兵十だろうな」と、ごんは思いました。
ごんは、見つからないように、そうっと草の深いところへ歩きよろうとしましたが、後ろ足で
歩くのに慣れていなかったためか、思いきり転んでしまいました。ふさふさの毛皮はあっさり
泥水でびしょびしょです。ごんは試しに『乾け』『水よ飛んで行け』と強く念じてみましたが、
効果はありません。ごんのふしぎな能力は、どうやら生き物にしか効き目がないようです。
起きあがってみると、川の中の兵十と目が合いました。
「人……いや、狐……?」と首をかしげる兵十に、ごんは『黙って何も見なかったことにせよ』
と強く念じたのでした。
兵十は、しばしぼんやりと空中を見つめていましたが、やがてはりきり網で魚をとる作業に
戻りました。何食わぬ顔で草の深いところへ隠れたごんは、軽い疲労感に襲われました。ふらり
と草の中に倒れこみそうになりつつも、ぐっと堪え、兵十の様子をじっとのぞいてみることに
しました。 しばらくすると、兵十は、はりきり網の一ばんうしろの、袋のようになったところを、水の
中からもちあげました。その中には、草の葉や、くさった木ぎれなどが、ごちゃごちゃはいっ
ていましたが、でもところどころ、白いものがきらきら光っています。それは、ふというなぎ
の腹や、大きなきすの腹でした。兵十は、びくの中へ、そのうなぎやきすを、ごみと一しょに
ぶちこみました。
兵十はそれから、びくをもって川から上り、それを土手においといて、何をさがしにか、川
上の方へかけていきます。
兵十の姿が見えなくなると、ごんは、草の中からとび出して、びくにかけよりました。ちょい
と、えっちないたずらを思いついてしまったのです。ごんはびくの中の魚をつかみ出しては、
はりきり網のかかっているところより下手の川の中を目がけて、ぽんぽんなげこみました。どの
魚も、「とぼん」と音を立てながら、にごった水の中へもぐりこみます。
一ばんしまいに、太いうなぎをつかみにかかりましたが、何しろぬるぬるとすべりぬけるの
で、五本指の手でもなかなかつかめません。うなぎに『じっとしていろ』と念じかけつつびく
から取り出すと、びくの中に残った名前も知らぬ草の葉をつまみ、うなぎの頭に乗せて『年頃
の人間の女になれ』と強く念じました。太いうなぎはみるみるうちに艶やかな若い人間の女に
なりました。もちろん裸です。『そのままじっとしてろ。兵十が戻ってきたら、まず服を脱が
せろ』と念じると、うなぎは、キュッと答えて、びくを抱きながらぼんやりと待つのでした。
何やら凄まじい疲労がごんにのしかかっていましたが、何食わぬ顔で草の深いところへ隠れ、
そこからじっと事の成り行きを見ていました。
それはそれは面白いものが見られました。服を脱がされた兵十が慌てたところで、ごんは、た
だの女では面白くないだろうと考えなおしたのです。『おれと同じように、表面だけうなぎに
戻れ』とうなぎに念じました。すると、美女の形はそのままに、女の肌がみるみるぬめりを帯
びはじめ、両手には水掻きまで出てくるのです。兵十はうなぎ女をふりすててにげようとしま
したが、何しろ肌がぬるぬるとすべるものですから、うまくうなぎ女から逃れられません。
うなぎは、ごんの念ずるままに、兵十を押し倒し、その固く熱いモノをぬるぬるの口にくわえ
こむと、ぬぷぬぷのどろどろにしてしまったのです。兵十が立てないほどにくたくたになるの
を堪能してから、ごんは『もういい戻れ』とうなぎ女に念じました。兵十のモノで貫かれてい
たうなぎは、元の身体では耐えきれなかったと見え、あっさり裂けてしまいました。ごんにと
っては非常に愉快な光景でしたが、なぜか急に酷いめまいにおそわれて、草の中から転がりで
てしまいました。
「狐のしわざか! よくもうなぎを!」と、真っ赤になってどなりたてる兵十を横目に、ごん
はよろよろと倒れそうになるのを堪えて、一しょうけんめいににげました。今までに体験した
ことのない感情が込み上げてきて、ごんは「くくっ、くくっ」と声を出していました。これが
笑うということなのだと、ごんにはまだわかっていませんでした。
ほら穴の近くの、はんの木の下でふりかえって見ましたが、兵十は追っかけては来ません。
なんだかんだ言って、兵十も喜んでいたにちがいないと、ごんは思いました。
二
十日ほどたって、ごんが、弥助というお百姓の家で飼われている犬のお尻に、いちじくの実
を突っ込んで遊んでいますと、木のかげで、弥助の家内が、おはぐろをつけているのを見かけ
ました。鍛冶屋の新兵衛の家の軒下で猫のつがいの雄を丸々と太ったネズミに変えて遠くから
様子を見るという試みをしていたときにも、新兵衛の家内も何やら髪をすいている様子がうか
がえました。ごんは、「ふふん、村に何かあるんだな」と、思いました。そしてすぐ、これは
いたずらの頃合いかもしれないと考えます。
「何だろう、秋祭かな。祭なら、美味しいものがたくさん出るはずだ。念じれば、人間は何で
も自由にさせてくれるからな。 珍しいものをたくさん食べて、それから次は……」
この十日ほどで、ごんはすっかりふしぎな力を使いこなせるようになっていました。
今では、ごんが二本足で歩くのを見かけても、村人は全く気にとめません。
『おれを見ても驚くな』と念じてまわったからです。
ふしぎな力を連続して使うと、非常に疲れてしまうことも同時にわかりました。どうすれば
自分がなるべく疲れることなく、面白い光景が見られるだろうか、その微妙なさじ加減を探る
ことも、ごんにとっては大変面白く、いたずらはどんどん悪質になっていました。
いつだったか、神さまをうらめしいと思い、いっそ神さまがいなくなればいいとまで考えた
ごんでしたが、それがいつのことだったかは、どうしても思い出せません。
いま、ごんにとって、神さまは、ふしぎな力をめぐんでくれた優しい存在なのです。
次は、手ごろな人間を狐に変えてつがいになるのも悪くないかもしれない、などと考えなが
ら歩いておりますと、いつの間にか、兵十の家の前へ来ました。その小さな、こわれかけた家
の中には、大勢の人があつまっていました。よそいきの着物を着て、腰に手拭をさげたりした
女たちが、表のかまどで火をたいています。大きな鍋の中では、何かぐずぐず煮えています。
「ああ、葬式だ」と、ごんは冷や水をかけられた気分になりました。
「兵十の家のだれが死んだんだろう」
お昼がすぎると、ごんは、墓地へ行って、六地蔵さんの隣に並び立ち、捕まえた蛙を変えた
笠を被って、七地蔵を気取っておりました。いいお天気で、遠く向うには、お城の屋根瓦が光
っています。どこか遠くで、カーン、と、鐘が鳴り響きました。
やがて、白い着物を着た葬列がやって来るのが見えはじめたので、ごんはのびあがりました。
兵十が、白いかみしもをつけて、位牌をささげています。
「ははん、死んだのは兵十のおっ母だ」
ごんはそう思いながら、頭をひっこめました。
その晩、ごんは、穴の中で考えました。
「兵十のおっ母は、床で、うなぎが食べたいと言ったんだ。それで兵十がはりきり網をもち出
した。ところが、おれがいたずらで、うなぎをあんな風にしてしまった。いくら兵十でも、
おっ母にあんなうなぎを食べさせはしないだろう。そのままおっ母は、死んじゃったにちがい
ない。ああ、うなぎが食べたい、うなぎが食べたいとおもいながら、死んだんだろう。ちょッ、
あんないたずらしなけりゃよかった」
三
兵十は今まで、おっ母と二人きりで、貧しいくらしをしていたもので、おっ母が死んでしま
っては、もう一人ぼっちでした。
井戸で麦を洗う兵十の顔は、げっそりとしています。
いつもは、赤いさつま芋みたいな元気のいい顔が、葬式以来ずっとしおれたままです。
「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」
こちらの物置の後から見ていたごんは、そう思いました。
ごんが兵十の家をそっと離れてとぼとぼと道を歩いていきますと、どこかで、いわしを売る
声がします。
「いわしのやすうりだアい。いきのいいいわしだアい」
ごんは、その、いせいのいい声のする方へ走っていきました。と、弥助のおかみさんが、裏戸口から、
「いわしをおくれ。」と言いました。いわし売は、いわしのかごをつんだ車を、道ばたにおい
て、ぴかぴか光るいわしを両手でつかんで、弥助の家の中へもってはいりました。ごんはその
すきまに、かごの中から、五、六ぴきのいわしをつかみ出して、もと来た方へかけだしました。
そして、兵十の家の裏口から、家の中へいわしを投げこむと、穴へ向ってかけもどりました。
ごんは、うなぎのつぐないに、まず一つ、いいことをしてやったぞと思いました。
つぎの日には、ごんは山で見つけた栗鼠(りす)を大きな栗に変え、それをごろごろかかえ
て、兵十の家へいきました。裏口からのぞいて見ますと、兵十は、昼飯をたべかけて、茶椀を
もったまま、ぼんやりと考えこんでいました。へんなことには兵十の頬ぺたに、かすり傷がつ
いています。どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとりごとをいいました。
「一たいだれが、いわしなんかをおれの家へほうりこんでいったんだろう。おかげでおれは、
盗人と思われて、いわし屋のやつに、ひどい目にあわされた」
ごんは、いわし売のやつ、よくもやりやがったなと思いました。ごんは栗を放りだすと、
いわし売の臭いを辿って村の外へ向ってかけだしました。兵十を元気付けてやろうとした気持
ちを踏みにじられたと感じたのです。ごんの怒りは止まりませんでした。
いわし売はほどなく見つかりました。隣の村はずれで休んでいる所でした。
『うなぎを譲れ。あるだけよこせ』振り返ったいわし売が悲鳴をあげる間もなく、ごんはそう
念じていました。しかし、いわし売は答えません。
『なぜ黙っている。答えろ』とごんは念じます。
「すみません。うなぎはないのです。いわしなら少し残っていますが」いわし売が気の抜けた
ような声で答えます。ごんは音もなく高く跳び上がると、いわしのかごに草の葉をぶちまけ、
『全部うなぎになれ』と念じました。
どうと風が吹いてきて、ごんのふさふさの毛皮が風になびきます。しかし、風が止むまで待っ
てみても、いわしは一ぴきもうなぎになりません。
ごんは、これはしまったと思いました。ごんのふしぎな力は、どうやら生き物にしか効き目
がなく、死んだ物には効果がないようです。既に死んでいるいわしに生き還れ、と念じても、
それは叶いませんでした。 「すみません。うなぎはないのです」もう一度、いわし売は繰り返します。
『そうか。うなぎがないのなら、お前がうなぎになれ』ごんは、いわし売の頭にすすきの葉を
乗せ念じました。すぐに脂の乗った美味しそうなうなぎに変えてしまうつもりでしたが、その
瞬間、ごんの身に、これまで力を使った時とは比べものにならないほどの疲労が押し寄せました。
いわし売の身体が小さく、細く縮んでいくにつて、ごんの命の灯も縮んでいくような気がしま
した。ついにいわし売の姿が完全にうなぎに変わった時、ごんはほとんど立っていられないほ
どに疲れていました。震える手でいわし売のかごにうなぎを放り込むと、ごんはかごを背負っ
てふらふらと兵十の家まで戻り、裏口に置いておきました。今日もまた、遠くの山に鐘の音が
響いていました。
ごんは、かごの中でまだくねくねとしているうなぎをちらとみおろして、神さまにでもなっ
た心地でいました。それから、そんな自分が急に恥ずかしくなって、はうようにして穴へかえ
りました。
ごんは、それから翌朝まで起きあがれませんでした。そして、人間を他の動物に変えるよう
なことは、二度とするまいと思いました。どうやら人間のような大きな生き物の形を全く別の
物に変える時には、大きな負担がかかるようだと推測しました。思い返してみると、うなぎを
人間に変えて元に戻した時の強い疲労ととてもよく似ていたからです。
つぎの日には、ごんは山で栗鼠(りす)をどっさり栗に変えて、それをかかえて、兵十の家
へいきました。裏口からのぞいて見ますと、兵十は、昼飯をたべかけて、茶椀をもったまま、
ぼんやりと考えこんでいました。へんなことには裏口のかごには手がつけられていないようで
した。どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとりごとをいいました。
「いわし売のやつ、どうしてかごをおれの家の裏へ置いて消えてしまったんだろう。不気味で
仕方がない。村の連中に相談しても逆に怪しまれるだろうし、もしやおれがあれ以来魚を嫌い
になっていると知って、誰かが嫌がらせをしているのか」と、ぶつぶつ言っています。ごんは、
これはしまったと思いました。かわいそうに兵十は、うなぎ娘に無理やり絞りつくされた時に、
心の傷まで負っていたのか。
ごんはこうおもいながら、そっと物置の方へまわってその入口に、栗を置きますと、裏口の
かごの中で静かになっていた元・いわし売を、見下ろしました。『戻っていいぞ』と念じまし
たが、それは叶いませんでした。ごんのふしぎな力は、生きている物にしか効き目がないのですから。
ごんはがっかりして穴にかえりました。胸の内には言いようもない感情が渦巻いていたのです。
それは後悔と、無力感をないまぜにしたような、とても辛いものでした。
遠くから響く鐘の音までも、ごんを責めているように思えました。
つぎの日も、そのつぎの日もごんは、栗を兵十の家へもって来てやりました。栗と言っても、
栗鼠を変えたものではなく、きちんと山で拾い集めたものです。そのつぎの日には、栗ばかり
でなく、まつたけも二、三ぼんもっていきました。
もうふしぎな力には頼らないようにしよう。ごんはそう誓ったのでした。自分の心に、
あるいはどこかで見ているかもしれない神さまに。
四
月のいい晩に、ごんは、あそびに出かけます。お城の下を通ってすこしいくと、細い往来の
向うから、だれかが来るようでした。話声がきこえます。
「チンチロリン、チンチロリン」とやかましい松虫を黙らせようかと思いましたが、ごんは
あとちょっとのところでふしぎな力を使うのを思いとどまりました。
ごんは、道の片側にかくれて、じっと耳を澄まします。話声はだんだん近くなりました。
それは、兵十と弥助、それに加助というお百姓でした。
「そうそう、なあ加助」と、弥助がいいました。名前が似ていてややこしい二人です。
「ああん?」
「うちの犬が、最近妙に尻を突き出してくるようになったんだ。放っておくと、尻をこすりつ
けてくるんだよ」
「ははあ、ふしぎなこともあるもんだ。お前に発情しているんじゃあないのかい」
「チンチロリン、チンチロリン」
「そうそう、おれも、このごろ、とてもふしぎなことがあるんだ」と、兵十がいいました。
「何が?」
「おっ母が死んでから少しして、だれだか知らんが、おれに栗やまつたけなんかを、まいにち
まいにちおいていってくれるんだよ」
「チンチロリン、チンチロリン」
「ふうん、だれが?」
「それがわからんのだよ。おれの知らんうちに、おいていくんだ」
「チンチロリン、チンチロリン」
ごんは、近くの松虫を素早く握りつぶしました。それから、三人を追いかけました。
「ほんとかい?」
「ほんとだとも。うそと思うなら、あした見に来いよ。その栗を見せてやろう」
「へえ、へんなこともあるもんだなア」
それなり、三人はだまって歩いていきました。
加助がひょいと、後を見ました。ごんはびくっとして、両手を胸の前に引き寄せるようにして、
たちどまりました。加助は、ごんには気がつかないで、そのままさっさとあるきました。そして、
とあるお百姓の家まで来ると、三人はそこへはいっていったのです。ポンポンポンポンと木魚
の音がしています。少し大きな鐘の音もきこえました。窓の障子にあかりがさしていて、大き
な坊主頭がうつって動いていました。ごんは、
「おねんぶつがあるんだな」と思いながら井戸のそばにしゃがんでいました。しばらくすると、
また五人ほど、人がつれだって吉兵衛の家へはいっていきました。お経を読む声がきこえて来ました。
五
ごんは、おねんぶつがすむまで、井戸のそばにしゃがんでいました。兵十と加助と弥助は、
また一しょにかえっていきます。ごんは、話の続きがきけるかもしれないと思って、ついてい
きました。兵十の影法師をふみふみいきました。
案の定、お城の前まで来たとき、加助が言い出しました。
「さっきの話は、きっと、そりゃあ、神さまのしわざだぞ」
「えっ?」と、兵十はびっくりして、加助の顔を見ました。
「おれは、あれからずっと考えていたが、どうも、そりゃ、人間じゃない、神さまだ、神さま
が、お前がたった一人になったのをあわれに思わっしゃって、いろんなものをめぐんで下さる
んだよ」加助は真剣な顔で語ります。
「そうかなあ」弥助は苦笑いして言いました。
「そうだとも。だから、まいにち神さまにお礼を言うがいいよ」
「うん」と兵十が答えました。 ごんは、へえ、こいつはつまらないなと思いました。おれが、栗や松たけを持っていってや
るのに、そのおれにはお礼をいわないで、神さまにお礼をいうんじゃア、おれは、引き合わな
いなあ。まったくふざけたことをふきこんでくれたもんだ。
「本当に神さまがいるんなら、うちの家内を若返らせてくれないかねぇ」弥助が笑いながら言
っているのを遠くにききながら、ごんは自分の中で抑えていた何かが音を立てて切れるのを感
じていました。
そうか、なんてことはない、おれは神さまだったんだ。ごんは、そうすればふしぎな力にも
納得がいくと思いはじめました。
「くくっ、くくっ」ごんは笑いました。とてもすがすがしい気持ちがしました。
ああ、この世界は、おれが自由にしていいんだ。おれは神さまなんだから。
ごんはその日のうちに加助の家に向って、ふしぎな力で仰向けに寝かしつけた加助のおかみ
さんを裸にすると、新兵衛の家の裏にいた雌猫を腹の上に乗せ、額にすすきの葉を乗せてから、
『腹の上の猫と混ざれ』と念じました。雌猫は、おかみさんと溶け込むように沈んでいき、そ
れと同時におかみさんの腹を中心として、猫と同じ柄の毛皮が広がり始めました。胸の膨らみ
は小さくなり、代わりに膨らみから腹にかけて、並ぶように沢山の乳首が生えてきます。尻か
らは尾が伸び、両手足には肉球がつくられます。顔の輪郭も完全に猫になった頃、おかみさん
が目覚めます。
まだ若い加助のおかみさんは、自分の身体の変化に慌てふためき、床に水たまりをつくって
しまいました。
びしょびしょになった足の毛をぼろぼろの着物で拭いてやりながら、ごんは『加助が立てな
くなるまで絞り取れ』と念じます。
おかみさんはけんめいに人間の言葉を思いだそうとしますが、猫と混ざってしまったためか、
うまくしゃべれないようです。『言葉はいらない。猫らしくにゃあと鳴け。まずはそのざらざ
らの舌で、優しく舐めてやれ』と最後に長々と念じ、ふりむくこともなく加助の家をあとにしました。
ごんはいわし売の失敗から学んでいました。人間の形を変えることは大きな負担になる、しかし、
形そのものは大きく変えず、別の動物とくっつけてしまうことは楽にできるのではないかと考
えたのです。そしてその仮設は、いましがたの試みで正しいとわかりました。
たいして疲れていないごんは続けざまに弥助の家に向って、既に寝ているおかみさんの額に
いちじくの葉を乗せると『おれくらいの歳になれ』と念じました。
みるみるうちにおかみさんは若返り、幼い女の子になってしまいましたので、ごんはしまった
と思い、慌てて『年ごろの若い美女になれ』と念じてしまいました。おかみさんの姿は元とは
かけ離れた美女になってしまった上、一度赤ん坊に戻ったために全ての記憶が無くなっていま
したが、ごんはさすがに疲れておりましたので、弥助に心の中で謝って、そのままふらふらと
穴にもどってしまいました。
六
そのあくる日、ごんは、兵十の家へ出かけました。兵十は物置で縄をなっていました。
兵十が、ふと顔をあげますと、狐と人の混ざったような姿のものが家の中へはいったではあり
ませんか。こないだうなぎをつかって化かしやがったあの狐めが、またいたずらをしに来たな。
「ようし」
兵十は立ちあがって、納屋(なや)にかけてある火縄銃をとって、火薬をつめました。
そして足音をしのばせてちかよって、今戸口を出ようとする人影を、ドンと、うちました。
狐人は、ばたりとたおれました。兵十はかけよって来ました。家の中を見ると、土間(どま)に
栗が、かためておいてあるのが目につきました。
「おや」と兵十は、びっくりして足元に目を落しました。
「狐、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」
ごんは、うなずきませんでした。黙って兵十の後ろから、兵十が狐人を見下ろして火縄銃をば
たりととり落すのを見ておりました。『元に戻れ』と念じますと、狐人はしだいに元の正体へと
分離していきました。まだかろうじて生きているようです。
「新兵衛! それに、弥助の家の犬、なのか?」兵十がつぶやきました。
新兵衛は意識を失う直前に、兵十に逃げろなどと言ったようですが、もう何もかもが遅く、手遅
れでした。
『昨日の夜、加助が言った通りさ。全ては神さまの仕業だよ』
兵十の背後から、ごんは抱きつきました。自分の胸のふくらみを兵十に押し当てるようにして、
自分のにおいを兵十にこすりつけます。それから、兵十のにおいを胸いっぱいに吸い込みました。
『怖がらなくていい。怯えなくていい』ごんは、そう念じながら、その大きなふさふさの尻尾を
兵十の着物の中にすべりこませます。そして兵十の熱くなったモノをさわさわとこすりながら、
ごんは兵十をゆっくりと物置の中へと導くのでした。
『おれだよ。お前らがごんと呼んでいた狐だよ。お前がたった一人になったのをあわれに思って、
いろんなものをめぐんでやった神さまは、おれだ』
ごんの涙が頬の毛をつたい、兵十の大きな背中を濡らします。
「ごん、全部お前がやったのか。いわし屋のかごも、何もかも全部」
兵十は怒りに震え、ごんを振りほどくと、殴りつけました。加助がどこかへ消えてしまったのも、
弥助の家内が消えてしまったのも、ごんの仕業だと何となく勘付いたのかもしれません。
ごんは悲しげな顔をしてしばしうつむいていましたが、ついに
『辛いことは全て忘れ、ただ私を愛し、敬え』と兵十に念じました。兵十は一瞬、抗うような素
振りを見せましたが、しだいにその目はうつろになりました。
ごんは、兵十にも自分と同じような姿になってほしいと思っておりました。ですから、兵十の
服を脱がせると、死にかけだった弥助の家の犬に『傷よ塞がれ。狐になれ』と念じたのち、ぐっ
たりと横たわる兵十の上に乗せるのでした。
空はからっと晴れていて、どこか遠くから鐘の音が鳴りひびいていました。
しばしのち、物置から甘い声が聞こえはじめる頃に、新兵衛の命の灯が静かに消えたのでした。
七
何もない。ただ真っ白な闇だけが広がっていた。
おれは……。
いや、【アタシ】は、……どうしてこんなことになってしまったんだ?
【アタシ】は、狐の毛皮をまとった自分の手のひらをじっと見つめた。
「そろそろ、私のことを、思い出してくれましたか?」物語の神を名乗るその存在は、青い煙の
ような姿で【アタシ】を見下ろしていた。その言葉に導かれるように、【アタシ】は無意識に自
分の記憶を手繰り寄せていく。
――中山さん。あなたにチャンスをあげましょう。元の世界に戻れる、チャンスです。
――これから、あなたにとって「一番思い入れの深い物語」の主人公にして差し上げます。
――あなたは主人公として、「物語をあるべき正しい結末」に導いてください。
――タイムリミットは、108つの鐘の音が終わるまで。それまでなら何度でもやり直すことが
できます。これはそういうゲームなのです。
そう言ったあとで、【アタシ】は『あるべき結末』とやらを見せつけられたのだ。ごんが撃たれ
て終わる、あの光景を。まるで現実のようなリアルな映像で。
――いいですね? 物語をあるべき結末へ。それが私の出す唯一の条件です。
何度も何度も挑戦したが、その度に記憶を消された【アタシ】は、欲望のままに『あるべき結末』
とは程遠いものへ到達してしまうのだ。力を使って思い通りにしてしまう。いや、それが本当に
【アタシ】が思った通りなのか、単に力に酔っていただけなのか、という所は微妙なのだが。と
もかく、【アタシ】は今回も忘れてしまっていたようだ。いや、忘れさせられていたようだ。こ
れが最後の挑戦だったというのに。
「もうすぐ108つの鐘も終わります。そうすればあなたは元の世界への未練を絶たれ、晴れて
この世界の主人公となります。命尽きることもなく、物語が人の心から消えさるまで、永遠に
【ごん】として生きていくのです」
そういえば、物語の中で、やけに頻度良く鐘の音が聞こえていたっけ。
「何をしてもいいのです。何もしなくてもいいのです。そうしてこの魂の牢獄で、私に楽しみを
供給し続けてくれることが、あなたの運命になるのです。逆らうことはできません。逆らう必要
もありません。あなたは再び私のことなど忘れ、物語の世界に戻っていくのですから……」
なあ、てめえの本当の正体は、神さまじゃあないんだろう? そう言いかけた【アタシ】は、
しかし、言葉が出ないことに気付いた。そういえば、ごん狐は人間の言葉をしゃべれないんだったな。
闇の向こうから、最後の鐘が鳴り響き、【アタシ】の記憶は再びかすれて消えていく。きっと、
もう二度と記憶が戻ることは無いのだろう。
【ごん】は、ぐったりなったまま、うれしくなりました。 〜あとがき〜
はい。わたしにはこれが限界です。今年最後の執筆作品にするつもりでしたが、蓋を開け
てみれば原作を参考にした(といいつつ引用のレベルを超えてコピペしまくるという)盗作に近
いものとなりました。著作権が切れてて良かったぜ……。
それにしても、わずか18歳の新美南吉少年が書いた原稿。それが添削され、『ごんぎつね』
として今なお読み継がれているとは驚きに値すると私は思います。私は18歳の時はもちろんの
こと、今となってもなお、『ごんぎつね』のようなレベルの作品を書けた試しがありませんからね。
このエロパロディは、そんな自分への戒めとして、あるいは新美南吉先生へのリスペクトを込
めて、あるいは、今年(2013年)は生誕100周年だったけど『ごんぎつね』映画化することもな
く大々的に騒がれることもなかったことに対しての悲しみをエロエネルギーに昇華して、自分好
みに本編をエロス方面に改変していたらできあがっていた混沌です。
原作のままの文章もかなり多く残っており、とてもではありませんが恥ずかしくて自分の作品
だなどと言って公開はできませんので、匿名でこちらに投下させていただきます。
天国の新美南吉先生に土下座しても許してもらえないレベルの行為ではありますが、出版する
わけではないし、住民のほとんどいない一掲示板に貼りつける程度のオナニーなら、きっと二三
ぱつ火縄銃で足を撃たれる程度で許してもらえるかもしれません。冗談です。本当にごめんなさい。
二度としません。(記憶喪失にならなければ)
ただの悪ふざけに最後まで付き合わせてしまった、貴重な読者である貴方には、最大限の感謝を。
ありがとうございました。せっかくなので、何かもっとこうしたほうが良かったとか、もっと
追加シーン書けやとか、もふもふぺろぺろとか、ご意見いただけたら嬉しいです。
青空文庫から丸々引用させていただいた文章も多分にありましたので、最後にアドレスを貼って
おきます。原作『ごんぎつね』と比較すると新しい発見があったりなかったり。これを機に他の
新美南吉作品にも触れてみてはいかがでしょう?(これを機にするやつがあるか)
ttp://www.aozora.gr.jp/index_pages/person121.html#sakuhin_list_1
本当にありがとうございました(深深と)
参考書籍:『「ごんぎつね」をめぐる謎』(府川 源一郎・著) >>30
慌てて書きあげたぜ。
なんとか今年中に間に合ったのは>>30のおかげだぜ(感謝 >31-41
ありがとう
一日の終わりに面白い物が読めた >>42
こちらこそ感想ありがとう。
少し早めのクリスマスプレゼントってことで。
あんまり絡みシーン書けなくてすまないね。 ※軽いリョナ注意
≪虎娘と馬息子≫
虎娘は、とにかく腹が減っていた。
こんな衰弱した状態で、この炎天下を歩き回るのは自殺行為だ。
そう考えた虎娘は、手ごろな草むらの中に丸くなり、じっと日暮れを待っていた。
水浴びだけは欠かさない虎娘の毛並みは、旅立つ前と変わらぬ綺麗さを保っている。
オレンジの地色に黒い縞。首元からお腹にかけてはオレンジの代わりに雲のような白だ。
母元を旅立ってから、もう三日が過ぎていた。
その間に口にしたものと言えば、川の水と、わずかな干し肉のみ。
虎娘は限界を感じていた。もう二本足で立ち上がるのも辛く感じられるほどである。
しかし、当然ながら母元に戻ることはできない。
母元を離れるということは、すなわち『戻れば母に殺される覚悟をする』ということだ。
それが、獣の世界における絶対の掟であった。
母を悲しませることだけはすまい。虎娘はそう思っていた。
母譲りの見事な模様、亡き父譲りのすらりと長い尻尾。
兄弟姉妹の誰よりも美しいと言われて育ってきた。
しかし、そんな虎娘には、大きく欠けているものがあった。
それは、狩りに必要な判断力と、気丈さである。
兄弟姉妹の誰よりも気弱で、喧嘩にも勝ったことがなかった。
もちろん、一虎(ひとり)立ちの前に、母からは狩りのコツを何度も叩き込まれていた。
されど、ついに虎娘は自力で獲物をとらえることは叶わなかった。
そして旅立ちの朝を迎えてしまったのだ。
虎娘が、その馬を視界に捉えたのは、日が暮れてまもなくであった。
見るからに非力で、母元を離れてすぐであることがわかる。
運の良いことに、馬は、虎娘の隠れる草むらの風上を通り過ぎていこうとしていた。
虎娘のにおいには全く気付いていないようだ。
虎娘は逸る気持ちを押さえて、獲物が近づくのを待った。
じっと獲物を観察する。
二本足で歩く馬は、焦げ茶色の毛皮を纏った男の子であった。
虎娘と同じく、両手には五本の指があるのが見える。
しかし、二本の足先には指がなく、馬の蹄となっていた。
体格は虎娘よりもずっと小さい。身長も虎娘の胸くらいしかないようだった。
風に漂う体臭は、馬少年が健康そのものだということを虎娘に伝えてくれる。
音もなく、虎娘は唇をなめた。後から後からヨダレが湧いてきて、止まらない。
虎娘の隠れる草むらに馬少年が最接近した瞬間、ついに虎娘は飛び出した。
両手両足のばねを使い、一瞬で最速に到達した虎娘の身体が、呆気にとられた表情の馬少年に迫る。
次の瞬間、虎娘の鋭い牙が馬少年の首筋に沈み込み、吹き出した鮮血が毛皮を赤く染め上げる……はずだった。 瞬間、世界が反転した。
虎娘は全身に走る思わぬ衝撃に、情けない悲鳴をあげてしまう。
どういうわけか、虎娘の身体は、馬少年に飛びかかった勢いそのままに地面へと叩き伏せられていたのである。
「ふぅ。危ない危ない」
それが、馬少年の声だと気付くまで、少し時間がかかった。
「お姉さん、相手が悪かったね」
虎娘は、その意味を分かりかねた。身体が平衡感覚を失い、起きあがることもままならない。
「僕は昔から身体が小さいのが悩みの種だったんだ。だから、身体の大きい肉食獣と戦える
ような技術を、独学で編み出した。どう? 驚いた?」
虎娘は呻くような声しか返せなかった。
「僕と良く似て身体が小さかった母さんは、僕が幼い頃にいなくなっちゃった。
父さんは、頑なに帰りを待っているみたいだったけど、僕は母さんがまだ生きているとは思ってないよ。
だってこんな危ない世の中だもん。きっと、とっくに誰かのお腹の中に入っちゃっているさ」
ゆっくりと近づいてくる馬少年の声に、ふいに怒りの感情が混じりだす。
「そうだよねぇ? お姉さん?」
虎娘は答えられなかった。馬少年の口調に、純粋な恐怖を覚えた。
「もしかしたら、その誰かは、お姉さんの家族かもしれない……ね!」
馬少年が叫んだ。虎娘は、急に胃袋を襲った圧迫感に、目を見開く。視界には、虎娘の腹の上に立つ馬少年の姿。
「ねぇ、何か答えてよ」
馬少年がその場で勢いよくしゃがむ。
声にならない声が、虎娘の喉の奥からもれた。
「アハハハ! ねぇ、どう? 苦しい? 重いかな?」
馬少年が笑う。胃液がこみあげてきて、口の中に嫌な酸味が広がる。
虎娘の視界が、涙でぼやけた。
「このままだと、お姉さん死んじゃうかも」
「そう……ね!」
虎娘は、かろうじて動くようになった右手を振るう。
馬少年の長く突き出した顔面を狙う一撃だ。
完全に不意を突けた。虎娘は、形勢逆転を確信する。
「おっ!」
だが、その攻撃は馬少年に届くことはなかった。
軽く上体を仰け反らせることで必殺の爪を避けた馬少年は、その顔に不敵な笑みを浮かべる。
「へぇ……まだやる気なんだ」
直後に虎娘を待ちうけていたのは、右肩への激痛だった。続いて、左肩。
「グャァッ!! ゥアッ!!」
馬少年の足が、虎娘の肩を踏み抜いていた。悔しいが、格が違いすぎる。その事が今更になって感じられた。
「これでしばらく腕はあがらないでしょ」
馬少年は安心した様子で、虎娘の胸の上に腰を下ろすと、凄絶な笑みを浮かべた。
「ねぇ、お姉さん。そろそろ降参しない? 今なら見逃してあげるよ」
虎娘は黙って涙した。
虎の誇りとして、こんなことを提案されて頷くことはできない。
それを馬少年も分かっていて言っているのだ。
「この世界は弱肉強食の原理が支配しているんだ。いくらお姉さんが虎だからって、
弱ければ生きていくことはできない。それくらい分かるよね? ねぇ?」
虎娘は、自身の首元に手がかけられるのを感じた。
「お姉さんの綺麗さに免じて、せめて少しでも苦しまないように殺してあげる」
上乗りになった馬少年が、首を絞めてきている。こんなこと普通では考えられない。
馬は虎を見たら逃げるものだと教わってきたのだ。虎を殺そうとする馬がいるなど、虎娘には信じられなかった。
ふいに込み上げてくる恐怖。そして、生への執着心。虎娘は震えた。
涙が次から次へとこぼしつつ、虎娘は締まりゆく喉の奥から、かすかな声を絞り出す。
それは、他ならぬ命乞いの言葉であった。
虎娘の名誉のために、その言葉をここで語ることは控えたいと思う。
ただし、その後の顛末に関しては、求むる者が現れれば語らせていただきたい。
それでは皆の衆、今日の夜会はここまでとする。各自、寄り道をせず家へと帰られよ。
【アンコールがなければ、これで完】 以上で投下終わります。某所でヒントをいただき、勢いだけで書きあげた初のリョナ物です。(新年早々に何やってんだ)
思いつきで書き始めたら止まらなくなったので、こちらに投棄させていただきました。
肝心のHなシーンに突入する前に力尽きたので、テキトーにまとめてみました。
続きはいつになるやらですが、虎娘のお腹がいっぱい(性的な意味で)になるようなENDを目指したいとです。 ここかなと思ったので質問
ログホラのにゃん太とセララみたいなの意外と萌えると気付いた
ちょっと前はDOG DAYSとかも好きだったかも
他にもケモっぽいキャラが出るおすすめ作品ってある? ソラトロボとぼのぼのは良いものだ、エロ成分かなり少ないがな 異形化・人外への変身スレに時々来ていました者です。
同スレがなくなったようなので、寂しくなって書き込んでみます。
>>47様、>>45-46、Hなシーン入りの続編、期待します!
人間型で、会話が成り立つ同士の文字通りの弱肉強食、
という世界観はえぐいです。
もっと上の方の諸作品、まだ読めておらず、すみません。
……ついでに新作の宣伝も。
獣人化、鬼化の話で、獣人同士の絡みもちょっと出ます。
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3331238
参加早々の厚かましい行い、ご容赦下さい。 異形化スレ、無くなっちゃっいましたね。私も常連だったのでさみしいです。
それにしても、まさかこちらでmaledictさんからアンコールいただけるとは……!
光栄です。内容がまとまったら投稿しようと思います。ありがとうございましたー。 >>14様、
拝読しました。あちらに感想書きました。
考えてみれば、こちらの方が感想もたくさん書けましたね。
>>40様、>>30-39
はじめは小さないたずらが、
また、後には誠実な善行のはずの行為が、
混沌と破局をもたらしていく、という展開で、圧巻でした。
うなぎ娘はエロエロでしたし、猫女房のくだりは、
善意でやってるはずが、泥縄式に取り返しのつかないことに
なっていく流れが、読みながらヒリヒリできました。
あるいは怒る人もいるかもしれませんが、
自分は原作への深いオマージュを感じました。
七は、これはこれでとてもダークで時節に合った締めですが、
自分なら同じく世界をひっくり返すにしても、
世界の中で世界そのものを崩壊させるだろうなと思えて、
これは書き手の志向の問題かと思います。
(あるいは、原作者、原作ファンへの弁明、自己反省、
といった位置付けでしょうか。)
長々とすみません。それでは。 豚化するSSは色々あるけど、豚獣人目線のSSって需要あるかな? よく他人は私のことを醜いと言う。
それが全く根拠の無い罵倒という事は分かっているのだが、どうにも自分が豚の獣人であると、それが中々堪えるものだ。
新聞やニュースなどの三面記事を広げてみてもいつもそうだ。
強姦事件の犯人は大体の確率で同種族であり、お陰で都会の獣人は私のような豚を蔑んだ目で見る。
それがまた同種族にネガティブなイメージを広げさせ、心を悪くした者がまたそんな罪に走るということを連中はわかっていない。
だから、私は常に田舎に引き篭って、狭い畑を弄りながらなんとか生計を立てているのだ。
若い獣人というのは大体が夢を抱いて、都会に出ていくが、私はそんな事もあり、生まれてからこの方、村を出て暮らそうなどと考えたことがない。
つまり、怖いと言うことである。
都会に出て他人から罵倒されたり、蔑まれるのが非常に私は怖いのだ。
田舎とてそういうことが全く無いと言う訳ではないが、見知った仲の獣人ばかりで流石に皆、分をわきまえている。
そんな風に臆病でいつもビクビクしているから、私には一生、異性との触れ合いなど出来ないと思っていた。
だが、世の中分からないもので、数年前に私は結婚することができた。
しかも、相手は同種族の豚ではなく、馬であった。
出会いは本当に偶然なもので、私の住んでいる村から少し離れた街の喫茶店だった。
彼女はその喫茶店のウェイトレスで、何度もその喫茶店に立ち寄っていた私の事が気になっていたそうだった。
初めて彼女に話しかけられたときは酷く狼狽したが、それを何度も繰り返していくうちに仲良くなり、そして現在に至る。
「おかえりなさぁい♪」
「・・ただいま。」
そう私が畑仕事を終えて家に帰ってくると、玄関にて優しく出迎えてくれる妻にはいつも嬉しく感じる。
妻がいると言うことはとても嬉しいのだが、その反面、妻に出迎えられると毎度少し悲しくなることもある。
まず、身長差だ。
喫茶店でよく話していた際は私が座っていることもあり、さほど身長など気にしなかったのだが、結婚して同じ位置に立ってみると、それがよく分かる。
彼女の体は私より2倍近く高く、そして大柄なのである。
茶色い彼女の肉体と、豊満な胸に男は皆鼻の下を伸ばすのだが、逆に私はそれを見て萎縮してしまう。
彼女の肩まで伸ばした鮮やかな金髪に他の男は皆すれ違うたびに振り向いたそうだが、私は身長差で髪を見ることが中々できない。
そして、特筆すべきは彼女の肉体美だ。
豊満な胸としなやかな肉体は浪漫であると、私の友人はよく語るが、夫である私の筋肉は平均的なもので、妻の方が遥かに私より筋肉がある。
私が妻に優っている体の部位は精々腹回りだけだろう。 「夕食出来てますよ。」
「ありがとう。」
そう妻の優しい声を掛けられると、幾ら畑仕事で疲れていても私の表情は朗らかになるのだが、心の内はそこまで朗らかとは言えない。
「今日もお疲れ様です。」
食卓にて向かい合って、食事をとるとき妻はいつもニコニコとしているが、私は中々それに応えることが出来ない。
以前、馬獣人の妻を持ったことで友人にはよく羨ましいと言われたが、当時の私にはどうにも友人の言葉の意味が解せなかった。
確かに彼女の性格はとても良くて、外見も非常に美しい。
だが、果たしてそんな女性の夫として自分は相応しいのかと思うと、いつも萎縮してしまうのだ。
「・・・なんだか元気が無いですね?」
「・・そんなことはないよ。」
「そうですか?なんだかいつも以上に暗いですよ?」
「そうかな。」
私は少し心配そうに自分の顔を覗き込む妻に、少し微笑んで見せた。
そうすると彼女は安心したような顔になって、食事を口に運び始めた。
彼女の心配は勿論的中している。
何も体格差や身長差の違いがありすぎることには、もういい加減慣れているのだが、結婚してから数年経つが、未だに気を病むことがある。
「・・・ねぇ。あなた?」
「なんだい?」
「・・・ご飯食べて、お風呂入った後でいいですから・・・その・・。」
しばらくして急に妻が、少し顔を赤らめて私を見た。
「なに?」
「・・しません・・か?」
結婚して数年経つと言うのに、彼女は何故かその行為を求める言葉に恥じらいがある。
本来なら喜んで受け入れるのが夫なのであろうが、私には妻の恥じらいを込めた可愛らしい声が、どこか死刑宣告と似たような響きがあると思った。
「うん。いいよ。」
だが、例え死刑宣告であったとしても受け入れるのが夫の努めだろうと、私は妻に悟られないように食事を口に運びながら答えた。
普通なら素っ気ない返事だと思われるが、妻の場合は私の言葉だけで十分らしく、より一層顔を赤らめた。
そして、結局、興奮した妻の手によって、私は食事中であったのにも関わらず、担がれてベッドへ連行された。
衣服は寝室へ行く前に妻に剥ぎ取られた。
「・・・きて・・///」
そう妻はベッドに私を優しく投げてから、そう呟いた。
これは逆ではないかと私は思ったが、興奮した妻にそんな言葉は無駄だろう。
「・・あっ・・・」
私の上から覆いかぶさる妻の豊満な胸に、私は手を伸ばした。
彼女の体は硬い筋肉に覆われていて、胸も若干の硬さがあるが、それだけ揉みがいのある感触だった。
「うぁ・・//」
普段、穏やかな妻の口から、甘い声が漏れて、私の愚息を刺激する。
だが、この行為に私の愚息が使われることは一度としてない。 「気持ちいい?」
「えぇ・・とっても・・。」
私が優しい声で妻に問うと、彼女は嬌声じみた声で答える。
私を見つめる妻の大きな瞳は、快楽からの涙で濡れていた。
そんな妻を見て、興奮しない夫などきっといないだろう。
私は妻の胸を揉みながら、その下にあるよく鍛えられた腹筋を撫でた。
「きゃふっ?!」
腹筋を撫でると彼女はビクっと体を震わせる。
胸はそこそこ耐性があるのだが、どうにも妻は腹筋が弱い。
それを知っている私は、胸を揉むのを程々にして、腹筋を撫でることに集中した。
「あぁっ・・・あヒ・・・。」
私より大きい妻の体が、小刻みに揺れているのが分かる。
私の体の横に突き出された体を支えるための腕が、地震で揺れる柱のように揺れて、今にも彼女の体は倒壊してきそうであった。
「あなたぁ・・・私・・そろそろ・・・。」
「なんだい?もう欲しいのかい?」
「はい・・・欲しいです・・。」
そんな甘い声を出しながら、妻は私を求めてきた。
少し前戯が短すぎる気もするが、妻が求めているなら仕方がないと、私は覆いかぶさっている彼女の体から、這いずり出て、妻の後ろへ回り込んだ。
その際に妻はベッドにうつ伏せとなり、私に大きなお尻を向けた。
「痛かったら言ってね?」
「えぇ、大丈夫ですからぁ・・早くぅ・・//」 妻は私に早く入れて欲しいとお尻を振る。
官能的に揺れるそれを見れば、男なら誰しも入れたいだろう。
己の愚息を。
だが、私がいれるのは愚息ではない。
『腕』だ。
これが一番の私の悩みでもある。
悲しいことに私の愚息はポークビッツと言っても過言ではないほど、小さいのだ。
幼い頃からそれを気にしていた私は、異性と交わることなど成人するまで全く考えたことがなかった。
初めてそういうことを考えるようになったのは、成人後に友人に連れられて街へアダルト映画を見に行った時だった。
こうして、妻と行為に耽っていると、その時の映画の内容がよく思い出される。
ありきたりと言えばありきたりだが、その映画は童話の赤ずきんのパロディであり、赤ずきん役は兎の少女で、狼は勿論、二枚目の狼獣人であった。
性的な意味での赤ずきんを狼が食べるシーンに私は、とても興奮した。
私を連れてきた友人もそこそこ興奮していたが、彼の楽しみは映画後半の狼が狩人である熊獣人に、性的な意味で懲らしめられる方だった。
とにかくその映画を見て、私はいつかその様な場面に浸りたいものだと思ったが、現実は非常なもので、私が妻へ突っ込むのは、あの狼のような勇ましい愚息ではなく、常に畑仕事で
鍛えた腕なのである。
「じゃあ・・・入れるね。」
「はい///」
ゆっくりと腕を入れながら私は、腕で妻を感じていた。
こういう事を極めれば、腕を突っ込むだけで私も逝けるようになるのだろうか。
「あっ//・・あぁ・・・//」
そんな私のどうでもいい考えを余所に、妻は巨体を震わしながら私の腕を感じているようだった。
まぁ妻も感じて喜んでいるのだし、私だけ我慢すればそれでいいのだろうと、私は腕で何度も逝ってしまい既に失神してベッドに横になっている妻を見ながら、残りの食事をとろうと
思い、寝室を出た。
そして、一人で食卓につくと、テーブルの新聞の横にある新聞が目に付いた。
いや、正確には新聞広告に目がついたと言ったほうがいい。
『男性用強壮剤!!入荷!!』と大きく書かれた薬局の広告だ。
「・・・効くのかな。」
私は自分しかいない食卓で呟いた。 お目汚し失礼致しました。
中々エロく書けなくてすいません。 あいかわらず過疎ってるなぁ……
ここまで誰もいないと「ふっ、いよいよ俺の出番のようだな」的なノリで
SS投下してくれる猛者が現れても良いような気がするんだ。 [獣化]人間が人外に変身しちゃうスレ28[異形]
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1398518716/
新しくなった! それに引き換えこちらの過疎具合はヤバいぜ・・・
だれか、この静寂を打ち破らんとする猛者はおらぬか・・・
儂も最近は描くのに夢中でSSを書く時間が無くてのう・・・ 獣化・異形化「だけ」に焦点を絞った(=絡みは二の次)、
かつ描写がグロめの作品、ならいくつか構想もあるけど、スレ的に投下しにくくなっちゃったから……。
できたらピクシブに投稿してここで一行だけ宣伝誘導でもするよ 2ヶ月前にポークビッツを書いたものですが、続きができたので投稿致します。 あの広告を見た翌日、私は畑仕事の帰りに近所の薬局に来ていた。
正直その広告の薬が、どの程度の効能があるかはとても怪しい物であったが、藁をも掴む感覚でその薬を買おうと思っていた。
「...ん?なんだ。珍しいな」
さほど広くない店にはいると、早速カウンター越しに椅子に腰掛けていた狐が私を見た。
彼とは古い馴染みだが、私がこの店を訪れることは滅多に無かった。
「健康が唯一の取り柄のお前が、一体どういう風の吹き回しだ?」
「よせやい。いいから薬を売れよ」
嘲るように私を見る狐に、私は例の広告の品はあるかと、できる限り平静を装いながら尋ねた。
「...これ、あるか?」
「あぁあるけど・・・なんだよ。夫婦の営みに何か問題が?」
「...まぁな」
そう狐に聞かれて、私が少し頷くと、彼は腹を抱えて笑いだした。
彼が店員でなければ、すぐにでも殴っているところだが、今は我慢するしかない。
それに彼の言うことが、間違いと言うわけでもない。
正直なところ普段なら、薬に頼ろうなどとは露にも思わないが、昨晩の件を思い出すと、少しは己の愚息がマシにならないものかと期待したかった。
「しかし...お前も大変だよなぁ...でかい女房を持つとよ?」
「うるせぇ」
「やっぱり、相手を選ぶんなら、同種か同じ大きさの種族が良いんだ。式の時、俺が忠告してやっただろ?」
「うるせぇって言ってんだろ...」
私の文句を全く気にせず、彼は適当なおしゃべりを続けている。
確か彼も妻帯者で、相手は狸獣人だったはずだ。
本来なら種族間でいがみ合うようなカップルなのだが、皮肉屋で陰気なところで馬があったらしい。
「しっかし、お前も健気だよなぁ...」
「...」
「まぁそこまで力には成れないとは思うがよ。せいぜい頑張れよ」
「...ありがとよ」
薬を包みながら、狐は私に慰めるような言葉を口にする。
皮肉屋ではあるが、悪い奴ではない。
そして、私は薬局を後にした。
例の薬を上着のポケットに押し込んで、帰路に就いた。 「おかえりなさい。...今日は少し遅かったですね」
「あぁ、ちょっと用事があってね」
出迎えてくれた妻に少し詫びて、勧められて夕食を取る。
しかし、薬を買ったのは良いが、一体いつ服用すればいいのか、全く思いつかない。
行為の前に服用すればいいと狐に言われたが、今まで私の方から妻に求めた事がないため、自分から言い出すのは躊躇した。
「...そういえば用事ってなんですか?」
「え?」
「いえ・・言いたくないなら良いんですけど、薬局の方にあなたがいるのを見たって聞いたもんですから...」
「誰から?」
「えぇ、狸さんです」
それを聞いてすぐに、私の脳内に噂好きの先ほどの狐の妻である狸が思いついた。
田舎だとすぐに、誰か何をしたか知れ渡ってしまう。
彼女は陰気であるくせに、何故か世話好きな隣人である。
「うん...まぁ薬を買いにね」
「どこか具合が悪いんですか?」
「そういうわけじゃないんだけれど...」
「・・・」
心配そうに妻が私の顔を見ている。
そんな顔をされると、打ち明けたいような気分になるが、さすがにいかがわしい薬を買ったのだとは言えないもので、二人の夕食はとても気まずいものになってしまった。
そうなると、気まずくて彼女もいつもの調子で私をベッドへ誘えないようだった。
これには自分も参ってしまった。
いっそのこと正直に打ち明けようかと思ったが、自分の愚息を逞しくさせるためだとは恥ずかしくて、口が裂けても言えない。
「・・・あの」
「...うん?」
「妻の私でも話せない...事なんでしょうか?」
そこまで悲しそうに言われたら、もう隠しようがなかった。
私はとても恥ずかしいことだが、思い切って妻に今までの悩み打ち明けることにした。
それを聞いて妻が傷ついたら、どうしたものかと私は常に不安だったが、妻は私の悩みを聞き終えると、悲しい表情から一転して、明るいものになった。
「・・・そんなことですか?」
「男にとっては大事な問題だよ」
「あぁ・・・すいません...だけど」
「だけど?」
私は打ち明けている際、始終俯いていたが、妻の言葉に顔を上げた。
「何かもっと深刻なものかと思って心配しましたよ。確かに...その、あなたの物では大きさが違いますけど...肝心なのはそこじゃないでしょう?」
「...」
「何もその事で私たち、一緒になったわけじゃないでしょ?」
「まぁ...そうだけど」
暗い顔の私を慰めるように、妻の表情は明るかった。
「私、昔に付き合ってた同種族の人は...そういうことばかり意識してるばかりなので...その苦手だったんですよね」
「...」
「変な話ですよね。馬なのに...」
明るかった彼女の表情が徐々に暗くなっていた。
「昔から...そういう人に迫られるのが怖くて...そういうときって、それこそ家畜のようにぞんざいにされるから...」
瞳にうっすらとした涙が浮かんでいるのがわかった。
私はそんな妻に、何を言ってあげればいいか思いつかない。
「だから...あなたがいつも大切にしてくれるから、嬉しくて...」
だが、言葉じゃなくとも慰めることはできる。
私はそっと涙が伝う彼女の頬を、精一杯背伸びして、優しく撫でた。
「...ごめんなさい。つい...」
「いいよ...大丈夫」 私はそのあと始終妻を慰めていた。
慰めるといっても頭を撫でてやる程度で、このようなことでは夫失格であると思うが、妻はそれだけでも満足そうであった。
だが、事はそれだけで済まず、ある程度時間をかけて泣き止ませると、妻は何故だか潤んだ瞳で私を見つめた。
「ねぇ...あなた...」
「なんだい?」
「...抱いて」
何故そうなるのだろうか。
いや、雰囲気的にはそうかもしれないが、やはり気が高ぶってしまったのだろうか。
結局、私は昨日と同じように雰囲気に流されるままに、涙目の妻に担がれて寝室へ運ばれてしまった。
先ほどの涙は一体なんであったのか。
「あなた...」
だが、そんなことなど今はどうでもいい。
とにかく涙目でベッドの上にて、私を押し倒した妻が魅力的に見えることだけが大事だ。
薬などもう必要無かった。
私のことをそのままで受け入れてくれる妻だと再確認したことで、今までの己の中にあった鬱積は消え去った。
勿論妻を満足させるほどの大きさではないが、今晩ばかりはこれで我慢してもらうことにしよう。
「んく...」
首根っこに抱きつく姿勢で私は妻と口づけをして、暖かい口内で刺激を求め合い、その際に潤んだ妻の瞳を見るたび、下衆ではあるが私は興奮をより一層強く覚えた。
「...ひゃ...」
そして、口から舌を抜くと、私は妻と見つめ合った。
先ほど買ってきた薬はもういらないだろう。
狐にはどことなく悪いことをしたような気がするが、そんな些細な罪悪感は妻の暖かい抱擁の前にキレイさっぱり消えてしまった。
お目汚し失礼致しました。
今回もエロができずに申し訳ございません、今後はもっと精進していきます... 「リア獣め! 末永く爆発しろ!」
そう叫びたくなるくらいに、甘く温かな短編でした。
ごちそうさまです。ありがとう。久しぶりに良い物が読めました。 ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3790396 「死亡探偵フジミの即死」
前スレでお世話になっていた者です。こんな感じの獣化小説書いてみました。獣同士のいちゃいちゃも少々。グロ注意です! 我輩は狐である。名乗るほどの者ではない。
大いなる山の麓の森の奥の、ほの暗い穴の中で育ったことを覚えている。
やがて尻尾が三本に成った頃、我輩は森で一匹の狸と出会った。
後に我輩の相棒を名乗ることとなる、幼い雄の狸である。
▽ ▽ ▽
「イナリは僕を何だと思っているんだ?」
軽く溜め息をついて、仔狸は大げさな素振りで言った。
「人形遊びが大好きな、礼儀知らずの変態狸であろう」
「ひ、ひでぇ……」
訊かれたことに正直に答えてやったというのに、何故か睨まれてしまった。
「我輩ですら、お主の操る人形を本物と見分けることはできない――」
狐の目すら欺くのだから、人間には決して見破られないであろう。
「――誇って良いことだと我輩は思うのだよ」
仔狸は少しだけ驚いた様子で、顔をあげた。
「ひょっとして、今……、僕の術を褒めてくれたのか?」
「我輩は感じたことを口にしたまで。どう捉えるかはお主の自由なのだよ」
何も間違ってはいない。しかし、改めて褒めたと言うことは、どうも気恥ずかしかった。
思い返せば、我輩はいつも偉そうに叱ってばかりだった。
いくら厳しく接しても、仔狸はついてきた。
けれど、内心では褒められたいと思っていたのであろう。
必死に背伸びして、頑張っていたのかもしれない。
嬉しさをどう表現したらいいものか、うろうろしている仔狸の首元をつまんで、我輩は立ち上がる。仔狸の両足は地面から離れ、なすすべなくぶらりと垂れ下がる。
「と、とつぜん何をする! おろせー!」
当然ながら、暴れ始める仔狸。しかし、こうでもしなければ、まともに聞きはしないだろう。
「そろそろ我輩が教えることも無くなったからな。お主は今日で『卒業』なのだよ」
「え?」 ▽ ▽ ▽
「嫌だ! 僕は、ずっとイナリと一緒にいるんだっ!」
地面に足をつけてやると、仔狸は人間に近い形に化けて、そう言った。
「我儘はやめるのだよ。巣立ちは生き物の定めであろう」
「僕は……僕は……」
「我輩が、何のために人間に化ける方法を教えたと思う?」
「そんなの知らないよ!」
「お主が、どんな場所でも自由に生きていけるようにするため、なのだよ」
「……」
「お主の未来は明るい。こんな薄汚い狐と共に一生を終えるような逸材ではないのだよ」
「……そんなこと……ない……」
「見ての通り、我輩は変身術が苦手であろう? 我輩と離れないということは、この森から出られないということだ」
そんなことを強いるわけにはいかない。視界を下ろせば、かろうじて二足歩行ではあるものの、
腕も足も、胸や腹も、全身を真っ白な毛皮で覆われた自分の姿がある。
この程度の変身で、森の外に出れば、すぐに人間ではないことがバレてしまうであろう。
「それでもいい! 僕はイナリのことが好きなんだ!」
「……えっ?」
我輩は、自分の両足がズブリと地面に沈みこむのを感じた。
「これからもずっと……僕がイナリを守るんだ!」
仔狸が我輩の腰に両腕を回して、ぎゅっと力を込める。
ずんずんと両足が地中へと潜っていく。すぐに仔狸の幻術だと分かった。
「こ、こら! 何をするのだよ!」
幻術だと分かっていても、抜け出すのは容易ではない。
「いい加減にしないかっ! うわっと」
「……僕、良いことを思いついたよ……」
急に仔狸が力を抜いて背後に回り込んだので、我輩は体勢を崩し、地面に両腕をついてしまう。
ちょうど、軽く足を開いて立っていたこともあり、我輩は秘所を後方に見せつけるような形に……。
「お、おい。まさか、お主……きゃうっ!」
下腹部に走る激痛に、我輩は思わず悲鳴をあげてしまったのだよ。仔狸が、我輩の割れ目に指を突き刺したのだった。
「僕がイナリと『つがい』になれば、もう離れなくて済むもんね」
「よせ! お主は狸で、我輩はキツ……ねぇぇぁぁっ!」
この痛みさえ幻覚だったなら、どれだけ良かったことか。
身体の内側に、固くて熱い異物が押し入ってくる感覚。
「わぁ……! これで、イナリは僕のもの、だよね!」
仔狸のモノが小さかったため、一番奥までは届いていない。
けれど、我輩の心にあった大切な何かは、既に破けてしまっていた。
それを敢えて名状するならば――自制。
「後悔、しても、もう遅いのだよ……」
我輩はゆっくりと舌なめずりをして、それから、自由な両手に力を込めて体勢を立て直す。
「ひゃっ!」
唐突な動きに、仔狸の幻術が緩んだ。
我輩は両足を即座に引き抜き、仔狸を押し倒すと、仔狸の顔に逆乗りになる。
それから、変身を解き、狐の姿となって、仔狸の股間に喰らいつこうと――。
「ひゃぶっ! ゆるし、ゆるひてぇぇ! ぎゅむっ」
泣き喚く口は、我輩の秘所で塞いでやった。
「噛み切ってやろうかとも思ったが、気が変わったのだよ……」
我輩は、口内の牙で傷つけないように気をつけつつ、舌を伸ばして仔狸の粗末なそれに巻きつける。
「こんな小さいなりして、一丁前に硬くさせおって……」
ぴちゅっ……ちゅぬっ……
仔狸のそれを愛おしそうに舐めていた時の我輩は、正気ではなかったと反省する。
それでも、我輩は今でも忘れられない。
我輩の初めてを強引に奪った若き日の相棒が、精一杯の礼儀を込めた台詞を。
「せきにん……必ず、とりますから……ずっと、僕と一緒にいてください……」
罰として、それから一カ月間、仔狸とは口をきいてやらなかったのだよ。
【完】 と言うことで、簡単にショタ狸×狐先生(逆転もあるよ)的なものを書きました。
「死亡探偵フジミの即死」の宣伝だけして去るというのも寂しいなと思ったので、
ちょっとケモエロにもチャレンジしてみた次第です。初めてケモエロ書いたのですが、どうでしょうね? 狐の語尾が「なのだよ」で黒バスの緑間思い出したwww >>81
あ、ヤバい。雌狐だって明記するの忘れてた…!
この部分だけ読んだら♂×♂と読まれてしまう可能性もあるな…(笑)
く、くさってないよ! ┌(┌ ^o^)┐ そういえばスレタイは「亜人の少年少女の絡み」なのに、
これでは「亜人の少年熟女の絡み」だということに今気付きました。
ロリ熟女だったということで、どうかお許しください。 そもそも住人がどのくらい残っているのか時々不安になる それにしても、豚化や豚人って割と需要あるけど猿化や猿人は無いのかな?
よければ、誰か猿の小説書いてくれないかな 「ウキー!」
キキィ……!?
「ウキキ?」
「キャウ、キャウ!」
「ウキャ……」
キャッキャッ、ウキャキャゥ! ワキャーッ! >>92様、
昔、こんな連作(二つ)を書いたことがありましたので宣伝
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/sakuhin/abominables1.html
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/sakuhin/abominables2.html
http://book.geocities.jp/maledictarum/sakuhin/abominables3.html
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/sakuhin/sarugami.html
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/sakuhin/sarugami-makuai.html
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/sakuhin/sarugami-shippei.html >>94
92ではないですが、ありがたく読ませていただきます! >>96
ありがとうございます。
楽しく読ませて頂きました。 >>97様 (=>>92様)
楽しんで頂けまして幸いです! 以前に豚獣人の話を書いていた者ですが、また投稿致します。
エロが少ないですが、よろしくお願い致します。 「やめ...やめてくださいよぅ...」
そんな情けない声が寝室で響いていた。
声の主はその声音と同じように体を震わせ、弱々しく両手を突き出しては相手の動きを阻もうとしている。
「なんで?」
そんなひ弱な抵抗をあっさりと退けて、僕は声の主の体に覆い被さった。
灰色のモフモフした毛が僕の体を包み込む。
とても心地よく、僕は思わず頬ずりした。
「だって...そんな...あなた、らしくないこと...」
「...これが、僕だよ」
何故、このようなことになったのかは、大分時間を遡らなければならない。
僕は獣人の中において可愛いと人気のある兎だ。
TVなどで目にするアイドルは主に、同種が結構な数を占めている。それは表の芸能も、裏のアダルトも同様に相当な人気がある。
僕もその例に漏れず、幼い頃はそれなりにモテた。
しかし、それは正確に言うと、ぬいぐるみやマスコットを愛でるような意味合いであり、本当の意味での恋愛を経験した記憶はなかった。
いつか、自分を真の意味で愛してくれる、異性と出会いたいものだといつも思っていた。
それを確固とした形にさせたのは、以前に友人と一緒に見に行ったアダルト映画であった。
内容はごくありふれた物であり、童話の赤ずきんのパロディであった。
しかし、僕はその映画の赤ずきん役である同種の兎獣人が、狼獣人に激しく犯される様を見て、強い興奮を覚えた。きっと僕はマゾヒストなのだろう。
映画を見終えた後、友人は兎が犯される様を見せたので、気分を害さなかったかと心配そうに聞いてきたが、僕はそんなことはない、とても良い映画だと答えたのを今でも覚えている。
それ以来、僕は肉食系の異性にたいして強い興味を寄せ始めた。流石に同性と、そういう関係になりたいと思うほど変態ではなかった。
要するに僕は、あの映画の異様に狼に襲われたかったのである。無防備で弱々しい抵抗はするものの、最終的には押し切られて、羞恥と快楽に苛まれたかった。
だが、現実は非常なもので、この歳になるまで、そのような異性とは巡り会えなかった。
映画のように凶暴な狼など、現実にいようものなら、すぐに逮捕だ。
しかし、それでも何度か肉食系の異性と付き合いはしたが、皆一様にどことなく僕に優しかった。
普通の男性ならば嬉しくて仕方ないだろうが、あの赤ずきんに憧れる僕にとって、それは新手の拷問のようであった。そんな関係に耐えきれず、僕はだいたい数ヶ月でそんな異性に別れを告げ続けた。
それを知っている友人達は皆一様に、羨ましい奴だと言うが、僕には心底どうでもいいことだった。 そして、なかなか良い出会いが無いと、もっとも仲が良い親友の豚獣人に相談すると、彼はいい加減に、そんな非現実的な理想を捨てるべきだと諭された。
そう言われて、確かに今まで理想が高すぎたのかもしれないと、僕が落胆すると、彼はせめてそういうのは創作物で満足するべきだと一冊の官能小説を渡した。
それが現在の僕を形成する大きな要因だった。
それは、僕が普段から思っている欲望に、全て答えてくれるような、素晴らしい内容の小説であった。
僕のような兎獣人が一方的に精神的にも肉体的にも、狼獣人に責め立てられる様な内容で、普段そんな読書をしない僕でも、その小説を何度も読んで抜いた。
僕は本を何度も読み返した後、再びその友人に会い、この作品の著者はどう言った人物か知っているかと聞いた。
それに対し、彼はその本は自分の腹違いの姉が書いた同人小説であり、その他にも幾つか物を書いているが、さっぱり売れず、ニート同然の暮らしをしているとの事だった。
それを聞いた僕は、次にその姉は一体、どの様な容姿をしているか聞いてみた。
その問いに対して、彼がお前の好きな狼だと答えると、僕は彼にその姉に会わせて欲しいと懇願した。
彼はとても困った様な顔をしていたが、最終的には僕の押しに負けて、後日、喫茶店で待ち合わせて会うことになった。
その時の僕がどれほど興奮していたかは、筆舌尽くし難い物があった。今まで自分が考えていた世界観を華麗に描写している作家なのだ。きっと僕の理想とする女性であると、僕はとても興奮していた。
そして、友人に連れられて、彼の姉が店に入って、席に座ると僕は柄にもなく舞い上がった。
今まで、何人も肉食系の異性と出会ってきたが、彼女は僕の理想とする狼獣人のソレを全て兼ね備えていた。
ほっそりとした肉体を覆うように生えた鮮やかな灰色の毛と、狡猾そうに横に素晴らしく延びた唇。
胸などは決して豊満な物とはいえなかったが、僕は大きい物より小さく痩せている方が好みであった。
「どうもぉ初めましてぇ...」
そう彼女が低く間延びした声を発した途端、僕の体に電撃に、似たような快感が走ったことは言うまでもない。
そこから先は、素晴らしいの一言に尽きた。
今まで大勢の異性に対して、僕が使ってきた甘言とテクニックを最大限に活用して、婚約まで異様なスピードで漕ぎ着けさせた。
その間僕は毎日のように、彼女にあっては創作物について話し合ったことを覚えている。僕はそういう物書きである彼女にとって素晴らしい相談相手であったのだ。
だが、その間に友人はしょっちゅう僕に、恋は盲目であるから、婚約についてよく考えた方が良いと、何度も言ったが、僕はそれを全て無視して、彼女と付き合い続けた。
そして、僕は彼女と結婚し、今に至る。 だが、やっと幸せを手にしたのだと思ったときに、やっと友人が散々言っていた言葉の意味がよくわかった。
それは何かというと...彼女が酷く奥手だったということである。
自分の書いている物に対しては、彼女はとても強く素晴らしいほどのサディズムを描写できたのだが、実際に僕と行為に至ろうとすると、彼女はとても異性に対して怯えている節が強かった。
「あ...その...また今度にしてください...」
実際に僕が夜の寝室にて、彼女に行為を求めたとき、彼女はそう恥ずかしそうに拒んだのだ。
それはまるで僕が期待していた物とは真逆の物であった。
僕は強い落胆を覚えたが、かといって結婚までしておいて、すぐに離婚など彼女が可哀想だった。
小説の中ではあんなに冷酷で素晴らしい狼を描けるのに、現実の彼女は僕と同じ様な兎のような、心を持っていたのである。
「どうしても...?だって...この前だって...」
「あぅ...ごめんなさい...」
僕が幾ら同じ寝台にて求めても、彼女は僕より大きい身体を小動物の様に震わせて、僕に背を向けて毛布にくるまってしまう。
「もう...」
そんな姿を見せられては、サディストではない僕は引いてしまうしかない。傷つけられる事は大好きであったが、傷つけることはお互いに嫌いだったのだ。
だが、そんな事が何日も続くと、性欲が強い兎の性を持つ、僕は次第に我慢ができなくなってきた。
そのため、冒頭の事になった。
僕は一通り今日分の仕事を終えて、のんびりソファで休んでいた彼女に、覆い被さった。
体格差は大分あったが、彼女は普段からさほど身体を動かさないため、兎獣人である小柄な僕を押し退けることができなかった。
「あ...あなた?」
押し倒したとき彼女は、なにが起きたのかまるでわからないといった表情をしていた。
だが、僕が返答の代わりに、性欲で淀んだ瞳を向けると、彼女は寝台の時のように、小さい悲鳴をあげて、身を強ばらせた。
「や...やめてくださいよぉ...」
そんな拒否の言葉に、今夜の僕は引く気が全く起きなかった。 以上です。お目汚し失礼致しました。
もっとエロを鍛えていきます... GJ
大変すばらしいシチュエーションだ・・・
続きも期待させてもらいます 秋だから運動会とか文化祭に絡めたものが見たいな
発情の季節だしネタはあるけど上手く書けないみたいな ということで投下します。
発情の秋ということで
バッタの交尾をおねショタ風に変換して書きなぐってみた
(文中の注釈に昆虫の画像を使用してますので、不快と思う方はNGを入れてください) ある秋の日、ある草むらで発情したバッタ人間の♀が
草の葉の上で通りすがった同種族の♂を誘っていた。
バッタ♀「そこのボク、気持ちいいことしたいなら私の背中におんぶしてもいいのよ…」
バッタ♂「お姉ちゃん、ほんとにいいの?」
バッタ♀「いいのよ…」
バッタ♀の背中に飛びつき、その手でバッタ♀の胸を揉むように掴むバッタ♂。
バッタ♂「お姉ちゃんの背中気持ちいい…そしておっぱいも…」
「なんかおちんちんがはち切れそうな程に勃っちゃった…」
バッタ♀「気に入ってくれてよかった…じゃ、もっと気持いい事しようか?」
「私のマンコにあなたのオチンチンをぶち込んで…」
バッタ♀に誘われるがままにバッタ♂はいきり勃った性器を
彼女の性器に挿入し、そして射精した。
バッタ♂「あぁ…お姉ちゃんの中も気持ちいい…」
「はち切れそうだったオチンチンから熱いものが出ちゃう…」
バッタ♀「あぁ…ボクの熱いものが私のマンコに響くわ…」
二人は何時間も互いの性器を接合しながらおんぶしていた…(*1)
そして数時間後…
バッタ♂「ハァハァ…お姉ちゃん、もうオチンチンから何も出ないよ…」
バッタ♀「ボク、いっぱい出したのね…おちんちん抜いていいわよ」
「けど、まだおんぶしたままでいてね…」
バッタ♂「うん、その分お姉ちゃんをもっと気持ちよくしてあげるよ」
バッタ♂の腕はバッタ♀の胸を愛撫し、精を出しきったバッタ♂の性器も
バッタ♀の性器から離れても尚、名残惜しむかの様にその先端で愛撫していた。
しばらくして、バッタ♀の腹がはちきれんばかりに膨らんた。
バッタ♀「これから一緒に降りて卵産むところを…うっ、こんな時に!」
バッタ♂「大丈夫、お姉ちゃん?」
地上へ降りようとした矢先、バッタ♀が産気づいてしまった。
彼女の止めようとする意思とに逆らうように性器が大きく口を開けた。
その直後、彼女の性器から泡の塊がぼつぼつと、次第に勢い良くひり出され、
とぐろを巻く様に塊を形成した。(*2)
バッタ♀「まだ…出ないで…私の可愛い…た…卵が…も…漏れちゃう〜!!!!」
『ブリブリブリブリ!!!!!』
そう、彼女がひり出してたのはバッタ♂との子である卵であった。
バッタ♀「き、気持ちいぃィィィ…けど…と…止めないと…」
『ブリブリブリブリ…』
ようやくバッタ♀が性器を御した時には、大量の卵がひり出された後だった。 「もう孵ることもないし、他の虫達のごちそうになるしか無いのね…」
バッタ♂「けど、まだお腹が膨らんだままだよ…」
バッタ♀の胎内にまだ受精卵が残っていた。
バッタ♂「だけど、ボクが気持ちよくしてあげたせいで、お姉ちゃんの卵をこんなにダメにしちゃった…」
バッタ♀「いいのよ、私が我慢できなかっただけだから…」
気を取り直して二人は(おんぶしたまま)地上に降り立った。
二人の遺伝子入りの「排泄物」を後にして…
バッタ♀「(アスファルトに性器を擦りつけて)ハァハァ…ここは硬すぎてダメね…」
「(硬い土に(ry)ここもダメね…」「(乾いた砂にry)ここもダメね…」
いつ催すかわからない中、バッタ♂を背負いながら産卵場所を探すバッタ♀。
バッタ♀「適度に湿ってる上に柔らかい…ここでいいわ…」
『ブリブリブリブリ!!!!!』
ようやく産卵場所を見つけ、性器を地表に更に擦り付けるバッタ♀。
その直後、胎内に残っていた卵をその地下に産み落とす。
(地下では彼女の性器から伸びた産卵管が深部まで掘り当てた後、
先程の泡に包まれた卵を穴を埋め尽くさんばかりに産み落としていた)(*3)
バッタ♂もそんな彼女を励ますように背中から愛撫する。
バッタ♀「ハァ…私達の赤ちゃん、いっぱいいっぱいひり出してあげる〜!!」
バッタ♂「いまのお姉ちゃん、これまでに無い程気持ちよさそう…」
そんな調子で数カ所で同じ行為を繰り返していた。
数時間後、あれほどまでに膨らんでいたバッタ♀の腹も目立たなくなっていた。
卵が尽きたのだ。それでも、二人は何かに突き動かされるように産んでいた。
明らかに泡の中に卵が入ってないにも関わらず…
しかし、そんな二人に異変が起きた。
バッタ♂「お姉ちゃん…ボク…眠くなってきちゃった…」
バッタ♀「そういえば私も…体にもマンコにも力が入らなくなっちゃった…」
バッタ♂「お姉…ちゃ…ん…おや…す…みな…さい…」
バッタ♀「ボク…もう…寝ちゃっ…たの…そろ…そろ…私も…」
以後、二人は二度と起きることはなかった…
しかし、その顔は安らかなものであった…
二人のバッタ人間は結ばれてから片時も離れること無く行動を共にしていたが、
終末の時を迎えても尚、離れることはなかった。
(ちなみに、その後に及んで尚バッタ♂の腕はバッタ♀の胸を揉みしだき、
互いの性器も役目を終えたにも関わらず結合されていた) イメージ用画像&動画
(昆虫の画像を使用してますので、不快と思う方はNGを入れてください)
(*1)のイメージ用画像
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5406466.jpg
(*2)のイメージ用動画
ttps://www.youtube.com/watch?v=lqwBwb40fWE
ttps://www.youtube.com/watch?v=p89or5dfmdg
(*3)のイメージ用画像
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5406700.jpg 以上、投下終了
ネトゲやりながら書きなぐったので
至らないところがありますが… 「あーぼっちゃま! おかえりなさーい!」
けだるい学び舎の授業から解放されて廊下をぶらぶらと歩くテオドール。その白い耳を底抜けに明るい声が打った。彼が足を止めると横の窓から長い鼻面がにゅっと突き出してくる。
「マルガ、静かにね」
「はいなー」
ふんふんと毎回わかったように頷きながらも一向に改善する様子のないメイドの鼻先をテオドールはつんとつついてやった。
テオドール。そう名づけられた少年はこの都市を統べる山羊人の名門一族の嫡子である。思慮深い両親の性情を受け継ぎ、やや引っ込み思案なところがありながらも優しい少年に育っている。
彼に窘められた彼女は狼人だ。道で行き倒れているところを捕らえられ、もろもろの事情によりこの屋敷でメイドとして働いている。マルガレットという名を与えられて。
そんな主従は歳が近いこともあって仲が良い。テオドールとしては自分のことを仔供扱いしない数少ない威張れる相手。マルガレットとしては――
「ぼっちゃま、今日はなに持ってるの?」
窓から顔だけ出したマルガレットの視線はテオドールのポケットにぴたりと固定されている。黒い鼻がふんふんと忙しなく動いていた。
「クッキーだよ、クッキー。アーモンドが入ったやつ」
「やったあ、大好き!」
大好きなのはクッキーだよな僕じゃないよな、と言いたい気持ちを抑えてテオドールはポケットからクッキーを取り出した。
「まだあげるって言ってないだろ」
「ちょーだいよー」
窓枠に手をついてマルガレットはぴょんぴょん跳ねた。そんな真似をしているとお仕着せのメイド服に身を包んだ小柄な彼女はかわいらしいぬいぐるみのようだ。
いやしいんだからもう、とテオドールは溜息をついて包み紙を解いた。
良家の子息が通う学び舎といっても、テオドールが通うそこはまだ角も生えていないような幼い少年しかいない。
往々にしてそのような年齢の子供というものは我侭で気まぐれなものである。何不自由ない生活をしていれば、なおさら。
そんな彼らを釣るためにお菓子が配られているのだが、困ったことにテオドールは甘いものが苦手なのだ。
級友にやるのも癪なので毎日持ち帰っていたそれを目ざとく見つけたのがこのマルガレットである。
両者の利害は一致したというか、あんまりしつこいのでテオドールが根負けしたというか。
遂に姿を現したクッキーを前にして、灰の瞳がきらきらと輝いている。はやくはやく、と近づいてくる鼻先を押し返して、テオドールは説教してやることにした。
「マルガ……お前、メイドの仕事がなんなのかわかってる?」
「うん。ご飯食べて、お洗濯して、穴掘って、寝ること。です!」
「……うんじゃなくて、はいだろ……」
「うん」
こっくりと頷く狼人にテオドールはがっくりした。これで自分より年上というのだから。
庶民だからなのか、それとも狼人とは皆こんなものなのだろうか。
テオドールにはそのどちらよりもまず、マルガレットであるから、というように思われた。
なにしろマルガレットときたら台所接近禁止令が出されているのだ。
彼女がいったいぜんたい何をやらかしたのか。テオドールは知らないがだいたい想像がつく。
このくいしんぼおおかみを食べ物に近づけておいて何もない方がおかしいのだ。加えて田舎者だから屋敷での常識もない。
大方ちょっとくらいやらかしてもどうにかなる庭師の手伝いばかり任されているのだろう。 「ねーえーぼっちゃまー」
「ああもう……わかったよマルガ。ほら、手出して」
「うん、あっ」
差し出された手はどちらも土で汚れていた。両方の手を引っ込めて、マルガレットはむむむと鼻に皺を寄せて考え込んでいる。
「なにか植えてたの?」
「ううん、耕してた……どうしようかなー」
いつもはぴんと立っている形の良い三角耳がへにゃんと垂れている。テオドールがなんとはなしにそれを眺めていると、ぴょこっと立った。
二人の目が合うとマルガレットはにっと笑った。
「ぼっちゃま、あーん、てして」
「あーんって、お、お前、ええと……はしたないぞ!」
「なんで? クッキーが汚れなくていいじゃない」
「それはそうかもしれないけどさ……」
主人に給仕させるメイドなど前代未聞ではないだろうか。とはいえマルガレットにメイドとはなんなのかを説けるほどテオドールは大人ではなかった。
餌をやると思えばいいのかもしれない。そうしよう。うんうんと頷いてテオドールはマルガレットの思いつきに乗ってやることにした。
手ずから誰かになにかを食べさせる。盗み見ることしかできないような大人の戯れのまねごとの誘惑は強かった。
「まあ、いいけどさ。お前ね、こういうのは、はしたないことなんだぞ。やっちゃいけないんだぞ」
「わかってるよー。でも、やってくれるんでしょ?」
「今回だけだからな。ほら、口あけて」
彼の言葉に従って曝け出されたマルガレットの口内にはずらりと白い牙が生え揃い、それはテオドールの本能的な恐怖を呼び覚ました。
捕食者の象徴が被捕食者の心臓に囁きかける。クイタイクイタイオマエヲクイタイ。
「ヒッ」
情けない悲鳴をあげてテオドールはあとずさる。その途端に口は閉じられ、恐ろしい捕食者は見慣れたメイドに早変わりした。
「ぼっちゃま、どうしたの?」
「え、あ、ああ、いや」
きょとんと首を傾げるマルガレットの顔が見られなくて、テオドールは暴れる心臓のあたりを押さえたまま下を向いた。
落ち着いてみればわかることだ。マルガレットは他の狼人とは違う。あの残虐で人を生きたまま喰らうという狼人とは。
「なんでもない。噛むなよ」
「咬んだりしないよーもー」
「いやちょっと待て、約束しろ。噛むなよ。絶対に噛むなよ。噛んだらもう二度とお菓子あげないからな」
「うんっ! わかったっ! 咬まないっ!」
きりっとしてそんなことを言うマルガレットにもう一度念押しをして、テオドールはようやくクッキーを手に取った。
白い牙は相変わらず恐ろしいものの、後ろでぶんぶん振られている尻尾を見れば恐怖も萎える。
長方形のクッキーを桃色の舌の上に置くと、なまあたたかな吐息が指先に触れた。不愉快であるべきそれが、ひどく、心地よい。生々しい肉の温度。自分ではない誰かの体温。
おあずけを食わされた口の端からつうっと透明な涎が一筋垂れて窓枠に落ちて、そうしてテオドールは慌てて手を引っ込めた。
すぐさま開きっぱなしだった口はぱくんと閉じられてむぐむぐと動く。
「おいしー! ぼっちゃま、ありがとね」
「あ……ああ、うん。そうか。よかったな」
よこしまな気持ちを抱いていたのはテオドールだけのようで、マルガレットはわふーんと幸せな微笑みを浮かべて両手を頬に当てている。
その拍子に灰色の毛皮が土で汚れたが彼女は気にもしていないようだった。 「そういえばマルガレット」
とりあえず、説教。恐怖と官能に揺らぐ幼い自尊心はそうすることを選択した。テオドールがわざといかめしい声を作って腰に手を当てるとマルガレットも慣れたものでぴしっと姿勢を正す。
「なあに?」
「聞いたぞ。お前、初めての給金をその日のうちに全部使っちゃったそうじゃないか」
「うん」
マルガレットは悪びれた様子もなく頷いた。小耳に挟んだ使用人の噂から鎌をかけてみただけなのだが、本当に使い切っていたらしい。
あまりといえばあまりのことにテオドールは言葉を失った。
「おいしいものがいっぱい食べられたよ。次はいつもらえるんだろ。ぼっちゃま知ってる?」
「……お前……」
けいかくせいってなあに? たべてもいい? 無邪気な瞳がそう言っている。
テオドールとて実際にお金を使ったことはほとんどないし、もし今お金を持っていてそれを計画的に使えるかと問われたら自信がない。
自信がないが、いくらなんでも、ここまでひどくはない。テオドールが呆れ果てているとマルガレットはぷいと横を向いた。そのくせ耳だけが彼の方を向いている。
「私、お金を使うの、初めてだったから……みんなして同じこと言うんだもん。お金って欲しいものと交換するために使うんでしょ? 私、食べ物が欲しかったから、食べ物と交換したんだもん」
「マルガ、財産ていうのは、貯蓄と、運用が大事なんだぞ」
「なにそれ」
「えっと……なんだっけ……とにかく、大事なんだ」
教師の言葉をそのまま受け売りしたものだから、テオドールはそれ以上の説明ができなかった。ここぞとばかりにマルガはふふんと胸をそらす。
「ほーら。ぼっちゃまだって、お給金もらったら、食べ物買っちゃうよ!」
「それはない」
「そう?」
「そうだよ」
「そーかーもねー」
攻勢に入ったマルガレットはにやにやと牙を剥き出して笑っていた。バカにバカにされると腹が立つ。
テオドールは頭を捻り、どうにかこうにか、年頃の女性によく使われている一撃を引っ張り出してきた。
「そんなんじゃ嫁の貰い手がなくなるぞ!」
「結婚なんてしないよ」
それをさらりと返されて、彼は一瞬で飽和してしまった。彼女は意地になって言い返したのではない。ただ単に、そうである、という事実を述べただけの、ひどく静かな言葉だった。
「しないの? 結婚」
うん、とマルガレットは頷いた。
「誰か……好きになったり、しないの?」
「しない」
「で、でも……」
「愛がなくても結婚はできるよ。でも、私は、しない。誰かを好きになったりしないし、愛したりなんてできない」
じっと覗き込まれて、その瞳の灰色が、真に燃え尽きた灰の色そのものであるとテオドールは知る。
「縁を結んでまぐわえばいずれ情もわくだろうけど」
少し掠れた甘い声が耳に触れる。
「そういう気持ちに私はもう耐えられない」
ざらりとやわらかな舌がテオドールの指先を舐めた。
それで満足したのか、マルガレットはくるりと踵を返して窓から離れた。とことこ去っていく灰色の尻尾を見つめながら、テオドールはぼんやりと廊下に立ち尽くしていた。
マルガレットが、自分の知っている狼人でくいしんぼで田舎者でちっちゃなかわいいメイドとして最初からぽんと生まれてきたのではなく――ひとりの人間として生まれてきて、
自分が知らない人生を生きてきて、そうしてここにいるのだと――まだ幼い山羊人の少年は了解したのだった。
テオドールはのろのろとクッキーを包んでいた包み紙をポケットに突っ込んで、それから、舐められた指を口に含んだ。甘いはずのその指はなぜだか仄かに苦かった。 おしまい。
田舎っ娘くいしんぼオオカミおねえさんメイドで暗い過去餅とかもうゾクセイマシマシです。ぼっちゃんでは手に負えません。
あとタイトルは間違えたんじゃなくてハンガリー語が名前欄に入力できなかったのに気づかずコピペしてただけです。
いちおうハンガリー王女マルガリタが元ネタなんだぜ、ということでここはひとつ。 だら長いので途中で止まったら規制で死んだものと思ってください
できるだけ今年中に出し切りたいです
本文中で説明し忘れたのですが、犬人と猫人が番ったら犬人と猫人のどちらかが産まれる、
そんなおおらかな生殖システムという設定でお願いします
墓土のにおいがする。
そんなことを考えながら私は旦那様の濡れた肩をタオルで拭いました。
朝方からの雨はまださらさらと降り続けています。先代の大旦那様が亡くなられたのもこんな雨の日でした。幸か不幸か、私は大旦那様が身罷られるまさにそのときに居合わせたのです。
旦那様はベッドに伏せる大旦那様の手を握り、耳元で何事か囁いておいででした。あのときの私は、部屋の隅でじっと自分の手を握り締めたまま、大旦那様が息を引き取られるのをじっと見つめていました。
退出する機会を逃したせいで、最期の瞬間に父と息子を二人きりにしてさしあげられなかったのが、今でも心残りです。
「エリシャ、エリシャ」
私がそのようにぼんやりと物思いに耽っていると、旦那様にがぶりと手を甘噛みされました。
「にゃっ、なんです、もう」
「それはこちらの台詞だよ。さっさと拭いてくれ」
「あっ……もうしわけございません」
私は慌てて旦那様の濡れた体をタオルで拭きます。主人の体に手を触れるのですから雑にならないよう気を使わねばなりません。とりわけ、尻尾を拭くときなどには。
「尻尾、失礼します」
「うん」
旦那様の貫禄のあるふっさりとした尻尾。尻尾の美しさなどは種族それぞれですが、旦那様の尻尾は犬人の中でもひときわ素晴らしいものです。
これを毎日お世話していると、自分の斑でひょろながい尻尾がなにやら恥ずかしく思えてしまいます。
どれだけの水を含んでいたのか、尻尾をタオルで包むとじわっと湿りました。新しいのと取り替えた方がいいかしらん、と私が考えていると、いたずらな手が私の尻尾をひょいと捕まえました。
「にゃあ! おやめください、旦那様!」
「いやなに、豹の斑尾は実に美しいと思ってね」
「ありがとうございます、お放しください、どうか、後生ですから」
「エリシャも僕の尻尾を握っているじゃないか、おあいこだよ」
「にゃう」
こういうお方ですから口では叶いません。私が力づくで尻尾を取り返すと、旦那様はくつくつと笑って暖炉の傍に行ってしまいました。
「着替えるからもういい。風呂は沸いているか?」
「はい。ご夕食はどうなされますか?」
「今日はピウニー卿の晩餐に与ってきたからいらない。夜食もだ」
「かしこまりました」
タオルを片付けた私を旦那様は手招きします。尻尾を掴まれないよう背中に引っ込めてから、私は旦那様の横に並びました。
「なんでしょう」
「火に当たりなよ」
「いけません、そんなこと。仕事がまだございます」
「夜食もいらないし風呂も沸いている、僕付きの君に他に仕事があるのか?」
「まあ、ないといえばないような……わかりました、当たらせていただきます」
ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う、そういう人です。諦めた私が暖炉に手をかざすと、旦那様は満足げに笑いました。その顔があまりにも仔犬の頃そのままなので呆れるやらおかしいやら。
つい私もくすりと笑ってしまいました。 旦那様は私より一つ年下です。出稼ぎのために故郷を離れ、この屋敷に斡旋された私は、旦那様の遊び相手をよく務めさせられました。当時の旦那様はお母上を亡くされてまもなく、それはそれは大変な暴れん坊でした。
毛虫、泥水、ガム……されたことを思い出すと今でも首の毛が逆立ちます。私が一等ひどい目にあっていたのは間違いありませんが、家庭教師に執事に庭師にメイド長、挙句の果てには大旦那様すらも暴君の脅威を被っていました。
もし旦那様が主人ではなく私の弟だったら全身の毛を剃りあげていたところです。とはいえ人は成長するもの、歳を重ねる内にその情熱は正しい方向に生かされるようになり、私の苦労も減りました。
四六時中つき合わされていたせいで教養の真似事くらいは身についたのですから、それでよしと思うようにしています。
あのときのどうにもならない子犬が、今では立派な大人になり、こうして父の跡を継いで貴族の務めを果たしている。不思議だなあと思いながら、私は火に照らされる旦那様の横顔をしみじみと眺めていました。
「どうした?」
「いえ……」
私の視線に気づきながらも、旦那様はじっと暖炉の中で燃え踊る炎を眺めています。
「……君も、父上の墓に参りたかったか?」
「そんな恐れ多いことはできません」
「ふうん……」
旦那様は不機嫌そうに鼻を鳴らして、暖炉にくるりと背を向けました。
「今日で父上が死んでちょうど一年。これで僕も自由になるというものだ」
「自由、ですか」
「そう、自由。この家が僕の思い通りになる、ということだ」
「ハレムでもお作りになりますか?」
少々はしたなかったでしょうか。旦那様は目をぱちくりさせながら私を見て、それからにやりと笑いました。
「なるほど、何人囲ったものかな? エリシャ、君はどう思う」
「相手になさる女性はお一人だけにしておくのがよろしいかと存じますが」
「先に言い出したのは君だろうに。言いだしっぺだから君も入れてやろう」
「結構です」
「遠慮するな」
「率直に申し上げますけど、嫌です」
「なんだ、妬いたか?」
「旦那様、たとえ冗談でも女性にそのようなことを言うものではありません!」
本気で言っているわけはないと思いますが、よりにもよって命日にそんなことを言っているようでは先が思いやられます。大旦那様も天国で呆れていらっしゃるに違いありません。にやにやしている旦那様の肩を引っ叩いて私は風呂に追いやります。
「そのふしだらな考えを洗い流してくださいまし」
「君ね、メイドが主人に手を上げるなよ」
だというのに我儘な旦那様は暖炉の前から動こうともしませんでした。諦めて暖炉の火に当たりながら、私は心の中だけで溜息をつきます。
内心をあまり表に出す方ではありませんが、旦那様がこんな風に面倒を言って絡んでくるのはかなり機嫌が悪いときです。要するに八つ当たりです。
こういうときは私に無理難題をふっかけてくるのですが、困ったことに、大人になって知識と権力を得た分、子犬の頃より性質が悪いのです。尻尾を引き抜いてやりたいと思ったことは一度や二度では済みません。
幼馴染としてそれだけ気を許してくださっているのだ、と自分に言い聞かせることで耐えることにしています。
旦那様はぷいと暖炉を離れるとベッドサイドテーブルの上に用意されていたワインボトルを片手に戻ってきました。メイドの私が飲むわけがありませんからグラスはひとつきりです。
「旦那様、私がやりますから」
「エリシャ」
差し伸べた手はすげなく撥ね退けられました。もはや不機嫌なのを隠そうともしなくなった旦那様は立ちすくむ私の前をうろうろと歩きます。
「君は僕のメイドだな?」
「はい、旦那様」
「つまり、僕の命令に従う義務があるということだ」
「……はい」
まさか飲めとおっしゃるのでしょうか。私はとにかく弱いたちなのでお酒を口にしたことはそれこそ数えるくらいしかありません。
それにいくら旦那様のお言いつけとはいえ、仕事中に酒を飲んだことがメイド長にばれたらクビにされることも十分考えられます。
どうしよう、どうやって断ろう、でも飲んですぐ帰って、口をよく漱いで寝てしまえばばれないかもしれない。そんな愚かなことをつらつらと考えていた私に旦那様が突きつけたのは、もっと惨い要求でした。 「乳を出せ」
耳を疑いました。疑いましたが、現実は一向に変わりませんでした。旦那様の寝室で、私と旦那様の二人きり。暗闇の中で彼の青い瞳がきらりと光りました。
「だ、だんなさま、それって」
「二度は言わない、エリシャ」
私の前に立っているのは、身分の差こそあれど気安い幼馴染ではなく、従僕に絶対的な命令を下す主人でした。でも、だからこそ、私は彼に詰め寄っていました。
「なんで、なんで私にそんなことを言うんです! わ、私は、あなただってっ!」
「エリシャ」
さっさとやれ。彼の態度がそう告げています。私は……なにかを言おうとして、そのどれひとつとして言葉にすることもできず……シャツのボタンを、ひとつ、外しました。さらさらと降る雨の音がそこから身の内にするりと染みこんできました。
珍しいことではありません。咎められるべきことですが、主人がメイドに手をつけることくらいよくある話です。もちろん私は旦那様にそんなことを求められたら断るつもりでいました。
私たちは主人とメイド。その範を破ってはいけないことぐらいわかっています。ああ、でも、けれど――もし。求められたら。そういう気持ちを示されたら。そんなことを考えていた私もいたのです。
男性の卑しい欲望をぶつけるためでもよかったのです。はっきりと言葉にしたわけではありませんが、旦那様も私のそういう気持ちを察していて、同じような気持ちを抱いてくれていると。そう信じていたのに。現実は残酷でした。
旦那様はただ八つ当たりのためだけに私を辱めようというのです。私になんの興味もないままに。
暖炉の炎に照らされて影絵が不恰好な踊りを続ける中、もっと不恰好な私はシャツのボタンを全て外し、肌着を捲り上げました。乳を出せというからには、ブラも取らなくてはならないのでしょう。
豹斑によく似合う白だと気に入っていたそれが、ひどく安っぽくてみっともないもののように感じられて。それを目にした旦那様はなにも感じていないようで。気づけば私の目からはぽろりとひとつぶの涙がこぼれていました。
それでも手は勝手に動いて、私は求められた通り旦那様に乳を差し出したのです。
「着やせしているとは思っていたが、なかなか豊かな乳じゃないか、エリシャ」
「ありがとう……ございます……」
彫刻でも語るような物言いで旦那様は私の胸を褒めました。そして何を考えたのか、ワイングラスを胸の合間に挟みました。冷たい異物の感触に毛が逆立ちます。
「旦那様……?」
「エリシャ。グラスが落ちないように自分の手で乳を押さえろ。できるだろう? これだけ大きいんだから」
「……ッ!」
旦那様の口元は笑っていますが、目はまったく笑っていません。どこまでも冷たく私を観察しています。おそらくはこの胸に巣食う卑しい想いまで。だから旦那様はこんなことを命じられたのに違いありません。
主人を欲しがるメイドなぞ商売女と同じなのだと、こうやって玩具のように弄ばれるのがお似合いなのだと、そう思い知らせるために。言われたとおりに手で押さえると、ワイングラスは私の胸の谷間にぴたりと収まりました。
堪えなければいけないと思うのに、ほとほとと透明な雫がグラスの中に落ちてゆきます。それは私の中のなにかが溶けてなくなっていくようでした。
旦那様はワインの封を切って中身をグラスに注ぎいれました。たちまちに冷たく赤いものが胸を満たします。身じろぎした私を手で制し、旦那様はぐいとこちらに顔を近づけてきました。
「だ、旦那様」
「動くなよエリシャ。動かないように、ちゃんと抑えていろ」
冷たい声で旦那様はそう命令すると……あろうことか、その長い舌を伸ばして、ワインをぴちゃりと飲んだのです。私が胸に挟んでいるグラスの中に注がれたワインを。
舌が動くたびに胸に伝わって、直に乳を舐められているようです。旦那様の鼻息が毛皮をくすぐります。雨音の中ではぴちゃぴちゃという音がやけに際立って聞こえます。
そしてなにより、旦那様が私の血を口にしているようで。それを、うれしい、と感じてしまったのは、女の業でありましょう。 ふしだらな戯れとワインの香りに当てられて、私はいつしか陶然としていました。だから忘れていたのです。これが罰であることを。
「エリシャ……エリシャ」
「はい……」
名を何度も呼ぶ旦那様に私は夢うつつで返事をしました。と、私の胸からぐいとグラスが抜き取られました。いつのまにか半分ほどになっていたそのグラスを揺らし、旦那様は私を睨んでいます。
不意に与えられた喪失感をどうしていいものやらわからないまま私がその瞳を見つめ返すと、旦那様は、く、と笑いました。
「乳首が立っているぞ」
「にゃっ……やっ、やあっ」
慌てて胸を隠すと言われたとおりに自分の乳首が硬くしこっているのがはっきりとわかってしまい、私は恥ずかしさで全身の毛が抜け落ちる思いでした。
そして自分にしかわからないことですが股をぬるりと伝うものがあります。もう死んでしまいたい。
「飲め、エリシャ」
口元に押し付けられたグラスを突き放すことなどとてもできなくて。私は傾けられるままに、グラスの中身を一息に干しました。口の中に葡萄の甘い香りがどっと広がって喉へ滑り落ちていきます。
旦那様が飲んでいたワインを同じグラスで飲むのは、そう、まるで、口付けのようで――私はふわっと落ちていきました。
「じゃじゃーん!」
「エ、エリシャ!?」
「あ、旦那様ちゃんとお風呂に入ってるね。いい仔いい仔」
「エリシャ、君、潰れて寝たんじゃなかったのか」
「えー? なにがー? 旦那様もお風呂で寝るの? いいよ、起こしたげるから」
「君、酔ってるな……?」
「酔ってなんかないもんにゃーだ」
「いや、酔っている」
「って、あー! やだー旦那様裸じゃん!」
「服を着て風呂に入るバカがどこにいる」
「そっかー、そーだよねー。じゃー私も脱ぐ!」
「えっ、ウォッ、こらっ! 脱ぐな! 入ってくるなああああ!」
「じゃぼーん!」
「うぶっ……」
「えへへへ……ねえ旦那様、そんなに私の胸好きだったの? 私のことは?」
「えっいやっその、これには、わけが、あー、おい」
「私ねたまに旦那様が私の胸見てるの気づいてたからね。そういうのってわかるんだよ」
「それは君が気づいたからであって、見られているのに気づかなかったときだってあるだろうに」
「じゃあ私が気がつかないときに見てたの?」
「……」
「そうやって都合悪いと耳伏せちゃうの治ってないね、ギル。ねえ、名前呼んでいい? ギル、ギル、ギルバート」
「こら、メイド」
「私メイドだからね、だからしっかりやろうって思ってたの」
「何の話だ」
「だってねえ、旦那様立派になったから、私も立派なメイドにならないといけないかなって思って」
「……そうか……」
「旦那様どう? 私のおっぱい好き? ほら、実はけっこう自信あったんだよね」
「こらっ押し付けてくるなっああっくっついてもくるなっガルルルルルルルッ!」
「やだなーそんな牙剥いちゃって。ほら、ぎゅーってくっつくとね、ほら……」
「……エリシャ?」
「すー」
「なぜここで寝る……」 いいですなあ
そしてラストの豹変っぷりにワロタ
豹だけに 私がふっと目を覚ますと、そこは見慣れた天井でした。柔らかな感触からするとベッドに寝かされているようです。薪がぱちぱちと燃える音が耳に届きます。
窓の外は静かで、雨はすっかりやんだようでした。なんだか寒いなあ、と思った私は体をきゅっと縮めて……それから、慌てて起き上がりました。
旦那様はベッドに腰掛けて私を見ながらワイングラスを傾けていました。その顔は心なしかげっそりしています。
「エリシャ、起きたか」
「もっ、申し訳ございません旦那様、こんな!」
主人から寝床を奪うなどメイドにあってはならないことです。私は慌ててベッドを出ようとして、そこでぴたりと止まりました。今の私は、下着の一枚すらも身に着けていません。
そんな私が主人のベッドの中にいるとは、つまり、そういうことなのでしょうか。そう気づくと胸がとくとくと早鐘を打ち始めました。
「いや、いいから……覚えていないのか?」
「ええと、あの、ワインを口にして……それから記憶がなくって」
そうか……と深い深い溜息をついてから、旦那様はグラスを置いてシーツに滑りこんできました。
それがあまりにも自然な動きだったものですから、私は逃げることもできず旦那様と同じベッドの上にいることになってしまいました。もうどうしたらよいやらわかりません。
私は膝を抱えて座り込み、シーツを体にぎゅっと巻きつけました。
「君は物凄く酒癖が悪いぞ」
旦那様はそんなことを言って俯く私の頭を撫でます。温かく大きな手に旦那様の男性を意識してしまい、私はいっそうどうしようもなくなってしまいました。
「そ、そんなにですか……?」
「ああ……あの暴れぶりじゃ僕の手に負えない」
そんなことを言って笑う旦那様はいつもの優しい旦那様のようで、でもどこかあの冷たい気配が漂っていて。
どうしていいのかわからなくなった私はシーツに顔を埋めると最も大事な質問をすることにしました。
「それで、あのですね……旦那様」
「うん」
「その……やって、しまったん、でしょうか」
「何をだ?」
「なにって……だから、その……男と女の……すること……を……」
「自分でわからないのか?」
「わかりません! 経験が、ないので!」
私が思わず顔を上げて吼えると旦那様は舌で何度も鼻を舐めながら手をもじもじと擦り合わせました。
「いや、してない。大丈夫だ。君が裸なのは自分で脱いだからだ」
「ぎにゃあ……ぜんぜん大丈夫じゃない……」
私が膝を抱えてシーツを濡らしていると、旦那様は背中をよしよしと撫でてくれました。その手が嬉しくて、またシーツが濡れました。 「エリシャ、こんな場でなんだが、聞かなければいけないことがある」
私がひとしきり泣いたところで旦那様は真面目な顔をして言いました。もちろん主人の言うことですから私もはいと頷きます。
「君は……自分の父親を知っているか?」
「いいえ。母からはなにも。聞くとひどく叱られたので、よく知らないんです。母は外へ働きに出て、私を孕んで帰ってきたと、村の人からはそう聞きました」
「……そうか……」
彼と私の仲ですから、これくらいのことは話したことがあったように思います。父なし仔ではありますが、私の村はあたたかなところだったので、私は特にひどい扱いを受けることもなく、母の下で育つことができました。
仕送りばかりでなかなか手紙を出す暇もありませんが、母も元気に暮らしていると聞きます。
旦那様はふうと頭を抱えて、もう一つ、と指を突き出してきました。
「君がこの屋敷に勤めることになったのは?」
「はい。うちの村は貧しいものですから、村の人に紹介してもらった口利き屋に頼んで、お屋敷で働くことになりました。旦那様も何度かお会いになったことがあるはずですよ。ほらあの、右耳がちぎれた猪のグレゴリーさんです」
「まあ、そうだな……」
旦那様はなぜだか更に困った様子で頭をぐしゃぐしゃとかきまぜています。
「旦那様は、私の父が誰なのかご存知なのですね? その私の父が、なにか旦那様によくない人なのですね?」
ここまで言われてしまえば私でもわかります。私の言葉に旦那様は頭をかき回すのをやめてベッドに突っ伏しました。ふうう、と息を吐くたびにその大きな背中がゆるやかに上下します。
その呼吸に目を取られていると、旦那様はぽつぽつと語りはじめました。
「そのグレゴリーだが、どうも悪い仲間と付き合いがあったらしくてね……今は牢に入っている。生きて出ることはないだろう」
「えっ!」
私にとってのグレゴリーさんは、なにくれとなく面倒をみてくれる気のいいおじさまでした。都会に出たばかりで右も左もわからない私が、太鼓腹を揺らして笑うあの猪人にどんなに助けられたことか。
そんなグレゴリーさんが犯罪者、それも二度と牢から出られない程の悪人だったなんて。あまりのことに何も言えないでいる私の頭を優しく撫でながら旦那様は言葉を繋ぎます。
「それで奴はどうしても話さなければいけないことがあると僕を呼んでね。最初は放っておこうと思ったんだが、あまりに必死なものだから、まあ、僕の方にも伝手があって……話してきた。そこで、君の父の事を聞いたんだ」
旦那様の声にはひどく苦いものが含まれていました。この様子では種族も知らない私の父はさぞや非道い人間だったに違いありません。そして、そんな卑しい人間の血が自分の中に流れている。
そう考えるだけでざあっと血の気が引く思いでした。私を撫でる手を止めて、旦那様はふう、と息を吐きます。
「エリシャ。君が、君の父親が誰なのかを知っていると、いろいろと面倒なことになる……そういうことだ」 そして、そっと体を寄せて、私を見つめます。旦那様の瞳はほんとうに綺麗な青の瞳なのです。そんな瞳に覗きこまれて、私は空を覗きこむようでした。
エリシャ、と旦那様は私を呼びます。
「正直に答えてくれ。君は自分の父親が誰なのか、知っているか?」
息を吸って、吐いて。私は答えます。
「いいえ。私は私の父親が誰なのか知りません。それにもし、私が自分の父親を……知っていたとしても、旦那様を苦しめるようなことは、しません。神に誓います。私、私は……」
その先を告げることができなくて、私は言葉を切ります。しばらくの、沈黙がありました。それから旦那様は、そうか、と言って、私の肩に触れました。
「そうだろうとは思っていたんだ。信じてもらえないかもしれないが、信じていたんだよ、エリシャ」
旦那様の茶色い手が白いシーツの上を滑って私の体の輪郭を顕わにしてゆきます。肩を離れ、腕を握り、膝を掴み、胸を弾き、喉を這う。旦那様の触れたところに炎で炙られたような疼きが私の体に刻まれます。
私はうっとりと喉を鳴らして彼の愛玩に甘んじていました。
「でも……信じているからこそ……もし、と思うと。確かめずにはいられなかったんだ。もし君が、知っていて、僕の傍にいたのなら、と思うと……」
旦那様の目には光るものがありました。そのいくつかがほろっとこぼれてシーツに染みを作ります。
「すまないエリシャ、本当に、すまなかった」
ついにたまらなくなって、私は旦那様をぎゅっと抱きしめました。震える広い背中に手を回して、精一杯、心をこめて。
「いいんです、旦那様。今、私を信じてくださるのだから、それだけでいいんです。それだけで……」
旦那様は疑わなければならないほど私のことを信じてくれていた。それを知って私は自分の中に流れる卑しい血に感謝すらしました。
私の父親が誰だろうが、それが問題になろうが、そんなことはどうだっていいのです。今、ここに、この腕の中に、旦那様の血の滲んだ内心が私に捧げられているのだから。
旦那様の逞しい腕が私の背中に回されて、ぐっと引き寄せます。彼の大きな肉体に包まれて私はにゃあと鳴きました。このベッドの上で、私と彼はなにものに邪魔されることもなく、ふたりきり。
触れたところから互いの体温が混ざり合い、ひとつになっていきます。そうして、いつまでもいつまでも、私たちは抱き合っていました。 ……あれ。おかしいぞ。
普通、こう、若い男女が二人きりで、ほとんど裸のような格好で抱き合ったなら、その、次があると思うのですが。
私がそおっと旦那様の顔を伺うと、私を見ていたらしい旦那様はばばっと目を逸らしました。なにやら大変やましいことがあるご様子です。
「あの、旦那様」
「なんだいエリシャ」
「その、私、生娘なので、なにかと面倒をかけるかと思いますが……」
「……」
「よろしく、お願いします……」
「……」
旦那様、無視。視線を虚空に固定したまま、うー、とかぐるる、とか唸っています。あまりに腹が立ったので鎖骨にがぶっと噛み付いてやりました。
「いてっ! ちょっ、エリシャ!」
「なんですか旦那様、ここまでしておいて!」
「え、いや、あの、そのう、ええと」
「なんですか、何がいけないんですか? また胸でグラスを挟んだほうがいいですか?」
「あれは君を辱めた上に酒で酔わせて素直に喋らせようと思ってやっただけで、別に好きなわけでは……まあ……」
「じゃあどうして!」
「あの、エリシャさんや、これには事情がありましてですね」
「知りません!」
こうなっては恥じらいもへったくれもありません。私は旦那様の両腕を掴んで封じると一気にベッドの上に押し倒しました。
「旦那様、いくら卑しい使用人とはいえ、女の意地というものがございます。抱いてくださるまで放しませんからね!」
「ええっとだな、エリシャ、いったん落ち着くんだ、落ち着こう、な、エリシャ、話を」
「いいえっ、落ち着いてなんていられるものですか! 不遜は承知の上です、お覚悟を!」
旦那様が困り果てているのをいいことに私は彼の寝巻きを引き裂きます。本当なら破いた時点で首切りになるような代物が私の爪で布切れに変わりました。
やってはいけないことをやる、その愉しみに背筋が震えますが、これからのことに比べたらこんなものは前菜に過ぎません。初めて目にする旦那様のありのままの姿は本当に尊いものでした。
艶やかな茶の毛が、形の良い指先が、厚い胸板が、内より出ずる気品がこの薄闇で光を放つようです。
それを今から私が汚すのです。この卑しく盛った雌猫が。荒くなる息をもう抑えることもせず、私は旦那様に馬乗りになりました。
子犬のように無防備な旦那様に微笑みかけ……微笑みかけて……これからどうしようか考えます。
棒を穴に入れるということは知っていますし、穴は自前の物だからわかるのですが、棒は……この、先程から腰のあたりを押し上げてくるこれで、いいのでしょうか。
とりあえず手で掴んでみると、先端がぬるりと濡れています。指でそのあたりを摘むと旦那様はぐうとかうっとか鳴きました。
「うふふ……」
とりあえず笑ってはみましたが、これからどうしたらいいやら、私はすっかり困り果てていました。棒は私の手の中でどくどくと脈打っています。しかしまあ、こんな馬鹿げた太さのものが本当に入るのでしょうか。
なにやらもうひとつふたつ手順があるような気がします。こんなことなら仲間内で交わされる猥雑な雑談をもっとしっかり聞いておくべきだったかもしれません。 http://novel18.syosetu.com/n4847cl/
規制がどうにもならないので、よくないような気はしますが外部のアドレスを貼ります。
毎回毎回エロに入ると規制されるのはどういう理屈なのやら。
>>131
そのネタ使おうと思ってたのですがいれる場所がなかったです >>137
というかお呼びじゃねぇんだよw
反応みて察しろ ご無沙汰しています。
『山賊の娘ローニャ』の鳥女に悩殺されてしまい、
こんな話を書きました。元ネタがどのくらいの認知度なのか
もうひとつわからないのですが、よろしければどうぞ。
「鳥娘ローニャ」
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5060443
鳥女のビジュアルは、「鳥女 ローニャ」で画像検索すれば
いっぱい出てくると思います。 過疎ったなぁ
獣人・獣化小説から興味が失われたのか
それともpixivとノクターンのせいでここに投下する意味が無くなっちゃったのか ここへの投下でなくて誠に申し訳ありませんが、
「機上のキツネ人間」なる作品をちょうど今しがたpixivに投下しました。
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5525124
獣人化のR18作品です。 乙です!
そして既に閲覧数200超えというpixivの強さも身に染みた >>147様
ありがとうございます。
おかげさまで閲覧数がまる一日で577まで伸びました。
(昨日の「R18男子に人気ランキング25位」だとか)
ランキングのページの上の方など見ると、人の数が本当にすごい場所だと思います。
作品は、感想などコメント欄でも、ここでも、いただけると幸甚です。 それにしても前スレといい本当に過疎っちゃってるなぁ
飽きてしまったか目につかないかPixivに本当に全部流れちゃったか、まぁPixivは感想書こうにも名前出るし書けないんだけども、悲しいなぁ ↑
プププッwwwwwww
またまたパチ負け常習平塚無職貧乏キモヲタ真性童貞ブッサメンおっさんスロダニクオリティwwwww
見る価値ねえヨウツベゴミ糞動画アフィ乞食wwwwwww
http://d.hatena.ne.jp/ikezyuu/touch/searchdiary?word=%C2%E7%C3%AB
噂のid:toney0407さんの情報見っけたんでコピペっとくか。
421 :「名無しわざとか?」とかイヤミを言われた:2007/06/03(日) 14:55:34 ID:JgSt/ eiR
大谷 伸幸(27) 1980年4月7日生まれ
最終学歴は慶応大学卒業、職歴なし
HNたにぃ♪、他に鼻毛大神、スロッ ターニー、ハーン、谷井啓一(仮名)などを 使い分ける
高校時代の友人に俳優の脇 知弘がいる
東京大学合格を掲げながら二浪の末、慶応大学に受かるだけの学を身につけ同校に無事入学
大学二年次に藤本美貴に目覚め全国各地のイベントに出向きキセルや無賃乗車のテクニッ クを磨く
藤本美貴がモーニング娘。に加入すると資金難から活動が困難となり番組観覧に活動をシフト
オタク時代のトレードマークは黄色いハチマ キにブラジル代表のユニフォーム
司法試験を目指すべく大学を自主退学すると 宣言するが挫折、前言撤回し二度の留年を経て卒業
大学卒業後は無職となり親の金とヤフオクで の資金を頼りにオタク活動に向けて再出発
しかし間もなくスロットに出会い生涯スロプ ロとして生きる事を決意、風俗にもハマる
よく出来てますわw >>152
タイトルの正確な名前は今ちょっと忘れてしまったが、確か
「もしも異世界にSNSがあったら」
みたいのに、魔王様(ひきこもり美女)の配下の四天王最強の獣人・ミーコとかいたな…
マンガ版を見る限り、いい素材な美女(スポーツ系な)だったかな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています