【第13号機】新世紀エヴァンゲリオン【第13使徒】
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0001名無しさん@ピンキー2013/10/20(日) 10:56:15.59ID:tkSwGaFI
新世紀エヴァンゲリオン・ヱヴァンゲリヲン新劇場版・コミックス(貞本)版、
その他派生作品を元ネタにしたエロパロ作品を投下するスレです。※sage進行推奨

<前スレ>
【Q公開】新世紀エヴァンゲリオン【12号機】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1350488452/

<まとめサイト(現行)> (★更新ストップ中。「まとめサイト2(新)」に引き継ぎ予定)
【PC用】
http://evaeroparomatome.x.fc2.com
【携帯用】
http://evaeroparomatome.x.fc2.com/i/

<まとめサイト2(新)> ★13/10/20現在工事中(見られません)。
【PC用】
http://evaeroparomatome2.x.fc2.com
【携帯用】
http://evaeroparomatome2.x.fc2.com/i/


<ローカルルール>
前提
1.「1作品」は起承転結を持つ、ひとまとまりのものである
  (短編は「1作品」、長編は複数の「1作品」からなる)
2.本スレはエロパロスレなんので「1作品」にはエロシーンを含む
  (長編作品では、エロシーン抜きの話があるのは可)

以下を推奨する(強制ではありません)
職人サイド
1.1作品を数レスずつ細切れ投下しない(書きながら投下しない)
2.一回の連続投下が終わった場合は、連続投下が終わったことを示す
3.グロ、スカトロ、イタモノなどの内容を含む場合は冒頭で明記する
4.他の職人の投下後は半日〜1日程度、間隔を開けて投下する
5.タイトルをつける
6.作者名を明記する
7.読者のレスに対する職人からのレスは、個別にせず、時間をおいてまとめてする

読者サイド
1.自分の気にいった作品にはレスをすること
2.自分の気に入らない作品はスルーすること
3.ルール違反と思われる投下に対しては、ルールを示して注意すること
4.元ネタ作品や、投下作品に関する雑談は可とする
5.特定職人への投下待ちコメントはほどほどにすること

次スレ
>>970を超えたら次スレ立てを行うこと。スレ立て終わるまでは書き込みを控えること

荒らし対策
 基本はスルーすること。ただし、書き手、作品に対する誹謗中傷については、厳重注意を行うこととする
 (書き手排撃を狙う粘着荒らしが過去発生しているため)
 過去の粘着荒らしについては>>3参照のこと
0672名無しさん@ピンキー2019/05/25(土) 17:30:00.66ID:XCr49v/I
例のシーンでアスカの乳首が小さすぎて男みたいなの変じゃね
0680名無しさん@ピンキー2019/09/04(水) 03:55:23.84ID:kqlUsDin
百合ってありなん?ひとつ考えてるんだけど
それとはべつにオメガバースってあり?
0682名無しさん@ピンキー2019/09/04(水) 07:51:52.37ID:kqlUsDin
わかったありがとう
大人しく眺めてるね
0683名無しさん@ピンキー2019/09/07(土) 15:49:04.35ID:RDVGnz9y
短編投下します。

タイトル:どうせ、壊れるのだから
作者名:名無し
内容:破ラストのシンジと綾波。エヴァ旧作も含んでいます。性的描写はありますが淡白で実用的ではありません。

名前欄にタイトル名と投下数のナンバーを入れますので、スルーはそれをご参考にお願いします。
0684どうせ、壊れるのだから(1/4)2019/09/07(土) 15:50:20.42ID:RDVGnz9y
14歳のシンジが生まれるずっとずっと昔から海は当然赤い色をしていて、それが世界の常識だった。
でも、どうしてだろう。海は、青かった気がする。
まるで晴れた夏の空のような濃く深い、永遠に広がる青い色。
知らないはずなのに、そのひたすらに広い青い海を、自分は知っている気がする。
シンジの中には、自分自身でも理解できない不可解な何かが破片のように散らばっていた。

(綾波、綾波、綾波、綾波ーー)
少年のか細い喉から獣のような唸り声をあげ、シンジはその壁に全身全霊で両腕を押し付ける。
心の中で、一人の少女の名前をひたすらに呼びながら。
自分は今、どうなっているのだろうか。まだヒトの形をしているか、何か鬼のような醜い何かになっているのか。
この壁を壊せるのなら鬼の姿でもいいと、壁に両手の指を突き立てるようにして渾身の力を込める。
操縦席からはとうに離れ、その奥のずっと深部に夢中で突き進んできた。
初号機と使徒との境界であろうこの壁を越え、その先に居るはずの真っ白い少女を、綾波を、助けるために。
自分が壊れてもいいのだ。
自分を庇護する大人達が、やっと優しい言葉をくれた父親が、クラスメイトの友人達が。それらを含むこの世界がどうなろうとも、壊れてもいいのだ。
額すらその壁に押し付け、がむしゃらにシンジは吠え続ける。
少しでも気を抜けばこじ開けられない。奥に、綾波のもとへ行けない。だから、殺意にも似た信念で壁に食いつく。

なぜ、こうまで綾波に執着するのか。
綾波は、多くの物を奪われたシンジの中で、たった一つ、彼に残されたモノだから?
今のシンジにとっては多分、それが唯一の理由なのだろう。
0685名無しさん@ピンキー2019/09/07(土) 15:50:54.21ID:RDVGnz9y
どうせ、壊れるのだから(2/

ただ、遠く、夢に見たことがあるのだ。
ーーいや、そんな気がするという程度の不確かな妄想の断片だ。

断片の中。何もない世界で、綾波と自分は交わっていた。
仰臥した細い少年の裸体に、それよりも細い、切ないほどに華奢な少女の裸体が跨っている。
股がられた箇所、互いの股間は境目なく合わさって繋がっていた。
二人は、一つになっていた。
シンジの細い陰茎は屹立していただろうか。綾波の幼い女性器ははたしてそれを飲み込んでいたか。
だが、そこは一つに溶けていて、お互いの肉体の区別がつかないほどに繋がっていたからシンジには分からなかった。
ただ、綾波と溶けて一つになっていたその時間は静かで、安らいでいた。
性行為による快楽ではない。しかし、それは肉体に直接受ける刺激よりも、不思議と心地がよかった。
他人であるはずの二つの肉体を、互いの魂を、一つのものとして感じられたから。
そして、性器と同じようにシンジに溶けていた綾波の腕を、シンジは自身の体から引き抜いて、その手を繋いだのだ。
手と手を繋いで、心が満ちた。
裸の綾波に膝枕をされ、赤い瞳に優しく見下ろされて、幸福だった。
それは、シンジのたった14年間の残酷な人生の中で、おそらく最初で最後の安らげる時間だったのだ。

それは、単なる妄想の断片だ。シンジが今生きる世界の出来事ではない。
しかし、その小さな断片も、己の身にいつか起きた現実だったのではないかと、そんな不思議な感覚を持っている。
海の色を二色、知っているように。
0686どうせ、壊れるのだから(3/4)2019/09/07(土) 15:52:13.29ID:RDVGnz9y
現実の世界の中で、シンジは咆哮とともに壁をこじ開けた。
腕を、上半身を、必死に壁のあちら側の深い闇へと捩じ込む。
「綾波!手を!!」
そこに小さく見えた少女の姿に叫んだ。
でも、使徒に飲まれた綾波は生きる事を諦めている。
諦めたまま、裸の体を丸め胎児のように闇に落ちている。
(私が死んでも、かわりはいるもの)
「違う!」
そんな言葉は、無数の断片の中でもう聞き飽きたのだ。幾度も聞かされるたびに幾度も否定して、それでもまた聞かされる。
ふと、シンジの皮膚に焼けるような痛みが走った。
闇に伸ばした腕の、顔の、露わになっている箇所の皮膚が無残に剥がれ、筋肉の繊維が露わになる。
痛い、熱い、苦しい。それでも、意地でも手を引くわけにはいかない。
怒号ともとれる声で、再度綾波を呼んだ。

「来い!!」

綾波が、あまりに強いその言葉に弾けるようにシンジを見上げる。
その赤い瞳にシンジを映して、恐る恐る手を伸ばす。
その緩慢な手の動きに苛立つような乱暴さで、シンジは綾波の手を掴み毟り取るように壁のこちら側に引き上げた。
ーー自分の胸の中に、綾波の真っ白な裸体がようやくおさまった。
0687どうせ、壊れるのだから(4/4)2019/09/07(土) 15:53:04.10ID:RDVGnz9y
やっと、綾波を救った。
やっと、また一つになれる。

二人以外の外界を全て放棄して、シンジは初号機の中で綾波を抱きしめた。
制服の布地越しに綾波の乳房や乳首の感触があった。
溶け合ってはいないが、こうして個々のカタチのままに体を寄せている今が、シンジには心地良かった。

これからこの世界は崩壊するのだろうか。人類は滅びるのだろうか。
でも、知った事ではない。
次の世界の海は、赤いのか、青いのか。それも今はどうでもいい。
どうせ、この世界はシンジに対して残酷なのだ。シンジを苦しめるために構築されているのだ。
きっと、綾波を抱きしめているこの現実も、どうせすぐに壊される。
それは、何分後か?何十秒後か?次の瞬間なのだろうか?

だから、今、綾波を強く抱き締めた。
この安らげる瞬間も、引き裂かれ、踏みつけられて断片になる。
シンジの中に無数に散らばる断片の一つになる。
だからせめて、絵画のように残したい。
この断片を思い出せば、心が安らげるように。

初めて嗅ぐはずの綾波の髪からは、嗅ぎ慣れた匂いがした。


0688名無しさん@ピンキー2019/09/07(土) 15:53:55.20ID:RDVGnz9y
投下以上です。
2番目の名前欄とタイトルをミスって申し訳ありません。
0690名無しさん@ピンキー2019/09/12(木) 07:49:19.44ID:VHexRDMY
やっぱり一週間もたなかったか
スルーは寂しいもんな

けど、自演乙
0700名無しさん@ピンキー2020/07/15(水) 06:53:11.78ID:HIju/cV1
いや、無駄ではなかったぞ>>688
(ю:】ニセコイでエロパロ part140 [無断転載禁止]・bbspink.com
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1593827001/
↑このスレにIDがなかったり、のんのんってわざとらしく喋る奴が
この自分のいるスレでさんざん自演しているくせに勝手にお前さんを自演認定しただけだから

>>699日付で失敗したな、自演wマルチをする傍らで書き手への妨害か
0701名無しさん@ピンキー2021/02/07(日) 05:28:53.44ID:SaCSIYTh
キッチーの更新ないかたまに見に来るけど、やっぱり更新なんてないんだよなぁ
0702名無しさん@ピンキー2021/02/07(日) 07:56:02.84ID:fWNSEOmq
キッチーってw
あいつが一言相手に詫びれば終っていた話なのにな
0704名無しさん@ピンキー2021/03/13(土) 14:56:50.81ID:M78FtsYE
キッチーは自分を主役にした小説を書きまくっていた時が一番輝いていたな
ヤケクソ気味だったけど割かし面白かったし
0705名無しさん@ピンキー2021/03/19(金) 15:43:55.34ID:41wu7r9I
>>690
やっぱりお前は書き手へ意欲を削ごうとする妨害をしていた、と
むしろそっちの過疎化自演工作がハッキリしたな…

http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1613385916/790
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1613385916/792

ちゃんと作品の投下があった事を素直に認められないみじめで哀れな奴だよ>690は
当然上にあるエヴァのSSは俺の自演SSなんかじゃないからな
0706名無しさん@ピンキー2021/04/06(火) 12:03:18.45ID:y4G0OKLT
>>690
調教や洗脳で悪の奴隷になるヒロイン56【悪堕ち】 [転載禁止]・bbspink.com
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1424366270/337

こうやって実力行使でSSを書くやつらを追い払ってた、というワケか
自演だ自演だと居直るしかないよな、そりゃ…これからは思い付いたエロパロ的SSは
全てニセコイスレに投下をしておいてやるよ

あそこ「基本自演レスしかない」からなw
0707名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 11:55:45.91ID:nkzUu4PR
>>706
ようは私怨だったと。
これだけのSSが投下されてたのに、いやがらせのようなレスをつけてまわり
かつ実力行使でこの板の過疎化を進めていたとした証拠だな

そしてニセコイスレの雑談だけを残そうとしていた、と
アクメツのマンガ的な言い方をすりゃ、政治家への「結果責任」的にみて過疎化の犯人だろ
こうした自演認定する輩は全て
0710名無しさん@ピンキー2021/05/17(月) 15:49:27.79ID:/X87aAHM
エヴァのエロパロってもう誰もやってないの?みんなシブ行き?
どこかに避難所とかあるのかな?
0711名無しさん@ピンキー2021/05/17(月) 16:28:20.20ID:qupKooWb
書き手が自分を主人公にしたSSを投下し始めて荒れまくったとか聞いています
メチャ面白かったらしいですが、そういうのは本道じゃないからダメでしょう
0713名無しさん@ピンキー2021/05/18(火) 23:49:32.03ID:epJlX7Bf
「――よかった、また会えて。これだけは伝えておきたかったんだ……」
「ありがとう、僕を好きだと言ってくれて。僕もアスカのことが好きだったよ」
「さようならアスカ。ケンスケによろしく」

「……ちょっと待って、シンジ?」

ここから始まる分岐で短編構想中。
モヤっているLAS厨に捧ぐ。

納期はまあ、1ヵ月くらいでw
0717名無しさん@ピンキー2021/05/19(水) 00:47:45.59ID:l0jpGwaP
おまえ今のニセコイスレ見た事あんの?


あそこのスレこそ、自作自演のあらしの本拠地だぜ…IDが無い奴等がどんだけ毎日来てるやら
しかもID無い奴等がいるスレは、決まって鴨女のいた在籍痕跡レスがあるからな
0718名無しさん@ピンキー2021/05/19(水) 01:23:32.29ID:l0jpGwaP
いきなり止まるとか

もう自演してるのがどっちかバレバレぢゃね〜か……
0719名無しさん@ピンキー2021/05/19(水) 08:39:00.10ID:Tf2tXgEq
寝ただけじゃね?
疑心暗鬼もほどほどにしないと、自演ならぬ自滅に繋がるよ
0721名無しさん@ピンキー2021/05/19(水) 23:23:37.56ID:7YmVF077
渋にシンエヴァアフターのシンマリ挙げてみた。
一応エロだけどギャグ要素が強目…
0723名無しさん@ピンキー2021/05/20(木) 08:05:05.30ID:burcMd08
>>721
>>710への回答なんだから、問題なし。

久しぶりにpixiv覗いたら、結構シンエヴァタグで小説あるんだね。500作超。頑張ってる人達いるね。
ただし、R18なりのタグで縛ると一気に減る。
そしてカオシン率高し。

まあ、そういうところでこの場所の存在価値もまだ在るだろうか?
投下待ってます。

ちなみに私は>>710でも>>721 でも無いよ。
0724名無しさん@ピンキー2021/05/20(木) 12:48:08.67ID:0aZtIhAk
こっちは更に需要ないから
支部の話は支部でどうぞ
こっちを巻き込まないで欲しい
07257212021/05/20(木) 22:34:30.75ID:1ky4pI2C
推敲したものを書き込ませていただきます。

注意事項としては

アフターシンエヴァ、シンマリ、いちゃラブ

苦手な人はお気を付けください。
エロは前半のみで、後半はあの世界を彼らがどう生きるかについての自分なりの解釈です。
良かったら感想お願いします
0726神の体位、獣の体位2021/05/20(木) 22:35:33.20ID:1ky4pI2C
駅のホームで再開してから一時間も経ってないのに

 「ハァッ!ハァッ!」

 犬みたいに吠えながら

 「あん!にゃん!」

 猫みたいに鳴かせながら

 「にゃ…にゃあっ!」

 垂直に屹立した僕の過負荷を螺子込みつつ、彼女を激しく上下させていた。最初に触れた時の出来事を繰り返してみると、顔を押しつぶす熱い弾力は、あの時よりも大きく瑞々しい。

 「ん…じらさないで、よ…」

 ふくらみの下に浮いたあばら骨に濡れた指を沿わせながら

 「にゃっ!にゃあああ!」

 ずり落ちてきた眼鏡を外して潰さないようベッドサイドに置いてから、突き上げるピッチを高める。白桃のようなお尻を、あいさつ代わりに遠慮なく撫でまわしてから、両手でがっしりとつかむ。
0727神の体位、獣の体位2021/05/20(木) 22:36:45.46ID:1ky4pI2C
「みゃああああああ!」

 そう、僕が好きなのは、折れそうな程に華奢な儚さでも、力強い筋肉と脆い心の不均衡でもなく、女の子らしいしなやかさと柔らかさで…僕は何を考えてるんだ?

生まれてからずっと、変な妄想に付きまとわれている。経験したはずのない、巨大ロボットを使った怪獣との戦い、世界を滅ぼしてしまう過ち、頭がおかしいのか?僕は。
 そんな自分への苛立ちをぶつけるように、彼女の腰も僕の腰と呼吸を強引に併せて急ピッチで反復させる。呼吸が不規則になってきた。僕もそろそろ限界が近い。

 こうなるとやることは決まっている。
0728神の体位、獣の体位2021/05/20(木) 22:37:24.07ID:1ky4pI2C
 まずは名残惜しいけど胸から顔を離し、あおむけに倒れる。抜けないよう気を付けながら彼女の体を回転させ、再度体を起こす。

 「ねえ、私もう…」

 首筋を舐めながら、胸を強く揉みしだく。
 痣がつくほどに強く握ると、力強く押し返される。
 優しく撫でまわすと、蕩けるように指をどこまでも受け入れていく。

 こんなに可愛いのに、僕は彼女を泣かせたい。

 横の鏡には、お餅のような白く滑らかな彼女の肌に、浅黒くゴツゴツとした岩のような僕の体が何度も打ち付けられている、酷く陰惨で淫猥な様が映っている。

 こんなに愛しいのに、僕は彼女をいじめたい。

 「ほら、ごらんよ」

 口の中に指を突っ込み、強引に鏡に彼女の顔を向ける。蕩け切った表情に恥じらってしまうのか、真っ赤に染まった顔を左右に振り始めた。
 彼女の両腕をつかみ、彼女の全身を淫具みたいに前後に動かし、僕の体の一部に奉仕させる。

 「〜っ!ん!んんん!」

 彼女の口からは、もはや猫の鳴き真似さえ出てこない。

 死ぬまでずっと一緒にいたいのに、すぐに壊れてしまいそうなほどに乱暴に扱ってしまう。
0729神の体位、獣の体位2021/05/20(木) 22:38:14.06ID:1ky4pI2C
フィニッシュに向けてピッチを上げる。

 その顔を見るたびに世界で一番美しいと思うのに、どうしようもないほどに歪ませたい。

 まるで犬か猫の交尾のような姿で、そろってとても聞くに堪えない声をあげた。

 「みゃああああああんん!」

 ほっそりとした背中がどっと玉の汗を吹き出しながら反り返る。その部分が不規則に痙攣し、僕に噛みついて来た。
 最低…?そんな訳ないだろ、などと思いつつ、彼女を内側から染め上げていった。
0730名無しさん@ピンキー2021/05/20(木) 22:38:43.68ID:2nDVRHmG
なんだ
ギャグものならギャグものと最初に言ってくれればよかったのに
肩に力を入れて読んでしまったよ
0731神の体位、獣の体位2021/05/20(木) 22:38:58.64ID:1ky4pI2C
「久しぶりだからって、溜まってたのかな〜?」

 いつのまに眼鏡を掛け直していた彼女は、いたずらっぽそうな表情で聞いてきた。

 「色々鬱憤もあったからね。乱暴なのは嫌かい?」

 「ふふーん、大好き」

 などといいながら、僕の髪を撫でまわしてきた。
 いつもこの状況では、体ばかり大きくなって心はまだ幼い頃に誰でもあるような、全てに嫌気がさす時期に、彼女と出会った事を思い出す。
目に映る一切の景色が色彩を失い、夢も希望も何もかもが最初から無かったことになる感覚に囚われていた、あの夏の砂浜で、彼女が思い出させてくれた。
 格好良くなくても、強く清くあれなくても、正しく美しく可愛い奴に、不幸なままでも勝って見せたいという、最初の思いを。
0732神の体位、獣の体位2021/05/20(木) 22:39:30.35ID:1ky4pI2C
「約束の時間まで余裕あるからって、久々に会う彼女にすることがこれかにゃ」

 「ずっとこうしたかったからね。君がいないと、どうやら僕は本式にダメみたいだ」

 「…にゃんだよ、猫に甘えるな!」

 といいつつ、頭を僕の方に擦りつけてくる。甘い匂いが鼻腔をくすぐると、またいきり立ってきた。

 「これこれ、渚社長に会いに行く体力は残しとけよ」

 「そうだね。カヲル君には、本当に感謝しているんだ」

 「レイちゃんが心配だったか。顔は似ていても、ユイさんはもっと愛想があったからね」
 
 「そりゃあね」

 進学で上京して以来、母方の従妹の綾波のことはずっと気になっていた。早いうちに両親を亡くし、父さんが何かと面倒を見てたのだ。
 最初にあった頃のあの感情を持たない人形のようなたたずまいと、何もない彼女の居室を思い出すたびに帰省したくなった。

 …そして、僕が最初に触った女性の胸は…
0734神の体位、獣の体位2021/05/20(木) 22:40:26.18ID:1ky4pI2C
「こら、何見てんだよ!」

 「世界で一番美しいもの」

 「…そういうこと、ナチュラルに言うにゃよ…。昔から顔に似合わず男らしいんだから。レイちゃんといえば、あん時のワンコ君、逃げちゃえばよかったのにすごかったね」

 父さんの仕事のトラブルに巻き込まれて綾波が誘拐された時のことだ。我ながら無茶と思うが、中学生で免許もないのに金属バット片手に母さんの原付で「返せ!」と絶叫しながらハイエースを追いかけた。

 「縮地術でも使ったのかなあ、僕は?あんなんで絶対に追いつけるわけないのに」

 奇跡的に追いついた後、わき見運転で横転した車から綾波を引っ張り出しはした。が、助けたはずなのに、彼女はよほどショックだったのか昏睡から目覚めなかった。

 「で、社長とあんなことしちゃってさ…。後始末に姫が苦労したんだよ」
0736神の体位、獣の体位2021/05/20(木) 22:41:08.32ID:1ky4pI2C
父さんが同じピアノ教室に通っていたというカヲル君を僕に紹介して言うには、夜の神社に忍び込んでご神体の槍を二つ抜いて持ってくれば綾波が目覚めるという。酷く落ち込んでいた僕は、彼を好きになってしまった…幼いころはそういうことあるだろ!?
 で、いざ忍び込むとその場で突然話が違うと言い出したカヲル君を逆上していた僕は無視して、槍を抜いたところものすごい光と音がして…

 「このガキが!」
 
 姫、つまりアスカに殴り倒され、その後のことはよく覚えていない。僕の幼馴染でマリとも仲が良いアスカのことを、その時のショックで存在自体を忘れてしまった。

高校受験に行く途中で偶然に再開し、「どこかで会ったことない?」と聞いたらキモがられてしまった。それでも一つだけ忘れられない思い出が

 「君は誰とキスをする?」

 「君としかしないよ、もう」

 「ふふん」

 子供なりの一回だけの火遊びが、こんなところにまで延焼してしまった。

 妖怪大戦争の後は離れ離れになってしまったが、カヲル君は親の事業を継ぎ、順調に資産を増やしている。休日はミサト先生の旦那さんと農作業に精を出してお年寄りからの好感度も抜群という。でも一つだけ
0737神の体位、獣の体位2021/05/20(木) 22:41:40.85ID:1ky4pI2C
「渚司令ってにゃによ」

 「ミリオタなのかな?」

 自分を司令と呼ばせているのだけは理解できない。
 その後何とか回復した綾波と結婚すると言い出した時は意外だったが、華奢な美男美女でお似合いではある。父さんと母さんも我が事のように喜んでいた。さっきも駅のホームで談笑していたのを見つけたが、邪魔しちゃいけないと放っておいた。どうせすぐ呑みに行くんだ。
 全裸のままのマリを鏡に向かわせ、髪を整えてやる。なんだかんだ言っても、最初に会ったときのお下げが、僕は好きだ。
 
 「さすがに女子高生みたいなのはちょっと…」

 「女子高生そのものじゃないか、誰だってそういうよ…ってなんで泣くの!?」

 「…ごめん…、なんか幸せすぎて、何なのかな?昔もこんなことがあった気がして…」

 「そんな幸せを、独りぼっちのアスカにも分けてやりたいね」

 「姫もまあ、素直じゃないから。でも彼氏できたらしいよ」
0739神の体位、獣の体位2021/05/20(木) 22:42:13.27ID:1ky4pI2C
 駅のホームでマリを待つ間、ほんの束の間寝てしまい、いつもの夢を見ていた。ロボットっぽいのに乗ったりとか色々あるけど…
 
 「君と最初にあった時にも乗っかられたけど、好きじゃないんだよね、あれ。なんか怒鳴り散らされたり、世界が終わったりするような気がして」

 「私はワンコ君に後ろからされるのが好きだよ。そういえば渚さんところはどうかにゃ?」

 「ああ、それだったら一度呑んだ時に聞き出してみたんだけどさ、信じられないことに立ちバックか駅弁のみだって!駅弁なんて、カヲル君腰やられそうなんだけどそれが理由を聞いたら…」
 
 「ふむふむ?」

 「二人とも下になるのが嫌だからって昔一度別れちゃった事があるんだって」
07407212021/05/20(木) 22:43:39.83ID:1ky4pI2C
以上です。
スレ汚し失礼しました
0742名無しさん@ピンキー2021/05/20(木) 22:58:35.86ID:2nDVRHmG
今日中に肯定的な感想をつけないと、全部自演認定されるなw
0746名無しさん@ピンキー2021/05/21(金) 19:41:15.16ID:oR97z7YQ
乙です。

シンジが拉致されたレイをバイクで追いかけて取り戻したり、神社の槍を盗んだというくだりは面白いと思いました。エヴァ無し改変世界で同一イベントを無理やりこなしていくコメディ作・シリアス作も良いかも。

なお、冒頭、「駅のホームで再開してから1時間」とあるので一瞬、駅のホームで公開エチを1時間も!?と驚愕しました(笑)。が、マリなら有りえると思います。

あと、シンエヴァ効果で過去のここのスレを知らない方が来てるかもしれないのとで一応補足します。
投稿中から絡んできているのは 10年近く前からいる質の悪い荒らしなので気にしないでください。
07497212021/05/22(土) 19:33:08.87ID:YNjSAmCk
>>746
コメント誠にありがとうございます
楽しんで頂けて本当に幸いです。

エヴァの無い世界でも彼らにはそのままであって欲しいと思い、似たような経験をしたことにしました。
この辺色々妄想しましたが、流石にエロくないので

〉冒頭
dでもないタイポしてしまいましたねw
公開プレイしてたら、金払ってでも見たいです。
0752名無しさん@ピンキー2021/05/23(日) 22:37:21.47ID:IhIzDCWG
他人の書いたものになら構わないけどな
自画自賛は恥ずかしいだろ
0753名無しさん@ピンキー2021/05/24(月) 01:40:03.00ID:5s2PEV0y
どうせハブられたキッチーが腹いせで荒らしてるんだろうけどな
八つ当たりもいいところだわ
0755One First Kiss2021/06/05(土) 01:46:59.92ID:+4iSFOSl
投下開始します。
シンエヴァベース。LAS向け。
8レス程度。
0756One First Kiss2021/06/05(土) 01:47:49.12ID:+4iSFOSl
「――よかった、また会えて。これだけは伝えておきたかったんだ……」
「ありがとう、僕を好きだと言ってくれて。僕もアスカのことが好きだったよ」
「さようならアスカ、ケンスケによろしく」

我ながら、淀みなく言えたと僕は思う。
最後の言葉は、ちょっと辛いものではあったけれど。
アスカは身をよじって、向こう側を向いてしまって表情は見えない。
アスカの背中を見つめる。
今となっては、懐かしい、と思える深紅のプラグスーツ。そのところどころの破れ目からアスカの白い肌が覗いている。
第13号機のエントリープラグの中で再構成されたはずのアスカの体は、少し背が伸び、ずいぶんとふっくらとしたようだった。
ニアサードインパクトから14年が過ぎている。14歳の時のアスカのスラッとした体も可愛かったが、この彼女の年相応の、大人になった姿はとても綺麗だと思う。
でも、僕が彼女の姿を見られるのはきっとこれで最後だ。
それは寂しいことだけど、自分で決めたことだ。
後は、マリさんがアスカをこのマイナス宇宙から引っ張り上げてくれれば、お終いだ。
僕とアスカとの「縁」はそれで終わる。
色々あったけど、これできれいに終われる。これで良い。
向こうを向いたままのアスカの背中を見つめる。
今となっては、懐かしい、と思える深紅のプラグスーツ。そのところどころの破れ目からアスカの白い肌が覗いている。
第13号機のエントリープラグの中で再構成されたはずのアスカの体は、少し背が伸び、ずいぶんとふっくらとしたようだった。
ニアサードインパクトから14年が過ぎている。14歳の時のアスカのスラッとした体も可愛かったが、この彼女の年相応の、大人になった姿はとても綺麗だと思う。
もっと彼女の姿を見つめていたかったけど、もうすぐそれも終わりだ。
僕は数舜後に訪れるはずの時まで、精一杯浮かべた微笑みを崩さないように待ち続ける。
……そのはずだったんだけど。
0757One First Kiss2021/06/05(土) 01:49:42.20ID:+4iSFOSl
「……ちょっと待って、シンジ?」
アスカがまた寝返りを打ってこちらを向く。
相変わらず大きな、蒼い瞳が僕を射抜く。
険しい顔。でもニアサードインパクト後に再会してからいつも向けられていた、あの刺々しい表情とは違う気がする。
何か、不安げな、探るような、そんな色が混じっている。
そんな詮索はアスカの言葉であっという間に遮られる。
「『好きだった』って言ったわね?」
「う、うん」
そうだよ。
(「シンジのことが好きだったと思う」)
アスカ、君が最後の出撃の時に言ってくれた、ニアサード前の君の気持ち。
嬉しかった。
それで僕もはっきりわかったんだ。
あの時の、3号機の事件の後の、君を大切な人だと思う気持ち、あれは「恋」だったんだ、って。
だから、僕もどうしても、君に伝えたかった。
あの、14年前の、あの忌まわしい事件が起こる直前のひととき、僕らの気持ちは一つだったんだって。
それがお互いに確認できたから、通じ合えたから。
僕にはもう悔いや、心残りは無いんだ。
そうしたら、僕は僕の、僕にしかできない、僕のなすべきことをできる。
……そのはずだったんだけど。
0758One First Kiss2021/06/05(土) 01:50:24.93ID:+4iSFOSl
想定外の言葉が僕の決意を揺らがせる。
「じゃあ……、『今』はどうなのよ?」
身を起こしたアスカが僕の前に迫ってくる。
「……ええ!?『今』!?」
アスカの言葉というのは、いつも容赦なく僕の心に切り込んでくる。14年経っても。
『今』という言葉が僕の心を真っ白にする。
(『今』?、僕はアスカを……?)
いやいや、そんなことを考えている場合じゃない。
アスカとの別れを終わらせて、彼女を早く安全なところへ送り出して、僕がやらねばならない最後の決着をつけなければいけない。
だが、そのためにしっかり考えたはずの、アスカとの最後のやりとりのシナリオが破綻しかけているのを感じる。
助けを求め、アスカと共有しているイマジナリーの空間とは違う、現実の通信回線にアクセスする。
『マ、マリさん、どうなってるんですか?8号機の到着に合わせてアスカを起こしたのに、まだですか?』
『――ゴメン、ワンコ君。さっきから8号機が急なオーバーラッピングで過負荷を起こしてて、調整中なんだ。すぐに第13号機のほうには行けそうにない』
『ええ!?大丈夫ですか!?』
マリさんからの悪い知らせに一瞬アスカのことも忘れて大声を上げてしまう。
『まあ、要するに慌てて喰いすぎたー、みたいな?大丈夫、一時間以内にはたどり着くから。それまで姫をヨロピク!』
『一時間ですか。分かりました。気を付けて!マリさん』
『うん。でもワンコ君も気を付けてね〜。姫はその気になったら猪突猛進だからね〜』
『ええっ、どういう意味ですか?』
『フフーン、それじゃまた!』
通信が終わって目の前のアスカに視線を戻す。
「ふーん、コネメガネも無事なのね。アイツにワタシを引きとらせて自分一人で何かするわけだ……」
どうやら、僕の言葉は聞こえてしまったようだ。
「そ、そうだよ、アスカには早く安全なところに行って欲しい」
「ま、あの碇ゲンドウを抑え込んだアンタや、色々知っているコネメガネがそう言うんならそれが正しいんでしょうね。新2も亡くしたワタシなんかが出る幕もなさそうだし……」
アスカは小さなため息をつく。
「一時間は二人きりってことね?」
「……うん」
アスカがまた僕を睨みつけて言う。
「じゃあ、さっきの続きよ」
0759One First Kiss2021/06/05(土) 01:51:56.79ID:+4iSFOSl
アスカは無表情に僕を見つめている。
『今』の僕の気持ちを言葉にしろと無言で言っている。
まるで僕が悪いことを隠しているとでもいう顔だ。
せっかく14年前の気持ちを確かめ合って、いい雰囲気でお別れできたはずなのに、どうしてこんな雰囲気になるんだろう。
でも、嘘はつけない。つきたくない。ここまで来たら。
「……そ、そりゃ、『今』だって好きだよ」
喉の底からやっと声を振り絞って言う。
でもこれが蚊の鳴くような声か、と自分でも思うほどに頼りない声しか出ない。
アスカが眉を寄せて冷たい声で言う。
「……もう一度言って」
ええい、もうヤケだ。
下っ腹に力を込める。
「――僕はアスカの事が『今』でも好きだよ!!!」
自分でもビックリするくらいの声が出る。
目の前のアスカは両手を後ろについて目をパチクリさせている。
「……ふふっ、なにその大きな声?」
ちょっとの間をおいて、アスカが口元を緩ませる。
「し、仕方ないだろ、アスカが言わせたんじゃないか」
ちきしょう、何てことを言わせるんだよ。
これじゃ未練が残るじゃないか。
「そーね。笑って悪かったわ」
口はへの字に結んだアスカだったが、何だか楽しそうだ。
何だか腹が立ってくる。なんで僕ばっかりこんな恥ずかしい思いをしないといけないのか。
「ア、アスカにとっては14年前の思い出かも知れないけど、僕にとってはたったの何ヵ月か前の事なんだよ……」
「3号機の事件や、二アサー、フォースインパクト、僕は失敗ばっかり。ずっとカッコ悪くて、ダメなばっかり。きっとずっとアスカには嫌われたままなんだと思っていた」
「でも、アスカはずっと僕のことを考えてくれていたんだ、って今ならわかる」
「何にも決められないで、誰の言うことも耳貸さなくて、失敗ばかりして……、自分でも自分が嫌になるくらいだった!」
「なのにアスカはずっと僕のことを見てくれてたんだ……って」
一気に捲し立てる。
自分でもこんなにしゃべれるんだ、と驚くくらいに。
ちょっと喉がヒリヒリするくらいだ。
「――だから、きっと14年前の僕より、今の僕の方がずっとずっと君の事が好きだ!!!」
例え、君が僕よりずいぶん先に大人になってしまったんだとしても。
0760One First Kiss2021/06/05(土) 01:53:15.35ID:+4iSFOSl
で、アスカはというと。
突然、横を向いてしまった。
「ど、どうしたの?」
慌てて声をかける。
「何か、僕、変なこと言った?」
「バカ、違うわよ……」
振り向いたアスカの顔は心なしか赤い。
アスカは、僕をまっすぐ見つめていう。
「ねえ、シンジ。キスしようか?」
「……な、何!?」
「キスよ、キス。したこと無いでしょ?」
「うん。…‥」
「じゃあ、しよう」
「どうして?」
「だって、アンタ、アタシのこと好きなんでしょう?」
「そうだけど」
「じゃあ、行くわよ」
アスカの顔が迫ってくる。
慌てて、両手を彼女の二の腕に添えて待ち構える。
プラグスーツ越しに触れる彼女の腕は以前の見た目よりは少し太くなっていて、けれど思ったより柔らかだった。
今のアスカの方が背が高いので少々上を向かないといけない。
(アスカのほうが背が高いなんて何だか変な感じだ。)
鼻が当たらないように顔を傾けて、もう顔が近すぎるので目をつむる。
お互いに手を相手の体に絡み付かせて、二人の身体が密着する。
アスカの体温を感じながら、顎をそろそろとつき出していくと、唇と唇が触れる。
(柔らかい…‥)
そのまま、唇を合わせると、カチッと歯と歯が軽くぶつかる。
しばらくその状態が続く。
(あれ?)
いまや医師となった友人に中学時代に「講義」されたところでは、もっと先の行為があったはずだ。でもアスカは微動だにしない。
(「行くわよ」とか言った割に、アスカあんまり乗り気じゃないのかな?)
少々、不安になる。
0761One First Kiss2021/06/05(土) 01:54:24.43ID:+4iSFOSl
14歳で時が止まっていた自分より、「大人になった」というアスカの方がこういうのはよく知っているはずなのに。
(『……せめて姫を助けろ』)
唐突にマリさんの言葉を思い出す。
(アスカ、緊張している?)
ふと思いついて、そろそろと右手をアスカの後頭部に伸ばし、そっと触れる。
そのまま、優しく手のひらで丸く円を描く。
僕の手の中でアスカの身体からフッと力が抜けたのが分かった。
迷いを吹っ切って、舌の先でアスカの唇の内側に触れていく。優しく、手をさしのべるように。初めて誰かの家を訪ねて、おずおずとノックするように。
「ん‥‥」
アスカが少し驚いたような声をあげる。
そしてゆっくりとアスカが扉を開いてくれる。
わずかに上下に開かれた歯の隙間から、舌の先を訪問させる。
扉の先にいる、住人にホンの少し、触れる。柔らかで暖かい可愛らしい子に。
だけど、その子はその瞬間にビクッと家の隅に逃げ出す。まるで、子猫が逃げるように。
驚かさないように、ゆっくり「手」を伸ばして、優しくその子に触れる。
安心したのか、その子が身を寄せてくる。
それを受け入れ、ゆっくりゆっくりその子を撫でてあげる。
「あっ‥‥‥」
アスカが切なげな声をあげてしがみついてくる。
プラグスーツ越しにアスカの胸の柔らかな膨らみが僕の胸に押し付けられて優しい圧力を加えてくる。
以前のアスカとは違う、マリさんと同じくらい大きな膨らみだ。
(くっ‥‥‥)
少々の痛みで自分の下半身が意識しないうちに高まっていたことに気づく。プラグスーツはある程度こんな身体状況にも対応してくれるが、勿論心地良いとは言い難い。
でも、『キス』の感触が心地よくて、しばらくそのままの姿勢でアスカを抱きしめ続ける。
数分はそうしていただろうか。そろそろ息苦しくなってきたので、名残惜しいがアスカの口からおいとまする。
「はあっ‥‥‥‥」
身を離すと、アスカが両手を砂について、苦しそうな息を吐く。
「‥‥‥シンジってキスしたことあったの?」
そのまま顔を上に向けて、やや、呆けたような視線を僕に向ける。
「ううん、初めてだよ。でも、アスカと一緒に見たアスカの夢で、どうしたら良いか、何となくわかった」
「そう、なんだ。あれ、シンジも見てたんだ」
アスカがなにか、納得したような顔をする。
これで残り時間は50分を切っただろう。今の気持ちも伝えられたし、『お別れのキス』なんて思ってもみなかった事もできたし、もう思い残すことはない。
あとは、マリさんの到着を待つだけだ。
…‥そのはずだったんだけど。
0762One First Kiss2021/06/05(土) 01:55:03.75ID:+4iSFOSl
不意にアスカが立ち上がる。
「アスカ?どうしたの?」
僕も何事かと、一緒に立ち上がる。
アスカは口をぎゅっと結んで僕を見つめる。
そして、僕の思ってもみなかった行動をとる。
一歩後ろに下がると、左手首のプラグスーツのコントローラを操作し始める。
カチャ、という機械音とともに、彼女のプラグスーツの布地のテンションが緩むのがわかる。
所々破けていたプラグスーツはほとんどボロ切れのように彼女の身体を纏うだけになる。
「ア、アスカ……何をしてるの?」
肩の肌も露わにし始めたアスカに、僕は慌てる。
アスカは無言で、そのプラグスーツの残骸を身体から引き剥がしていく。
前かがみになると、ブーツも脱ぎ始める。
そのブーツも背中の生命維持ユニットもまとめて布地ごと丸めてドサっと投げ捨てる。
そして僕の方に向き直ると、アスカがゆっくりとつぶやく。
「シンジ、ワタシを見て……」
そこには、生まれたままの姿になったアスカがいた。
いくぶん頬の肉が落ちて大人らしくなったものの以前とさほど変わらない整った顔。
少々たれ目気味の大きな蒼い目はやや伏せがちに僕を見つめている。。
ウェーブが少し強くなったような気がする美しい栗色の髪の毛が肩にかかり、透き通るような白い肌を流れている。
そして見事に盛り上がった双丘を沿ってそれを際立たせた後にくびれたウエストまで伸びている。
二つの丘の真ん中には、桜色の突起が誇らしげに鎮座している。
ウエストの先は引き締まった下腹部と、少女時代よりずっと丸みを増したと思われるお尻。
そこから伸びるすらりとした足。
そして、白い太ももの付け根には、淡い茂みが恥ずかしげに生えている。
彼女の、全部が綺麗だった。
白い砂浜を背景に、まるで美術の時間に見た、絵画のヴィーナスのごとき光景が僕の前に広がる。
それを凝視したまま、僕の時は止まっていた。

(後編に続く)
0763One First Kiss2021/06/05(土) 01:57:52.00ID:+4iSFOSl
>>713です。
タイトルが「One First Kiss」でした。
シンエヴァ公開直後とはいえ、投下頻度はまだ低そうなので、とりあえず前半分投下します。
残りは2週間後くらいを目指してます。
半端な投下ですみませんが、後半はKissで終わりませんので、ご容赦!
0764名無しさん@ピンキー2021/06/05(土) 02:38:38.53ID:ZIkEDKcE
冒頭の「よかった、また会えて」でいきなりクソワロタわ
会いたくないこっちにしたら最大のギャグだわ
なあ、キッチーさん
0765名無しさん@ピンキー2021/06/05(土) 07:32:46.81ID:fbBl41W+
なんかすぐ「しばらくお待ちください。」になるな
とりあえず投下おつ!
0766名無しさん@ピンキー2021/06/05(土) 20:38:22.83ID:8DgKrlN1
懐かしいノリだな
まさかこのスレでまともな投下がまたはじまるとか、シン効果半端ねぇな
後編もよろしくよ
0767名無しさん@ピンキー2021/06/15(火) 18:57:54.26ID:fGDv7jLM
加藤純一(うんこちゃん)
Youtubeliveアーカイブ

Steam(PC)架空戦争略奪
マルチサバイバルゲーム
『RUST(ラスト)』
シーズン7/ファイナル(第6話)

RUST#26(視聴者参加)
『決戦。ニート軍団
vsチート軍団・dcN』
(21:20〜7:05放送)

hps://www.youtube.com/watch?v=9FB_tadjEKs

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0769名無しさん@ピンキー2021/07/20(火) 16:50:04.79ID:QSvA/Gx8
ま〜いるわな…

151: 名無しさん@ピンキー [sage] 2021/07/15(木) 14:38:56 ID:L7Tf1AEJ
ショウブとミミ付き合えよ
496: 名無しさん@ピンキー [sage] 2021/07/15(木) 14:29:46 ID:L7Tf1AEJ
デイジーえっちすぎる
261: 名無しさん@ピンキー [sage] 2021/07/15(木) 14:33:19 ID:L7Tf1AEJ
ヒナタのぱいおつかいでー
208: 名無しさん@ピンキー [sage] 2021/07/15(木) 14:34:08 ID:L7Tf1AEJ
レイちゃんは至高
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