つきひぐいの話の続き

「よかった。元の姿に戻って。」
自分が知っている姿で眠る夏目を見てタキは安堵する。
「おい夏目。カレー…」
「待って田沼君。」
「ん?どうしたタキ?」
「まだそっとしておこうよ。夏目君も猫ちゃんもすごく気持ちよさそうに眠ってるし…」
「ああ…そうだな…」

二人はそっと部屋の戸を閉じる。

「…それじゃあ俺達で先に…んっ??」
田沼の唇はタキに塞がれる。
夏目も知らない、二人の関係。

「んっ…ぷはっ…」
「…ど、どうしたんだよ。いきなりキスなんて…」
「ふふ。色んなことがあってちょっとドキドキしちゃった。それに、家の中で走り回って…身体が熱くなっちゃったの。だから…」
「ああ、俺もだよ。少し汗かいてる…」
「田沼君……また…やらない?」
「え?でも…夏目達が起きるかもしれないだろ。」
「大丈夫よ。すぐに済ませるから。それに田沼君も…大きくなってるよ。」
「あ…」
田沼の顔が赤くなる。それを見たタキは微笑む。
そして、二人は愛の営みを始める。