「やっと見つけたぞ…夏目レイコおおおおおおおっ!!!!」
「チッ…」

先生は戦闘モードになるため元の姿に戻ろうとした…その瞬間!

「バシッ…」
「むごっ?」

先生に突然お札のようなものが張り付き、先生は女子高生のまま畳に倒れこむ。
「先生!!!」
「ふふ…よくやったわタキ…」

夏目が振り返ると、少年姿のタキが口に何かの札を咥えて立っていた。

「何をするんだ!タキ!」
「何をするって…決まってるじゃない。カヤおねえちゃんを傷つけた悪い奴を…懲らしめるの。
まさか…ネコちゃんだったなんてね…ボクも傷ついちゃった。だから…この恨みは…倍返しで返してあげる。
さあ夏目君…その間…あなたはカヤおねえちゃんと遊んでてね。」
「やめるんだ!タキ……」
「あら…後ろにも気をつけなさい…」

夏目は後ろを振り返ると

「ちゅ…」
「んんっ!!??」

夏目の唇をカヤツボが奪う…動揺する夏目。その瞬間背後からタキが襲い掛かり夏目の手足の自由を奪う。

「むむう…んっ!!??」
「ジタバタしない!さっさと壺の中に入りなさい!」
「ふむううっ…(マズい…なんだ…これ…全身の力が…抜けて…)」

抵抗していた夏目は徐々に大人しくなる。先生もなんとか札を外そうとするが思った以上に強力な呪で身動きが取れずにいた。
その間に…夏目は壺の中へ吸い込まれていった。

「夏目ええええっ!!!」
「タキ…そっちは頼んだわよ…」
「はい、おねえさま。クス…夏目君…どんな風に変わるんだろう…楽しみだわ…
さて…ネコちゃん…アンタにはボクがたっぷり…お仕置きしてあげる!!!」



その日…とある田舎で二人の高校生と一匹のブサイクな猫が姿を消した…
彼らがどうなったのか…人にはわからない…

――完―ー