「セシリー!」
強力な銃でリーダーの個室のドアを破壊し中に入る……そこには……

「シ、シーブック……」
涙に濡れた蒼い瞳でこちらを見る一糸纏わぬ姿のセシリー
俯せの細くしなやかな身体、艶やかな尻の間から鮮血が流れていた
そしてベッドのシーツは乱れ所々茶色い染みができていたのが悲惨さを物語る
リーダーと思われる中年の屈強な男は事が終わると椅子に座って満足げにセシリーを鑑賞していたようだが、シーブックの出現に驚きを隠せない

「き、貴様、いったい!」
その声を消すようなシーブックの怒号と銃声の前にリーダーは倒れた
「よくも、セシリーを!」

「シーブック、わたし、こんなことに……
ごめんなさい……ここまで心配かけて……」

いつもの気高く気丈な態度とは打って代わりいまの彼女は怯えきっていた
無理矢理立とうとすると、バランスを崩しベッドから落ちてしまう
「しっかり、僕と一緒に戻ろう」

かくして、セシリーの救出は成功したものの、この事件は彼女と少年の心に深い傷を残した