しかし、一人きり呼び出されたシーブックは知ってしまった
セシリーは女の部分ではなく後ろの方を犯され、酷使の末括約筋は壊れ排泄をコントロールできなくなっていたことを……
「セシリーに僕は何ができるんだろう……」
胸の内には敵への怒りと共に、どんな言葉をかけるべきかわからない自分への虚しさもあった。
個室に入るとベッドにはオレンジの輝く髪をした掛け値なしの美女がいた
いつもと違うのは虚ろな瞳、心なしか青ざめた白い肌。
「シーブック……」
愛する男が来ると戸惑いを隠せない少女は目を背ける
「セシリー、ホントにすまなかった!」
深く頭を下げるシーブックに彼女は目を逸らしたまま
「なぜ……謝るの?あなたは私を助けてくれたじゃない……」
「でも……こんなことになって……僕がもっと早く倒していれば……」
「やめて!あなたは私のために必死で戦ってくれた。……そして、父上、いえ鉄仮面の時のように私を見つけてくれた。
それだけで充分よ……」
「セシリー……」
切実な声だけでも彼女の蒼い瞳が潤んでいるのがわかるのが余計に辛くて拳を握る