「私、あの男に……」
大きな恐怖と、それに押し潰され小さくなってしまった怒りで震える細い肢体……
「セシリー……」
徐に相手を抱き締めるシーブック
セシリーは少しずつ安堵を覚えながら目を閉じるが……
「……!」
抱擁に似合わない大きな音がしたと思うと、強いにおいが広がっていく
「ごめんなさい、やっぱり私……」
離れようとするセシリーを彼は強く抱き止めた
「いいんだ、気にしないで
僕にさせてくれないか? 君の気持ちを少しでも和らげたいんだ……」
「和らげる?」
不思議そうに聞き返す相手を背後にシーブックは備え付けの水道から出したお湯で濡らしたタオルを片手に戻ってきた
「ちょっと、シーブック……」
「セシリー、心配しないで」
ニッコリ笑うと彼女を仰向けにしてオムツを外していく
恥ずかしさに赤面しながら目を閉じるセシリー
華奢な手は僅かに、たが確かに揺れている