久しぶりにお腹から出す感触を味わう。よく考えたら、優に抱かれたのは三週間ぶりくらい。
 そのときも何度もトイレに行ってはお腹の中から汚いものを排泄した。
 もう透明な水しか出ないのを三度くらい繰り返して、やっと優は大丈夫と言ってくれる。
 だけど、今日は優もトイレに長居することになった。もしも気が向いたら、優もコンドームなしで抱かれたいと言う。
 由香子さんと恋人同士だったときでも、さすがにそこまではしてなかった。どうせなら、自分がする以上は自分もされてみたいらしい。
 そう考えると、優もかなりエッチだと思う。ぼくの悩んでいることに少し便乗してくるところがずるいな、という気もする。
 だけど、一緒になって同じ事をすることで安心させようとしてくれるのかもしれない。
 ああ、最近は気持ちや考えがなんか移ろいやすくなってきたな。これも女の子になろうとしている自分の心がさせているのかもしれない。
「あぁ……ちょっと疲れた……」
 仕上げにシャワートイレを使ってお尻周りをきれいにしているから、ふたりともこれで思う存分できると思う。
「……じゃあ、翼ちゃんのおまんこを解してあげるから」
「お願い……」
 準備ができて、ぼくは脚を開いて優におまんこを見せつけるような体制。
 優はいつもより入念にラテックスの手袋を填めてアナル用のローションでいつも以上にベタベタにしていた。
 そして右手の中指がなぞるようにおまんこの入口に触れる。
「冷た……」
 思わずひんやりしたローションの冷たさに反応示す。夏の暑さと身体の火照りの境目が分からなくなっていた。
「我慢だよ……」
 そう呟きながら、入口に何本かの指で表面の滑りを良くして、中指と人差し指が一気に入ってくる。
 もう一度に二本なんて濡らさなくても入る。だけど優は慎重だから、まずは二本から初めて、段々と指の本数を増やしていく。
 すぐに薬指、そして小指が入ってきた。少し苦しい。
「んんっ……ああぁ……きつい……」
「ちょっとごめんね……」
 違うよ。
「ううん……良いの……気持ち良い……」
「そう……なの?」
 不思議ときついのが心地良かった。優がどんどんぼくのことを支配してくれているようで。こうされるだけで自分が優のものになっていくようで。
 それを思うだけで胸が苦しくなる。優に与えられる快楽がずっと続けば良いのに。
 感じ入っていた感触が抜けると、今度は優が指をまた二本に戻してまた進入してくる。そして、すぐに身体の中に冷たい感触が広がる。
 今度は中をしっかり解してくれる。優は中にローションを塗るのも塗られるのも本当に好き。
 まるで媚薬みたいに塗られたところが感じやすくなるみたいだからって。