「ふふ……見つけた」
そして特に、前立腺と言う名前を持つぼくたちのGスポットにも入念に。優はあまりそこを指で弄るのが好きじゃない。
弾みで射精してしまったらもったいないみたいで。
「本当は、アナルセックスもやりすぎちゃうといけないんだよね。
射精が上手くできなくなって、インポになっちゃうらしいから。でも、翼はおちんちんじゃなくておまんこで感じる方が好きだよね」
そう言われると、逆にそうなってしまいたい願望が沸いてくる。もう射精はしたくない。少しでも男に戻るようなことをしたくない。
だから、そうなってしまうことに少しだけ興奮した。だけど女の子を抱ける身体であることが少しだけ惜しくなる。
「……それじゃあ、優のこと抱けない……」
「そういうときは、牧村先生に相談だね」
困らせておいて、模範解答は用意しておく。優はぼくが魅力的だからずるいと言うけど、ぼくに言わせればそのいたずら心がずるい。
だから、お互い様だ。
「さて、これで……良いかな?」
「んっ……」
指を抜かれた瞬間、その抜ける感触がたまらなかった。だけど、これから身体に入ってくるのは優のおちんちんそのもの。
ゴムの薄皮に挟まれていないちゃんとした彼女自身の体温を直接に感じられるもの。
「……翼、おちんちんが勃ってる」
「クリトリス……触らないでね。イッちゃうから……」
暗に射精させないでと優には言っているつもり。
ただ、優も待ちきれなかったみたいで、ぼくの中に指を入れている間、ずっと勃起させまいさせまいと我慢をしていた。
期待しすぎて、困らせないみたいで。普段は天真爛漫で明るいのに、そういうところが慎重で優は可愛い。だから好きになっちゃう。
今度は優が自分のおちんちんにローションを塗る。ベタベタに濡らしてテカテカと部屋の明かりの反射で光って見える。
「優……来て……」
ゆっくりと優はぼくに覆い被さってくる。だけど、いきなり挿入なんてしない。頬にキスをしてくる。だからお返しに頬にキスを返す。
そうしたら、優は啄むようなキスを唇に。だからお返しは啄むキスに軽く唇を舐める。そうしたら優は今度は唇を押しつけて舌先を口の中に入れてくる。
本当にぼくたちはキスが大好き。瑠璃さんからは、口でセックスしているみたいと言われてちょっと恥ずかしくもなった。
だけど、もうそんなこと言っていられない。優には全てを知ってもらわないと、もっとぼくを別のものに作り替えてもらわないと。
「……ねえ……フェラしてないよ……良いの?」
「ダメだよ……今されたら出ちゃう……ボク、我慢できない、翼は?」
「ひゃっ……もう……我慢できない……」
いきなり胸を揉み出してくるから油断ならない。ビクンって反応しそうになった。だけど、これじゃ足りないから。
「……行くよ、もう少し脚を開いて」
その指示に従ってM字開脚にして、優が正常位で入れるように整えた。
そして、おちんちんの皮が被っているのを外して、少しだけ辛そうにしている。
ああ、全力で優が来てくれる。そして、覆い被さってきた優は優しいキスをしてくれて、目と目を合わせてくる。