同時におっぱいをぼくのおっぱいに押しつけてきて、その柔らかさに「あっ……」と驚いてしまった。
「可愛い声」
そっとそのままの勢いでうなじにキスをされてビクッと反応してしまう。
そのまま、優はぼくのおっぱいに自分のおっぱいを円を描くように押しつけてくる。乳首が擦れて小さく反応を繰り返してしまう。
「ぅんん……あぁっ……ち、乳首……」
「気持ち良いでしょう……おっぱい押しつけあうの気持ち良いもんね……翼は女の子になってからも乳首が大好きだもんね……」
いじわるだ。執拗に責められてたまらない。乳首の感度は女の子になったのとは別に、優のせいでとても強くなった。
触られるだけで翻弄されるのに、こんな動きするなんて。硬くなった乳首をコリコリと優の肌で擦られる感触がたまらない。
裸で抱き合うのはいつも嬉しいことだけど、今日ほど嬉しいときはなかった。
それくらい今の身体が嬉しくて、優の身体が気持ち良くて満たされているのに、それでも喉が渇いたみたいに優を求めてしまう。
そんなことを考えたら、急にその責めが弱まった。
喘ぎながら上向きだった顔を下げようとしたら、優の頭が少し低くなったと思ったときには乳首を激しく吸われた。
「あああっ……やっぁ……そこ……」
ジュルジュルジュルと唾液の音を響かせて左乳首を吸われている。
おっぱいの押し付け合いで身体が火照りだしているのに、そんなの出されたら声が止まらない。
開いた口からシャワーが入ってきたりして、仰け反るのも苦しいくらい。
悔しいから、背中に回していた手を使って、背骨を擦ってみる。
「やっ……そこっ……あっ……」
「んっ……ゆ、優、背中弱いんだ……」
「ああ、ダメ、そこダメ、あっぁぁああ!!」
何度も身体を交わしたつもりでも新たな発見が見つかる。こうやって優の身体を知っていくことが嬉しい。
ぼくの身体が優に知ってもらえるのが嬉しい。後は、もっと深いところで繋がれるように。
背中とおっぱいの応酬に疲れたぼくたちは、少しバスルームでへたり込んでしまった。
さすがにまともにシャワーを浴びていないから止めてしまった。
「優……」
そっと顔を近づけただけで、優はキスを返してくれる。啄むような口づけの後に、お互いの舌を絡ませ、離してゆっくりと抱き合った。
「ベッド、行こう……」
今度はぼくから声を掛けた。
「ダメ、きれいにしてから」
冷静に優に窘められた。ああ、もうぼくは自分勝手だな。