「麻酔が切れてきたら、しばらく何日かは痛いけどガマンするんだよ」
そう蘭田先生から言われた通り…
夜のこと。
時間とともに、真子は敏感な胸の先を貫き通る金属の感触がはっきり自覚できるようになっていった。
「あぁ…胸が…乳首が熱い…痛い…!」
極限まで敏感になった乳首に、カーッと焼けるような激しい痛みが襲い掛かってきた。
手を触れると、金属のピアスは信じられないほど熱くなっている。
「いや…痛い!助けて…!」
そこで真子はハッと思い出したように起き上がり、部屋の明かりを点けた。
「そうだ…鎮痛剤もらってたんだ」
もらってきたクリニックの紙袋から錠剤を取り出すと、台所に向かった。
飲んでしばらくすると痛みは少し引いてきて、落ち着いた真子はそのまま眠っていた。