真子が大きなトートバッグに下着を次々と放り込んでいくと、つぼみは言われた通りに真子の部屋中の戸棚や引き出しを全部開けて確かめた。
ベッドの下もくまなく探す。
「…みーつけた☆ 真子、ほんとエッチ♡」
引っ張り出した箱の中には、マッサージ機やいわゆる「大人の女性用」おもちゃがゴロゴロ。
「ボンテージっていうんだっけ?この革パンツみたいなの」
「そうよ。内側にこれを固定して…」
親指と人差し指を輪にした太さと、まっすぐ伸ばした長さの黒い物体が唆り立っている。
「つぼみも履いてみる?」
「私はいいよ!縄があるから♡」
「そっか、中身だけ挿れて股縄縛ればいいんだ。…じゃあこれも捨てるね」
「真子…」
「いいの。私、本気で決めたんだから。今日から麻縄以外は絶対履かない。
つぼみお願い。絶対に隠してる下着がないか、物干し台や洗濯機の方も全部見てね」
バスルームの横の、畳んで積み上げられたタオルの間まで真子は全部つぼみに丹念に調べさせた。