【性拷問】拷問系総合スレッド3【水責め火炙り】 [転載禁止]©bbspink.com
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拷問を総合的に扱うスレです。
グロやリョナに限らず、性拷問や、友人同士でのくすぐり責めなどのライトな物まで、
幅広く取り扱っていきたいと思います。
拷問をテーマにした作品であれば、基本的に何でもあり。
ただし荒れやすいため、『男×男』ネタだけは禁止とさせて頂きます。
また、『スカトロ』や『グロ』など人を選ぶネタは、事前の注意書きを推奨します。
荒らしは徹底スルー。
拷問を愛する者同士、楽しくやっていきましょう。
関連スレ
猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系総合スレ 第11章
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1328113026/l50 ttps://www.youtube.com/watch?v=Kreo7ZY808M
これを女の子の股にゆっくりと近づけていきたいw 新しく始まる子供向け特撮番組の制作発表会会場。
主演のひとりである関口めぐみはすこしばかり緊張していた。
親の勧めで幼少より児童劇団に所属して、その関係で特撮番組に幾度かゲスト出演したことはあったのだが、
年間通してのレギュラー出演となると初めてのことだ。
元々性格的にむいておらずこういう仕事にさほど興味もない彼女は、中学三年になる今年を機に退団し高校受験に専念する旨を告げていた。
が、なかなか適役が見つからない為と、ゲスト出演したときの監督が彼女を覚えていてぜひにと強いオファーがあったと彼女は聞かされていた。
その調整として今所属している小さな児童劇団から、元々学業にも熱心な大手芸能事務所のその監督が立ち上げた新たな特殊制作事務所に移籍、
推薦入試も含めた受験サポートとスケジュール管理、金銭的バックアップも保証してくれるという破格の条件の提示があり、両親と相談して
出演を決めたのだった。
忍者の末裔の主人公一家が宇宙の秘宝をめぐり世界忍者と戦う特撮ヒーロー番組。
概要は聞かされていたが、もともと興味のない彼女にはピンとこないことばかりでほとんど理解できなかった。
彼女の出演決定もギリギリで、結果的に他の出演者とほぼ今日が初対面になったため戸惑うことばかりであったのも
居心地の悪さを助長していた。 スケジュールにしたがい出演者の紹介が順次行われていった。
彼女の役柄は主人公の妹。
性格はきつめで口は悪い彼女だが、実は血のつながりのない主人公に恋心にも似た
想いを抱きつつ、彼と日々世界平和のために戦っている女子高生。
衣装は少し幼くも可憐な彼女自身とも重なるセーラー服。
アイドル然とした容姿の彼女に報道陣のシャッターも熱心で案外悪くない気分で
緊張も徐々にほぐれてきていた。
そして主人公たちが変身した姿のヒーローや悪人たちがつぎつぎと紹介された。
子供向けの番組的にはこちらがメインだろうとわかるが、普通の感覚の彼女にとっては、
全身タイツやお面の変な格好の大人たちが舞台狭しと殺陣を見せ、変身ポーズや必殺技で写真を撮られる姿は、
新鮮な驚きもあったが、正直どこか滑稽で見ていて恥ずかしかったのだった。 主人公たちの変身後や悪役たちは、顔を出す役者とは別の専門の人がする。
いわゆるスーツアクターと呼ばれる人たちだということをわずかながら彼女も知っていた。
子役の頃、特撮番組の撮影現場でマスクやスーツを脱ぐとその外見からは想像もつかない、彼女にとっては
父親ほどの年齢の男性が現れ驚いたものだった。しかもヒーローだけではなくヒロインまでもそんな男性が演じているのだ。
仕事とはいえこんな恥ずかしいことまでしなければいけないのだ、そんな記憶が彼女のこの仕事に対する距離感の遠因の一つだった。
めぐみの演じる役は主人公の妹、山地ケイ。
彼女もまた主人公同様に彼女専用の純白の忍者スーツが用意され、
それを装着することによって姫忍恵美破という女忍者に変身し闘う設定になっている。
変身後などに興味はなかったが役の一通りの説明で事前に衣装のイラストを見せられていた。
その変てこりんで恥ずかしい衣装に苦笑を隠しきれず、誰かはわからないがいい大人の男性がこれを着て、
変身後を自分の代わって女性的に演じるのだと思うと傲慢にも同情すら覚えていた。 こういう場では番組内とは違い同じ役の人が変身前、変身後と二人いて
それぞれ二人並んでポーズをとったり握手したりと宣伝素材の写真を撮られることになるのだが、
そめぐみは少し不思議に思いだしていた。
彼女が変身した変な格好の女忍者が紹介された中にいないのだ。
登場する気配もなく、そのため山地ケイと姫忍恵美破一緒に写真に写ることが出来ないのだ。
疑問に思いながらも居心地の悪い彼女であったが、それを他所に宣伝素材の写真撮影が続けられる。
しばらくして司会者がようやく事の次第の説明を始めた。
「手元の資料にあって登場していない人物が一人いますね。めぐみさんも段取りが違って少し戸惑っているようですが、
山地ケイさんが 変身した姿、この作品のヒロイン姫忍恵美破です。
諸般の事情により当初予定していたスーツアクターのスケジュール調整がまとまらず、いまのところ代役白紙のままで、
この発表会での登場は残念ながら叶いません。よってスーツだけお披露目させていただきますことになりました。
関係各社事情お察しの上ご了承お願い申し上げます 舞台袖からデザイン画で見た変な格好の女忍者が運ばれてきた。
直立不動で微動だにしない。よくみるとマネキンに着せているようだ。
マネキンに着せられたその忍者スーツの実物をめぐみは初めて見たのだった。
イラストでデザインを知っていたとはいえ、その現実世界ではありえないヘンテコな
衣装の実物に驚きを隠せなかった。
主人公とよく似ていて露出なくほぼ全身がスーツに覆われていながら、ところどころを女性的に
強調したデザインになっているようだ。そのためかえって恥ずかしさが増しているようにめぐみには感じられた。
仕事とはいえこんなのを着るスーツアクターって仕事は大変だなと心底思っていた。
マスクはリアルさを出すためか目元が出るデザインになっており、そのためスーツアクターのおじさんはそのマスクを被るたび
目元だけ私に似たメイクをするのだろうし、デザイン画ではマスクから髪の毛が見えていたから女性らしくするためか鬘もつけるのだろう。
自分だったらこんなの仕事だからといって絶対着ないだろうとめぐみはあらためて思った。 その衣装との初めての対面に驚いていためぐみに司会者が尋ねる。
「どうめぐみちゃん?動かないのは残念だけど演じる山地ケイちゃんが変身して戦う忍者スーツの
実物を初めて見た感想は?」
めぐみも流石に、こんな変なコスチュームを仕事とはいえ絶対着たくないとはこの場でいえない。
「実際みるのは初めてですが、実物は想像以上に素敵な出来ですね。すごく格好いいと思います。
主人公のジライヤと似てる忍者スーツですが、純白で女の子らしさが強調された可愛いデザインで
テレビで見ている女の子たちも憧れるだろうと思いますね」
「めぐみちゃん演じる山地ケイは役的にどんな想いで変身すると思いますか」
「私が演じるケイちゃんも口に出して言わないだろうけど、こんな素敵なコスチュームを身につけて想いを寄せる闘派と
一緒に闘えて すごく嬉しいんだと思います。
専門のスーツアクターさんがまだ決まらないのは残念ですがしっかり打ち合わせして、そんな
想いを抱いている普段の山地ケイを精一杯演じていきたいです」 気分も高揚して気がつけばめぐみは心にもないことまで答えていた。
「他の出演者さんもみな思っているでしょうし、難しいお仕事なので当然無理でしょうが、
機会があれば一度でいいんでこんな素敵なコスチュームを着てみたいものです。
出来れば自分がそのコスチュームを着てアクションやスタントも含めて全部演じられたらと思っちゃったくらい
気に入りました」
そんな彼女の言葉をうけてか、司会者が監督に突然話をふるのだった。
「山地ケイ演じるめぐみちゃん本人も大変気に入っている姫忍恵美破、本格的な登場を期待ですが、
忍者スーツのデザインも手がけた監督としてはどのようなスーツアクターをお考えですか」
すると監督はめぐみが想像もしていなかった事を言い出したのだった。
「これは本人にもサプライズなのですが、目元や髪が露出した非常に女性を意識した特殊なデザイン意識しました、
ネタばれになるので詳しくいえませんが、その衣装での複雑で微妙な演技も必要になるシナリオ展開を考えてまして、
既存のスーツアクターの方ではいささか難しいなと思っていて、異例中の異例ですが、出来れば
めぐみさん本人に特別にスーツアクトレスとしてこのコスチュームを着てもらいたいなと考えていたんです」 「え、そんなの聞いてない・・・」
驚きのあまり呆然と消え入りそうな声をつぶやくめぐみをよそに監督はさらに続ける。
「実は事前オーディションやオファーでは断られ続けで、この難しいポジションががなかなか決まらなくて
正直企画が頓挫してたんですよ。
ところが、めぐみちゃんがこんなにこの忍者スーツを気に入ってくれるとは思いませんでした。しかもこの役を
こんなに積極的に考えてるなんて嬉しい誤算といえますね。
なのでここは本人の希望通り、改めて彼女を姫忍恵美破専属スーツアクトレスとしても正式にキャスティングして発表に替えさせて
いただきたいと思います
その上で制作サイドも全面バックアップの元、代役なしのすべてのアクションスタント含めて彼女に演じてもらいます」 「監督からのまさかのサプライズと本人の強い希望により、関口めぐみさんが山地ケイ役とスーツアクトレスとしての
姫忍恵美破を兼任することがこの場で正式に決まりました。めぐみさん感想と改めての意気込みをお聞かせ願いますか」
突然の出来事に、戸惑いうろたえるめぐみはうまく言葉が出てこない。
「喜びのあまり感極まって上手く気持ちを表現できないようですね。彼女には改めて今晩の一般客も含めたプレミア発表会に
この忍者スーツ姿で登場してもらいましょう。ではいったんマスコミ向け制作発表会を終了させていただきます」 (・∀・)
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般 羯 多 呪 多 得 想 掛 所 亦 無 耳 不 是 異 蘊 観 摩 \
若 諦 呪 能 是 阿 究 礙 得 無 意 鼻 増 舎 色 皆 自 訶
心 羯 即 除 大 耨 竟 無 故 老 識 舌 不 利 色 空 在 般
経 諦 説 一 神 多 涅 掛 菩 死 界 身 減 子 即 度 菩 若
呪 切 呪 羅 槃 礙 提 盡 無 意 是 是 是 一 薩 波
波 曰 苦 是 三 三 故 薩 無 無 無 故 諸 空 切 行 羅
羅 真 大 藐 世 無 陀 苦 明 色 空 法 空 苦 深 蜜
羯 実 明 三 諸 有 依 集 亦 聲 中 空 即 厄 般 多
提 不 呪 菩 佛 恐 般 滅 無 香 無 相 是 舎 若 心
虚 是 提 依 怖 若 道 無 味 色 不 色 利 波 経
波 故 無 故 般 遠 波 無 明 觸 無 生 受 子 羅
羅 説 上 知 若 離 羅 智 盡 法 受 不 想 色 蜜
僧 般 呪 般 波 一 蜜 亦 乃 無 想 滅 行 不 多
羯 若 是 若 羅 切 多 無 至 眼 行 不 識 異 時
諦 波 無 波 蜜 顛 故 得 無 界 識 垢 亦 空 照
羅 等 羅 多 倒 心 以 老 乃 無 不 復 空 見
菩 蜜 等 蜜 故 夢 無 無 死 至 眼 浄 如 不 五
提
薩
婆
訶 さあやさあやさあや
福岡?の地方アイドルのやつ。
さあやが出てる一本だけ ┏━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┓
┃般│ │羯│ │故│是│故│依│無│菩│亦│無│無│不│空│度│観│ │摩┃
┃若│ │諦│ │説│無│知│般│有│提│無│眼│色│生│即│一│自│ │訶┃
┃心│ │ │ │般│等│般│若│恐│薩│老│界│無│不│是│切│在│ │般┃
┃経│ │羯│ │若│等│若│波│怖│陀│死│乃│受│滅│色│苦│菩│ │若┃
┃ │ │諦│ │波│呪│波│羅│遠│依│盡│至│想│不│受│厄│薩│ │波┃
┃ │ │ │ │羅│能│羅│蜜│離│般│無│無│行│垢│想│舎│行│ │羅┃
┃ │ │波│ │蜜│除│蜜│多│一│若│苦│意│識│不│行│利│深│ │蜜┃
┃ │ │羅│ │多│一│多│故│切│波│集│識│無│浄│識│子│般│ │多┃
┃ │ │羯│ │呪│切│是│得│顛│羅│滅│界│眼│不│亦│色│若│ │心┃
┃ │ │提│ │即│苦│大│阿│倒│蜜│道│無│耳│増│復│不│波│ │経┃
┃ │ │ │ │説│真│神│耨│夢│多│無│無│鼻│不│如│異│羅│ │ ┃
┃ │ │波│ │呪│実│呪│多│想│故│智│明│舌│滅│是│空│蜜│ │ ┃
┃ │ │羅│ │曰│不│是│羅│究│心│亦│亦│身│是│舎│空│多│ │ ┃
┃ │ │僧│ │ │虚│大│三│竟│無│無│無│意│故│利│不│時│ │ ┃
┃ │ │羯│ │ │ │明│藐│涅│掛│得│無│無│空│子│異│照│ │ ┃
┃ │ │諦│ │ │ │呪│三│槃│礙│以│明│色│中│是│色│見│ │ ┃
┃ │ │ │ │ │ │是│菩│三│無│無│盡│聲│ │諸│色│五│ │ ┃
┃ │ │菩│ │ │ │無│提│世│掛│所│乃│香│ │法│即│蘊│ │ ┃
┃ │ │提│ │ │ │上│ │諸│礙│得│至│味│ │空│是│皆│ │ ┃
┃ │ │薩│ │ │ │呪│ │佛│故│故│無│觸│ │相│空│空│ │ ┃
┃ │ │婆│ │ │ │ │ │ │ │ │老│法│ │ │ │ │ │ ┃
┃ │ │訶│ │ │ │ │ │ │ │ │死│ │ │ │ │ │ │ ┃
┗━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┛ こんにちは、おにたけ と申します。
このスレは初めてになります。
正直言って色んな要素があるので、どのスレに投げるか悩んだのですが、ここに投稿してみます。
グロっぽい表現がありますのでご注意下さい。
アマガミのアニメ2期、アマガミSS+の第三話、四話あたりをベースに上崎裡沙を交えた感じにしています。
一応登場人物のプロフィール
■橘純一
ギャルゲーの主人公というだけの立ち位置。リア充。
■桜井梨穂子
純一の幼なじみ。ぽっちゃり体型、天然、癒し系。
■橘美也
純一の妹。元気系。貧乳系。兄をにぃにと呼ぶ
■上崎裡沙
隠しキャラ。純一に想いを寄せるストーカー。実は…… 「じゃあ…純一の家に夕食を作りに行こうかな…」
桜井梨穂子のひとことに俺はドキッとした。
「だって、純一ほんとうに疲れてるみたいだから」
確かに俺は最近夏バテ気味だ。
というのも両親が叔父の看病のためにずっと外出しているため、まともな食事をしてない。
俺は調理できないし、かと言って妹の美也の食事を食べるぐらいなら、まだインスタントや外食の方がマシだ。
「え!? ホント! 是非お願いするよ!」
思わず答えた俺。ちょっと声が上ずってた。
実は最近になって急に梨穂子の存在が気になるようになった。
俺にとって梨穂子は小学校からの幼なじみで、近所に住んでる女の子……のはずだった。
「じゃあ、夏期講習終わったら家に来てくれよ。食事が最近スイカと素麺ばっかでさ」
「うん。わかった純一と美也ちゃんの分も作るね。食材も持っていくね」
にっこり微笑む梨穂子。正直言って、梨穂子はかわいい。とてもかわいい。
なんで俺は梨穂子をずっと<幼なじみ>というレベルに放置しておいたんだろう。
こうして俺は梨穂子に夕食の約束を取り付けて帰宅した。
梨穂子が家に来るのは何年ぶりだろう?たぶん小学校以来じゃないだろうか?
俺が帰宅すると、一足先に帰っていた妹の美也が玄関にドタバタと駆けてきた。
「おかえりー。ねぇ、にぃに。今日の晩ごはんリホちゃんが作ってくれるってホント?」
妹の目がキラキラと輝いているのが分かる。
もう何日も、まともな食事をしてないのは美也も同じだ。いやが上にも梨穂子の料理に期待が高まるというものだ。
「あぁ、そうだが」
「やったー。今夜はごちそうだー」
無邪気に喜ぶ美也を見ていると、こっちまで幸せになる。
だけど、その幸せな気分は数時間後には無残に砕かれる事になるとはこの時は思いもしていなかった。
「ねぇ、にぃに。冷蔵庫の中にスイカしかないんだ。リホちゃんが好きな甘いもの……アイスとか買ってきて」
「マジか。わかったよ」
俺はアイスを調達するためコンビニに向かった俺は、電車のガード下で梨穂子のような人影を見た。
白のワンピース姿の女性は梨穂子に間違いなかった。
……が、ガード下の人影は梨穂子だけじゃないのがわかった。
「今日の桜井を見ていたら俺の中のパッションがはじけちゃったというか」
梨穂子に詰め寄る男の姿は……クラスメイトの真壁?
「なぁ、桜井。いいだろ?この前みたいにさ……」
フェンスに追い込んで壁ドン状態の真壁と梨穂子の二人に俺は思わず息を呑んだ。
「私……好きな人がいるの」
梨穂子が真壁に向かって思いつめたような表情で答えている。
(好きな人……梨穂子は誰を)
「誰だよ、それ?」
真壁はニヤけた顔で問い詰めている。
「わたし……………なんです」
電車の音が梨穂子の声をかき消した。
誰かの名前を言っているように見えたが、俺には聞こえなかった。
「ふーん。そうなんだ……。まぁ、今はそう言う気分……いや<設定>なんだな。じゃあな」
真壁は思ったよりあっさりとナンパを諦めてその場を去っていった。
何か違和感がある会話だったが、梨穂子が自分の思いを告げて真壁が諦めた。それでいいじゃないか。
それに引き換え、この場に立ち尽くしていた、俺は……。
俺は梨穂子のように、好きな人の名前を誰かに告げることが出来るだろうか?
考えを整理している間に、梨穂子と真壁の姿は高架下から消えていた。 そのまま帰宅した俺は、今までと変わらず梨穂子と会話を弾ませ、美也と一緒に三人で楽しい夕食の時を過ごした。
「ごちそうさまでしたー」
食卓で俺と梨穂子、美也の三人揃って手を合わせる。
梨穂子の料理は本当に美味しかった。
こんなに美味しいご飯は久しぶりだ。お嫁さんに貰いたいぐらい……って俺は何を考えてんだ。
「あぁっ。外すごい雨降ってるよー。ねぇリホちゃん。今晩泊まっていけば?」
美也の言うとおり、窓の外は夏の嵐の豪雨で、まるで台風のような有様だ。
そう、何かが起こりそうな……そんな雰囲気が橘家を包んでいるかのような。
結局、梨穂子は家に泊まっていくことになった。
幼なじみで昔から家族同士で付き合いのある橘家と桜井家の間ならではとも言える。
とは言え、年頃の女の子が、電話一本でお泊まりが許可されるのもどうかと思うけど。
夕食後の一番湯に入った梨穂子は、俺のTシャツとスウェットをパジャマ代わりに着ている。
美也のパジャマのサイズが合わないのは何となく理解できるが……俺のTシャツがジャストサイズって、ちょっとポチャすぎないか?
でも湯上がり姿の梨穂子は……かわいい。かわいいよ梨穂子。
舞い上がる俺に、横から美也がムニャムニャと呟きながら声を駆けてきた。
「にぃに……なんか眠くなっちゃった。みゃあはもう寝るね」
風呂あがりでパジャマ姿の美也がトロンとした目をこすりながら俺に言う。
フラフラした歩みで二階の自室に上がっていくが大丈夫だろうか?
「まだ8時だってのに……梨穂子のご飯が美味しいからって食い過ぎたか?」
「おやすみ〜」
俺の茶化す声に対して返事も早々に、美也は二階に上がっていった。
こうして期せずして、俺と梨穂子の二人だけになったわけだが……。
やっぱり気になるのは、昼間に見たガード下での梨穂子と真壁とのやり取りだ。
『私……好きな人がいるの』
そう言っていた梨穂子。結局、名前は聞き取れなかったけど。
そして、さっきから俺に何かを言いたそうな梨穂子の仕草や雰囲気が気になって仕方ない。
何気なく目があった時に、俺と梨穂子は同時にお互いを呼んでいた。
「梨穂子」
「純一」
「いつも近くにいたから気付けなかったけど……僕、ずっと梨穂子のことが好きだったんだ。ようやくそれがわかったよ」
「私も純一のことが好き。だから…、これからもずっと一緒にいたいなって、思ってる」
やっと俺は自分の気持ちを梨穂子に告げることができた。
そして、梨穂子の言葉が嬉しかった。 そっと瞳を閉じて頬を赤らめる梨穂子。
成り行きじゃない。これは必然なんだ……そう自分に言い聞かせて俺は梨穂子に、そっと口づけをした。
俺と梨穂子の甘いファーストキス……のはずだった。
「?!」
軽い口づけのつもりだった俺の唇を割って侵入してくる梨穂子の舌。
俺の舌を絡めとり、唾液を流し込んでくる。
いきなりディープキス?
ちょっと積極的すぎないか?まだ俺たち付き合い始めたばかりじゃないのか?
度肝を抜かれた俺を知ってから知らずか、梨穂子は俺の舌を吸って誘導してくる……まるで風俗嬢か人妻のように。
ジュルジュルと音を立てて俺の唾液を貪るように吸う梨穂子。
俺は梨穂子にされるがままに舌を吸われていた。
「???」
梨穂子の舌に絡め取られて、梨穂子の口内に導かれた俺の舌は、彼女の口内に違和感を感じていた。
なにか梨穂子の歯の材質が変な感じだし、梨穂子の歯茎にもなにか異物があるような……。
それに、梨穂子の舌の奥にある金属質の突起物はなんだ?
混乱と驚き、そして梨穂子の情熱的なディープキスがもたらす悦楽。
カオス状態の俺を現実に呼び元したのは、唐突に鳴ったドアのチャイムだった。
『ピンポーン』
「あ、来たかな?」
チャイムが鳴るのを知っていたかのように、梨穂子は濃厚なキスを中断した。
チャイム音を聞いて、まるで何かのスイッチが入ったような。
いや、待ちわびていたかのような梨穂子の様子に俺は不安を覚えた。
「えっ?来たって誰が?こんな夜に?」
まさか、俺の両親が帰ってきたのか?
いやそんなはずはないが。
何かに取り憑かれたかのように、梨穂子は玄関に向かう。
「ちょ、ちょっと待って」
慌てて後を追った俺は、玄関で思わず息を呑んだ。
梨穂子が勝手に開けた玄関ドアの向こうには、見知らぬ男女が立っていた。 「こんばんわー。橘くん」
俺の名前を呼びながら挨拶しながら最初に入ってきたのは、高校生ぐらいの女の子……いや待てよ、この娘どこかで見たような。
「………」
「やっぱ、わたしの事わからないんだ……」
とても切ない表情を浮かべた少女は、俺の目を見て言う。
「上崎裡沙って言ってもわかんないかな。小学校でも同じクラスだった」
「かみざき……りさ?」
名前は聞いたことがある。だけどピンと来ない。知っている顔なのだけど。
「いいの、私はそれでも。とりあえず上がるね。私のお友達もいいよね」
裡沙は靴を脱いで玄関を上がってくる。
そして彼女の背後に立っていた二人の男も続いて入ってくる。
「フヘヘ……ここか?新しいウチは?」
一人目の男は、髪の毛一本無いスキンヘッドの成人男性だった。
真夏だというのに革ジャン、革パンを身にまとい、ドクロなどの気味の悪い装飾を施したピアスが耳や鼻や頬を飾っている。
男の視線が定まらず、絶えずキョロキョロとしているのも気味が悪い。
そしてもう一人の男も、俺の断りなしに家の中に入ってきた。
「えぇ感じやな。ここなら長居できそうやな」
関西弁を話す男は、30代……いや40代ぐらいに見える中年の男だった。
ウェストが三桁、体重も三桁ありそうな脂肪まみれの男からは、俺にも分かる加齢臭とタバコのヤニの匂いを身にまとっている。
どちらの男も面識はない。一体何者なんだ?それに上崎裡沙はなぜこの男たちを連れているんだ?
「梨穂子ちゃんは、お部屋で準備しててくれる?お荷物は<ヤクモにぃに>が持ってるわ」
裡沙が<ヤクモにぃに>と呼ぶスキンヘッドのパンク男は、大きな旅行用のトランクを持ち込んでいる。
「はい。裡沙さま。ヤクモさま、お荷物お預かりしますね」
梨穂子は抑揚のない声で返答すると、トランクを持って二階へと向かっていく。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。なんなんだ?あんた達は」
辛うじて声を出した俺に、裡沙がにこやかに答える。
「こっちがヤクモさん。私の<中にぃに>。この人は<ハラミ>さん。<大にぃに>なの」
パンク男がヤクモ、中年男がハラミ。名前はともかく、なんで裡沙はこの男たちを<にぃに>つまり兄と呼ぶんだ?
「にぃに達は先にお家の中を見ててくれる?」
裡沙が促すと、二人の男たちは俺の許しも得ずに靴を脱いで上がる。
「へへへ。わかったよ。久しぶりに梨穂子で遊んでやるか」
パンク男はヨダレを垂らしながら梨穂子の後を追う。
「ほな、ワシは撮影の準備しとくわ。美也ちゃんの寝顔も見たいしな」
中年男はメタボ腹を揺すりながら二階へと向かう。
「ま、待て……よ。ん?な、なんだ?」
身体の自由が効かない。大きな声を出したつもりでも、まるで蚊が飛んでいるような小声しかでない。
どうなってるんだ、俺の身体は。 「あなた……純一は、ちょっと待って。私の話を聞いて」
裡沙の表情は微笑んでいる……でも、眼の奥は悲しそうな光をたたえているのがわかる。
「あたし……裡沙はね。ずっと純一のことを見てたの。ずっと好きだった」
裡沙は金縛り状態の俺に向かって話し始めた。
小学校のころから俺に好意を抱いていたこと。
中学のときもずっと俺を追いかけていたこと。
そして高校に入学した時……。
「あたしね。高校に入学してすぐのときにレイプされちゃったの」
「!?」
同じ学年の女の子がレイプされたなんて、そんな話は聞いていない。
「街でスカウトの人に声掛けられたの。読者モデルになれるって。あたし嬉しかった。もしかしたら純一があたしを振り返ってくるかもって」
裡沙は遠くを見るような目つきで話し続けた。
「読者モデルなんて、もちろん嘘だった。そのまま拉致されて犯されて……おクスリ打たれて、裏ビデオ撮られて、嬲りものにされて」
「………」
「私の処女を奪ってビデオをヤクザさんに流したのが<ハラミ>さん」
「何度も殴ったり、おクスリ打ったり、色んな拷問をしたのが<ヤクモ>さん」
どういう事だ?そんな男たちを<にぃに>と呼んでいるのは何故だ?
「あたしがレイプされて殺され捨てられる寸前の時にね。目覚めたんだ。チカラに……ココロを動かすチカラ」
裡沙の瞳の奥に、なにか途方も無く昏いモノが浮かんで消えたような気がした。
「だからね。<にぃに>たちは、あたしのお人形なの。でも、とても使えるのよ。ある目的にね」
裡沙の言う<チカラ>とは何を意味しているのか、それに目的って何なんだ?
「ほら、見て。これ、その時に<ヤクモにぃに>があたしの身体にしたことの一部」
裡沙が自分の手でスカートをたくしあげた。
「ちょ……えっ?」
スカートの中身を見て、俺が思わず顔を背けようとしたのは気恥ずかしさからじゃない。
裡沙は下着を履いていなかった。
そして丸見えの裡沙の股間からは奇妙なモノがぶら下がっているように見えた。
内蔵のような<肉>の色をしたチクワのような異物がアソコから数センチほど垂れ下がっている。
その異物には、金属製のリングや鋲、クギのようなものが大量に打ち込まれているのが見える。
「子宮脱って知ってる?拉致されてた時に、あたしのアソコに変な機械を突っ込んで引っ張りだしちゃったの」
「し、子宮脱?つまり、それって……」
「うん。あたしの子宮がひっくり返って身体の外にハミ出てるの。それにピアスも付けられたの。もう一生治んないって言われたよ」
「………」
「それにね、卵巣も強酸を注射されて壊されちゃった」
おぞましい過去を何の気兼ねもなく俺に話す裡沙に、俺は恐怖を覚え始めていた。
「ヤクモさんに泣いて頼んでお願いしたら、2つある卵巣のうち、一つは残してくれるって、最初は約束してくれたんだけど……」
自分のお腹をさすりがながら裡沙は続ける。
「……約束してくれたけど、あたしの態度が気にいらないって言われて、騙されたお前が悪いって言われて、スナッフビデオの演出だって言われて……」
辛い過去を思い出したのか、裡沙が言葉につまる。
「残ってた卵巣を……あたしの赤ちゃんをつくる所をね、ヤクモにぃにが電流流して灼いちゃったの。その方がビデオが売れるって言って」
お腹の卵巣があるはずの位置をさする裡沙の手が微かに震えていた。
「一晩中ビリビリされてね。泣いても叫んでも止めてくれないの。ヤクモにぃにはビデオ撮りながら、ずっと笑い転げてた」
その話が本当なら裡沙は女性を女性足らしめている器官を失ったことになる。 裡沙は今度は俺に背中を向けて、丸出しのヒップを見せつけてきた。
「こっちも見て。ほら、お尻もすごいことになってるよ」
彼女の排泄器官……肛門は無残にめくれ上がっていた。
そして、ゴム栓のような器具が肛門を塞ぐように挿入されている。
さらに裡沙のお尻の肌にはドス黒いドクロと蜘蛛の絵が彫り込まれていた。
「あのね。あたしのお尻の括約筋もボロボロにされちゃったの。栓をしてないとウンチがもれちゃうの」
裡沙の肛門を塞ぐ器具の周りには、爛れた腸壁が少しはみ出ているのもわかる。
いったい肛門にどんな責め苦を受ければ、こんな形になるというのか?
「タトゥーも可愛くないよね……これだけじゃないんだよ。背中もお腹もおっぱいにもあるし、傷とか火傷もたくさん」
どれほど刺青や傷が彼女の全身に刻まれているのか……俺は吐き気すら覚えた.
「拉致されてから一週間のあいだ毎日彫られたり切られたり。何度お願いしても彫るのを止めてくれなかったんだ」
にこやかな表情で語る裡沙を見て、俺は身震いを止められない。
「最後の日にチカラに目覚めたあたしは、二人の<にぃに>を人形にしたの。あの二人は、あたしのお人形さん」
「………」
「裏ビデオを流通させようとしたヤクザさんの事務所は燃やしたし、あたしを騙して売り飛ばした偽スカウトさんも海に沈んじゃったよ」
それが彼女なりの復讐なのだろうか?
「でもね、あたしの身体は元に戻せないの。ココロを操るチカラだけじゃ、壊れたあたしの身体はどうにもならないの」
裡沙の瞳に、うっすらと涙が浮かんだ。
「デートもしたいし、海とかプールにも行きたい。かわいい水着も……」
二年前に裡沙の全身に無理やり施された刺青が、もう二度と人前で水着を着られない肌にした。
その傷めつけられた肌が、彼女から永遠に夏という季節を奪ったのは容易に想像できる。
大粒の涙が裡沙の頬を伝って落ちた。
「あたし……あたし純一の彼氏になりたかった。お嫁さんになりたかった。でもね……もうこの身体じゃ赤ちゃんも産めないの」
卵巣を酸と電流で灼かれ、ピアスや鋲を無数に穿たれた子宮脱の性器が裡沙から生殖能力とセックスの機会を奪った。
「もうあたしの話はいいよね。ほら、梨穂子ちゃんの所に行こうよ」
そうだ裡沙を苦しめ、取り返しのつかない身体にした外道の男2人組は、今なにをしているのか?
「あのね、実はヤクモにぃには、ずっと梨穂子ちゃんとお付き合いしてるんだよ?」
「梨穂子が?」
「うん。話せば長いけど、もう1年ぐらい前からずっとラブラブだよ」
「ど、どうして……それにさっき」
ついさっき、俺に向かって好きだと言ってくれた。その言葉は嘘だったのか?
「まぁ、梨穂子ちゃん自身は本当はヤクモにぃにが好きじゃないのかもね。ちょっとココロをいじってあるから」
「どうしてそんなことを」
「1年前に梨穂子ちゃんが純一に告白しようとしたの。あたし以外が純一の彼女になるなんてありえないから」
つまり、裡沙が催眠で梨穂子が俺に告白するのを止めさせたということか?
「梨穂子ちゃんって、すごく尽くすタイプだよね。もしかしたら、いいお嫁さんになれたかもね」
過去形で語る裡沙の言葉に、俺は言いようのない恐怖を感じ始めていた。 「ねぇ二階のお部屋に行こうよ。梨穂子ちゃんが待ってるよ」
階段を登っていく裡沙の後ろを、俺はまるで金魚のフンのように付いていく。
もちろん、俺自身の意思ではない。
二階からは何か悲鳴……いや何かに耐えているような梨穂子の声が聞こえてくる。
「あ゛あ゛ぐぐぐ……んんっ!!」
「もう始めてるみたいね」
一体、部屋の中でなにが起きているのか、俺は梨穂子の姿を見るのが怖くなってきていた。
「梨穂子ちゃんは結構Mっ気あるからドSの<ヤクモにぃに>にぴったりのカップルだよね」
そう言ってケラケラ笑う裡沙の精神状態は、俺には理解できない。
二年前にレイプされ、拷問されたときに裡沙の心は壊れてしまったのだろうか。
梨穂子の嗚咽は俺の部屋から聞こえていた。
裡沙は形ばかりのノックをした後にドアを開けた。
そこには全裸のスキンヘッド男の前に跪き、大きく口を開けている梨穂子の姿があった。
梨穂子は皿のように両手を広げて、なにか小さく白い石のようなものを手のひらに載せている。
そして梨穂子のパジャマ代わりに貸した、俺のTシャツの首周りが血で赤く染まっている。
スキンヘッド男――上崎裡沙の拷問ビデオを撮り、今は心を操られている男が梨穂子の口の中を弄っていた。
「おい最後の歯だぞ。気合入れろよ」
男は梨穂子の口の中に鉄製の器具や棒のようなものをねじ込んでいる。
一方の梨穂子は、男に無抵抗だが目からは大粒の涙が溢れ、口からは血のヨダレを垂れ流している。
「あら、歯医者さんゴッコね。この遊びは、あたしも前にされたことあるよ」
裡沙のいう<ゴッコ>が言葉とは裏腹に、ガチであることは目の前の梨穂子の様子を見れば俺にも分かる。
梨穂子の広げた両手の上に頃がっている白い石は、紛れも無く人間の……いや梨穂子の永久歯だ。
左手に持った錆びたラジオペンチのような工具を梨穂子の口に入れた男は、梨穂子の舌をペンチで挟んで引っ張りだした。
「んあっ……あ゛あ゛ぁぁ」
梨穂子は歯医者の患者のように、口を大きく開けている。
「歯茎ごとほじくるからな」
男が右手持っているのは、電動ドリルのような見知らぬ器具だった。
キーンという甲高い音を立てて、そのドリルを梨穂子の奥歯にむかってあてがう。
「んぐ……んんっ!!んっ!んっ!!んうぅぅっ!!」
梨穂子は白目を剥いて、ガクガクと身体を震わせ始めた。
唇からは、大量の血……いや血肉が溢れ始めている。
白いTシャツの胸元は、あっというまに赤く染まっていく。
「コレ、麻酔なしだからキツいの。梨穂子ちゃん良く耐えてるわ。これも愛の力ね」
裡沙は経験談を語り始めた。
だが、梨穂子はどうしてこんな拷問を受けているのか?
そもそも、逃げようと思えば逃げられるのに、この男に服従しているのは、やはり上崎裡沙の催眠の力の影響だろうか.
「総入れ歯!総入れ歯!JKだけど総入れ歯!!ほらカレシさんも言えよ」
拷問男は囃し立て、俺にコールを求めている。
「純一も梨穂子ちゃんを応援してあげて」
裡沙が俺のココロを揺さぶると、俺は抗うことは出来ない。
「そ、総入れ歯……そういれ…ば……」
血を履くような思いで俺はコールを続けるしかなかった。
その声が届いたのか、梨穂子は気絶寸前の状態で視線を俺に向けた。
目と目があった瞬間、梨穂子の瞳から大粒の涙がが流れ落ちた。 やがてドリルのモーター音が止まり、梨穂子はそのまま前のめりに倒れた。
「けっ!失神しやがったか。まぁ、クスリ抜きで頑張ったのは褒めてやるか」
男は倒れた梨穂子に唾を吐きかけて悪態をついた。
「すごいね。やっぱり梨穂子ちゃんは頑張り屋さんで、尽くすタイプよね」
裡沙は崩折れた梨穂子に向かって拍手喝采をして褒めている。
本心なのか、それとも遊び感覚なのか、いずれにしても俺には理解不能だった。
「チッ。最後の奥歯は歯茎ごと砕け散ったか」
パンク男は気絶した梨穂子の口に手を突っ込んで、真っ赤に染まった口内を確認している。
「おい、カレシさんよ。知ってたか?コイツの歯は前から殆ど差し歯なんだぜ。ここで最後に残った4本の奥歯を抜いてたわけよ」
さっき梨穂子とキスした時に覚えた違和感――異質な口内の感覚を思い出した。
ザラザラした歯とゴツゴツした歯茎……あれは差し歯のブリッジだったのだろうか?
「あのね、この人たちフェラ人形に歯は要らないって、女の子の歯を抜いちゃうの」
裡沙は平然と俺に告げる。
「ぎぃっ!!」
気絶していた梨穂子は、男が手にしたスタンガンの電流を流されて飛び起きた。
「ヤクモの前では、女の子は失神して眠るという許しは得られないの」
男は梨穂子の髪を鷲掴みにして身体を引き起こした。
「おい、どうだ歯の具合は?」
スキンヘッド男はぐったりしている梨穂子を見下ろしながら訊いた。
「あ、ありがとうございます。お陰で虫歯が治りました」
血反吐と涙を流しながら梨穂子は拷問を施した男に感謝の言葉を告げた。
俺には梨穂子が本心で感謝しているようにしか見えないが、何かの間違いか錯覚なのか?
「おい、カレシに説明してやれよ」
「は……はい、ご主人様。梨穂子はフェラ人形なので歯は邪魔なんです」
男に促された梨穂子は、俺に向かって話し始めた。
「奥歯以外は1年以上前にご主人差に抜いていただきましたし、コリコリできるように舌の付け根にピアスもつけていただきました」
「あん時も麻酔なしで抜いたからよ、コイツすげぇ声でヒィヒィ泣きやがってよ。笑かしやがる」
歯医者気取りのパンク男が自慢気に話す。
「ご主人様のお陰で、梨穂子はもう虫歯にならずにすみます。本当にありがとうございます」
全ての歯を抜き取られた梨穂子は、パンク男に向かって涙目で感謝の気持ちを告げている。
悪魔に魅入られるとこうなるということだろうか、きっと今の梨穂子なら何もかも喜んでこの男に差し出すだろう。 「梨穂子さん。この一年で随分変わったよね」
「ハァハァ……そうかな?」
裡沙の問いかけに対して抜歯の痛みの余韻でゼェゼェと肩で息しながらも梨穂子は答えた。
「そうよ、だって一年前は彼氏も居なかったし、エッチもしたことなかったよね?」
一年前、そう言えば梨穂子に茶道部に誘われたのは一年前だったか?
あの時は断ったのだが、今にして思えば俺に何かを伝えようとしていたのかもしれない。
「そう言えば、コイツ処女だったな。ハラミのおっさんがハメるまで」
「キスもしたことなかったよね?梨穂子さん」
幼なじみの俺には分かる。普通なら梨穂子が誰かと付き合うなんて考えられない。
「えっと……はい。ファーストキスと初エッチは一年前にハラミさんに……」
「あのオッサン、コイツが洗脳されて自分に惚れてるのを利用してヤりまくってたな」
梨穂子は否定しなかった。いや、恥ずかしげに頬を赤く染めているのは何故だ。
裡沙の精神感応能力で梨穂子の恋愛感情が捻じ曲げられたのだろうか。
「そう言えば、梨穂子さん。お腹は順調かな?」
「はい。お陰さまで安定期に入りました」
梨穂子から発せられた安定期という言葉と、愛おしげに腹部を手でさする様子に俺は愕然とした。
確かに梨穂子のスタイルはポッチャリしているとは思っていたが、そのお腹に生命を宿しているなんて。
「だいたい何回目のオメデタだよ」
「えっと、これで4回目の妊娠かな」
ヤクモと梨穂子のやり取りは俺を凍りつかせた。
「あたしが梨穂子ちゃんにこの二人を紹介して、ちょうど1年になるんだけど、その間に3回孕んで3回堕ろしたの」
「1回目はハラミのおっさん、二回目は援交の客、三回目はホームレスだよな?マジでポンポン孕みやがって笑かすぜ」
裡沙やヤクモの補足を聞く限り、俺が知らない間に梨穂子は何度も妊娠・中絶を繰り返したというのだろうか。
「中絶したらすぐに危険日の前後は違法ソープとか援交で中出しされまくってたしな」
「えっと……中絶費用を稼がないといけなかったから」
梨穂子の返事には罪悪感が皆無だった。
「しまいに拉致られて大陸系の半グレ集団で輪姦されまくったよな。あん時はヤク漬け寸前の状態で拾ったよな。クスリ抜けるまで、一月ぐらいかかったぜ」
「フフフ。梨穂子さんって天然だけど、意外とワイルドな男の人に好かれるのよね」
理沙にそう言われて梨穂子は照れた表情を浮かべている。
違う違うんだ梨穂子。それは本当の梨穂子じゃない。
「で、今のお腹の子のパパは誰なんだよ?腐れビッチJK」
「ん〜っと。多分、ベンジャミンさん……かな?」
梨穂子は首を傾げて自信なさげにヤクモに答えた。
「ベンさんって、あの麻薬中毒の黒人さんね」
「そう言えば、あのジャンキー黒人と毎晩のように中出しハメ撮りネット生中継してたな。あれは良い稼ぎになったぜ」
理沙とヤクモと梨穂子の共通の話題に俺はついていけなかった。
本当に俺の目の前に居る梨穂子は俺の幼なじみで、クラスメイトなのか? 「お医者さんに、なんて言われたの?」
「梨穂子は短期間で中絶しすぎて、子宮が傷んでるからこれが最後の妊娠かもって」
理沙に真顔で答える梨穂子。
そこまで堕ちていたなんて、俺は今まで梨穂子の何を見ていたんだ。
「だから、今回は産みたいのよね」
理沙の言葉に梨穂子は黙って頷いた。
「ぎゃはは、処女だったのに一年間ヤりまくって、最後はヤク中黒人のガキで打ち止めとか笑かすぜ」
爆笑するヤクモの前でも、梨穂子は怒りや悲しみを見せなかった。
「これが最後だから産みたいの、赤ちゃんが欲しいの……本当はちゃんとしたパパがいいんだけど」
<ちゃんとしたパパ>という言葉と同時に梨穂子は俺の顔を覗き込んだ。
俺は……俺は梨穂子が好きだった。梨穂子もさっきそう言ってくれた。
それなのに、もう梨穂子の身体は、梨穂子の心は……。
さっき裡沙の身体の一部を見て俺は感じたことがる。
この男たちは無垢な少女の身体を嬲り、傷つけ、壊すことに至上の悦びを得ているということだ。
果たして梨穂子が傷めつけられているのは永久歯だけなのか?
俺が貸したTシャツとスエットパンツ覆われた身重の体には何が隠されているのか?
不安、焦燥、恐怖……そして無力感。
「あの、ご主人様。うがいをして来てもいいですか。歯の治療で血が出たので」
梨穂子は血まみれの口内を見せながら許可を求めた。
「うがいの前に歯茎を念入りに消毒してやるから、台所から塩と練りワサビと缶ビール持って来い」
このサディストの言う<消毒>が普通でないのは自明だった。
彼の手にはサビを削ぎ落とすような金属ブラシが握られている。
この男は既に歯を抜かれている梨穂子の口の中を塩をまぶした固い金属ブラシで磨くつもりなのか。
そんな命令にも、梨穂子は素直に従う。
「はい。わかりました」
ヨロヨロと立ち上がった梨穂子は、言われたとおり部屋を出て台所へと向かっていった。
梨穂子に施された<虫歯治療>の一部始終を見て愕然としていた俺だったが、この時初めて部屋の壁の向こうから聞こえる音に気づいた。
微かにギシギシというベッドが軋む音が壁越しに隣の部屋から聞こえてくる。
「美也の部屋から?まさか……」
余りに異常な展開に、俺は美也の存在を忘れていた。
夕食後に眠気を訴えて、寝室に向かった美也の姿をあれから俺は見ていない。
そして、あの中年男――ハラミという名前の得体の知れない関西弁の男が残した言葉を思い出した。
『ワシは撮影の準備しとくわ。美也ちゃんの寝顔も見たいしな』
あの中年男はそんなことを言っていたはずだ。
なぜ美也が眠っていることを知っていたのか。それに撮影とはいったい……。 俺は全神経を壁の向こうから聞こえる音に集中した。
『……キッツいなぁ。JKの新品オメコは最高やわ……』
かすかに聞こえてきたのは、あの太った中年男の満足そうな声とギシギシという重量物がリズミカルに動く音だけだ。
壁の向こうの美也の寝室で、何が起こっているのかは、ここからではまったくわからない。
『……あかん。もう出そうや』
ベッドの軋む音が次第に早くなっている。
壁に阻まれて美也の姿は見えないが、関西弁の声と軋み音が、俺の中で嫌な想像を駆り立てる。
「フフフ。美也ちゃんのことが気になる?」
俺の心を見透したたかのように、裡沙が話しかけてきた。
「妹さんなら心配ないわ。梨穂子さんが入れたおクスリで眠ってるわ」
梨穂子が作ってくれた夕食に睡眠薬が入れられていたということだろうか。
やはり梨穂子は完全に洗脳されているのか?
「大丈夫よ。ヤクモと違って、ハラミは女の子をすぐには壊さないから」
薬で眠らされている美也はあの男の行為に無抵抗だろう。
俺が助けに行かないと、今すぐ美也の元に行かないと取り返しの付かないことになる。
気持ちだけが焦るが、俺の身体は言うことを聞かない。
なんとしようと一人悶々としている内に、やがて、ベッドの軋む音は聞こえなくなった。
「終わったみたいね」
裡沙のつぶやきが物語るものは、もはや明らかだった。
隣の部屋のドアが開く音と、この部屋に近づいてくる足音が聞こえ、ドアが開かられた。
この部屋に入ってきたのは、やはりあの中年肥満男――ハラミだった。
男は衣類を身につけてなかった。
俺の視線は自然と男の下半身に注がれた。
ハラミのドス黒い勃起状態のペニスにはコンドームは装着されておらず、粘り気のある白濁液が糸を引いている。
いや、何よりも俺が驚いたのは、その大きさと太さ、長さだった。
俺のモノとくらべても倍以上……以前にAVで見た黒人男性のペニスよりも大きいかもしれない。
しかも、その肉茎のところどころには、豆粒ほどのブツブツが埋め込まれている。
噂には聞いたことがあるが、これが俗にいう真珠という奴だろうか。
その長大でグロテスクなイチモツには、赤黒い血が付着しているのも見える。 「なぁ、ヤクモ。いつものアッパー系のクスリ貸してくれへんか。そろそろ美也に起きてもらおうと思うてな」
中年男が開口一番に言ったのは、ヤクモへの頼みごとだった。
「なんだよ。高ぇんだぞ、あのクスリ」
ヤクモは愚痴をこぼしながらも粉薬と注射器を渡した。
「ええやないか。どうせ梨穂子を使うて風俗と援交で稼いだ金やないか」
梨穂子から搾取して得たという薬物を受け取った男は、なんの罪悪感も感じてないようだ。
「そのクスリは覚醒効果強いから、キメるとすぐに目を醒ますから気をつけろよ」
ヤクモの助言が意味するものは、このクスリは強力な覚せい剤かそれとも向精神薬ということだろう。
「よせ……や、め、ろ。美也に……近寄るな」
なんとか声を絞り出した俺に気づいたのか、クスリを受け取ったハラミは俺を見下ろしながら話しかけてきた。
「おう、お前の妹なかなかエエ身体しとるな。初モノはやっぱエエなぁ。ごちそうさん」
自分の巨大なムスコをシコシコこすりながら笑っている。
「まだまだハメるでぇ。妹は朝まで可愛がったるわ」
身動きできない俺を嘲笑いながら、男は再び美也の元へ戻るつもりのようだ。
「ハメ撮りはモザ無しでネットに流すよって、兄ちゃんは後でネットで見てくれや」
「ふふふ。美也ちゃん可愛いよね。それに彼は女子高生が大好きだから。素敵な一夜になりそう」
やはり裡沙はこの男の暴挙を止めるつもりはないようだ。
妹がすぐ隣のへやで蹂躙されるのを、俺は止められないのか。
「せや忘れとった。あの紋々彫る機械と染料も借りるで」
そう言うと、男は金属製のペンのような形の機械を手にした。
「おっさん、センス無ぇんだからさぁ、俺に彫らせろよ。どうせいつもの柄なんだろ?」
ヤクモは不満気だが、目は笑っている。
「ワシがハメた娘の下っ腹に彫る紋々っちゅうたら、安産のおまじないに決まっとるやないか」
そう言ってゲラゲラ笑う男が手で示したジェスチャーを見て、裡沙が付け足すように言う。
「たぶん私のお腹にも彫ったのと同じものね。オマ■コの形の絵よ。彼ってばタモ■のつもりなのよ」
そんな下品な絵を美也の下腹部に彫られたら……もう取り返しがつかないことになる。
「美也に近寄るな……たのむ、彼を止めてくれ」
しかし、この部屋には俺の願いを聞くような人間は一人も居ない。
タトゥーマシンと覚醒剤を手に持った男が部屋を出て行って、間もなく隣の美也の寝室から声が聞こえてきた。
『んん……えっ?!だ、だれ?嫌ぁぁっ』
『ぐっすり寝とる間にねぇちゃんは中古女になってしもたんやで。エエ子を孕むまで毎日ハメるで』
覚せい剤を打たれて目覚めた美也の悲鳴と、漢による平手や殴打の音、そして恫喝する関西弁の声が壁越しに響く。
『オラっ。安産の祈願の紋々を彫ったるからな。じっとしとけ』
『ひっ!!なに?いや、いやぁっ!にぃに!!たすけて。おにいちゃん!!』
ジリジリというタトゥーマシンのモーターの音と、美也の悲鳴と哀願、そして関西弁の怒声は止まることはなかった。 「たのむ……なんでもするから、あの男を止めてくれ」
絞り出した俺の声を聞いてか聞かずか、裡沙は俺に向かって微笑みを返した。
「美也ちゃんにとっての初夜なんだから、二人きりにしてあげましょ」
初夜などという甘いものではないことはわかる。
実際、壁越しに聞こえるのは薬物を投与されて刺青を肌に刻まれる美也の悲鳴だ。
そうこうしているうちに、梨穂子が食塩の瓶と練りワサビのチューブを持って部屋に帰ってきた。
梨穂子にも美也の悲鳴が聞こえているはずだが、まったく意に介していない。
「ご主人さま。言われた物を持ってきました」
「よし歯磨きタイムだ」
拷問マニアのヤクモは、従順な梨穂子に満足気だ。
俺の目の前で、梨穂子に対する残虐行為が再開された。
「いいか、口を閉じるなよ」
塩とワサビをまぶした金属ブラシが梨穂子の口に捩じ込まれ乱暴に前後に動かされる。
「へへへ。神経ごと削いでやるからな」
パンク男の動きは容赦がない。
苦しそうな梨穂子の悲鳴と共に、ゾリゾリという音が部屋に響き渡る。
「んっ!!んっんっ……うぅぅっ!!」
梨穂子の苦悶の声からも、歯茎がみるみる削り取られていくのが分かる。
「裡沙……なんでもする。だからもうやめてくれ。復讐なら俺に……」
「もう遅いの。二年前にあたしのココロは死んだの。だから、これからは純一のために……」
やはり彼女は狂っていた。
このままでは上崎裡沙の歪んでしまった精神と能力は、俺の周囲の女性を次々に巻き込んでいくだろう。
『いやあぁぁっ!!』
壁越しに響く美也の悲鳴。
「んぐっ……ぐふっ」
血染めの歯ブラシに必死に堪える梨穂子。
「夜は長いわ。今夜は眠れない夜になりそうね」
昏い微笑みを浮かべてうっとりと俺を見下ろす裡沙。
俺にとって、そして梨穂子と美也にとっても、人生で一番長い夜は始まったばかりだった。
<了> 以上です。
拷問か催眠か猟奇か寝取られか……前半だけならラブコメにも読めるかもしれませんw
気が向けば渋の方にもに保管しておく予定です。
それにしてもCoPiPe規制キツすぎる……。
乱筆乱文で失礼しました。 ┏━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┓
┃般│ │羯│ │故│是│故│依│無│菩│亦│無│無│不│空│度│観│ │摩┃
┃若│ │諦│ │説│無│知│般│有│提│無│眼│色│生│即│一│自│ │訶┃
┃心│ │ │ │般│等│般│若│恐│薩│老│界│無│不│是│切│在│ │般┃
┃経│ │羯│ │若│等│若│波│怖│陀│死│乃│受│滅│色│苦│菩│ │若┃
┃ │ │諦│ │波│呪│波│羅│遠│依│盡│至│想│不│受│厄│薩│ │波┃
┃ │ │ │ │羅│能│羅│蜜│離│般│無│無│行│垢│想│舎│行│ │羅┃
┃ │ │波│ │蜜│除│蜜│多│一│若│苦│意│識│不│行│利│深│ │蜜┃
┃ │ │羅│ │多│一│多│故│切│波│集│識│無│浄│識│子│般│ │多┃
┃ │ │羯│ │呪│切│是│得│顛│羅│滅│界│眼│不│亦│色│若│ │心┃
┃ │ │提│ │即│苦│大│阿│倒│蜜│道│無│耳│増│復│不│波│ │経┃
┃ │ │ │ │説│真│神│耨│夢│多│無│無│鼻│不│如│異│羅│ │ ┃
┃ │ │波│ │呪│実│呪│多│想│故│智│明│舌│滅│是│空│蜜│ │ ┃
┃ │ │羅│ │曰│不│是│羅│究│心│亦│亦│身│是│舎│空│多│ │ ┃
┃ │ │僧│ │ │虚│大│三│竟│無│無│無│意│故│利│不│時│ │ ┃
┃ │ │羯│ │ │ │明│藐│涅│掛│得│無│無│空│子│異│照│ │ ┃
┃ │ │諦│ │ │ │呪│三│槃│礙│以│明│色│中│是│色│見│ │ ┃
┃ │ │ │ │ │ │是│菩│三│無│無│盡│聲│ │諸│色│五│ │ ┃
┃ │ │菩│ │ │ │無│提│世│掛│所│乃│香│ │法│即│蘊│ │ ┃
┃ │ │提│ │ │ │上│ │諸│礙│得│至│味│ │空│是│皆│ │ ┃
┃ │ │薩│ │ │ │呪│ │佛│故│故│無│觸│ │相│空│空│ │ ┃
┃ │ │婆│ │ │ │ │ │ │ │ │老│法│ │ │ │ │ │ ┃
┃ │ │訶│ │ │ │ │ │ │ │ │死│ │ │ │ │ │ │ ┃
┗━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┛ わたしが本当にあのへんてこりんで恥ずかしい衣装を着せられるの?
それを着て人前に出るなんて考えるだけで我慢できないわ!
スーツアクトレスっていったいなんなの?
聞いてない事だらけだわ!
「めぐみちゃんはこっちよ」
戸惑うめぐみだったが、気づけば雑誌インタビューを受ける他の出演者たちとは
別れさせられ、奇妙奇天烈な衣装別のスーツアクターたちとともに別のところへ
連れて行かれようとしていた。
「どこへいくんです?わたしこんなの全然聞いてないんです」 ┏━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┓
┃般│ │羯│ │故│是│故│依│無│菩│亦│無│無│不│空│度│観│ │摩┃
┃若│ │諦│ │説│無│知│般│有│提│無│眼│色│生│即│一│自│ │訶┃
┃心│ │ │ │般│等│般│若│恐│薩│老│界│無│不│是│切│在│ │般┃
┃経│ │羯│ │若│等│若│波│怖│陀│死│乃│受│滅│色│苦│菩│ │若┃
┃ │ │諦│ │波│呪│波│羅│遠│依│盡│至│想│不│受│厄│薩│ │波┃
┃ │ │ │ │羅│能│羅│蜜│離│般│無│無│行│垢│想│舎│行│ │羅┃
┃ │ │波│ │蜜│除│蜜│多│一│若│苦│意│識│不│行│利│深│ │蜜┃
┃ │ │羅│ │多│一│多│故│切│波│集│識│無│浄│識│子│般│ │多┃
┃ │ │羯│ │呪│切│是│得│顛│羅│滅│界│眼│不│亦│色│若│ │心┃
┃ │ │提│ │即│苦│大│阿│倒│蜜│道│無│耳│増│復│不│波│ │経┃
┃ │ │ │ │説│真│神│耨│夢│多│無│無│鼻│不│如│異│羅│ │ ┃
┃ │ │波│ │呪│実│呪│多│想│故│智│明│舌│滅│是│空│蜜│ │ ┃
┃ │ │羅│ │曰│不│是│羅│究│心│亦│亦│身│是│舎│空│多│ │ ┃
┃ │ │僧│ │ │虚│大│三│竟│無│無│無│意│故│利│不│時│ │ ┃
┃ │ │羯│ │ │ │明│藐│涅│掛│得│無│無│空│子│異│照│ │ ┃
┃ │ │諦│ │ │ │呪│三│槃│礙│以│明│色│中│是│色│見│ │ ┃
┃ │ │ │ │ │ │是│菩│三│無│無│盡│聲│ │諸│色│五│ │ ┃
┃ │ │菩│ │ │ │無│提│世│掛│所│乃│香│ │法│即│蘊│ │ ┃
┃ │ │提│ │ │ │上│ │諸│礙│得│至│味│ │空│是│皆│ │ ┃
┃ │ │薩│ │ │ │呪│ │佛│故│故│無│觸│ │相│空│空│ │ ┃
┃ │ │婆│ │ │ │ │ │ │ │ │老│法│ │ │ │ │ │ ┃
┃ │ │訶│ │ │ │ │ │ │ │ │死│ │ │ │ │ │ │ ┃
┗━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┛ モモニンジャーこと百地霞のもとへ思わぬ連絡が入った。
「お久しぶりです、公認代理人のフタクチオンナでございます」
以前、霞が美人代理人となって倒した妖怪フタクチオンナからだった。
いまでは更正して様々なトラブルの代理人として健全に働いているという。
「更正したとはにわかに信じられませんね、しかも私にわざわざ連絡してくるなんて
どういうことでしょうか」 「戸隠流忍法武神館をごぞんじでしょうか」
「うわさレベルではもちろん」
「そこのある秘蔵のものが闇オークションに出品されるとの情報がありまして
その真贋鑑定人を依頼されましたが、私どもには手に余るため、あなた様にご足労
出来ないものかと」 秘蔵のものとは忍者スーツだという
それではあの秘宝パコを守った伝説の忍者の?
ジライヤスーツが現存するとういうのか?
怪しい情報だが彼女の好奇心が依頼を引き受けさせた。
霞はそのオークション会場へ単身向かうのだった。 「お待ちしておりました。ではこちらが真贋鑑定人としてオークションに参加してもらう
ための契約書ですのでサインして会場へどうぞ」
霞ははやる気持ちを抑えられず、さっと見て契約書にサインして中へ入っていった。 てっきり出品前の品を鑑定するのかと思っていたらオークション中に舞台で
直接かんていするのだという。
霞はなにかおかしいと感じ始めていたが、しかたなく舞台でジライヤスーツを
待つのだった。 百地霞は伝説の赤い忍者スーツを期待していたが、まったく違うものが
運ばれてきた。
確かに忍者スーツではあったが純白で、しかも女性用と思われる忍者スーツだった。 「これはどういうことですか?」
「これは妖魔一族が対戸隠流忍法用に開発した女性用洗脳拘束忍者スーツと
思われるものです。それをあなたにここで自ら装着してもらい真贋鑑定してもらうのです」
あまりのことに驚く霞。
「すでに契約書にサインしていますので逆らうことはできませんよ」
完全に罠におちたことを悟った彼女だった 貴忍麗破こと柳生レイが戸隠武神館を訪れた。
山地ケイは当然いつものように父や闘破に話があると思っていたが、意外なことに
彼女に用件があるという。
「妖魔が運営しているらしい忍者学校があり、そこへ潜入捜査してくれる人材を探しているのです。
ただし大変危険な任務になるため、未熟なケイさんだとやはり・・・」 小話
とある密告により反体制のスパイだと疑われ捕えられてしまったが
ごく普通の村娘である彼女は完全に無実だった
「何も知らないんです。本当です。」彼女の訴えはすぐに喘ぎ声に変わることになった
拷問官は執拗に責め立てたが、むろん話せることなどなく、快楽拷問が終わることはなかった おそ松ゴミ六匹を並べて口に生きたゴキブリ百匹ぐらいぶち込んでコンクリートで口をふさげ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています