―午後11時20分―

―女子寮 自室―



「じゃ、切るわよ〜〜」


舞衣が部屋の明かりを消し…消灯する…

テレビの電源も切り…しんと静まり返る部屋…

ミコトはベッドに寝転がると、あっという間に眠りにつこうとする…


「むにゃむにゃ…舞衣ぃ…お休み…」


そしてパジャマ姿の舞衣は、ベッドに腰掛けると、ゆっくりと身体を伸ばす…


「ねえ、ミコト…」


「何だ…舞衣?」


「あの…さ…明日から…お風呂は別々に入ろう」


舞衣の言葉を聞き、ミコトは寝転んだままクルリと舞衣の方を向く…


「どうしてだ舞衣?ワタシと風呂に入るのがイヤになったのか?」


「ううん、そうじゃなくて…いろいろあって…あたし、一人でお風呂入りたいから…」


「舞衣…一体どうしたんだ…?」


その後…舞衣は何も言わないままベッドに横たわると、そのまま眠りについた…

ミコトは舞衣が眠ったことに気付くと、舞衣の言葉の意味を考えながら、いつの間にか吐息をあげていた…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜