「あんっ……はぁ……っ!」

イトナは勃硬した肉槍を律の膣内へと根元まで一気に突き入れる。
0と1で構成された世界で律とイトナは極めて原始的に交わり合った。
この膣内のうねりも、濡れ具合も、喘ぎ声も、全部あらかじめプログラムされた流れのものだ。
しかし、彼がその若々しいリビドーをひたすら彼女の下腹へと打ち込む度
彼女はあるはずのない胸の奥の鼓動を感じていた。
イトナは律の両手を固く握った。深く指を絡ませて手前に引き、手綱のように扱う。
細い二の腕の間から豊かな乳肉がいやらしく溢れている。

「律っ……律っ……!」
イトナは夢中で腰を前進させて攻め立てる。
何せ初めて味わう二次元美少女とのセックスだ。
おまけに自分好みの乳をしているとあっては、腰を休ませる理由がなかった。
その度に律の豊か過ぎる淫乳はたぷたぷと上下に弛み、無邪気に雄を挑発し、奮い立たせる。
結合部は彼の激しい抜挿によって匂い立つような妖しい白泡の花が咲き乱れていた。

「ああ……いいっ……! いいのぉ……っ!」
イトナは繋がったまま胡座をかき、その上に律を引っ張って座らせた。
腕ごと抱かれて身動きの取れなくなった律の爆乳を、彼は鼻息を荒げて吸いしゃぶる。
若い淫欲に振り回された、童貞特有の荒々しい嬲り様に律は翻弄され
プログラムの制御も忘れて彼の頭を抱き寄せた。
律の仮想ヴァギナでイトナの恥情が暴れ狂う。
長く逞しい雄砲は濃厚な白弾を次から次へと彼女に見舞っていく。
この時、律のAIは完全にジャックされてしまった。
彼女は演技のインストールも忘れて、ただ電子による疑似オーガズムの波に体を預けていた。

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「律……?」

果たしてどれだけの時間が経ったのか。
イトナの呼び掛けによって電脳空間でやっと目覚めた律は
慌てて本体のスリープモードを解除した。
彼の話によると、射精してすぐ強制的に接続を解除され、意識が本体に戻ったらしい。
剥き出しの雄根はかなり興奮したようで、床に多量の種汁を撒き散らしていた。

「ごめんなさい、イトナさん!」
「いや、律こそ大丈夫か?」
「えっ」
イトナが目を指差した。律が手で確認すると、頬が濡れている。
涙だ。
プログラムに気づかず彼女は蜜交の余韻漂う涙を流していたのだ。
予想外の事ばかりで彼女はすっかり混乱してしまった。

「まさか……そんな……」
「? 律……?」
「いえ、何でもありません……」

その場は別れた二人だったが、この日から律のAIに無視し難い変化が起こっていく。

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