背中に回された手が何かを弾くと、胸を覆っていたブラジャーがするりと床に落ちた。柔らかなおっぱいの全貌と、その先端の乳首があらわになる。
確かに将大はブラジャーを付けていない。でも、それは男だからだ。そんなことも分からなくなってるなんて。
クラスの女子のとは明らかに違う、美代さんのおっぱい。解放感があるのか、心なしか美代さんの顔が緩んでいる。それでも恥ずかしがる様子は微塵もない。
「くはっ、はははっ! そ、そうそう、それで普通だよ。ねえちゃん」
「……今は友達が来てるからこのくらいにしておくけど。洋介くんが帰ったら、また説教だから」
「えっ!? なあ、ヨースケ、今日泊まってかない?」
無意識のうちに、僕は頷いていた。将大がガッツポーズを取って自分の部屋に逃げていく。
美代さんがため息を漏らすと、その身体の動きに合わせて自由になったおっぱいが弾む。
「ほんとに、いいの? うちは大丈夫だけど、洋介くんのおうちの人は……」
「だ、だいじょうぶ! 大丈夫だから!」
自分がなにを喋っているか、自分でも分からない。とにかく必死になって、泊まっても問題ないということを伝える。
これまでにも何度かお世話になったことがあったから、すぐに美代さんは納得してくれた。部屋に戻っていく美代さんを見送って、僕は立ち上がる。
もうお尻なんて痛くない。将大はデッキをシャッフルしながら僕のことを待っていた。悪いけど、そんなことしてる場合じゃないんだ。
「僕に、催眠術を教えて!」