「本当ですか?それではすぐにテストしましょう。」

嬉しそうに立ち上がるマリナ。
少し不安げに男達を見つめるシーリン。アクバルは好奇心の目でマリナを見つめる。

シーリンとアクバルを連れ立ってガンダムの格納庫に行く一同。

「新しいスーツというのは?」

「これです。」

パッドに映ったデータのイラストを見たマリナは苦笑いして固まる。
脇から覗いたシーリンも絶句した。
そこには「リキッドメタルスーツ」という文字があった。

「こ、これですか……」

「ええ、以前のものとは違いますが軽量なのですよ。エジプトとの闘いも迫ってますし……」

例の一番メインの大臣が説得すると応じるマリナ。

「……そうですね。時間がありませんからね。」

「どれ、どんなの?」

パッドを奪おうとするアクバルを止めるシーリン。
彼女は男達に疑惑の目を向けたが、その視線はテストに臨むマリナの方を向けばすぐに心配の眼差しに変わった。

「あなたが見るものではないわ……
(しかし、こんなものを……彼らは一体何を……)」

緊張しつつガンダムファーラのコクピットに入るマリナ。いつも通り全裸になるが新たなシステムに不安で内股になり、普段の祈るポーズもする余裕がない。