長く続いた射精が終わり彼がゆっくりと怒張を引き抜くと、
弛緩した女性器から逆流した精液が太ももを伝いシーツにしみを広げる。
まだ疼いたままの子宮を押さえるよう、おなかに手をおいて彼を見る。

かつてプロデューサーが私の処女を奪ったときに見せたのと同じ
獲物を仕留めた雄の目付き。
私は彼に征服されてしまった、もう誰にも染められない先生だけの女になって。


その私を彼が抱き寄せ、今度は逃げることなく彼の唇を受け入れる。
そして導かれるまま彼に跨ると、自らの意思で彼自身を自分の中に収めていく。


「あぁ、先生のが入ってく、奥にあたって、あぁっ、いいっ!」


彼に下から突き上げられ、愛液と精液でぐしゃぐしゃになった性器が、膣が、
そして子宮が震え、彼と一つになれた悦びで心の中をも染め上げていく。
体だけではない快楽が心も満たし、震えるような快感を味わいながら
私は彼にしがみつき、狂ったように腰をふりながら交わりに没頭していく。


その夜、数え切れないほど彼と交わり彼の精液を中で受け止め、
交わりながら何度も愛を囁き、愛の言葉を交わし、口付けをもとめ
彼の唇に全身を捧げ、彼自身を私のキスで、唇と舌で愛を捧げ
口に出された彼のものを味わい飲み下すことにすら喜びを感じ
私という存在は彼とのセックスに融かされてひとつに混じっていく。




それから三ヵ月後。
海外への電撃移籍の発表に大騒ぎとなった芸能界を背に
私は単身、アメリカへと旅立った。



おしまい。