FETSでエロパロ 56章 [無断転載禁止]©bbspink.com
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0022名無しさん@ピンキー2017/06/09(金) 07:06:28.78ID:TDFNOS9E
一応形になったので投下する。ifエロでカムイとニュクスSS
注意書きはロリBBA、淫紋、孕ませくらい
終わったら渋に保存する
0023呪いを解くには(カムイ×ニュクス)@2017/06/09(金) 07:06:58.18ID:TDFNOS9E
「カムイ、何してるの?」

錬成所から部屋に帰ってくると、部屋が蔵書で溢れ返っていた。
七割はニュクスの魔導書で、後は夫のカムイがソーサラーになった時に与えた物だ。
本の湖の中でカムイは熱心に片っ端から書物に目を通していた。

「ああニュクス」

「ああ、じゃないわ。一体どうしたの? これじゃ夕食の支度が出来ないわ」

ごめんごめん、と言いながらカムイは元の位置に書物を片付け始めた。

「君の体が成長する方法を探しているんだ」

「……無駄な事よ」

ニュクスは溜め息をついて片付けを手伝い始める。

「この呪いは決して消えないわ。何度も調べて、色々と試してみたけどダメだったから」

「だけど俺、色々調べてみたんだ。ほら、これを見てほしい。
 身体成長を著しく飛躍させる魔術が……」

「カムイ……この部屋にある蔵書の大半は私のものよ。私が目を通してないと思うの?
 その魔術は十年前に試したわ。
 けど、精々髪の毛を伸ばす事しか出来なかった。
 その髪すら、私の呪いの前では一定の長さより決して伸びなかったのよ」

「そうか、じゃあこれは?」

「……。異性から精力を与えられた代償として身体を成長……」

「ね、一人の時とは違って幸い君には俺がいる。
 この方法は君も試していないと思うし、試してみる価値が」

「ないわ」

ニュクスはその本をポイと捨てた。

「どうして?」

「確かにあれは、男女交合によって新陳代謝を劇的に高める秘術よ。だけど欠点がある」

「欠点?」

「ええ、恐ろしく効率が悪いのよ。
 あの秘術は女体を器として雄が種を注いでその繁殖力を魔力に変換するものなの。
 だけど、そもそも命の対価として人間の種は釣り合いの取れる代物じゃない。
 釣り合おうとすれば膨大な時間と雄の精力を消費しなければならない。
 おまけにこの方法は一日として怠ってはいけないし、種の濃さも決まっている。
 そして一度失敗したら二度と繰り返す事は出来ないの。
 真面目にすれば、一月も経たずに男は木乃伊になるでしょうね。
 更に言うと、この呪術は特定の人間、つまり伴侶じゃないとダメなの。
 大人数で寄ってたかって女を犯しても、かえって償う命が増えてしまうだけ。
 理性のないノスフェラトゥや異界の者を飼い慣らしてやらせても意味がないわ」

確かにその時、話はそこで終わったはずだった。
0024呪いを解くには(カムイ×ニュクス)A2017/06/09(金) 07:07:51.59ID:TDFNOS9E
   #  #  #

「ニュクス……」

入浴後書斎で蔵書に目を通していたニュクスは
背後から優しく抱き締められて本を落としてしまった。
振り向くと声の主は夫のカムイだ。

「……どうしたの、いきなり求めて……?」

カムイは黙ったまま、ニュクスの小さな手を
そっと掴み、自らの脚の付け根辺りに導いた。

「……えっ……!」

ニュクスは触れたものの正体に指先を強張らせる。
カムイの物の大きさは初夜で知っているが、先程のものは
少なくとも一回り大きく、火傷しそうなほどに熱かった。

「精力を増強させる魔法をかけたんだ。
 これならあの本に書かれていた量をこなしながら、君の呪いを解く事が出来るよ」

「ほ、本気なの? どれ程の時間がかかるか分からないのよ?」

ニュクスは一度引っ込めた手をまたおずおずと伸ばした。
ローブを突き破らんばかりの夫のものは、これ以上ないほど頼もしい。

「ニュクス……君は俺の妻だ。大切な人だ。
 夫として、妻の悩む姿を見ているのは辛い。
 子供がほしいけど、今の体だと出来るかどうか
 分からないといつも悩んでいただろう。
 俺だってニュクスの可愛い子供を見たい。
 その呪いを消す方法があるなら、俺はどんな事でも諦めずに全力で協力する」

「カムイ……」

   #  #  #

「んうっ……っ!」

ベッドに寝たニュクスの股をそっと開いて
カムイはあどけない花弁に口づけして舌で弄んだ。
下着のないカムイのそれをニュクスは見ている。
ぐんと反り立った肉の搭は数匹の太く紅い龍が乱れ舞っていて
見ているだけで誘惑されそうなほどに雄々しい。
その下に控えている精宝も拳大の大きさに膨れ上がって
今にも精汁が弾け出そうだった。
限界まで膨張し一回り大きくなっているそれを咥えるには
ニュクスの未発達な肉孔にとって容易な事ではない。
唾液でたっぷりと潤してすべらかにしておくに越した事はないのだ。

「あっ、ああっ! あ――ッッ!」

平らな胸を熱い呼吸で何度となく弾ませて、ニュクスは悩ましく喘いだ。
カムイの長い舌が火照った箇所を優しく淫らにほじくっている。
男の舌に奉仕される悦びにうち震える彼女は
既に軽く二回ほどこっそりと頭の中を真っ白にさせていた。
0025呪いを解くには(カムイ×ニュクス)B2017/06/09(金) 07:08:46.74ID:TDFNOS9E
「ニュクス……」

カムイはニュクスの体に覆い被さり、その巨物を濡れた花芯へとあてがった。
軽く口に太った先端を咥えさせた後、ゆっくりと腰を入れて、犯していく。
あまりの大きさにニュクスの穴が悲鳴を上げる。
カムイは真剣な顔で腰を深く落とし
押し出そうとするニュクスのそこを無慈悲に押し貫いた。
狭い肉穴をこじ開けるようにして捻り込んだものの
流石に全て埋没させる事は出来なかった。

「ニュクス……大丈夫か?」

あらかじめカムイは自身のものに減痛効果のある秘薬を塗り込んでいた。
ニュクスの呪いを解くためには長時間、多くの交合回数をこなす必要がある。
その負担は妻の肉体にもかかってくる。
ニュクスが途中で辛くならないようにとの配慮だった。

「んっ、ニュクス……!」

カムイは腰で螺旋を描きながら、緊々とした肉穴を何度となく攻め立てた。
初潮前の幼女の穴はカムイのを咥えて一分の隙間もない。
肉襞すら潰れているくらいだ。カムイがズリュッと腰を引くと
ニュクスの穴はそれにすがり付いて離れない。
ベットのシーツを掴んで堪えても、腰ごと宙に浮いてしまう。
カムイは密着してその可憐な唇を吸いながら
零距離ピストンを繰り返し、ニュクスの好きなボルチオを攻めた。

「っ……ああん! カムイッ……! カムイぃぃ……ッッ!」

堪えきれず口端から涎を垂らしてニュクスは夫の名を呼ぶ。
小さな乳首はピンと立っていて、劣情を誘う。
雄によって苛められた花弁は乱れ濡れ、あどけない顔に似合わず濃い牝臭を放っている。

「ニュクス……大丈夫、もう射精るから……!」

カムイはニュクスの背中に手を回し、抱き締めながら牝宮の口を乱突する。
射精感に満ちた激しい交姦が、ニュクスの未発達な牝を翻弄し、弄ぶ。

「ああ……ニュクス……!」

ドビュッ、ビュブッ、ビュブルルルッッ!

カムイが一度身震いすると、ニュクスの幼宮にねっとりとした熱い雄汁が強かに放たれた。
彼女の穴は暴れ狂う肉竜で左右に大きくうねり、より一層の絶頂感を肉体にもたらした。
まだ射精の半ばにもかかわらず、カムイはニュクスの唇を再度吸いつつ
同じ体勢で精汁まみれの肉宮を激しく犯す。
何らかの変化が起こらない限り、量が足りないと考えられる。
絶頂に達したばかりの肉具は、双方ともに敏感となっている。
ぬるついた接触部はよりすべらかとなり、挿入を助けてくれた。
巨根の応酬にニュクスは頬を赤くして年甲斐もなく喘いで喘いで喘ぎまくった。
精力増強の効果のあるうちに一定量の精液をニュクスの中に納めなければいけない。

「うう……射精るっ!」

四度目の精射がニュクスの中で爆ぜた時だった。
ニュクスの下腹部に突如として奇妙な紋様が浮かび上がったのだ。
逆さにした壺状のものに槍の先端を構えたその印の周りには
壺から溢れ出すようにして幾筋もの炎が揺らめいているように見えた。
0026呪いを解くには(カムイ×ニュクス)C2017/06/09(金) 07:09:25.73ID:TDFNOS9E
「これは……?」

「契紋よ……精霊との間に解呪の約定が結ばれた事の印。
 そして、貴方の出した種の量が充分量に達した事を示す指標よ。
 一日でも休めばこの契紋は消えるわ」

「そうか、良かった。これなら毎日続けられそうだ」

カムイは大きく一息ついて、結合部から肉根を引き抜いた。
ヌリュンと滑り落ちるようにしてやや頭を垂れた肉根は姿を現す。
頬張っていた肉飴を取り上げられた牝穴はぽっかりと開き
とろとろと濃臭の蜜精をだらしなく垂らしていた。

「甘いわね」

「えっ?」

カムイはニュクスの言葉の後に己の肉具を一瞥した。
頬を染めたニュクスは目を瞑って首を横に振る。

「そっちじゃないわ。この手の解呪は繰り返すごとに量が増していくの。
 最初は四回で達成出来ても段々と量が増えていって、その分回数も増していくわ」

ニュクスの言葉に不安を覚えなかった訳ではないが
それから毎日カムイは妻の解呪を夢見て、ニュクスを抱いた。
確かに求められる射精量は増えていく一方だ。
その度にカムイは、毎度自身に精力増強の術を施して交合に臨んだ。
そのうち暗夜王国の他国への侵略が本格化していった。
暗夜王国の王子にしてなくてはならない戦力でもある彼には
軍における責任や戦力の管理が重くのし掛かる。
更に卑劣なマクベスたちの横行を最小限に留めるために
秘密裏に行う軍略会議も参加する事になり、中々夫婦二人の時間が取れなくなってきた。

「はぁぁん……! やあっ、だめぇっ、カムイぃぃ……!」

リリスのいなくなった神殿で耳にもたれ掛かるような可憐で妖しい嬌声が響いている。
交合用にと開いたタイツの切れ目に、カムイは巨根を深々と突き刺し
荒い息を漏らしながら妻を乱れ突いていた。
あれからカムイはひたすら解呪に励んでいる。
食事は精力がつくようにモズメから仕入れた熊の肝をニュクスが料理していた。
淫交の合間に彼女はしばしば口淫に耽った。
気力を回復する秘薬を口に含んで、小さな口内一杯に膨張した陰茎に
長い間まぶす事で、少しでも夫の助けになるように努めた。
しかし、それも回数を重ねる度に効果は薄くなっていった。
時間のない二人は、暇を見つけては家だけでなく野外で交わった。
ある時はモズメの作った麦畑に横たわり、騎乗したニュクスを下から突き上げた。
ある時は林に隠れるようにしてニュクスを押し倒して時間の許す限りの精を注ぎ込んだ。
0027呪いを解くには(カムイ×ニュクス)D2017/06/09(金) 07:10:23.28ID:TDFNOS9E
「んっ……! ニュクス……もっと締めて……!」

美しいニュクスの小尻が壊れんばかりの勢いで
カムイは腰を動かし、雄の形を刻み込んでいく。
元々狭かった彼女の穴は、すっかり夫の巨根の形に変わっていた。
もう七回もニュクスに射精しているが、まだ契紋は光らない。
それもそのはず、いくらカムイが神祖竜の血を受け継いで
並々ならぬ体力精力があるからといっても
毎度のように交合していては当然精汁も薄くなっていく。
薄くなった分規定量に達するための回数は、徐々に増えていった。
その為、カムイが自身にかける精力増強の魔術は更に強いものへと変わっていった。
手足の先が痺れるという反作用があってもなお
彼は愛するニュクスのために犯すのを止めようとはしなかった。

「くっ、ニュクス……!」

身震いした途端、強かに打ち込んでいたカムイのからどろりとした熱い蜜精が噴き乱れる。
ニュクスは目蓋を半分下ろしたまま、律動が止むまで種を受け入れた。
最初は四回で達ししていた規定量も、今となっては八回行ってやっとという有り様だ。
受ける女壺の方も最後の方は感覚がほとんどなくなっている。
おまけに、巨根の猛攻によって休まず拡張された肉穴は
中々閉じることが出来なくなっていた。
ぴったりと閉じていたニュクスの恥門からは
肉根に弄ばれて伸びた花弁がやらしくぬめり気を纏ってはみ出てきていた。

   #  #  #

「ねぇ、貴方……無理はしないで……」

ある時、サファイアの岩山に隠れるようにして二人の人影が寄り添っている。
男は下穿きを足下に脱ぎ捨て引き締まった尻を剥き出しにしたまま
女魔導士を背後から犯していた。
太腿に垂れ、地面に落ちていく白濁の体液は
溢れる男の精力と二人の長い交合の時を物語っていた。

「顔が青いわ。休まないと……」

ニュクスはカムイの硬い肉根に熱く貫かれ喘ぎながらも、夫の体調を心配していた。
可愛らしい妻の尻に剛根をひたすら打ち込むカムイの顔には
確かに焦燥と疲労が色濃く表れていた。

「大丈夫さ……今日は軍略会議で遅くなるから
 今のうちに注いでおかないと、うう、……!」

カムイはニュクスの小さな体を抱き寄せた。
その力はどこか弱々しく、すがり付いているようにも感じられる。
密着した彼は自らを鼓舞するように妻の名前を彼女の耳元で囁き
一層深く激しく欲望を最奥に吐き出さんと努めた。

「ああっ、……あんっ! カムイ! きてぇ……!」

「待っててね、ニュクス! 今……ああっ! ……ッッ……!」

――ブビュッッッ! ブッピュッ、ビュピルルルルッッッッ!

ニュクスの慎ましい乳に手を添えたまま、カムイは渾身の射精を妻に捧げた。
彼の額には大粒の汗が吹き出ている。
それもそのはず、彼は朝から数えて十回も性交を繰り返していたのだ。
充分量に達した事を示したように、ニュクスの下腹の契紋が光った。
0029名無しさん@ピンキー2017/06/09(金) 09:37:48.21ID:TDFNOS9E
「ふぅ……、……! くっ……!」

分身を抜こうとニュクスの体から離れたカムイは
体をふらつかせてたたらを踏んだ。
そのままニュクスの背中側で尻餅をついた。
心配したニュクスは、蜜穴から淫らな汁が滴るのも気にせず、夫にリカバーを施した。

「ごめんよ、ニュクス……」

「だから言っているのよ、無理はしないでって!」

カムイは岩山に手をかけて何とか立ち上がると
衣服を整えて軍略会議に参加するため、城へと戻っていった。
白夜の忍に切り込まれ部屋の奥まで運ばれ討ち死にした悲劇の将ハロルドの像が
ニュクスと共にその背中を見送っていた。

   #  #  #

「これは……?」

十二回目の射精をようやく終えた時の事だった。
疲労困憊の最中にニュクスの下腹部を見ると
今まで薄桃色だった契紋が光り始め、朱色に変化した。

「驚いたわ……解呪が成就しつつある」

ニュクスは信じられない目で自身の契紋の部位を擦った。

「本当か?」

「ええ。こんな変化があともう一回起こって完全な赤色になれば解呪は叶うわ」

「そうか! よし、じゃあもう少しだね!」

カムイはそう言ってニュクスの手を取り笑ったが、その表情はどこか痛々しかった。
彼の頬はこけ始め、折角の美顔に暗い影が射してきている。
ニュクスを掴んでいる手も弱々しかった。
この解呪を続ける事自体、並々ならぬ事だ。
第一段階のこの変化ですら十二回かかる交合を数日間続けるまでになってやっと現れたものだ。
成就間近になれば恐らく途方もない吐精を繰り返す事になるだろう。
果たしてそれまで彼の健康が保てるだろうか。
ニュクスは先に水浴びを済ませた。
連戦により、彼女の子宮は彼の命の種で充ちていた。
ほじくりだしても次から次へと垂れ落ち、少量は明日まで残ってしまう。
ニュクスは自身の体を撫でた。
数年間微動だにしなかった体格の変化が解呪の効果としてようやく現れ始めていた。
決して大きくなかった平坦な乳房は、いつの間にか
小さな手で余るほどの大きさに成長していた。
幼女然とした恥丘には数年もの間決して生えてこなかった春毛が何本か芽吹いていた。
このまま行けばともすれば見果てぬ夢だった大人の体も手に入るかもしれない
――愛するカムイの命の炎を犠牲にして。

おいこら回避
0030名無しさん@ピンキー2017/06/09(金) 09:40:01.77ID:TDFNOS9E
「カムイ……どうしたの?」

「……」

その時だった。立ち上がったカムイの体がぐらりと揺れてニュクスの脇に倒れた。

「カムイ! カムイ!」

ニュクスは横たわった彼の体を揺さぶり懸命に呼び掛けたが、彼の返事はない。
完全に意識を失っているようだ。
辛うじて呼吸はしているが、それすらも途絶えがちになっていた。
度重なる荒淫と始終精力増強の魔術を重ね掛けした事による
慢性的疲労、それらが全て噴き出したものだと考えられる。
状態はかなり危ないと言っていい。
リカバーをかけて安静にしていれば彼の容態は回復するかもしれない。
しかし、ここで半端に気力を回復させてしまったらどうか。
彼は病み上がりの体に鞭打ってニュクスを押し倒そうとするだろう。
そうすれば今度こそ処置のしようがなくなってしまう。
かといって集中治療をすれば今日一日の充分量がこなせず
今までの解呪は完全にご破算となってしまう。

「……」

ニュクスは苦しむカムイの顔と自身の体を交互に見てていた。

   #  #  #

「うわあああ! お兄ちゃ――んっっ!」

カムイが目を開けると、大粒の涙を浮かばせたエリーゼが見えた。
その傍には相変わらず妖艶な義姉カミラの姿もある。
エリーゼはカムイの意識が戻ったと知るや、その胸に抱きついてきた。
衰弱した体に元気に満ちた義妹のタックルは少し堪える。

「……? ここは……」

「ニュクスが教えてくれたんだよ。お兄ちゃんが自分の部屋で倒れたって」

倒れた? という事は? 頭がうまく回らないカムイに対して、カミラも口を挟んだ。

「大変だったわね、二日間も寝込んでいたんだもの。
 お姉ちゃん心配してご飯ほとんど食べられなかったわ」

「ふ、二日間だって! そ、そんな……!」

「あん、ダメよカムイ。安静にしてなきゃ。
 ただでさえニュクスが応急処置をしていなかったら命すら危うかったのよ?」

「ニュクス……そうだ、ニュクスは……!」

カムイは姉妹に頼んでニュクスをこの救護室に呼んでもらった。


おいこら規制回避
0031名無しさん@ピンキー2017/06/09(金) 09:40:37.07ID:TDFNOS9E
「カムイ……」

ニュクスの姿を見た時、カムイは驚きを通り越して放心してしまった。
黒く透き通った薄い服から見るニュクスの下腹には
無理を重ねて色濃くしたあの契紋が、跡形もなく消え去っていた。

「うう、そんな……! あと少しだったのに……!」

「カムイ……気に病まないで」

「済まない、ニュクス! 俺が不甲斐ないせいで、君の呪いが……!」

ニュクスは項垂れるカムイの肩をとんと叩いて首を振った。

「自分を攻めてはいけないわ……だって、貴方を眠らせて
 エリーゼたちを呼んだのは……私なのよ」

「……! どうして、そんな事を!」

「落ち着いて。あの後私が回復したら動けるようになった貴方はどうすると思う?
 大人しく治療を受ける? いいえ、もうボロボロになったその体に
 鞭打って解呪を優先して私を抱いたでしょうね」

「……」

「占いをしてると、自然にその人の未来を図る事が出来るの。
 あの時の貴方には色濃く死相が出ていたわ。
 きっと、私が思う以上に無理していたんでしょう」

「……。だけど……君の呪いを解くためには……」

ニュクスはカムイを抱き寄せた。
慎ましい体からは安堵すら覚える母性愛が感じられる。

「カムイ……貴方が私のために思ってくれるのは嬉しいわ。
 親身になって解呪に尽力してくれた事も。
 だけど、たとえこの呪いから解放されても
 傍に貴方がいてくれなければ何もならないわ。
 覚えていて、この呪い以上に貴方の存在は私の中に深く根付いているのよ」

カムイはニュクスの頬に涙の跡を見つけた。
恐らくこの二日間、ずっと泣いていたに違いない。
そんな妻の表情を見ればそれ以上彼女の言葉に抗う事など出来はしない。

「……。分かったよ、ニュクス。
 君が後悔していなければ、それでいい。君を悩ませて、済まなかったね」

「分かってくれて良かった。……。それとカムイ。
 貴方の解呪を止めたのにはもう一つ理由があるの」

「……?」

ニュクスはほんのり頬を朱に染めて彼に耳打ちした。
0032呪いを解くには(カムイ×ニュクス)ラスト2017/06/09(金) 09:41:32.35ID:TDFNOS9E
「……! 本当に、俺の子供が……!」

「ええ、多少なりとも体が成長したお陰で初潮が来たの。
 随分待たされたけど、やっと私も子供を産める体になれた」

ニュクスは目立たない下腹を愛しげに撫でながら言葉を続ける。

「貴方ったら朝も昼もなく私を抱き続けたでしょう。
 すぐに妊娠したって分かったけど、あの調子で貴方に
 ずっと愛されていたら、お腹の子供にも悪い影響が出てしまうと思って
 言おうと思った時には気を失ってしまっていて……」

二人の間に言葉は要らなかった。彼はニュクスの手を取って喜びを噛み締めた。
ニュクスもまた、安堵の笑みを浮かべている。
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