「……! 本当に、俺の子供が……!」

「ええ、多少なりとも体が成長したお陰で初潮が来たの。
 随分待たされたけど、やっと私も子供を産める体になれた」

ニュクスは目立たない下腹を愛しげに撫でながら言葉を続ける。

「貴方ったら朝も昼もなく私を抱き続けたでしょう。
 すぐに妊娠したって分かったけど、あの調子で貴方に
 ずっと愛されていたら、お腹の子供にも悪い影響が出てしまうと思って
 言おうと思った時には気を失ってしまっていて……」

二人の間に言葉は要らなかった。彼はニュクスの手を取って喜びを噛み締めた。
ニュクスもまた、安堵の笑みを浮かべている。