聖闘士星矢の女性キャラを語ろう [無断転載禁止]©bbspink.com
『聖闘士星矢(派生作品も可)』に登場する女性キャラについてエロ方面で語るスレです。
原作でもアニメでもエロ的に好きなシーン、女性キャラに対する妄想などを熱く語りましょう。
ちなみにイッチは魔鈴さん派です。 原作の「ポセイドン編」で未解決の謎が残っている
鼻の利く貴鬼を先頭にテティスを追跡して星矢たちはポセイドン神殿まで行けたけど
シャイナが単身で来られた理由が未だにわからん
案内も無く場所も不明なポセイドン神殿を短時間で探し出して到着した彼女に驚愕 >>175
多分、味方の後をつけるのはセイントだったら比較的簡単なんだよ 平成2年頃だったかな
聖闘士星矢が出てくるサスペンスドラマを見た
チャンネルを変えていた時にたまたま遭遇
視聴したのが夕方の時間だったので再放送だと思う
覚えているのが刑事たちがテレビに映るアスガルド編を見ているシーン
たまに気になってモヤモヤする時がある
詳細を知っている人がいたら教えて >>177
すげぇこっちが詳細を知りたいw
テレビでアスガルド編見てるシーンったら昔岡野玲子のファンシーダンスで(主人公が禅寺で修行する内容のギャグ漫画)
坊さんが同じくアスガルド編見ながら「早くオーディンやっつけてヒンドゥーに来い! かわいがってやるぞ」て言ってた
ちなみに瞬対ミーメで僕たちがどんなに頑張っても平和な世の中は来ないの!?のシーン
なんだかんだ言ってアスガルド編は人気絶頂十二宮編の直後だったから
露出も多けりゃグッズも多かったし未だにマイスEXで神闘士が出るくらいだもんな
アスガルド編が終わる頃にゃDBとかトルーパーに人気取られてすっかり尻すぼみ
話数もアスガルド編の半分で今でもツイッターとかで1話でやられる海闘士弱すぎじゃね?と言われるとか
ポセイドン編とばっちり喰らいすぎ 亀だが
>>132
>プロだったら放送前までに全巻読破して世界観を掴んでおけよ
映画鬼滅の刃で敵の鬼を演じた石田彰は原作未読アニメも未視聴だが
戦う相手の柱のキャラから考えてこういう対比で演じればいいと思ったと語ってた
そういうやり方で演じたりまたは演出の意向に沿って演じるプロもいるから一概にゃ言えんのじゃないかな
勿論ファンからすれば未読と聞いていい気持ちはしないのはわかるが 隣の国は黄金聖闘士を美少女化して可動フィギュアを販売したが
とうとうスタチューにまで手を出したぞ
http://pauction.sakura.ne.jp/up/src/up3621.jpg ヤフオクで出品されてるわそれ
やっぱネットオークションは海賊版の宝庫だな 聖闘士星矢の初となる劇場作品となった「邪神エリス」
ゲストのキャラクターデザインは
亡霊聖闘士が車田先生の過去作品「風魔の小次郎」からキャラをオマージュしてるのは一目瞭然
荒木伸吾氏は数ある車田先生の作品を閲覧したとき
「スケ番あらし」の主人公を見て過去に携わった「魔女っ子メグちゃん 」を思い出したはず
絵梨衣のキャラデザは「スケ番あらし」の麗をベースにして
ヘアスタイルを「魔女っ子メグちゃん 」のメグとマミをミックスさせた感じ
そしてエリスのキャラデザは「魔女っ子メグちゃん 」のノンをそのまんま使ったような印象
容姿だけでなく高慢で高飛車だけど、どこか優しい性格を持っているところまでそっくり
(無念の死を遂げた聖闘士に新しい体と命を与えたところとか)
さらには完璧なように見えてドジっ子だという要素までノンを受け継いでいる
・沙織を拉致した後でわざわざ星矢たちに挑戦状を送りつけて目的遂行の不安要素を自分で作る
・核となる黄金のリンゴを何の防衛手段もせずにむき出しで星矢たちに晒す
・黄金の矢でリンゴを射られたときは自ら突進して額ごと貫通
これでエリスの声優が《つかせのりこ》さんだったらノンが好きな俺は耐えられる自信が無い
(誤解が無いように言っとくけど《藤田淑子》さんを批判しているわけではないよ)
「邪神エリス」を視聴した後で「魔女っ子メグちゃん 」を見たくなったファンは大勢いるだろうな(俺もその1人) 色が青が一番目立つ(髪が青くて量が多いし肌色も青ざめてるしで)とこはノンっぽくもあるが
ノン本人はシュッとしてるクールビューティータイプで
エリスは肉体として使った絵梨依との互換性もあるのか丸顔で小柄っぽいから(胸はあるけど)
シルエットとしてノンとは重ならないかな個人的には
デザインで思い出したが先日検索で星矢アニメ版とアスガルドのアンチスレなんてのがあるのを知った
6年くらい前立って漸く300の過疎スレだったが
ポラリスのヒルダの戦闘服はアーサー・ラッカムがニーベルングの指環の挿絵で描いたブリュンヒルデの鎧そのまんま
あとフェクダのトールが山岸凉子『黒のヘレネー』に出たトロイのヘクトールのパクリって画像検証もあったな
イメピクなんで今は消えてるが確かに前だけ長くなってる長髪とか体つきとか頬骨とかはよく似てた
まあキン肉マンもデビルマンのジンメンエピソードをそのまま使ってたり
ジョジョでも色々あったみたいだから時代でスルーされる案件なんだろうが エリス話が出たついでに
>>130
>(終盤では世界中の死者を蘇らせていた)
正確には生前アテナに資格を奪われた元聖闘士ね
しかしエラい数がいたみたいだから聖闘士で正しい心の持ち主の方が実は稀有なのかもしれない
黄金聖闘士でも力は正義がデスマスクはじめとして数人いるくらいだし
ハーデス編は12宮以後急速につまんなくなったとよく言われるが
もしかすると車田御大が飽き飽きしてたのも一因かもしれないな
ポセイドン編が始まったくらいにもう嫌になったけど流れてきた少女の歌声に救われたって発言してたし
御大と星矢を救ったのりピーが数十年後薬で捕まりシャブピーになるとは
時の流れとは本当に残酷なものだ 最近知ったんだけど
今月号(現在発売中)のチャンピオンREDから新しい「星矢」が始まってたのね
チャンピオンRED2021年2月号の予告
http://pauction.sakura.ne.jp/up/src/up3632.jpg >>186
冥界編という事はパンドラ様が出てくるのか
すっげー読みたくなってきた 星矢もついに異世界転生か(笑)
つーかいつまで経っても冥界編ばっかやってんだな
別に嫌いじゃないけどさ
まるで星矢のオリンポス界隈にはハーデスしか存在しないかのようだ
中断した天界編とかに行かないのはなんでだろうね
そんなに黒歴史なのかそれとも冥界編以外じゃ客呼べる自信がないのかね
この様子じゃ声優騒動の時に言ってた天帝ゼウス編とか時空クロノス編とか永遠に出てきそうにないな 間違ってたらすまんけど天界編序奏と冥王ハーデス編アニメ化(一部チャンネルと円盤発売)以降の星矢ワールドまとめ
漫画
ロストキャンバス:他作家による前聖戦ストーリーつまり対ハーデス
ネクストディメンション冥王神話:車田正美による続編・対ハーデス
セインティア翔:他作家によるアテナの侍女たちの話・展開としては邪神エリスの焼き直し
アニメ
聖闘士星矢Ω:未来?パラレル?アニメ版星矢のその後・オリジナル
火星の神やら愛の女神やらとのバトル?
黄金魂:アスガルド編のリサイクルで続編・黄金聖闘士たちが嘆きの壁から復活してまた死ぬまで
(時期としてはハーデス編終盤)
セインティア翔webアニメ化
ナイツオブゾディアック:ネトフリによる初代アニメのリメイク 瞬を女体化して開始前に炎上しただけで爆死
大体こんな感じか
見事に過去作のリサイクルばっかだな 地元の書店で今月号のチャンピオンRED探したけど売り切れだったよ
いつもは新刊の発売前日まで売れ残っているのに
やはりこの作品の影響なのかな
それはそうとハーデス編の正統続編「冥王神話ND」は連載開始が2006年
今年で15年目になる
連載期間はもう無印の3倍になる(しかも未だに先が見えない)
現時点で発表されたのが全体の1/4だと仮定するとこのペースで行けば単純に考えて完結まであと45年かかる
完結の前に作者だけでなくファンの寿命も尽きてしまうわ
「冥王神話ND」が最後に連載されたのが2018年で
その間にアイオロスやサガ&カノンの物語が描かれた
(他にも「風魔の小次郎」の読み切りを執筆)
2019年の夏に最終完全版の「聖闘士星矢」が発売開始と前年のチャンピオンREDに広告掲載
しかしあれから未だ何の発表も無い
もうここまで来たら潔く完結させるために作者は構成だけを考えて
作画は他の作者に執筆させた方がいい(「冥王神話LC」のように)
真面目な話、現在は全世界で新型コロナの影響があるから
極端な事を言えば作者やファンは明日死んでもおかしくない危険な状況
「聖闘士星矢」の完結を読まずにポックリなんてマジで死んでも死にきれん 聖闘士星矢に出てくる女性達ってHしてもあまり声上げない子が多い感じ。
口を噛みしめて耐えちゃうみたいな 「聖闘士星矢」に登場する女性は死亡率が高い
エスメラルダ、テティス、パンドラ、星矢たちの母親
直接死亡した描写は無かったけどポセイドンの起こした水害で亡くなった人々
ハーデスが死亡して消滅したエリシオンにいた侍女たち
そして名前だけ登場した妖精(ニンフ)
おそらくセイレーンの必殺技デッドエンドシンフォニーで見られる妖精(フェアリー)と同類と思われる
アニメのオリキャラだとガイスト、エリスくらいか
「冥王神話LC」ではパンドラは最後まで生存したけど243年前の物語なのでとうの昔に死亡
現在執筆中の「冥王神話ND」のパンドラは今までの経緯から結果的に殺害される運命が待っていると思う
外伝の「セインティア翔」は現在連載中なのでわからんが
なんとなくセーラームーンを想像させるので最後はBADENDになるかもしれん
(アニメ「セーラームーン」の第1期で最後はセーラー戦士が全員死亡という結末を迎えたから)
若くて美人ぞろいだからなんかもったいないよね
逆に生存した女性たちがこの先どういう人生を迎えるのかが気になるよ 聖闘士って血統関係あるんだっけ…
星矢たちは全員孤児だっけ?
誰かの血をひいてないと聖闘士になれないとか
上の方の聖衣はこの血統とかなかったよね 前聖戦時代ギリシャが無くてオスマントルコ皇帝が582人の息子持ち
この子達が聖闘士修行に出たのかなとか考えてしまう
あとパンドラは代々双子神の性奴隷二しか思えない
数えきれないくらい世話になった 聖闘士として戦って子どもを作る能力が残っているか心配。
あれだけ殴り合って戦って、体ボロボロにしてるのに
逆に子孫を残す力が働いて、そっちが強くなったりするのかね 身体ボロボロで確かに子種は無さそう
親子はロスキャンの獅子座だけだし
だから腐が湧くのか そもそも強くなければ生き残れない、自然の獣たちとは違った意味での
子孫繁栄、生き残り問題ってのもあるんだな そもそも聖闘士にとって血統は何の意味もないから(射手座獅子座は兄弟だがこれはたまたまだろう)子供の事なぞ考える必要もない
女を捨てるってのもそういう意味だろ 女聖闘士の方が口が乱暴で男キャラが丁寧語とかも御大としては女捨てている表現なのかな >>199
そういやそもそも、まず自分を司る星座ありきの聖闘士たちのお話でしたねココは…
失念してたわ 魔鈴さんのアニメでのピンチシーンはエロすぎる…。
魔鈴さんフェチ待望のリョナイラスト集「鷲星座の受難2」がDLsiteで最近出たみたいだね。↓
https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ323132.html
あの逆さ吊りシーンが表紙とは、わかってらっしゃる。 6月8日に星矢本がたくさん出る
・聖闘士星矢 Final Edition @
・聖闘士星矢 Final Edition A
・聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話 L
・聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話 番外編
・聖闘士星矢 冥王異伝 ダークウイング @
NDの最新刊が出るという事は6月からWCで連載開始という事か
前回の連載が2018年だったからもう3年か
気になるFEは
『車田正美、全編超大幅加筆により、「聖闘士星矢」が完全新生!!』
『チャンピオンREDに描き下ろされた伝説的作品「EPSODE.0」も完全収録!!』
と宣伝しているから
アテナやシャイナ、テティスにパンドラなどの女性キャラに
新規でイラストやショートストーリーが描かれる可能性あり >>203
さんくす
FinalEdition高いな
買うけど 聖闘士だから女にモテるとかあるんだろうか
青銅聖闘士の一部には彼女がいる描写はあるけど
黄金とか白銀には…
女神に忠誠を尽くす以上、他の女には目もくれないのが聖闘士なのだろうか
優秀な子孫を残すのもお仕事だと思うのだけど。 >>205
>優秀な子孫を残すのもお仕事だと思うのだけど。
聖闘士に兄弟は数組あっても親子は一例もない
徒弟制度しか継承スタイルないからそんなお仕事はない
女っ気皆無な男集団だからこそ黄金は今でも婆さん腐に大人気 沙織さん処女なんだろうけど
その処女を奪おうと夜這い掛けたら抹殺じゃ済まないんだろうな >>206-207
だからロスキャンに彼女になりうる人物を作ったのか
カルベラ 峰 セラフィナ辺りはニヤニヤできる
ラダマンはパンドラがどんだけ好きなんだと楽しくて仕方ないし
双子座弟に懸想するラダマンなど見なくて済む
それでも腐は会話があれば躊躇なくくっつけえるけどさ ラダパンはいいよな
手代木さんは星矢ファンの女性作者なのにその辺わかってたんだなあ
黄金に女性絡めたといや黄金魂もだけどぽっと出がでしゃばりすぎて不快感が否めない
(ヘレナだっけ? はまぁさらっとしてるしすぐ退場するしで許容範囲だが)
それ以上に仮にも星矢なのに作画崩れを考慮してもブスだらけなのが許せない
画力足りない奴らが無理に荒木姫野真似ようとした結果間延びして弛んだ締まりのない面に
新キャラだけならまだしもヒルダまで見るも無惨なクソブスにされてる上ネグリジェ姿も死ぬほどダサい
旧作の邪神作画筆頭佐々門や進藤さえヒルダはそれなりに美しく描けていたというのに
カミュやデスマスクのキャラ崩壊もだがそういう点でも黄金魂は個人的に黒歴史 カミュ好きだから黄金魂を見たら憤死しそう
無かった事にしている
黄金聖衣もゴテゴテして劣化しているし おかげで底辺黄金はカミュwなんて煽る奴も出る始末だしカミュ好きには災難だよな
御大が出したわけでもない設定なんか根拠にならないだろうに
無理ありすぎの黄金聖衣神聖衣化も確かにゴテゴテしてるだけだよな
とにかく背中になんかくっつけりゃいいと思ってるセンスのなさよ
かろうじて獅子座がマシなくらいか一番スッキリして見えるから
蟹座なんか道頓堀にしか見えなくて見る度吹くわ 最初からコントのノリでギャグ漫画だと言っていれば我慢できたと思う
カニと魚は名誉挽回できたと聞いているのだが……かに道楽 蟹と魚はまんまコントだったぞ
蟹については名誉回復というより蟹を名乗る完全な別人
力こそ正義な蟹好きは許せないと思う 力こそ正義の蟹が好き
愛とか平和を語る沙織よりも
お馬さんごっこする外面清純中身鬼畜なのが良い
という心理と同じですね
(いきなり善人面されるの苦手なんだ 好きな人はごめん) 昔アニパロコミックスだかを見たとき
黄金か教皇にアニメの沙織(アテナ)はただの偽善者って言わせてた描き手がいたが
ポセイドン編での沙織はいきなり善人面の完全な偽善者になってるのが面白かった
御大自身インタビューでアテナは掴みづらかったて言ってたから
分かりやすいアニメの表現に寄ったんだろう 岩肌の迫る通廊に波が寄せかかり飛沫を散らす。海鳴りの低いとどろきが一帯を覆っている。
海水が小さな滝のようになって石段を洗い、幾つもの流れを作っている。暗く陰った空はどよめき、
急速な雲の流れが頭上に果てもなく渦巻いた。
巨岩の間を縫ってゆく道は叩きつける風雨に靄となってけぶり、荒磯のような光景が先に続く。
その石段を打つ鉄靴の音とともに、敏捷に駆ける影があった。絶えて人気のない通廊を少女が走っていた。
不穏な微震が続く海底神殿の古びて崩れがちな足元にも、鱗衣をまとった身はしなやかに軽く、
牡蠣殻と海藻のこびりついた岩の間を若鮎のように跳ねて駆け抜ける彼女の後に、長い金髪がなびいた。
自然岩の間に石段を築いた荒々しい造りの通廊の両側には、時おり古代の遺構がよみがえり姿を現す。
今は支える建物もなく用をなさない円柱の廃墟があり、崩れ落ちた東屋があった。
様式は古く、いつの時代のものとも知れない。神話の世より時を経た神殿跡のそこかしこには、
密生した珊瑚林がピンク色のきらめきを灯して、地上のいずこにも存在しない、幻想的な光景をつくっていた。
通廊を風のようにつっきって小高い岩の踊り場に立ち、少女はいっとき脚を止めた。
見回して、後にしてきた台地を見下ろすと、今となっては神殿の全域に海水が濁流となって押し寄せ、
一帯が水没するのも時間の問題にみえた。恐ろしい事態だった。ありえない異変に少女の胸は慄き、わなないた。
鱗衣に覆われた少女の華奢な身体は、吹きつける煙霧に押し流されそうにみえた。
青い瞳が不安に揺れ、顔は頼りなさに歪んだ。目をつぶって懸念と恐怖に耐えたあと、
決然と向き直って踏み出すとき、彼女を呼びとめる声があった。
「待ちたまえ。この先へ行ってはならない」
「あなたは――」 声の主は頭上の石段の上、ずっと上のほうに脚を組んで腰かけ、見下ろしていた。
その青年に、その瞬間まで彼女は気づかなかったが、青年のほうは先より彼女を見ていたらしい。
周囲に届く海鳴りにかまわず、青年は穏やかに言った。
「ここはもはや、きみの来ていい場所ではない。退きたまえ、マーメイドのテティス」
「なぜです。この海底神殿の異変はいったい……?」
「察するに、事態をよく呑み込めてないようだな。きみは今まで、どこにいた。海闘士の務めは」
青年のまとう鱗衣は少女のそれと較べて一段豪奢で、この暗い空と霧の下にも燦然と輝いてみえる。
佇立したままテティスは、自分の任務を報告した。神殿の警戒に当たって侵入者を暫時食い止めたこと、
女聖闘士と「やりあって」、不覚にも意識を失ってしまった云々。
「そうか」
「そうかって……セイレーンのソレントよ。何が起こっているのです」
海将軍はそれほど興味のなさそうに聞き流し、頬杖をついた。
テティスより上位の海将軍で、男でありながら、青年はテティスより美貌にみえる。
とりとめなく微笑して見つめている、気が抜けるようなあどけなさにテティスは困惑した。
「この震動は? 海皇ポセイドン様の御身に危険が及んでいるのではありませんか」
「すべては終わったのだ。この神殿はじき、海に沈む」
「まさかアテナの聖闘士達が? 神殿より感じるこの小宇宙の鳴動は尋常ではありません。
なぜこんなところに座っているのです。今すぐポセイドン様の元に急がねば」
「ならぬ」
一歩踏みかけたテティスの身体は見えない空気の壁に阻まれたように、押し返され、その場にたたらを踏んだ。
ソレントは伏し目から彼女を見すえた。その眼光だけで彼女は動けなくなった。
「大海を支える七つの柱はすでに砕かれた。この神殿は再び海のものとなる。
やがてあの天井が崩れ落ちて、すべては海に呑まれるだろう。それまでに、あと七分ほどだ。テティスよ、
気絶していたきみのために教えておくと、アテナの愛が、海皇ポセイドンの大いなる海の夢に勝ったのだ。
きみも感じていよう、囚われの間も揺るぐことのなかったアテナの存在を。
彼女の小宇宙とは地上の人々を想うとてつもなく大きな愛なのだ。私はそれを身をもって知り、
ポセイドンの目覚めは決してこの時代の必然ではなかったと悟った。だからアテナの聖闘士達に後を任せたのだ。
その間に裏切者の暗躍もあったが、それはどうでもいいことだ。ポセイドンは地上を去って今一度眠りに就かれる。
こう、一度に言われても理解が難しいだろうが、テティスよ、きみも早くこの場を立ち去るがいい」 穏やかで優しいソレントの言葉は、少女には何事も理解できなかった。悲鳴の出かかる口元を押さえた。
「すべて終わる……?」
「あと七分で」
「ポセイドン様のお側に!」
「行ってはならぬ。再び幾千年を眠る、神の眠りを、きみごときが妨げてはならない。今度こそ私が許さない」
「ポセイドン様!!」
なかば錯乱し、しゃにむに突っかかったテティスは再び見えない壁に押し返され、後ろに転倒した。
ソレントは哀れみの視線をくれて、告げた。
「去れ。海闘士であったことは忘れ、人間の娘として地上で暮らせ」
「あなたはどうするのです」
「私は、ここで滅びを待つ」
愕然とすくむテティスを後目に、海将軍は悠然と脚を組み直し、段に腰かけたまま頭上の天を見上げた。
とどろき打ちつける波濤は海嘯となって、やがて全てを呑み砕くであろう。それまでにもう間はなかった。
「ポセイドン様のお側に行きます」
「わからない子だ。それは私が許さない」
「力ずくで通るわ」
行く手を阻む見えない圧力と戦い、眉根を寄せて精神を集める。高まる小宇宙に、身にまとう鱗衣が共鳴して鳴った。
次の瞬間、テティスの身体は大きく跳ね飛ばされていた。
「愚かな。海闘士として兵の端くれのきみと、海将軍の私との間には、天地ほどの力の差があるのだ。
どう頑張っても、あと七分ですべて滅ぶ。すぐさま立ち去らねば、死ぬぞ」
「ポセイドン様に生命を捧げるのが、海闘士としての――」
「海皇の覇業は終焉し、海闘士としてきみの戦いはもう終わったのだ。
きみの生命など、捧げたって何ほどの価値もない。きみは、齢は幾つだ」 激しく息を喘ぐテティスは答えることもできなかった。ソレントはちょっと首を傾げるようにした。
「たしか、十五歳と言ったな。生まれはどこか」
「なぜ、いまそんなことを? 答える必要がある?」
「答えたまえ」
「デンマーク……」
射すくめるごときソレントの凝視に、答えずにいることができなかった。それだけで圧倒された。
「デンマークの、どこか」
「デンマークの……ど、どこだっていいでしょ」
「ほう」
かろうじて呪縛を振りほどき、睨み返す。内なる小宇宙を感じた。石段に腰かけたまま、
一歩も動かずにテティスを圧殺する青年は、たしかに彼女とは桁違いの存在だった。それが分かる。
「あなたこそ、生まれはどこなの?」
「ふっ」
なぜ笑う。「まさか!?」
ソレントは構わず、立ち上がった。
「きみの気持ちはよくわかった。きみには海闘士として闘いより、女子として普通の暮しが似合いだ。
地上で義務教育に戻るがいい……と言いたいが、聞くまいな」
「無論よ」
「では、もはや言うまい。この道を守る海将軍として、引導を渡してやろう」
テティスの身体を押さえつける圧力が消えた。自由に動ける。
しかしそのとき、テティスは対峙する青年が、その手に横笛を構えるのを見た。
それがセイレーンのソレントの必殺の武器であることを彼女は知っていた。躊躇なく攻撃を選択し、彼女は宙に舞った。 デストラップコラールは人魚姫の伝説にちなみ、彼女テティスの拳が音速を刻んだ時に発する衝撃が、
人魚達の歌う歌(コラール)のように聴こえることから名づけた技だが、その同じ技としても、
マーメイドよりセイレーンがまさった。
テティスの放った音波の拳は押し寄せる音の波に消え、それはまるで、大海の縁で海面に手で波を立てたところ、
寄せてくる次の波で跡形なく打ち消されてしまうくらい、当たり前で自然な結果だった。
彼女は落下し、石段にしたたかに打ちつけられていた。
そして、海魔女の笛の音が彼女を捕らえた。それは、振りほどこうとしても全身に絡みつき、
染みわたっていくような音色だった。地に伏し、低く漏らしたのは苦痛ではなかった。それは恍惚の呻きだった。
海闘士の少女は石段に這って、感覚を麻痺させる音の波に耐え、あらがった。
彼女が身を悶えさせるたび、彼女の身体を包む鱗衣が、彼女の身体から剥がれ落ち、澄んだ音を立てた。
ちりん、りんと音の鳴るたびに、少女の身は痙攣するように引きつった。
ヘルメットが落ち、美しい金髪が大きく広がる。もはや鱗衣を失い、裸同然の無防備な姿で、
海闘士、人魚姫のテティスは人形のようによろめき立った。目を迷わせ、陶酔して宙に泳がせる、
その目にはもう何も見えていない。脳裏に響く笛の音が、彼女を操り、立たせたのにすぎない。
ソレントが技を告げるまでもなく、人魚姫テティスの意識はすでに失われていた。
ただ、溢れるくらいの歓喜があり、やまない動悸となって彼女の胸を膨らませていた。
切ないばかりの郷愁があり、彼女は裸の肩を抱いて泣いた。さきほどデンマーク出身といったが、
その郷愁はデンマークのどこかの海辺かもしれないし、もっと別の場所かもしれない。
金髪の少女が、思い出に恋い慕う海辺であればどこでもよく、
全身の神経が麻痺した彼女には、自分の居る場所がどこかなどすでに分らなかった。
糸繰りの人形のように、ひとしきり意思のない踊りを少女は踊った。
言葉を話せる能力は破壊されていたが、一言だけ、「ジュリアンさま」と呟いて、のち放心した。笛の音が止んだ。
セイレーンのソレントは石段を降りてきて、そこに倒れている娘を抱き起こした。
流れる雨水に長い髪は濡れて乱れ、頬は汚れて涙のあとが見えた。
やや厚い、可愛らしい唇は半ばに開いて、浅く息をついていた。
さっきこの娘を十五の女子呼ばわりしたが、彼、海将軍ソレントとて彼女とそう齢の違うわけではない。
海原のユートピアの理想に殉じた数か月にも、やや嘆息する思いで、彼はその場を去った。 海皇スピンオフが描いてる漫画家
高遠るいの別名義らしい
かなり評判いいし女性キャラに期待値大 車田に極力似せてるけど目に違和感あるんだよなあ
しかしネメシスとかいうのでもう大量にエロ絵描いてる海外ファンもいる