セシリーの点滴をやむを得ず外すと案内役の兵士のスーツを奪い、彼女に着せる。
銃を構えながら肩を貸して戦艦を脱出。待機させていたF91に乗って爆発・炎上する戦艦を仲間と共に後にした。
かくして、新兵器と軍との連携プレーが効を奏しセシリーの救出劇は無事に幕を下ろした。
そして、連邦の戦艦に運び込まれたセシリーはメディカルルームで医師の検査を受けていた。
彼女の強い希望でシーブックは廊下での待機を余儀なくされた。
「これは……とても酷い……!なぜ奴等はこんなことを……」
男性医師は怒りに震えていた。
無理もない、肛門は破壊され大便は垂れ流し。
この凄惨に目を覆いたくなるような感情に包まれた。
当のセシリーは目を閉じて咽び泣くだけ。
(どうすればいいの……!)
シーブックにも知られる筈。
信頼を重ねた愛する男に嫌われるかも知れない不安に押し潰されそうになる。