「あいつら、よくも、セシリーにあんなことを……!
俺が、もっと早く来ていれば、いや、最初の戦いで救えていれば……」
卑劣なケダモノであった敵と、助けるのが遅れた自分自身に腹が煮えくり返るが、すぐにセシリーの今後に頭を張り巡らす。
「セシリー、俺は、……」
翌日、連邦の戦艦内の設備の整った病室で横たわるセシリー。やはり点滴をしている。
度重なる凌辱から開放され何時間にも渡る眠りから目覚めた彼女。
暫く力のない目で天井を見つめて、軽い食事をしてから数時間。
いくら助かったとは言え、あの日々が消えるわけはなく脳裏にこびりついて尚彼女を苦しめる。
戦艦に運ばれてから医師達に局部や肛門を拭いてもらいオムツも取り替えてもらった。
皆女性だったのがせめてもの救いだったものの、やはり恥辱に唇を噛んでいた。
「シーブック、私……!」
その時小さいノックがした。躊躇いながら応える。
「…………?……どうぞ。」
「セシリー……」
入ってきたのはシーブックだった。
白百合の花束をそっと手渡してベッド横のイスに座る。
「…………昨日は、本当にありがとう……
私、ずっとあそこにいたから心細くて……何て言うか……」
「いや、俺は君を君を助けるのに遅れてしまって、……本当にすまない!!
謝って済む話じゃないのはわかってるけど……」
「…………!何言ってるの?
あなたは私を助けてくれたじゃない。
鉄仮面との戦いでもそうだった……
…………それだけで、十分よ…………」
「……セシリー……」
俯いた彼女は異変を感じた。
出てしまったのだ、排泄物が……
括約筋の力がなくなり中にあるものがすぐに排出されるようになってしまった。
臭いは二人の間に広がって沈黙をより一層濃くしてしまう。