「不安で、今までしたことないんだ。カノさんが居れば出来るんだけど……」と、彼女は初めての車デートをねだってきた。
 大した場所に行った訳ではないが、ミニバンをレンタルして、近くに気ままに出かけた。
 最初に行ったのはホームセンター。
 その後は、便意が来たら存分に、後部で40リットルポリタンクに排便してもらった。
 家でも、車でもそうだが、彼女は実に気持ちよさそうに大量の便を排泄する。
 それを見る度に、彼女を激しく犯したくなってしまう。
 だが家までは我慢しなければならず、大変だった。
 うんこの臭いが染み付いていないかと、車を返却する時の羞恥に耐える顔も、たまらなく可愛かった。
 それが見たくて、一緒に行った。
 車のポリタンクを含め、入りきれない便をトイレに捨てるのは本当に残念だったが、昨日追加した分で、あのうんこ風呂は溢れる寸前までなみなみと貯まった。
 彼女のおしっこの方は、全く普通なのが不思議だが……。
 それは横に置いて、風呂の暖め直しができるように、電熱装置も二人で選んで買った。
 今夜が楽しみだ。
 ……あんまり思い出したり想像すると、それだけで勃起してしまうので、ほどほどに止めないといけないが。
 だが何度でも浴びたい。
 何回でも……彼女に注ぎ込みたい。
 なんとなく、軽く10歳は若返ったような気がする。

 ずっと欲しかったもの。そしてずっと秘めていた願望……だが本当は、誰のモノでも良かった訳ではない。
 もちろん愛する女性のものがいい。
 富士谷ことり……彼女のものが世界一だ。
 きっと量も世界一だ。
 それは二人にだけ効く、楽園の魔法……そう鹿屋は思った。

 そして、やがて彼はあの夜と同じ橋に差しかかる。
 靴を脱いだ場所。
 その全く同じ位置で、一旦自転車を降りた。

 
「アディオス……!」

 子どもの頃大好きだった映画の真似をした。
 はるか橋の下で、ちゃぽっ、と小さく聞こえた。
 彼が放り投げたのは、あの夜ポケットに入っていた、釣りの錘だ。
 過去の自分にけじめをつけるための儀式だった。