(なおくんに限ってそんなこと……)

 どうしても悶々としていまう。
 だがもし本当に酔っ払って帰ってきたら、ご主人様と言えど、引っぱたいてしまうかもしれない。
 それとも……

(……まさか。なにか変な心配してるとか? バレンタインで?)

 彼女は唐突に、変なことを思ってしまった。
 がばっと床から起き上がる。



 ――前から、なおくんに食べて欲しいって思ってたの。私のうんち……。今日はバレンタインだから……。ね?



「言わないってそんなこと!」

 つい一人叫んでしまった。
 だが、ありそうな話だと、彼女自身、思ってしまった。
 全てを許せる恋人に、自分の作ったうんちを食べてもらう。
 超上級者の、愛の形。
 しかしそれは自分達の愛とはちょっと違うし、第一彼の健康に悪すぎる。あくまで、一時、ほん〜………のちょっとしか、考えたことは無い。
 のだがもちろん、彼がそれを望むなら、いつでも応える覚悟は――

(だから違うって! ちょっと! ……でも、心配しすぎかもしれないけど、一応ライン送っことうか……)

 帰ってこない理由。
 急に心配になってくるえみりであった。
 ケーキ完成した事とか、色々こっちから関谷に情報は送っている。
 既読にだけはなるので、何もしないよりはマシ、と彼女は行動する。
 何も情報が無いのが、とにかく不安になってきた。
 ――と、その時だった。