ピンポーン♪



 突然聞きなれたチャイムが鳴り響いた。
 びくっと体を震わせ、彼女は視線を玄関の扉に向ける。
 そして続けて、

「ごめんくださーい、宅配便で―す!」
 の声。

 こんな時に?
 めんどくさいなぁと思った、その次の瞬間に、彼女は理解した。
 この声は……!

「はーい! 今出ます!」

 威勢よく、彼女は返答した。
 あの日と同じように。
 ほんの数秒で気持ちがぐんぐんと高まっていく。
 白いセーター、紺のパンツ、シャツも……次々に脱いで、床に散らかしていく。
 脱ぐのに掛かる数秒もじれったかった。
 ショーツとブラだけの下着姿になると、ハンガーからコートを……あの夜と同じものを素早く羽織る。
 胸元から覗く大きな谷間が、何とも言えず艶かしい。

「……あ! いけない……!」

 肝心なものを忘れていた。
 例の引き出しから、イチジクを取り出して、とにかく急いで肛門に注入。
 もちろん今夜のために、しっかりたっぷり、うんこを蓄えてある。
 慌てすぎ、グリセリンで少しショーツが濡れたが構わない。