>>118の続きです。
第10話

シーブックによるセシリーへの介護がはじまり一週間、二人の距離はグンと近付いていった……
まだ僅な日しか経っていないが、点滴と食事、そして何より愛する人の看護が彼女を元に戻していった。
体調が戻るのに時間を要するが、少し窶れていた頬は元の整った卵形に戻るのに後一週間程だろう。


「……ふぅ……あの、シーブック……」

「どうしたの、セシリー?」

局部の汚れを拭いてもらったセシリーはまだ羞恥冷めやらぬはにかみ。

「あの、今日も、ありがとう……あなたのお陰で私……
何て言うか、健康に……」

顎に手を当てて顔を反らしながら紅潮している。
シーブックは汚れたオムツを畳むと、細い肩に手を当てて。

「いいんだよ、君が元気になってくれればそれで。」

(…………///)

「私、慣れてないの……人にここまでしてもらうことに……
実家に帰った時に侍女の人からお世話になったけど、流石にここまでは……」

彼は首を横に振ると「いいじゃないか。今は今。乗り切ろう?」