その笑顔が眩しくて綻ぶセシリー。
だが直に何かを決心して。

「……ありがとう……
所で、ものは相談なんだけど、私、前よりは体力戻ってきたの……
だから、“それ”を自分で捨てるわ……?」

「いいよ、俺が自分で決めたんだから。」


「……いえ、シーブックに甘えてばかりもいられないわ。
自分で捨てにいきます。」

語気を強めるその顔から妙に固い決心を読み取ったシーブックはそのまま手渡した。


「誰にも見つからないわね……」

点滴を持ったまま戦艦内の女子トイレ個室に来る。疲れは残っているものの、特別困ることはなく辿り着けた。
袋から自分のオムツを取り出し眺める。
囚われていた時、自分の排泄のにおいと、敵からオムツの交換をされた記憶……
これらは屈辱と共に「ある快感と好奇心」を呼び覚ましていた。

「シーブックに隠れてするのも気が引けるけど仕方ないわ。」

……スーッ……

臭いを嗅げば以前の自分なら顔をしかめたが、今は違う。
何か高揚感が心の奥から湧いてくる。