この前の土曜日、某楽器店のフェアに行ってきた。そこで美人のインストラクターによる
クラリネットの演奏会が行われていた。演目は「だんだん小さく」。演奏していくうちに
楽器をどんどん分解して短くしていき、最後はマウスピースだけで演奏するというものだ。
パフォーマンスの一環で、ベル、下管、上管と分解したパーツを客に預けていく。そして、
ついにバレルが外されたとき、俺はその美人インストラクターと目が合ってしまった。
インストラクターは俺の方を向いておもむろにバレルを手渡した。今まさに吹いていた
楽器の、美人インストラクターの息が通っていたバレルだ。こっそりバレルの中をのぞくと、
しっとりと濡れていた。心から、このバレルを持って帰りたいと思った。