元は、(俺の)大先輩に乞われて入るまで、スキルアップ・転職繰り返してきた俺に「宜しく頼む」と彼女を直に預けて来られて3か月過ぎた頃に、
「賢く聡明で機転応用利く彼女なら、そろそろ独り立ちしてもやってけるんじゃないか!」って 先輩に呼び出され様子聞かれ答えたら、
「いや、申し訳ないが、お前の持ち得る知識・スキルを彼女に叩き込んではくれないだろうか?」珍しく先輩に懇願された。

そんなある週末、いつもは日帰り出来る出張先で、此済めば明日から三連休…な筈だった。
此方の都合で翌日持越しになったから宿を世話する、と強引に半ば強制的に其処に泊まる事になった。
それまでの空いた時間は街歩きしながら、「そういえば以前コンタクト装着してる所に出くわしたな!」
「ぷっっ…、えっえっ、いついつ?いつの事ですか?」飲んでいた最中噴き出すほどびっくりした様子の彼女。
「一緒に仕事し出して間もない頃だな。それより、独り立ちさせても良いんじゃないか?って言ったら、代表から、
俺の知りうる事を貴女に全部教えてやれとも言われたよ。なんでも新しい部署ドウチラコウチラとか言ってたな!」
「まっ!何て事を…、お父さんったら余計な事まで…云々」
その時、彼女がぼそっ…と呟いた言葉を聞き逃さなかった。