ところがさりな似の上司はまだ飲むと言って聞かない。
男の先輩たちはなだめようとしてたがだんだん嫌気が差したらしく、
「○○、あと頼むわ!」と会計を済まして帰ってしまった。
後に残されたのは俺とさりな似の上司の二人。
上司は「店替えて飲みなおすぞぉ〜」とふらつきながら歩き出した。
俺は面倒くさくはあったがまんざらでもなかった。
「どこかいい店知らないのぉ〜?」と聞かれ、
俺は以前、彼女と行ったことがある個室タイプの雰囲気のいい居酒屋が近かったので
そこに連れて行った。

そこはいわゆるカップルシートというやつで
狭い個室で掘りごたつに並んで座る席になっていた。
さすがに警戒されるかなと思ったがさりな似の上司は気にもせず、座り込んでいる。
さすがにもう酒はいいと言うのでカクテルを飲みながらつまみを食べて話してた。
事務職の女の子の愚痴を更に一通り聞き終わるとだんだん恋愛の話になっていった。