「ふふふふふふふふふ、これだけの数があれば水着の女の子サーヴァント絶対揃うぞ、カーミラさんに刑部ちゃんに武蔵ちゃん、楽しみだなうへへへへへへ…」

カルデアのサーヴァントを召喚する部屋の前で、ぐだ子はこの世のどんなものよりもきったねぇ笑みを浮かべていた。
大量の聖晶石の山に埋もれながら。トゲが所々突き刺さっていて見ていてとても痛ましい。

「さぁ、ひくぞー。楽しみだなー…」
「コラーッ!!」

何処からか響く叫び!次の瞬間、目の前が真っ白になる。

立ち込める煙、そこからは爆発に巻き込まれてボロボロのぐだ子が現れた。

「危なかった…」

何処からともなく現れたのはアルテラ。先程の爆発は彼女の宝具、軍神の剣(フォトンレイ)だった。

彼女はかなり早い時期からこのカルデアに召喚されたサーヴァントだ。だが、ここのマスターはかなりの問題人物だった。
男を追い出し、このカルデアを百合の花園に変えようとした程の「女の子好きの変態淑女」なのだ。新しい女の子が召喚できるようになれば何処からともなく某リンゴカードを大量に持ってきて絶対にそのサーヴァントを手に入れる。
今じゃなんやかんやでこのカルデアは女の子だらけのぐだ子中心のハーレム空間。
だらしなく、女の子を侍らせてばかりいる。

そんなの、アルテラからすれば自分がもっとも嫌うものだ。ガチャという悪い文明のせいでマスターは狂ってしまったのだ。

「ガチャは悪い文明だ!なんとしても破壊しなくてはならない!」
「えー、私の邪魔するつもりですかー?」
「マスター、眼を覚ませ!こんなはしたないことを続けて、それでいいと思ってるのか!私は恥ずかしいぞ!」
「えー、アルテラちゃんも女の子に囲まれるこの幸せが分かっちゃったら、もう戻れなくなるよ、えへ、えへ、えへへへへへ」

あぁ、こんなマスターの元に喚ばれてしまったことはアルテラにとって一生の不覚。
アルテラの頭はずきずきと痛くなる。

「…そうだ、アルテラちゃんにも教えてあげようかな、百合百合ハーレムのし・あ・わ・せ♥️」
「な、何をする気だ…!」
「出でよ!『エロ同人で滅茶苦茶都合よく出てくるペニスみたいな触手』!」

すると、何処からともなくまるでイカの、いやタコ?の足のような触手が現れた。ペニスみたいかは疑問であるが。

「これは…アビゲイルの…!」
「ぬふふふふふふふふふふふふ、その通り、このカルデアの♀サーヴァントは全て私の手によって快楽百合♀堕ち済み!エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!可愛いなすびちゃんから小悪魔後輩、闇堕ち聖女にロリっ娘、全部私のお嫁じゃぁぁぁ!!」

ぐだ子の後ろから、まるでゾンビのようにうじゃうじゃとぐだ子に召喚されては、度重なるセクハラやら、令呪がどうやら、調教がどうやらで完全にぐだ子の女となったサーヴァント達が現れる。
だが、彼女らは皆、目に光はなく、その代わりなのか、目にハートを浮かべている。
「マスター…♥️」
「マスター♥️」
「先輩…先輩…♥️」
「まーすーたーあー♥️」