スーパーの精肉売り場に並ぶ牛肉のパックに貼られたラベルをよく見ると、大別して3種類の産地表記があることに気づく。
たとえば「米国産」「豪州産」などといった「○○産」と表記された外国産牛、残り2つは「国産牛」と「和牛」である。

国産牛と和牛――。「同じ日本の牛ではないのか?」と思った読者もいるだろう。
いったい何が違うのか。日本人の中でも正確に理解している人は少ないかもしれない。

国産牛とは端的にいうと、品種に関係なく全肥育期間の半分以上を日本国内で肥育された牛の総称である。一方、和牛とは、肉専用種として指定された4つの牛の品種、または4品種間の交雑牛のみを指す。
明治期になって牛肉を食すようになった日本人が、日本古来の牛に外国産のさまざまな品種を交配して品種改良を行い、日本人の嗜好にあった品種を作り出してきた。

以下略

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