ハーバード大学などの研究チームが生きた大腸菌のDNAに動画データを格納し、それを読み出して動画を再生することに成功したそうだ(論文アブストラクト、IEEE Spectrumの記事、The Vergeの記事)。

DNAにデータを格納する研究は以前から行われていたが、今回の試みではデータを格納したDNAを大腸菌のゲノムに挿入したのが特徴。
使用した動画データは36×26ピクセルのGIF動画で、90%の精度で組み込んだデータを読み取ることができたという。

研究者らは今まで観測できなかった生命的な細胞の活動の情報をDNAに記録し、
それを読み取ることで今まで明らかになっていなかった細胞初期の成長などの情報を得ることを目指しているようだ。

 動画データのもとになったのは世界で初めて撮影された「動画」の一つであるエドワード・マイブリッジによる疾走する馬の連続写真のうち5フレーム分。
研究チームではこの動画を選んだ理由として、洞窟壁画のように人類が初めて自然界に刻んだイメージを示すようなものにしたかったとのことだ。

http://www.zaikei.co.jp/article/20170716/385726.html