ニューピンリレー小説「さらば。忌まわしき記憶と共に」
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「キムタクくん、やめなさい。考え直すんだ」
時空転送装置の中からオヂサンの声がする。この装置でキムタクとオヂサンは様々な世界を旅した。そして行く先々でキムタクは望まぬ肛門拡張を受けた。
「早くおじさんをここから出すんだ。行き先を入力せず装置を使えば、中の人間は時空の歪みに消える。前に説明したはずだよ?」
装置の外のキムタクは無言で電力を入れる。こんなことならもっと早くこうすれば良かった。
ーーいつかはおじさんにも情が通じ真人間になってくれるーー
そう思っていた時期が某にもありました。
「プリーズ…キムタクくん…。おじさんはもう二度と君を辱しめない。約束…大人の男は約束を守る…おじさんも三十路の立派な大人だ。…だから…お願い…」
安全装置を外す。行き先の指定、ブランクを入力。
「ふざけるなよ?ガキが。会社を辞めて惨めなリタイア組と化していたお前に、色んな意味で世界の広さを教えてやった恩を仇で返すんか。
お前の代わりなんて世の中にはいくらでもいるわボケ。にも関わらず、お前をケツアナ奴隷ペットに選んでやった俺を殺すのか。
とんだ恥知らずだな?おい」
装置の中から恫喝するオヂサン、その声はあきらかに震えていた。後は実行ボタンを押すだけ。
「イヤダアアアアア!!ジニタクナイ、ジニタクナイ!!!ウエアアアアアアアアアアアアア!!!!」
もはや人間離れした奇声を張り上げるオヂサン。一方、キムタクの動きも止まっていた。
ーーなぜ?このボタンさえ押せば、もう惨めな過去は永遠に封じ込められる。今更、何をためらっているのだ某はーー
…
……
オヂサンとの初めての出会いは、とある秋の夕暮れだった。
VIPQ2_EXTDAT: checked:none:1000:512:: EXT was configured 「ピ、ピンクちゃん!?」
「そうだ!ウチだ!」
「どうして!?この流れだとおじさんの登場シーンのはず・・・」
「過去が改編されたんだよ!ちなみにお前がリタイア組の事実は変わってないっ!だから元凶の時空犯罪者を頃しに行くぞ!」
「そんな!俺はこの過去がいいんだ!」
「バカヤローキムタク!それは後半の台詞だ!今は黙ってついて来い!」ドン!!
みぞおちにピンクちゃんの鉄拳が刺さり、
こうして某の奇妙な冒険ははじまったんだ BBSPINKの運営はプレミアム会員の皆さまに支えられています。
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https://login.bbspink.com/login.php そんなCMがラジオから聴こえてくる─
どうやらこの時空ではまだニュース速報ピンクは健在のようだ
おじさんが来た頃にはとっくにニューピンはおろかBBSPNKは滅んでいたはず…
「ピンクちゃん、おじさんが来なかったからこの世界線ではニューピンが滅んでないの?」
ピンクちゃんは少しコクッと頷いてから、こう説明した。
「貴方がニューピンを少しばかり離れてる間に、一人のおじさんが暴走していったの。最初はただの下ネタだ、いつものセクハラだと皆気にもしていなかったけど」
「おじさんが暴走して嫌気が差した住民が逃げ出していったってことっちゃ?」
ハァ…と大きく溜息をするピンクちゃん
「違うわ」
「みんな貴方と同じように、掘られていったのよ」 それを聞いた瞬間に沸き立った苛立ちが果たして誰に向けてのものなのか、彼は考えないようにしようと意識的に話題を変えた 「ところでなんで君は某を助けてくれるんだ?なんのメリットもないように思うんだけど」 「キムタク、あんたは他人によって改変された世界を認識できる。もし時空犯罪者にウチやニューピンの存在が無かったことにされても、少なくとも今この会話を記憶することはできる。どうしてあんたなのかはわからないけど、あんたは選ばれーー」
ピンクちゃんの輪郭が歪む、世界が回る、回る回るまわるマワ。。。
次に気付いた時に某は薄暗い屋内にいた
パッと見どこかの納屋のように思えた
窓には板きれが乱雑に貼り付けられ、隙間から鋭い光が漏れている
(まるでホラー映画に出てくる獲物の監禁部屋みたいちゃな…)
そんな印象でぐるりと室内を見回すと、一番大事なことに気付く、
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https://login.bbspink.com/login.php ラジオCMの声を聞きとりあえずは安堵した
時空の跳躍があったか無かったかはまだ判断できないがニューピンが存在することだけは確かなようだ と、とりあえず叫んでみた
特に意味はない
発声練習だ むむむ、今日は喉の調子があまりよくない様だ。
だが、その確認で今日のタスクは全て完了だ。
さぁ、後はもう寝るだけだ。
某はいつもの透け透けネグリジェに着替える事にした。 いや───某はネグリジェなんか着ない、来たことがない。
今どうして自分は一瞬でもそんなことを思ってしまったのだろう、まるで思考が誰かにハッキングされたような気がした。
そもそも、今某は手を縛られている。着替えることなど出来るはずがないのだ。 先に進まねぇ小説だなオイ
ガルシアは涙目のはっこちゃんからぶんどった黒いノートをそこら辺にポイした 「だって、このスレ立てたのオジサンちゃろ?」
某は両手の平を天に向けて"やれやれ"といったしぐさをすると、
そのままニューピンの隅から離れ、みんなのいる雑談スレへと帰っていった だがそこにはもう雑談スレは無かった
ただ一面の焼け野原だった
まだ燻り続ける煙が風にたなびいていた
「これが・・・これがお某のやり方か・・・オジサン・・・」
失望と絶望と憤怒の混じった薄く濁る目でかつてスレだった場所を見回しながらキムタクは抑揚なく呟く ニチャァ…
背後からジメジメとした中年特有の臭気と気配を感じた 「むっ!誰だ!某の背後を取ろうは、命知らずな奴め!!」 振り向きざまに袈裟に振るった剣先は空を切った
その紙一重のところに立った男は薄ら笑いを浮かべている
「おやおや…穏やかじゃないねえ…」 「あっ、パパ!おかえり!!今日は早かったんだね!!
ねぇ、今日はお土産無いの〜??」 何かコラぁ!きさん、くらさるぅけんな!!
博多ん土産もんば、何でわざわざ東京で買うて来たとや!?
こんっ、バカチンがぁ!! 「うるさい!チンコくわえろ!」
ジーパンを脱ぎ捨てるその時間わずか0.15秒
そ〜して魅せ付けるよ〜うにボクサーブリーフをゆ〜っくり降ろ〜す 惨めなポークビッツがあらわとなった
キムタク「正体表したね」 一陣の風が駆け抜ける
チンコとチンコが交差する時
それは銀河創世
ロマンチックだとは思いませんか
心の旅路 このままでは駄目だ
また同じことの繰り返しだ
キムタクは拾った黒いノートを内ポケットから静かに取り出した そこには四人の時空犯罪者たちの名前が書かれていた
このノートの元の持ち主の妄想かもしれない
しかし、このままシャワーを浴びてるおじを待つより
藁にもすがる思いでこのノートを信じる方がよほど建設的な行動に思えた
「お❤ま❤た❤」
おじがシャワーから上がってくると既にキムタクの姿は部屋に無かった
彼は今、中東行きの飛行機に乗っているのだ その頃アブダビの警察や軍関係者、
のみならず市内の託児施設や日用雑貨店は、
まるでキイロスズメバチの巣を突いた様な大騒ぎになっていた。
「き、キムタクが……!あのキムタクが……アブダビに来る!!」 時空犯罪者の一人、
ドバイ・ガンダムは、むしろ髭面に薄ら笑いを浮かべていた。
喧騒を尻目に自らキムタクを出迎えるため、人の流れを逆行し空港へ向かう。
闘いの始まりである 思い起こせば、今日の闘いの為にどれだけ研鑽を積んできただろう
毎日毎日、兄弟子達とぶつかり稽古を何百番とこなしてきたのだ
身体中が擦り傷だらけで立ち上がる事すらできない日もあった
極度の疲労でちゃんこが喉を通らない日だってあった
そう、全てはこの闘いの為だけに準備されてきたのだ
宿命のライバル・キムタクとの「イントロ当てクイズ」に臨む為に ドバイ空港に到着したドバイだがキムタクはアブダビ国際に降りると聞いたドバイはドバイからアブダビに向かったとばい 「ひぃぃ!ドバイまでこっちに来るて言いゆうがぜよ!!
……おい!おまんも早うアブダビから逃ぐるがじゃ!
キムタクにドバイにお相撲さんがここに集まるち言いよるがじゃき!
巻き込まれてしもうたら、ひとたまりも無いきに!!」
叔父上にそう促された某は、渋々立ち上がった。
「……あんな奴ら、某の能力(ちから)の敵じゃないのに……
キムタクやドバイくらい一瞬でねじ伏せてやれるのに……
…………いや、まだ能力を使うべき時でないのも事実か……
うむ、それじゃひとまず今はできるだけ遠くに逃げておこう……」
そう呟いてサイド3行きのシャトルに飛び乗った某だった。 クライマックスのパンティ投げ戦争が終わり、酒宴が催された
達成感と祭りの高揚ではしゃぎ気味の大人達とは正反対の、沈みきった表情の少年2人の姿がそこにあった 祭りのどさくさに紛れて現地のオジサンに悪戯されたのである
こんな光景は世界から無くさなくてはいけない
フリーのカメラマンななこは、決意と共に固く拳を握り締めた しかし、そんなななこの決意を嘲笑うかの様に、
次の惨劇が忍び寄っていようとは……。
ななこの恩師の包茎手術を執刀した高須院長ですら、
予想だにしていなかった。 その頃アブダビでは、血腐闇一刀流のキムタクと、アフガン航空相撲裏式のドバイの激闘がピークに達していた
航空機は墜落し、炎は黒煙を吐き散らし、空はこの世の終わりのように赤く爛れていた
血腐闇の奥義により超硬度の凶器と化したキムタクのポッキーが震える
「なぜちゃ!なぜ!それほどの力を持ちながら!過ぎ去った過去を!歴史を変えようとするちゃ!話聞こか」
「金だよ」
冷静冷徹だが激しい感情の起伏を圧し殺したドバイの応えが、即座に重く響く
「金さえあれば、小汚ない中年に、くだらない昔話を延々聞かされながら、男の尊厳を奪われる行為を強要されずに済む」
キムタクは心の臓に鉛が落ちたかのような激しい悲しさに襲われ、ポッキーを弛緩しそうになるも、堪える
その隙をドバイが狙ってこないのは、それ以上の一種暗澹とした自分語自嘲に、この男自身がうんざりしているからなのだ
「お某は終わりを待っていたのちゃなドバイ・ガンダム」
「さあなぁ!終わるのは案外お前の方かも知れんぞニューピンの民よ」
感情を交差させつつ、双方のジリジリと間合いをとる脚が、やがて止まった
戦術ではなく、これね闘争の本能
本能のまま二人の暴力が交差した ドバイの力任せのかち上げにキムタクは思わず踵を浮かせる
体勢を立て直す暇すらなく後ろ気味に重心のずれたキムタクの顔面にめがけて張り手が風きり音をたてながら迫っていた しかし、ドバイの張り手はキムタクに届かなかった。その掌には一本の超硬化したポッキーが貫通していたのだ。
キムタクは顔面への攻撃に備えて口にポッキーを咥え、インパクトの瞬間に含み針の要領で吹き飛ばし、ドバイの致命の一撃へのカウンターとしたのである。
「知ってるちゃ?最近のポッキーファミリーパックは、ひと袋七本入りなんちゃよ……」
ドバイが怯む隙を与えず、キムタクの両握りこぶしの指の間から、左右三本づつ、計六本の残りのポッキーが姿を現す。
「血腐闇六双穿」
次々と、まるで予定調和のように、ドバイの鍛えぬかれた体に屹立したポッキーが突き刺さっていく、そのどれもが人体の動きを止める急所を貫き、ドバイ・ガンダムは研ぎ澄まされた刹那で自分が殺されていくのを感じた。
これが死。
貧困の中で泣く泣く汚い中年たちに辱しめられた時よりだいぶマシな敗北。
これぞ死。
……
「なぜ、トドメを差さない」
キムタクは最後の一本のポッキーをドバイの眉間の手前で留め、自分の口に咥えこんだ。
「金のせいなら、経済的な事情なら、誰かを裁けるほど某は金銭に潔白ではないちゃ」
「哀れみか?同じ、肛虐の屈辱を知る俺に情けをかけたつもりか」
「ポッキーファミリーパックは二袋入りちゃ。今度お某と会うときはシェアして食べたいものちゃねぇ」
「後悔するぞ」
キムタクはそれに対する返事をしなかった。
ただメキシカンテコンドージェネレーターの鼻唄をうたい、アブダビの空港を後にする。
いつのまにか、赤く爛れていた空は、糞のような曇天に覆われていた。
すべてが灰色。
痛みの記憶は時間の無機質さが和らげてくれる。
なぜなら彼らももう大人なのだから。
ポキッ
ドバイはポッキーをかじった
ほどほどに甘く、意外とうまい 男は激怒した。
かの邪智暴虐のパン帝を除かなければならぬと決意した。
男の名は チュロスの心の中には激しい怒りと強い喪失感が混ざり合っていた。
パン帝のした事は決して許されるものではない。アイツを倒さねばこのロシア帝国におけるパンティ祭は………
そこまで考えた所でチュロスの体力は完全に消耗しきっていた。地面へと倒れ込むように寝そべる。湿った土の匂いで肺が満たされる感覚は嫌いではない。
シベリアの大地に寝転がり、冷たい風に身を委ねると少しだけ冷静でいられる様な気がした。
バイカル湖からは観光客の無邪気にはしゃぐ声が聞こえてくる。 突然視界に影が差し、チュロスは跳ね起きた
今の今まで人の気配など微塵もなかったのに、自分の傍らには今、男と少女が立っている
「あれがバイカル湖。座標は完璧だね」
「時代がおかしくないちゃ?岸にいる人たちのあの服装、なんか古めかしいっちゃね」
二人はチュロスには目もくれず、なにやらよく分からない会話をしている
困惑する彼を余所に、二人は湖の方へ歩きだした 「ああ、きっと入水自殺でもするんだな……
あんなダイオウホオズキイカの様な姿をした面妖な人達でも、
一緒に死んでくれる相手が居るのは幸せな事だ……」
チュロスは我が身の孤独を嘆いた。
大親友のセリ又ンティウスがここに居たら、
某と共に手を取り合って湖に身を投げてくれただろうに……。
だが、無いものねだりの妄想を続けるのも詮無い事であった。
とりあえず朝飯でも食いに行くか。
目の前に佇むヨネダ珈琲バイカル湖畔店に向かって歩き出した時、
チュロスはふとある事に思い至った。
「…………イカ?イカが……入水自殺だと!?」 チュロスは狂っていた。
が、そのことをまだ自身でも受容できていなかった。
ちなみにヨネダ珈琲バイカル湖畔店の入り口には、こんな張り紙が貼ってある。
『ホモとキチガイとチュロスお断り』 つまりチュロスは三項目に渡って断られているのであった
偉業である チュロスは張り紙を一瞥もせず驚くほどの自然体で入店
意識して無視したわけでもないのであるが、
こんなことでいちいち驚いていてはこの物語は一向に進まないので以降は割愛させてもらう ヨネダ珈琲店
全国展開をしている喫茶店ではあるがその実はフランチャイズという事業形態をとっている為店舗によって内装外装の他メニューの違いはあるが
毎朝本部から送られてくる厳選された豆を使用しているので全国どこでも飲み慣れたあの味を楽しむことが出来るようになっている
ここバイカル湖畔店ではオリジナルメニューのコーヒーをウォッカで水出ししたカクテルが人気商品
永久凍土から出土したマンモスの牙から研ぎ出したコーヒーカップは是非一度見ておきたい代物だ それらを一瞬で破壊せしめるのに、入口からとっさに投げ込まれた火炎瓶という凶器は十分な威力を持っていた。
チュロスはちょうど便所にいて、便所の窓から逃げたので残念ながら無事だったが。 業火の店から死人の形相で脱出したチュロスは、
野次馬の中に以前バイカル湖で見かけた白い饅頭頭が居るのを目にした
(なぜ、あの男がここに…?)
その直後、屈強な正義マンたちに取り押さえられ、
店員らに「いつかやると思ってたんだ!悪魔め!」などと罵られ、
善良な市民たちに警察に差し出された男チュロス
彼の伝説はまだ恥まったばかりだ そう、これから始まるのである。
「バイカルマダニ感染症」を克服するまでの、
チュロスの長く壮絶な闘病の日々と、
百花繚乱華やかに咲き誇る花々の如き魅惑のパンティ祭が。
言い換えれば、今の今まで何一つ始まってなどいないのだ。
パンティ祭を待ち侘びている読者諸君には大変申し訳ないが。 で、呑みすぎてトイレでゲーゲー吐いてたら
アーカムアサイラム的なヤベー精神病院に入院してるはずの
兄の竹輪の友(笑)セリ又ンティウスがトイレに押し入って来たからさあ大変
つーかここ女子トイレなんですけどー
なんか服脱ぎ出したし
いや、たしかに連続女子中学生暴行事件の罪を着せられたアンタもカワイソーだよ?
でもさ、そんな奴と知ってて、あの出来損ないの兄貴と聖人ロールプレイでダチやってたアンタにも非がないわけでもないジャン?言ってることわかる?
汚ないモン見せんなよ噛みきるぞコラ
あーめんどくさっもう叫ぼ
キャー誰かー女子トイレに裸の男がいるー
このままじゃケッコン式前日に犯されちゃうんですけどー
・・・・・・
いや、ちょっと、本当に誰か来て ミス・仙台ずんだ娘の最終選考に残った事もある程の、
地域でも評判の美少女だ。
兄のチュロスと妹のチョロス。
2人はオレゴン州屈指の美男美女兄妹として知られている。 しかしそれも大学時代・過去の話で、
いまや兄は放火の疑いで拘留されているキチガイナマポニート
妹は銀行員に結婚ドタキャンされたレイプ被害者
セリ又ンティウスの元弟子モブストラトスは時の流れの残酷さに胸を痛めつつ、
ネットに流出した妹チョロスのレイプ動画で愚息をしごいていた
「ここで顔面グーパンとかえぐいな!それでも挿入るとかこの娘、肉便器の才能あり杉でしょ…自業自得」 チョロスは絶望した
かの白痴暴漢セリ又ンティウスから受けた獣的行為により己をこの世から除かんと決意した
チョロスにはもはや他者の慰めの言葉がわからぬ
思ひ出のコマネチ山から身投げしようと柵を乗り越えると、
「お嬢さん、お待ちなさい」
背後から声がした
そこには立っていたのは 「そうだよオヂサンだよ」
オヂサンだった
これがオヂサンにとって最初の転送装置を使ったトリップだった チョロスはその声を聞くなり無言で飛んだが、オヂサンのサム・ライミ版スパイダーマンのような謎の粘着糸に脚を絡め取られ宙吊りとなってしまった。 「お、おやめください、オヂサン様!
どうしてこの様な非道をなさるのですか!?
オヂサン様には人の心というものが無いのですか!?」
チョロスの悲痛な叫びが洞窟内に谺する。 「女だがこの際贅沢は言ってられないしなぁグゲゲゲゲゲゲ」
「そこまでだ!やめたまえ!」
「!!?誰だ!」 「私はこの時間軸のおじさんだ。
上司には一目おかれ、同僚には頼られ、後輩には尊敬される、
お前が持っていないものを全て持ち合わせている、
言うなればFA-78-1フルアーマーおじさん」
「グギギギ、オレのクセに自分に酔ってて腹が立つな…、
邪魔するならお前から掘り殺してあげようねえ?!?」
ここで説明しよう!
キムタクは世界の改編を察知できると共に、トリップする度にその時間軸の自分と統合されるが、
オジサンは逆に増えていくのだ!
そして、
「誰が君の邪魔をすると言ったかね」
「何ィ!?」
フルおじは言うが早いか上等なベストを脱ぎ捨てた。
「俺も仲間に入れてくれよ〜」
「さすがオレ、話がわかる」 「醜いねえ…」
決して大声ではなかったが、洞窟内に響く湿った低音が、ランタンの光が届かぬ闇から発せられた。
「誰だっ!」
本能的に危機を察知した蜘蛛おじが股間から粘着糸を暗闇に向け発射。
だが、影はその下卑た攻撃を掻い潜ると蜘蛛おじの横を薙ぎ、フルおじの首に手を掛けた。
時間差でスローモーションのように地面に落ちる蜘蛛おじの首。
「ヒイイイ!」
年甲斐もなく絶叫するフルおじ。
「タスケテ!俺にはまだ犯してない監禁中のピクミンがいるんだあ!!」
「お某の家、どこ」
「お、お前!俺たちと同じ、オヂサンだろ?加齢臭と煙草の臭いですぐわかったぞ!どうやって三人目として生まれたかは知らんが、手を組まないか!?同じ人間同士でこんなの絶対間違ってーー」
「質問に答えようよ、お某の家の住所ね」
影の指がフルおじの首に食い込む。
必死で答えるフルおじ。
そして予定調和のように地面に転がるフルおじの首。
「お某が監禁してるピクミンは解放する。おじさんが犯すのはキムタク君ただひとり」
そして影は嗤う。
「三人目?おじさんはオリジナルだヨ」
ーー後に残されたチョロスは、無事山岳救助隊に助けられ、優しい男と結婚し、今では二児の母として慎ましく幸せに暮らしている。
ただ時々、あの日の洞窟の闇の中で起こった惨劇を思い出すと、身を震わす恐ろしさの中に、なぜか無性に侘しさをも感じるのだ。 「オヂサン様……今頃どうなさっているかしら」
兄のチュロスやその親友のセリ又ンティウスの事など
殆ど思い出す事は無いのに、
オヂサンの事だけはどうしても忘れられない。
それがチョロスという女の浅ましさなのかも知れない。 「そういえばあの住所…」
もう5年以上が経つがあのときの男たちの会話は一言一句覚えている
小綺麗な身なりの中年が最期に呟いた住所
そこはその後更地となりさらにそのあと大手映画製作会社運営のテーマパークが建設された
そのグランドオープンが昨日だったのだ
自分の息子と娘がそのテーマパークのアトラクションに登場する鉄のオッサンや海賊のオッサンの絵を描いているのをチョロスはよく見ている
明日は日曜日
彼女はもう頭の中で予定を立て始めていた 与野党の大物議員が昨日の選挙で次々と落選してしまったのだ。
生粋のニューピン党員である夫がショックで寝込んでしまう程に、
ゴリラ党とパンティ党は昨日の選挙でその勢いを増していた。
チョロスは決断を迫られる事になった。
夫を捨ててでも子供達とテーマパークへ行くべきか。
それともテーマパークへ行く為に夫を捨てるべきか。
テーマパーク行きを口実に夫と離婚する、
という道も一応残されてはいるのだろうが、
それをするくらいなら夫と別れてテーマパークへ行く方が
幾らかマシというものだろう。 チュロスはそんな妹のために今度こそパン帝を除くため、テロに走る 彼が向かった先は……かの因縁の地、バイカル湖畔だった。
考えてみれば、イカに遭遇したあの日から、数年経っている。
ヨネダ珈琲はあの後すぐに撤退してしまったと、風の便りで知った。
忌まわしいオヂサン事件の後、妹のチョロスは嫁に行き、
今は8歳を頭に18人の子宝にも恵まれた。
パンティ党員でアイコラ職人の義弟はやや頼りないが、
それでも根は大変善良な男だ。
義弟の将来の為にも、パン帝はこの手で打倒せねばならぬ。
そう心に誓い、愛馬・だいだい丸に颯爽と跨るチュロスであった。
だが、その行手に敢然と立ちはだかった者がある。 憤怒に駆られたチュロスはもはやセーラー服の小娘など、
一旦轢いてからお持ち帰りしてやろうなどと思ひて馬に鞭を振るいけり、
それが大きな間違いでヴェロキラプトルのサイドステップからの横蹴りをくらいダイナミック落馬した。 落馬したところにちょうどロシア・エキゾチックロング・サボテンが生えており
チュロスの肛門を激しく穿った そこにサボテンが育ち、引き抜き、窪地ができ、水がたまり池になり、のちに観光地となるのだが
それはまた、別のお話 チュロスはサボテンからケツを引き抜こうとし、勢い余って脱腸したところを、ガルシアにフル目撃された。
ガルシア「サボテンに、花が咲いておるわい」 この出来事を、チュロスは後にこう術回している。
「某も昔は、お某みたいな冒険者だったんだ。
だが、アナルにサボテンを受けてしまってな……」 「よせよチュロスに構うなよ」
という構文ができる程の有名人と化していた衛兵チュロス
チュロスマスクを被っていればホモに襲われないのは冒険者たちに重宝されたというが、
それはまた別のお話 だが、そんな致命傷とも言える深傷を負いながらも、
チュロスは一命を取り留めたのである。
埼玉県上尾市にある救急病院のベッドの上で目を覚ました彼は、
開口一番こう叫んだ。 「あの糞アマァ!ジュラシックパークに放牧してやる!」 下半身を駄目にしたチュロスはもう走れなかった。
精神的にも走れなくなってしまった。
ああ賢明なる読者諸兄、これが人間の終わりである。 それを聞いたナース達は震え上がった。
「ジュラシックパークに放牧されるなんて、
一体どんな酷い事をしたのかしらその人……。
某回転寿司チェーンの地下で働かされているという河童達の方が
ジュラシックパーク放牧よりはずっとマシよね、きっと」 「詳しく聞こうか、いやとりあえずその住所から聞こうか、というか住所だけ聞こうか」
ナースたちの動揺を尻目に一人盛り上がっている女医の姿がそこにあった
いや、そもそも彼女は医者なのか
白衣をきて院内を闊歩する様は堂々たるものだが、誰一人彼女が診察や回診、オペやブリーフィングをしている場面を見たことがない
「ガルチャンズパークとはどこにあるのかね。包み隠さず全部話しなさい、悪いようにはしないから。だいたい何匹のガルチャンが放牧されているのかね?永住権は取れるのかね?」
「落ち着いてください、はっこ先生。名前を勝手に変えないでください。そしてガルシアさんはそこにいません。そして場所は地球の真裏、コスタリカの沖合いです。気軽に行けるところではないのです」
制止するナースを物ともせずに、小さな暴君はもう玄関へ向かって走りながら電話の相手に吠えている
「コスタリカだ!チャーターで構わない、金に糸目はつけんぞ!コスタリカ沖合い、ガルチャンズハーレム行き一名!ASAP!死ぬ気で手配しろ!」
自動ドアが開くのも待たず正面玄関のガラスを突き破って、白衣の弾丸は埼玉から南米へと今、放たれた
病室の窓からその走りっぷりを見ていたチュロスは大粒の涙をこぼす
「間に合う間に合わぬは問題でないのだ!人の命も問題でないのだ!彼女はなんだかもっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ!」 チュロスは興奮に駆られ窓から飛んだ
そこは四階だった
バカッターでは重症とは言え精神疾患を持つ患者を一般病棟に入院させた病院の対応がこぞって避難されたが、
そんな話題も半日もすれば別の刺激的なニュースでかき消された
チュロスはパンティ祭りにさえ行かずして燃え尽きたのである 賢明な読者の諸君はもうお気づきだろう
「それではこの章のタイトルが指す『志を立てた者』は誰か。『パンティ祭で燃え尽きた男』とは誰か。」
そうなのである
この章の主役はチュロスではなかったのだ
話はチュロスが放火容疑で自警団に取り押さえられているシーンへと遡る 正義マンの群れの中で「左手は添えるだけ」とばかりにチュロスの背中に手のひらを優しく当てる男がいた 「やぁ、お某か、セリ又ンティウス」
いつもの様に親友の名を口にしようとしたチュロスだったが、
その時不意に違和感を覚えた。
この手は……セリ又ンティウスではない。
彼の手はもっと汗ばんで、いやむしろ脂ぎっていて、
学生服の更に上に着込んだコートの上からでも、
背中に脂が付着した事が判るほどの脂性だった。
セリ又ンティウスのオイリーな掌で股間のアレを握られた男性は、
あまりの快感に数秒で果ててしまい、腰砕けになってしまうほどだ。
チュロス自身もそれで何度イかされた事だろう。
だが、この手からは……脂分をまるで感じない。
それどころか、生物ではない無機質さを感じる。
「お某!何奴!!」
振り返ったチュロスが見た者は、 に偽装された
局地型試作ターミネーター
TーPANだった 自分は今、TーPANと真正面から対峙している。
経験豊富な一流の演歌歌手であるチュロスには、
その意味するところがハッキリと解った。
嗚呼、これで終わりか……
某はこの後、苦痛を感じる間も無く一瞬で消し飛んでしまうんだ……
ふん、何ともつまらない人生だったなぁ……
もし今度また人間に生まれ変われたら、
次こそは吉田沙保里と結ばれたいもんだぜ……
その時点でチュロスの運命は決まった……筈だった。
……
…………
……だが、意外にも、TーPANは攻撃をして来ないではないか。
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