さて続きを。
----------------
アイツはそのまま先生の家の中に入っていった。

 それを物陰から見た俺は、自分でも訳のわからない怒りのような悲しみのような息苦しさと葛藤で、その場を一刻も早く離れたかった。ザワつく心のまま家に帰る道をたどっていった。
 しかし、歩みを進めるごとにが葛藤とザワつきが大きくなり、何かをするわけでもなく、また先生の家の方向に戻ってしまった。

 アイツが家に入って30分くらいも経っていただろうか。
 先生の家が目に入った。
 窓の明かりは消えていた。