美紀「へぇー、智子もよく教育したわね。」
智子「ほんとですよぉ。あいつ物覚え悪くて、大変だったんですから。」
俊一にははっきりと3人の会話が聞き取れる距離になっていた。3人の会話から智子に受けたしつけを思い出して
怖くなってブルブル震えている俊一、そんなことはつゆ知らず3人は楽しそうに話しながら、ゆっくりと俊一の方へ近づいて行った。
コツッ、コツッ。。
靴音が俊一のすぐ近くまで来て止まって一瞬静かになった。3人のOLたちは足許に土下座する部下の小男を半円状に取り囲んで
立ち止まった。俊一の正面に一番年長(といっても俊一の14歳年下で24歳だったが)で一番背の高い(実に俊一より20cmも
高かった)菜穂が立ち、その右に23歳の美紀が、左に入社間もない19歳の智子が立った。

智子「おはよう、俊一!」
俊一の上司であり教育係でもある智子が、まず俊一に声をかけて土下座している頭を軽く小突いた。
俊一「おはようございます、智子様!菜穂様!美紀様っっ!!」
俊一は目一杯の大声で返事し、顔を上げた。眩しさで一瞬目がくらんだが、次の瞬間目に飛び込んで来たものを見て息を飲んだ。
3人とも見事なロングブーツを履いていたのだ。
俊一(うううぅっ、よりによって3人ともブーツなんて・・・こんな偶然あるわけない・・・また何かされるんだ・・・ううっ・・怖い・・・)