「…あなた、いわゆるM男法は知っているかしら?」30前後とおぼしき女医は脚を組み直して真剣な顔で大輝を見つめる。
「…いいえ。」大輝の答えを聞いて、舌打ちする女医。…居るのよねぇ、教えない親…グチりながらも説明する。
Mの男性は、人権を剥奪されるが、女性の性欲処理及び社会の労働力として重要であり、その選考は15歳〜25歳で行われる。発症が確認され次第、調教所に送られ、奴隷としての人生を送るのだ。その第一次試験がこの面接。
「…素直に答えなさい。質問は許さないわ。」眼鏡の奥で女医の目が睨む。