縦穴には、赤絨毯の方向から、
  穴の底部に至る、三段の階段が設けられており、
  美鈴と、其れに続く2匹は、其の階段を、一段一段ゆっくりと下りていった。

  足元から、脹脛、さらに、其処から、太腿へと、
  乙女の裸体が、水底へと、其の歩を進める毎に、
  黄金色の液体に沈み込む純白の表皮が、其の聖水の色と同化していく。

  やがて、美鈴達の足が水底に到着した。
  深さ1メートル程の水瓶の底部に立たされた美少女の肉体は、
  既に、彼女の臍辺りまでが、聖水の中に浸かっていたのであるが、
  どうやら、其れでは、未だ不十分な状態であったらしく、
  同じく聖水に浸かっている2匹は、
  美鈴の両肩に、下方に向かって力を加え、
  乙女の裸体を、水底に正座させた。
  そして、口元にまで聖水が及んだ少女の、
  辛うじて水面から表出している後頭部に手を当て、
  其の儘、頭を下方に向かって押し倒し、聖水の中にて土下座させたのである。