(天蓋付きのベッドの中、シルクのサテンのシーツに包まれてぼんやりと暗い虚空を見つめる)

…眠れない
何か飲もうかな…
こんな時間に誰か起きてるかな
(ベッドから上体を起こし、手探りでサイドテーブルの上のアンティークの照明を点す)
(そおっとスリッパに足を落とし、部屋のドアを開けて辺りに人がいないかキョロキョロと見渡す)
…誰かいる?
(夜中の屋敷の廊下に、小さく遠慮がちな声が思ったより大きく響いた)

【こんな時間に誰もいないかなぁ】【優しく寝かしつけてくれる執事さん募集します】